JPH10224779A - 動画像のシーン変化検出方法及び装置 - Google Patents

動画像のシーン変化検出方法及び装置

Info

Publication number
JPH10224779A
JPH10224779A JP2667297A JP2667297A JPH10224779A JP H10224779 A JPH10224779 A JP H10224779A JP 2667297 A JP2667297 A JP 2667297A JP 2667297 A JP2667297 A JP 2667297A JP H10224779 A JPH10224779 A JP H10224779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scene change
image
reduced image
unit
coding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2667297A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Date
哲 伊達
Taizo Kinoshita
泰三 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2667297A priority Critical patent/JPH10224779A/ja
Publication of JPH10224779A publication Critical patent/JPH10224779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮された画像に対して高い検出精度を得るこ
とができる新規のシーン変化検出方法及び検出装置を提
供すること。 【解決手段】圧縮符号化された信号を可変長復号して画
像の属性信号と画像データを取り出す可変長復号部10
と、その属性信号の性質を解析する属性情報解析部11
と、画像データの有する直流及び低周波成分のDCT係
数を用いて縮小画像を生成する縮小画像生成部12と、
縮小画像のシーン変化を検出する縮小画像シーン変化検
出部13と、属性情報解析結果と縮小画像シーン変化検
出結果を用いてそのフレームでシーン変化が発生してい
るか否かを判定するシーン変化判定部14とをもって構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像の編集に適
用して好適な画像処理技術に係り、特に動画像からシー
ン変化点を自動的に検出する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像番組を制作する場合、多数の動画像
シーンを撮影して記録しておき、後で必要なシーンを選
択したり、シーンの組み合わせを変える等の編集を行な
うのが普通である。その際、シーンの変化を自動的に検
出することができると、編集の作業がはかどり、番組制
作の効率を著しく高めることができる。シーンの変化を
自動的に検出する従来の技術が例えば特開平4−111
181号公報や特開平6−133305号公報に開示さ
れていてる。
【0003】第1の例は、映像のアナログ信号を対象と
するもので、入力された動画像データから、フレーム毎
にカラーヒストグラムを含む特徴量を求め、続いて、現
在処理しているフレームの特徴量と前フレームの特徴量
との相関係数を求め、その相関係数と過去に求めた相関
係数との間の変化率から、シーン変化を判定する方法が
示されている。シーンの変わり目の相関係数として、フ
レームを特定の区分領域に分割し、連続する前後の区分
領域同士の特徴量を比較し、大きく変化した区分領域数
と1フレームの全区分領域数との比が用いられている。
このような第1の例は、画素構成の映像を対象にしてい
る。
【0004】第2の例は、ディジタル圧縮を施した周波
数成分構成の映像信号を対象にしている。映像のデータ
量は、そのままでは膨大であり、コンピュータなどに蓄
積したり通信回線を用いて伝送するためにディジタル圧
縮することが盛んに行なわれている。第2の例は、圧縮
後の信号から情報量の変化率を求めてシーンの変化を検
出するものである。ここで、映像のディジタル圧縮につ
いて述べ、それを対象にした従来のシーン変化検出方法
について更に説明を加える。
【0005】最近では、コンピュータの演算能力が飛躍
的に向上し、静止画像処理に加えて動画像処理もコンピ
ュータを用いて行なえるようになってきた。しかし、画
像の情報量は、静止画像でも大きいところ、動画像では
更に大きくなって膨大になるため、ディジタル圧縮を施
すことが必須となる。また、放送や通信の世界でも、多
チャンネル化に対する要求が高まっており、ディジタル
圧縮の採用が盛んになリつつある。
【0006】ディジタル圧縮の代表例として、国際標準
規格として定められたMPEG規格がある(1994年
8月アスキー出版局発行藤原洋監修「最新MPEG教科
書」第89頁〜第165頁参照)。このMPEG規格で
は、大きく分けて時間的相関関係による圧縮技術と空間
的相関関係による圧縮技術が利用されている。
【0007】時間的相関関係による圧縮技術は、一連の
シーンの中で連続する動画像が前フレームと現フレーム
を比較すると少しずつだけ異なるのでこれを利用した技
術である。例えば、フレームのある領域について、現フ
レームと前フレームを比較したときに全く同じだった場
合は、現フレームについては画像データを符号化せずに
"変化なし" という情報のみを付加することで復号する
ことが可能となる。次に、現フレームのある領域が前フ
レームの別の位置にある領域の画像データが移動してい
る場合、その領域の前フレームからの移動量の情報を付
加すること(動き補償)により復号することができる。
【0008】図8に示すように、現在符号化しようとし
ているフレーム71に対して、前フレーム70のある領
域80が現在のフレームでは領域82に移動したとす
る。領域81は、前フレーム70の領域80に相当する
現在のフレーム71の領域である。この場合、現在のフ
レーム71では、領域82の情報を送らずに、領域の移
動した量、即ち移動ベクトル90だけが伝送される。一
般に領域の情報量よりも移動ベクトルの情報量の方がは
るかに少ないので、移動ベクトルを伝送することにより
伝送する情報量を減少させることができる。実際は、時
間とともに物体も形状を変えることが多いので、領域を
水平垂直方向にある範囲内でずらしながら差分が最も小
さくなる位置のベクトル量を符号化するようにしてい
る。
【0009】空間的相関関係を利用した圧縮技術とし
て、2次元の領域に適用するDCT(Discrete Cosine
Transform)が採用されている。これによって映像は、
高能率に圧縮される。
【0010】図9に示すように、入力画像100は、ブ
ロックと呼ばれる8×8画素の2次元領域101に分割
され、そのブロック毎に2次元DCTが施される。その
結果8×8のDCT係数を得る。このDCT係数は、ブ
ロックの縦横の周波数分布を表わしている。自然画を対
象にした2次元DCTでは、一般的に直流成分やそれに
近い係数に電力が集中するという性質がある。そこで、
求めたDCT係数の直流成分やそれに近い低周波成分の
係数に細かい量子化を行ない、高周波成分に対しては粗
い量子化を行なうことにより、視覚的な画質劣化を殆ど
伴わずに情報が圧縮される。
【0011】MPEG規格による従来のデイジタル圧縮
回路、即ち画像符号化部の構成を図10に示す。画像信
号をディジタル化した入力信号260は、まず差分画像
生成部120で予測モード選択部128に示されるモー
ドにより前後フレームとの差分が求められる。また、入
力信号260に対して動き補償制御部127で動き補償
に関する符号化が行なわれる。差分画像生成部120で
得られた信号は、DCT変換部121で周波数成分の信
号に変換され、各成分の係数が求められる。得られた係
数は、量子化部122で量子化される。量子化により周
波数成分係数は元の値に復元できるとは限らないが、人
間の視覚特性を利用して見た目の影響を少く圧縮するこ
とができるという特徴がある。量子化された係数は、可
変長符号化部129にて可変長符号化された後出力され
る。
【0012】一方、量子化された係数は、次のフレーム
を符号化するための参照画像を生成する信号として用い
られる。逆量子化部123により復元した係数は、逆D
CT変換部124で元の画素構成の画像に変換される。
得られた画像信号は、加算部125において、予測モー
ド選択部128に示されるモードに従って予測された画
像が加算される。加算後の画像は、画像メモリ126に
記憶され、動き補償やフレーム間符号化の参照画像とし
て利用される。
【0013】なお、前記時間的相関関係による圧縮技術
は、詳しくは4個の輝度のブロックと2個の色差のブロ
ックとからなるマクロブロック毎に適用される。マクロ
ブロックでは、動き補償のモードに関する情報が画像の
属性信号として示される。更に、マクロブロックでは、
符号化のモードに関する情報(マクロブロックタイプ)
が画像の別の属性信号として示される。
【0014】画像は、このようにして圧縮されるが、圧
縮した画像データのフレーム毎の情報量は、当然に入力
画像に応じて変化する。シーン変化で画像が大きく変わ
った場合、情報量は大きく変化する。従って、このフレ
ーム毎の情報量を特徴量として前フレームとの相関を調
べることで、シーン変化を検出することができる。前記
した第2の従来例は、現在のフレームと前フレームの発
生情報量の平均変化率を求め、基準値と比較することで
シーン変化を判定するものである。その際、更に、1フ
レームの画像から特定の領域を切り出し、その領域に対
して特徴量を求め、シーン変化を判定している。
【0015】しかしながら、この従来技術は、発生情報
量の変化のみをとらえた検出であるためシーン変化の検
出精度が不十分であるという問題点があった。発生情報
量は圧縮処理の過程で制限される場合があり、従って発
生情報量の変化が少なくてもシーン変化が生じている場
合があるためである。
【0016】一方、前記した第1の従来例は、圧縮した
画像を対象にすることが不可能であるので、伸長処理を
行なう復号器を用意し、復号によって元に戻した画素構
造の信号を対象にシーン変化検出を行なわざるを得な
い。従って、圧縮画像を扱う場合には必ず復号器が必要
になるという不都合があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の前記問題点を解決し、圧縮された画像に対して高
い検出精度を得ることができる新規のシーン変化検出方
法及び検出装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は、圧縮によっ
て得られる各種の信号を詳しく分析した結果、動画像の
圧縮が人間の視覚特性や前後のフレームの相関関係を用
いて実現されているので、その属性信号(動き補償モー
ドとマクロブロックタイプ)からシーン変化を自動的に
検出することができることを見い出した。更に、圧縮し
た画像データの一部分を使って大きさを小さくした縮小
画像を生成し、当該縮小画像に対して前記した第1の従
来技術を適用して縮小画像のシーン変化を検出し、当該
縮小画像シーン変化検出結果と前記属性情報シーン変化
検出結果とからシーン変化の判定を行なうことによって
高い検出精度を得ることができることを見い出した。属
性信号及び縮小画像信号は、発生情報量制限の影響を殆
ど受ない信号として扱うことができる。
【0019】本発明は、このような知見に基づいてなさ
れたもので、本発明のシーン変化検出方法は、図1に示
すように、圧縮符号化した映像信号に可変長復号を施す
過程1と、当該可変長復号過程1を経て取得される属性
信号を解析する過程2と、前記可変長復号過程1を経て
取得される画像データから縮小画像を生成する過程3
と、当該縮小画像のシーン変化を検出する過程4と、当
該縮小画像シーン変化検出過程4の検出結果と属性情報
解析過程3から得られた解析結果とからシーン変化の有
無を判定する過程6とからなる。
【0020】前記縮小画像生成過程3は、DCT係数の
中から直流成分及びその近傍の低周波成分の少なくとも
いずれか一方を縮小画像生成用信号として取り出す過程
を有することが望ましい。また、前記本発明のシーン変
化検出方法は、シーン変化判定過程6でシーン変化有が
判定された場合にその時点の縮小画像をシーン変化開始
画像として第1の出力先に出力し、当該判定過程でシー
ン変化無しが判定されている場合に縮小画像をシーン変
化無し画像として第2の出力先に出力する出力過程7
と、前記シーン変化開始画像を保持する過程5とを更に
有することが望ましい。シーン変化開始時の縮小画像と
その他の縮小画像とを選択して用いることにより、圧縮
符号化した画像信号の全体を伸長処理復号することなく
簡便に動画像の編集を実施することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシーン変化検
出方法及び検出装置の実施の形態を幾つかの図面を参照
して更に詳細に説明する。
【0022】まず、本発明のシーン変化検出装置を用い
た画像システム全体の構成を図2に示す。同図におい
て、50はシーン変化検出装置、241,242は、そ
れぞれ検出装置50出力の縮小画像信号及びシーン変化
検出信号、54は、縮小画像信号241及びシーン変化
検出信号242の他、必要に応じて圧縮した画像符号化
信号を記憶する外部記憶装置を示す。検出装置50に
は、CD−ROMドライブ装置51などのパッケージメ
ディアとハードディスクなどの蓄積装置52と公衆通信
回線やコンピュータネットワークなどの通信回線53な
どが接続され、これらからMPEGなどの汎用符号化方
式で圧縮した画像符号化信号が入力される。
【0023】シーン変化検出装置50の構成を図3に示
す。同図において、200は、汎用符号化方式で圧縮符
号化された画像信号を入力する端子、10は、端子20
0の信号を可変長復号する可変長復号部、11は、復号
部10で可変長復号された属性信号を解析する属性情報
解析部、12は、復号部10において可変長復号された
画像データから縮小画像を生成する縮小画像生成部、1
3は、縮小画像生成部12からの縮小画像に対して特徴
量変化の相関係数を求めてシーン変化を検出する縮小画
像シーン変化検出部、15は、シーン変化を判定するた
めの閾値信号210を発生するシーン変化判定モード設
定部、14は、属性情報解析部11出力の解析結果20
1と縮小画像シーン変化検出部13出力のシーン変化検
出信号203と閾値信号210を入力してシーン変化の
判定を行ない、シーン変化検出信号204を出力するシ
ーン変化判定部を示す。図3に示したその他の各部は、
シーン変化検出に伴う付帯回路であり、これらについて
は、シーン変化検出に関する説明の後で述べる。
【0024】可変長復号部10および属性情報解析部1
1の構成を図4に示す。同図において、30は、画像符
号化信号を一旦蓄積するバッファ、31は、可変長符号
化されている同信号を可変長復号する復号テーブル、3
2は、復号テーブル31出力の属性信号221の内の動
き補償モードに関する処理を行なう動き補償モード計数
部、33は、属性信号221の内のマクロブロックタイ
プに関する処理を行なうマクロブロックタイプ計数部、
34は、計数部32,33出力の処理結果を入力して属
性情報解析結果201を出力する属性情報生成部、22
0は、復号テーブル31出力の画像データを示す。
【0025】属性信号221が示している属性が動き補
償モードであるとき、復号された画像データ220の動
き補償が前方予測方式符号化によるものか又は後方予測
方式符号化によるものかのいずれであるかが示される。
また、属性信号221が示している属性がマクロブロッ
クタイプであるとき、復号されたデータ220のマクロ
ブロックタイプがフレーム内符号化タイプか、フレーム
間符号化タイプか、双方向予測符号化タイプであるかの
いずれであるかが示される。
【0026】シーン変化が発生したあるフレームのマク
ロブロックタイプが双方向予測符号化タイプである場
合、そのフレームとその前のフレームとの相関は低く、
反面、後のフレームとの相関が高くなる。従って、シー
ン変化が発生したフレームの動き補償は、前方予測によ
る符号化よりも後方予測による符号化の方が多くなる。
この性質を利用することにより、フレームのマクロブロ
ックタイプが双方向予測タイプである場合のシーン検出
を実現することが可能となる。
【0027】双方向予測タイプであるフレームについて
その1フレームのマクロブロック数をMa、そのフレー
ムの中で動き補償が前方予測であるマクロブロック数を
Mf、後方予測であるマクロブロック数をMb として、
動き補償モード計数部32は、これらのMf とMb を求
める。そしてMf とMb の値が属性情報生成部34へ与
えられる。
【0028】また、マクロブロックタイプ計数部33
は、1フレーム中のイントラ(フレーム内)符号化され
たマクロブロック数Mra とインター(フレーム間)符
号化されたマクロブロック数Mer を求め、それぞれの
値を属性情報生成部34へ与える。
【0029】属性情報生成部34は、入力されたマクロ
ブロック数Mf,Mb,Mra,Mer を基にどのフレーム
がシーン変化であるかを判定するためのパラメータを求
める。
【0030】ここで、式(1)で表わされるMf とMb
の比Rm を求める。ただし、Mf=0の場合を除く。
【0031】
【数1】 Rm=Mb/Mf (Mf≠0) ・・・・(1) シーン変化が発生すれば、動き補償を行うために前フレ
ームよりも相関が高い後フレームを参照する確率が高く
なるので、Rm の値はシーン変化が発生することにより
急激に値が大きくなる。即ち、このRm を属性情報生成
部34出力の属性情報解析結果201としてシーン変化
判定部14に入力し、判定のパラメータとして用いるこ
とができる。
【0032】また、同様に考えると、式(2)で表わさ
れるMf とMb の差Dm の値は、シーン変化が発生した
ときときに大きくなるので、差Dm を属性情報解析結果
201としてシーン変化の判定に用いることができる。
【0033】
【数2】 Dm=Mb−Mf ・・・・(2) 更に、式(3)で表わされるMra とMer の比Rp を求
める。ただし、Mra=0の場合を除く。
【0034】
【数3】 Rp=Mer/Mra (Mra≠0) ・・・・(3) シーン変化が発生すると、前フレームとの相関が低くな
り、フレーム内符号化が行われるのでRp の値は急激に
大きくなる。このRp を属性情報解析結果201として
シーン変化の判定に用いることができる。
【0035】加えて、式(4)で表わされるMra とMer
の差Dp の値も、シーン変化が発生したときに大きく
なるので、差Dp を属性情報解析結果201としてシー
ン変化の判定に用いることができる。
【0036】
【数4】 Dp=Mra−Mer ・・・・(4) 次に、図3で示した縮小画像生成部12について説明す
る。同生成部は、可変長復号部10の出力である画像デ
ータ220から縮小画像を生成する。画像データ220
は、周波数成分に変換されており、画像を得るためには
画素構造に変換(逆DCT変換)する必要がある。変換
は、ブロック毎(8×8画素)に行なわれるが、本発明
においては、DCT係数の直流成分及びその近傍の低周
波成分のみを取り出すことにより処理量を大幅に低減し
た。直流成分及びその近傍の低周波成分として、図5に
示した1ブロックの8×8の周波数変換係数501の
内、斜線を付した4個の係数500(最も左上が直流成
分)を採用した。この係数を用いて画素構造に変換し、
演算量を約1/16に低減させた。このような変換によ
り画像の細かい部分が失われるが、画像が縮小されるの
で支障はない。画素構造に変換した縮小画像に対して
は、前記した第1の従来技術のシーン変化検出方法を適
用することができる。なお、縮小画像は、直流成分又は
その近傍の低周波成分のいずれか一方のみを用いても作
成することが可能である。
【0037】シーン変化判定部14は、縮小画像シーン
変化検出部13出力の検出出力203と属性情報解析部
11出力の属性情報解析結果201を入力として、現在
処理しているフレームにシーン変化が有か無かの判定を
行なう。シーン変化判定部14の構成を図6に示す。同
図において、60は、属性情報解析結果201の変化率
を求める変化率演算器、61は、過去の属性情報解析結
果201と演算器60出力の過去の変化率を記憶する変
化率記憶部、63は、シーン変化判定モード設定部15
で設定する判定パラメータの閾値を保持する閾値記憶
部、62は、属性情報解析結果201又は変化率演算器
60出力を閾値記憶部63からの閾値と比較する比較
器、64は、シーン変化検出信号204として比較器6
2出力の属性情報判定結果又は縮小画像シーン変化検出
結果203のいずれを採用するかを決定する優先度設定
器、65は、その決定に基づき選択を行なうためのスイ
ッチを制御する出力制御器を示す。
【0038】以上のシーン変化判定部14について、ま
ず、属性情報解析結果201からのシーン変化検出につ
いて説明する。解析結果201から得られた値が例えば
前述の比Rm の場合、比Rm に対してある閾値Ta を定
めておき、Rm>4Ta となるとき、そのフレームでシ
ーン変化が発生していると判定する。
【0039】また、式(5)で表わされるフレーム毎の
比Rm の変化率を求め、この変化率に対してある閾値T
da を設定する。
【0040】
【数5】 dRm/dt ・・・・(5) Rm>Ta でかつdRm/dt>Tda のときそのフレー
ムでシーン変化が発生していると判定する。同様に、D
m,Rp,Dp に対応する、ある閾値をそれぞれTb,T
c,Td とする。これらの場合、Dm>Tb,Rp>Tc,
Dp>Td のときシーン変化が発生したと判定する。
【0041】最終的なシーン変化判定は、これらの属性
情報解析結果からの判定と縮小画像シーン変化検出信号
との比較によってなされ、いずれを選ぶかの優先度が優
先度設定器64によって設定される。
【0042】なお、以上の差Dm,Dp や比Rm,Rp の
他に、動きベクトルの絶対値を属性情報解析結果として
用いることが可能である。
【0043】次に、図3に戻り、シーン変化検出に付帯
して設けた各部について述べる。図3において、16
は、縮小画像生成部12で生成された縮小画像の信号2
02とシーン変化判定部14出力のシーン変化検出信号
204とを入力し、シーン変化判定部14がシーン変化
有を判定した場合にその時点の縮小画像をシーン変化開
始画像としてその信号206を出力端子222に出力
し、当該判定部がシーン変化無しを判定している場合に
縮小画像をシーン変化無し画像としてその信号205を
出力端子223に出力するセレクタ(出力選択部)、1
8は、セレクタ16の選択を制御するセレクタモード設
定部、17は、セレクタ16出力のシーン変化開始縮小
画像信号206を記憶し、記憶した信号209を出力す
る縮小画像記憶部、19は、入力端子200からの画像
符号化信号を記憶し、その記憶した信号208を出力す
る符号化信号記憶部、20は、シーン変化検出信号20
4と外部機器(図示せず)出力の制御信号207を入力
して、縮小画像記憶部17と符号化信号記憶部19の出
力を制御する出力制御部を示す。
【0044】シーン変化検出信号204は、そのまま端
子224に出力され、外部機器の制御のために用いられ
る。また、出力制御部20は、外部機器の制御信号20
7から所望のシーン変化画像を出力するよう要求を受け
た場合に、シーン変化画像に対応する画像符号化信号2
08又はシーン変化開始縮小画像信号209を出力す
る。また、縮小画像記憶部17には、複数の縮小画像を
1画面に配置して表示することが可能となるように複数
縮小画像を合成する機能を付加した。
【0045】これまでの説明では、入力端子200にお
ける画像符号化信号のビットレートが一定の場合であっ
たが、次に、ビットレートを入力画像により変化させる
符号化方式を採用する場合を説明する。動画像を可変速
度符号化したときの発生情報量の一例を図7に示す。符
号化信号の発生情報量は、入力された画像により変化す
る。例えば、ある定められた一定時間141の発生情報
量の平均140と次の一定時間143の発生情報量の平
均142を求める。ある一定時間141又は143のど
ちらかでシーン変化が発生したとすると、平均発生情報
量140と142は異なる可能性が高いので、平均発生
情報量141と143の差又は変化率を求める。これら
の差又は変化率に対してある閾値を定めておき、この閾
値を越えたときにシーン変化と判定する。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、動画像を圧縮符号化し
た信号の属性信号と縮小画像信号の両者からシーン変化
検出を行なうので、精度の高い自動シーン変化検出を実
現することができる。圧縮符号化した信号から、一連の
縮小画像のほか、シーン変化と判定したフレームの縮小
画像のみを選択して出力することができるので、画像符
号化信号を伸長処理復号することなく動画像の編集(シ
ーンの切取り、貼付けなど)を実施することが可能とな
る。シーン変化と判定した複数の縮小画像を1画面に表
示することができるので、シーン変化の最初の画像を一
覧することができる。画像符号化信号及び縮小画像信号
を記憶する外部制御の記憶部を備えているので、所望の
任意のシーンの縮小画像又は圧縮符号化信号を出力する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシーン変化検出方法を説明するた
めのフローチャート。
【図2】本発明に係るシーン変化検出装置を用いる映像
システムの一例を説明するための全体構成図
【図3】本発明に係るシーン変化検出装置の実施の形態
を説明するための回路構成図。
【図4】図3に示したシーン変化検出装置の可変長復号
部及び属性情報解析部を説明するための回路構成図。
【図5】縮小画像で採用するDCT係数を説明するたの
図。
【図6】図3に示したシーン変化検出装置のシーン変化
検出部を説明するための回路構成図。
【図7】可変速度画像符号化を採用した場合のシーン変
化検出を説明するための図。
【図8】動き補償を説明するための図。
【図9】画像符号化の処理単位を説明するための図。
【図10】画像符号化の公知の構成例を説明するための
回路構成図。
【符号の説明】
1…可変長復号過程 2…属性情報解析過程 3…縮小画像生成過程 4…縮小画像シーン変化検出過程 6…シーン変化判定過程 11…属性情報解析部 12…縮小画像生成部 13…縮小画像シーン変化検出部 14…シーン変化判定部 15…シーン変化判定モード設定部 30…バッファ 31…復号テーブル 32…動き補償モード計数部 33…マクロブロックタイプ計数部 34…属性情報生成部 50…シーン変化検出装置 200…入力端子 201…属性情報解析結果 202,205…縮小画像信号 203…縮小画像シーン変化検出信号 204…シーン変化検出信号 206,209…シーン変化開始縮小画像信号 208…画像符号化信号 220…画像データ 221…マクロブロック属性信号 500…直流及び低周波成分DCT係数 501…DCT係数(8×8)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DCT(Discrete Cosine Transform)符
    号化と動き補償予測符号化と可変長符号化とによって圧
    縮符号化された画像信号に可変長復号を施す過程と、当
    該可変長復号過程から出力される属性信号を解析する過
    程と、前記可変長復号過程から出力される画像データの
    一部を用いて縮小画像を生成する過程と、当該縮小画像
    のシーン変化を検出する過程と、前記属性信号の解析結
    果と当該縮小画像のシーン変化検出結果とを用いて画像
    のシーン変化の有無を判定する過程とを少なくとも備え
    てなることを特徴とする動画像のシーン変化検出方法。
  2. 【請求項2】前記シーン変化判定過程でシーン変化有が
    判定された場合にその時点の縮小画像をシーン変化開始
    画像として第1の出力先に出力し、当該判定過程でシー
    ン変化無しが判定されている場合に縮小画像をシーン変
    化無し画像として第2の出力先に出力する出力過程と、
    前記シーン変化開始画像を保持する過程とを更に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシーン変化検出方
    法。
  3. 【請求項3】DCT(Discrete Cosine Transform)符
    号化と動き補償予測符号化と可変長符号化によって圧縮
    符号化された画像信号に可変長復号を施す可変長復号部
    と、当該可変長復号部出力の属性信号を解析する属性情
    報解析部と、前記可変長復号部出力の画像データの一部
    を用いて縮小画像を生成する縮小画像生成部と、当該縮
    小画像のシーン変化を検出する縮小画像シーン変化検出
    部と、前記属性信号の解析結果と当該縮小画像のシーン
    変化検出結果を用いて画像のシーン変化の有無を判定す
    るシーン変化判定部とを少なくとも備えてなることを特
    徴とする動画像のシーン変化検出装置。
  4. 【請求項4】前記シーン変化判定部がシーン変化有を判
    定した場合にその時点の縮小画像をシーン変化開始画像
    として第1の出力端子に出力し、当該判定部がシーン変
    化無しを判定している場合に縮小画像をシーン変化無し
    画像として第2の出力端子に出力する出力選択部と、前
    記シーン変化開始画像を保持する縮小画像記憶部とを更
    に備えてなることを特徴とする請求項3に記載のシーン
    変化検出装置。
  5. 【請求項5】前記属性情報解析部は、複数のマクロブロ
    ックからなるフレームの中でフレーム内符号化であるマ
    クロブロックの数とフレーム間符号化であるマクロブロ
    ックの数の差を計数するものであることを特徴とする請
    求項3に記載のシーン変化検出装置。
  6. 【請求項6】前記属性情報解析部は、複数のマクロブロ
    ックからなるフレームの中でフレーム内符号化であるマ
    クロブロックの数とフレーム間符号化であるマクロブロ
    ックの数の割合を計数するものであることを特徴とする
    請求項3に記載のシーン変化検出装置。
  7. 【請求項7】前記属性情報解析部は、複数のマクロブロ
    ックからなるフレームの中で動き補償が前方予測である
    マクロブロックの数と後方予測であるマクロブロックの
    数との差を計数するものであることを特徴とする請求項
    3に記載のシーン変化検出装置。
  8. 【請求項8】前記属性情報解析部は、複数のマクロブロ
    ックからなるフレームの中で動き補償が前方予測である
    マクロブロックの数と後方予測であるマクロブロックの
    数の割合を計数するものであることを特徴とする請求項
    3に記載のシーン変化検出装置。
  9. 【請求項9】前記属性情報解析部は、動きベクトルの絶
    対値を求めるものであることを特徴とする請求項3に記
    載のシーン変化検出装置。
  10. 【請求項10】前記縮小画像生成部は、前記可変長復号
    部が出力する画像データから取り出したDCT係数の直
    流成分を用いて縮小画像を生成するものであることを特
    徴とする請求項3に記載のシーン変化検出装置。
  11. 【請求項11】前記縮小画像生成部は、前記可変長復号
    部が出力する画像データから取り出したDCT係数の直
    流成分近傍の低周波成分を用いて縮小画像を生成するも
    のであることを特徴とする請求項3に記載のシーン変化
    検出装置。
  12. 【請求項12】前記縮小画像生成部は、前記可変長復号
    部が出力する画像データから取り出したDCT係数の直
    流成分及び当該直流成分近傍の低周波成分を用いて縮小
    画像を生成するものであることを特徴とする請求項3に
    記載のシーン変化検出装置。
  13. 【請求項13】シーン変化判定モード設定部を更に備
    え、前記シーン変化判定部は、当該シーン変化判定モー
    ド設定部で示される判定モードに基づき前記属性情報解
    析部出力の解析結果信号又は前記縮小画像シーン変化検
    出部出力のシーン変化検出信号のいずれかをシーン変化
    の判定結果として出力するものであることを特徴とする
    請求項3に記載のシーン変化検出装置。
  14. 【請求項14】シーン変化判定モード設定部を更に備
    え、前記シーン変化判定部は、当該シーン変化判定モー
    ド設定部で示される判定モードに基づき前記属性情報解
    析部出力の解析結果信号と前記縮小画像シーン変化検出
    部出力のシーン変化検出信号とからシーン変化が発生し
    たことを判定することを特徴とする請求項3に記載のシ
    ーン変化検出装置。
  15. 【請求項15】DCT(Discrete Cosine Transform)
    符号化と動き補償予測符号化と可変長符号化と可変速度
    符号化とによって圧縮符号化された画像信号のある一定
    時間の平均速度の変化がある定められた閾値の範囲を越
    えたか否かによりシーン変化を判定する過程を少なくも
    有することを特徴とする動画像のシーン変化検出方法。
  16. 【請求項16】DCT(Discrete Cosine Transform)
    符号化と動き補償予測符号化と可変長符号化と可変速度
    符号化とによって圧縮符号化された画像信号のある一定
    時間の平均速度の変化がある定められた閾値の範囲を越
    えたか否かによりシーン変化を判定するシーン変化判定
    部を少なくとも有することを特徴とする動画像のシーン
    変化検出装置。
JP2667297A 1997-02-10 1997-02-10 動画像のシーン変化検出方法及び装置 Pending JPH10224779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2667297A JPH10224779A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 動画像のシーン変化検出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2667297A JPH10224779A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 動画像のシーン変化検出方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10224779A true JPH10224779A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12199897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2667297A Pending JPH10224779A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 動画像のシーン変化検出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10224779A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001086434A (ja) * 1999-07-08 2001-03-30 Hyundai Electronics Ind Co Ltd 動き程度記述方法を用いる動映像索引及び検索方法
US7643554B2 (en) 1998-11-30 2010-01-05 Sharp Kabushiki Kaisha Image retrieving apparatus performing retrieval based on coding information utilized for feature frame extraction or feature values of frames
JP2010258576A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Mitsubishi Electric Corp シーンチェンジ検出装置および映像記録装置
US8064750B2 (en) 2004-10-12 2011-11-22 Hitachi, Ltd. Picture reproducing apparatus
WO2024018166A1 (en) * 2022-07-22 2024-01-25 Blackbird Plc Computer-implemented methods of blurring a digital image; computer terminals and computer program products

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7643554B2 (en) 1998-11-30 2010-01-05 Sharp Kabushiki Kaisha Image retrieving apparatus performing retrieval based on coding information utilized for feature frame extraction or feature values of frames
JP2001086434A (ja) * 1999-07-08 2001-03-30 Hyundai Electronics Ind Co Ltd 動き程度記述方法を用いる動映像索引及び検索方法
US8064750B2 (en) 2004-10-12 2011-11-22 Hitachi, Ltd. Picture reproducing apparatus
JP2010258576A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Mitsubishi Electric Corp シーンチェンジ検出装置および映像記録装置
WO2024018166A1 (en) * 2022-07-22 2024-01-25 Blackbird Plc Computer-implemented methods of blurring a digital image; computer terminals and computer program products

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6535556B1 (en) Apparatus and method for encoding images and medium in which image encoding program has been recorded
US5650829A (en) Motion video coding systems with motion vector detection
US6603815B2 (en) Video data processing apparatus, video data encoding apparatus, and methods thereof
JP4901772B2 (ja) 動画像符号化方法及び動画像符号化装置
JPH11112973A (ja) 映像信号変換装置及び映像信号変換方法
JPH05328333A (ja) 動きベクトル検出装置
US7151799B2 (en) Transcoder for coded video
US6748114B1 (en) Moving picture encoding method and moving picture encoding apparatus
JP2005260588A (ja) 符号化装置、符号化方法、復号装置、復号方法
JPH10322696A (ja) 信号符号化装置、信号符号化方法、信号記録媒体及び信号伝送方法
JP3982615B2 (ja) 符号化動画像データの方式変換装置
WO2003056838A1 (en) Moving picture compression/coding apparatus and motion vector detection method
JP3240024B2 (ja) 画像処理方法
JPH08298665A (ja) 動きベクトル検出回路、検出方法、及び動画像圧縮回路
JPH10224779A (ja) 動画像のシーン変化検出方法及び装置
JP3355964B2 (ja) 適応直交変換モード判定方法
JP2868445B2 (ja) 動画像圧縮方法および装置
JP3188081B2 (ja) 画像符号化方法および画像符号化装置
JP3652889B2 (ja) 映像符号化方法、映像符号化装置、記録媒体、及び映像通信システム
KR20040066397A (ko) 디지털 영상압축 시스템 및 그 방법
JP4100067B2 (ja) 画像情報変換方法及び画像情報変換装置
KR0152036B1 (ko) 영상데이타의 영상특성에 따른 양자화레벨 결정방법 및 그 장치
JP3507042B2 (ja) 動画像圧縮装置
JPH09331531A (ja) 画像符号化装置
JP2001258039A (ja) 可変画像レート符号化装置、可変画像レート復号化装置、可変画像レート符号化方法、及び可変画像レート復号化方法