JPH10222956A - テープ体の巻装装置 - Google Patents

テープ体の巻装装置

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Publication number
JPH10222956A
JPH10222956A JP1908897A JP1908897A JPH10222956A JP H10222956 A JPH10222956 A JP H10222956A JP 1908897 A JP1908897 A JP 1908897A JP 1908897 A JP1908897 A JP 1908897A JP H10222956 A JPH10222956 A JP H10222956A
Authority
JP
Japan
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tape
unit
splice
leader
roller
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1908897A
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English (en)
Inventor
Akira Hashimoto
明 橋本
Kenzo Ito
健三 伊藤
Hiroshi Ishida
弘 石田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の小型化を実現し、テープ体とリー
ダテープを接合する時間の短縮化を図る。 【解決手段】 磁気テープ3を供給する複数のテープパ
ンケーキ4を支持する支軸30を有するテープ供給ユニ
ット11と、磁気テープ3を複数のテープカートリッジ
5に巻き取るテープ巻取りユニット15と、複数のテー
プカートリッジ5からリーダテープ8を引き出すピック
アップユニット13と、磁気テープ3及びリーダテープ
8を切断するテープ切断ユニット14とを備える。そし
て、スプライステープ9を供給するスプライステープ供
給リール34と、スプライステープ9を貼り付ける貼付
けローラ36と、貼り付けられたスプライステープ9を
圧接する圧接ローラ37と、これら貼付けローラ36及
び圧接ローラ37を回転自在に支持する支持ベース38
と、この支持ベース38を揺動する揺動機構39とを有
するスプライス接合ユニット12とを備えて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテープリー
ル等の巻装部材にテープ体を巻き取って巻装するために
用いられるテープ体の巻装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジには、情報記録媒体
である磁気テープが巻装された一対のテープリールが収
納されている。テープリールには、磁気テープが巻回さ
れるリールハブに、所定の長さの磁気テープの両端に設
けられるリーダテープが取り付けられている。また、磁
気テープの一端部とリーダテープの一端部は、スプライ
ステープが貼り付けられることによって連結されてい
る。
【0003】そして、このテープカートリッジは、製造
工程において、テープリールに磁気テープを巻装する磁
気テープの巻装装置が用いられている。この磁気テープ
の巻装装置について、図10を参照して説明する。な
お、この磁気テープの巻装装置によって磁気テープが巻
装されるテープカートリッジには、一対のテープリール
に跨って所定長さのリーダテープが予め取り付けられて
いる。
【0004】図10に示すように、磁気テープの巻装装
置150は、概略、磁気テープのテープ原反が所定のテ
ープ幅に予め切断された磁気テープ3が巻装されたテー
プ供給リール4(以下、テープパンケーキ4と称す
る。)から磁気テープ3を供給するテープ供給部151
と、磁気テープ3の走行経路を構成する複数のガイドロ
ーラ152と、テープ供給部151から供給された磁気
テープ3が巻き取られるテープカートリッジ5が装填さ
れるカートリッジ装填部153とを備えている。
【0005】また、この磁気テープの巻装装置150
は、供給された磁気テープ3と接合するリーダテープ8
をテープカートリッジ5内から引き出すピックアップ部
154と、磁気テープ3とリーダテープ8とをスプライ
ステープを介して接合するスプライス接合部155と、
供給された磁気テープ3を切断するテープ切断部156
とを備えている。
【0006】テープ供給部151は、テープパンケーキ
4を回転自在に支持する支軸159を有している。カー
トリッジ装填部153は、装填されたテープカートリッ
ジ5のテープリールを回転する図示しないリール駆動軸
を有している。ピックアップ部154は、カートリッジ
装填部153に装填されたテープカートリッジ5からリ
ーダテープ8を引き出す一対の引き出しピン160、1
60を有している。
【0007】スプライス接合部155は、図示しない
が、スプライステープを供給するスプライス供給リール
と、スプライステープを貼り付ける貼付けローラと、貼
り付けられたスプライステープを圧接する圧接ローラと
を有している。テープ切断部156は、図示しないが、
切断する磁気テープ3及びリーダテープ8を吸着するテ
ープ吸着板と、このテープ吸着板に吸着されたリーダテ
ープ8を切断する切断カッターとを有している。
【0008】以上のように構成された磁気テープの巻装
装置150は、テープ供給部151のテープパンケーキ
4から供給された磁気テープ3がガイドローラ152に
沿って走行する。ピックアップ部154は、一対の引き
出しピン160、160によって、テープカートリッジ
5からリーダテープ8を引き出す。テープ切断部156
は、引き出されたリーダテープ8を吸着板上に吸着する
とともにリーダテープ8を切断する。
【0009】スプライス接合部155は、供給された磁
気テープ3の一端部と、切断されたリーダテープ8の一
端部とに、スプライステープを貼り付けることによって
連結する。そして、テープカートリッジ5は、カートリ
ッジ装填部153のリール駆動軸が回転駆動することに
よって、テープリールに磁気テープ3が巻き取られる。
【0010】テープ切断部156は、テープカートリッ
ジ5に所定長さの磁気テープ3が巻き取られた後、磁気
テープを吸着するとともに切断する。テープ接合部は、
切断された磁気テープ3の一端部とリーダテープ8の一
端部とに、スプライステープを貼り付けることによって
連結する。そして、テープカートリッジ5は、リール駆
動軸が回転駆動することによって、カートリッジ本体に
磁気テープ及びリーダテープが巻き取られる。
【0011】そして、この磁気テープの巻装装置150
には、テープパンケーキ4を回転自在に支持する支軸1
59が水平に取り付けられた縦置き型や、テープパンケ
ーキ4の支軸159が鉛直に取り付けられた横置き型等
のものがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁気テープの
巻装装置150は、一般に、1巻或いは2巻のテープパ
ンケーキ4が装着されて、テープパンケーキ4から引き
出された磁気テープ3をテープカートリッジ5やテープ
リールに対して巻装する。
【0013】したがって、この磁気テープの巻装装置1
50は、多数のテープパンケーキ4を用いて巻き取る場
合、テープパンケーキ4を交換する交換時間や、工数が
かかるため、タクトタイムが比較的長く、生産効率が低
いという問題があった。
【0014】また、従来の磁気テープの巻装装置150
は、1巻のテープパンケーキ4当たり1m3程度の体積
を占めている。このため、磁気テープの巻装装置150
を多数使用する場合には、広いスペースが必要となると
いう不都合があった。
【0015】また、従来の磁気テープの巻装装置150
が備えるスプライス接合部155は、貼付けローラによ
ってスプライステープを貼り付けた後、圧接ローラによ
ってスプライステープを圧接している。すなわち、この
スプライス接合部155は、貼付けローラと圧接ローラ
が各々独立して動作しており、磁気テープ3とリーダテ
ープ8を接合する時間が比較的長いため、タクトタイム
を短縮する上で不都合であった。
【0016】そこで、本発明は、テープ体を供給するテ
ープ供給リール1巻当たりが装置内に占める体積を低減
するとともに、テープ体及びリーダテープをスプライス
テープを介して接合する時間の短縮化を図り、生産効率
を向上することができるテープ体の巻装装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を達成するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係るテープ体の巻装装置は、テープ体の
引き出し経路が互いに平行に設けられテープ体を供給す
る複数のテープ供給リールを支持する支軸を有するテー
プ供給ユニットと、このテープ供給ユニットから供給さ
れた複数のテープ体を並列して設けられた複数のテープ
巻取りリールに巻き取るテープ巻取りユニットと、複数
のテープ巻取りリールに取り付けられたリーダテープを
引き出すピックアップユニットとを備える。また、この
テープ体の巻装装置は、スプライステープを供給するス
プライス供給リールと、スプライステープを貼り付ける
貼付けローラと、貼り付けられたスプライステープを圧
接する圧接ローラと、これら貼付けローラ及び圧接ロー
ラを回転自在に支持する支持部材と、この支持部材を移
動する移動手段とを有し、テープ供給ユニットから供給
されたテープ体とテープ巻取りリールから引き出された
リーダテープとを接合する接合ユニットを備える。ま
た、このテープ体の巻装装置は、テープ供給ユニットか
ら供給されたテープ体を切断するテープ切断ユニットを
備える。
【0018】以上のように構成したテープ体の巻装装置
によれば、複数のテープパンケーキから供給されたテー
プ体が、複数のテープ巻取りリールに巻装される。そし
て、接合ユニットは、貼付けローラによって、テープ体
とリーダテープとをスプライステープを介して接合する
とともに、圧接ローラによって、貼り付けられたスプラ
イステープを圧接する。すなわち、この接合ユニット
は、支持部材が移動手段を介して移動することによる一
連の動作により、スプライステープを貼り付けるととも
に圧接する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、磁気テープの巻装装置を図面を参照して説明
する。なお、この磁気テープの巻装装置に装着されるテ
ープカートリッジには、カートリッジ本体内に一対の供
給側テープリール及び巻取り側テープリールが回転自在
に収納されており、これらのテープリールに跨って所定
長さのリーダテープの両端部がそれぞれ取り付けられて
いる。なお、このテープカートリッジは、磁気テープが
巻装されることにより、いわゆるオーディオ用コンパク
トカセットとされる。
【0020】この磁気テープの巻装装置1は、図1に示
すように、テープ走行経路に沿って、磁気テープ3を供
給するテープ供給ユニット11と、供給された磁気テー
プ3とテープカートリッジ5内のリーダテープ8とをス
プライステープ9を介して接合するスプライス接合ユニ
ット12と、テープカートリッジ5内からリーダテープ
8を引き出すピックアップユニット13と、磁気テープ
3及びリーダテープ8を切断するテープ切断ユニット1
4と、テープカートリッジ5のテープ供給側リール6に
磁気テープ3を巻き取るテープ巻取りユニット15と、
磁気テープ3を巻装するテープカートリッジ5が装填さ
れるパレットユニット16とを備えている。
【0021】また、この磁気テープの巻装装置1は、図
2に示すように、供給される磁気テープ3の長さを計測
する検尺ユニット17と、供給される磁気テープ3に所
定の張力を付与して磁気テープ3がテープ幅方向に振動
することを防止するガイドローラユニット18と、これ
ら各ユニット11乃至18の動作を制御する制御ユニッ
ト19とを備えている。
【0022】テープ供給ユニット11は、図1及び図2
に示すように、テープ走行経路の始端部に位置して配設
されており、磁気テープ3が巻回された複数のテープパ
ンケーキ4を支持する支軸30と、この支軸30の両端
部を回転自在に支持する支持部材31と、支軸30を回
転駆動する図示しないサーボモータとを備える。支軸3
0には、テープ原反が所定のテープ幅に予め切断された
磁気テープ3が巻回された複数のテープパンケーキ4が
並列してそれぞれ支持されている。この支軸30には、
図示しないが、各テープパンケーキ4の間に、所定の間
隔を確保するスペーサ部材がそれぞれ設けられている。
したがって、支軸30に支持された各テープパンケーキ
4からは、各磁気テープ3が所定の間隔をあけて平行に
それぞれ引き出される。
【0023】サーボモータは、テープパンケーキ4から
磁気テープ3が引き出される方向に支軸30を回転駆動
することによって、テープパンケーキ4から磁気テープ
3を円滑に供給させる。また、このサーボモータは、制
御ユニット19が出力する制御信号に基づいて回転数が
制御されることによって、磁気テープ3を供給すること
に伴うテープパンケーキ4の径の変化に対応して、テー
プパンケーキ4が供給する磁気テープ3のテープ走行速
度を一定にする。
【0024】スプライス接合ユニット12は、図2及び
図3に示すように、テープ走行経路と平行にスライド自
在に配設されており、スプライステープ9を供給するス
プライステープ供給リール34と、スプライステープ9
を切断する図示しない切断カッターと、スプライステー
プ9を貼り付ける貼付けローラ36と、磁気テープ3上
及びリーダテープ8上に貼り付けられたスプライステー
プ9を圧接させる圧接ローラ37と、これらスプライス
供給リール34及び各ローラ36、37を回転自在にそ
れぞれ支持する支持ベース38と、この支持ベース38
を揺動させる揺動機構39とを備えている。
【0025】このスプライス接合ユニット12には、テ
ープ供給ユニット11の各テープパンケーキ4から供給
される磁気テープ3の走行経路に各々対応して、上述し
たスプライステープ供給リール34、貼付けローラ36
及び圧接ローラ37がそれぞれ設けられている。
【0026】スプライステープ供給リール34は、支持
ベース38に設けられた支軸35に、回転自在に支持さ
れている。貼付けローラ36は、図3に示すように、テ
ープ走行経路に対向する位置に設けられており、支持ベ
ース38に設けられた支軸40に回転自在に支持されて
いる。
【0027】また、この支軸40には、貼付けローラ3
6の回転を規制するラチェットホイール41が回転自在
に支持されている。このラチェットホイール41は、貼
付けローラ36に一体に設けられている。そして、貼付
けローラ36は、ラチェットホイール41によって、円
周の1/6回転ごとに回転する。
【0028】また、貼付けローラ36の外周面は、円周
が6等分に区切られており、各区画内に複数の吸引孔3
6aがそれぞれ設けられている。これらの吸引孔36a
は、揺動機構39が備える揺動支軸48に設けられた吸
引管44に連通されている。したがって、この貼付けロ
ーラ36は、図示しない吸引装置によって吸引管44を
介して吸引孔36aから空気を吸引することにより、外
周面にスプライステープ9を吸着保持する。また、貼付
けローラ36の幅方向の両側には、貼付けローラ36の
位置を規制する一対のガイドプレート45がそれぞれ設
けられている。
【0029】圧接ローラ37は、テープ走行経路に対向
する位置に設けられており、支持ベース38に設けられ
た支軸35に、回転自在に支持されている。支持ベース
38は、揺動機構39を介して、テープ走行方向に揺動
自在に支持されている。
【0030】揺動機構39は、図示しない駆動装置によ
って駆動されるピニオン46と、このピニオン46によ
って駆動される駆動軸47と、ピニオン46を揺動自在
に支持する揺動支軸48と、貼り付けられたスプライス
テープ9に対して圧接される圧接ローラ37の圧接力を
規制するリミッタ機構49とを備えている。このリミッ
タ機構49は、コイルスプリング等の弾性部材50を有
しており、弾性部材50が弾性変形することによって、
圧接ローラ37によって圧接されるスプライステープ9
に所定以上の圧接力が付与されることが防止されてい
る。
【0031】以上のように構成されたスプライス接合ユ
ニット12は、スプライステープ供給リール34から供
給されたスプライステープ9が、貼付けローラ36の外
周部に吸着される。貼付けローラ36は、ラチェットホ
イール41により所定の回転角だけ回転して、スプライ
ステープ供給34リールから所定長さのスプライステー
プ9を引き出すとともに、外周部に切断カッターが当接
する。貼付けローラ36に吸着保持されたスプライステ
ープ9は、貼付けローラ36の外周部に当接した切断カ
ッターが、貼付けローラ36の幅方向に移動することに
伴って回転して所定長さに切断される。
【0032】揺動機構43は、支持ベース38を図3中
矢印A方向に揺動するとともに図3中矢印B方向に移動
することによって、貼付けローラ36が、切断されたス
プライステープ9を互いに突き合わされた磁気テープ3
の一端部とリーダテープ8の一端部とに跨って貼り付け
るとともに、圧接ローラ37が、貼り付けられたスプラ
イステープ9上を転動して確実に接合する。
【0033】ピックアップユニット13は、図4及び図
5に示すように、テープ走行経路と平行にスライド自在
に設けられており、リーダテープ8を引き出す一対の引
き出しアーム51、51と、これら引き出しアーム5
1、51を開閉動作させる開閉機構52と、テープカー
トリッジ5に対して引き出しアーム51、51を接離動
作させるスライド機構53とを備えている。このピック
アップユニット13は、パレットユニット16に装填さ
れる各テープカートリッジ5に対応して、一対の引き出
しアーム51、51がそれぞれ配設されている。
【0034】一対の引き出しアーム51、51は、先端
部が断面略L字状に形成されており、この先端部がパレ
ットユニット16のテープカートリッジ5に臨んで配設
されている。
【0035】開閉機構52は、図5に示すように、一対
の引き出しアーム51、51の基端部をそれぞれ支持す
る一対の駆動板55a、55bと、これら駆動板55
a、55bを図5中矢印C1、C2方向にスライドする
図示しない移動機構とを有している。この開閉機構52
は、移動機構を介して駆動板55a、55bを相対する
C1、C2方向にスライドすることによって、一対の引
き出しアーム51、51の先端部を開放動作及び閉塞動
作する。
【0036】スライド機構53は、図5に示すように、
一対の引き出しアーム51、51を支持す支持ブロック
56aと、この支持ブロック56aをスライド自在に支
持するスライドブロック56bと、このスライドブロッ
ク56bに対して支持ブロック56aを図4、図5中に
示す矢印D方向にスライドさせる図示しない移動機構と
を有している。このスライド機構53は、移動機構を介
してスライドブロック56bに対して支持ブロック56
aがスライドすることによって、一対の引き出しアーム
51、51をテープ走行経路に平行な方向に移動する。
【0037】また、支持ブロック56aには、リーダテ
ープ8の引き出し方向に弾性力を付与する弾性部材54
が設けられており、この弾性部材54の弾性力により、
引き出しアーム51によって引き出されるリーダテープ
8の長さのばらつきに対応するとともに、引き出される
リーダテープ8に所定以上の張力がかかることを防止し
ている。
【0038】以上のように構成されたピックアップユニ
ット13は、後述するパレットユニット16のカートリ
ッジパレット105に装填されたテープカートリッジ5
に引き出しアーム51、51を挿入して、引き出しアー
ム51、51によってリーダテープ8を摘むとともに、
スライド機構53によってリーダテープ8の全長の1/
2の距離だけ引き出す。すなわち、引き出されたリーダ
テープ8は、引き出しアーム51、51によって、長さ
方向の中央部が摘まれた状態となる。
【0039】引き出されたリーダテープ8は、後述する
サポートローラユニット21によって支持されており、
このサポートローラユニット21がテープ切断ユニット
14の主面の高さの位置へ移動することにより、テープ
切断ユニット14の主面上に載置されて吸着される。
【0040】また、このピックアップユニット13は、
磁気テープ3とリーダテープ8との接合が完了した後に
磁気テープ3がテープカートリッジ5内に引き込まれる
際、テープ切断ユニット14の主面上に吸着されていた
磁気テープ3の略U字状に湾曲された湾曲端部を引き出
しアーム51、51によって摘む。
【0041】そして、このピックアップユニット13
は、引き出しアーム51、51が磁気テープ3の湾曲端
部を摘んだ状態で、テープカートリッジ5の供給側テー
プリール6によって巻き取られるテープ巻取り速度に同
期して、テープカートリッジ5に向かって移動する。
【0042】したがって、磁気テープ3の略U字状の湾
曲端部は、テープカートリッジ5の供給側テープリール
6に巻き取られる際に、他のユニット等に引っ掛かるこ
とが確実に防止されている。
【0043】上述したように、ピックアップユニット1
3によれば、一対の引き出しアーム51、51を開閉動
作する開閉機構52が駆動板55a、55bによって構
成されることによって、複数の引き出しアーム51、5
1を図4中に示すZ軸方向に隣接してそれぞれ配設する
ことが可能とされるとともに、パレットユニット16の
カートリッジパレット105に複数のテープカートリッ
ジ5を隣接してそれぞれ装填することができる。
【0044】テープ切断ユニット14は、図6及び図7
に示すように、磁気テープ3又はリーダテープ8を吸着
する第1のスライダ57及び第2のスライダ58と、こ
れら第1及び第2のスライダ57、58に吸着された磁
気テープ3又はリーダテープ8を切断する切断機構68
とを備えている。
【0045】第1のスライダ57は、磁気テープ3のテ
ープ走行方向に直交する方向にスライド自在に設けられ
ている。また、これら第1のスライダ57と第2のスラ
イダ58との間には、切断カッター67が突出する間隙
が、例えば0.5mm程度に設けられている。これら各
スライダ57、58の主面上には、リーダテープ8又は
磁気テープ3を吸着するテープ吸着板59がそれぞれ配
設されている。
【0046】このテープ吸着板59には、図7に示すよ
うに、各テープパンケーキ4から供給される各磁気テー
プ3に対応して、リーダテープ8又は磁気テープ3を吸
着する第1及び第2のテープ吸着溝60a、60bが、
磁気テープ3のテープ走行方向と互いに平行にそれぞれ
凹設されており、これら第1及び第2のテープ吸着溝6
0a、60bに複数の吸着孔61がそれぞれ穿設されて
いる。
【0047】また、第1のスライダ57及び第2のスラ
イダ58には、テープ吸着板59の各テープ吸着溝60
a、60bに対応する位置に、吸着孔61に連通する吸
引スリット63がそれぞれ開設されており、この吸引ス
リット63に連通する吸引管64がそれぞれ設けられて
いる。また、第1のスライダ57及び第2のスライダ5
8には、各吸引管64に連通する吸引導管65が、スラ
イド方向と平行にそれぞれ設けられている。そして、こ
れら吸引導管65は、図示しない吸引装置に接続されて
おり、この吸引装置によって吸引孔61から空気が吸引
される。
【0048】すなわち、第1及び第2のスライダ57、
58の第1及び第2のテープ吸着溝60a、60bは、
各々独立して設けられた吸引導管65、65を介して独
立して磁気テープ3又はリーダテープ8を吸着すること
が可能とされている。
【0049】切断機構68は、第1のスライダ57と第
2のスライダ58との間隙に、先端部が逆V字状の切断
カッター67を有している。この切断機構68は、第1
及び第2のスライダ57、58の間隙から切断カッター
67を突出動作させることによって、各テープ吸着溝6
0a、60bに吸着された磁気テープ3又はリーダテー
プ8をテープ幅方向に切断する。
【0050】以上のように構成されたテープ切断ユニッ
ト14は、テープカートリッジ5からリーダテープ8が
引き出された後、及びテープカートリッジ5に所定長さ
の磁気テープ3が巻き取られた後に、第1のスライダ5
7及び第2のスライダ58とに跨って吸着された磁気テ
ープ3又はリーダテープ8を切断カッター67により切
断する。
【0051】ところで、上述したピックアップユニット
13には、図示しないが、テープ切断ユニット14のテ
ープ吸着溝60a、60bに対向する位置に、弾性を有
するゴム等の突当部材が配設されている。ピックアップ
ユニット13は、テープ切断ユニット14に吸着保持さ
れた磁気テープ3又はリーダテープ8を切断する際、こ
の磁気テープ3又はリーダテープ8に突当部材を突き当
てることによって、磁気テープ3又はリーダテープ8の
浮き上がり等の移動を規制して押さえている。したがっ
て、テープ切断ユニット14は、ピックアップユニット
13の突当部材によって、磁気テープ3又はリーダテー
プ8を容易且つ確実に切断することが可能とされてい
る。
【0052】また、磁気テープの巻装装置1には、図2
及び図8に示すように、上述したテープ切断ユニット1
4に隣接する位置に、このテープ切断ユニット14に吸
着されたリーダテープ8をテープ吸着板59側に押さえ
込むテープ押さえユニット20が配設されている。
【0053】このテープ押さえユニット20は、図8に
示すように、リーダテープ8を押さえ込む複数の押さえ
爪70と、これらの押さえ爪70を揺動させる揺動機構
71と、テープ3、8の主面に直交する方向にスライド
させる昇降機構72とを備えている。すなわち、このテ
ープ押さえユニット20には、複数のテープカートリッ
ジ5に各々対応して、複数の押さえ爪70がそれぞれ設
けられている。
【0054】押さえ爪70は、図8に示すように、例え
ば金属の線材によって、テープ切断ユニット14に対向
する先端部が略円弧状に湾曲されて形成されており、基
端部が揺動機構71に支持されている。
【0055】揺動機構71は、図8に示すように、各押
さえ爪70を図8中矢印E方向にそれぞれ揺動する複数
の揺動支軸74と、これらの揺動支軸74を回転自在に
支持する支持板75と、各揺動支軸74をそれぞれ回転
させる複数のピニオン76と、これらのピニオン76を
回転させるスライドラック77と、このスライドラック
77を図8中矢印F方向にスライド動作させる揺動用シ
リンダ78とを備えている。
【0056】揺動支軸74は、先端部に押さえ爪70を
支持しており、両端部が支持板75に回転自在に支持さ
れている。ピニオン76は、揺動支軸74に固定されて
設けられており、またスライドラック77は、各ピニオ
ン76にそれぞれ噛み合わされている。揺動用シリンダ
78は、スライドラック77の基端部を支持しており、
このスライドラック77を図8中矢印G方向にスライド
動作する。
【0057】昇降機構72は、図8に示すように、揺動
機構71の支持板75を支持する昇降ガイドブロック8
0、80と、これらの昇降ガイドブロック80、80を
図中矢印方向にスライド自在に支持する一対の支持脚8
1、81と、支持板75を昇降動作させる昇降用シリン
ダ82とを備えている。
【0058】支持脚81は、支持板75の両端側の側端
部を、昇降ガイドブロック80、80を介してスライド
自在に支持している。昇降用シリンダ82は、支持板7
5の略中央部を支持しており、支持板75を矢印F方向
に昇降動作することによって、押さえ爪70をE方向に
移動する。
【0059】以上のように構成されたテープ押さえユニ
ット20は、引き出されたリーダテープ8がテープ切断
ユニット14の第1及び第2のスライダ57、58とに
跨って吸着された際、揺動用シリンダ78を介して押さ
え爪70を回動する。テープ押さえユニット20は、回
動された押さえ爪70の先端部がリーダテープ8の湾曲
端部に引っ掛けられた後、昇降用シリンダ82を介して
支持板75を移動することによって、テープ切断ユニッ
ト14のテープ吸着板59側にリーダテープ8を押さえ
付ける。
【0060】したがって、このテープ押さえユニット2
0によれば、テープ切断ユニット14のテープ吸着板5
9にリーダテープ8が吸着された際、このリーダテープ
8の吸着されていない湾曲端部等の箇所が他のユニット
等に摺接することを確実に防止することができる。
【0061】テープ巻取りユニット15は、供給された
磁気テープ3のテープ走行方向と直交する方向に移動自
在に配設されている。このテープ巻取りユニット15
は、図2及び図9に示すように、サーボモータ84と、
このサーボモータ84によって回転される駆動軸85
と、この駆動軸85に設けられたマグネットクラッチ8
6と、このマグネットクラッチ86によって回転される
フライホイール87と、このフライホイール87によっ
て回転されてテープカートリッジ5の供給側テープリー
ル6を回転するリール駆動軸88とを備えている。そし
て、このテープ巻取りユニット15には、各テープパン
ケーキ4の各磁気テープ3のテープ走行経路に対応し
て、複数のマグネットクラッチ86、フライホイール8
7及びリール駆動軸88がそれぞれ設けられている。
【0062】サーボモータ84は、駆動軸85の一端部
に取り付けられており、制御ユニット19によって回転
数が制御される。駆動軸85は、軸線方向が、テープ走
行方向に直交して設けられている。
【0063】マグネットクラッチ86は、図9に示すよ
うに、リール駆動軸88を回転駆動するクラッチ板90
と、このクラッチ板90に対向して設けられた駆動板9
1と、この駆動板91に設けられた磁石93とを有して
いる。
【0064】クラッチ板90は、例えばアルミニウムを
主材料とする磁性材料によって形成されており、図示し
ない軸受を介して駆動軸85に回転自在に支持されてい
る。また、このクラッチ板90には、プーリ96が一体
に設けられている。このクラッチ板90のプーリ96と
フライホイール87には、タイミングベルト97が掛け
渡されている。
【0065】駆動板91は、例えば鉄を材料として形成
されており、駆動軸85に固定されて設けられている。
磁石93は、クラッチ板90に対向する駆動板91の対
向面上に設けられており、例えばネオジウム磁石が用い
られている。
【0066】上述したマグネットクラッチ86は、駆動
軸85が回転することによって駆動板91が回転駆動さ
れた際、磁石93の磁力により駆動板91の回転方向と
同一方向にクラッチ板90が追従して回転駆動する。そ
して、このマグネットクラッチ86は、サーボモータ8
4の回転数を制御することによって、クラッチ板90と
駆動板91との間の離間距離J及び相対回転速度を自動
調整して、テープカートリッジ5の供給側テープリール
6に巻き取られる磁気テープ3に所望の張力を付与す
る。
【0067】リール駆動軸88は、テープカセット5の
供給側テープリール6のハブ穴と対向する位置に設けら
れており、図9中矢印H方向にスライド自在に設けられ
ている。
【0068】以上のように構成されたテープ巻取りユニ
ット15は、テープカートリッジ5の供給側テープリー
ル6の軸線方向に移動することによって、各テープカー
トリッジ5の供給側テープリール6のハブ穴にリール駆
動軸88をそれぞれ嵌装する。
【0069】そして、テープ巻取りユニット15は、リ
ール駆動軸88によってテープカートリッジ5の供給側
テープリール6を回転させて、供給側テープリール6に
磁気テープ3を巻き取る。また、このテープ巻取りユニ
ット15は、サーボモータ84の回転数を調整すること
によって、マグネットクラッチ86により磁気テープ3
に所定の張力が付与された状態で巻き取る。
【0070】また、磁気テープの巻装装置1は、図2に
示すように、テープ巻取りユニット15に隣接する位置
に、テープカートリッジ5の供給側テープリール6に巻
き取られる磁気テープ3を支持するサポートローラユニ
ット21が配設されている。このサポートローラユニッ
ト21は、各テープパンケーキ4から供給された各磁気
テープ3を支持する複数の支持ローラ99と、これらの
支持ローラ99を昇降動作させる昇降機構100とを備
えている。
【0071】このサポートローラユニット21は、テー
プ巻取りユニット15によって供給された磁気テープ3
が巻き取られる際に、走行する磁気テープ3がテープ切
断ユニット14の主面等に摺接して、磁気テープ3が破
損することを確実に防止する。
【0072】また、磁気テープの巻装装置1は、図2に
示すように、上述したテープ巻取りユニット15に隣接
する位置に、テープパンケーキ4に巻回された磁気テー
プ3の最外周側に位置する長さ3m程度分の磁気テープ
3を廃棄するテープ廃棄ユニット21が配設されてい
る。
【0073】このテープ廃棄ユニット21は、廃棄され
た磁気テープ3を搬送する一対の廃棄用ピンチローラ1
01と、廃棄された磁気テープ3を収納する廃棄容器1
02とを有している。一対の廃棄用ピンチローラ101
は、導電性を有するゴム等の樹脂材料によって形成され
ており、静電気の防止が図られている。これら一対の廃
棄用ピンチローラ101は、互いに平行に回転自在に配
設されている。廃棄容器102は、廃棄用ピンチローラ
101に隣接して配設されている。
【0074】そして、このテープ廃棄ユニット21は、
一対の廃棄用ピンチローラ101が互いに異なる方向に
回転することによって、廃棄用ピンチローラ101が対
向間に廃棄された磁気テープ3を挟み込んで搬送して、
磁気テープ3を廃棄容器102内に収納する。
【0075】パレットユニット16は、図1及び図2に
示すように、複数のテープカートリッジ5が装填される
カートリッジパレット105と、このカートリッジパレ
ット105をテープ巻取りユニット15に対して接離動
作させる図示しない移動機構と、カートリッジパレット
105に装填されたテープカートリッジ5を所定の装填
位置に位置決めする図示しない位置決め機構とを備えて
いる。
【0076】カートリッジパレット105は、複数のテ
ープカートリッジ5が装填されるカートリッジ装填部を
有しており、このカートリッジ装填部に複数のカートリ
ッジ装填位置が所定のピッチを以てそれぞれ形成されて
いる。このカートリッジパレット105のカートリッジ
装填位置には、図1及び図2に示すように、テープカー
トリッジ5のカートリッジ本体に形成されたテープ走行
用開口部がテープ供給ユニット11側に臨むようにカー
トリッジ本体の側面部が載置される。
【0077】移動機構は、カートリッジパレット105
が着脱可能な取り付け部を有しており、この取り付け部
に取り付けられたカートリッジパレット105をテープ
走行方向と平行に移動する。位置決め機構は、カートリ
ッジパレット105に対するテープカートリッジ5の装
填位置を位置決めする図示しない位置決めピンを有して
おり、この位置決めピンをテープカートリッジ5に設け
られた位置決め穴に挿入することによって、テープカー
トリッジ5を所定の装填位置に位置決めするとともに固
定保持する。
【0078】検尺ユニット17は、図2に示すように、
テープパンケーキ4から供給された磁気テープ3を走行
自在に支持する検尺ローラ17aを備えており、供給さ
れた磁気テープ3の長さを検尺ローラ17aによって計
測する。
【0079】ガイドローラユニット18は、図2に示し
ように、磁気テープ3及びリーダテープ8を走行自在に
支持するガイドローラ18aを備えており、テープパン
ケーキ4から供給される磁気テープ3に横揺れ等の振動
が生じることを防止する。
【0080】制御ユニット19は、図2に示すように、
各ユニットに接続配線されており、各ユニットに対して
制御信号を出力することにより、各ユニットの動作をそ
れぞれ制御する。
【0081】以上のように構成された磁気テープの巻装
装置1について、供給された磁気テープ3をテープカー
トリッジ5の供給側テープリール6に巻装する動作を説
明する。なお、磁気テープの巻装装置1は、テープ供給
ユニット11の各テープパンケーキ4から磁気テープ3
が引き出されて、各テープパンケーキ4の最外周の所定
の長さの磁気テープ3がテープ廃棄ユニット22へ廃棄
されるとともに、供給された磁気テープ3の一端部がテ
ープ切断ユニット14に予め吸着されている。まず、磁
気テープの巻装装置1は、パレットユニット16のカー
トリッジパレット105に、複数のテープカートリッジ
5が並列した状態に装填される。複数のテープカートリ
ッジ5が装填されたカートリッジパレット105は、所
定の位置に取り付けられる。
【0082】パレットユニット16は、カートリッジパ
レット105に装填された各テープカートリッジ5の装
填位置を位置決めするとともに固定保持する。カートリ
ッジパレット105は、テープ巻取りユニット15側の
所定位置に移動される。
【0083】ピックアップユニット13は、カートリッ
ジパレット105のテープカートリッジ5側に移動し、
引き出しアーム51により各テープカートリッジ5内か
ら一対のテープリール6、7に両端が取り付けられたリ
ーダテープ8を摘むとともに、テープカートリッジ5か
ら離間する方向に移動してテープカートリッジ5からリ
ーダテープ8を引き出す。
【0084】引き出されたリーダテープ8は、サポート
ローラユニット21の支持ローラ99に支持されること
によって、他のユニット等に摺接して破損することが防
止されている。ピックアップユニット13は、引き出し
アーム51によりリーダテープ8を保持した状態で、テ
ープ切断ユニット14側の所定位置に移動する。サポー
トローラユニット21は、リーダテープ8を支持する支
持ローラ99を移動して、リーダテープ8の主面をテー
プ切断ユニット14側に隣接させる。テープ切断ユニッ
ト14は、リーダテープ8を、第1及び第2のスライダ
57、58の各第2のテープ吸着溝60b、60bに跨
って吸着する。
【0085】ピックアップユニット13は、リーダテー
プ8を保持した状態で、テープカートリッジ5側に僅か
に移動して、リーダテープ8を弛ませて放す。テープ押
さえユニット20は、押さえ爪70を回動して、リーダ
テープ8の湾曲端部に押さえ爪70の先端部を引っ掛け
る。
【0086】ピックアップユニット13は、リーダテー
プ8を吸着している第1及び第2のスライダ57、58
との境界部に臨む位置に移動して、突当部材をリーダテ
ープ8に当接させる。テープ切断ユニット14は、吸着
されるとともに突当部材が突き当てられたリーダテープ
8に対して、第1及び第2のスライダ57、58の間隙
から切断カッター67を突出させることにより、このリ
ーダテープ8を切断する。リーダテープ8を切断した
後、ピックアップユニット13は、テープ切断ユニット
14から離間する方向に移動して、突当部材を退避させ
る。
【0087】そして、リーダテープ8を切断した後、テ
ープ切断ユニット14は、第2のスライダ58に対して
第1のスライダ57をスライド動作させることによっ
て、リーダテープ8の切断された一端部と他端部をテー
プ走行方向と直交する方向に移動してずらす。
【0088】ところで、テープ切断ユニット14には、
テープパンケーキ4から供給された磁気テープ3の一端
部が、第1のスライダ57の第1のテープ吸着溝60a
に予め吸着されている。
【0089】したがって、テープ切断ユニット14は、
第2のスライダ58に対して第1のスライダ57をスラ
イド動作させることによって、第1のスライダ57の第
1のテープ吸着溝60aに吸着されている磁気テープ3
の一端部が、テープカートリッジ5の供給側テープリー
ル6に取り付けられたリーダテープ8の切断された一端
部と対向する位置に移動する。
【0090】そして、スプライス接合ユニット12は、
テープ切断ユニット14側に移動して、テープ切断ユニ
ット14の第1及び第2のスライダ57、58にそれぞ
れ吸着されている磁気テープ3及びリーダテープ8に貼
付けローラ36を当接させてスプライステープ9を貼り
付けるとともに、テープ走行方向に平行に移動して、貼
り付けられたスプライステープ9上を圧接ローラ37に
よって圧接して確実に接合する。
【0091】また、テープ切断ユニット14は、第1の
スライダ57の第1のテープ吸着溝60aによる磁気テ
ープ3の吸着を解除するとともに、第2のスライダ58
の第2のテープ吸着溝60bによるリーダテープ8の吸
着を解除する。また、スプライス接合ユニット12は、
磁気テープ3とテープカートリッジ5の供給側テープリ
ール6に取り付けられたリーダテープ8とを接合した
後、テープ切断ユニット14から離間する位置に退避す
る。
【0092】そして、テープ巻取りユニット15は、テ
ープカートリッジ5の供給側テープリール6のハブ穴に
リール駆動軸88を嵌装させてこのリール駆動軸88を
回転駆動することによって、巻き取られる磁気テープ3
に所定の張力を付与した状態で供給側テープリール6に
磁気テープ3を巻き取る。また、サポートローラユニッ
ト21は、支持ローラ99によって巻き取られるリーダ
テープ8及び磁気テープ3を支持する。
【0093】検尺ユニット17は、テープパンケーキ4
から供給された磁気テープ3の長さを計測して、テープ
カートリッジ5の供給側テープリール6に所定の長さの
磁気テープ3が巻き取られた後、制御ユニット19を介
してテープ巻取りユニット15による磁気テープ3の巻
き取りを停止させる。
【0094】テープ切断ユニット14は、テープカート
リッジ5に所定長さの磁気テープ3が巻装された後、第
1及び第2のスライダ57、58の各第1のテープ吸着
溝60a、60aに跨って磁気テープ3を吸着するとと
もに、この磁気テープ3にピックアップユニット13の
突当部材が突き当られて切断カッター67によりテープ
パンケーキ4から供給された磁気テープ3を切断する。
磁気テープ3を切断した後、ピックアップユニット13
は、テープ切断ユニット14から離間する方向に移動し
て、突当部材を退避させる。
【0095】そして、磁気テープ3を切断した後、テー
プ切断ユニット14は、第2のスライダ58に対して第
1のスライダ57をスライド動作させることによって、
磁気テープ3の切断された一端部と他端部をテープ走行
方向と直交する方向に移動してずらす。
【0096】ところで、テープ切断ユニット14には、
テープカートリッジ5の巻取り側テープリール7に取り
付けられたリーダテープ8の切断された一端部が、第1
のスライダ57の第2のテープ吸着溝60bに吸着され
ている。
【0097】したがって、テープ切断ユニット14は、
第2のスライダ58に対して第1のスライダ57をスラ
イド動作させることによって、第1のスライダ57の第
2のテープ吸着溝60bに吸着されているリーダテープ
8の一端部が、テープカートリッジ5の供給側テープリ
ール6に巻き取られる磁気テープ3の一端部と対向する
位置に移動する。
【0098】そして、スプライス接合ユニット12は、
テープ切断ユニット14側に移動して、テープ切断ユニ
ット14の第1及び第2のスライダ57、58にそれぞ
れ吸着されている磁気テープ3及びリーダテープ8に貼
付けローラ36を当接させてスプライステープ9を貼り
付けるとともに、テープ走行方向に平行に移動して、貼
り付けられたスプライステープ9上を圧接ローラ37に
よって圧接して確実に接合する。
【0099】また、テープ切断ユニット14は、第1の
スライダ57の第2のテープ吸着溝60bによるリーダ
テープ8の吸着を解除するとともに、第2のスライダ5
8の第1のテープ吸着溝60aによる磁気テープ3の吸
着を解除する。また、スプライス接合ユニット12は、
磁気テープ3とテープカートリッジ5の供給側テープリ
ール6に取り付けられたリーダテープ8とを接合した
後、テープ切断ユニット14から離間する位置に退避す
る。
【0100】ピックアップユニット13は、テープ切断
ユニット14に隣接する位置に移動して、引き出しアー
ム51によってリーダテープ8の湾曲端部を摘む。そし
て、テープ巻取りユニット15は、磁気テープ3に所定
の張力が付与された状態で、テープカートリッジ5の供
給側テープリール6をリール駆動軸88を介して回転駆
動することによって、供給側テープリール6に磁気テー
プ3及びリーダテープ8を巻き取る。
【0101】テープ巻取りユニット15によって磁気テ
ープ3及びリーダテープ8が巻き取られる際、ピックア
ップユニット13は、引き出しアーム51によってテー
プカートリッジ5に巻き取られるリーダテープ8を保持
した状態で、テープカートリッジ5側に向かって移動す
ることによって、テープカートリッジ5に巻き取られる
磁気テープ3及びリーダテープ8が他のユニット等に摺
接して破損することを確実に防止する。また、巻き取ら
れる磁気テープ3及びリーダテープ8は、サポートロー
ラユニット21の支持ローラ99に支持されることによ
って、他のユニット等に摺接して破損することが防止さ
れている。
【0102】テープ巻取りユニット15は、テープカー
トリッジ5に磁気テープ3が巻装された後、テープカー
トリッジ5の供給側テープリール6からリール駆動軸8
8を退避させる。パレットユニット16は、カートリッ
ジパレット105をテープ巻取りユニット15から離間
する初期位置に移動して、テープカートリッジ5が装填
されたカートリッジパレット105が取り外される。
【0103】そして、磁気テープ3が巻装されたテープ
カートリッジ5は、カートリッジパレット105から取
り出される。また、パレットユニット16には、磁気テ
ープ3を巻装するテープカートリッジ5が装填された他
のカートリッジパレット105が取り付けられる。
【0104】上述したように、実施の形態の磁気テープ
の巻装装置1は、スプライステープ9を供給するスプラ
イステープ供給リール34と、スプライステープ9を貼
り付ける貼付けローラ36と、貼り付けられたスプライ
ステープ9を圧接する圧接ローラ37とを有するスプラ
イス接合ユニット12を備えることによって、スプライ
ステープ9を貼り付けるとともに圧接することが一連の
動作で行うことができるため、磁気テープ3とリーダテ
ープ8を確実に接合する時間を短縮することができる。
【0105】また、この磁気テープの巻装装置1は、複
数のテープパンケーキ4が取り付けられる支軸30が1
軸のみにより構成されたテープ供給ユニット11を備え
ることによって、1巻のテープパンケーキ4当たりが装
置内に占める体積を低減して体積的に1/10程度に小
型化することができる。また、この磁気テープの巻装装
置1は、テープ供給ユニット11に複数のテープパンケ
ーキ4を装着することによって、複数のテープカートリ
ッジ5に磁気テープ3を同時に巻き取ることができるた
め、テープカートリッジ5の生産効率を向上することが
できる。
【0106】さらに、この磁気テープの巻装装置1によ
れば、他工程にてテープ原反からテープパンケーキ4が
製造された状態、すなわち同一の支軸30に複数のテー
プパンケーキ4が支持された状態で取り付けることがで
きるため、作業効率を向上することができる。
【0107】なお、本実施の形態に係る磁気テープの巻
装装置1は、オーディオ用コンパクトカセットに適用さ
れたが、例えばオーディオマイクロカセット等のオーデ
ィオカセットや、VHS方式、ベータ方式、8ミリ方式
等のビデオカセットや、ディジタルビデオカセット、デ
ータカセット等の他のテープカートリッジやテープリー
ル単体にも適用されることは勿論である。
【0108】
【発明の効果】上述したように本発明に係るテープ体の
巻装装置によれば、スプライステープを供給するスプラ
イス供給リールと、スプライステープを貼り付ける貼付
けローラと、貼り付けられたスプライステープを圧接す
る圧接ローラと、これら貼付けローラ及び圧接ローラを
回転自在に支持する支持部材と、この支持部材を移動す
る移動手段とを有し、テープ供給ユニットから供給され
たテープ体とテープリールから引き出されたリーダテー
プとを接合する接合ユニットを備えることによって、ス
プライステープを貼り付けるとともに圧接することが一
連の動作で行うことができるため、テープ体とリーダテ
ープを接合する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の磁気テープの巻装装
置を模式的に示す斜視図である。
【図2】上記磁気テープの巻装装置を示す側面図であ
る。
【図3】上記磁気テープの巻装装置が備えるスプライス
接合ユニットを示す斜視図である。
【図4】上記磁気テープの巻装装置が備えるピックアッ
プユニットを示す模式図である。
【図5】上記ピックアップユニットの要部を示す斜視図
である。
【図6】上記磁気テープの巻装装置が備えるテープ切断
ユニットを示す斜視図である。
【図7】上記テープ切断ユニットの要部を示す分解斜視
図である。
【図8】上記磁気テープの巻装装置が備えるテープ押さ
えユニットを示す斜視図である。
【図9】上記磁気テープの巻装装置が備えるテープ巻取
りユニットの要部を示す模式図である。
【図10】従来の磁気テープの巻装装置を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 磁気テープの巻装装置、3 磁気テープ、4 テー
プパンケーキ、5テープカートリッジ、8 リーダテー
プ、9 スプライステープ、11 テープ供給ユニッ
ト、12 スプライス接合ユニット、13 ピックアッ
プユニット、14 テープ切断ユニット、15 テープ
巻取りユニット、30 支軸、36貼付けローラ、37
圧接ローラ、38 支持ベース、39 揺動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ体の引き出し経路が互いに平行に
    設けられテープ体を供給する複数のテープ供給リールを
    支持する支軸を有するテープ供給ユニットと、 上記テープ供給ユニットから供給された複数のテープ体
    を並列して設けられた複数のテープ巻取りリールに巻き
    取るテープ巻取りユニットと、 複数のテープ巻取りリールに取り付けられたリーダテー
    プを引き出すピックアップユニットと、 スプライステープを供給するスプライス供給リールと、
    スプライステープを貼り付ける貼付けローラと、貼り付
    けられたスプライステープを圧接する圧接ローラと、こ
    れら貼付けローラ及び圧接ローラを回転自在に支持する
    支持部材と、この支持部材を移動する移動手段とを有
    し、上記テープ供給ユニットから供給されたテープ体と
    テープ巻取りリールから引き出されたリーダテープとを
    接合する接合ユニットと、 上記テープ供給ユニットから供給されたテープ体を切断
    するテープ切断ユニットとを備え、 上記接合ユニットは、テープ体と、リーダテープとを接
    合するとともに圧接することを特徴とするテープ体の巻
    装装置。
  2. 【請求項2】 上記接合ユニットの貼付けローラは、ス
    プライステープを吸着保持する吸着手段を有することを
    特徴とする請求項1に記載のテープ体の巻装装置。
  3. 【請求項3】 上記接合ユニットは、回転自在に設けら
    れた円形状の切断カッターを有し、この切断カッター
    が、スプライステープを吸着保持する貼付けローラに当
    接されて、貼付けローラの外周部の幅方向に回動するこ
    とによって、スプライステープを切断することを特徴と
    する請求項2に記載のテープ体の巻装装置。
JP1908897A 1997-01-31 1997-01-31 テープ体の巻装装置 Withdrawn JPH10222956A (ja)

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