JPH10223247A - 軸シールラインを備えた燃料電池発電装置 - Google Patents
軸シールラインを備えた燃料電池発電装置Info
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- JPH10223247A JPH10223247A JP9022355A JP2235597A JPH10223247A JP H10223247 A JPH10223247 A JP H10223247A JP 9022355 A JP9022355 A JP 9022355A JP 2235597 A JP2235597 A JP 2235597A JP H10223247 A JPH10223247 A JP H10223247A
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- cathode
- shaft seal
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 カソードにカソードガスを供給する循環ライ
ンを有し、循環ラインの高温ブロワの軸シール部に軸シ
ールガスを供給する。 【解決手段】 循環ライン3にはカソードガスを循環す
る高温ブロワ36が設けられ、それにはブロワの回転軸
の貫通部をシールする軸シール部48が設けられ、燃焼
排ガスライン7より分岐して軸シール部48へ接続する
軸シールライン13が設けられている、カソードとアノ
ードからなり酸素を含むカソードガスと水素を含むアノ
ードガスから発電する燃料電流20と、アノードから排
出されるアノード排ガスとカソードから排出されるカソ
ード排ガスを燃焼し、その熱で水蒸気を含む燃料ガスを
改質しアノードガスとしてアノードに供給する改質器2
2と、カソード排ガスの一部と改質器22の燃焼排ガス
と空気を混合したカソードガスを循環してカソードに供
給する循環ライン3と燃焼排ガスライン7と空気ライン
8を備えた、燃料発電装置。
ンを有し、循環ラインの高温ブロワの軸シール部に軸シ
ールガスを供給する。 【解決手段】 循環ライン3にはカソードガスを循環す
る高温ブロワ36が設けられ、それにはブロワの回転軸
の貫通部をシールする軸シール部48が設けられ、燃焼
排ガスライン7より分岐して軸シール部48へ接続する
軸シールライン13が設けられている、カソードとアノ
ードからなり酸素を含むカソードガスと水素を含むアノ
ードガスから発電する燃料電流20と、アノードから排
出されるアノード排ガスとカソードから排出されるカソ
ード排ガスを燃焼し、その熱で水蒸気を含む燃料ガスを
改質しアノードガスとしてアノードに供給する改質器2
2と、カソード排ガスの一部と改質器22の燃焼排ガス
と空気を混合したカソードガスを循環してカソードに供
給する循環ライン3と燃焼排ガスライン7と空気ライン
8を備えた、燃料発電装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カソードにカソー
ドガスを供給する循環ラインを有し、循環ラインの高温
ブロワの軸シール部に軸シールガスを供給する軸シール
ラインを備えた燃料電池発電装置に関する。
ドガスを供給する循環ラインを有し、循環ラインの高温
ブロワの軸シール部に軸シールガスを供給する軸シール
ラインを備えた燃料電池発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池は、高効率で環境
への影響が少ないなど、従来の発電装置にない特徴を有
しており、水力、火力、原子力に続く発電システムとし
て注目を集め、現在鋭意研究が進められている。
への影響が少ないなど、従来の発電装置にない特徴を有
しており、水力、火力、原子力に続く発電システムとし
て注目を集め、現在鋭意研究が進められている。
【0003】図3は都市ガスを燃料とする溶融炭酸塩型
燃料電池を用いた発電設備の一例を示す図である。同図
において、発電設備は、蒸気と混合した燃料ガス(都市
ガス)を水素を含むアノードガスに改質する改質器22
と、酸素を含むカソードガスと水素を含むアノードガス
とから発電する燃料電池20とを備えており、改質器2
2で作られるアノードガスはアノードガスライン2によ
り燃料電池20に供給され、燃料電池20の中でその大
部分を消費してアノード排ガスとなり、アノード排ガス
ライン4により燃焼用ガスとして改質器22の燃焼室へ
供給される。
燃料電池を用いた発電設備の一例を示す図である。同図
において、発電設備は、蒸気と混合した燃料ガス(都市
ガス)を水素を含むアノードガスに改質する改質器22
と、酸素を含むカソードガスと水素を含むアノードガス
とから発電する燃料電池20とを備えており、改質器2
2で作られるアノードガスはアノードガスライン2によ
り燃料電池20に供給され、燃料電池20の中でその大
部分を消費してアノード排ガスとなり、アノード排ガス
ライン4により燃焼用ガスとして改質器22の燃焼室へ
供給される。
【0004】改質器22ではアノード排ガス中の可燃成
分(水素、一酸化炭素、メタン等)を燃焼室で燃焼して
高温の燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスにより改質室を
加熱し、改質室で改質触媒により燃料ガスを改質してア
ノードガスとする。アノードガスは燃料予熱器24によ
って燃料ガスライン1を流れる蒸気と混合した燃料ガス
と熱交換し、冷却された後燃料電池20のアノードに供
給される。また燃焼室を出た燃焼排ガスは燃焼排ガスラ
イン7で空気予熱器26により冷却された後、凝縮器4
4、気水分離器46を通り水分を除去され、低温ブロワ
34で加圧され、空気ライン8からの空気と合流して空
気予熱器26で加熱されカソードガスとなる。
分(水素、一酸化炭素、メタン等)を燃焼室で燃焼して
高温の燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスにより改質室を
加熱し、改質室で改質触媒により燃料ガスを改質してア
ノードガスとする。アノードガスは燃料予熱器24によ
って燃料ガスライン1を流れる蒸気と混合した燃料ガス
と熱交換し、冷却された後燃料電池20のアノードに供
給される。また燃焼室を出た燃焼排ガスは燃焼排ガスラ
イン7で空気予熱器26により冷却された後、凝縮器4
4、気水分離器46を通り水分を除去され、低温ブロワ
34で加圧され、空気ライン8からの空気と合流して空
気予熱器26で加熱されカソードガスとなる。
【0005】このカソードガスはカソードを循環する循
環ライン3に入り燃料電池20内で反応して高温のカソ
ード排ガスとなり、一部は循環ライン3に戻って循環
し、他の一部はカソード排ガスライン5により改質器2
2の燃焼室へ供給され、残部は排熱利用ライン6で空気
を圧縮するタービン圧縮機28で動力を回収した後、さ
らに排熱回収蒸気発生装置30で熱エネルギを回収して
系外に排出される。なお、この排熱回収蒸気発生装置3
0で発生した蒸気が蒸気ライン9により燃料ガスライン
1に入り、燃料ガスと混合して改質器22に送られる。
環ライン3に入り燃料電池20内で反応して高温のカソ
ード排ガスとなり、一部は循環ライン3に戻って循環
し、他の一部はカソード排ガスライン5により改質器2
2の燃焼室へ供給され、残部は排熱利用ライン6で空気
を圧縮するタービン圧縮機28で動力を回収した後、さ
らに排熱回収蒸気発生装置30で熱エネルギを回収して
系外に排出される。なお、この排熱回収蒸気発生装置3
0で発生した蒸気が蒸気ライン9により燃料ガスライン
1に入り、燃料ガスと混合して改質器22に送られる。
【0006】燃料電池発電装置停止時、機器や配管内に
窒素ガスを充填する窒素ライン10が燃料ガスライン1
に接続されている。循環ライン3にはカソードガスを循
環する高温ブロワ36が設けられている。高温ブロワ3
6はモータで回転駆動されブロワ軸貫通部には空気によ
る軸シール部48が設けられている。軸シール部48に
は発電所内に汎用の圧縮空気を供給する圧縮空気源50
から空気を供給する所内空気ライン11が接続されてい
る。この所内空気ライン11には燃料電池起動時高温ブ
ロワ36の軸シール部48を窒素ガスでシールするため
窒素ガスを供給する軸シール窒素ライン12が設けられ
ている。
窒素ガスを充填する窒素ライン10が燃料ガスライン1
に接続されている。循環ライン3にはカソードガスを循
環する高温ブロワ36が設けられている。高温ブロワ3
6はモータで回転駆動されブロワ軸貫通部には空気によ
る軸シール部48が設けられている。軸シール部48に
は発電所内に汎用の圧縮空気を供給する圧縮空気源50
から空気を供給する所内空気ライン11が接続されてい
る。この所内空気ライン11には燃料電池起動時高温ブ
ロワ36の軸シール部48を窒素ガスでシールするため
窒素ガスを供給する軸シール窒素ライン12が設けられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】循環ラインの高温ブロ
ワの軸シール部48に供給される圧縮空気の量は、例え
ば60Nm3 /hというように大量であり、このために
消費される圧縮空気源50の動力が大きい。また発電装
置起動時はプラント内を窒素ガスで充満して昇温し、順
次燃料ガスや空気と入れ替えてゆくため、高温ブロワの
軸シールガスも窒素ガスを用いる必要があり、窒素ガス
供給設備とかなりな量の窒素ガスが必要とされた。
ワの軸シール部48に供給される圧縮空気の量は、例え
ば60Nm3 /hというように大量であり、このために
消費される圧縮空気源50の動力が大きい。また発電装
置起動時はプラント内を窒素ガスで充満して昇温し、順
次燃料ガスや空気と入れ替えてゆくため、高温ブロワの
軸シールガスも窒素ガスを用いる必要があり、窒素ガス
供給設備とかなりな量の窒素ガスが必要とされた。
【0008】本発明は上述の問題に鑑みてなされたもの
で、循環ラインの高温ブロワの軸シール用の空気を発電
装置内の作動ガスを用いることにより圧縮空気源からの
空気の供給を不要とすることを目的とする。また起動時
の軸シール用の窒素ガスも発電装置内に充填された窒素
ガスを用いることにより窒素ガス供給設備とこの設備に
使用する窒素ガスを不要とすることを目的とする。
で、循環ラインの高温ブロワの軸シール用の空気を発電
装置内の作動ガスを用いることにより圧縮空気源からの
空気の供給を不要とすることを目的とする。また起動時
の軸シール用の窒素ガスも発電装置内に充填された窒素
ガスを用いることにより窒素ガス供給設備とこの設備に
使用する窒素ガスを不要とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、カソードとアノードからなり
酸素を含むカソードガスと水素を含むアノードガスから
発電する燃料電池と、アノードから排出されるアノード
排ガスとカソードから排出されるカソード排ガスを燃焼
し、その熱で水蒸気を含む燃料ガスを改質しアノードガ
スとしてアノードに供給する改質器と、カソード排ガス
の一部と改質器の燃焼排ガスと空気を混合したカソード
ガスを循環してカソードに供給する循環ラインと、改質
器の燃焼排ガスを循環ラインに供給する燃焼排ガスライ
ンと、この燃焼排ガスラインに空気を供給する空気ライ
ンと、を備えた燃料電池発電装置において、前記循環ラ
インにはカソードガスを循環する高温ブロワが設けら
れ、この高温ブロワにはブロワの回転軸の貫通部をシー
ルする軸シール部が設けられており、前記燃焼排ガスラ
インより分岐して軸シール部へ接続する軸シールライン
が設けられている。
め、請求項1の発明では、カソードとアノードからなり
酸素を含むカソードガスと水素を含むアノードガスから
発電する燃料電池と、アノードから排出されるアノード
排ガスとカソードから排出されるカソード排ガスを燃焼
し、その熱で水蒸気を含む燃料ガスを改質しアノードガ
スとしてアノードに供給する改質器と、カソード排ガス
の一部と改質器の燃焼排ガスと空気を混合したカソード
ガスを循環してカソードに供給する循環ラインと、改質
器の燃焼排ガスを循環ラインに供給する燃焼排ガスライ
ンと、この燃焼排ガスラインに空気を供給する空気ライ
ンと、を備えた燃料電池発電装置において、前記循環ラ
インにはカソードガスを循環する高温ブロワが設けら
れ、この高温ブロワにはブロワの回転軸の貫通部をシー
ルする軸シール部が設けられており、前記燃焼排ガスラ
インより分岐して軸シール部へ接続する軸シールライン
が設けられている。
【0010】燃焼排ガスラインより分岐して循環ライン
の高温ブロワの軸シール部へ接続する軸シールラインを
設け、燃焼排ガスを軸シール部に供給することにより軸
シールを行う。軸シールは高温ブロワからカソードガス
が外部に漏れないようにするためカソードガスより幾分
高い圧力の燃焼排ガスを加え、しかもこの大部分が循環
ライン3内に入るようにするので軸シールに要する動力
は極めて少なくてよい。また発電装置起動時は装置内に
充填された窒素ガスが燃焼排ガスラインを通り軸シール
ラインから軸シール部に窒素ガスを供給するので、別途
に軸シールに使用する起動用窒素ガス供給装置が不要に
なり、この装置用の窒素ガスも不要になる。
の高温ブロワの軸シール部へ接続する軸シールラインを
設け、燃焼排ガスを軸シール部に供給することにより軸
シールを行う。軸シールは高温ブロワからカソードガス
が外部に漏れないようにするためカソードガスより幾分
高い圧力の燃焼排ガスを加え、しかもこの大部分が循環
ライン3内に入るようにするので軸シールに要する動力
は極めて少なくてよい。また発電装置起動時は装置内に
充填された窒素ガスが燃焼排ガスラインを通り軸シール
ラインから軸シール部に窒素ガスを供給するので、別途
に軸シールに使用する起動用窒素ガス供給装置が不要に
なり、この装置用の窒素ガスも不要になる。
【0011】請求項2の発明では、前記燃焼排ガスライ
ンには、燃焼排ガスを加圧する低温ブロワが設けられ、
前記軸シールラインはこの低温ブロワの出側から分岐さ
れている。
ンには、燃焼排ガスを加圧する低温ブロワが設けられ、
前記軸シールラインはこの低温ブロワの出側から分岐さ
れている。
【0012】燃焼排ガスラインに軸シールラインが接続
され、軸シールラインは軸シール部に接続されている。
軸シール部に燃焼排ガスを充填するためには循環ライン
の圧力よりも高い圧力で燃焼排ガスを加圧する必要があ
り、低温ブロワは充填に必要な圧力としている。このた
め軸シールラインの分岐は低温ブロワの出側とする。
され、軸シールラインは軸シール部に接続されている。
軸シール部に燃焼排ガスを充填するためには循環ライン
の圧力よりも高い圧力で燃焼排ガスを加圧する必要があ
り、低温ブロワは充填に必要な圧力としている。このた
め軸シールラインの分岐は低温ブロワの出側とする。
【0013】請求項3の発明では、前記燃焼排ガスライ
ンには、燃焼排ガスを加圧する低温ブロワが設けられ、
前記空気ラインはこの低温ブロワの出側に接続されてお
り、前記軸シールラインは空気ライン接続部の下流側か
ら分岐されている。
ンには、燃焼排ガスを加圧する低温ブロワが設けられ、
前記空気ラインはこの低温ブロワの出側に接続されてお
り、前記軸シールラインは空気ライン接続部の下流側か
ら分岐されている。
【0014】軸シール部へ燃焼排ガスに空気を混合した
ガスを供給してもシールは可能である。このため軸シー
ルラインを空気ライン接続部の下流側から分岐する。
ガスを供給してもシールは可能である。このため軸シー
ルラインを空気ライン接続部の下流側から分岐する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の燃料電
池発電装置の全体構成図である。本図において図3と同
一機能を有するものは同一符号で表す。燃料電池発電装
置は、蒸気を含む燃料ガスを水素を含むアノードガスに
改質する改質器22と、アノードガスと酸素および二酸
化炭素を含むカソードガスとから発電する燃料電池20
とを備え、燃料電池20から排出されるアノード排ガス
は、アノード排ガスライン4により改質器22の燃焼室
に供給され、カソード排ガスの一部と共に燃焼し、その
燃焼排ガスが燃焼排ガスライン7と循環ライン3を経て
燃料電池20のカソードへ二酸化炭素と酸素を含むカソ
ードガスとして供給される。
図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の燃料電
池発電装置の全体構成図である。本図において図3と同
一機能を有するものは同一符号で表す。燃料電池発電装
置は、蒸気を含む燃料ガスを水素を含むアノードガスに
改質する改質器22と、アノードガスと酸素および二酸
化炭素を含むカソードガスとから発電する燃料電池20
とを備え、燃料電池20から排出されるアノード排ガス
は、アノード排ガスライン4により改質器22の燃焼室
に供給され、カソード排ガスの一部と共に燃焼し、その
燃焼排ガスが燃焼排ガスライン7と循環ライン3を経て
燃料電池20のカソードへ二酸化炭素と酸素を含むカソ
ードガスとして供給される。
【0016】天然ガスを成分とする都市ガスは燃料ガス
ライン1の燃料ブロワ32で加圧され、脱硫器40で脱
硫され遮断弁Aを通り蒸気ライン9からの蒸気と混合
し、燃料予熱器24で予熱されて改質器22の改質室に
入る。発電停止時装置内部を窒素ガスで置換する窒素ラ
イン10が遮断弁Bを介して燃料ガスライン1の遮断弁
Aの出側に接続されている。改質器22は、燃料電池2
0から排出されるアノード排ガスとカソード排ガスを燃
焼する燃焼室と、燃焼室からの伝熱により蒸気を含む燃
料ガスを改質しアノードガスを発生する改質室とからな
る。燃焼室には十分な燃焼が行われるよう燃焼触媒が充
填され、改質室には燃料ガスを水素を主体とするアノー
ドガスに改質するための改質触媒が充填されている。
ライン1の燃料ブロワ32で加圧され、脱硫器40で脱
硫され遮断弁Aを通り蒸気ライン9からの蒸気と混合
し、燃料予熱器24で予熱されて改質器22の改質室に
入る。発電停止時装置内部を窒素ガスで置換する窒素ラ
イン10が遮断弁Bを介して燃料ガスライン1の遮断弁
Aの出側に接続されている。改質器22は、燃料電池2
0から排出されるアノード排ガスとカソード排ガスを燃
焼する燃焼室と、燃焼室からの伝熱により蒸気を含む燃
料ガスを改質しアノードガスを発生する改質室とからな
る。燃焼室には十分な燃焼が行われるよう燃焼触媒が充
填され、改質室には燃料ガスを水素を主体とするアノー
ドガスに改質するための改質触媒が充填されている。
【0017】改質室より生成されたアノードガスはアノ
ードガスライン2により燃料予熱器24で燃料ガスを加
熱した後、燃料電池20のアノードに供給される。燃料
電池20のカソードには循環ライン3が接続され酸素と
二酸化炭素を含むカソードガスを供給する。燃料電池2
0はアノードガスとカソードガスを供給され発電を行
う。アノードでの反応により蒸気と未燃焼成分を含むア
ノード排ガスが排出され、アノード排ガスライン4によ
り燃焼室に供給される。カソードでの反応により生成さ
たカソード排ガスは、一部は循環ライン3に戻って循環
し、他の一部はカソード排ガスライン5により燃焼室に
供給され、残部は排熱利用ライン6に供給される。
ードガスライン2により燃料予熱器24で燃料ガスを加
熱した後、燃料電池20のアノードに供給される。燃料
電池20のカソードには循環ライン3が接続され酸素と
二酸化炭素を含むカソードガスを供給する。燃料電池2
0はアノードガスとカソードガスを供給され発電を行
う。アノードでの反応により蒸気と未燃焼成分を含むア
ノード排ガスが排出され、アノード排ガスライン4によ
り燃焼室に供給される。カソードでの反応により生成さ
たカソード排ガスは、一部は循環ライン3に戻って循環
し、他の一部はカソード排ガスライン5により燃焼室に
供給され、残部は排熱利用ライン6に供給される。
【0018】循環ライン3にはカソードガスを循環させ
る高温ブロワ36と、燃料電池起動時カソードガスを加
熱する起動用加熱器42が設けられている。高温ブロワ
36はモータで回転駆動されブロワの回転軸のケーシン
グ貫通部には軸シール部があり空気シールにより高温ブ
ロワ36からカソードガスが漏洩するのを防止してい
る。
る高温ブロワ36と、燃料電池起動時カソードガスを加
熱する起動用加熱器42が設けられている。高温ブロワ
36はモータで回転駆動されブロワの回転軸のケーシン
グ貫通部には軸シール部があり空気シールにより高温ブ
ロワ36からカソードガスが漏洩するのを防止してい
る。
【0019】改質器22の燃焼室には燃料電池20のア
ノード排ガスとカソード排ガスが供給される。燃料電池
20の燃料利用率は80%程度なので、アノード排ガス
には20%程度の燃料成分が含まれている。カソード排
ガスには燃焼に必要な酸素が含まれている。燃焼室から
の燃焼排ガスには炭酸ガスが含まれ、これはカソードで
の電池反応に必要なので、燃焼排ガスライン7と循環ラ
イン3を経てカソードへ供給される。
ノード排ガスとカソード排ガスが供給される。燃料電池
20の燃料利用率は80%程度なので、アノード排ガス
には20%程度の燃料成分が含まれている。カソード排
ガスには燃焼に必要な酸素が含まれている。燃焼室から
の燃焼排ガスには炭酸ガスが含まれ、これはカソードで
の電池反応に必要なので、燃焼排ガスライン7と循環ラ
イン3を経てカソードへ供給される。
【0020】改質器22の燃焼室からは燃焼排ガスが燃
焼排ガスライン7に排出される。燃焼排ガスライン7に
入った燃焼排ガスは空気予熱器26で冷却され、凝縮器
44と気水分離器46で水分を除去され低温ブロワ34
により加圧され、空気ライン8と合流して空気を供給さ
れ、空気予熱器26で加熱されて循環ライン3にカソー
ドガスとして供給される。
焼排ガスライン7に排出される。燃焼排ガスライン7に
入った燃焼排ガスは空気予熱器26で冷却され、凝縮器
44と気水分離器46で水分を除去され低温ブロワ34
により加圧され、空気ライン8と合流して空気を供給さ
れ、空気予熱器26で加熱されて循環ライン3にカソー
ドガスとして供給される。
【0021】カソード排ガスの一部は排熱利用ライン6
へ供給され、タービン圧縮機28のタービンを駆動した
後、排熱回収蒸気発生装置30へ供給される。排熱回収
蒸気発生装置30では給水をタービン圧縮機28のター
ビンを駆動したカソード排ガスにより蒸気とし、蒸気ラ
イン9により燃料ガスライン1に供給する。排熱回収蒸
気発生装置30の排ガスは大気放出される。タービン圧
縮機28で圧縮された空気は空気ライン8で空気ブロワ
38で加圧されて低温ブロワ34の出側へ流入する。
へ供給され、タービン圧縮機28のタービンを駆動した
後、排熱回収蒸気発生装置30へ供給される。排熱回収
蒸気発生装置30では給水をタービン圧縮機28のター
ビンを駆動したカソード排ガスにより蒸気とし、蒸気ラ
イン9により燃料ガスライン1に供給する。排熱回収蒸
気発生装置30の排ガスは大気放出される。タービン圧
縮機28で圧縮された空気は空気ライン8で空気ブロワ
38で加圧されて低温ブロワ34の出側へ流入する。
【0022】低温ブロワ34の出側には軸シールライン
13が接続され、循環ライン3の高温ブロワ36の軸シ
ール部48に接続されている。
13が接続され、循環ライン3の高温ブロワ36の軸シ
ール部48に接続されている。
【0023】次に動作について説明する。発電時には、
軸シールライン13を通して燃焼排ガスが循環ライン3
の高温ブロワ36の軸シール部48に供給される。軸シ
ール部48に供給されたガスは常時多少外部に放出され
るが、大部分は循環ライン3に入りカソードガスとなる
ので、軸シールによって失われるエネルギは少ない。
軸シールライン13を通して燃焼排ガスが循環ライン3
の高温ブロワ36の軸シール部48に供給される。軸シ
ール部48に供給されたガスは常時多少外部に放出され
るが、大部分は循環ライン3に入りカソードガスとなる
ので、軸シールによって失われるエネルギは少ない。
【0024】停止状態では、窒素ライン10より燃料電
池装置に窒素ガスが既に充填されており、起動時はこの
窒素ガスを循環しながら昇温し順次燃料ガスや空気と置
換してゆくが、この際高温ブロワ36の軸シール部48
へは燃焼排ガスライン7に充填されている窒素ガスが供
給されるので、図3に示すように外部から窒素ガスを供
給する必要はない。このため外部から窒素ガスを供給す
る窒素ガス供給装置も不要となる。
池装置に窒素ガスが既に充填されており、起動時はこの
窒素ガスを循環しながら昇温し順次燃料ガスや空気と置
換してゆくが、この際高温ブロワ36の軸シール部48
へは燃焼排ガスライン7に充填されている窒素ガスが供
給されるので、図3に示すように外部から窒素ガスを供
給する必要はない。このため外部から窒素ガスを供給す
る窒素ガス供給装置も不要となる。
【0025】次に第2実施形態を説明する。図2は第2
実施形態の構成を示すブロック図である。本実施形態
は、第1実施形態が軸シールライン13を低温ブロワ3
4の出口から取ったのに対して、燃焼排ガスライン7の
空気ライン8が接続している下流側に軸シールライン1
4を設けた点が相違し、他は第1実施形態と同じであ
る。空気ライン合流部より下流に軸シールライン14を
接続したことにより、空気分の多いシールガスが供給さ
れる。
実施形態の構成を示すブロック図である。本実施形態
は、第1実施形態が軸シールライン13を低温ブロワ3
4の出口から取ったのに対して、燃焼排ガスライン7の
空気ライン8が接続している下流側に軸シールライン1
4を設けた点が相違し、他は第1実施形態と同じであ
る。空気ライン合流部より下流に軸シールライン14を
接続したことにより、空気分の多いシールガスが供給さ
れる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、高温ブロワの軸シール部へ燃焼排ガスラインより軸
シールラインを設けてシールガスとして燃焼排ガスを供
給するようにしたので、発電時の軸シール用空気とこの
供給装置を必要としない。また起動時には燃焼排ガスラ
インより充填されている窒素ガスを軸シール部に供給す
るので、軸シール用窒素ガスとこの供給装置を必要とし
ない。これによりシステム効率が向上する。
は、高温ブロワの軸シール部へ燃焼排ガスラインより軸
シールラインを設けてシールガスとして燃焼排ガスを供
給するようにしたので、発電時の軸シール用空気とこの
供給装置を必要としない。また起動時には燃焼排ガスラ
インより充填されている窒素ガスを軸シール部に供給す
るので、軸シール用窒素ガスとこの供給装置を必要とし
ない。これによりシステム効率が向上する。
【図1】本発明の第1実施形態の燃料電池発電装置の全
体構成図である。
体構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態の燃料電池発電装置の全
体構成図である。
体構成図である。
【図3】従来の燃料電池発電装置の全体構成図である。
1 燃料ガスライン 2 アノードガスライン 3 循環ライン 4 アノード排ガスライン 5 カソード排ガスライン 6 排熱利用ライン 7 燃焼排ガスライン 8 空気ライン 9 蒸気ライン 10 窒素ライン 13,14 軸シールライン 20 燃料電池 22 改質器 24 燃料予熱器 26 空気予熱器 28 タービン圧縮機 30 排熱回収蒸気発生装置 32 燃料ブロワ 34 低温ブロワ 36 高温ブロワ 38 空気ブロワ 40 脱硫器 42 起動用加熱器 44 凝縮器 46 気水分離器 48 軸シール部 A,B, 遮断弁
Claims (3)
- 【請求項1】 カソードとアノードからなり酸素を含む
カソードガスと水素を含むアノードガスから発電する燃
料電池と、アノードから排出されるアノード排ガスとカ
ソードから排出されるカソード排ガスを燃焼し、その熱
で水蒸気を含む燃料ガスを改質しアノードガスとしてア
ノードに供給する改質器と、カソード排ガスの一部と改
質器の燃焼排ガスと空気を混合したカソードガスを循環
してカソードに供給する循環ラインと、改質器の燃焼排
ガスを循環ラインに供給する燃焼排ガスラインと、この
燃焼排ガスラインに空気を供給する空気ラインと、を備
えた燃料電池発電装置において、前記循環ラインにはカ
ソードガスを循環する高温ブロワが設けられ、この高温
ブロワにはブロワの回転軸の貫通部をシールする軸シー
ル部が設けられており、前記燃焼排ガスラインより分岐
して軸シール部へ接続する軸シールラインが設けられて
いることを特徴とする軸シールラインを備えた燃料電池
発電装置。 - 【請求項2】 前記燃焼排ガスラインには、燃焼排ガス
を加圧する低温ブロワが設けられ、前記軸シールライン
はこの低温ブロワの出側から分岐されていることを特徴
とする請求項1記載の軸シールラインを備えた燃料電池
発電装置。 - 【請求項3】 前記燃焼排ガスラインには、燃焼排ガス
を加圧する低温ブロワが設けられ、前記空気ラインはこ
の低温ブロワの出側に接続されており、前記軸シールラ
インは空気ライン接続部の下流側から分岐されているこ
とを特徴とする請求項1記載の軸シールラインを備えた
燃料電池発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9022355A JPH10223247A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 軸シールラインを備えた燃料電池発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9022355A JPH10223247A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 軸シールラインを備えた燃料電池発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10223247A true JPH10223247A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12080346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9022355A Pending JPH10223247A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 軸シールラインを備えた燃料電池発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10223247A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100392252C (zh) * | 2002-04-29 | 2008-06-04 | 上海神力科技有限公司 | 一种可为燃料电池输送空气的风机 |
-
1997
- 1997-02-05 JP JP9022355A patent/JPH10223247A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100392252C (zh) * | 2002-04-29 | 2008-06-04 | 上海神力科技有限公司 | 一种可为燃料电池输送空气的风机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060303 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070413 |