JP2001034766A - 表面形状認識装置および方法 - Google Patents

表面形状認識装置および方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人問の指紋や動物の鼻紋など微細な凹凸の表
面形状を、比較的小さい検出面積で認識できるととも
に、低コスト化と信頼性を確保できるようにする。 【解決手段】 予め被対象物から得られたその照合対象
表面全体の凹凸を示すテンプレートデータを記憶回路9
に記憶しておき、表面形状検出回路7において、被対象
物の照合対象表面の一部領域の凹凸を電気的に検出し、
その凹凸を示す検出データと、記憶回路9から読み出し
たテンプレートデータの一部分を示す照合データとを比
較し、この比較結果に基づき制御回路8で被対象物の認
証判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の指紋や動物
の鼻紋など微細な凹凸を有する表面形状を感知するセン
サ及び照合し認識する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展と現代社会の環境にお
いて、セキュリティ技術への関心が高まっているおり、
例えば、情報化社会では、電子現金化などのシステム構
築のための本人認証技術が、重要な鍵となっている。ま
た、盗難やカードの不正使用の防御策のための認証技術
についても研究開発が活発になっているのが実情である
(例えば、清水良真他、個人認証付機能付きICカード
に関する一検討、信学技報、Technical report of IEIC
E,0FS92-32,p25-30(1992)など参照)。このような認証方
式としては、指紋や声紋など種々の方式があるが、中で
も、指紋認証技術については、これまで多くの技術開発
がなされている。
【0003】指紋の認証方式として、光学的な読みとり
方式、人間の電気特性の利用、及び指紋の凹凸を検出し
電気的信号に置き換える方式に大別される。光学的に読
みとる方式は、主に光の反射とCCDを用い指紋データ
を取り込み照合を行う方式である(例えば、特開昭61
−221883号公報など参照)。指の指紋の圧力差を
読みとるために圧電薄膜を利用した方式も開発されてい
る(例えば、特開平5−61965号公報など参照)。
また、同じように、皮膚の接触により生じる電気特性の
変化を電気信号の分布に置き換えて指紋を検出する方式
として、感圧シートを用い抵抗変化量もしくは容量変化
量による認証方式が提案されている(例えば、特開平7
−168930号公報など参照)。
【0004】しかしながら、以上の技術において、ま
ず、光を用いた方式は小型化、汎用化にむずかしく、用
途が限定される。次に、感圧シートなどを用いて指の凹
凸を感知する方式は、材料が特殊であることや加工性の
むずかしさから実用化が難しいことや信頼性に乏しいこ
とが考えられる。一方、LSI製造技術を用いた容量型
の指紋センサも提案されている(例えば、Marco Tartagn
i and Roberto Guerrieri,A390dpi Live Fingerprint I
mager Based on Feedback Capacitive Sensing Scheme,
1997 IEEE International Solid-State Circuits Confe
rence,p200-201(1997)など参照)。
【0005】これは、LSIチップ上に2次元に配列さ
れた小さなセンサーが帰還静電容量方式を利用して皮膚
の凹凸パターンを検出する方法である。この容量型セン
サは、LSI配線の最上層に2枚のプレートを形成し、
その上にパシベーション膜を形成したものである。皮膚
の表面が第3のプレートとして機能し、空気からなる絶
縁層で隔離され、その距離の違いでセンシングを行うこ
とにより指紋を検出するものである。この構造は、従来
の光学式に比較し、特殊なインターフェイスが不要なこ
とや小型化が可能なことが特徴である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような認識装置では、センサ部分が占める表面積が大き
くいくつかの課題がある。第一は、システム構築におい
て、LSIの開発の歩留まりを考えるとコストが高くな
るという問題であり、第二は、接触面積が小さければ壊
れる確率が低いこと、機械的ストレスに強いことを考慮
すると、容積が大きいために信頼性の観点から壊れやす
いという問題である。すなわち、従来の認識装置では、
図17に示すように、センサ部分の表面積が大きいセン
サ回路装置81と照合処理回路装置82とメモリ回路装
置83をマルチチップ実装して認証している。
【0007】この場合、例えば指紋の認証には、指との
接触面積が大きいセンサを用いて認証処理を行うものと
なっており、認証に用いる画像面積と接触面積が同一で
ある。したがって、センサ回路装置81部分の面積が大
きくなり、低コスト化の障害となっている。もちろん、
マルチチップ実装でなくワンチップ化したとしてもチッ
プ面積が大きくなることは避けられず、LSIの歩留ま
りの観点からコスト大になるのは明らかであり、信頼性
の観点からも問題であることは明らかである。
【0008】また、図18に示すように、多数のセンサ
素子91に対向して多数のピクセル回路92を設け、各
ピクセル回路92に、センサ素子91を駆動するセンサ
回路、照合データを記憶するメモリ回路および照合処理
回路を搭載するこにより、認証とセンサを一体化した方
式も提案されている(例えば、S.Shigematsu,H.Morimur
a,Y.Tanabe,and K.Machida,"A15x15mm2 single-chip fi
ngerprint seneor andidentiffier using pixel-parall
el processing,"1999 IEEE International Solid-State
Circuits Conference,(1999)など参照)。
【0009】この場合,ピクセル回路数は指の接触面積
に対応した数だけ必要となり、その実装面積によりチッ
プが大きくなるために、LSIの歩留まりという観点か
らすればコストを低下できないという問題点がある。本
発明はこのような課題を解決するためのものであり、人
問の指紋や動物の鼻紋など微細な凹凸の表面形状を、比
較的小さい検出面積で認識できるとともに、低コスト化
と信頼性を確保できる表面形状認識処理装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる表面形状認識装置は、被対象
物の照合対象表面の一部領域の凹凸を複数のセンサ素子
により電気的に検出し、その凹凸を示す検出データを出
力する検出手段と、この検出手段からの検出データと所
定の照合データとを比較し、その比較結果を出力する比
較手段と、予め被対象物から得られたその照合対象表面
全体の凹凸を示すテンプレートデータを記憶する記憶手
段とを設け、制御手段により、記憶手段に記憶されてい
るテンプレートデータのうち、任意の位置からその一部
分を照合データとして読み出して比較手段へ出力し、比
較手段からの比較結果に基づきテンプレートデータと被
対象物との認証判定を行うようにしたものである。
【0011】照合データについては、制御手段で、テン
プレートデータのうち各位置からその一部分を照合デー
タとして読み出して比較手段へ順次出力し、これら照合
データごとに比較手段から得られた比較結果に基づき被
対象物の認証判定を行うようにしてもよい。さらに、記
憶手段に被対象物から得られた複数のテンプレートデー
タを記憶しておき、制御手段で、これらテンプレートデ
ータと被対象物との認証判定を行うようにしてもよい。
照合データを取り込むタイミングについては、所定のタ
イミング信号を出力するタイミング発生手段を設け、制
御手段で、このタイミング発生手段からのタイミング信
号に応じて検出手段へ検出データの取得を指示し、得ら
れた検出データを用いて被対象物の認証判定を行うよう
にしてもよい。
【0012】テンプレータから照合データを読み出す領
域については、検出手段に対する被対象物の位置を検出
する位置検出手段を設け、制御手段で、この位置検出手
段で検出された被対象物の位置に応じて、テンプレート
データの対応する領域から照合データを読み出すように
してもよい。認証に用いる検出データについては、検出
手段で、被対象物から複数の検出データをそれぞれ検出
して出力し、制御手段で、これら複数の検出データごと
にテンプレートデータとの照合判定を行い、それぞれの
照合判定結果に基づき被対象物の認証判定を行うように
してもよい。さらに、検出手段で、被対象物の異なる位
置から検出データを個別に検出して出力するようにして
もよい。
【0013】本発明にかかる表面形状認識装置の具体的
構成例としては、被対象物の照合対象表面の一部領域の
凹凸を電気的に検出し、その凹凸を示す検出データと所
定の照合データとを比較し、その比較結果を出力する表
面形状検出回路と、予め被対象物から得られたその照合
対象表面全体の凹凸を示すテンプレートデータを記憶す
る記憶回路と、この記憶回路に記憶されているテンプレ
ートデータのうち、任意の位置からその一部分を照合デ
ータとして読み出して表面形状検出回路へ出力し、表面
形状検出回路からの比較結果に基づき被対象物の認証判
定を行う制御回路とを設け、表面形状検出回路について
は、被対象物の照合対象表面の一部領域に対応して設け
られ、かつその一部領域の凹凸を電気的に検出し検出信
号として出力する複数のセンサ素子と、これらセンサ素
子ごとに設けられ、対応するセンサ素子の検出信号から
得られた検出データとこれに対応する照合データとを比
較し比較結果を出力する複数の信号処理回路とから構成
するようにしてもよい。
【0014】他の具体的構成例としては、被対象物の照
合対象表面の一部領域の凹凸を電気的に検出し、その凹
凸を示す検出データを出力する表面形状検出回路と、こ
の検出データと比較する照合データを保持する保持回路
と、表面形状検出回路からの検出データと保持回路の照
合データとを比較する比較回路と、予め被対象物から得
られたその照合対象表面全体の凹凸を示すテンプレート
データを記憶する記憶回路と、この記憶回路に記憶され
ているテンプレートデータのうち、任意の位置からその
一部分を照合データとして読み出して保持回路へ出力
し、比較回路からの比較結果に基づき被対象物の認証判
定を行う制御回路とを設け、表面形状検出回路について
は、被対象物の照合対象表面の一部領域に対応して設け
られ、かつその一部領域の凹凸を電気的に検出し検出信
号として出力する複数のセンサ素子と、これらセンサ素
子ごとに設けられ、対応するセンサ素子の検出信号から
得られた検出データを出力する複数の信号処理回路とか
ら構成するようにしてもよい。
【0015】他の具体的構成例としては、被対象物の照
合対象表面の一部領域の凹凸を電気的に検出し、その凹
凸を示す検出データを出力する表面形状検出回路と、予
め被対象物から得られたその照合対象表面全体の凹凸を
示すテンプレートデータを記憶する記憶回路と、この記
憶回路に記憶されているテンプレートデータのうち、任
意の位置からその一部分を照合データとして読み出し、
この照合データと表面形状検出回路からの検出データと
を比較し、その比較結果に基づき被対象物の認証判定を
行う制御回路とを設け、表面形状検出回路については、
被対象物の照合対象表面の一部領域に対応して設けら
れ、かつその一部領域の凹凸を電気的に検出し検出信号
として出力する複数のセンサ素子と、これらセンサ素子
ごとに設けられ、対応するセンサ素子の検出信号から得
られた検出データを出力する複数の信号処理回路とから
構成するようにしてもよい。
【0016】上記構成例において、照合データについて
は、制御回路で、テンプレートデータのうち各位置から
その一部分を照合データとして順次読み出し、これら照
合データと検出データとの比較結果に基づき被対象物の
認証判定を行うようにしてもよい。さらに、記憶回路に
被対象物から得られた複数のテンプレートデータを記憶
しておき、制御回路で、これらテンプレートデータと被
対象物との認証判定を行うようにしてもよい。照合デー
タを取り込むタイミングについては、所定のタイミング
信号を出力するタイミング発生回路を設け、制御回路
で、このタイミング発生回路からのタイミング信号に応
じて表面形状検出回路へ検出データの取得を指示し、得
られた検出データの比較結果を用いて被対象物の認証判
定を行うこようにしたものである。
【0017】テンプレータから照合データを読み出す領
域については、表面形状検出回路に対する被対象物の位
置を検出する位置検出回路を設け、制御回路で、この位
置検出回路で検出された被対象物の位置に応じて、テン
プレートデータの対応する領域から照合データを読み出
すようにしてもよい。認証に用いる検出データについて
は、表面形状検出回路で、被対象物から複数の検出デー
タをそれぞれ検出して出力し、制御回路で、これら複数
の検出データごとにテンプレートデータとの照合判定を
行い、それぞれの照合判定結果に基づき被対象物の認証
判定を行うようにしてもよい。さらに、表面形状検出回
路で、被対象物の異なる位置から検出データを個別に検
出して出力するようにしてもよい。このとき、制御回路
で、各検出データとテンプレートデータとの照合判定結
果のうち、一致または不一致、あるいは一致および不一
致の数を計数し、計数された一致または不一致の数に基
づき被対象物の認証判定を行うようにしてもよい。
【0018】テンプレートデータについては、記憶回路
で、異なる被対象物から得られた複数のテンプレートデ
ータを記憶するようにしてもよい。上記タイミング発生
回路については、被対象物が表面形状検出回路へ接触し
たことを検出し、その検出に応じてタイミング信号を出
力する接触センサ回路を用いてもよく、所定期間ごとに
タイミング信号を出力するタイマ回路や、被対象物が表
面形状検出回路へ接触しながら移動した移動量を検出
し、その移動量に応じてタイミング信号を出力する移動
センサ回路を用いてもよい。上記位置検出回路について
は、表面形状検出回路の周部に配置された複数の接触セ
ンサ回路を用いてもよい。
【0019】上記の具体的構成例における各回路につい
ては、同一半導体集積回路装置として1チップに形成す
るようにしてもよく、複数のチップに分割して形成し、
各チップを同一基板上に実装するようにしてもよい。ま
た、各回路のうち、少なくとも記憶回路を他の回路とは
異なるチップに形成し、これら記憶回路のチップおよび
他の回路のチップを同一基板上に実装するようにしても
よい。保持回路としては、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)を用いてもよく、記憶回路としては、不揮発性メ
モリを用いてもよい。
【0020】すべてのセンサ素子による全検出面積につ
いては、被対象物の全照合対象表面より小さいしてもよ
く、また、各信号処理回路をそれぞれ対応するセンサ素
子と近接配置し、すべての信号処理回路の占有面積がす
べてのセンサ素子による全検出面積とほぼ等しいかそれ
以下としてもよい。テンプレートデータとして、被対象
物の全照合対象表面以上の検出面積を有する大型センサ
で検出したデータを用いるようにしてもよく、比較的接
触面積の大きい光学式センサまたは半導体センサで検出
したデータや、被対象物の全照合対象表面より小さい検
出面積を有するセンサでその照合対象表面を分割して複
数の分割データを検出し、これら分割データを合成して
得られたデータを用いるようにしてもよい。
【0021】本発明にかかる表面形状認識方法は、複数
のセンサ素子からなる表面形状検出手段により被対象物
の照合対象表面の一部領域の凹凸を検出データとして電
気的に検出するとともに、予め被対象物から得られたそ
の照合対象表面全体の凹凸を示すテンプレートデータの
うち、任意の位置からその一部分を照合データとして読
み出して検出データと比較し、その比較結果に基づきテ
ンプレートデータと被対象物との認証判定を行うように
したものである。
【0022】照合データについては、テンプレートデー
タのうち各位置からその一部分を照合データとして順次
読み出し、これら照合データごとに得られた比較結果に
基づき被対象物の認証判定を行うようにしてもよい。さ
らに、被対象物から得られた複数のテンプレートデータ
を記憶しておき、これらテンプレートデータと被対象物
との認証判定を行うようにしてもよい。照合データを取
り込むタイミングについては、所定のタイミング信号に
応じて検出手段へ検出データの取得を指示し、得られた
検出データを用いて被対象物の認証判定を行うようにし
てもよい。
【0023】テンプレータから照合データを読み出す領
域については、表面形状検出手段に対する被対象物の位
置を検出し、検出された被対象物の位置に応じてテンプ
レートデータの対応する領域から照合データを読み出す
ようにしてもよい。認証に用いる検出データについて
は、被対象物から複数の検出データをそれぞれ検出し、
これら複数の検出データごとにテンプレートデータとの
照合判定を行い、それぞれの照合判定結果に基づき被対
象物の認証判定を行うようにしてもよい。
【0024】複数の検出データとしては、被対象物の異
なる位置から個別に検出した検出データを用いてもよ
い。さらに、各検出データとテンプレートデータとの照
合判定結果のうち、一致または不一致、あるいは一致お
よび不一致の数を計数し、計数された一致または不一致
の数に基づき被対象物の認証判定を行うようにしてもよ
い。タイミング信号としては、被対象物による表面形状
検出手段への接触に応じて出力される信号を用いてもよ
く、所定期間ごとに出力される信号や、被対象物が表面
形状検出手段へ接触しながら移動した移動量に応じて出
力される信号を用いてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である
表面形状認識装置のブロック図であり、(a)は装置全
体、(b)は信号処理回路部分を示している。なお、本
実施の形態では、半導体集積技術により各回路部が1チ
ップの半導体集積回路装置10に実装されている。図1
(a)において、表面形状検出回路7は、マトリクス状
に配置された多数のセンサ素子1からなるセンサ2(半
導体センサ)と、これらセンサ素子1ごとに近接してそ
れぞれ設けられた信号処理回路3から構成されている。
【0026】センサ素子1は、被対象物の照合対象表面
の凹凸を電気信号に変換する回路素子であり、半導体集
積技術を用いてセンサ2内に形成されている。この場
合、センサ素子1は、被対象物の照合対象表面の全部で
はなくその一部分を検出するのに必要な数だけ設けられ
ており、全センサ素子1が占める表面積は従来より小さ
い。この信号処理回路3には、図1(b)に示すよう
に、対応するセンサ素子1からの検出信号1Aを処理し
検出データ15を出力するセンサ回路4と、その検出デ
ータ15と比較する照合データ13を保持する保持回路
5と、駆動信号14に基づきセンサ回路4および保持回
路5を制御し、センサ回路4からの検出データ15と保
持回路5からの照合データ13とを比較して比較結果1
6を出力する比較回路6とが設けられている。
【0027】また、表面形状検出回路7とは別に、予め
テンプレートデータ全体を記憶する記憶回路9と、この
記憶回路9から一部のテンプレートデータすなわち照合
データ12を読み出し照合データ13として表面形状検
出回路7に出力するとともに、表面形状検出回路7から
の比較結果16に基づき被対象物の認証判定を行い判定
結果17を出力する制御回路8とが設けられている。
【0028】なお、センサ素子1およびセンサ回路4
が、被対象物の照合対象表面の一部領域の凹凸を電気的
に検出し、その凹凸を示す検出データを出力する検出手
段に対応し、保持回路5および比較回路6が、検出手段
からの検出データと所定の照合データとを比較し、その
比較結果を出力する比較手段に対応している。また、記
憶回路9が、予め被対象物から得られたその照合対象表
面全体の凹凸を示すテンプレートデータを記憶する記憶
手段に対応し、制御回路8が、記憶手段に記憶されてい
るテンプレートデータのうち、任意の位置からその一部
分を照合データとして読み出して比較手段へ出力し、比
較手段からの比較結果に基づき被対象物の認証判定を行
う制御手段に対応している。
【0029】本実施の形態では、センサ素子1として、
被対象物の照合対象表面が接触することにより容量が変
位することを利用して、その表面の凹凸を検出する容量
型のセンサを用いている。なお、照合対象表面の凹凸を
検出できる方式で有れば、他の方式、例えば抵抗型等で
あっても良いことはいうまでもない。例えば、人間の指
紋を認識する場合、センサ2の表面積(検出面積)は1
0mm角以下程度となる。また、センサ素子1で検出さ
れた検出データと照合データとを比較照合する信号処理
回路3は、50〜100μm角の大きさで形成されてい
る。保持回路5としてRAM(ランダムアクセスメモ
リ)を用いている。
【0030】一方、記憶回路9として不揮発性メモリを
用いており、例えばROM(リードオンリメモリ)や書
き換え可能なEEPROMやフラッシュメモリでもよ
い。なお、記憶回路9は、システム電源の供給方法によ
っては不揮発性である必要はなく、システムに応じて選
択されることは言うまでもない。この記憶回路9には、
被対象物の照合対象表面のすべてから予め得ておいたデ
ータがテンプレートデータとして格納されており、例え
ば指紋の場合は約20mm角に占める指紋データがすべ
て確保されている。
【0031】次に、図1,図2を参照して、本実施の形
態の動作について説明する。図2は本実施の形態の基本
認識動作を示す説明図であり、(a)は概略動作、
(b)はフローチャートを示している。一般に、被対象
物を認識する場合、その被対象物から得られた検出デー
タと、照合基準となるテンプレートデータとを比較し、
その結果に応じて認識判定を行う。従来では、被対象物
の照合対象表面全てを示す検出データについて照合して
いた。ここで、被対象物の照合対象表面の複雑な凹凸パ
ターンから見て、照合対象表面全体を照合する必要性が
ないことに着目し、本発明では被対象物の照合対象表面
の一部から得た検出データ15を用い、この検出データ
15と一致するパターンを全テンプレートデータ21の
中から探索するようにしたものである。
【0032】すなわち、テンプレートデータ21の異な
る位置から照合のための照合データ12が順次切り出さ
れ、切り出された照合データ13(12)と検出データ
15とが比較照合される。このとき、テンプレートデー
タ21から照合データ13(12)として切り出す領域
については、表面形状検出回路7で検出される被対象物
の照合対象表面に相当する領域を切り出す必要がある。
この場合、被対象物を位置決めする手段を設け、テンプ
レートデータ21の対応する領域から照合データ13
(12)を切り出してもよい。
【0033】本実施の形態では、図2(b)に示すよう
に、まず、制御回路8から各信号処理回路3へ、被対象
物の照合対象表面の検出を指示する駆動信号14が出力
される(ステップ100)。信号処理回路3では、この
駆動信号14に基づき対応するセンサ素子1からの検出
信号をセンサ回路4で処理し検出データ15を出力す
る。続いて、制御回路8は、制御信号11により記憶回
路9内に記憶されているテンプレートデータ21のう
ち、任意の位置から照合データ12を切り出し(ステッ
プ101)、照合データ13として表面形状検出回路7
内の各信号処理回路3へ、各センサ素子1に対応して1
ピクセルずつ分配する(ステップ102)。
【0034】信号処理回路3では、分配された照合デー
タ13を保持回路5に取り込んで保持する。そして、セ
ンサ回路4からの検出データ15と保持回路5からの照
合データ13を比較回路6で比較照合し、1ピクセル単
位の比較結果16を出力する(ステップ103)。その
後、制御回路8では、各信号処理回路3からの比較結果
16を集計し、全体の照合率など所定の統計量からなる
類似度を用いて、被対象物の認証判定を行う(ステップ
104)。
【0035】ここで、認定判定が両者の一致を示すとき
は(ステップ104:YES)、被対象物とテンプレー
トデータ21とが「一致」したと判定して(ステップ1
05)、一連の照合処理を終了する。また、認定判定が
両者の不一致を示すときは(ステップ104:NO)、
テンプレートデータ21の全位置から照合データ13を
切り出したかどうか判断し(ステップ106)、まだ切
り出していない位置がある場合は(ステップ106:N
O)、照合データの切り出し位置を次の位置へずらし
(ステップ107)、ステップ102へ戻って次の位置
から切り出した照合データ13と検出データ15との比
較を行う。
【0036】ステップ106において、全位置からの切
り出しが終了した場合は(ステップ106:YES)、
被対象物とテンプレートデータ21とが「不一致」であ
ると判定して、一連の照合処理を終了する。以上説明し
たように、本実施の形態によれば、センサ素子1全体が
占める表面積を小さくすることが可能になり、半導体集
積回路装置の製造行程における歩留まりが向上し、コス
ト低減化が実現できるとともに、従来のような大面積の
ものと比較して信頼性を確保できる。したがって、本発
明によれば、人問の指紋や動物の鼻紋など微細な凹凸の
表面形状を比較的小さい表面積で認識できるとともに、
低コスト化と信頼性を確保できる。
【0037】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。第1の実施の形態(図1参
照)では、各回路部が1チップの半導体集積回路装置に
実装されている構成について説明したが、各回路部を独
立したチップで構成し、同一実装基板上に配置するよう
にしてもよい。本実施の形態では、図3に示すように、
表面形状検出回路装置7A、制御回路装置8Aおよび記
憶回路装置9Aの3つのチップから表面形状認識装置が
構成されており、これら各チップが同一実装基板10A
上に一体として配置されている(マルチチップ構成)。
なお、表面形状検出回路装置7A、制御回路装置8Aお
よび記憶回路装置9Aは、図1の表面形状検出回路7、
制御回路8および記憶回路9に相当しており、ここでの
詳細な動作説明は省略する。
【0038】したがって、本実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の作用効果が得られる。特に、比較
的集積率が高く歩留まり低下の原因となりやすい記憶回
路9を、他の回路と別チップとすることにより、表面形
状認識装置全体の製造行程において歩留まりが改善さ
れ、コストの低減化が可能である。また、記憶回路9を
別チップとした場合は、1チップ構成と比較して製造プ
ロセスの制約などがなくなってメモリ容量をより大きく
することができ、認識方式の自由度が増加するメリット
がある。
【0039】次に、図4を参照して本発明の第3の実施
の形態について説明する。図4は本発明の第3の実施の
形態による表面形状認識装置を示すブロック図であり、
(a)は装置全体、(b)は信号処理回路を示してい
る。第1の実施の形態(図1参照)では、表面形状検出
回路7の各信号処理回路3に、センサ回路4,保持回路
5および比較回路6を設けた場合を例に説明したが、本
実施の形態では、これら保持回路5および比較回路6を
表面形状検出回路7の外部に配置した。したがって、図
4(b)に示すように、信号処理回路3Aには、センサ
回路4のみが配置され、制御回路8からの駆動信号14
に基づき、対応するセンサ素子1からの検出信号1Aが
処理され、検出データ15として出力される。
【0040】各信号処理回路3Aからの検出データ15
は、比較回路6に入力され、ここで保持回路5からの照
合データ13と各ピクセル単位で比較され、各ピクセル
単位の比較結果16が制御回路8に出力される。そし
て、第1の実施の形態と同様に、比較結果16に基づき
制御回路で認証判定が行われる。このように、保持回路
5および比較回路6を信号処理回路3Aとは別個に配置
するようにしたので、第1の実施の形態と同様の作用効
果に加えて、保持回路5および比較回路6を集約化で
き、表面形状認識装置全体を小型化できる。さらに、比
較回路6での認証アルゴリズムが容易に変更できる。ま
た、信号処理回路3Aの占有面積が小さくなり、その
分、センサ素子1の実装密度を改善でき、センサ2の表
面積を小さくできる。
【0041】次に、図5を参照して、本発明の第4の実
施の形態について説明する。第3の実施の形態(図4参
照)では、各回路部が1チップの半導体集積回路装置に
実装されている構成について説明したが、各回路部を独
立したチップで構成し、同一実装基板上に配置するよう
にしてもよい。本実施の形態では、図5に示すように、
表面形状検出回路装置7A、保持回路装置5A、比較回
路装置6A、制御回路装置8Aおよび記憶回路装置9A
の5つのチップから表面形状認識装置が構成されてお
り、これら各チップが同一実装基板10A上に一体とし
て配置されている(マルチチップ構成)。なお、表面形
状検出回路装置7A、保持回路装置5A、比較回路装置
6A、制御回路装置8Aおよび記憶回路装置9Aは、図
1の表面形状検出回路7、保持回路5、比較回路6、制
御回路8および記憶回路9に相当しており、ここでの詳
細な動作説明は省略する。
【0042】したがって、本実施の形態によれば、第3
の実施の形態と同様の作用効果が得られる。特に、比較
的集積率が高く歩留まり低下の原因となりやすい記憶回
路9を別チップとすることにより、表面形状認識装置全
体の製造行程において歩留まりが改善され、コストの低
減化が可能である。また、記憶回路9を別チップとした
場合は、1チップ構成と比較して製造プロセスの制約な
どがなくなってメモリ容量をより大きくすることがで
き、認識方式の自由度が増加するメリットがある。
【0043】次に、図6を参照して、本発明の第5の実
施の形態について説明する。第3の実施の形態では、保
持回路5および比較回路6を表面形状検出回路7とは別
個に配置した場合を例に説明したが、このうち比較回路
6での処理動作を制御回路8内部で行うようにしてもよ
い。なお、表面形状検出回路7の各信号処理回路3A
は、図4(b)と同様の構成となる。すなわち、図6に
示すように、表面形状検出回路7の各信号処理回路3A
からの検出データ15Aは制御回路装置8に入力され、
ここで記憶回路9から読み出された照合データ13と、
各ピクセル単位ごとに比較され、その比較結果に基づき
認証判定が行われる。したがって、保持回路5を設ける
必要が無くなり、第1の実施の形態と同様の作用効果に
加えて、表面形状認識装置全体を小型化できる。
【0044】次に、図7を参照して、本発明の第6の実
施の形態について説明する。第5の実施の形態(図6参
照)では、各回路部が1チップの半導体集積回路装置に
実装されている構成について説明したが、各回路部を独
立したチップで構成し、同一実装基板上に配置するよう
にしてもよい。本実施の形態では、図7に示すように、
表面形状検出回路装置7A、制御回路装置8Aおよび記
憶回路装置9Aの3つのチップから表面形状認識装置が
構成されており、これら各チップが同一実装基板10A
上に一体として配置されている(マルチチップ構成)。
なお、表面形状検出回路装置7A、制御回路装置8Aお
よび記憶回路装置9Aは、図1の表面形状検出回路7、
保持回路5、比較回路6、制御回路8および記憶回路9
に相当しており、ここでの詳細な動作説明は省略する。
【0045】したがって、本実施の形態によれば、第5
の実施の形態と同様の作用効果が得られる。特に、比較
的集積率が高く歩留まり低下の原因となりやすい記憶回
路9を別チップとすることにより、表面形状認識装置全
体の製造行程において歩留まりが改善され、コストの低
減化が可能である。また、記憶回路9を別チップとした
場合は、1チップ構成と比較して製造プロセスの制約な
どがなくなってメモリ容量をより大きくすることがで
き、認識方式の自由度が増加するメリットがある。
【0046】以上の説明において、テンプレートデータ
として、被対象物の照合対象表面のすべてを示す含むデ
ータを用いる必要がある。したがって、被対象物の照合
対象表面のすべてを検出できる大型の半導体センサや光
学式センサなどのセンサを用いて、予めテンプレートデ
ータを生成しておけばよい。また、小型のセンサを用い
て、被対象物の照合対象表面を分割して検出し、得られ
た複数のデータを組み合わせて、被対象物の照合対象表
面のすべてを示す含むテンプレートデータを生成しても
よい。
【0047】次に、図8,図9を参照して、本発明の第
7の実施の形態について説明する。図8は本実施の形態
の基本認識動作を示す説明図、図9はその動作を示すフ
ローチャートである。前述の第1〜6の実施の形態で
は、1つのテンプレートデータと被対象物とを照合する
場合について説明した。以下では、複数のテンプレート
データ21A〜21Nを記憶回路9に保持しておき、こ
れらを用いて被対象物の認証判定を行う場合について説
明する。図9において、前述した図2と同じまたは同等
部分には同一符号を付してあり、本実施の形態では、ス
テップ106とステップ108との間にステップ11
0,111を設けている。なお、回路構成については前
述の図1と同等である。
【0048】被対象物から検出した検出データとテンプ
レートデータから切り出した照合データとが不一致と判
定され(ステップ104:NO)、現在選択されている
テンプレートデータについて、全位置から照合データが
切り出された場合は(ステップ106:YES)、全て
のテンプレータとの照合が終了したかどうか判断する
(ステップ110)。ここでまだ照合していないテンプ
レートデータがある場合は(ステップ110:NO)、
次のテンプレートデータを切替選択して(ステップ11
1)、ステップ101へ戻り、選択されたテンプレート
データとの照合を開始する。
【0049】また、ステップ110において、全てのテ
ンプレートデータとの照合が終了した場合は(ステップ
110:YES)、ステップ108へ移行して、全ての
テンプレートデータと被対象物とはが「不一致」である
と判定して、一連の照合処理を終了する。なお、ステッ
プ110の判断として、全てのテンプレートデータでは
なく決められた数のテンプレートデータとの照合が終了
したがどうかを判断するようにしてもよい。
【0050】このように、複数のテンプレートデータを
用いて認証判定するようにしたので、認証判定に幅広く
応用することができる。表面形状検出回路7で得られる
被対象物の検出データ15は、被対象物が表面形状検出
回路7に押し当てられる加減で微妙に変化し、同一被対
象物であっても常に同一の検出データ15が得られるも
のではない。したがって、同一被対象物から得た異なる
テンプレートデータを複数用いて認証判定することによ
り、1つのテンプレートデータを用いる場合に比較し
て、認証率を向上させることができ高い信頼性が得られ
る。また、異なる複数の被対象物から得たテンプレート
データを用いて認証判定してもよく、複数の被対象物と
の認証判定を一括して短時間に処理することができる。
【0051】次に、図10を参照して、本発明の第8の
実施の形態について説明する。図10は本実施の形態の
表面形状認識装置を示すブロック図である。本実施の形
態では、前述した図1の回路構成に加えて、接触センサ
回路30を表面形状検出回路7の周部に配置し、その検
出出力をタイミング信号31として制御回路8へ入力し
ている。ここでは接触センサ回路30がタイミング発生
手段(タイミング発生回路)に相当する。被対象物の認
証処理を行う場合、まず被対象物が表面形状検出回路7
へ押し当てられる。この接触が接触センサ回路30で検
出され、タイミング信号31が制御回路8へ入力され
る。これに応じて制御回路8から各信号処理回路3へ、
被対象物の照合対象表面の検出を指示する駆動信号14
が出力され、図2や図9に示した認証処理を開始する。
【0052】このように、接触センサ回路30からのタ
イミング信号31に応じて、表面形状検出回路7へ検出
データの取得を指示し、得られた検出データを用いて被
対象物の認証判定を行うようにしたので、表面形状検出
回路7と被対象物とが最適な位置関係にある時点に取り
込みが行われることになり、鮮明な検出データが得られ
認証率が向上する。
【0053】次に、図11を参照して、本発明の第9の
実施の形態について説明する。図11は本実施の形態の
基本認識動作を示す説明図であり、(a)は接触センサ
回路の配置図、(b)は被対象物の接触例、(c)は照
合データの切り出し領域を示している。前述の第8の実
施の形態では、1つの接触センサ回路30を配置した場
合について説明したが、図11(a)に示すように、表
面形検出回路7の周囲に複数の接触センサ回路30A〜
30Dを配置してもよい。これら接触センサ回路30A
〜30Dからの検出出力を用いることにより、被対象物
と表面形検出回路7の位置関係が把握でき、テンプレー
トデータ21から照合データ12を切り出す領域を限定
できる。ここでは接触センサ回路30A〜30Dが位置
検出回路に相当する。
【0054】図2(b)に示すように、例えば接触セン
サ回路30A,30B,30Dから接触ありを示す検出
出力が制御回路8へ入力され、接触センサ回路30Cか
らは接触なしを示す検出出力が制御回路8へ入力された
場合、表面形状検出回路7に対して被対象物(指)70
が左下側に押し当てられていることがわかる。したがっ
て制御回路8では、表面形状検出回路7とテンプレート
データ21の大きさに基づいて、表面形状検出回路7が
検出しうる領域22をテンプレートデータ21上で規定
することができ、照合データ12はこの領域22の範囲
内の各位置から切り出せばよいことになる。
【0055】このように、表面形状検出回路7の周囲に
位置検出回路、例えば複数の接触センサ回路を設けて、
表面形状検出回路7と被対象物との位置関係を検出する
ようにしたので、検出した位置関係に基づきテンプレー
トデータ21から照合データ12を読み出す領域22を
限定することができ、照合に要する時間を大幅に短縮で
きる。
【0056】次に、図12,図13を参照して、本発明
の第10の実施の形態について説明する。図12は本実
施の形態の基本認識動作を示す説明図、図13はその動
作を示すフローチャートである。前述した各実施の形態
では、同一被対象物から検出した1つの検出データとテ
ンプレートデータを照合する場合について説明した。以
下では、同一被対象物から検出した複数の検出データを
用いて被対象物の認証判定を行う場合について説明す
る。ここでは、認証判定の尺度として被対象物とテンプ
レートデータとが類似している度合いを示す類似度を導
入している。なお、回路構成については図10と同等と
する。
【0057】まず、制御回路8では、類似度を求めるた
めに内部に設けた一致カウンタおよび不一致カウンタの
値を初期化する(ステップ120)。そして接触センサ
回路30から被対象物の接触ありを示す検出出力が入力
されるまで待機する(ステップ121)。この検出出力
が接触ありへ変化した場合、制御回路8から各信号処理
回路3へ、被対象物の照合対象表面の検出を指示する駆
動信号14が出力される(ステップ122)。信号処理
回路3では、この駆動信号14に基づき対応するセンサ
素子1からの検出信号をセンサ回路4で処理し検出デー
タ15を出力する。
【0058】続いて、制御回路8は、制御信号11によ
り記憶回路9内に記憶されているテンプレートデータ2
1のうち、任意の位置から照合データ12を切り出し
(ステップ123)、照合データ13として表面形状検
出回路7内の各信号処理回路3へ、各センサ素子1に対
応して1ピクセルずつ分配する(ステップ124)。信
号処理回路3では、分配された照合データ13を保持回
路5に取り込んで保持する。そして、センサ回路4から
の検出データ15と保持回路5からの照合データ13を
比較回路6で比較照合し、1ピクセル単位の比較結果1
6を出力する(ステップ125)。
【0059】その後、制御回路8では、各信号処理回路
3からの比較結果16を集計し、全体の照合率など所定
の統計量からなる類似度を用いて、被対象物の照合判定
を行う(ステップ126)。この照合判定が両者の一致
を示すときは(ステップ126:YES)、一致カウン
タの値を1つ加算し(ステップ127)、一致カウンタ
の値と設定値とを比較する(ステップ128)。ここ
で、一致カウンタの値が設定値を上回った場合は(ステ
ップ128:YES)、被対象物とテンプレートデータ
21とが「一致」したと判定して(ステップ129)、
一連の照合処理を終了する。一致カウンタの値が設定値
以下の場合は(ステップ128:NO)、ステップ12
1へ戻り、次の接触検出に応じて新たな照合データを検
出し照合処理を繰り返す。
【0060】また、認定判定が両者の不一致を示すとき
は(ステップ126:NO)、テンプレートデータ21
の全位置から照合データ13を切り出したかどうか判断
し(ステップ130)、まだ切り出していない位置があ
る場合は(ステップ130:NO)、照合データの切り
出し位置を次の位置へずらし(ステップ131)、ステ
ップ123へ戻って次の位置から切り出した照合データ
13と検出データ15との比較を行う。
【0061】ステップ130において、全位置からの切
り出しが終了した場合は(ステップ130:YES)、
不一致カウンタの値を1つ加算し(ステップ132)、
不一致カウンタの値と設定値とを比較する(ステップ1
33)。ここで、不一致カウンタの値が設定値を上回っ
た場合は(ステップ133:YES)、被対象物とテン
プレートデータ21とが「不一致」であると判定して
(ステップ134)、一連の照合処理を終了する。不一
致カウンタの値が設定値以下の場合は(ステップ13
3:NO)、ステップ121へ戻り、次の接触検出に応
じて新たな照合データを検出し照合処理を繰り返す。
【0062】このように、同一被対象物から検出した複
数の検出データを用いて被対象物の認証判定を行うよう
にしたので、被対象物の任意の1領域から得た検出デー
タを用いて認証判定する場合と比較して、被対象物から
得られる形状情報が増加して認証精度が高くなり、結果
として認証率を向上させることができる。被対象物の照
合対象表面を表面形状検出回路7で検出する場合、検出
した場所に傷があったり汗やゴミが付着していた場合、
これら傷、汗あるいはゴミがノイズとして検出データに
含まれる。したがって、本実施の形態を適用することに
より、このようなノイズが検出データに含まれ正確に認
証判定できなかった場合でも、他の検出データで認証判
定することができ、精度よく認証判定を行うことができ
る。
【0063】また、一致カウンタおよび不一致カウンタ
の値と設定値とを比較して認証判定を行うようにしたの
で、設定値を調整することにより、その認証判定度合い
を制御できる。例えば指紋の認証を行う場合は、この設
定値を調整することにより、どの程度本人であることを
認め、どの程度他人を排斥するかの度合いすなわちセキ
ュリティレベルを設定できる。具体的には、設定値を低
くすれば本人を認めやすくなるが、その反面、他人も受
け入れやすくなり、セキュリティレベルを下げたことに
なる。また、設定値を高くすれば本人を認めにくくなる
が、その反面、他人をより排斥することが可能となり、
セキュリティレベルを上げたことになる。なお、設定値
については一致カウンタおよび不一致カウンタについ
て、別個に設けてもよい。
【0064】次に、図14,図15を参照して、本発明
の第11の実施の形態について説明する。図14は本実
施の形態の表面形状認識装置を示すブロック図、図15
はその基本認識動作を示す説明図である。ここでは、前
述した図1の回路構成に加えて、タイマ回路32が設け
られている。タイマ回路32は所定期間ごとにタイミン
グ信号33を制御回路8へ出力する回路である。なお、
このタイマ回路32については制御回路8の内部に設け
られているもの(CPUの内部タイマなど)を用いても
よい。ここではタイマ回路32がタイミング発生手段
(タイミング発生回路)に相当する。
【0065】動作としては、前述した第10の実施の形
態(図13参照)と同様であり、ステップ121では、
タイマ回路32からのタイミング信号33に応じて、す
なわち所定期間ごとに制御回路8から各信号処理回路3
へ、被対象物の照合対象表面の検出を指示する駆動信号
14が出力され、得られた検出データ15ごとにテンプ
レートデータ21との認証処理が行われる。したがっ
て、表面形状検出回路7上で被対象物の位置を移動させ
ることにより、順次異なる位置から検出データが得られ
るため、さらに認証精度を向上させることができる。な
お、図12に示すように、表面形状検出回路7に被対象
物を接触させる位置を変化させても、異なる位置の検出
データが得られる。
【0066】なお、表面形状検出回路7に被対象物を接
触させながら移動することで、被対象物の表面形状を検
出する手法について、従来より提案されている(例え
ば、Jeong-Woo Lee, Dong-Jin Min, Jiyoun Kim, and W
onchan Kim, "A 600-dpi Capacitive Fingerprint Sens
or Chip and Image-Synthesis Technique," IEEE Journ
al of Solid-State Circuit, vol. 34, No. 4, pp. 469
-475, April 1999等参照)。このような方式では、被対
象物を表面形状検出回路7に接触させながら移動させ、
被対象物の部分的な形状を検出し、これら検出した複数
の検出データをもとに画像処理等により被対象物の全体
形状を再合成し、この再合成したデータを用いて認証等
の処理を行うものであり、部分的な検出データのままで
認証処理を行う本実施例とは根本的に異なる。
【0067】次に、図16を参照して、本発明の第12
の実施の形態について説明する。図16は本実施の形態
の表面形状認識装置を示すブロック図である。ここで
は、前述した図1の回路構成に加えて、移動センサ回路
34が設けられている。移動センサ回路34は被対象物
の移動量を検出し、所定移動量ごとにタイミング信号3
5を制御回路8へ出力する回路であり、センサ上を横切
る明暗部例えば指紋の稜線の数を光学的もしくは電気的
にカウントする回路などが用いられる。ここでは移動セ
ンサ回路34がタイミング発生手段(タイミング発生回
路)に相当する。
【0068】動作としては、前述した第10の実施の形
態(図13参照)と同様であり、ステップ121では、
移動センサ回路34からのタイミング信号35に応じ
て、すなわち所定期間ごとに制御回路8から各信号処理
回路3へ、被対象物の照合対象表面の検出を指示する駆
動信号14が出力され、得られた検出データ15ごとに
テンプレートデータ21との認証処理が行われる。した
がって、第11の実施の形態と同様に、表面形状検出回
路7上で被対象物の位置を移動させることにより、順次
異なる位置から検出データが得られるため、さらに認証
精度を向上させることができる。
【0069】以上では、本発明の内容を分かりやすく説
明するため、各実施の形態について個別に説明したが、
実施の形態を必要に応じて組み合わせて実施してもよ
く、それぞれ前述した作用効果が得られる。また、以上
の各実施の形態では、センサ素子1で得られる検出デー
タ15や記憶回路9に格納されている照合データ12
(13)が2次元データから構成されている場合を例と
して説明したが、これらデータについては2次元に限定
されるものではなく、例えば凹凸の深さ方向の情報が加
えられた3次元データで構成されている場合であって
も、各実施の形態を前述と同様にして適用でき、同様の
作用効果が得られる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
センサ素子からなる表面形状検出手段により被対象物の
照合対象表面の一部領域の凹凸を検出データとして電気
的に検出するとともに、予め被対象物から得られたその
照合対象表面全体の凹凸を示すテンプレートデータのう
ち、任意の位置からその一部分を照合データとして読み
出して検出データと比較し、その比較結果に基づきテン
プレートデータと被対象物との認証判定を行うようにし
たものである。
【0071】したがって、被対象物の照合対象表面の凹
凸を検出するのに必要なセンサ素子全体が占める表面積
を小さくすることが可能になり、半導体集積回路装置の
製造行程における歩留まりが向上し、コスト低減化が実
現できるとともに、従来のような大面積のものと比較し
て信頼性を確保できる。これにより、人間の指紋や動物
の鼻紋など微細な凹凸の表面形状を比較的小さい表面積
で認識できるとともに、低コスト化と信頼性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態による表面形状認識装置の
ブロック図である。
【図2】 第1の実施の形態の基本認識動作を示す説明
図およびフローチャートである。
【図3】 第2の実施の形態による表面形状認識装置の
ブロック図である。
【図4】 第3の実施の形態による表面形状認識装置の
ブロック図である。
【図5】 第4の実施の形態による表面形状認識装置の
ブロック図である。
【図6】 第5の実施の形態による表面形状認識装置の
ブロック図である。
【図7】 第6の実施の形態による表面形状認識装置の
ブロック図である。
【図8】 第7の実施の形態の基本認識動作を示す説明
図である。
【図9】 第7の実施の形態の基本認識動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 第8の実施の形態による表面形状認識装置
のブロック図である。
【図11】 第9の実施の形態の基本認識動作を示す説
明図である。
【図12】 第10の実施の形態の基本認識動作を示す
説明図である。
【図13】 第10の実施の形態の基本認識動作を示す
フローチャートである。
【図14】 第11の実施の形態による表面形状認識装
置のブロック図である。
【図15】 第11の実施の形態の基本認識動作を示す
説明図である。
【図16】 第12の実施の形態による表面形状認識装
置のブロック図である。
【図17】 従来の表面形状認識装置の構成例を示す説
明図である。
【図18】 従来の表面形状認識装置の他の構成例を示
す説明図である。
【符号の説明】 1…センサ素子、2…センサ、3,3A…信号処理回
路、4…センサ回路、5…保持回路、6…比較回路、7
…表面形状認識回路、8…制御回路、9…記憶回路、1
0…半導体集積回路装置、5A…保持回路装置、6A…
比較回路装置、7A…表面形状認識回路装置、8A…制
御回路装置、9A…記憶回路装置、10A…実装基板、
11…制御信号、12,13,13A〜13F…照合デ
ータ、14…駆動信号、15,15A〜15F…検出デ
ータ、16…比較結果、17…判定結果、21,21A
〜21N…テンプレートデータ、22…領域、30,3
0A〜30D…接触センサ回路、31,33,35…タ
イミング信号、32…タイマ回路、34…移動センサ回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森村 浩季 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 久良木 億 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 足立 卓也 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B043 BA02 DA07 EA02 GA05 5L096 BA15 BA18 CA01 EA35 JA06 JA07 JA09 JA18 LA05

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細な凹凸を有する被対象物の照合対象
    表面の形状を検出し、所定のデータと比較照合すること
    により、被対象物の認証を行う表面形状認識装置におい
    て、 被対象物の照合対象表面の一部領域の凹凸を複数のセン
    サ素子により電気的に検出し、その凹凸を示す検出デー
    タを出力する検出手段と、 この検出手段からの検出データと所定の照合データとを
    比較し、その比較結果を出力する比較手段と、 予め被対象物から得られたその照合対象表面全体の凹凸
    を示すテンプレートデータを記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶されているテンプレートデータのう
    ち、任意の位置からその一部分を照合データとして読み
    出して前記比較手段へ出力し、前記比較手段からの比較
    結果に基づきテンプレートデータと被対象物との認証判
    定を行う制御手段とを備えることを特徴とする表面形状
    認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面形状認識装置におい
    て、 前記制御手段は、前記テンプレートデータのうち各位置
    からその一部分を照合データとして読み出して前記比較
    手段へ順次出力し、これら照合データごとに前記比較手
    段から得られた比較結果に基づき被対象物の認証判定を
    行うことを特徴とする表面形状認識装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の表面形状認識装置におい
    て、 前記記憶手段は、被対象物から得られた複数のテンプレ
    ートデータを記憶し、 前記制御手段は、これらテンプレートデータと被対象物
    との認証判定を行うことを特徴とする表面形状認識装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の表面形状認識装置に
    おいて、 所定のタイミング信号を出力するタイミング発生手段を
    さらに備え、 前記制御手段は、このタイミング発生手段からのタイミ
    ング信号に応じて前記検出手段へ検出データの取得を指
    示し、得られた検出データを用いて被対象物の認証判定
    を行うことを特徴とする表面形状認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記検出手段に対する被対象物の位置を検出する位置検
    出手段をさらに備え、 前記制御手段は、この位置検出手段で検出された被対象
    物の位置に応じて、テンプレートデータの対応する領域
    から照合データを読み出すことを特徴とする表面形状認
    識装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記検出手段は、被対象物から複数の検出データをそれ
    ぞれ検出して出力し、 前記制御手段は、これら複数の検出データごとにテンプ
    レートデータとの照合判定を行い、それぞれの照合判定
    結果に基づき被対象物の認証判定を行うことを特徴とす
    る表面形状認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の表面形状認識装置におい
    て、 前記検出手段は、被対象物の異なる位置から検出データ
    を個別に検出して出力することを特徴とする表面形状認
    識装置。
  8. 【請求項8】 微細な凹凸を有する被対象物の照合対象
    表面の形状を検出し、所定のデータと比較照合すること
    により、被対象物の認証を行う表面形状認識装置におい
    て、 被対象物の照合対象表面の一部領域の凹凸を電気的に検
    出し、その凹凸を示す検出データと所定の照合データと
    を比較し、その比較結果を出力する表面形状検出回路
    と、 予め被対象物から得られたその照合対象表面全体の凹凸
    を示すテンプレートデータを記憶する記憶回路と、 この記憶回路に記憶されているテンプレートデータのう
    ち、任意の位置からその一部分を照合データとして読み
    出して前記表面形状検出回路へ出力し、前記表面形状検
    出回路からの比較結果に基づき被対象物の認証判定を行
    う制御回路とを備え、 前記表面形状検出回路は、 被対象物の照合対象表面の一部領域に対応して設けら
    れ、かつその一部領域の凹凸を電気的に検出し検出信号
    として出力する複数のセンサ素子と、 これらセンサ素子ごとに設けられ、対応するセンサ素子
    の検出信号から得られた検出データとこれに対応する照
    合データとを比較し比較結果を出力する複数の信号処理
    回路とを有することを特徴とする表面形状認識装置。
  9. 【請求項9】 微細な凹凸を有する被対象物の照合対象
    表面の形状を検出し、所定のデータと比較照合すること
    により、被対象物の認証を行う表面形状認識装置におい
    て、 被対象物の照合対象表面の一部領域の凹凸を電気的に検
    出し、その凹凸を示す検出データを出力する表面形状検
    出回路と、 この検出データと比較する照合データを保持する保持回
    路と、 前記表面形状検出回路からの検出データと前記保持回路
    の照合データとを比較する比較回路と、 予め被対象物から得られたその照合対象表面全体の凹凸
    を示すテンプレートデータを記憶する記憶回路と、 この記憶回路に記憶されているテンプレートデータのう
    ち、任意の位置からその一部分を照合データとして読み
    出して前記保持回路へ出力し、前記比較回路からの比較
    結果に基づき被対象物の認証判定を行う制御回路とを備
    え、 前記表面形状検出回路は、 被対象物の照合対象表面の一部領域に対応して設けら
    れ、かつその一部領域の凹凸を電気的に検出し検出信号
    として出力する複数のセンサ素子と、 これらセンサ素子ごとに設けられ、対応するセンサ素子
    の検出信号から得られた検出データを出力する複数の信
    号処理回路とを有することを特徴とする表面形状認識装
    置。
  10. 【請求項10】 微細な凹凸を有する被対象物の照合対
    象表面の形状を検出し、所定のデータと比較照合するこ
    とにより、被対象物の認証を行う表面形状認識装置にお
    いて、 被対象物の照合対象表面の一部領域の凹凸を電気的に検
    出し、その凹凸を示す検出データを出力する表面形状検
    出回路と、 予め被対象物から得られたその照合対象表面全体の凹凸
    を示すテンプレートデータを記憶する記憶回路と、 この記憶回路に記憶されているテンプレートデータのう
    ち、任意の位置からその一部分を照合データとして読み
    出し、この照合データと前記表面形状検出回路からの検
    出データとを比較し、その比較結果に基づき被対象物の
    認証判定を行う制御回路とを備え、 前記表面形状検出回路は、 被対象物の照合対象表面の一部領域に対応して設けら
    れ、かつその一部領域の凹凸を電気的に検出し検出信号
    として出力する複数のセンサ素子と、 これらセンサ素子ごとに設けられ、対応するセンサ素子
    の検出信号から得られた検出データを出力する複数の信
    号処理回路とを有することを特徴とする表面形状認識装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記制御回路は、前記テンプレートデータのうち各位置
    からその一部分を照合データとして順次読み出し、これ
    ら照合データと前記検出データとの比較結果に基づき被
    対象物の認証判定を行うことを特徴とする表面形状認識
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記記憶回路は、被対象物から得られた複数のテンプレ
    ートデータを記憶し、 前記制御回路は、これらテンプレートデータと被対象物
    との認証判定を行うことを特徴とする表面形状認識装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12記載の表面形状認識装
    置において、 所定のタイミング信号を出力するタイミング発生回路を
    さらに備え、 前記制御回路は、このタイミング発生回路からのタイミ
    ング信号に応じて前記表面形状検出回路へ検出データの
    取得を指示し、得られた検出データの比較結果を用いて
    被対象物の認証判定を行うことを特徴とする表面形状認
    識装置。
  14. 【請求項14】 請求項8〜13記載の表面形状認識装
    置において、 前記表面形状検出回路に対する被対象物の位置を検出す
    る位置検出回路をさらに備え、 前記制御回路は、この位置検出回路で検出された被対象
    物の位置に応じて、テンプレートデータの対応する領域
    から照合データを読み出すことを特徴とする表面形状認
    識装置。
  15. 【請求項15】 請求項8〜14記載の表面形状認識装
    置において、 前記表面形状検出回路は、被対象物から複数の検出デー
    タをそれぞれ検出して出力し、 前記制御回路は、これら複数の検出データごとにテンプ
    レートデータとの照合判定を行い、それぞれの照合判定
    結果に基づき被対象物の認証判定を行うことを特徴とす
    る表面形状認識装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記表面形状検出回路は、被対象物の異なる位置から検
    出データを個別に検出して出力することを特徴とする表
    面形状認識装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の表面形状認識方法に
    おいて、 前記制御回路は、各検出データとテンプレートデータと
    の照合判定結果のうち、一致または不一致、あるいは一
    致および不一致の数を計数し、計数された一致または不
    一致の数に基づき被対象物の認証判定を行うことを特徴
    とする表面形状認識装置。
  18. 【請求項18】 請求項12記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記記憶回路は、異なる被対象物から得られた複数のテ
    ンプレートデータを記憶することを特徴とする表面形状
    認識装置。
  19. 【請求項19】 請求項13記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記タイミング発生回路は、被対象物が前記表面形状検
    出回路へ接触したことを検出し、その検出に応じてタイ
    ミング信号を出力する接触センサ回路からなることを特
    徴とする表面形状認識装置。
  20. 【請求項20】 請求項13記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記タイミング発生回路は、所定期間ごとにタイミング
    信号を出力するタイマ回路からなることを特徴とする表
    面形状認識装置。
  21. 【請求項21】 請求項13記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記タイミング発生回路は、被対象物が前記表面形状検
    出回路へ接触しながら移動した移動量を検出し、その移
    動量に応じてタイミング信号を出力する移動センサ回路
    からなることを特徴とする表面形状認識装置。
  22. 【請求項22】 請求項14記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記位置検出回路は、前記表面形状検出回路の周部に配
    置された複数の接触センサ回路からなることを特徴とす
    る表面形状認識装置。
  23. 【請求項23】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記各回路は、同一半導体集積回路装置として1チップ
    に形成されていることを特徴とする表面形状認識装置。
  24. 【請求項24】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記各回路は、複数のチップに分割されて形成され、各
    チップが同一基板上に実装されていることを特徴とする
    表面形状認識装置。
  25. 【請求項25】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記各回路のうち、少なくとも前記記憶回路が他の回路
    とは異なるチップに形成され、これら記憶回路のチップ
    および他の回路のチップが同一基板上に実装されている
    ことを特徴とする表面形状認識装置。
  26. 【請求項26】 請求項9記載の表面形状認識装置にお
    いて、 前記保持回路として、RAM(ランダムアクセスメモ
    リ)を用いることを特徴とする表面形状認識装置。
  27. 【請求項27】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記記憶回路として、不揮発性メモリを用いることを特
    徴とする表面形状認識装置。
  28. 【請求項28】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 すべてのセンサ素子による全検出面積が、被対象物の全
    照合対象表面より小さいことを特徴とする表面形状認識
    装置。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記各信号処理回路はそれぞれ対応するセンサ素子と近
    接配置され、すべての信号処理回路の占有面積がすべて
    のセンサ素子による全検出面積とほぼ等しいかそれ以下
    であることを特徴とする表面形状認識装置。
  30. 【請求項30】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記テンプレートデータとして、被対象物の全照合対象
    表面以上の検出面積を有する大型センサで検出したデー
    タを用いることを特徴とする表面形状認識装置。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の表面形状認識装置に
    おいて、 前記テンプレートデータとして、比較的接触面積の大き
    い光学式センサまたは半導体センサで検出したデータを
    用いることを特徴とする表面形状認識装置。
  32. 【請求項32】 請求項8〜10記載の表面形状認識装
    置において、 前記テンプレートデータとして、被対象物の全照合対象
    表面より小さい検出面積を有するセンサでその照合対象
    表面を分割して複数の分割データを検出し、これら分割
    データを合成して得られたデータを用いることを特徴と
    する表面形状認識装置。
  33. 【請求項33】 微細な凹凸を有する被対象物の照合対
    象表面の形状を検出し、所定のデータと比較照合するこ
    とにより、被対象物の認証を行う表面形状認識方法にお
    いて、 複数のセンサ素子からなる表面形状検出手段により被対
    象物の照合対象表面の一部領域の凹凸を検出データとし
    て電気的に検出するとともに、予め被対象物から得られ
    たその照合対象表面全体の凹凸を示すテンプレートデー
    タのうち、任意の位置からその一部分を照合データとし
    て読み出して前記検出データと比較し、その比較結果に
    基づきテンプレートデータと被対象物との認証判定を行
    うことを特徴とする表面形状認識方法。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の表面形状認識方法に
    おいて、 前記テンプレートデータのうち各位置からその一部分を
    照合データとして順次読み出し、これら照合データごと
    に得られた比較結果に基づき被対象物の認証判定を行う
    ことを特徴とする表面形状認識方法。
  35. 【請求項35】 請求項34記載の表面形状認識方法に
    おいて、 被対象物から得られた複数のテンプレートデータを記憶
    しておき、これらテンプレートデータと被対象物との認
    証判定を行うことを特徴とする表面形状認識方法。
  36. 【請求項36】 請求項33〜35記載の表面形状認識
    方法において、 所定のタイミング信号に応じて前記検出手段へ検出デー
    タの取得を指示し、得られた検出データを用いて被対象
    物の認証判定を行うことを特徴とする表面形状認識方
    法。
  37. 【請求項37】 請求項33〜36記載の表面形状認識
    方法において、 前記表面形状検出手段に対する被対象物の位置を検出
    し、検出された被対象物の位置に応じてテンプレートデ
    ータの対応する領域から照合データを読み出すことを特
    徴とする表面形状認識方法。
  38. 【請求項38】 請求項33〜37記載の表面形状認識
    方法において、 被対象物から複数の検出データをそれぞれ検出し、これ
    ら複数の検出データごとにテンプレートデータとの照合
    判定を行い、それぞれの照合判定結果に基づき被対象物
    の認証判定を行うことを特徴とする表面形状認識方法。
  39. 【請求項39】 請求項38記載の表面形状認識方法に
    おいて、 前記複数の検出データとして、被対象物の異なる位置か
    ら個別に検出した検出データを用いることを特徴とする
    表面形状認識方法。
  40. 【請求項40】 請求項39記載の表面形状認識方法に
    おいて、 各検出データとテンプレートデータとの照合判定結果の
    うち、一致または不一致、あるいは一致および不一致の
    数を計数し、計数された一致または不一致の数に基づき
    被対象物の認証判定を行うことを特徴とする表面形状認
    識方法。
  41. 【請求項41】 請求項36記載の表面形状認識方法に
    おいて、 前記タイミング信号として、被対象物による前記表面形
    状検出手段への接触に応じて出力される信号を用いるこ
    とを特徴とする表面形状認識方法。
  42. 【請求項42】 請求項36記載の表面形状認識方法に
    おいて、 前記タイミング信号として、所定期間ごとに出力される
    信号を用いることを特徴とする表面形状認識方法。
  43. 【請求項43】 請求項36記載の表面形状認識方法に
    おいて、 前記タイミング信号として、被対象物が前記表面形状検
    出手段へ接触しながら移動した移動量に応じて出力され
    る信号を用いることを特徴とする表面形状認識方法。
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