JPH10223403A - チップ部品 - Google Patents
チップ部品Info
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- JPH10223403A JPH10223403A JP9020367A JP2036797A JPH10223403A JP H10223403 A JPH10223403 A JP H10223403A JP 9020367 A JP9020367 A JP 9020367A JP 2036797 A JP2036797 A JP 2036797A JP H10223403 A JPH10223403 A JP H10223403A
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Abstract
チップ部品を得る。 【解決手段】 絶縁性を有するチップ状基板1の上に電
気素子2を形成する。電気素子2に電気的に接続してチ
ップ状基板1の端部に接続用電極4を形成する。接続用
電極4を、チップ状基板1の端部の上に導電性ペースト
または薄膜金属により形成された非磁性の下地電極層5
と、この下地電極層5の上にメッキにより形成されたバ
リア電極層6と、このバリア電極層6の上に半田濡れ性
のよいメッキにより形成された表面電極層7とを備えた
構成にする。バリア電極層6を非磁性のNi合金メッキ
により形成する。
Description
ップコンデンサ等のチップ部品に関するものであり、特
に高精度の測定機器等に使用される回路基板に実装する
のに適したチップ部品に関するものである。
ンサ及びこれらの素子の複合部品等の各種の電気部品が
チップ化されている。このようにチップ化された電気部
品よりなるチップ部品は、絶縁性を有するチップ状基板
の上に形成された抵抗体等よりなる電気素子と、この電
気素子に電気的に接続され且つチップ状基板の端部に形
成された接続用電極とを備えた構造になっている。接続
用電極は、チップ状基板の端部の上に導電性ペーストま
たは薄膜金属により形成された下地電極層と、この下地
電極層の上にNiメッキ等により形成されたバリア電極
層と、このバリア電極層の上に半田濡れ性のよいメッキ
により形成された表面電極層とを備えて形成されてい
る。
に問題にならないが、極めて高い測定精度を要求される
測定機器等に使用される回路基板に実装されるチップ部
品では、その部品から発生する磁気も測定精度に影響を
与える。
状基板の端部の上に導電性ペーストまたは薄膜金属によ
り形成した下地電極層と、この下地電極層の上にNiメ
ッキにより形成したバリア電極層と、このバリア電極層
の上に半田濡れ性のよいメッキにより形成された表面電
極層とから構成する場合に、下地電極層はAg等の非磁
性金属を用いて一般的に形成されているが、バリア電極
層は磁性を有するNiメッキが用いられる。しかしなが
らこのNiメッキから発生する磁気が問題となる。バリ
ア電極層を非磁性金属のメッキにより構成することも考
えられるが、いまのとこと価格及び特性の点で、Niメ
ッキに匹敵するものはない。
発生することのないチップ部品を提供することにある。
性のNi合金メッキにより形成して、上記の課題を解消
したチップ部品を提供することにある。
性のNi合金メッキにより形成し、しかも高温環境下に
おいて使用可能なチップ部品を提供することにある。
ているチップ部品は、絶縁性を有するチップ状基板の上
に形成された電気素子(固定抵抗器,可変抵抗器,コン
デンサ及びこれらの素子の複合部品等)と、この電気素
子に電気的に接続され且つチップ状基板の端部に形成さ
れた接続用電極とを備えている。
板の上に1つの電気素子を有し且つ少なくとも2つの接
続用電極を有する最小単位のチップ部品の他に、1つの
チップ状基板の上に同じ種類の複数の電気素子または異
なる種類の複数の電気素子を有する多連チップ部品また
は複合チップ部品を含むものである。
品では、非磁性の下地電極層と半田濡れ性のよいメッキ
により形成された表面電極層との間にNiを主成分とす
るメッキにより形成したバリア電極層を備えているチッ
プ部品である。
のNi合金メッキにより形成する。このNi合金メッキ
は、リン(P)の含有量が8〜17重量%のNi−P合
金メッキ、またはリンの含有量が12〜17重量%のN
i−P合金メッキで構成することが好ましい。
i合金メッキは非磁性の特性をもつことが知られてい
る。即ち、リンの含有量が8〜17重量%のNi−P合
金メッキは非磁性の特性をもち、リンの含有量が12〜
17重量%のNi−P合金メッキは300℃で熱処理し
ても非磁性を保つことが報告されている。
たものであり、バリア電極層を非磁性のNi合金メッキ
により形成すると、バリア電極層から磁気が発生するこ
とのない従来存在しなかったチップ部品を提供すること
ができる。
リンの含有量が8〜17重量%のNi−P合金メッキで
構成すると、非磁性の特性をもつバリア電極層を再現性
よく製造することができる。
を、リンの含有量が12〜17重量%のNi−P合金メ
ッキで構成すると、300℃で熱処理しても非磁性を保
持させることができる。したがって、高温環境下におい
て使用可能な非磁性の特性を有するバリア電極層をもつ
チップ部品を提供することができる。
メッキでもよいが、高温環境下で使用するものでは、A
gメッキまたはAuメッキで構成することが好ましい。
このように表面電極層をAgメッキまたはAuメッキで
構成すると、これらメッキは融点が300℃以上のメッ
キとなり、高温半田を用いてチップ部品を半田付けした
場合でも、最外層のメッキ層が溶融して飛散することは
ない。したがってチップ部品を実装した回路基板上で回
路短絡が発生することがなくなり、歩留まりを上げるこ
とができる。
おける実施の形態の一例を示したものである。このチッ
プ部品は、セラミックス等で形成された絶縁性を有する
チップ状基板1の上に形成された抵抗体2からなる電気
素子3と、この電気素子3に電気的に接続され且つチッ
プ状基板1の端部に形成された接続用電極4,4とを備
えている。
板1の端部の上に非磁性の導電性ペーストまたは非磁性
の薄膜金属により形成された非磁性の下地電極層5と、
この下地電極層5の上にメッキにより形成されたバリア
電極層6と、このバリア電極層6の上に即ち接続用電極
4の最外層に半田濡れ性のよいメッキにより形成された
表面電極層7とを備えて構成されている。
板1の端部の表面及び裏面に形成された一対のベース電
極5a,5bと、該チップ状基板1の端部の端面で両方
のベース電極5a,5bにラップさせて形成された端面
電極5cとで構成されている。ベース電極5a,5b
は、Ag−Pb,Ag−Pt等のメタルグレースペース
ト(ガラス銀ペースト)を印刷して焼成することにより
形成されている。端面電極5cは、ベース電極5a,5
bと同じようにAg−Pb,Ag−Pt等のメタルグレ
ースペースト(ガラス銀ペースト)を印刷して焼成する
ことにより形成されるか、または熱硬化性樹脂中に銀粉
末を含有する樹脂銀を用いて形成されている。樹脂銀よ
りなる端面電極5cとしては、キシレンまたはエポキシ
フェノール樹脂にAg粉末を混入したAg−レジン系の
導電性ペーストで形成することができる。
キにより形成されている。このNi合金メッキは、リン
の含有量が8〜17重量%のNi−P合金メッキ、好ま
しくはリンの含有量が12〜17重量%のNi−P合金
メッキである。このバリア電極層6は、ピンホールが形
成されることがない5μm以上の厚みで設けられてい
る。
メッキは半田メッキでもよいが、この例では融点が30
0℃以上の高融点メッキで形成されている。この表面電
極層7を構成する高融点メッキは、AgメッキまたはA
uメッキで、バリア電極層6の厚みよりも薄い、3μm
以下の厚みで設けられている。
極5aに跨がらせてチップ状基板1の上に層として設け
られた抵抗体2からなる。この抵抗体2の表面は、トリ
ミングを容易にするガラスコート8及び保護用レジンコ
ート9とにより覆われている。抵抗体2の抵抗値の調整
は、例えば抵抗体2の表面をガラスコート8で覆った状
態で、これらにレーザーでトリミング溝を入れることに
より行ない、その後にレジンコート9で覆う。
を非磁性のNi合金メッキにより形成すると、バリア電
極層6から実質的に磁気が発生しない。特に、バリア電
極層6のNi合金メッキを、リンの含有量が8〜17重
量%のNi−P合金メッキで構成すれば、非磁性の特性
をもつバリア電極層を再現性よく製造することができ
る。
リンの含有量が12〜17重量%のNi−P合金メッキ
で構成すると、300℃で熱処理しても非磁性を保持さ
せることができる。したがって、高温環境下において使
用可能な非磁性の特性を有するバリア電極層をもつチッ
プ部品を得ることができる。
層7を特にAgメッキまたはAuメッキで構成している
ので、これらメッキは融点が300℃以上のメッキとな
り、高温半田を用いてチップ部品を半田付けした場合で
も、最外層のメッキ層が溶融して飛散することはない。
したがってチップ部品を実装した回路基板上で回路短絡
が発生することがなくなり、歩留まりを上げることがで
きる。また、表面電極層7をAgメッキまたはAuメッ
キにより構成すると、半田濡れ性がよく、接続不良の発
生を防止できる。Auメッキであれば、マイグレーショ
ンの発生の問題はないが、単価が高くなる。Agメッキ
であればマイグレーションの発生の問題はあるものの、
単価を低く押さえることができる。
にすると、金属層内にピンホールが残らないようにする
ことができ、このためピンホール内の湿気が原因となっ
て局部電池が発生し、腐食が進行するのを防止すること
ができる。
の厚みを3μm以下、理想的には0.5〜1μmの範囲
にすると、半田付け性に影響を与えずに、しかも半田接
合層内へのAuやAg等の高融点金属の拡散を抑制で
き、半田接合部の機械的または物理的強度の低下を防止
することができる。
5cを熱硬化性樹脂中に銀粉末を含有する樹脂銀によっ
て形成し、バリア電極層6を非磁性のNi合金メッキに
より形成し、表面電極層7をAgメッキで形成すると、
比較的安価に高温環境下で使用可能なチップ部品を提供
することができる。
成されている場合について説明したが、電気素子2とし
てはこれに限定されるものではなく、可変抵抗体、コン
デンサ等であってもよい。
上に1つの電気素子3を有し且つ2つの接続用電極4を
有する最小単位のチップ部品の例について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、1つのチップ
状基板の上に同じ種類の複数の電気素子または異なる種
類の複数の電気素子を有する多連チップ部品または複合
チップ部品を含むものである。
端部の表面及び裏面に形成された一対のベース電極5
a,5bと、該チップ状基板1の端部の端面で両方のベ
ース電極5a,5bにラップさせて形成された端面電極
5cとで構成されている場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、チップ状基板の一
方の面上に形成されるベース電極のみから構成される場
合でも、チップ状基板の端部の一方の面上に形成される
ベース電極と基板の端部の端面に形成される端面電極と
から構成される場合でも、いずれでもよい。
極層を非磁性のNi合金メッキにより形成しているの
で、バリア電極層から磁気が発生することのないチップ
部品を提供することができる。
一例を示す縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁性を有するチップ状基板の上に形成
された抵抗体等の電気素子と、前記電気素子に電気的に
接続され且つ前記チップ状基板の端部に形成された接続
用電極とを備え、 前記接続用電極が、前記端部の上に導電性ペーストまた
は薄膜金属により形成された非磁性の下地電極層と、前
記下地電極層の上にメッキにより形成されたバリア電極
層と、前記バリア電極層の上に半田濡れ性のよいメッキ
により形成された表面電極層とを備えているチップ部品
であって、 前記バリア電極層が非磁性のNi合金メッキにより形成
されていることを特徴とするチップ部品。 - 【請求項2】 前記Ni合金メッキは、リンの含有量が
8〜17重量%のNi−P合金メッキである請求項1に
記載のチップ部品。 - 【請求項3】 前記Ni合金メッキは、リンの含有量が
12〜17重量%のNi−P合金メッキである請求項1
に記載のチップ部品。 - 【請求項4】 前記表面電極層がAgメッキまたはAu
メッキからなる請求項3に記載のチップ部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02036797A JP3751102B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | チップ部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02036797A JP3751102B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | チップ部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10223403A true JPH10223403A (ja) | 1998-08-21 |
JP3751102B2 JP3751102B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=12025117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02036797A Expired - Fee Related JP3751102B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | チップ部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3751102B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021075221A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | Koa株式会社 | チップ部品 |
WO2021075222A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | Koa株式会社 | チップ部品およびチップ部品の製造方法 |
US12027291B2 (en) | 2019-10-18 | 2024-07-02 | Koa Corporation | Chip component |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP02036797A patent/JP3751102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021075221A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | Koa株式会社 | チップ部品 |
WO2021075222A1 (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-22 | Koa株式会社 | チップ部品およびチップ部品の製造方法 |
JP2021068764A (ja) * | 2019-10-18 | 2021-04-30 | Koa株式会社 | チップ部品およびチップ部品の製造方法 |
US20220392673A1 (en) * | 2019-10-18 | 2022-12-08 | Koa Corporation | Chip component |
US12027291B2 (en) | 2019-10-18 | 2024-07-02 | Koa Corporation | Chip component |
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---|---|
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