JPH10222884A - 光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体の製造方法

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JPH10222884A
JPH10222884A JP9024971A JP2497197A JPH10222884A JP H10222884 A JPH10222884 A JP H10222884A JP 9024971 A JP9024971 A JP 9024971A JP 2497197 A JP2497197 A JP 2497197A JP H10222884 A JPH10222884 A JP H10222884A
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JP9024971A
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Inventor
Takuya Uematsu
卓也 植松
Satoru Imamura
悟 今村
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度かつ高反射率の光情報記録媒体を製造
する。 【解決手段】 透明基板上に、少なくとも有機色素より
なる光吸収層、光反射層及び保護層をこの順で積層して
なる光情報記録媒体の製造方法において、下記一般式
[I]で示されるフタロシアニン色素を、下記一般式
[II]で示されるヒドロキシカルボン酸エステル溶媒に
溶解した有機色素溶液を透明基板上にスピンコートする
ことにより光吸収層を形成する光情報記録媒体の製造方
法。 【化1】 (式中、置換基Xはアルキル基、アルコキシ基等を表
す。中心金属MはSiまたはAlを表す。置換基Zは−
OP(=O)R12を表す。R1、R2は置換基を有して
いてもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキ
シ基、アリール基もしくはアリールオキシ基を表す。m
は1または2の整数を表す。) 【化2】 Cn2n(OH)COOCm2m+1 ───[II] (式中、n及びmはそれぞれ独立に1〜5の整数を表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機色素を用いた光
情報記録媒体の製造方法に関する。より詳しくは、フタ
ロシアニン色素を用いた追記型光情報記録媒体の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクは従来の記録媒体と比
べて記録容量が大きく、ランダムアクセスも可能なこと
から、オーディオソフト、コンピューターソフト、ゲー
ムソフト、電子出版等の再生専用の媒体として広く用い
られている。また、様々な記録原理に基づいた有機記録
層や無機記録層を備えた追記型や書換型の記録可能光デ
ィスクが開発され一部は実用化に至っている。
【0003】その中のひとつに記録可能コンパクトディ
スク(CD−R)がある。CD−Rは、追記記録が可能
であると共に、再生専用コンパクトディスクと同等の反
射率を示すため、記録後に再生専用コンパクトディスク
プレイヤー、ドライブで再生可能であるという特徴を持
つ。通常、CD−Rは案内溝を有する透明基板上に光吸
収層、金属からなる光反射層、及び紫外線硬化樹脂から
なる保護層等を順次設けることにより作成される。既に
実用化・市販されているCD−Rの多くは、光吸収層に
有機色素を用いており、シアニン系色素、フタロシアニ
ン系色素、含金属アゾ系色素が主に用いられている。ま
た、光吸収層の成膜は、通常、有機色素を適当な溶媒に
溶解した後にスピンコートすることによって行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした光情報記録媒
体においては、光吸収層が微細な案内溝を有する基板上
に形成されており、光吸収層による案内溝の埋まり方や
膜厚、有機色素の凝集状態によって、入射したレーザー
光の回折・干渉状態が敏感に変化し、ディスク特性に大
きな影響を与えてしまう。
【0005】これに対して、光吸収層の膜厚は、スピン
コート時の回転数制御等で容易に制御できるのに対し
て、案内溝の埋まり方や有機色素の凝集状態は、有機色
素と塗布溶媒の組み合わせで決まる部分が大きく制御は
容易ではなかった。このため、光吸収層の材料として有
望と思われる材料であっても、良好な光情報記録媒体が
得られないことがあった。
【0006】特に下記一般式[I]で示されるようなフ
タロシアニン色素でもこの傾向が顕著であり、従来、ア
ルコール系溶媒、ケトン系溶媒、セロソルブ系溶媒、炭
化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、フロン系溶
媒等が用いられていたが、いずれも良好な溶媒とは言え
ず、有機色素の特性を最大に高め得る塗布溶媒の使用が
望まれていた。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、置換基Xは、置換基を有していて
もよい、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基もし
くはアリールチオ基、または、シアノ基、スルホン酸
基、スルホン酸アミド基、スルホン酸エステル基または
フタルイミドメチル基を表す。中心金属MはSiまたは
Alを表す。置換基Zは−OP(=O)R12を表す。
ただし、R1、R2は置換基を有していてもよい、アルキ
ル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アリール基も
しくはアリールオキシ基を表す。mは1または2の整数
を表す。)
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を克服するため
に、上記一般式[I]で示されるフタロシアニン色素の
特性を最大限に引き出しうる塗布溶剤を鋭意検討した結
果、下記一般式[II]で示されるヒドロキシカルボン酸
エステルを塗布溶媒に用いることによって反射率が大幅
に向上されることを見いだし本発明に至った。
【0010】
【化4】 Cn2n(OH)COOCm2m+1 ───[II]
【0011】(式中、n及びmは1から5までの整数を
表す。) すなわち、本発明の要旨は、透明基板上に、少なくとも
有機色素よりなる光吸収層、光反射層及び保護層をこの
順で積層してなる光情報記録媒体の製造方法において、
上記一般式[I]で示されるフタロシアニン色素を、上
記一般式[II]で示されるヒドロキシカルボン酸エステ
ル溶媒に溶解した有機色素溶液を透明基板上にスピンコ
ートすることにより光吸収層を形成することを特徴とす
る光情報記録媒体の製造方法、に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の光情報記録媒体
の製造方法を詳細に説明する。本発明に用いられる透明
基板の材質としては、ポリカーボネート、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリオレフィンなどのプラスチック、ある
いはガラス等が挙げられ、特にポリカーボネートが好ま
しく挙げられる。これらの透明基板は、通常、厚み0.
6〜2mm程度で、スパイラル状に案内溝を形成したも
のが用いられ、案内溝としては溝深さ50〜300n
m、溝幅350〜600nmのものが好適である。
【0013】光吸収層には記録レーザー光を吸収して熱
に変換するものを使用し、上記一般式[I]で示される
フタロシアニン色素が用いられるが、他の色素と混合し
て用いてもよい。他の色素としては、上記一般式[I]
以外のフタロシアニン系色素、含金属アゾ素、アゾ色
素、シアニン色素、スクアリリウム系色素、クロコニウ
ム色素、アズレニウム色素、トリアリールアミン色素、
アントラキノン色素、ジチオール金属錯体色素、インド
アニリン金属錯体色素、ナフタロシアニン色素、分子間
型CT色素などが例示でき、好ましくは含金属アゾ色
素、シアニン色素が挙げられる。また目的に応じて劣化
防止剤等の添加剤やバインダーを加えてもよい。
【0014】上記一般式[I]中のX又はR1、R2のう
ち、置換基を有していてもよいアルキル基の具体例とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチ
ル基、n−ヘキシル基などの炭素数1〜6の直鎖アルキ
ル基;i−プロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル
基などの炭素数3〜6の分岐アルキル基;クロロメチル
基、ブロモメチル基、フルオロメチル基、トリフルオロ
メチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、パーフ
ルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、3,3−ジ
フルオロプロピル基、2,3−ジフルオロプロピル基、
1,1−(トリフルオロメチル)エチル基、tert−
パ−フルオロブチル基などの炭素数1〜6のハロゲン化
アルキル基;シアノメチル基、シアノエチル基などの炭
素数2〜7のシアノ化アルキル基;ヒドロキシメチル
基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシブチル基などの炭
素数1〜6のヒドロキシアルキル基;メトキシメチル
基、エトキシエチル基、エトキシメチル基などの炭素数
2〜12のアルコキシアルキル基、等が例示できる。
【0015】置換基を有していてもよいシクロアルキル
基の具体例としては、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロヘキシル基などの炭素数3〜6のシクロアル
キル基;4−メチルシクロヘキシル基などの合計炭素数
が4〜10のアルキル基置換シクロアルキル基;等が例
示できる。置換基を有していてもよいアリール基の具体
例としては、フェニル基;o−メチルフェニル基、p−
メチルフェニル基、p−エチルフェニル基などのアルキ
ル化フェニル基;o−フルオロフェニル基、p−フルオ
ロフェニル基、o−クロロフェニル基、p−クロロフェ
ニル基などのハロゲン化フェニル基;p−ニトロフェニ
ル基などのニトロ化フェニル基;1−ナフチル基、2−
ナフチル基などのナフチル基;等が例示できる。
【0016】置換基を有していてもよいアルコキシ基の
具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、1−プロポ
キシ基、2−プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec-ブト
キシ基、tert−ブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基など
の炭素数1〜6のアルコキシ基;メトキシメトキシ基、
メトキシエトキシ基、エトキシメトキシ基、エトキシエ
トキシ基などの炭素数2〜12のアルコキシアルコキシ
基;メトキシメトキシメトキシ基、エトキシエトキシエ
トキシ基などの炭素数3〜18のアルコキシアルコキシ
アルコキシ基;フルオロメトキシ基、2,2,2−トリ
フルオロエトキシ基、2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロポキシ基、2,2,3,3−テトラフルオロプ
ロポキシ基、1、1−ジ(トリフルオロメチル)エトキ
シ基などの炭素数1〜6のハロゲン化アルコキシ基;等
が例示できる。
【0017】置換基を有していてもよいアリールオキシ
基の具体例としては、フェノキシ基;p−メチルフェノ
キシ基、o−メチルフェノキシ基、p−エチルフェノキ
シ基などのアルキルフェノキシ基;p−フルオロフェノ
キシ基、ペンタフルオロフェノキシ基などのハロゲン化
フェノキシ基;p−フェニルフェノキシ基、o−フェニ
ルフェノキシ基などのフェニルフェノキシ基;等が例示
できる。
【0018】置換基を有していてもよいアルキルチオ基
の具体例としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−
ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基などの炭素数1〜6
のアルキルチオ基;クロロメチルチオ基などのハロゲン
化アルキルチオ基;メトキシメチルチオ基、エトキシエ
チルチオ基などのアルコキシアルキルチオ基;メチルチ
オメチルチオ基などのアルキルチオアルキルチオ基;等
が例示できる。
【0019】置換基を有していてもよいアリールチオ基
の具体例としては、フェニルチオ基;p−ニトロフェニ
ルチオ基などのニトロフェニルチオ基;p−メチルフェ
ニルチオ基、o−メチルフェニルチオ基などのアルキル
フェニルチオ基;等が例示できる。
【0020】光吸収層の形成法としては、有機色素を溶
媒に溶解して前記透明基板上にスピンコートする方法が
とられるが、溶媒として上記一般式[II]で示されるヒ
ドロキシカルボン酸エステルを用いることが本発明の特
徴である。具体的には、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸
プロピル、3−ヒドロキシプロピオン酸メチル、3−ヒ
ドロキシプロピオン酸エチル、3−ヒドロキシプロピオ
ン酸プロピル、2−ヒドロキシ酪酸メチル、2−ヒドロ
キシ酪酸エチル、2−ヒドロキシ酪酸プロピル、3−ホ
ドロキシ酪酸メチル、3−ヒドロキシ酪酸エチル、3−
ヒドロキシ酪酸プロピル、4−ヒドロキシ酪酸メチル、
4−ヒドロキシ酪酸エチル、4−ヒドロキシ酪酸プロピ
ル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2−ヒドロキシイ
ソ酪酸エチル、2−ヒドロキシイソ酪酸プロピル、3−
ヒドロキシイソ酪酸メチル、3−ヒドロキシイソ酪酸エ
チル、3−ヒドロキシイソ酪酸プロピル、2−ヒドロキ
シ吉草酸メチル、2−ヒドロキシ吉草酸エチル、2−ヒ
ドロキシ吉草酸プロピル等が、好ましくは、乳酸メチ
ル、乳酸エチル、2−ヒドロキシ酪酸メチル、2−ヒド
ロキシ酪酸エチル、2−ヒドロキシイソ酪酸メチル、2
−ヒドロキシイソ酪酸エチル等が挙げられる。
【0021】光反射層としては、読み出しレーザー光の
波長に対して高反射率となるものであれば特に限定され
ないが、好適には金、銀、銅、ガリウム、アルミニウ
ム、パラジウム、ロジウム等の金属またはこれらの二成
分以上の合金が用いられる。光反射層は、通常、スパッ
タリング法、真空蒸着法により形成され、50〜200
nmの膜厚とするのが好適である。
【0022】保護層としては、通常、紫外線硬化樹脂
が、特にアクリル系の紫外線硬化樹脂を用いるのが好適
あり、これらの保護層は、通常、スピンコート法により
厚み2〜20μmで塗布した後、紫外線照射等により硬
化させて形成される。また、必要に応じて保護層上に、
レーベル印刷層、第二保護層やインク受理層等を設けて
もよい。
【0023】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
より具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない
限り、以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 透明基板として、記録可能コンパクトディスク用に周期
的に蛇行したトラッキング溝(溝深さ:170nm、溝
幅:0.45μm)を設けた直径120mm、厚さ1.
2mmのポリカーボネート基板を用いた。
【0024】光吸収層には、下記構造式で示されるフ
タロシアニン色素を2.2重量%(対溶媒重量)で2−
ヒドロキシイソ酪酸エチルに溶解して、濾過した後、前
記基板上にスピンコート法により成膜した。色素層塗布
は、塗布膜の可視光吸収スペクトルで最大吸収波長(7
40nm)における吸光度が0.54となるように、回
転数を調整して塗布を行った。色素塗布の後、色素層中
の溶媒を完全に蒸発させるために80℃のオーブン中で
20分間乾燥を行った。
【0025】
【化5】
【0026】次いで、光吸収層の上に光反射層として、
厚さ100nmの金を、アルゴンガス中でのDCマグネ
トロンスパッタ法により形成した。更に、紫外線硬化剤
SD−318(大日本インキ化学社製)を4μmの厚み
にスピンコートし、紫外線照射装置で紫外線を照射して
硬化させて、保護層を形成した。得られた記録可能コン
パクトディスクについて、DDU−1000(パルステ
ック社製)を用いて最適記録パワー(Po)でEFM信
号の記録を行い、市販のCDプレイヤーで再生し、反射
率を測定した。結果を表−1に示す。
【0027】実施例2 塗布溶媒として、乳酸エチルを用いたこと以外は、実施
例1と同様にして記録可能コンパクトディスクの作製を
行った。得られたディスクについて、実施例1と同様に
試験を行った。結果を表−1に示す。
【0028】実施例3 光記録層用の有機色素として、下記構造式で示される
フタロシアニン色素(最大吸収波長:741nm)を用
いたこと以外は実施例1と同様にして記録可能コンパク
トディスクの作製を行った。
【0029】
【化6】
【0030】得られたディスクについて、実施例1と同
様に試験を行った。結果を表−1に示す。
【0031】実施例4 塗布溶媒として、2−ヒドロキシ酪酸メチルを用いたこ
と以外は、実施例3と同様にして記録可能コンパクトデ
ィスクの作製を行った。得られたディスクについて、実
施例1と同様に試験を行った。結果を表−1に示す。
【0032】比較例1 塗布溶媒として、エチルセロソルブを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして記録可能コンパクトディスク
の作製を行った。得られたディスクについて、実施例1
と同様に試験を行った。結果を表−1に示した。
【0033】比較例2 塗布溶媒として、ジアセトンアルコールを用いたこと以
外は、実施例1と同様にして記録可能コンパクトディス
クの作製を行った。得られたディスクについて、実施例
1と同様に試験を行った。結果を表−1に示す。
【0034】比較例3 塗布溶媒として、1H,1H,3H−ヘキサフルオロブ
タノールを用いたこと以外は、実施例3と同様にして記
録可能コンパクトディスクの作製を行った。得られたデ
ィスクについて、実施例1と同様に試験を行った。結果
を表−1に示す。
【0035】比較例4 塗布溶媒として、シクロヘキサノンを用いたこと以外
は、実施例3と同様にして記録可能コンパクトディスク
の作製を行った。得られたディスクについて、実施例1
と同様に試験を行った。結果を表−1に示す。
【0036】
【表1】 *Po:最適記録パワー(mW)を表す。
【0037】表−1より次のことが明らかである。実施
例1〜2と比較例1〜2、及び実施例3〜4と比較例3
〜4では、光吸収層の吸光度がほぼ同じ値を示している
ことから、色素層膜厚はほぼ同じであり、また最適記録
感度もほぼ同じ値を示していることから、記録レーザー
パワーもほぼ同じである。これに対して、反射率では、
比較例1〜4が低いレベルであり不充分であるのに対し
て、本発明を適用した実施例1〜4では、いずれも65
%以上の高い反射率が得られ、CD−Rの規格を満足し
ている。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明により特定の
フタロシアニン色素を用いた高性能な光情報記録媒体が
製造可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に、少なくとも有機色素よりな
    る光吸収層、光反射層及び保護層をこの順で積層してな
    る光情報記録媒体の製造方法において、下記一般式
    [I]で示されるフタロシアニン色素を、下記一般式
    [II]で示されるヒドロキシカルボン酸エステル溶媒に
    溶解した有機色素溶液を透明基板上にスピンコートする
    ことにより光吸収層を形成することを特徴とする光情報
    記録媒体の製造方法。 【化1】 (式中、置換基Xは、置換基を有していてもよい、アル
    キル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基、アルキルチオ基もしくはアリー
    ルチオ基、または、シアノ基、スルホン酸基、スルホン
    酸アミド基、スルホン酸エステル基またはフタルイミド
    メチル基を表す。中心金属MはSiまたはAlを表す。
    置換基Zは−OP(=O)R12を表す。ただし、
    1、R2は置換基を有していてもよい、アルキル基、シ
    クロアルキル基、アルコキシ基、アリール基もしくはア
    リールオキシ基を表す。mは1または2の整数を表
    す。) 【化2】 Cn2n(OH)COOCm2m+1 ───[II] (式中、n及びmはそれぞれ独立に1〜5の整数を表
    す。)
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4893859B1 (ja) * 2011-01-28 2012-03-07 東洋インキScホールディングス株式会社 カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ
JP2012247589A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ
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