JPH10223139A - 偏向ヨークの製造方法 - Google Patents

偏向ヨークの製造方法

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JPH10223139A
JPH10223139A JP2223897A JP2223897A JPH10223139A JP H10223139 A JPH10223139 A JP H10223139A JP 2223897 A JP2223897 A JP 2223897A JP 2223897 A JP2223897 A JP 2223897A JP H10223139 A JPH10223139 A JP H10223139A
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JP
Japan
Prior art keywords
mold
wire
guide
deflection coil
winding
Prior art date
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Pending
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JP2223897A
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English (en)
Inventor
Shuichiro Maekawa
修一郎 前川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で、コンバーゼンス特性等のばらつ
き低減した偏向ヨークを作成できるようにする。 【解決手段】メインコイル部に対応する位置3に形成し
たガイド部G1 、G2により線材をガイドして、金型1
に線材を巻線して偏向コイルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏向ヨークの製造
方法に関し、特に偏向コイルを鞍型に巻線する場合に適
用することができる。本発明は、メインコイル部に対応
する位置に形成したガイド部により線材をガイドして、
金型に線材を巻線して偏向コイルを作成することによ
り、簡易な構成で、コンバーゼンス特性等のばらつき低
減することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、偏向ヨークは、水平偏向コイル、
垂直偏向コイルの何れか、又は双方を鞍型に形成するよ
うになされたものがある。このような偏向ヨークの製造
工程は、金型を用いてマグネットワイヤを巻線すること
により、又はセパレータに直接マグネットワイヤを巻線
することにより、偏向コイルを鞍型に形成するようにな
されている。
【0003】すなわち前者の製造工程は、巻線用の金型
を巻線機にセットし、この金型に自己融着線でなるマグ
ネットワイヤを巻線する。ここでこの金型は、金属ブロ
ックを切削加工して形成した雄型及び雌型で形成され、
この雄型及び雌型間に形成された隙間にマグネットワイ
ヤが巻線される。その後、製造工程は、マグネットワイ
ヤに通電することにより、マグネットワイヤの接着層を
溶融した後、硬化させ、これにより金型に巻線されて重
なり合うマグネットワイヤ同志を接着し、金型よりマグ
ネットワイヤを取り外しても、形状が乱れないようにす
る。製造工程は、この通電した直後、雄型及び雌型を押
圧し、又は所定の部材によりマグネットワイヤを押圧し
(すなわちプレス処理でなる)、これによりコイル形状
を整形する。その後製造工程は、雄型及び雌型を開い
て、金型よりマグネットワイヤを取り外し、続く偏向コ
イルの作成に移る。
【0004】これに対して後者の製造工程は、巻線溝の
形成されたセパレータを専用巻線機にセットし、このセ
パレータにマグネットワイヤを巻線する。ここでこのセ
パレータは、略漏斗形状に形成され、両端面にマグネッ
トワイヤを引っ掛ける突起が形成され、これらの突起に
対応して内側側面にガイド用の溝が形成されるようにな
されている。製造工程は、この両端面の突起にマグネッ
トワイヤを引っ掛けて、所定のガイド用の溝にマグネッ
トワイヤを繰り返し走らせることにより、偏向コイルを
鞍型に巻線するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで金型を用いて
偏向コイルを作成する場合、セパレータ等の構成を簡略
化することができ、その分偏向ヨークの構成を簡略化す
ることができる。
【0006】ところが金型を用いて偏向コイルを作成す
る場合、雄型及び雌型間に形成された隙間にマグネット
ワイヤを配置することにより、巻線分布を細かい精度で
制御することが困難な欠点があり、その分、巻線分布の
ばらつきを低減することが困難で、結局、コンバーゼン
ス特性等のばらつきを低減することが困難な問題があ
る。
【0007】これに対してセパレータに直接マグネット
ワイヤを巻線する場合、マグネットワイヤを引っ掛ける
突起、マグネットワイヤを走らせるガイド溝を選択する
ことにより、巻線分布を細かく制御することができ、そ
の分コンバーゼンス特性等のばらつきを低減することが
できる。
【0008】ところがこの方法の場合、セパレータの構
造が複雑になり、その分偏向ヨークの構成が煩雑になる
問題がある。またセパレータ自体の変形により巻線分布
が変化することにより、セパレータ自体も、精度良く成
形する必要がある。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で、コンバーゼンス特性等のばらつきを
低減することができる偏向ヨークの製造方法を提案しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、偏向コイルのメインコイル部に対
応する位置に、線材をガイドするガイド部を有する金型
を用いて、このガイド部により線材をガイドして巻線す
る。
【0011】偏向コイルのメインコイル部に対応する位
置に、線材をガイドするガイド部を有する金型を用い
て、このガイド部により線材をガイドして巻線すれば、
メインコイル部の巻線分布を細かく制御することがで
き、その分、巻線分布のばらつきを低減することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0013】図2は、偏向コイルの巻線に適用される金
型1と、この金型1により巻線された水平偏向コイル2
を示す斜視図である。この実施の形態に係る偏向ヨーク
の製造工程は、この金型1により水平偏向コイル2を鞍
型に巻線し、この水平偏向コイル2により偏向ヨークを
作成する。
【0014】ここでこの金型1は、金属のブロック材を
切削加工して形成され、側面に、凹部3が形成される。
ここでこの凹部3は、水平偏向コイル2のメインコイル
部2Aに対応するように、内側曲面が、メインコイル部
2Aの外側曲面に沿った形状に形成される。さらに金型
1は、水平偏向コイル2のファンネルベンド2B及びネ
ックベンド2Cの内側端面に対応するように、上端面及
び下端面が形成される。
【0015】さらに図1に示すように、金型1は、これ
ら上端面、凹部3、下端面にそれぞれ円柱形状のガイド
ピン4U、4I、4Dが配置される。ここで上端面及び
下端面のガイドピン4U及び4Dは、それぞれメインコ
イル部2Aより延長するマグネットワイヤを引っ掛け
て、水平偏向コイル2のネックベンド2C及びファンネ
ルベンド2Bを巻線することができるように、配置され
る。
【0016】すなわち上端面及び下端面において、金型
1は、それぞれ凹部3を囲むようにガイドピン配置用穴
が形成され、巻線機に装着されて巻線作業が開始される
と、所定のタイミングで巻線機によりこれらガイドピン
配置用穴にガイドピン4U及び4Dが差し込まれ、これ
によりこれらガイドピン4U及び4Dが所定位置に配置
される。さらに金型1は、巻線が完了すると、巻線機に
より、これら上端面及び下端面のガイドピン4U及び4
Dがガイドピン配置用穴より取り外され、この状態で水
平偏向コイルが取り外され、その後、続く水平偏向コイ
ルの巻線作業に移る。
【0017】これに対して凹部3のガイドピン4Iは、
メインコイル部2Aのマグネットワイヤを位置決めし、
巻線分布の精度を向上するために配置される。すなわち
凹部3は、同様に、ガイドピン配置用穴が形成され、こ
れらガイドピン配置用穴にガイドピン4Iが植立するよ
うに配置される。ここでこれらガイドピン4Iは、水平
偏向コイル2のメインコイル部2Aに対応するように、
ネックベンド側よりファンネルベンド側に順次並んで配
置される。これによりガイドピン4Iは、ネックベンド
側とファンネルベンド側とを結ぶ細長いガイド溝G1、
G2、……を形成する。
【0018】これにより図3に示すように、この製造工
程では、上端面及び下端面のガイドピン4U及び4Dに
マグネットワイヤ6を引っ掛けて、ガイド溝G1、G2
に沿ってマグネットワイヤ6を走らせ、これにより水平
偏向コイルを巻線する。さらにこのマグネットワイヤ6
を通電して加熱することにより、自己融着膜を溶融して
重なり合うマグネットワイヤ6同志を接着し、金型1よ
り取り外しても、水平偏向コイルのコイル形状が変化し
ないようにする。
【0019】さらに図4に示すように、この通電による
加熱直後、上下端面を金属板材7U、7Lにより押圧
し、水平偏向コイルのネックベンド及びファンネルベン
ドを整形する。その後、この製造工程は、上下端面のガ
イドピン4U、4Lが金型1より抜き取られ、巻線の完
了した水平偏向コイル2が金型より取り外された後、続
く水平偏向コイルの巻線に移る。
【0020】以上の構成において、この製造工程では、
金型1(図1)が巻線機にセットされた状態で、この巻
線機により金型1を用いて水平偏向コイルが巻線され
る。このとき、始めに、金型1の上端面及び下端面に形
成されたガイドピン配置用穴にガイドピン4U及び4D
が配置された後、自己融着線でなるマグネットワイヤ6
(図3)がこのガイドピン4U及び4Dに引っ掛けられ
て、金型1の凹部3に、ガイドピン4Iにより形成され
たガイド溝G1、G2に沿ってこのマグネットワイヤ6
が配置される。これによりガイドピン4Iにより形成さ
れるガイド溝G1、G2によって、マグネットワイヤ6
を位置決めして水平偏向コイル2が巻線され(図2)、
凹部3に対応する水平偏向コイル2のメインコイル部2
Aについて、巻線分布が精度良く制御される。
【0021】その後、この製造工程では、通電による加
熱により、自己融着膜を溶融して重なり合うマグネット
ワイヤ6同志が接着され、金型1より取り外しても、水
平偏向コイルのコイル形状が変化しないように、コイル
形状が形成される。またこのときプレス処理され(図
4)、ファンネルベンド2B、ネックベンド2Cが整形
される。その後製造工程では、上端面及び下端面のガイ
ドピン4U及び4Dが引き抜かれ、金型1より水平偏向
コイル2が取り外される。
【0022】以上の構成によれば、水平偏向コイルのメ
インコイル部に対応して、金型の内側側面にガイドピン
を配置し、このガイドピンにより形成されるガイド溝に
よりマグネットワイヤをガイドして水平偏向コイルを巻
線したことにより、簡易な構成のセパレータ等により偏
向ヨークを形成でき、またメインコイル部の巻線分布を
精度良く制御することができる。従って、その分簡易な
構成で、コンバーゼンス特性等のばらつきを低減するこ
とができる。
【0023】なお上述の実施の形態においては、略円柱
形状のガイドピンを用いて、ガイド溝を形成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば角を丸
めた四角柱形状のガイドピンを用いて、ガイド溝を形成
する場合等、種々の形状のガイドピンを広く適用するこ
とができる。
【0024】また上述の実施の形態においては、ガイド
ピンによりガイド溝を形成する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、断続して、又は連続して、直接
金型にガイド溝を形成する場合、さらには種々の形状の
突起を形成してガイド部を形成する場合等、種々の形状
によりガイド部を形成する場合に広く適用することがで
きる。
【0025】さらに上述の実施の形態においては、通電
直後、プレスする場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、通電前にプレスする場合等にも広く適用する
ことができる。
【0026】また上述の実施の形態においては、通電に
より線材を加熱する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、種々の加熱手段を広く適用することができ
る。
【0027】さらに上述の実施の形態においては、偏向
ヨークに使用される1対の水平偏向コイルのうちの1つ
を巻線する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、図5に示すように、1対の水平偏向コイルを纏めて
巻線するように、金型を形成してもよい。このようにす
れば巻線工程において、水平偏向コイルの配線を併せて
実行することも可能となり、その分偏向ヨークの製造に
要する時間を短縮することができる。
【0028】また上述の実施の形態においては、メイン
コイル部2Aの外側曲面に沿った形状に凹部を形成して
金型を作成する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、この凹部に代えて、メインコイル部2Aの内側
曲面に沿った形状に凸部を形成して金型を作成する場合
にも広く適用することができる。
【0029】さらに上述の実施の形態においては、水平
偏向コイルを巻線する場合について述べたが、本発明は
これに限らず、垂直偏向コイルを鞍型に形成する場合に
も広く適用することができる。
【0030】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、メインコ
イル部に対応する位置に形成したガイド部により線材を
ガイドして、金型に線材を巻線して偏向コイルを作成す
ることにより、簡易な構成で、コンバーゼンス特性等の
ばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る偏向ヨークの製造工
程に適用される金型を示す上面図、正面図、底面図であ
る。
【図2】図1の金型と水平偏向コイルを示す斜視図であ
る。
【図3】図1の金型による巻線の説明に供する正面図で
ある。
【図4】図1の金型におけるプレスの説明に供する正面
図である。
【図5】他の実施の形態に係る偏向ヨークの製造工程に
適用される金型を示す斜視図である。
【符号の説明】
1……金型、2……水平偏向コイル、3……凹部、4
D、4I、4U……ガイドピン、6……マグネットワイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型に線材を巻線して偏向コイルを作成す
    る偏向ヨークの製造方法において、 前記金型は、 前記偏向コイルのメインコイル部に対応する位置に、前
    記線材をガイドするガイド部を有し、 前記偏向ヨークの製造方法は、 前記ガイドにより前記線材をガイドして、前記線材を前
    記金型に巻線した後、 前記線材を加熱処理して重なり合う前記線材を接着し、 前記金型より前記線材を取り外して前記偏向コイルを作
    成することを特徴とする偏向ヨークの製造方法。
  2. 【請求項2】前記加熱処理と同時に、若しくは前記加熱
    処理の前又は後に、前記偏向コイルのファンネルベンド
    及び又はネックベンドに対応する位置の線材を押圧して
    整形することを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク
    の製造方法。
JP2223897A 1997-02-05 1997-02-05 偏向ヨークの製造方法 Pending JPH10223139A (ja)

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JP (1) JPH10223139A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439502B1 (ko) * 2001-12-27 2004-07-09 삼성전기주식회사 권선금형 및 이를 이용한 편향요크
KR100439506B1 (ko) * 2002-02-26 2004-07-09 삼성전기주식회사 편향요크

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439502B1 (ko) * 2001-12-27 2004-07-09 삼성전기주식회사 권선금형 및 이를 이용한 편향요크
KR100439506B1 (ko) * 2002-02-26 2004-07-09 삼성전기주식회사 편향요크

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