JP3029727U - トラッキング防止補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 トラッキング現象による事故を防止するため
の補助具を提供する。 【構成】 弾力性素材を用いたトラッキング防止補助具
１を上、下、少なくとも２つの区域に区分し、上部区域
はプラグ密着固定部で、その弾性力でもってプラグ２を
密着固定し、下部区域はコンセントとの環状圧着部で、
プラグ２とコンセント４間を密着させ、塵、ほこりの進
入を防ぐことができるようにトラッキング防止補助具１
を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、電気機械器具入力プラグの、特にコンセント接 続部周囲を、塵、ほこりから守り、長期間安全にコンセントに接続しておくこと のできる接続補助具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】コンセントに差したプラグの差し刃間に、塵、ほこりがたまり、 そこに結露、水はね、煮こぼし等の際の水分を介して、電気の放電が発生するこ とをトラッキング現象と呼び、時として火災にまで至るようなことがある 。また、近年この事が原因とされる火災が増えつつある。従来、トラッキング現 象を予防する方法としては、パーソナルコンピューターの背面接続部などで本体 電源一次側入力部を凹部として、そこに突出する差し刃を設け、電源からの出力 コードの二次側プラグ先端がさきほどの機器本体内凹部に深く挿入される仕組み になっているものもある、しかし、このような差込み部においては相対するプラ グ、コンセント部が特殊設計となっているため、その使用が限定されるという欠 点があった。

【０００３】 また通常、一般家庭用電気配線においてはコンセント面は平面なため、長期間プ ラグを差したままにするような冷蔵庫、テレビ、クーラーなどの背面に設置され ているコンセント端子では、ほこりが溜りやすく、また湿度も高い場所が多いの でトラッキング現象の予防としては、管理のしにくい難点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】従って、本考案は、コンセント、プラグ間に進 入する塵、ほこり、水はね等を防ぎ、トラッキング現象による事故を防止するた めの補助具を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案においては、上記課題を解決するために弾 力性素材を用いたトラッキング防止補助具１を上、下、少なくとも２つの区域に 区分し、上部区域はプラグ密着固定部Ａで、その弾性力でもってプラグ２を密着 固定し、下部区域はコンセントとの環状圧着部Ｂで、プラグ２とコンセント４間 を密着させ、塵、ほこりの進入を防ぐことができるようにトラッキング防止補助 具１を構成した。

【０００６】

【作用】本考案のトラッキング防止補助具１を用いて、プラグ２と、コンセント ４とを接続すれば、プラグ密着固定部Ａとプラグ２は弾力をもって密着固定され ており、また、コンセント４と環状圧着部Ｂ間も圧着部の裾部６の弾性反発力に よって密着されていて、トラッキング防止補助具１は、プラグ２と、コンセント ４の間でパッキン効果を発揮するので、トラッキング現象の原因となる塵、ほこ り、煮こぼし、水はねなどの進入を防ぐことができる。

【０００７】

【実施例】図面を参照して本考案の実施例を説明する。図１はトラッキング防止 補助具、コンセント、プラグの分解斜視図。図２はトラッキング防止補助具の平 面図。図３はトラッキング防止補助具の縦断正面図。図４は縦断側面図である。

【０００８】 図において、トラッキング防止補助具１は２点鎖線で区画した、略、逆錐状のプ ラグ密着固定部Ａと、それに連結する環状圧着部Ｂとを有する。プラグ密着固定 部Ａは電気器具のプラグを差込み安定させることができる。環状圧着部Ｂは係合 するコンセント４に対し、トラッキング防止補助具１本体が密着するよう張設さ れている。

【０００９】 図１の実施例によれば、トラッキング防止補助具１を使用するにあたり、まずプ ラグ２を、トラッキング防止補助具１の差し刃挿入部７へ挿入する。差し込まれ たプラグ２は、トラッキング防止補助具１のプラグ密着固定部Ａ及び内部壁５で 行き止まるが、差し刃３のみは内部壁５にあけられた１、あるいは２カ所以上の 穴を通じて、環状圧着部Ｂの内部へ突出する。突出した差し刃３はトラッキング 防止補助具１に包み込まれた状態でコンセント４へ差し込まれ通電可能となるが 、この際トラッキング防止補助具１はコンセント４とプラグ２間を密着させ、塵 、ほこり、水はね等からコンセント４、プラグ２間を清潔に保つことができる。

【００１０】

【その他の実施例】一般家庭電化製品及び配線器具のプラグの形状は、図１のプ ラグ２のものが多数ではあるが、図５のプラグ８ように差し刃とそれにつながる 電線が、直角に形成されるものがある。このようなものは、プラグを常時差した ままにしておくものや、使用電気容量の大きいエアコンなどでの使用例が多い。

【００１１】 いずれにしても、実施例でのトラッキング防止補助具のプラグ密着固定部Ａを、 よりプラグ２あるいはプラグ８と確実に固定させるために、図６、図８のように トラッキング防止補助具の形状をそれぞれのプラグの相似型とし、プラグを挿入 するようにすればよい。

【００１２】

【考案の効果】以上のように、本考案においては、弾力性素材のトラッキング防 止補助具１でもってプラグとコンセントの間を密着係合させることにより、通常 ならばプラグとコンセント間には、どうしても間隙ができてしまいがちで、その 隙間に結果としてトラッキング現象の温床となりうる塵、ほこりがたまってしま う場合であっても、本考案のトラッキング防止補助具１を用いて、プラグ２と、 コンセント４とを接続すれば、トラッキング防止補助具１のプラグ密着固定部と 環状圧着部が外からの防塵効果、防水効果を発揮し、これによりトラッキング現 象の原因を一掃させることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】トラッキング防止補助具取り付け時の分解斜視
図である。

【図２】トラッキング防止補助具の平面図である。

【図３】トラッキング防止補助具の縦断面図である。

【図４】トラッキング防止補助具の横断面図である。

【図５】その他の実施例におけるプラグの斜視図であ
る。

【図６】その他の実施例におけるトラッキング防止補助
具の縦断面図である。

【図７】その他の実施例におけるトラッキング防止補助
具の横断面図である。

【図８】その他の実施例におけるトラッキング防止補助
具の縦断面図である。

【図９】その他の実施例におけるトラッキング防止補助
具の横断面図である。

【符号の説明】

１ トラッキング防止補助具 ２ プラグ（実施例） ３ 差し刃 ４ コンセント ５ 内部壁 ６ 裾部 ７ 差し刃挿入部 ８ プラグ（その他の実施例） 区域 Ａ プラグ密着固定部 Ｂ 環状圧着部

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【手続補正書】

【提出日】平成７年１０月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【図３】

【図１】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンセントとそれに接続するプラグ間に
   挿入し、不慮の漏電、放電等からコンセントと電気プラ
   グ及びその周囲を事故から守るため配置された弾力性素
   材の枠体から構成されるトラッキング防止補助具におい
   て、上、下、すくなくとも２つの区域に区分し、上部区
   域でプラグを固定し、下部区域でもってプラグとコンセ
   ント間を密着し、塵、ほこり、水分等の進入を防ぎ、ト
   ラッキング現象の発生を予防できるようにしたことを特
   徴とした、トラッキング防止補助具。