JP2000194830A - 個体識別情報検出装置、マウス型入力装置、および個体識別システム - Google Patents

個体識別情報検出装置、マウス型入力装置、および個体識別システム

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JP2000194830A
JP2000194830A JP10368162A JP36816298A JP2000194830A JP 2000194830 A JP2000194830 A JP 2000194830A JP 10368162 A JP10368162 A JP 10368162A JP 36816298 A JP36816298 A JP 36816298A JP 2000194830 A JP2000194830 A JP 2000194830A
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Kenichi Matsumura
健一 松村
Shuji Hiranuma
修二 平沼
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、薄型化が可能で、信頼性、利便性の
高い個体識別情報検出装置を提供する。 【解決手段】 ポインタなどの表示画面上の入力ツール
を操作するマウス101に外部から接触可能に配設され
た個体識別情報を検出するセンサ111と、マウス10
1のマウス101を把持するユーザの手が接触しやすい
位置に配設された電極112と、電極112に接地電位
を供給する手段とを具備する。接地された電極112に
よりユーザに帯電した静電気、マウス101の操作によ
り発生する静電気を逃がすことができ、S/N比の高い
個体識別情報を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばマウス型入力
装置などの入力装置に関し、特に個体識別情報の入力機
能を備えたマウス型入力装置に関する。
【0002】本発明は個体を識別するための個体情報検
出装置に関し、特に個体の生体的特徴を個体識別情報と
して検出するバイオメトリクス方式の個体情報検出装置
に関する。
【0003】さらに本発明は、ユーザーの有する個体識
別情報によりユーザーの識別・認証を行う個体識別シス
テムに関する。
【0004】
【従来の技術】近年、個体を認識したり同定したりする
個体識別技術が注目されている。特に情報セキュリティ
ーと呼ばれる分野で個人を認識したり同定したりする個
体識別技術が重要となってきている。
【0005】個体識別方式としては、パスワードなどの
記憶によるもの、本人証明用のIDカード(ICカー
ド、無線カード、磁気カード、スマートメディア)など
の所有物によるもの、サインなどの生成物によるもの、
生体的特徴によるもの等がある。 この中でも、生成
物、生体的特徴による個体の識別・認証はバイオメトリ
クス方式(baiometric methods)と
呼ばれる。生体的特徴としては、指紋、指関節、手形、
網膜、虹彩、顔などの静的なものと、声紋、サインなど
の動的方式とがある。
【0006】いずれの識別方式も信頼性が完全であるわ
けではなく、それぞれ問題点を有している。
【0007】暗証、パスワードなどの記憶を用いる方式
は、他人に破られたり、忘れてしまうなどの問題点があ
る。
【0008】また所有物を用いる方式は、IDカードを
置き忘れたり、紛失したり、盗難にあうなどの恐れがあ
る。
【0009】これに対してバイオメトリクス方式は、あ
らかじめサーバ、端末などに登録された個体識別データ
(生体的特徴情報)と入力データとを照合し、照合度が
所定の範囲内であれば(完全に一致しなくともよい)そ
の入力データを有する個体を登録された個体であると判
定する方式である。このためバイオメトリクス方式は、
置き忘れがない、記憶する必要がない、盗まれる心配が
ないなどの他の方式にはない利点を有している。
【0010】しかしながらバイオメトリクス方式では、
登録された本人識別データと完全に合致するデータが入
力される保証がないため、他人を本人と判定してしまう
他人受理誤り、本人を他人と判定してしまう本人拒否誤
りが存在する。システムセキュリティーの向上とユーザ
の利便性を両立するためには、他人受理誤り、本人拒否
誤りをともに少なくしなければならない。
【0011】個体の生体情報を用いた個体識別技術で最
も一般的なものとして指紋照合装置や、指関節照合装置
が知られている。これは例えばユーザの指紋や指関節な
どの生体的な特徴点を個体識別情報としてあらかじめデ
ータベース等に登録しておき、入力された個体識別情報
と登録されている個体識別情報とを比較することによ
り、本人/他人の識別を行うものである。
【0012】このような個体識別情報は個体識別情報検
出装置により検出される。これまでプリズムレンズやC
CD受光素子などからなる光学系を用いて指紋等の個体
識別情報を検出する個体識別情報検出装置が実用化され
ている。例えば光学系を用いたバイオメトリクス方式で
は、指先を所定の検出面に密着させプリズムレンズや、
CCD受光素子などからなる光学系が必要なために小形
化、低価格化に限界がある。
【0013】これに対して、電極アレイにより指のバイ
オメトリックな特徴を抽出し、光学系を必要としないバ
イオメトリクス方式の個体識別装置も提案されている。
このように電気的に個体情報を獲得するタイプの個体識
別装置は、光学系を必要とするタイプに比べて小形化、
低価格化の点で優れている。
【0014】これに対して、電極アレイなどによりバイ
オメトリックな個体識別情報を電気的に検出する個体識
別情報検出装置も提案されている。この装置は個体識別
情報を電気的に検出するセンサを備えているため光学系
を必要としない。このため個体識別情報検出装置を電子
部品のみで構成することができ、小形化、薄型化、およ
び低コスト化が可能であるという利点を有している。
【0015】ところがユーザが直接検出面に接触するこ
とにより、個体の生体的特徴を検出する装置では電気的
なノイズが問題となる。センサがノイズを検出すると、
識別率が低下し、他人受理誤りや、本人拒否誤りが生じ
るという問題がある。このようなノイズの問題は個体識
別装置を用いた個体認証システムの利便性、信頼性と直
結する問題である。従来の個体識別装置では、身体に帯
電した静電気や、周囲の環境により発生しているノイズ
により個体識別情報の検出面等にノイズが生起し、個体
識別装置の誤動作がおきるという問題があった。また静
電気によって個体識別装置が破壊するという問題があっ
た。
【0016】このように個体識別情報を電気的に検出す
るタイプの個体識別情報検出装置はノイズの影響を受け
やすく、他人認識誤り、本人拒否誤りが起こりやすい。
このようなノイズに起因して、個体識別情報の検出感
度、検出した個体識別情報の精度が低下する。したがっ
てノイズの問題は、システムセキュリティーの信頼性、
利便性を向上するために解決しなければならない重要な
課題である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものである。すなわち本
発明は小形化、薄型化、および低コスト化が可能でかつ
信頼性、利便性が高い個体識別情報検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0018】また本発明は信頼性の高い個体識別情報検
出装置を備えたマウス型入力装置を提供することを目的
とする。
【0019】さらに本発明は信頼性、利便性の高い個体
識別システムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明は以下のような構成を備えている。
【0021】本発明の個体識別情報検出装置は、個体識
別情報を電気的に検出することが可能な検出面と、検出
された前記個体識別情報を出力する手段と、前記検出面
の近傍に露出して配設された電極と、前記電極に基準電
位を供給する手段と、を具備したことを特徴とする。
【0022】個体識別情報とは、生物個体を特徴づける
バイオメトリックな情報のことであり、例えば指紋、指
関節の形状、手形、牛の鼻紋等をあげることができる。
これ以外にも、直接接触により電気的に検出することが
可能な生体的特徴であれば用いることができる。
【0023】検出面には、例えば電極アレイを、1次
元、あるいは2次元的に配列するようにしてもよい。検
出面で検出された、識別個体の生体的特徴と対応した電
気的な個体識別情報は、外部処理回路へ出力されて、ユ
ーザの同定、アクセス可否の判別等の処理に用いられ
る。検出した個体識別情報は、アナログな状態で出力す
るようにしてもよいし、A/D変換してディジタルなデ
ータとして出力するようにしてもよい。また検出した個
体識別情報の出力は、電気的に行うようにしてもよい
し、赤外線などの光として出力するようにしてもよい。
【0024】本発明の個体識別情報入力装置では、検出
面の近傍に露出して電極が配設されており、この電極に
は基準電位(例えば接地電位)が供給される。この接地
された電極にユーザが触れると、ユーザに帯電した静電
気などを安全に逃がすことができる。したがって、検出
面の破壊が防止され、また検出データへのノイズの重畳
の抑制される。なおこの電極は、検出面近傍の凸状の領
域に配設することが好ましい。このようにすることによ
りユーザが検出面へ接触するより前に電極へ触れる確立
が高まる。したがって装置の信頼性、検出情報の信頼性
がさらに向上する。
【0025】このような本発明の個体情報検出装置は、
例えばマウス、キーボード、タブレットのような情報処
理装置の入力装置に配設するようにしてもよい。また携
帯電話、PHS、PDAなどに配設するようにしてもよ
い。
【0026】本発明のマウス型入力装置は、露出した表
面を有するマウス型入力装置において、外部から接触可
能に配設された第1の電極と、前記表面に露出して配設
された第2の電極と、前記第2の電極に基準電位を供給
する手段と、を具備したことを特徴とする。
【0027】またポインタなどの表示画面上の入力ツー
ルを操作するマウスに外部から接触可能に配設された個
体識別情報を検出するセンサと、マウスの、マウスを把
持するユーザの手が接触しやすい位置に配設された電極
と、この電極に接地電位を供給する手段とを具備するよ
うにしてもよい。
【0028】このような構成を採用することにより、接
地された電極112によりユーザに帯電した静電気、マ
ウス101の操作により発生する静電気を逃がすことが
でき、S/N比の高い個体識別情報を検出することがで
きる。
【0029】ここでマウス型入力装置(いわゆるマウ
ス)とは、情報処理装置の表示画面に表示されるポイン
タなどの入力ツールを操作するための入力装置のことで
ある。マウスには、ボールの回転によって自身の移動し
た変位を電気的に検出して出力するタイプや、グリッド
上を移動したときの光学的に検出するタイプなど様々な
タイプのものがあるが、本発明はどのようなマウスに適
用するようにしてもよい。 そして本発明のマウス型入
力装置は、その表面に露出した電極と、この電極に基準
電位(例えば接地電位)を供給する手段とを備えてい
る。
【0030】本発明のマウス型入力装置は、マウスの表
面に露出した電極と、この電極に基準電位を供給する手
段とを具備したことを特徴とする。また本発明のマウス
型入力装置は、筐体と、前記筐体内に配設され、前記筐
体が移動した変位を検出する手段と、前記筐体に配設さ
れ、ユーザが接触することにより前記ユーザの個体識別
情報を電気的に検出することが可能な第1の電極と、前
記筐体の表面に露出するように配設された第2の電極
と、前記第2の電極に基準電位を供給する手段と、を具
備したことを特徴とする。
【0031】本発明のマウス型入力装置では、表面に基
準電位の電極が露出しているため、身体側からのノイズ
や、マウスの操作に伴う静電気の帯電を抑制することが
できる。特にマウスは平面上を摺動させて操作するのが
一般的であることから、摩擦による静電気が生じる。マ
ウスの表面に例えばユーザの情報を検出する電極を備え
ている場合には、上述のようなノイズによって、検出情
報にノイズが重畳し、情報検出の感度や、検出情報の精
度が低下してしまう。本発明によればマウスの表面に接
地された電極が配設されているので、マウスの動作に伴
う静電気、ユーザに帯電した静電気等の悪影響を防止す
ることができる。
【0032】マウスには、任意の座標系に対する筐体の
移動量を検出するための機械的、電気的、光学的な機構
が配設されている。例えば筐体の移動とともにこのボー
ルに所定の回転運動が起こるように筐体の底面にボール
を露出させ、このボールの回転の方向と量とを検出する
ことにより筐体の移動量を検出するようにしてもよい。
【0033】本発明の個体識別システムは、表示画面を
有する端末と、前記表示画面に前記表示画面上のポイン
タを表示するポインタ表示手段と、前記表示画面上に表
示される前記ポインタの位置情報を前記ポインタ表示手
段へ送る位置情報入力手段と、入力される個体識別情報
によりユーザーを識別する識別手段と、前記位置情報入
力手段の表面に配設された前記個体識別情報を検出する
センサを有し、検出した前記個体識別情報を前記識別手
段へ送る識別情報入力手段と、前記位置情報入力手段の
表面に配設された電極と、前記電極に基準電位を供給す
る手段と、を具備したことを特徴とする。
【0034】ここで端末の例としては、例えばPCをあ
げることができる。本発明の個体識別システムでは、端
末は少なくとも表示画面を備えている。表示画面に表示
画面上の入力手段(ポインタ)を表示する手段、入力さ
れる個体識別情報によりユーザーを識別する識別手段
は、端末内に備えてもよいし、端末と接続されたサーバ
に備えてもよい。
【0035】前記表示画面上に表示される前記ポインタ
の位置情報を前記ポインタ表示手段へ送る位置情報入力
手段としては、例えばマウス、トラックパッド、トラッ
クボール、タブレットなどをあげることができる。この
位置情報入力手段は、端末と一体的に配設するようにし
てもよいし、端末と連絡可能に配設するようにしてもよ
い。後者の場合、端末と位置情報入力手段との連絡は、
ケーブルを通じて行うようにしてもよいし、無線、光通
信などにより行うようにしてもよい。
【0036】そして本発明の個体識別システムでは、個
体識別情報を検出することができる検出面は、例えばマ
ウスなどの位置情報入力手段に、外部から接触可能に配
設されている。この検出面としては、個体(ユーザ)の
接触により、個体識別情報を直接電気的に検出する構成
を採用している。そしてこの位置情報入力手段の表面に
は電極が配設され、この電極には基準電位(例えば接地
電位)が供給される。このような構成を採用することに
より、検出面がユーザに帯電した静電気により破壊した
り、検出面にノイズが重畳され、個体識別の精度が低下
するのを防止することができる。本発明の個体識別シス
テムでは、検出される個体識別情報へのノイズが重畳が
抑制されるため、個体の識別、認証にあたって、他人受
理誤りの発生率と本人拒否誤りの発生率とをともに抑制
することができる。
【0037】本発明の個体識別システムでは、個体識別
情報の入力は端末へ、あるいは端末を通じてサーバへ行
う。バイオメトリックな個体識別情報に基づいて、端末
へのアクセスの可否を判別するようにしてもよいし、端
末が接続されたネットワーク/サーバへのアクセスの可
否を判別するようにしてもよい。
【0038】このような構成を採用することにより、従
来例えばパスワード、ICカード等で行っていたユーザ
の識別、認証を、バイオメトリックな識別情報により行
うことができる。
【0039】また本発明の個体識別システムでは、バイ
オメトリックな個体識別情報と、パスワード等の非バイ
オメトリックな個体識別情報とを組み合わせてユーザの
認証を行うようにしてもよい。このような構成によれ
ば、システムセキュリティーの信頼性をさらに向上する
ことができる。例えばまずユーザIDとパスワードを用
いて第1段階の認証を行い、さらにバイオメトリックな
個体識別情報によりセキュリティーレベルの高い第2段
階の認証を行うようにしてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0041】(実施形態1)図1は本発明のマウス型入
力装置(以下単にマウスという)の例を概略的に示す図
である。この例ではマウスに個体識別情報検出装置を一
体的に設けた構成を示している。このマウス101は、
例えばPCなどの情報処理装置の入力装置の一つとして
用いられる。例えばGUI(Graphic User
Interface)では表示画面上で特定の位置を
指し示す入力ツールが用いられる。この表示画面上の入
力ツールは、マウス101が検出する位置変位の情報に
対応して表示画面上で所定の位置を指し示したり、範囲
を選択したりするだけでなく、表示画面に表示されるオ
ブジェクト(例えばボタン、メニュー、各種アイコン)
を選択したり、表示画面上に図形を描いたりするなど、
表示画面上で情報を入力するための入力手段としても用
いられる。表示画面上の入力ツールとしては、例えば各
種のポインタ、カーソルなどを例としてあげることがで
きる。ポインタはいわゆる矢印形状のものに限らず、ビ
ームポインタ、各種描画ツール(例えばペン、ブラシ、
スプレー、消しゴム、ハサミ等)など、表示画面上の入
力手段として機能するものであればどのようなものでも
よい。
【0042】すなわちマウス101は、表示画面上に表
示されたポインタなどの入力ツールの位置情報を入力し
たり、少なくとも1つのスイッチにより入力ツールが指
し示すオブジェクトを選択したり、オブジェクトに働き
かけたりする機能を有している。この例ではスイッチ1
02a、102bによりポインタが指し示す表示画面上
の位置を選択したり、ポインタが指し示すオブジェクト
を選択したりする。このスイッチ102a、102bの
機能は必要に応じてソフトウェアにより割り振るように
してもよい。またスイッチの数は1つでもよいし、3個
以上でもよい。
【0043】マウス101はケーブル103により図示
しない情報処理装置(PC)と接続されている。マウス
101と情報処理装置との接続はケーブル103に限る
ことなく例えば赤外線等の光通信により行うようにして
もよいし、無線により行うようにしてもよい。
【0044】マウス101にはユーザの指紋、指形状な
どの個体識別情報を検出するためのセンサ111が配設
されている。このセンサ111はユーザの個体識別情報
を電気的に検出するものである(実施形態3、実施形態
4参照)。したがって図1に例示したマウスは、個体識
別情報検出装置としても機能するものである。このセン
サ111に接触することにより、指紋や、指形状に対応
した個体識別情報を検出することができる。マウスを用
いるときの使い勝手やセンサ111の保護のために、セ
ンサ111を覆う蓋を備えるようにしてもよい。
【0045】そして本発明では、マウス101の表面に
露出して電極112が配設されており、この電極112
には接地電位が供給されるようになっている。この電極
112としては、鉄からなる基材にニッケルでメッキを
施したものを用いている。電極の構成はこれに限ること
はなく、各種の導体材料を用いることができる。導体材
料としては、ITO(Indium Tin Oxid
e)などの透明材料を用いるようにしてもよいし、バイ
ンダー樹脂に導体微粒子を分散させた導電性樹脂等を用
いるようにしてもよい。いずれの場合でも、ユーザの接
触に伴う水分、塩分の影響や、使用環境の影響により侵
されにくい化学的に安定な導体材料を用いることが好ま
しい。
【0046】このような構成を採用することにより、ユ
ーザに帯電した静電気、マウスの操作により発生する静
電気などのセンサ111に対する悪影響を防止すること
ができる。
【0047】電極112はマウス101の表面のうちで
も、ユーザが接触しやすい位置に配設することが好まし
い。例えばマウスの筐体表面のうち凸面となっている領
域に配設するようにしてもよい。また右利きのユーザと
左利きのユーザとでは接触するマウス101を把持する
手の接触位置が相違するから、電極112は複数配設す
るようにしてもよい。このようにすることにより、ユー
ザが電極112へ接触しやすくなる。したがってセンサ
111にノイズが重畳したり、センサ111が破壊され
るのをより効果的に防止することができる。
【0048】(実施形態2)図2、図3、図4、図5は
本発明のマウス型入力装置の構成の別の例を概略的に示
す図である。図2、図3は左側からみた斜視図を、図
4、図5は右側から見た斜視図をそれぞれ示している。
また簡単のためケーブルの図示は省略した。
【0049】この例では個体識別情報の検出面であるセ
ンサ111を、開閉可能な蓋113により覆った構成を
示している。図2は蓋113を閉めた状態を示してお
り、センサ111は蓋113により保護されている。図
3は蓋113を開いた状態を示しており、ユーザはこの
状態でセンサ111に接触することにより個体識別情報
を入力する。
【0050】この例ではマウス101の側面に電極11
2が配設されている。電極112には基準電位(例えば
接地電位)を供給する。この電極112により、ユーザ
ーの電位とマウスの電位とが同じになる。したがってユ
ーザ−に帯電した静電気によるノイズの影響や、センサ
の破壊を防止することができる。なおこの例では、右利
きのユーザと左利きのユーザとに対応するため、電極1
12を2個配設している。
【0051】この電極112は、マウス101の表面の
凸領域に配設することが好適であり、この例でも側面の
凸領域に配設している。このような構成を採用すること
により、ユーザーがマウスに接触する際に、接地された
電極112へより接触しやすくなる。したがって例えば
センサ111より先に電極112へ触れる可能性が高ま
るので、検出データの信頼性が向上する。またノイズレ
ベルが低減するので検出感度を大きくすることができ
る。
【0052】(実施形態3)本発明の個体識別情報検出
装置、マウス型入力装置、個体情報識別システムにおけ
る個体情報の検出について説明する。
【0053】ここでは、人や動物等の皮膚の表面の凹凸
パターンを利用して個体識別を行なう個体識別の例につ
いて説明する。
【0054】情報化社会がますます高度化するに伴い、
取り扱う情報量は増加の一途をたどっている。これら情
報の多くは対外的に秘密保持をするべきものである。こ
のため、近年、重要な施設の入退室管理等を目的とした
個人識別装置への関心が高まっている。その中でも個人
を識別するための情報として指紋を利用したものがあ
る。
【0055】従来より指紋を利用した種々のタイプの個
体識別装置が提案されている。最も一般的なのは個体識
別情報検出部で光学的に指紋を二次元の画像信号として
検出するタイプのものである。これ以外にも、指紋の凹
凸に応じた押圧力を二次元の画像信号として検出するタ
イプのものもいくつか提案されている。
【0056】これに対して、指全体の画像信号から指の
長手方向への一次元の多値射影信号(個体識別情報)を
構成し、この一次元の多値射影信号を指の特徴量として
取り出し、これを個人識別用の信号として用いる方法が
提案されている。
【0057】この方法では、個体識別情報として生体的
特徴の一次元の多値射影信号を用いている。このため、
二次元の指紋画像信号を用いた場合に比べ、データ量を
削減することができ、かつ処理アルゴリズムの簡素化を
図ることができる。このため、信号処理速度が向上し、
識別照合に必要な時間を短縮することができる。また、
この方法では、指紋凸部、すなわち、指隆線の途切れ等
の影響も少ないといわれている。
【0058】しかしながらこの方法を用いた個体識別情
報検出部の場合でも、指紋などの個体識別情報の検出は
前述の光学式あるいは圧力アレイセンサ等により指全体
の二次元画像信号をいったん検出し、この二次元画像信
号から一次元の多値射影信号を求めることになる。この
場合、指全体の画像信号を形成するために多くの情報を
必要とし、また、多値射影信号を形成するための信号処
理にも複雑なアルゴリズムを必要とするため、信号処理
全体に費やす時間が多くなる。さらに、画像入力装置と
して光学式のものを用いた場合には、指全体を一度の動
作で画像信号として入力するため、高価で装置全体が大
きくなる。
【0059】上述のように、指全体の画像信号から指の
長手方向への一次元の多値射影信号を構成し、この多値
射影信号を指の特徴量として取り出し、個体識別用の信
号として用いる方式の個体識別情報検出部にあっては、
指全体の指紋画像信号を得るために多くの情報が必要と
なったり、画像信号から多値射影信号を求めるための信
号処理に複雑なアルゴリズムが必要となるため、信号処
理全体に費やす時間が多くなる。
【0060】本発明の個体識別情報検出装置は、例え
ば、ユーザの皮膚等の接触により生じる電気特性の変化
に対応して、一次元の電気信号分布を形成する識別パタ
ーン入力部と、この識別パターン入力部の出力信号に基
づいて個体識別を行なう個体識別部とを備え、前記識別
パターン入力部が、複数の線状電極がその長手方向と垂
直な方向に一次元的に配列されてなり、皮膚が接触する
センサと、このセンサに設けられ、アナログスイッチの
切り換えにより、各隣接する二つの線状電極を前記線状
電極の配列方向に沿って順次電気的に接続するアナログ
スイッチ手段と、前記アナログスイッチの切り換えの際
に生じたスイッチングノイズが実質的に前記アナログス
イッチ手段の出力に重畳しなくなった時点で、前記アナ
ログスイッチ手段の出力を検出する検出手段とを具備す
るようにしてもよい。
【0061】また、本発明の個体識別情報検出装置は、
皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応して、一
次元の電気信号分布を形成する識別パターン入力部と、
この識別パターン入力部の出力信号から個体識別を行な
う個体識別部とを備え、前記識別パターン入力部が、複
数の電極が2次元的に配列されてなり、皮膚が接触する
ところのセンサからなるようにしてもよい。
【0062】また、本発明の個体識別情報検出装置は、
皮膚の接触により生じる電気特性の変化に対応して一次
元の電気信号分布を形成する識別パターン入力部と、こ
の識別パターン入力部の出力信号から個体識別を行なう
個体識別部とを備え、前記識別パターン入力部が、複数
の電極が2次元的に配列されてなり、皮膚が接触するセ
ンサと、このセンサに設けられ、アナログスイッチの切
り換えにより、隣接する二つの電極を順次電気的に接続
するアナログスイッチ手段と、前記アナログスイッチの
切り換えの際に生じたスイッチングノイズが実質的に前
記アナログスイッチ手段の出力に重畳しなくなった時点
で、前記アナログスイッチ手段の出力を検出する検出手
段とからなるようにしてもよい。
【0063】本発明の個体識別情報検出装置では、例え
ば人や動物等の皮膚の接触によって生じる一次元の電気
信号分布から表面の形状を検出するようにしてもよい。
この場合二次元の画像信号から一次元の表面形状情報を
得る場合に比べ、より少ない情報量、簡単なアルゴリズ
ムで個体識別情報を生成することができる。これにより
信号処理全体に費やす時間を短縮するとともに装置の小
型化を図ることができる。
【0064】また、本発明の個体識別情報検出装置で
は、アナログスイッチ手段の出力を単に検出するように
してもよいが、アナログスイッチの切り換えの際に生じ
たスイッチングノイズが実質的にアナログスイッチ手段
の出力に重畳しなくなった時点で、アナログスイッチ手
段の出力を検出するようにしてもよい。これによりスイ
ッチングノイズに起因する照合精度の低下を防止できる
ようになる。
【0065】さらに、センサの電極を二次元的に配列す
れば、一次元的に配列した場合に比べ情報量の多い個体
識別情報が得ることができ、より精度の高い照合を行な
えるようになる。
【0066】さらに、本発明の個体識別情報検出装置で
は、アナログスイッチの切り換えの際に生じたスイッチ
ングノイズが実質的にアナログスイッチ手段の出力に重
畳しなくなった時点で、アナログスイッチ手段の出力を
検出するようにしてもよい。このため、センサの電極を
二次元的に配列して電極数が多くなっても、この電極数
の増加に伴うスイッチングノイズの増加を効果的に抑制
することができる。したがって、スイッチングノイズに
起因する照合精度の低下を防止することができる。もっ
て電極を二次元的に配列することによる効果を十分に発
揮できるようになる。
【0067】図6は、本発明の個体識別情報検出装置の
構成の例を示すブロック図である。この個体識別情報検
出装置は、大きく分けて、指紋を入力するための個体識
別情報検出部31(識別パターン入力部)と、この個体
識別情報検出部31の出力に基づいて射影抽出(個体識
別情報)を求める個体識別情報計算部32と、この個体
識別情報計算部の出力に基づいてフィルタリング処理や
照合計算などを行なう信号処理部33と、この信号処理
部の出力に基づいてシステム制御や個体識別情報の登録
を行なうホスト計算機とにより構成されている。ここで
は、個体識別情報計算部32、信号処理部33およびホ
スト計算機34が個体識別部に対応している。
【0068】図7は、個体識別情報検出部の具体的な構
成の例を示す図である。また、図8は、図7の個体識別
情報検出部の等価回路図である。この個体識別情報検出
部は、センサ4と、アナログスイッチ回路5と、サンプ
ルホ一ルド回路6と、バンドパスフィルタ7とから構成
されている。
【0069】センサ4は、大きく分けて、基板3と、こ
の基板3の表面に一次元のアレイ状に設けられた複数の
線状の検出電極2とからなる。これら検出電極2はアナ
ログスイッチ回路5に接続され、これにより、隣合う検
出電極2の間の指の表面の抵抗を指1の長手方向に順次
検出できるようになっている。
【0070】基板3の材料としては、例えば、ガラスエ
ポキシ等のプリント基板材料、ポリイミド等の可撓性を
有する材料を用いたフレキシブル基板、セラミック板、
あるいは絶縁被覆した金属薄板などを用いることができ
る。また、検出電極2の材料としては、例えば、Cu薄
膜、Au薄膜、Niメッキ薄膜、Pt薄膜,あるいはP
d薄膜等、人体や動物の皮膚から放散される汗等の体液
に侵されにくい導電性材料を用いることが好ましい。
【0071】検出電極2の間隔は例えば0.10mm程
度とするようにしてもよい。また、検出電極2の数、つ
まり、電極アレイの長手方向の長さは、通常、指1の先
端から第2関節を完全に含むように設定することが好ま
しい。
【0072】このように構成された個体識別情報検出装
置によれば、複数の検出電極2からなる電極アレイに、
指紋検出するべき指1が押し付けられると、隣接する検
出電極2で接触する指紋の凸部の量に応じて検出電極2
間の抵抗9が変化する。
【0073】隣接する二つの検出電極2の間に、図8に
示すように、基準抵抗12と定電圧源11とをアナログ
スイッチ回路5を介して接続すると、隣接する2つの検
出電極2の電位差Vi は次式で与えられる。 Vi =Rref ・Vo /(Rref +Ri ) ここで、Rref は基準抵抗12の抵抗値、Vo は定電圧
源11の電圧値を示している。
【0074】アナログスイッチ回路5のアナログスイッ
チ10をクロックパルスに従って順次切り替えて、この
電位差Vi を指の長手方向に順次読み取り、この電位差
iから算出された抵抗値を時系列にプロットすること
により、指の長手方向への多値射影信号と等価な抵抗値
で表現された個体識別情報を得ることができる。
【0075】このように本実施形態では、電極アレイに
指を押し付けたときの隣合う検出電極2間の指紋面の抵
抗9を指の長さ方向に順次読取り合成して個体識別情報
を得ている。
【0076】すなわち、従来のように、指全体の二次元
の画像信号を形成し、その信号処理により指の長手方向
への一次元の個体識別情報(多値射影信号)を構成する
のでなく、一次元の抵抗値信号から一次元の個体識別情
報を構成している。
【0077】このため、指全体の画像信号を形成する必
要がなくなるので、少ない情報量、簡単なアルゴリズム
で個体識別情報を生成でき、信号処理全体に費やす時間
の短縮化が図れる。また、構造や周辺回路を簡素化でき
るため、装置の小型化や軽量化や低コスト化装置の小型
化が図れ、マウス等に搭載するのに好適である。さら
に、小型で薄型にも実装可能であるため、ICカードへ
の応用も可能である。
【0078】さらに、本実施形態では、アナログスイッ
チ回路5の出力を直接個体識別情報計算部32に入力す
るのではなく、サンプルホールド回路6、バンドパスフ
ィルタ7を介して個体識別情報計算部32に入力してい
るので、ノイズによる照合精度の低下を防止できるよう
になる。以下に、これについてより詳細に説明する。一
般に、アナログスイッチ回路の場合、それに接続される
回路のCR成分によって、スイッチングの際にノイズが
発生する。特に、個体識別情報検出装置の場合、CR成
分のR成分が皮膚抵抗によるものであるので、R成分は
通常の回路に比べて大きいものとなる。したがって、ス
イッチングの際に発生するCR成分に起因するノイズは
大きく、このノイズが照合精度に与える悪影響は無視で
きないものとなる。
【0079】そこで、本実施形態では、スイッチングノ
イズが発生する瞬間の電位差Vi 、つまり、スイッチン
グノイズの重畳した電位差Vi を検出するのを避けるよ
うにしている。換言すれば、スイッチングノイズの悪影
響を無視できる時点の電位差Vi を検出するようにして
いる。
【0080】例えば、電極アレイに指表面を押し付けら
れた状態において、図9に示すように、クロックパルス
の立ち下がる時刻T1で、隣接する二つの検出電極間に
電流が流れるようにスイッチを閉じると、その瞬間にス
イッチングノイズが発生する。この時点では、上記2つ
の検出電極間の電位差Vi は検出しない。
【0081】そして、クロックパルスの立ち上がる時刻
T2で、上記2つの検出電極間の電位差Vi を検出す
る。このようなタイミングで2つの検出電極間の電位差
i を検出すれば、スイッチングノイズが重畳した電位
差Vi を検出してしまうことを防止できる。
【0082】なお、クロックパルスの周波数は、指表面
の抵抗等を考慮し、T2−T1(ΔT)がスイッチング
ノイズが十分に小さくなるまでの時間よりも小さくなら
ないように選ぶ。
【0083】以上述べたことを実現するために、本実施
形態では、アナログスイッチ回路5の出力を上記の如き
にクロックパルスと同期したサンプルホールド回路6に
入力している。このようなサンプルホールド回路6を用
いれば、図9の時刻T2におけるスイッチングノイズが
重畳していない電位差Vi をサンプル(検出)できるよ
うになる。
【0084】サンプルホールド回路6の具体的な構成と
しては、例えば、図8に示すようなものがある。このサ
ンプルホールド回路6は入力バッファ13と出力バッフ
ァ15とからなるフィードバックタイプのものであり、
サンプリングはサンプルスイッチ18がクロックパルス
に従って所定のタイミングで閉じられることにより行な
われ、そして、ホールドは入力バッファ13の出力がキ
ャパシタ17に電位差Vi に対応した電荷が蓄積される
ことにより行なわれる。なお、参照符号14、17は時
定数等を調整するための抵抗である。
【0085】サンプルホールド回路6の出力はバンドパ
スフィルタ7を介して個体識別情報計算部32に入力さ
れる。このバンドパスフィルタ7は指の太さの違いに起
因する低周波ノイズや余分な高周波成分を除去するため
のものである。
【0086】以上述べたように本実施形態によれば、皮
膚の接触により生じる検出電極間の抵抗変化に対応した
一次元の電圧信号分布から表面の形状を検出しているの
で、従来のように二次元の画像信号から一次元の表面形
状情報を得る場合に比べて、少ない情報量、簡単なアル
ゴリズムで表面形状情報を生成できる。したがって、信
号処理全体に費やす時間の短縮や装置の小型化が図るこ
とができる。
【0087】さらに、本実施形態によれば、アナログス
イッチ回路5の出力を単に検出するのではなく、アナロ
グスイッチの切り換えの際に生じたスイッチングノイズ
が実質的にアナログスイッチ手段の出力に重畳しなくな
った時点で、アナログスイッチ回路の出力を検出してい
るので、スイッチングノイズに起因する照合精度の低下
を防止できるようになる。
【0088】図10は、本発明の個体識別情報検出装置
のセンサの例を示す斜視図である。また、図11は、同
センサに指を接触したときの状態を示す模式図である。
図11(a)は、指の正面(爪)から見た模式図であ
り、図11(b)は、指の側面から見た模式図である。
【0089】図中、符号23は基板を示しており、この
基板23の表面には複数の微小電極22が等間隔で二次
元(マトリクス状)に配列されている。またこれら微小
電極22の両側には2層構造のボンディングパッド24
が設けられている。微小電極22とボンディングパッド
24とは引出し配線(図示省略)によって接続されてい
る。
【0090】引出し配線25uは、図12に示すよう
に、微小電極22間に等間隔に11本形成されている。
これら引出し線25uの下部には、図13に示すよう
に、絶縁層26を介して同様な同パターンの引出し線2
5dが形成されている。上層の11本の引出し配線25
uはそれぞれ左から1〜11番目の微小電極22に接続
され、下層の10本の引出し配線25dはそれぞれ左か
ら12〜21番目の微小電極22に接続されている。こ
のような2層構造の配線パターンは右側にも形成されて
いる。このような構造を採用することにより、微小電極
22間の距離が大きくなることによる精度の低下を防止
できるようになる。
【0091】次にセンサの形成方法の例について図13
を参照しながら説明する。基板23としてシリコン基板
を用い、この基板23の表面に、第1の絶縁層としての
厚さ約1μmのSiO2 膜27をスパッタ法により形成
する。次にSiO2 膜27上に下層の引出し配線25d
となる厚さ約100nmのAu膜をスパッ夕法により形
成した後、上記Au膜上にフォトレジストを塗布する。
【0092】次にガラスマスクを用いて上記フォトレジ
ストを露光してマスクパターンを形成した後、このマス
クパターンをマスクとして上記Au膜をウエットエッチ
ングすることにより、幅約20μm、配線間距離約20
μmのパターンの下層の引出し配線25dを形成する。
【0093】次に全面に第2の絶縁層としての厚さ約1
μmのSiO2 膜26をスパッタ法により形成した後、
下層の引出し配線25dと同様な方法により上層の引出
し配線25uを形成する。このような方法により、11
本の電極引出し線を上下に各々形成し、左右合わせて合
計44個の微小電極の引出し線を形成する。
【0094】次に全面に第3の絶縁層としての厚さ約1
μmのSiO2 膜28を形成した後、フォトリソグラフ
ィにより微小電極となる領域のSiO2 膜26,28を
エッチング除去する。
【0095】なお、第1の絶緑層であるSiO2 膜27
がエッチングされ、基板表面が露出するのを防止するに
は、第1の絶縁層としてはSiO2 膜を使わず、SiO
2 よりもエッチングされ難い物質からなる絶縁膜を用い
るとよい。
【0096】次に全面に微小電極22となるAu膜をス
パッタ法により形成した後、Au膜の全面をエッチング
することにより、上記SiO2 膜26,28の除去部に
Au膜を選択的に残置して微小電極22を形成する。こ
こで、微小電極22のサイズは100μm×100μm
とし、また、微小電極22間の距離は約420μmと
し、指紋間隔より狭い間隔に形成する。また、複数の微
小電極22からなる電極アレイの幅、長さはそれぞれ約
21mm、約60mmとした。
【0097】なお、基板としてはセラミック基板やフレ
キシブル基板を用いても良く、また、絶縁層としては他
の絶縁性を有する酸化物を用いても良く、また、電極材
料としては白金等の他の貴金属や、貴金属以外の金属を
用いてもよい。
【0098】本実施形態によれば、以下のようにして個
体識別情報が得られる。図14は、電極アレイに指が接
触したときの状態を示す模式図である。図14におい
て、X−Y座標のX軸を指の長さ方向、Y軸を指の幅方
向に取っており、各微小電極をX−Y座標を用いてE
(x,y)で表記する。また、各微小電極22間の電圧
をV(x,y・y+1)で表記する。例えば、V(1,
1・2)は、E(1,1)とE(1,2)との間の電圧
を表している。
【0099】各微小電極22間に一定電圧を印加した状
態で電極アレイに指が接触すると、皮膚の抵抗により各
微小電極22間に抵抗変化が生じる。 このとき、ま
ず、V(1,1・2)、V(1,2・3)、……、V
(1,n−1・n)の電圧を順次検出する。すなわち、
第1列(最も左側の列)の各微小電極22間の電圧をY
軸方向に順次検出し、その結果を第1列の指紋データと
する。この後、同様にして第2列、第3列、……第m列
(最終列)の指紋データを順次採集し、第1列〜第m列
の指紋データを個体識別情報とする。この場合、個体識
別情報は指の幅方向についてのものとなる。
【0100】図15に、このようして得られた指紋デー
タからなる個体識別情報を示す。指紋の違いにより各微
小電極間の抵抗値が異なるので、微小電極間の電圧のパ
ターンを個体識別情報として用いることができる。
【0101】なお、第1行の各微小電極間の電圧をX軸
方向に順次検出し、第1行〜第n行(最終行)の指紋デ
ータを個体識別情報としてもよい。この場合、個体識別
情報は指の長さ方向のものとなる。
【0102】また、照合に必要な個体識別情報として
は、指の幅方向の個体識別情報または指の長さ方向の個
体識別情報の一方だけでもよいが、精度向上の観点から
は上記2種類の個体識別情報を用いることが望ましい。
また、指紋データの採取方向はX軸、Y軸方向に限定さ
れるものではなく、対角線方向に指紋データを採取して
もよい。
【0103】このような構成によれば、二次元的に配列
された微小電極からなる電極アレイを用いているので、
先の実施形態のように一次元的に電極を配列した場合に
比べて、情報量の多い個体識別情報が得られ、より精度
の高い照合を行なえるようになる。
【0104】なお、本発明は上述した構成に限定される
ものではなく、組み合わせて用いるようにしてもよい。
アナログスイッチの切り換えの際に生じたスイッチング
ノイズが実質的にアナログスイッチ手段の出力に重畳し
なくなった時点で、アナログスイッチ手段の出力を検出
すれば、センサの電極を二次元的に配列することにより
電極数が多くなっても、この電極数の増加に伴うスイッ
チングノイズの増加を効果的に防止できる。
【0105】したがって、スイッチングノイズに起因す
る照合精度の低下を防止でき、もって電極を二次元的に
配列することによる効果を十分に発揮できるようにな
る。すなわち、さらに精度の高い照合が可能となる。そ
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して
実施できる。
【0106】このような構成によれば、皮膚の接触によ
って生じる一次元の電気信号分布から個体識別情報を検
出しているので、信号処理全体に費やす時間の短縮や装
置の小型化を図ることができる。
【0107】さらに、アナログスイッチの切り換えの際
に生じたスイッチングノイズを悪影響を無くすことがで
きるので、スイッチングノイズに起因する照合精度の低
下を防止できるようになる。
【0108】さらに、センサの電極を二次元的に配列し
た場合には、情報量の多い個体識別情報が得られ、精度
の高い照合を行なえるようになる。
【0109】さらに、アナログスイッチの切り換えの際
に生じたスイッチングノイズを悪影響を無くすことがで
きるので、センサの電極を二次元的に配列することによ
る電極数の増加に伴うスイッチングノイズの増加を防止
でき、もって電極を二次元的に配列することによる効果
を十分に発揮できるようになる。
【0110】(実施形態4)この例では指関節による個
体識別情報の検出について説明する。
【0111】センサ部には電極がアレイ状に配設されて
いる。センサ部で検出された情報は処理回路に送られ
る。この処理回路はマウス内に形成するようにしてもよ
いし、本体側に配設するようにしてもよい。
【0112】図16は本発明の個体識別情報検出装置、
マウス型入力装置、個体識別システムで用いることがで
きる個体識別情報検出系の構成の別の例を概略的に示す
図である。ここに例示する電極アレイは、幅約0.1m
m、長さ約30mmのストライプ状の検出電極2を約
0.2mmで350本配列したものである。指1の特徴
は、電極アレイに指1を置いたときに、隣接する検出電
極間の抵抗変化を電極アレイの配列方向に順次測定し、
時系列パターンとして抽出する。
【0113】抵抗変化の測定は例えば以下のように行う
ことができる。基準電圧V0 と基準抵抗Rref をアナロ
グスイッチを介して電極間に直列に介挿し、この基準抵
抗Rref の両端に生じる電位差として測定する。このと
き電位差Vref i は、i番目とi+1番目の電極間の抵
抗をR(i)とすると以下のように表される。 Vref i =Rref ・Vo /(Rref +Ri ) この抵抗変化は、指表面の皮膚そのものの抵抗値に起因
するものではなく、指表面の汗口から放散される汗等の
体液に起因するものと考えられる。指表面の皮膚には細
かい線状の起伏、すなわち指紋があり、その稜の部分に
汗口が開口している。すなわち、指紋の模様と、汗口の
分布形状はほぼ等しい。指紋のピッチは個人差があるも
のの、約0.5mm程度であり、汗口の直径は約0.1
mmである。この汗口からは常時発汗があり、電極アレ
ーに指を置くと、汗口直下の電極間では放散された体液
中のイオンにより電気抵抗が低下する。この抵抗変化は
その電極間に位置する指紋凸部の面積和に比例する。し
たがって、得られる抵抗変化のパターンには指の特徴
(関節の間隔、皺の数、太さなど)情報が含まれてい
る。
【0114】図16は抽出したバイオメトリックな個体
情報の例を模式的に示す図である。図中の特徴パターン
に見られる2つのディップはそれぞれ指の第1関節と第
2関節に対応している。このように検出されたプロファ
イルを登録されたプロファイルと比較することにより、
本人と他人とを識別することができる。
【0115】次に照合処理について説明する。まず、セ
ンサにより得られた信号から指紋などの影響により高周
波成分と、指1の検出面上への置き方に起因する指の外
形の変化の影響による低周波成分とを除去する。検出信
号の高周波成分と低周波成分はバンドパスフィルタ6に
より除去され、照合に適した形に変換する。そしてこの
信号のうち、指の第1関節の部分と第2関節の部分に対
応する情報量の多い部分を含む範囲を選択し、これを登
録する。商号はフィルタリング処理後の信号と登録信号
とを次式の評価関数を用いて比較することにより行う。
【数1】
【数2】 ここで、a(i)は登録特徴を、b(i)は被照合特徴
を表し、指を長手方向に動く可能性のある範囲tだけず
らしたときのa(i)とb(i)の2乗誤差を求め、f
(t)の最小値を最終照合結果sとしている。したがっ
てsの値が小さいほど比較される特徴がよく似ているこ
とになる。この例ではこのsの値(相違の度合)を本
人、他人の判定基準としている。すなわち判定の閾値を
rとしたとき、s≦rのとき本人と判定し、s>rのと
きには他人であるとする。
【0116】このような手法によってもユーザの識別を
行うことができる。また本発明では、マウスの表面のユ
ーザのマウスを把持する手が接触しやすい領域に配設さ
れた電極112を備えている。このため検出データのS
/N比を高くすることができ、より適切な個体識別情報
を検出することができる。またシステムセキュリティー
の信頼性を向上することができる。
【0117】個体の識別に際しては、判別閾値と誤り発
生率の関係を概略的に示す図である。このように識別に
際して他人受理誤りを少なくしようとすれば、本人拒否
誤りが多くなり、本人拒否誤りを少なくしようとすれば
他人受理誤りが多くなる。本発明によれば、検出データ
に重畳されるいノイズを低減することができるので、あ
る判別閾値における他人受理誤り、本人拒否誤りをとも
に低減することができる。したがってユーザの利便性を
向上するとともにシステムの信頼性を向上することがで
きる。
【0118】(実施形態5)図17は電極112へ接地
電位を供給するための構成の例を概略的に示す図であ
る。
【0119】マウス101のディジタルグランド122
は例えばPCなどの端末120の共通グランド121と
接続されている。マウス101のアナロググランド12
3はフィルタ125を介してディジタルグランド122
と接続されており、さらにノイズグランド124はフィ
ルタ126を介してアナロググランド123と接続され
ている。そして、マウスの表面に露出した電極112は
ノイズグランド124と接続されている。
【0120】またマウス101の筐体内に個体識別情報
検出系のモジュールと位置情報の検出、出力のためのモ
ジュールとを個別に備える場合には、グランドも2系統
に分割するようにすればよい。
【0121】(実施形態6)つぎに本発明を、情報シス
テムを構成する様々な要素(システム全体、ネットワー
ク、コンピュータ機器、データベース、CPU、ファイ
ル、ソフトウェアなど)に対するアクセスの管理、情報
そのものの管理に適用した例について説明する。
【0122】図18は本発明を適用したコンピュータネ
ットワークを模式的に示す図である。 このネットワー
クは複数の端末120とサーバ140とからなってい
る。本発明においては、各端末120に接続されたマウ
ス101に配設された個体識別情報検出のためのセンサ
によりバイオメトリックな個人識別情報を検出し、この
個体識別情報によって端末、サーバ140あるいはネッ
トワーク接続された他の端末210に対するユーザのア
クセス権の有無を判定している。
【0123】図19は端末120の構成の例を模式的に
示す図である。CPU131にはバスを通じてROM1
32、RAM133、ネットワークのためのI/F13
4が接続されている。またマウス101、キーボード1
37、ディスプレイ139もそれぞれI/Fを通じてC
PUと接続される。この端末120は例えばROMに格
納されたGUI対応のOSを備えている。またROMに
はポインタを表示するプログラム、入力される個体識別
情報に応じてユーザのアクセス権の有無を判定するプロ
グラムを備えている。なお、入力される識別情報に応じ
たユーザーを識別、認証は端末120ではなく、サーバ
140で行うようにしてもよい。
【0124】ここでマウス101には、ディスプレイ1
39上に表示されるポインタの位置情報をポインタ表示
手段へ送る位置情報入力系と、位置情報入力手段の表面
に配設された識別情報を検出するセンサ111を有し、
検出した識別情報を出力する識別情報系の2系統の端末
120側に対する入力系を備えている。またマウス10
1の表面には電極112が露出して配設されており、こ
の電極112に基準電位が供給される(実施形態1、実
施形態2参照)。
【0125】そして本発明のマウスを用いて、実施形態
3、実施形態4で説明したように個体識別情報を検出
し、検出した個体識別情報と、端末、サーバ等に登録さ
れている個体識別情報とを比較することにより本人・他
人の判定を行うようにすればよい。また個体識別情報に
よる個体認証のみならず、例えばパスワード、ICカー
ド等の他の認証手段と、バイオメトリックな個体識別情
報による認証とを組み合わせて用いるようにしてもよ
い。
【0126】前述のように本発明では、マウス101は
外部から接触可能なセンサ111と、マウスの表面に露
出した電極112とを具備している。このため検出した
個体識別情報に重畳するノイズを低減することができ
る。またユーザの接触に伴うセンサ111の静電気等に
よる破壊も防止することができる。本発明を用いれば他
人受理誤り、本人拒否誤りがともに少なくなりユーザ認
証の信頼性、利便性を向上することができる。
【0127】本発明を用いて例えば電子商取引などにお
けるユーザの識別、認証、取引の認証を行うようにして
もよい。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の個体識別
情報検出装置、マウス型入力装置によれば、ユーザに帯
電した静電気等が検出面に及ぼす悪影響を低減すること
ができる。特に検出する個体識別情報のS/N比を高め
ることができるので、個体識別、認証の信頼性、利便性
を向上することができる。さらに本発明の個体識別情報
検出装置は、個体識別情報を電気的に検出するため小形
化、薄型化に適している。
【0129】また本発明の個体識別情報システムによれ
ば、他人受理誤り、本人拒否誤りを低減することができ
るので、ユーザの識別・認証の信頼性、利便性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマウス型入力装置の例を概略的に示す
図。
【図2】本発明のマウス型入力装置の構成の別の例を概
略的に示す図。
【図3】本発明のマウス型入力装置の構成の別の例を概
略的に示す図。
【図4】本発明のマウス型入力装置の構成の別の例を概
略的に示す図。
【図5】本発明のマウス型入力装置の構成の別の例を概
略的に示す図。
【図6】本発明の個体識別情報検出装置の構成の例を示
すブロック図。
【図7】個体識別情報検出装置の個体識別情報検出部の
具体的な構成の例を示す図。
【図8】図7に例示した個体識別情報検出部の等価回路
図。
【図9】スイッチングノイズの除去方法を説明するため
の図。
【図10】本発明の個体識別情報検出装置のセンサの斜
視図。
【図11】図10のセンサに指表面を接触したときの状
態を示す模式図。
【図12】センサのパターンを示す平面図。
【図13】図12のセンサのA−A′断面図。
【図14】微小な線状電極のアレイに指が接触した状態
を示す模式図。
【図15】バイオメトリックな個体識別情報の例を示す
図。
【図16】本発明の個体識別情報検出装置、マウス型入
力装置、個体識別システムで用いることができる個体識
別情報検出系の構成の別の例を概略的に示す図。
【図17】電極112へ接地電位を供給するための構成
の例を概略的に示す図。
【図18】本発明を適用したコンピュータネットワーク
を模式的に示す図。
【図19】端末120の構成の例を模式的に示す図。
【符号の説明】
1………指、 2………線状電極、 3………基板、 4………センサ、 5………アナログスイッチ回路(アナログスイッチング
手段)、 6………サンプルホールド回路(検出手段)、 7………バンドパスフィルタ 101………マウス型入力装置 102a、102b………スイッチ 103………ケーブル 111………センサ 112………電極(接地電極) 113………蓋 120………端末(PC) 121………共通グランド 122………ディジタルグランド 123………アナロググランド 124………ノイズグランド 125、126………フィルタ 131………CPU 132………ROM 133………RAM 137………キーボード 139………ディスプレイ 134、135、136、138………インターフェー
ス 140………サーバ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個体識別情報を電気的に検出することが
    可能な検出面と、 検出された前記個体識別情報を出力する手段と、 前記検出面の近傍に露出して配設された電極と、 前記電極に基準電位を供給する手段と、 を具備したことを特徴とする個体識別情報検出装置。
  2. 【請求項2】 露出した表面を有するマウス型入力装置
    において、 外部から接触可能に配設された第1の電極と、 前記表面に露出して配設された第2の電極と、 前記第2の電極に基準電位を供給する手段と、を具備し
    たことを特徴とするマウス型入力装置。
  3. 【請求項3】 前記表面は凸状の領域を有しており、前
    記第2の電極は前記表面の前記凸状の領域に配設された
    ことを特徴とする請求項2に記載のマウス型入力装置。
  4. 【請求項4】 表面に露出した電極と、この電極に基準
    電位を供給する手段とを具備したことを特徴とするマウ
    ス型入力装置。
  5. 【請求項5】 筐体と、 前記筐体内に配設され、前記筐体が移動した変位を検出
    する手段と、 前記筐体に配設され、ユーザが接触することにより前記
    ユーザの個体識別情報を電気的に検出することが可能な
    第1の電極と、 前記筐体の表面に露出するように配設された第2の電極
    と、 前記第2の電極に基準電位を供給する手段と、 を具備したことを特徴とするマウス型入力装置。
  6. 【請求項6】 表示画面を有する端末と、 前記表示画面にポインタを表示するポインタ表示手段
    と、 入力される識別情報に応じてユーザーを識別する識別手
    段と、 前記表示画面上に表示される前記ポインタの位置情報を
    前記ポインタ表示手段へ送る位置情報入力手段と、 前記位置情報入力手段の表面に配設された前記識別情報
    を検出するセンサを有し、検出した前記識別情報を前記
    識別手段へ送る識別情報入力手段と、 前記位置情報入力手段の表面に配設された電極と、 前記電極に基準電位を供給する手段と、 を具備したことを特徴とする個体識別システム。
  7. 【請求項7】 前記識別手段は前記ユーザーの前記端末
    へのアクセスの可否を判別することを特徴とする請求項
    6に記載の個体識別システム。
  8. 【請求項8】 前記端末は少なくとも1つのサーバを有
    する網と接続され、前記識別手段は前記ユーザーの前記
    サーバへのアクセスの可否を判別することを特徴とする
    請求項6に記載の個体識別システム。
  9. 【請求項9】 前記センサは前記ユーザーのバイオメト
    リックな識別情報を電気的に検出することを特徴とする
    請求項6に記載の個体識別システム。
  10. 【請求項10】 前記位置情報入力手段はマウスである
    ことを特徴とする請求項6に記載の個体識別システム。
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