JPH10224074A - 電子機器のシールド装置およびシールド方法 - Google Patents

電子機器のシールド装置およびシールド方法

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JPH10224074A
JPH10224074A JP2018797A JP2018797A JPH10224074A JP H10224074 A JPH10224074 A JP H10224074A JP 2018797 A JP2018797 A JP 2018797A JP 2018797 A JP2018797 A JP 2018797A JP H10224074 A JPH10224074 A JP H10224074A
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Kazumi Kawano
和美 川野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は合成樹脂ケースを有する電子機器で
あっても確実な接触導通が達成されるシールド装置およ
びシールド方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 電子回路基板11上のグランドパターン
13に、シールドケース12の前記グランドパターン1
3と合致する形状の接触導通面を導通させる構成であっ
て、前記電子回路基板11上のグランドパターン13と
シールドケース12の接触導通面間に、弾性突片21が
設けられた導電性のある金属片20を介在させた電子機
器のシールド装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の内外を問わ
ずに使用できる携帯電話機、その他の電子機器のシール
ド装置およびシールド方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化が進んでい
るが、親機と子機間のコードの代わりに無線を用いたコ
ードレス電話装置や、基地局を介し公衆回線あるいは携
帯電話機との無線通信が可能となる無線電話装置等もそ
の一つである。
【0003】以下、この無線電話装置の子機について図
面を参照しながら説明を行う。図8は従来の携帯無線電
話装置の子機の斜視図を示しており、構成要素として、
1は子機本体、2は外部からの入力を可能とするキー入
力部、3は様々な情報などを表示するLCD等で構成さ
れる表示部、4はスピーカ、5はアンテナ、6はマイ
ク、7は前記キー入力部2、表示部3、スピーカ4、ア
ンテナ5、マイク6を含む上筐体、8は下筐体、9は子
機動作用の二次電池の電池カセットである。
【0004】前記子機本体1の内部は図9に示すように
構成され、すなわち、上筐体7と下筐体8で構成される
筐体内に、子機本体1の動作を制御する部品が搭載され
ている制御基板10と、基地局や他の子機との無線通信
を可能とする部品が搭載されている電子回路基板11が
設けられ、前記電子回路基板11に、その電子回路部へ
の余計な電磁波の侵入や不要輻射を防ぐシールドケース
12を付設している。
【0005】前記シールド部は図10に示すように構成
され、すなわち、シールドケース12は、電子回路基板
11上に設けられたグランドパターン13と完全に合致
する形状の接触導通面14を有しており、前記シールド
ケース12の接触導通面14を電子回路基板11のグラ
ンドパターン13に一致接触する位置に配置し、その後
に半田づけあるいはビス等による固定により、シールド
ケース12とグランドパターン13は導通し、シールド
ケース12は電子回路部への余計な電磁波の侵入や不要
輻射を防ぐシールド作用をする。
【0006】なお、参考に前記の無線電話装置の子機の
動作を説明する。まず、子機本体1にて発呼を行う場
合、充電された二次電池の電池カセット9を下筐体8に
接続し、子機本体1の電源を投入する。その後は通常の
有線電話と同じようにして子機本体1においてキー入力
部2より電話番号を入力すると、入力された電話番号は
表示部3に表示される。これにより使用者は誤りがない
かを確認し、その後に通話ボタンを押す(この操作はキ
ー入力部2を用いて行われる)。これにより子機本体1
において入力された電話番号に対応する多周波信号が電
気信号に変調され、子機本体1の発呼が行われる。その
後は、アンテナ5で受信された電気信号が音声信号に復
調されることで、使用者はスピーカ4を用いて聞き取る
ことができる。また、マイク6を用いて入力した音声信
号も同様に電気信号に変調され、アンテナ5を介して送
信することで、通常の通話が可能となる。
【0007】通話終了後は切ボタンを押下することで通
話が完了する。次に着呼を受ける場合について説明す
る。この場合まず、充電された二次電池の電池カセット
9を子機本体1に接続し、子機本体1の電源を投入して
おき、待ち受け状態を保持しておく必要がある(この操
作はキー入力部2を用いて行われる)。この状態で、ア
ンテナ5で受信された電気信号が着呼信号に復調される
ことで、子機本体1が着呼信号を検知し呼び出し音を鳴
らし、使用者に着呼があることを知らせる。この後は上
記同様、使用者は通話ボタンを押し、マイク6、スピー
カ4によって通常の通話が可能となる。通話終了後は切
ボタンを押下することで通話が完了する。このような動
作状態は子機本体1内の制御基板10、シールドケース
12でシールドされた電子回路基板11において具現化
されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の携帯無線電話装置の子機のシールド装置では、以
下のような問題を有している。
【0009】すなわち、シールドケース12の材料とし
ては、前記したように導通性のある金属を用いている場
合が多く、この場合、まず第1に、この状態で接触導通
面14がグランドパターン13と完全に一致接触する位
置にシールドケース12を配置し、その後、半田づけあ
るいはビス等による固定により、シールドケース12と
グランドパターン13との完全な導通を達成することに
なる。
【0010】しかし、シールドケース12自体の比重が
大きくなるため子機本体1の自重も大きくなり、携帯機
器としては使い勝手の悪いものになるという問題点があ
る。
【0011】第2に、シールドケース12は、図10に
も示すように一般的にグランドパターン13と完全に合
致する形状を持つ接触導通面14を構成する必要があ
り、そのため複雑な形状をしている場合が多い。このた
め、板金加工の組み合わせでシールドケース12を作成
すると、その作成工数が増え作業性が悪くなり、また、
工数削減を図ってダイキャストで成型加工すると、大幅
なコスト増加となるという問題点がある。
【0012】一方、上記の対策としてシールドケース1
2に用いる材料に、比重が小さく安価で、複雑な形状に
も対応しやすい合成樹脂を用いる場合が多く見られるよ
うになってきた。つまり導電性を保つため、導電性添加
剤を配合した導電性樹脂や合成樹脂の表面に金属メッ
キ、蒸着等を施すことで、シールド性能を確保してい
る。
【0013】しかしこのシールド構造では、以下のよう
な問題を有している。すなわち、シールドケース12が
合成樹脂の場合、成型条件によっては成型品に反りが発
生しやすく、この反りがシールドケース12の接触導通
面14に発生した場合、均一な面が実現できないため、
グランドパターン13との非接触部分が増大して完全な
導通がとれず、シールド性能が劣るという問題点があ
る。
【0014】このときの状態を図11に示しており、接
触導通面14に反り15が発生している。
【0015】本発明は上記問題点を解決し、合成樹脂材
によるシールドケースでも、電子回路基板上のグランド
パターンとの確実な接触導通が達成されるシールド装置
およびシールド方法を提供することを目的とする。ま
た、電子機器が携帯機器の場合には、さらに一層の軽量
化、薄型化を実現し、利便性を向上させた電子機器のシ
ールド装置およびシールド方法を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、電子回路基板上のグランドパターンに、前
記グランドパターンと合致する形状である接触導通面を
持ち、電子回路基板上の電子回路部への余計な電磁波の
侵入や不要輻射を防ぐシールドケースを導通させる構成
であって、弾性突片が設けられた導電性のある金属片を
前記シールドケースと前記グランドパターンとの間に介
在させる電子機器のシールド装置の構成としたものであ
る。
【0017】本発明によれば、シールドケースの接触導
通面に反りが生じても、弾性突片を持つ金属片が前記反
りによる隙間を吸収して接触導通を確実なものとし、特
に合成樹脂材によるシールドケースの場合、電子回路基
板上のグランドパターンとの接触導通を確実に達成する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電子回路部とグランドパターンとを含む電子回路基
板と、前記グランドパターンと完全に合致する形状であ
る接触導通面を持つシールドケースと、弾性突片を有す
る導電性の金属片とを有し、前記金属片を前記グランド
パターンと前記シールドケースの接触導通面との間には
さみ込んだ構成とした電子機器のシールド装置であり、
電子回路基板のグランドパターンとシールドケースの接
触導通面に反りが発生していても、確実なグランドパタ
ーンと接触導通面の電気的導通が可能となり、特に合成
樹脂材のシールドケースの場合に上記反りが大きいが、
確実に接触導通が得られ、シールド性能が格段に向上
し、また、部品点数がシールドケースと金属片の2点で
済むため、工数削減やコスト削減という面でも不都合が
生じることはないという作用を有する。
【0019】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の電子機器のシールド装置において、金属片が、
電子回路基板のグランドパターンと合致する形状に形成
された構成としたものであり、前記金属片と前記グラン
ドパターンとグランドパターンが完全に合致して接触導
通するため、シールドケースの接触導通面に反りが生じ
た場合でも、グランドパターンとの接触不良が解消さ
れ、さらなる一層のシールド性能の向上が可能となると
いう作用を有する。
【0020】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の電子機器のシールド装置において、金
属片と電子回路基板のグランドパターンとの間に、前記
グランドパターンと合致する接触導通面を持つ導電性ゴ
ムをはさみ込んだ構成としたものであり、金属片自体の
わずかな反りや変形分が導電性ゴムにより吸収されるこ
とで、金属片自体に変形が発生した場合でもグランドパ
ターンとの接触不良が解消され、一層のシールド性能の
向上が可能となるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項4に記載の発明は、電子回
路部とグランドパターンとを含む電子回路基板と、前記
電子回路基板を収容する筐体とを有し、前記筐体の電子
回路基板と対応する内面に、前記グランドパターンと合
致する形状の接触導通面を持ち、かつ、前記電子回路部
への電磁波の侵入や不要輻射を防ぐように表面処理を施
した突出部を設け、前記突出部と電子回路基板のグラン
ドパターン間に、弾性突片を持つ導電性の金属片を単独
または導電性ゴムを重ねて介在させた電子機器のシール
ド装置であり、電子回路部のシールドが確実にできるこ
とはもとより、シールドケース自体を廃止したことで、
電子機器自体の薄型化が可能となり、非常に魅力ある商
品が提供でき、また、部品点数や工数の削減ができ、作
業性やコストの面でも非常に素晴しいシールド装置とす
ることができるという作用を有する。
【0022】本発明の請求項5に記載の発明は、電子回
路基板のグランドパターンに、シールドケースの前記グ
ランドパターンと合致する形状の接触導通面を導通させ
る方法であつて、弾性突片を有し、かつ、自動実装機の
ノズルが吸着できる吸着部を持つ導電性の金属片を、前
記グランドパターン上に自動実装し、前記金属片を前記
グランドパターンと前記シールドケースの接触導通面と
の間にはさみ込む電子機器のシールド方法であり、シー
ルドケースを電子回路基板のグランドパターンと確実に
電気的導通させてシールド性能を格段に向上させるとと
もに、金属片を他の表面実装部品と同様に一括に自動実
装・リフローを可能としているので、金属片のための後
付け工程や別ラインでの実装作業といった工程の無駄が
省け、組み立て性の面でも不都合が生じることはないと
いう作用を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子機器のシール
ド装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明
する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の電子機器のシールド装置における金属片の斜視図
および側面図、図2は同電子機器のシールド装置におけ
る金属片を付設した電子回路基板の平面図、図3は同電
子機器のシールド装置における電子回路基板と金属片と
シールドケースの関係を示す側面図である。なお、前記
従来例と同じ構成部材には同符号を付与する。
【0025】図1に示すように、シールド部に用いる導
電性の金属片20は、自動実装機のノズルが吸着するに
充分足る平面状の吸着部22を有し、一面に複数の弾性
突片21を有している。
【0026】前記金属片20は、図2に示すように電子
回路基板11のグランドパターン13上に、その弾性突
片21を上側にして配置している。
【0027】前記電子回路基板11上には、図3に示す
ようにシールドケース12を搭載するものであり、前記
シールドケース12は下面の接触導通面を電子回路基板
11のグランドパターン13に金属片20を介して導通
させる。この場合、シールドケース12の接触導通面に
は、反り15が生じることは従来例と同様である。
【0028】つぎに、前記電子機器のシールド装置にお
いて、シールドケース12が合成樹脂材である場合につ
いて説明する。まず、組み立て実装ラインにおいて自動
実装機ノズルが他の表面実装部品と同様に金属片20の
吸着部22を吸着する。その後、金属片20は電子回路
基板11のグランドパターン13上に配置実装される
(図2)。
【0029】さらに、他の表面実装部品と同様にリフロ
ー工程により、電子回路基板11のグランドパターン1
3と金属片20とが半田づけされ、電気的接触が達成さ
れることになる。さらにその後、この状態でシールドケ
ース12の接触導通面がグランドパターン13と完全に
一致する位置にシールドケース12を配置実装し、その
後、ビス等により固定する。その際、シールドケース1
2の接触導通面は金属片20の弾性突片21と接触する
ことになり(図3)、接触導通面に反りが発生していて
も、シールドケース12とグランドパターン13とは金
属片20を介して電気的な導通がとれるので、シールド
性能が劣るという不都合が解消され、信頼性の高いもの
となる。
【0030】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2の電子機器のシールド装置における金属片と電子回
路基板の構成を示す外観図である。
【0031】図4において、11は電子回路基板、13
は前記電子回路基板11に形成されたグランドパターン
である。本実施の形態2の特徴は、金属片23が前記グ
ランドパターン13と完全に合致する形状である接触導
通面を持つ形状に形成されたことにある。そして、前記
金属片23は複数の弾性突片24を有している。なお、
接触導通面は図示した金属片23の裏面のことであり、
図示していない。
【0032】以上の構成部材よりなる電子機器のシール
ド装置について説明する。まず、組み立て実装ラインに
おいて表面実装部品の実装、リフロー工程後、金属片2
3の接触導通面が電子回路基板11のグランドパターン
13と完全に一致接触する位置となるように金属片23
を配置し、その後、半田づけを行って電気的接触が達成
されることになる。
【0033】その後は実施の形態1と同様にして、シー
ルドケース12を電子回路基板11上に固定することに
なる。その際、実施の形態1と同様、シールドケース1
2の接触導通面14は金属片23の弾性突片24と接触
することになり、シールドケース12の接触導通面14
に反りが発生していても、シールドケース12とグラン
ドパターン13とは金属片23を介して電気的な導通が
とれるので、シールド性能が劣るという不都合が解消さ
れ信頼性の高いものとなる。
【0034】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3の電子機器のシールド装置における金属片と導電性
ゴムと電子回路基板の構成を示す斜視図である。
【0035】図5において、11は電子回路基板、13
は前記電子回路基板11に形成されたグランドパター
ン、23は金属片、24は弾性突片であり、これらは実
施の形態2と同様である。本実施の形態3の特徴は、前
記グランドパターン13と完全に合致する形状である接
触導通面を持つシート状の導電性ゴム25を、前記グラ
ンドパターン13と金属片23間に介在させたことにあ
る。なお、前記接触導通面は図示した導電性ゴム25の
裏面のことであり、図示していない。
【0036】以上のように構成された電子機器のシール
ド装置について説明する。まず、組み立て実装ラインに
おいて表面実装部品の実装、リフロー工程後、導電性ゴ
ム25の接触導通面がグランドパターン13と完全に一
致接触する位置になるように導電性ゴム25を配置し、
その後、実施の形態2と同様にして、金属片23の接触
導通面がグランドパターン13と完全に一致する位置に
金属片23を配置し、実施の形態1と同様にしてシール
ドケース12を電子回路基板11上に配置実装し、固定
する。
【0037】その際、導電性ゴム25は柔らかい材質で
あるので、金属片23自体がわずかに変形した場合でも
変形分を吸収できるので、電気的導通は確保され、信頼
性の一段と高いものとなる。
【0038】(実施の形態4)図6は本発明の実施の形
態1、2、3の無線電話装置の子機のシールド部の断面
図、図7は本発明の実施の形態4の無線電話装置の子機
のシールド部の断面図である。
【0039】図6に示す上筐体7、下筐体体8、制御基
板10、電子回路基板11、シールドケース12は従来
例と同様である。26は介在物であり、これは金属片2
0であり、金属片23であり、金属片23と導電性ゴム
25から構成されている合体部でもある。
【0040】図7に示すように、本実施の形態4の特徴
は、電子回路基板11上のグランドパターン13と完全
に合致する形状である接触導通面28を持つように、下
筐体体8の内側に突出部27を形成し、前記突出部27
には前記電子回路基板11内部の電子回路部への余計な
電磁波の侵入や不要輻射を防ぐように金属メッキや蒸着
等による表面処理29を施したことにある。
【0041】以上のように構成された電子機器のシール
ド装置について説明する。まず、組み立て実装ラインに
おいて表面実装部品の実装、リフロー工程後、実施の形
態1、2、3と同様にして介在物26を搭載する。その
後、機器の組み立て最終工程において下筐体8と上筐体
7の締結がなされる。このとき、介在物26は突出部2
7と電子回路基板11内のグランドパターンとの間には
さみ込まれるような構成で固定されることになる。
【0042】その際、実施の形態1、2、3と同様、接
触導通面28は介在物26と接触することになり、接触
導通面28に反りが発生していても突出部27とグラン
ドパターンとは介在物26を介して電気的な導通がとれ
るので、シールド性能が劣るという不都合が解消され、
信頼性の高いものとなる。
【0043】この状態で、突出部27には表面処理29
を施しているので、実施の形態1、2、3と同等のシー
ルド効果が保たれ、信頼性も高い。さらに、図6に示す
シールドケース12が廃止できるので、その分、携帯機
器の薄型化がなされ、使い勝手の非常によいものとな
る。
【0044】なお、前記説明は電子機器として携帯電話
機の子機としたが、電子機器としては高周波を用いる他
の機器に適用できることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は導電性のある金属片をグランドパターンとシールドケ
ースとの間にはさみ込むように介在させ、しかも、この
金属片には弾性突片を設けているため、シールドケース
の接触導通面に反りが発生しても、グランドパターンと
の確実な電気的導通が可能となり、特に反りが生じやす
いシールドケースを合成樹脂とした場合に効果的であ
る。また、金属片を他の表面実装部品と同様に自動実
装、リフローが可能となり、組み立て性、作業性に優れ
たシールド装置が提供できる。
【0046】さらに、シート状の導電性ゴムを前記金属
片とグランドパターンとの間にはさみ込むように介在さ
せ、金属片自体のわずかな反りや変形が発生しても導電
性ゴムにより吸収され、シールドケースのグランドパタ
ーンとの接触不良が削減される構成としたので、さらに
格段のシールド性能の向上が可能となる。
【0047】また、筐体の内側に、電子回路部への余計
な電磁波の侵入や不要輻射を防ぐように金属メッキや蒸
着等による表面処理を施した突出部を設け、この突出部
とグランドパターンとの間に、金属片や導電性ゴムを介
在させる構成としたことでシールドケースが廃止でき、
機器自体の薄型化が可能となり、非常に魅力ある商品が
提供できる。
【0048】また、部品点数や工数の削減もでき、作業
性やコストの面で、非常に素晴しいシールド方法が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電子機器のシールド装
置における金属片の斜視図および側面図
【図2】同電子機器のシールド装置における金属片を付
設した電子回路基板の平面図
【図3】同電子機器のシールド装置における電子回路基
板と金属片とシールドケースの関係を示す側面図
【図4】本発明の実施の形態2の電子機器のシールド装
置における金属片と電子回路基板の構成を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態3の電子機器のシールド装
置における金属片と導電性ゴムと電子回路基板の構成を
示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態1、2、3の無線電話装置
の子機のシールド部の断面図
【図7】本発明の実施の形態4の無線電話装置の子機の
シールド部の断面図
【図8】従来の携帯無線電話装置の子機の斜視図
【図9】同携帯無線電話装置の子機の分解斜視図
【図10】同携帯無線電話装置の子機のシールド部の分
解斜視図
【図11】(a)は同シールド部の側面図 (b)は同シールド部の接触導通面と電子回路基板との
接触部の拡大側面図
【符号の説明】
1 子機本体 2 キー入力部 3 表示部 7 上筐体 8 下筐体 11 電子回路基板 12 シールドケース 13 グランドパターン 14 接触導通面 20 金属片 21 弾性突片 22 吸着部 23 金属片 24 弾性突片 25 導電性ゴム 26 介在物 27 突出部 28 接触導通面 29 表面処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子回路部とグランドパターンとを含む電
    子回路基板と、前記グランドパターンに合致する形状で
    ある接触導通面を持つシールドケースと、弾性突片を有
    する導電性の金属片とを有し、前記金属片を前記グラン
    ドパターンと前記シールドケースの接触導通面との間に
    はさみ込んだ構成としたことを特徴とする電子機器のシ
    ールド装置。
  2. 【請求項2】金属片が、電子回路基板のグランドパター
    ンと合致する形状に形成されたことを特徴とする請求項
    1記載の電子機器のシールド装置。
  3. 【請求項3】金属片と電子回路基板のグランドパターン
    との間に、前記グランドパターンと合致する接触導通面
    を持つ導電性ゴムをはさみ込んだことを特徴とする請求
    項1または2記載の電子機器のシールド装置。
  4. 【請求項4】電子回路部とグランドパターンとを含む電
    子回路基板と、前記電子回路基板を収容する筐体とを有
    し、前記筐体の電子回路基板と対応する内面に、前記グ
    ランドパターンと合致する形状の接触導通面を持ち、か
    つ、前記電子回路部への電磁波の侵入や不要輻射を防ぐ
    ように表面処理を施した突出部を設け、前記突出部と電
    子回路基板のグランドパターン間に、弾性突片を持つ導
    電性の金属片を単独または導電性ゴムを重ねて介在させ
    たことを特徴とする電子機器のシールド装置。
  5. 【請求項5】電子回路基板のグランドパターンに、シー
    ルドケースの前記グランドパターンと合致する形状の接
    触導通面を導通させる方法であつて、弾性突片を有し、
    かつ、自動実装機のノズルが吸着できる吸着部を持つ導
    電性の金属片を、前記グランドパターン上に自動実装
    し、前記金属片を前記グランドパターンと前記シールド
    ケースの接触導通面との間にはさみ込むことを特徴とす
    る電子機器のシールド方法。
JP2018797A 1997-02-03 1997-02-03 電子機器のシールド装置およびシールド方法 Pending JPH10224074A (ja)

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