JPH10222667A - 個人認証装置 - Google Patents

個人認証装置

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Publication number
JPH10222667A
JPH10222667A JP9019225A JP1922597A JPH10222667A JP H10222667 A JPH10222667 A JP H10222667A JP 9019225 A JP9019225 A JP 9019225A JP 1922597 A JP1922597 A JP 1922597A JP H10222667 A JPH10222667 A JP H10222667A
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JP
Japan
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linear electrode
finger
electrode array
opening
linear
Prior art date
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Pending
Application number
JP9019225A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ide
賢一 井手
Koji Maruyama
晃司 丸山
Yasuhiko Yoshimura
靖彦 吉村
Masami Aizawa
雅己 相沢
Shiro Saito
史郎 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9019225A priority Critical patent/JPH10222667A/ja
Publication of JPH10222667A publication Critical patent/JPH10222667A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】線状電極アレイを用いて個人認証を行う場合、
使用時に線状電極の表面をきれいにし、かつ傷つきにく
いように保護機能を備え、使用後の指をきれいにし、さ
らに指の発汗を促進するための機能を備えた個人認証装
置を提供する。 【解決手段】被認証者の照合すべき指の長手方向と直交
する方向に長い複数の線状電極を指の長手方向に沿って
配列してなる線状電極アレイ11を用い、この線状電極
アレイ11上に指を押し付けたときの隣り合う各線状電
極間の抵抗値を指の長手方向に順次読取り合成した信号
を指の特徴情報として用い、個人認証を行なう個人認証
装置において、線状電極アレイ11が収められている開
口部43に開閉扉44を設けるとともに、扉44の開閉
動作に連動して線状電極アレイ11の表面を清掃する清
掃部材45、線状電極アレイ11に触れた後の指を清掃
するオゾン放出口46およびオゾン発生器47を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、重要施
設への入退室管理を行なう入退室管理装置などにおい
て、個人の指の特徴情報を用いて本人であるか他人であ
るかの個人認証を行なう個人認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、重要な施設の入退室管理などを目
的として、被認証者があらかじめ登録されている個人か
どうかを識別して認証を行なう個人認証装置への関心が
高まってきている。
【0003】個人認証には様々な方式があるが、指全体
のパターンを用いて個人認証を行なう方式としては、た
とえば、特開平2−178777号公報に示されるよう
に、光学的に指全体の画像を取込み、その画像の画素値
を指の長手方向と直交する方向に加算して得られる加算
信号を指の特徴情報として用いて照合を行なう方法があ
る。しかし、この方法では、光学系が必要なために、装
置の小形化には限界があった。
【0004】そこで、このような問題を解決するものと
して、光学系を用いる代わりに、指の長手方向と直交す
る方向に長い複数の線状電極を指の長手方向に沿って所
定間隔で配列してなる線状電極アレイを用い、この線状
電極アレイ上に指を押しつけたときの隣り合う線状電極
間の抵抗値R(x) を指の長手方向に順次読取り合成した
信号を指の特徴情報として用いる方法が提案されている
(たとえば、特開平7−168930号公報参照)。
【0005】この際、上記抵抗値R(x) は、線状電極ア
レイに対して基準抵抗(抵抗値Rr)を直列に接続し、
電圧V(o) を加えたときの基準抵抗の両端の電位差V
(x) を計測することによって得られる。このときの上記
電位差V(x) は投影信号と呼ばれ、下記数1で与えられ
る。
【0006】
【数1】 この方法によれば、光学系が不要となり、装置の小形化
および低価格化が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の個人認証装置では、指と接触する線状電極は剥
き出しであるので、鋭利なものとの接触や擦れなどで傷
つき易く、これを解決するために、線状電極の表面を多
孔質膜などで被覆すると測定感度が低下するという問題
がある。
【0008】また、使用時は指を線状電極の表面に接触
させるため、線状電極の表面が汚れ易いという問題もあ
る。また、多くの人が使用する場合、線状電極に指で触
れることを衛生上の理由で不快と感じる人もいる。
【0009】また、線状電極の表面と指との間の抵抗値
が、指の表面の汗の状態によって大きく変化するため、
汗の状態によっては良好な投影信号を得ることが難しい
という問題がある。
【0010】このため、実用に供するためには、高い照
合率を維持しつつ、線状電極の表面に汚れが付きにく
く、同時に傷つきにくいことなど、信頼性が高いことが
必要である。また、衛生上の懸念を抱かれないような考
慮を行なうことが必要である。さらに、指の表面の汗の
状態を望ましいものにするために、発汗を促す機能が必
要と考えられる。
【0011】そこで、本発明は、複数の線状電極からな
る線状電極アレイを用いて指の特徴情報を抽出して個人
認証を行なう場合に、使用時に線状電極の表面をきれい
にし、かつ、傷つきにくいように保護機能を備え、使用
後の指をきれいにし、さらに、指の発汗を促進するため
の機能を備えた個人認証装置を提供することを目的とす
る。
【0012】また、本発明は、照合精度を落とさずに、
鋭利なものの落下や擦れなどにより線状電極が傷ついて
しまうことを防止でき、高い信頼性が得られる個人認証
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の個人認証装置
は、被認証者の照合すべき指を置く指置き部としての開
口部と、この開口部を開閉する扉と、前記開口部内に設
けられ、指の長手方向に一次元的に配列された複数の線
状電極からなり、この各線状電極の配列方向に沿って被
認証者の照合すべき指が接触される線状電極アレイを有
し、この線状電極アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗
値の分布状態を前記指に対する特徴情報とし、この特徴
情報とあらかじめ記憶されている被照合用の特徴情報と
を照合することにより前記被認証者が本人であるか他人
であるかを判定する判定手段とを具備している。
【0014】また、本発明の個人認証装置は、被認証者
の照合すべき指を置く指置き部としての開口部と、この
開口部を開閉する扉と、前記開口部内に設けられ、指の
長手方向に一次元的に配列された複数の線状電極からな
り、この各線状電極の配列方向に沿って被認証者の照合
すべき指が接触される線状電極アレイを有し、この線状
電極アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布状態
を前記指に対する特徴情報とし、この特徴情報とあらか
じめ記憶されている被照合用の特徴情報とを照合するこ
とにより前記被認証者が本人であるか他人であるかを判
定する判定手段と、前記扉の開閉動作に連動して前記線
状電極アレイの指が接触される表面を清掃する清掃手段
とを具備している。
【0015】また、本発明の個人認証装置は、指の長手
方向に一次元的に配列された複数の線状電極からなり、
この各線状電極の配列方向に沿って被認証者の照合すべ
き指が接触される線状電極アレイを有し、この線状電極
アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布状態を前
記指に対する特徴情報とし、この特徴情報とあらかじめ
記憶されている被照合用の特徴情報とを照合することに
より前記被認証者が本人であるか他人であるかを判定す
る判定手段と、前記線状電極アレイの近傍において被認
証者の照合すべき指を清掃する清掃手段とを具備してい
る。
【0016】また、本発明の個人認証装置は、被認証者
の照合すべき指を置く指置き部としての開口部と、この
開口部を開閉する扉と、前記開口部内に設けられ、指の
長手方向に一次元的に配列された複数の線状電極からな
り、この各線状電極の配列方向に沿って被認証者の照合
すべき指が接触される線状電極アレイを有し、この線状
電極アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布状態
を前記指に対する特徴情報とし、この特徴情報とあらか
じめ記憶されている被照合用の特徴情報とを照合するこ
とにより前記被認証者が本人であるか他人であるかを判
定する判定手段と、前記線状電極アレイの近傍において
被認証者の照合すべき指を清掃する清掃手段とを具備し
ている。
【0017】また、本発明の個人認証装置は、指の長手
方向に一次元的に配列された複数の線状電極からなり、
この各線状電極の配列方向に沿って被認証者の照合すべ
き指が接触される線状電極アレイを有し、この線状電極
アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布状態を前
記指に対する特徴情報とし、この特徴情報とあらかじめ
記憶されている被照合用の特徴情報とを照合することに
より前記被認証者が本人であるか他人であるかを判定す
る判定手段と、少なくとも前記線状電極アレイと熱的に
結合されていて、少なくとも前記線状電極アレイを加熱
する加熱手段とを具備している。
【0018】また、本発明の個人認証装置は、被認証者
の照合すべき指を置く指置き部としての開口部と、この
開口部を開閉する扉と、前記開口部内に設けられ、指の
長手方向に一次元的に配列された複数の線状電極からな
り、この各線状電極の配列方向に沿って被認証者の照合
すべき指が接触される線状電極アレイを有し、この線状
電極アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布状態
を前記指に対する特徴情報とし、この特徴情報とあらか
じめ記憶されている被照合用の特徴情報とを照合するこ
とにより前記被認証者が本人であるか他人であるかを判
定する判定手段と、少なくとも前記線状電極アレイと熱
的に結合されていて、少なくとも前記線状電極アレイの
を加熱する加熱手段とを具備している。
【0019】また、本発明の個人認証装置は、被認証者
の照合すべき指を置く指置き部としての開口部と、この
開口部を開閉する扉と、前記開口部内に設けられ、指の
長手方向に一次元的に配列された複数の線状電極からな
り、この各線状電極の配列方向に沿って被認証者の照合
すべき指が接触される線状電極アレイと、前記扉の開閉
動作に連動して前記線状電極アレイの指が接触される表
面を清掃する第1の清掃手段と、前記線状電極アレイの
近傍において被認証者の照合すべき指を清掃する第2の
清掃手段と、少なくとも前記線状電極アレイと熱的に結
合されていて、少なくとも前記線状電極アレイを加熱す
る加熱手段と、前記線状電極アレイの前記複数の線状電
極を順次切換える切換手段と、この切換手段による前記
線状電極アレイの各線状電極の切換動作に基づき、前記
線状電極アレイの各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布
状態を抽出する抵抗分布抽出手段と、あらかじめ被照合
用の特徴情報を記憶しておく記憶手段と、前記抵抗分布
抽出手段で抽出された抵抗値の分布状態を前記指に対す
る特徴情報とし、この特徴情報と前記記憶手段内の被照
合用の特徴情報とを照合することにより前記被認証者が
本人であるか他人であるかを判定する判定手段とを具備
している。
【0020】さらに、本発明の個人認証装置は、基板上
に複数の線状電極を指の長手方向に一次元的に配列して
なり、かつ、前記各線状電極はその表面が前記基板の上
面よりも窪んだ形に形成されている線状電極アレイから
なり、この線状電極アレイの前記各線状電極にその配列
方向に沿って被認証者の照合すべき指が接触することに
よる前記各隣接線状電極間の電気抵抗値の分布から被認
証者の照合すべき指の特徴情報を抽出する特徴抽出手段
と、あらかじめ被照合用の特徴情報を記憶しておく記憶
手段と、前記特徴抽出手段で抽出された特徴情報と前記
記憶手段内の被照合用の特徴情報とを照合することによ
り前記被認証者が本人であるか他人であるかを判定する
判定手段とを具備している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係
る個人認証装置の構成を概略的に示すものである。本装
置は、被認証者の指から得られる特徴情報と、被認証者
が保持しているICカードにあらかじめ記憶してある被
照合用の特徴情報との間の一致性を調べることによっ
て、被認証者がICカードの正当な保持者であるか否か
を判定するものである。判定結果は、本装置と組合わさ
れたホストマシンにおいて利用され、たとえば、ICカ
ードの正当な保持者であるか否かによって、各種サービ
スの利用許可/不許可の制御などを行なう。各種サービ
スには、たとえば、重要区域への入退出、計算機へのア
クセス、クレジットカードサービスなど、様々なものが
可能である。
【0022】図1において、特徴抽出手段としての特徴
抽出部1は、各個人ごとに異なる特徴情報として指の皺
に起因する特徴波形(特徴情報)を抽出する。特徴抽出
部1の構成としては様々な形態が可能であるが、ここで
示す方法は、後で詳細を説明するように、指の長手方向
に一次元的に配列されてなる3個以上の複数の線状電極
からなる線状電極アレイの電極配列方向に沿って被認証
者の指が接触することによる、各隣接線状電極間の抵抗
値の分布状態から指の特徴波形(特徴情報)を抽出する
方法である。
【0023】制御部2は、特徴抽出部1で抽出された被
認証者の指の特徴波形を後述するICカード4にあらか
じめ登録する登録処理や、特徴抽出部1で抽出された特
徴波形とICカード4に登録されている被認証者の特徴
波形(被照合用の特徴情報)とを照合して判定する照合
・判定処理、および、本装置を構成する各ユニットの制
御などを行なう。制御部2は、たとえば、汎用コンピュ
ータを用いて実現することが可能である。
【0024】読取書込部3は、特徴情報を始めとする各
種情報をICカード4へ書込んだり、あるいは、ICカ
ード4から特徴情報を始めとする各種情報を読出す機能
を有している。
【0025】ICカード4は、後述する登録処理におい
て、被認証者の指の特徴情報をあらかじめ記憶(登録)
するための記憶手段としての機能を有している。記憶手
段としては、他に半導体メモリ、磁気ディスク、磁気カ
ードなどで構成することが可能である。本実施の形態で
は、一例としてICカード4を記憶手段として用いた場
合を示す。
【0026】ホストマシン5は、制御部2から送られる
本人/他人の判定結果に応じて、様々なサービスの提供
を行なう。サービスとしては、たとえば、重要区域への
入退出、計算機へのアクセス、クレジットカードサービ
スなど様々なものが可能である。
【0027】特徴抽出部1は、たとえば、図2に示すよ
うに構成されている。すなわち、11は線状電極アレイ
で、被認証者の照合すべき指12の長手方向と直交する
方向に長い形状のn個(複数)の線状電極13,…を指
12の長手方向に沿って所定間隔で配列して構成され
る。各線状電極13の間隔は、たとえば、1/10mm
程度とする。線状電極13の数、すなわち、線状電極ア
レイ11の指12の長手方向の長さは、通常、指12の
先端から第2関節を完全に含む長さとする。
【0028】線状電極アレイ11上に照合すべき指12
を電極配列方向に対して直交する方向に押し付けること
により、指紋を形成する凸部が線状電極13に接触す
る。その結果、隣接する線状電極13間の抵抗値R(x)
が接触する指12の凸部の量に応じて変化することにな
る。すなわち、接触する凸部の量が多ければ、それだけ
抵抗値は低くなる。
【0029】線状電極アレイ11の奇数番目の線状電極
13の各一端には、それぞれアナログスイッチ群14a
の各一端が接続され、偶数番目の線状電極13の各他端
には、それぞれアナログスイッチ群14bの各一端が接
続されている(図2では、nが奇数の場合を表示)。こ
れらアナログスイッチ群14a,14bは、タイミング
制御回路15から出力されるタイミング制御信号St が
印加されることによって、2つの線状電極13の組合わ
せを1番目と2番目、2番目と3番目、…というように
順次切換えるようになっている。
【0030】アナログスイッチ群14aの各他端は共通
接続され、この共通接続点と接地点との間に一定電圧電
源16(電圧Vo )が接続されている。また、アナログ
スイッチ群14bの各他端は共通接続され、この共通接
続点と接地点との間に基準抵抗17(抵抗値Rr )が接
続されている。ここに、基準抵抗17の両端の電位差V
(x) は前記数1で与えられる。
【0031】また、アナログスイッチ群14bの各他端
の共通接続点には、さらにサンプルホールド回路(S/
H)18が接続されている。サンプルホールド回路18
は、タイミング制御回路15から出力されるタイミング
制御信号St が印加されることによって、アナログスイ
ッチ群14a,14bと同期して動作する。
【0032】すなわち、アナログスイッチ群14a,1
4bは、抵抗値を検出すべき隣接する線状電極13の組
合わせを順次切換えて、隣接する線状電極13間の抵抗
と基準抵抗17との直列回路に電圧を印加することによ
り、サンプルホールド回路18は、基準抵抗17の両端
の電位差V(x) を指12の長さ方向に順次読取り、抵抗
値による電圧分布を得る。なお、基準抵抗17の値は、
得られる特徴パターン信号の大小により最適値を選べる
構成になっていてもよい。A/D変換器19は、この電
圧V(x) をデジタル信号に変換する。
【0033】このようにして、実際に得られる電位差V
(x) を時系列にプロットした一例を図3に示す。指12
の長手方向への多値射影信号と等価なパターンとなって
おり、横軸は線状電極13の位置を示し、縦軸は電位差
V(x) を示している。図3から明らかなように、指12
と線状電極13との接触面積が広い部分では、V(x)は
大きな値を持ち、指12の第1関節部分、第2関節部分
にある横皺では接触面積が狭くなるために、V(x) は小
さな値を持つ。このため、その部分でV(x) は急峻なデ
ィップを持つ。
【0034】この信号V(x) の類似性を調べることによ
って個人認証を行なっており、以下、この信号V(x) を
指12の投影信号(特徴情報)と呼ぶ。図4は、電極基
板20上に形成された線状電極アレイ11に指12を置
いている状態を示している。なお、線状電極13の材料
は、表面に指12が置かれるため、腐食されにくいAu
やPtなどが好ましく、下地には線状電極形成時の熱プ
ロセスで共晶を起こさないようにするためにNi層を入
れて、Cu/Ni/Auの3層構成が一例である。特
に、熱プロセスが必要ない場合には、Ti/AuやCr
/Auなどでもよい。
【0035】ICカード4は、たとえば、図5に示すよ
うに構成されている。すなわち、制御部としての制御素
子(たとえば、CPU)21、記憶内容が消去可能な不
揮発性のデータメモリ22、ワーキングメモリ23、プ
ログラムメモリ24、および、読取書込部3との電気的
接触を得るためのコンタクト部25によって構成されて
いる。これらのうち、破線内の部分(制御素子21、デ
ータメモリ22、ワーキングメモリ23、プログラムメ
モリ24)は、1つ(あるいは複数)のICチップで構
成されてICカード本体内に埋設されている。
【0036】データメモリ22は、各種データの記憶に
使用され、たとえば、EEPROMなどで構成されてい
る。ワーキングメモリ23は、制御素子21が処理を行
なう際の処理データを一時的に保持するためのメモリで
あり、たとえば、RAMなどで構成される。プログラム
メモリ24は、たとえば、マスクROMで構成されてお
り、制御素子21のプログラムなどを記憶するものであ
る。
【0037】データメモリ22は、たとえば、図6に示
すように、制御領域220、ディレクトリ221、空き
領域222、および、エリア群223に分割されてい
る。そして、それぞれのエリアは、ディレクトリ221
にて管理されている。
【0038】ディレクトリ221は、たとえば、図7に
示すように、各エリアのエリア番号31、エリアの先頭
アドレス32、サイズ33、チェックコード34からな
るエリア定義情報の集合体として構成される。たとえ
ば、エリア[01]の先頭アドレス32はaaa番地、
エリアのサイズはSaバイトであるといったように対応
する。
【0039】これらのエリアに対してのアクセスコマン
ドとして、以下の2種類が存在する。1つは、エリア内
のデータを読出すためのコマンドで、たとえば、図8に
示すように、読出しコマンドを示す機能コード、およ
び、アクセス対象となるエリアの番号で構成される。
【0040】もう1つは、エリア内にデータを書込むた
めのコマンドで、たとえば、図9に示すように、書込み
コマンドを示す機能コード、アクセス対象となるエリア
の番号、および、書込みデータで構成される。
【0041】ここで、図10に示すフローチャートによ
り、ICカード4の動作概念を説明する。図示するよう
に、ICカード4は電気的活性化後に、コマンド待ち状
態に移る。この時点でコマンドを待ち続け、入力される
と、コマンド内にあるエリア番号を抽出し、ディレクト
リ221内に該当するエリア番号が存在するか否かをチ
ェックする。もし、存在しなければ、該当エリア無しを
示す異常コードを出力し、コマンド待ち状態に戻る。も
し、存在すれば、この後、入力したコマンド中の機能コ
ードに該当する各コマンドルーチンにて処理を行ない、
この処理結果を出力後、命令データ待ち状態に戻る。
【0042】次に、上記のような構成において処理の流
れについて説明する。処理は、大きく分けて「登録」と
「照合」の2つがある。まず、登録の処理について、図
11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0043】まず、ステップS1にて、特徴抽出部1を
用いて被認証者の指12の皺に起因する特徴波形(特徴
情報)を抽出する。具体的には、前述したように、線状
電極13の各位置における指12の皺に起因して基準抵
抗17の両端に生じる電圧V(x) を読取り、これを特徴
波形A(x) とする。この場合、ノイズ除去などのための
フィルタリング処理などの信号処理を行なってもよい。
【0044】次に、ステップS2にて、ステップS1で
得た特徴波形A(x) を辞書波形としてICカード4のデ
ータメモリ22に記憶(登録)する。これで登録の処理
が終了する。
【0045】次に、照合の処理について、図12に示す
フローチャートを参照して説明する。まず、ステップS
3にて、特徴抽出部1を用いて被認証者の指12の皺に
起因する特徴波形A(x) を抽出する。特徴波形A(x) を
抽出する処理は、登録時におけるそれらと同様の処理で
ある。
【0046】次に、ステップS4にて、照合・判定処理
を行なう。照合・判定処理は、ステップS3で得た被認
証者の特徴波形A(x) である被照合波形とICカード4
に記憶されている辞書波形とを照合し、同一人物である
か否かを判定する。これで照合の処理が終了する。
【0047】以下、ステップS4の照合・判定処理の詳
細について説明する。照合・判定処理は、位置合わせ、
評価値算出、および、判定処理からなる。これらの処理
の流れを図13のフローチャートに示す。
【0048】まず、ステップS11にて、下記数2を用
いて特徴波形の位置合わせを行なう。すなわち、ICカ
ード4から読出した特徴波形を辞書波形Ad(i)、入力さ
れた指画像から求めた特徴波形を被照合波形A(i) とす
る。辞書波形Ad(i)とmだけずらした被照合波形A(i-
m) との2乗誤差をある範囲にわたって加算したものを
S(m) とする。
【0049】
【数2】
【0050】こうして求めたS(m) は、A(i-m) とAd
(i)との一致度を表わすパラメータであり、S(m) の値
が小さいほど一致していることを示す。位置合わせは、
mをある範囲で変化させ、最もS(m) の値が小さくなる
ときのMを位置ずれ量と呼び、このMのところで位置合
わせができたとする。次に、ステップS12にて、下記
数3を用いて評価値E1を算出する。
【0051】
【数3】
【0052】数3の評価値E1は、位置合わせされた被
照合波形A(i-M) と辞書波形Ad(i)との2乗誤差をある
範囲にわたって加算したものを同じ範囲の辞書波形Ad
(i)の2乗和で正規化したものである。評価値E1は、
位置合わせされた被照合波形A(i-M) と辞書波形Ad(i)
との相違度を表わしたもので、評価値E1の値が大きい
ほど両波形の違いが大きく、値が小さいほど両波形が似
ていることを示す。
【0053】次に、ステップS13にて、この評価値E
1をあらかじめ定めておいた閾値TH1と比較し、[E
1≦TH1]ならば、ステップS14に進んで、両波形
は一致していると考え、被認証者を本人と判定し、照合
の処理を終了する。また、[E1>TH1]ならば、ス
テップS15に進んで、両波形が一致していないと判断
して、被認証者を他人と判定し、照合の処理を終了す
る。
【0054】なお、閾値TH1は、被認証者や適用場面
に応じて、すなわち、高いセキュリティが要求されると
ころや、それほどでもないところなどに応じて値を変更
できるアルゴリズムにしてもよい。
【0055】以上の照合処理が終わった後、制御部2
は、この本人/他人の判定結果をホストマシン5に送出
する。ホストマシン5は、その判定結果に応じた処理、
たとえば、本人と判定された場合にはドアを解放するな
ど、また、他人と判定された場合には警報ブザーなどを
鳴らすなどの処理を行なう。これらの処理は、本装置と
組合わせるホストマシンによって異なる。
【0056】次に、本発明の特徴部分である特徴抽出部
1における線状電極アレイ11の部分について詳細に説
明する。まず、第1の実施の形態について説明する。
【0057】第1の実施の形態は、線状電極アレイ11
が収められている指置き部に開閉扉を設けるとともに、
上記開閉扉の開閉動作に連動して線状電極アレイ11の
表面を清掃する第1の清掃手段、および、線状電極アレ
イ11に触れた後の指12を清掃する第2の清掃手段を
設けたこと特徴としている。
【0058】線状電極アレイ11を清掃する第1の清掃
手段は、特に制限はなく、たとえば、フェルトなどの布
を開閉扉などに取付けて移動時に線状電極13の表面を
拭くようにしてもよく、また、ブラシやほうきのように
掃く機能を有するものでもよい。またその先端にエタノ
ール系などの薬剤、あるいは、線状電極13と指12と
の間の接触状態を安定化するための液体などを染み込ま
せるようにしてもよい。また、これらを取換え可能とし
てもよい。
【0059】また、指12を清掃する第2の清掃手段と
しては、水や消毒用成分、たとえば、消毒用アルコール
を含む液体を霧状に吹き付ける方法、空気あるいは殺菌
作用のあるオゾンなどが含まれた空気を吹き付ける方
法、あるいは、減菌作用のある光(たとえば、紫外線)
などを照射する方法が可能である。本実施の形態では、
オゾン発生器で発生させたオゾンを含む空気の雰囲気を
線状電極13の周辺に形成するようにしている。
【0060】以下、第1の実施の形態について、たとえ
ば、本個人認証装置をノート形パーソナルコンピュータ
(以後、単にパソコンと略称する)における使用者確認
に適用した場合について具体的に説明する。
【0061】図14、図15は、ノート形パソコンのキ
ーボード部の手前に線状電極アレイ11を設けた場合の
使用形態を示している。すなわち、ノート形パソコン4
1のキーボード部42の手前には、指置き部としての開
口部43が形成されている。開口部43には、そこを開
閉する扉44が設けられている。ここに、扉44の開閉
時の移動方向は、線状電極アレイ11の各線状電極13
の配列方向と直交する方向になるようにしている。
【0062】扉44には、線状電極アレイ11が固定さ
れていて、図15に示すように、開口部43に対して扉
44を閉じたとき、線状電極アレイ11が開口部43内
に露出する。したがって、図14に示すように、開口部
43に対して扉44を開いたとき、線状電極アレイ11
は開口部43内から退避してキーボード部42内に位置
するようになっている。
【0063】キーボード部42内の開口部43の近傍に
は、第1の清掃手段としてのフェルトなどならなる清掃
部材45が設けられている。清掃部材45は、扉44上
に設けられた線状電極アレイ11の表面と接触するよう
に設けられている。これにより、清掃部材45は、扉4
4の開閉動作に連動して、扉44上の線状電極アレイ1
1が移動することにより、線状電極アレイ11の表面を
清掃するようになっている。
【0064】開口部43の近傍には、オゾン放出口46
が形成されている。オゾン放出口46には、キーボード
部42内に設けられたオゾン発生器47で発生させた微
量のオゾンが放出される。これにより、扉44が閉じる
際(線状電極アレイ11の使用時)、線状電極アレイ1
1の近傍に微量のオゾンを含む空気の雰囲気が形成さ
れ、これにより線状電極アレイ11に触れた後の指12
を清掃するようになっている。ここに、オゾン放出口4
6およびオゾン発生器47は第2の清掃手段を構成して
いる。
【0065】図16、図17は、開口部43内の扉44
の下方部位に線状電極アレイ11を固定した場合を示し
ており、図16は扉44を閉じた状態、図17は扉44
を開いた状態をそれぞれ示している。この場合、清掃部
材45は、扉44の裏面に、扉44の下方に設けられた
線状電極アレイ11の表面と接触するように設けられて
いる。これにより、清掃部材45は、扉44の開閉動作
に連動して線状電極アレイ11の表面を移動することに
より、線状電極アレイ11の表面を清掃するようになっ
ている。このようにしても、図14、図15の場合と同
様の作用効果が得られる。
【0066】なお、パソコンの機種によっては、図18
に示すように、キーボード部42の方が手前にくるもの
もある。その場合、図18に示すように、線状電極アレ
イ11を設ける開口部43の位置はキーボード部42の
奥側になる。
【0067】以下、第1の実施の形態の具体例について
説明する。線状電極アレイ11における各線状電極13
の配列ピッチは0.2mmとし、線状電極13の本数
は、指12の第1、第2関節をカバーするように250
本、すなわち、長さ50mmに渡って形成した。
【0068】ここで、線状電極アレイ11の形成方法を
説明する。まず、厚さ約25μmのポリイミドフィルム
に18μm厚の銅箔を接着し、これを配列ピッチ0.2
mm、電極幅0.1mm、すなわち、スペース0.1m
mになるようにエッチングでパターンを形成する。
【0069】次に、Cu上に鍍金処理によりNiとAu
を形成して250本の線状電極を形成した。なお、指を
接触させる測定部以外のところは、25μm厚のポリイ
ミドによるカバーレイを形成した。
【0070】このように形成した線状電極アレイ11
を、図14に示すようなノート形パソコン41に設けた
扉44に貼り付けた。扉44の移動方向は、前述したよ
うに線状電極13の配列方向と直交する方向になるよう
にした。また、清掃部材45は、フェルトを用いて、パ
ソコン本体の中側に取付け、扉44の開くときと閉じる
ときの両方の場合とも清掃できるようにした。また、オ
ゾン放出口46を線状電極アレイ11の近傍に設け、扉
44が閉じる際に微量のオゾンが放出されるようにし
た。
【0071】このような線状電極アレイ11による特徴
抽出部1を用いて、被験者50人に対して各人10個ず
つのデータを取り、他人排除率を99.0%としたとき
の本人認識率を求めたところ、約95.3%になった。
なお、この測定は1人約10分で、2日間かけて実施
し、測定中は扉44を開いたまま実施した。
【0072】次に、比較例として、開閉扉がなく、表面
が剥き出しの線状電極アレイを試作して、プリンタポー
トを使用してパソコンに接続し、同様な照合特性を評価
した。このときも、測定は1人約10分で、2日間かけ
て実施した。その結果、他人排除率99.0%時の本人
認識率が約95.5%となり、本発明の実施の形態とほ
ぼ同様な結果になった。
【0073】次に、本発明の実施の形態と比較例とを用
いてパソコンのスクリーンセーバ解除のパスワード代わ
りに動作するように設定して、同様な頻度で約2箇月間
使用した。スクリーンセーバは5分間使用しないときに
動作するように設定した。ばらつきはあるが1日10〜
20回、2箇月間で500〜600回使用した。最初の
1箇月間は両者ともほぼ同等に本人と認識されていた
が、2箇月目に入ると比較例の方が本人と認識されない
頻度が増えるようになった。
【0074】2箇月後に線状電極アレイの表面を観察す
ると、本実施の形態の場合は何ら変化が認められなかっ
たのに対し、比較例の場合は一部が塩化物と思われる析
出物が見られ、黒く変色していた箇所も見受けられた。
【0075】続いて、50人の被験者に対して各人10
個ずつのデータを取り、他人排除率99.0%としたと
きの本人認識率を求めた。その結果、本実施の形態の場
合は95.1%とほとんど変化しなかったのに対し、比
較例の場合は88.6%と低下した。また、被験者の中
には潔癖症の人が含まれていたが、指を清掃する機能が
ついているほうが好感が持てるという意見であった。
【0076】以上より、本実施の形態の長期間使用時の
信頼性が確認され、本発明の有効性が確認された。図1
4、図15では、扉44そのものに線状電極アレイ11
を設けた構成としたが、前述したように、図16、図1
7のように扉44ではなく、その下のパソコン本体に線
状電極アレイ11を固定してもよく、また、図18のよ
うにキーボード部42の上側に線状電極アレイ11を設
けても同様な作用効果が得られる。さらに、パソコンで
なくても、本個人認証装置を設置できるその他の情報機
器でも同様な効果が得られる。
【0077】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態は、線状電極アレイ11の周辺を
加熱する機能であり、線状電極アレイ11に接触させる
指12に温熱刺激を加えることによって発汗を促し、良
好な接触状態とすることを目的としている。加熱する方
法としては、様々な実現方法が可能であり、線状電極ア
レイ11の下部に発熱体を設ける方法、あるいは、第1
の実施の形態と組合わせて、前記扉44に発熱体を組込
むようにしてもよい。
【0078】以下、第2の実施の形態について具体的に
説明する。図19は、第2の実施の形態を示す模式図で
ある。51は本個人認証装置の筐体であり、この筐体5
1の上面に線状電極アレイ11が設置されている。線状
電極アレイ11は、筐体51の上面に限らず、側面な
ど、全ての面部分に設置可能である。
【0079】筐体51内には、各種電子回路が組込まれ
たプリント配線基板52が設置されている。プリント配
線基板52上には、発熱体53、たとえば、動作時に発
熱する電子部品の1つである集積回路(IC)が実装さ
れている。発熱体53は、物理的に線状電極アレイ11
と熱的に接合し、熱伝導により線状電極アレイ11を加
熱するようになっている。このように構成する場合、線
状電極アレイ11と発熱体53との間に熱伝導物54を
介在させる。熱伝導物54は、強度を保つため筐体51
の一部とする場合がある。
【0080】また、図20に示すように、線状電極アレ
イ11を筐体51の側面に設置した場合、線状電極アレ
イ11と発熱体53との位置関係が垂直となる。このよ
うな場合、熱伝導物54は線状電極アレイ11と発熱体
53とを接合するため90度曲がった形をしたものを用
いる。
【0081】このように、発熱体53として集積回路を
用いることにより、線状電極アレイ11を加熱するため
に新たな部品を用いる必要がないばかりでなく、電力消
費も増えずに済む。
【0082】集積回路が発熱する場合、表面温度は、摂
氏60度におよぶものもある。この温度が直接、線状電
極アレイ11に伝わると、線状電極アレイ11が高温に
なりすぎるため、熱伝導物54を介在させることにより
温度を下げ、人体が触って問題の無い温度、たとえば、
摂氏40度以上にならないようにすることができる。こ
の場合、熱伝導物54は、筐体51の一部、ヒートシン
ク材、または空気でもよい。
【0083】なお、本実施の形態では、発熱体53とし
て電子部品の発熱を流用したが、加熱専用のヒータを設
けることも、もちろん可能である。また、加熱する理由
は、指12に対して温度刺激を与えるためであるから、
線状電極アレイ11の直下に発熱体53を設ける、ある
いは、第1の実施の形態に示した開閉扉44の周辺を加
熱する方法も可能である。要は、指12に温熱刺激を加
えるという目的を逸脱しない範囲で、様々な実施の形態
が可能である。
【0084】上述のように電子部品、たとえば、集積回
路を発熱体53として用い、線状電極アレイ11、ある
いは、その近傍を加熱することにより、線状電極アレイ
11に接触した指12の発汗を促し、条件の良い測定を
行なうことが可能になる。
【0085】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態は、線状電極アレイ11の各線状
電極13の表面(指との接触面)を電極基板20の表面
よりも低くしたものである。
【0086】以下、第3の実施の形態について具体的に
説明する。図21は、第3の実施の形態を示す模式図で
ある。図示するように、各線状電極13の表面が電極基
板20の表面よりも低くなるよう構成されている。この
場合、各線状電極13の断面形状はほぼ四角形で、電極
基板20の上部の断面形状は矩形になっている。
【0087】なお、各線状電極13の断面形状の別の例
を図22に示す。図22(a)は線状電極13の表面が
凹面状、電極基板20の上部の断面が矩形状になってい
る場合で、図22(b)は線状電極1電極基板203の
表面が平板状、電極基板20の表面が凸面状になってい
る場合である。また、図22(a)と(b)とを組合せ
た構成でもよい。
【0088】電極基板20および線状電極13の構成材
料に特に制限はないが、電極基板20は指置き部分に鋭
利なものが落ちるなどしたときに電極まで傷が付かない
ようにすることと、線状電極13の形成プロセスを考慮
して、ポリイミドやポリエステル系の樹脂、あるいは、
ガラスエポキシなどのリジッド基板材料を用いることか
できる。
【0089】また、線状電極13の材料は、表面に指が
置かれるため、腐食されにくいAuやPtなどか好まし
く、下地には線状電極形成時の熱プロセスで共晶を起こ
さないようにするためにNi層を入れて、Cu/Ni/
Auの3層構成が一例である。特に、熱プロセスか必要
ない場台にはTi/AuやCr/Auなどでもよい。
【0090】以下、具体例についてて説明する。線状電
極13の配列ピッチは0.2mmとし、本数は350
本、すなわち、長さ70mmにわたって形成した。作製
方法は色々考えられるが、図23を参照しながら以下に
その一例を述べる。
【0091】まず、鍍金触媒入りの電極基板20にエポ
キシ樹脂などが入っている永久鍍金レジスト61をスク
リーン印刷などで塗布した。次に、永久鍍金レジスト6
1の硬化後、線状電極のパターンに合わせて永久鍍金レ
ジスト61をエッチングした。本例では、永久鍍金レジ
スト61の厚さは50μmとした。次に、電解鍍金でC
uを約40μm形成し、続いてNiを鍍金し、最後にA
uの鍍金を施すことにより線状電極13を形成した。
【0092】このように形成した電極基板20の表面と
線状電極13の表面との段差をアルフアステップで測定
したところ、約8μmであった。次に、このような線状
電極アレイ11による特徴抽出部1を用いて、被験者5
0人に対して各人10個ずつのデータを取り、他人排除
率を99.0%としたときの本人認識率を求めたとこ
ろ、約95.3%になつた。
【0093】次に、比較例として、以下の3種類の線状
電極アレイによる特徴抽出部を作製した。まず、第1の
比較例として、本例と同様のプロセスで、Cu鍍金の厚
さを約46μmとして、その上にNi鍍金と、Au鍍金
を施した。この場合、Au鍍金の表面と電極基板20の
表面との段差は約2μmであった。
【0094】このような線状電極アレイを用いて、本例
と同様な照合特性の評価を行なった。その結果、50人
の被験者に対し、他人排除率を99.0%にしたときの
本人認識率は95.4%となり、本例とほぼ同じ結果が
得られた。
【0095】次に、第2の比較例として、約1mm厚の
鍍金触媒人り基板の上に約0.6mm厚のエポキシ樹脂
層を形成した。その後、ダイシングソーにより、0.l
mm厚のブレードで0.2mmピツチで切り込み、深さ
0.65mmの溝を350本形成した。そして、その溝
の下部に電解鍍金によりCuを約0.Imm形成した。
その後、Ni鍍金とAu鍍金を施して、線状電極アレイ
による特徴抽出部を構成した。この場合、基板の表面と
線状電極の表面との段差は約0.54mmであった。
【0096】このような線状電極アレイを用いて、上記
同様な照合特性の評価を行なった。しかし、データ取得
の際に、ほとんど信号が得られない人が数人おり、他の
人も信号の再現性が悪かった。結果として、他人排除率
99.0%に対して、本人認識率は68.0%と大きく
低下した。
【0097】次に、第3の比較例として、ポリイミド基
板に銅箔を接着し、エッチンダにより線状電極を形成し
た。その後、Ni鍍金とAu鍍金を施して、特徴抽出部
を構成した。したがって、この場合、第1の実施の形態
と同様、線状電極の表面の方が基板の表面よりも突き出
ている構成になつている。
【0098】このような線状電極アレイを用いて、上記
同様な照合特性の評価を実施したところ、50人の被験
者に対して他人排除率99.0%のときに、本人認識率
は95.7%となり、本例の場合よりもわずかに向上し
たものの、ほとんど同等の特性であった。
【0099】次に、本例の線状電極アレイ11と第1、
第3の比較例の線状電極アレイとを用いて、同じ位置か
らカッターナイフを刃を下にして落下させた。その結
果、本例の線状電極アレイ11は電極基板20の表面は
傷ついたものの、線状電極13の表面には傷はつかなか
った。
【0100】これに対して、第1、第3の比較例は、線
状電極の表面にも傷が付いた。この3つの線状電極アレ
イを空気中に約1箇月放置後、照合特性を測定した。測
定前に線状電極の部分を観察したところ、本例の場合は
変化がなかったが、第1と第3の比較例では下地電極の
Cuの酸化が認められた。
【0101】実測においても、その傷部分でのノイズレ
ベルが高くなった。測定結果は、本例の場合が他人排除
率99.0%時の本人認識率が95.1%とほとんど変
化しなかったのに対し、第1の比較例では84.8%、
第3の比較例では79.8%と大きく低下した。
【0102】このように、第3の実施の形態によれば、
各線状電極13を電極基板20の表面よりも窪んだ位置
に形成し、さらに、その窪み量を5μm〜500μmの
間にすることにより、照合精度を落とさずに、鋭利なも
のの落下や擦れなどにより線状電極13が傷ついてしま
うことを防止できる。
【0103】以上説明したように、上記実施の形態によ
れば、線状電極アレイの収納部分に開閉式の扉を設け、
線状電極アレイの使用時以外は扉を閉じることができる
ため、使用していないときに鋭利なものとの接触や擦れ
などで線状電極に傷が付くことを防止できる。
【0104】また、扉の開閉方向を線状電極の配列方向
と直交する方向、言い換えれば、線状電極の長さ方向に
沿った方向とし、扉の動きと連動した清掃手段を設けた
ことによって、線状電極を傷つけることなく、良好に清
掃を行なうことができる。清掃によって線状電極の表面
を清潔かつ電気的に良好な状態に整えることが可能であ
る。
【0105】また、線状電極アレイの使用後に指を清掃
する清掃手段によって、衛生上の懸念を少なくすること
ができる。また、線状電極あるいはその周辺を加熱する
発熱体を設けたことによって、指に対して温熱刺激を与
えて発汗を促すことができるため、指と線状電極との間
の接触状態を安定化して良好な投影信号を得ることが可
能である。そして、加熱する方法として、集積回路など
の電子部品が発生する熱を利用することによって、新た
に加熱用エネルギを用いずに済む加熱方法も可能であ
る。この場合、これまで放熱するだであった熱の有効利
用という効果もある。このとき、発熱体と線状電極との
間の熱伝導を、熱伝導物の種類や形状によって制御する
ことにより、温熱刺激として適当な状態とすることが可
能である。
【0106】さらに、各線状電極を電極基板の表面より
も窪んだ位置に形成することにより、照合精度を落とさ
ずに、鋭利なものの落下や擦れなどにより線状電極が傷
ついてしまうことを防止でき、高い信頼性が得られる。
このように、本発明による利便性の向上は計り知れない
ものがある。
【0107】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の線状電極からなる線状電極アレイを用いて指の特徴
情報を抽出して個人認証を行なう場合に、使用時に線状
電極の表面をきれいにし、かつ、傷つきにくいように保
護機能を備え、使用後の指をきれいにし、さらに、指の
発汗を促進するための機能を備えた個人認証装置を提供
できる。
【0108】また、本発明によれば、照合精度を落とさ
ずに、鋭利なものの落下や擦れなどにより線状電極が傷
ついてしまうことを防止でき、高い信頼性が得られる個
人認証装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る個人認証装置の構成
を概略的に示すブロック図。
【図2】特徴抽出部の構成を概略的に示す構成図。
【図3】得られる特徴波形と指との関係を示す図。
【図4】線状電極アレイ上に指を置いた状態を示すもの
で、(a)図は側面図、(b)図は平面図。
【図5】ICカードの構成例を示すブロック図。
【図6】データメモリの構成例を示すメモリマップ図。
【図7】データメモリ内に設定されるディレクトリの構
成例を示す図。
【図8】データ読出しコマンドのフォーマット例を示す
図。
【図9】データ書込みコマンドのフォーマット例を示す
図。
【図10】ICカードの初期動作を説明するフローチャ
ート。
【図11】登録処理の流れを説明するフローチャート。
【図12】照合処理の流れを説明するフローチャート。
【図13】照合・判定処理の流れを説明するフローチャ
ート。
【図14】第1の実施の形態に係る線状電極アレイの使
用形態を模式的に示すもので、(a)図は上面図、
(b)図は側断面図。
【図15】第1の実施の形態に係る線状電極アレイの使
用形態を模式的に示すもので、(a)図は上面図、
(b)図は側断面図。
【図16】第1の実施の形態に係る線状電極アレイの別
の使用形態を模式的に示すもので、(a)図は上面図、
(b)図は側断面図。
【図17】第1の実施の形態に係る線状電極アレイの別
の使用形態を模式的に示すもので、(a)図は上面図、
(b)図は側断面図。
【図18】第1の実施の形態に係る線状電極アレイの更
に別の使用形態を模式的に示す斜視図。
【図19】第2の実施の形態に係る線状電極アレイの使
用形態を模式的に示すもので、(a)図は線状電極アレ
イの設置状態を示す図、(b)図は線状電極アレイと発
熱体との接合状態を示す図。
【図20】第2の実施の形態に係る線状電極アレイの別
の使用形態を模式的に示すもので、(a)図は線状電極
アレイの設置状態を示す図、(b)図は線状電極アレイ
と発熱体との接合状態を示す図。
【図21】第3の実施の形態に係る線状電極アレイの構
成を模式的に示すもので、(a)図は側面図、(b)図
は平面図。
【図22】第3の実施の形態に係る線状電極アレイの別
の構成を模式的に示す側面図。
【図23】第3の実施の形態に係る線状電極アレイの作
製プロセスの一例を模式的に示す側面図。
【符号の説明】
1……特徴抽出部(特徴抽出手段)、2……制御部、3
……読取書込部、4……ICカード(記憶手段)、5…
…ホストマシン、11……線状電極アレイ、12……
指、13……線状電極、14a,14b……アナログス
イッチ群(切換手段)、15……タイミング制御回路、
16……電圧電源、17……基準抵抗、18……サンプ
ルホールド回路、19……A/D変換器、20……電極
基板、21……制御素子、22……データメモリ、23
……ワーキングメモリ、24……プログラムメモリ、4
1……ノート形パソコン、42……キーボード部、43
……開口部(指置き部)、44……扉、45……清掃部
材(第1の清掃手段)、46……オゾン放出口、47…
…オゾン発生器(オゾン発生手段)、51……筐体、5
2……プリント配線基板、53……発熱体、54……熱
伝導物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相沢 雅己 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内 (72)発明者 斉藤 史郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被認証者の照合すべき指を置く指置き部
    としての開口部と、 この開口部を開閉する扉と、 前記開口部内に設けられ、指の長手方向に一次元的に配
    列された複数の線状電極からなり、この各線状電極の配
    列方向に沿って被認証者の照合すべき指が接触される線
    状電極アレイを有し、この線状電極アレイの各隣接線状
    電極間の電気抵抗値の分布状態を前記指に対する特徴情
    報とし、この特徴情報とあらかじめ記憶されている被照
    合用の特徴情報とを照合することにより前記被認証者が
    本人であるか他人であるかを判定する判定手段と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  2. 【請求項2】 前記線状電極アレイは前記扉に固定され
    ていて、前記開口部に対して前記扉を閉じたとき前記線
    状電極アレイが前記開口部内に露出することを特徴とす
    る請求項1記載の個人認証装置。
  3. 【請求項3】 前記線状電極アレイは前記開口部内に固
    定されていて、前記開口部に対して前記扉を開いたとき
    前記線状電極アレイが前記開口部内に露出することを特
    徴とする請求項1記載の個人認証装置。
  4. 【請求項4】 被認証者の照合すべき指を置く指置き部
    としての開口部と、 この開口部を開閉する扉と、 前記開口部内に設けられ、指の長手方向に一次元的に配
    列された複数の線状電極からなり、この各線状電極の配
    列方向に沿って被認証者の照合すべき指が接触される線
    状電極アレイを有し、この線状電極アレイの各隣接線状
    電極間の電気抵抗値の分布状態を前記指に対する特徴情
    報とし、この特徴情報とあらかじめ記憶されている被照
    合用の特徴情報とを照合することにより前記被認証者が
    本人であるか他人であるかを判定する判定手段と、 前記扉の開閉動作に連動して前記線状電極アレイの指が
    接触される表面を清掃する清掃手段と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  5. 【請求項5】 前記線状電極アレイは前記扉に固定され
    ていて、前記開口部に対して前記扉を閉じたとき前記線
    状電極アレイが前記開口部内に露出するとともに、前記
    清掃手段は前記開口部の近傍に固定されていて、前記扉
    の開閉動作に連動して前記線状電極アレイの表面を清掃
    することを特徴とする請求項4記載の個人認証装置。
  6. 【請求項6】 前記線状電極アレイは前記開口部内に固
    定されていて、前記開口部に対して前記扉を開いたとき
    前記線状電極アレイが前記開口部内に露出するととも
    に、前記清掃手段は前記扉に固定されていて、前記扉の
    開閉動作に連動して前記線状電極アレイの表面を清掃す
    ることを特徴とする請求項4記載の個人認証装置。
  7. 【請求項7】 前記扉の開閉時の移動方向は、前記複数
    の線状電極の配列方向と直交する方向であることを特徴
    とする請求項4,5または6記載の個人認証装置。
  8. 【請求項8】 指の長手方向に一次元的に配列された複
    数の線状電極からなり、この各線状電極の配列方向に沿
    って被認証者の照合すべき指が接触される線状電極アレ
    イを有し、この線状電極アレイの各隣接線状電極間の電
    気抵抗値の分布状態を前記指に対する特徴情報とし、こ
    の特徴情報とあらかじめ記憶されている被照合用の特徴
    情報とを照合することにより前記被認証者が本人である
    か他人であるかを判定する判定手段と、 前記線状電極アレイの近傍において被認証者の照合すべ
    き指を清掃する清掃手段と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  9. 【請求項9】 被認証者の照合すべき指を置く指置き部
    としての開口部と、 この開口部を開閉する扉と、 前記開口部内に設けられ、指の長手方向に一次元的に配
    列された複数の線状電極からなり、この各線状電極の配
    列方向に沿って被認証者の照合すべき指が接触される線
    状電極アレイを有し、この線状電極アレイの各隣接線状
    電極間の電気抵抗値の分布状態を前記指に対する特徴情
    報とし、この特徴情報とあらかじめ記憶されている被照
    合用の特徴情報とを照合することにより前記被認証者が
    本人であるか他人であるかを判定する判定手段と、 前記線状電極アレイの近傍において被認証者の照合すべ
    き指を清掃する清掃手段と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  10. 【請求項10】 清掃手段は、オゾン発生手段で発生さ
    せたオゾンを含む空気の雰囲気を前記線状電極アレイの
    表面の周辺に形成することにより、被認証者の照合すべ
    き指を清掃することを特徴とする請求項8または9記載
    の個人認証装置。
  11. 【請求項11】 指の長手方向に一次元的に配列された
    複数の線状電極からなり、この各線状電極の配列方向に
    沿って被認証者の照合すべき指が接触される線状電極ア
    レイを有し、この線状電極アレイの各隣接線状電極間の
    電気抵抗値の分布状態を前記指に対する特徴情報とし、
    この特徴情報とあらかじめ記憶されている被照合用の特
    徴情報とを照合することにより前記被認証者が本人であ
    るか他人であるかを判定する判定手段と、 少なくとも前記線状電極アレイと熱的に結合されてい
    て、少なくとも前記線状電極アレイを加熱する加熱手段
    と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  12. 【請求項12】 被認証者の照合すべき指を置く指置き
    部としての開口部と、 この開口部を開閉する扉と、 前記開口部内に設けられ、指の長手方向に一次元的に配
    列された複数の線状電極からなり、この各線状電極の配
    列方向に沿って被認証者の照合すべき指が接触される線
    状電極アレイを有し、この線状電極アレイの各隣接線状
    電極間の電気抵抗値の分布状態を前記指に対する特徴情
    報とし、この特徴情報とあらかじめ記憶されている被照
    合用の特徴情報とを照合することにより前記被認証者が
    本人であるか他人であるかを判定する判定手段と、 少なくとも前記線状電極アレイと熱的に結合されてい
    て、少なくとも前記線状電極アレイのを加熱する加熱手
    段と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱手段は動作時に発熱する電子
    部品であることを特徴とする請求項11または12記載
    の個人認証装置。
  14. 【請求項14】 前記線状電極アレイと加熱手段との熱
    的結合部には熱伝導物を介在させることを特徴とする請
    求項11または12記載の個人認証装置。
  15. 【請求項15】 被認証者の照合すべき指を置く指置き
    部としての開口部と、 この開口部を開閉する扉と、 前記開口部内に設けられ、指の長手方向に一次元的に配
    列された複数の線状電極からなり、この各線状電極の配
    列方向に沿って被認証者の照合すべき指が接触される線
    状電極アレイと、 前記扉の開閉動作に連動して前記線状電極アレイの指が
    接触される表面を清掃する第1の清掃手段と、 前記線状電極アレイの近傍において被認証者の照合すべ
    き指を清掃する第2の清掃手段と、 少なくとも前記線状電極アレイと熱的に結合されてい
    て、少なくとも前記線状電極アレイを加熱する加熱手段
    と、 前記線状電極アレイの前記複数の線状電極を順次切換え
    る切換手段と、 この切換手段による前記線状電極アレイの各線状電極の
    切換動作に基づき、前記線状電極アレイの各隣接線状電
    極間の電気抵抗値の分布状態を抽出する抵抗分布抽出手
    段と、 あらかじめ被照合用の特徴情報を記憶しておく記憶手段
    と、 前記抵抗分布抽出手段で抽出された抵抗値の分布状態を
    前記指に対する特徴情報とし、この特徴情報と前記記憶
    手段内の被照合用の特徴情報とを照合することにより前
    記被認証者が本人であるか他人であるかを判定する判定
    手段と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
  16. 【請求項16】 基板上に複数の線状電極を指の長手方
    向に一次元的に配列してなり、かつ、前記各線状電極は
    その表面が前記基板の上面よりも窪んだ形に形成されて
    いる線状電極アレイからなり、この線状電極アレイの前
    記各線状電極にその配列方向に沿って被認証者の照合す
    べき指が接触することによる前記各隣接線状電極間の電
    気抵抗値の分布から被認証者の照合すべき指の特徴情報
    を抽出する特徴抽出手段と、 あらかじめ被照合用の特徴情報を記憶しておく記憶手段
    と、 前記特徴抽出手段で抽出された特徴情報と前記記憶手段
    内の被照合用の特徴情報とを照合することにより前記被
    認証者が本人であるか他人であるかを判定する判定手段
    と、 を具備したことを特徴とする個人認証装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009146266A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Fujitsu Ltd 電子機器
JP2012191562A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Sharp Corp 回路湿度調整装置および液晶テレビ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009146266A (ja) * 2007-12-17 2009-07-02 Fujitsu Ltd 電子機器
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