JPH10223185A - 電池収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾電池を使用する電子機器において、電池内
部の電解液の基板上への流れ込みや、機器外部への流出
による腐蝕、発煙の発生、並びに機器の汚れの問題を解
決する。 【解決手段】 電池収納部の側壁に、液だまり用凹部を
設け、側壁及び底面に貫通穴を設けない構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、戸別受信
機に内蔵する乾電池の収納ケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の乾電池の収納ケースの一例を図
６，７に示す。図６及び図７に示すように、従来、電池
収納部１は、フロントケース２と一体部品であり、下の
プリント基板３とは端子４により穴１ａを経由して接続
されていた。また、電池ふた８は、爪８ｃを穴１ｃに係
止めさせていた。さらに、端子５は直列接続用の端子
で、穴１ｂに係止させていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来の戸別受信
機では、卓上形として使用したとき、乾電池の液もれが
生じた場合、その液が電池収納部の端子接続穴１ａを経
由してプリント板上に流れ、部品の腐蝕又は発煙が生じ
る恐れが有った。また、壁掛け形として使用したときに
は、もれた液が本体ケース外部に流れ出し、機器取付部
周辺を汚すことがあった。更に、液もれが発生した場
合、保守メンテ時に液がケースにしみ付き、本体ケース
ごと交換する必要があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決するため、側壁に液に利用の凹部を形成した電池収納
ケースを、本体ケースとは別部品として設けたもので、
プリント基板との接続については、収納ケース底面に穴
を設けず、ケースの上端を経由し行なうようにしたもの
である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図１，
２，３，４，５に示す。図１と図２に示すように、戸別
受信機本体の構成は、フロントケース１２と、前記フロ
ントケース１２の穴１２ｄと凹１２ｃとスライド固定さ
れる電池ふた１８と、前記フロントケース１２にかん合
するリアケース１６と、そのリアケース１６の穴１６ｅ
をガイドに組付けられた乾電池収納ケース１１と、リア
ケース１６の爪により固定されたプリント基板１３より
成り、電池１７の接続は、端子１４と端子１９により行
なう。

【０００６】本発明の特徴はこの乾電池収納ケース１１
の形状にあり、以下の通りである。乾電池収納ケース１
１の側壁には、凹部１１ｆが形成されており、その壁面
１１ｇは、凹部１１ｆに向って下がる斜面を形成してい
る。また、その側壁１１ｇの上端に凸部（アンダーカッ
ト）１１ｈを形成している。

【０００７】

【発明の効果】本発明は、上記構成によって、乾電池に
液もれが生じたとしても、その液は電池収納部内にとど
まり、プリント基板上への流れ込みや、本体ケース外面
への流れ出しを防止することができる。また、保守メン
テナンス時に、収納ケースのみの交換ですむため、早く
かつ安価に保守作業を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の縦断面図。

【図２】本発明の一実施例の横断面図。

【図３】本発明の一実施例の乾電池収納ケースを示す斜
視図。

【図４】本発明の一実施例の乾電池収納ケースを示す上
面図。

【図５】本発明の一実施例の乾電池収納ケースを示す横
断面図。

【図６】従来の乾電池収納ケースの一例を示す縦断面
図。

【図７】従来の乾電池収納ケースの一例を示す横断面
図。

【符号の説明】

１：電池収納部、 １ａ〜１ｃ，
１２ｄ，１６ｅ：穴、１１：電池収納ケース、
１１ｆ，１２ｃ：凹部、１１ｇ：斜面、
１１ｈ：凸部、２，１２：フロント
ケース、 ３，１３：プリント基板、４，
５，９，１４，１５，１９：端子、 ６，１６：リアケ
ース、７，１７：電池、 ８，１
８：電池ふた、８ｃ：爪。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電池収納部を有する電子機器において、 上記電池収納部は、底面及び側壁に貫通穴が無く、かつ
   電子機器の本体ケースとは別に形成されていることを特
   徴とする電池収納ケース。
2. 【請求項２】 請求項１記載の電池収納ケースにおい
   て、 上記電池収納部は、側壁に凹部を有することを特徴とす
   る電池収納ケース。
3. 【請求項３】 請求項２記載の電池収納ケースにおい
   て、 上記電池収納部は、側壁に上記凹部に向って下る斜面が
   形成され、側壁の上端に凸部を有することを特徴とする
   電池収納ケース。