JPH10221903A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10221903A
JPH10221903A JP9024622A JP2462297A JPH10221903A JP H10221903 A JPH10221903 A JP H10221903A JP 9024622 A JP9024622 A JP 9024622A JP 2462297 A JP2462297 A JP 2462297A JP H10221903 A JPH10221903 A JP H10221903A
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screen
image
fluctuation
unit
banding
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JP9024622A
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Inventor
Masakazu Kobayashi
正和 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力画質に対するスクリーン選択だけでは、
装置の経時変化に伴うバンディングには対応できない。 【解決手段】 スクリーン選択において、色検知センサ
1によって転写後の用紙濃度(または、転写前のトナー
濃度)を検知することによって出力画像の色濃度の分布
を測定し、その測定結果に基づいて周波数解析部2にて
濃度変動の周期・変動幅を算出し、これを閾値設定部4
で設定された許容値(閾値)と比較部3で比較する。こ
のとき、許容値を超えた場合には、スクリーン選択処理
部5において、スクリーン設定部6で設定された複数の
スクリーンの中からバンディング許容値の拡大方向のス
クリーンを選択する。そして、スクリーン処理部7で入
力された画像データに対して選択したスクリーンを用い
てスクリーン処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、特にスクリーン処理を用いた複写機などの画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を用いた多色画像形成装置
において、像担持体または用紙搬送装置に駆動力を伝達
する駆動伝達系は、像担持体または用紙搬送装置を駆動
する際に、高精度にて駆動して正確な位置で画像形成を
行い、位置変動による色ムラを防止する必要がある。し
かしながら、ギヤやベルトを用いた駆動伝達系では、ギ
ヤ歯等による周波数の速度変動は避けられず、これに起
因して周期的な位置誤差によるいわゆるバンディングと
称される帯状の色ムラが発生する。
【0003】一例として、図12(A)に示すような正
弦波状の周期的な位置変動が生じた場合は、図12
(B)に示すように、時間軸方向において位置誤差に応
じたバンディングが発生する。すなわち、図12(B)
において、位置誤差が±0の場合(c)には画素ピッチ
が64μmであるのに対して、位置誤差が+4μmの場
合(a)には画素ピッチが60μm、位置誤差が±2μ
mの場合(b)には画素ピッチが62μm、位置誤差が
−4μmの場合(d)には画素ピッチが68μmとな
る。
【0004】このバンディング対策としては、大型機等
において速度変動を受ける部分の質量を重くすることに
よって周波数成分を低減(減衰)させるいわゆる慣性付
加を用いた方策が従来から知られている。しかしなが
ら、この慣性付加を用いた方策は、速度変動を受ける部
分に質量を付加する必要があることから、適用範囲が大
型機に限られてしまう。
【0005】また、入力された画像データに比較して出
力画像パターンを生成するための互いに異なるパラメー
タの複数のスクリーンを持ち、これらスクリーンの中か
ら入力された画像データに適応するスクリーンを選択す
ることにより、バンディングを目立たなくするようにし
た画像形成装置も知られている(例えば、特開平5−6
9601号公報、特開平5−252365号公報、特開
平8−23444号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ギヤやベル
トを用いた駆動伝達系では、経時変化によるギヤ等の摩
耗・変形などにより周期を持つ速度変動が大きくなり、
これに伴って周期的な位置変動によるバンディングが目
立ち始めてくる。これは、上述したスクリーン選択によ
る対応の画像形成装置でも同様であり、初期の速度変動
に伴うバンディングには対応できるものの、入力画質に
対するスクリーン選択であるため、装置の経時変化に伴
うバンディングには対応できない。
【0007】従来、摩耗・変形した部分をユニット単位
で交換することによって経時変化に伴うバンディングに
対応する方策も採られていた。しかしながら、特に小型
機の場合には、ユニットを入手するのに比較的時間がか
かることが多く、したがってユニット交換によるバンデ
ィング対策の場合は、ユーザが装置を使用できない、い
わゆる装置のダウン・タイムを生じことが多かった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、装置の経時変化が引
き起こす位置変動によるバンディングを確実に低減する
ことが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による画像形成装
置は、入力された画像データに比較して出力画像パター
ンを生成するための互いにパラメータの異なる複数のス
クリーンを設定する設定手段と、出力画像パターンに基
づく出力画像を形成する形成手段と、この出力画像を形
成する際の上記形成手段における速度変動を推定する推
定手段と、この推定手段による推定結果に基づいて複数
のスクリーンの中から入力された画像データに適応する
スクリーンを選択する選択手段とを備えた構成となって
いる。
【0010】上記構成の画像形成装置において、設定手
段では、出力画像パターンを生成するための互いにパラ
メータの異なる複数のスクリーンが設定される。そし
て、特定のプロセス・サイクルで、推定手段は出力画像
の色濃度分布や像担持体の回転速度分布などから、形成
手段にて出力画像パターンに基づく出力画像を形成する
際の当該形成手段における速度変動を推定する。その推
定結果に基づいて、選択手段は複数のスクリーンの中か
ら入力された画像データに適応するスクリーンを選択す
る。すなわち、バンディング許容値が広いスクリーンへ
変更する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施形態を示すブロ
ック図である。図1において、色検知センサ1は、光量
センサ等の周知の光センサからなり、転写後の用紙濃度
(または、転写前のトナー濃度)の分布を測定し、その
測定結果を周波数解析部2に与える。周波数解析部2
は、FFT(Fast Fourier Transform)などを用いた周波
数解析によって濃度変動(色差変動)の周期・変動幅を
算出し、その算出結果を比較部3に与える。
【0013】比較部3は、閾値設定部4において設定さ
れた所定の閾値を比較基準値とし、周波数解析部2から
与えられる濃度変動の周期・変動幅を許容値(閾値)と
比較し、その比較結果をスクリーン選択処理部5に与え
る。許容値(閾値)は、図2を基準とした図3の値に設
定される。ここで、図2は空間周波数(色ムラのピッ
チ)に対する目の感度を、図3は空間周波数に対する目
の許容範囲〔色差表示〕をそれぞれ示している。
【0014】スクリーン選択処理部5は、スクリーン設
定部6で設定された出力画像パターンを生成するための
互いにパラメータの異なる複数のスクリーンの中から、
比較部3の比較結果に基づいて1つを選択し、その選択
したスクリーンをスクリーン処理部7に与える。ここ
で、像形成手段の解像度を400dpi(dot per inch)
とした場合に、スクリーン設定部6においては、パラメ
ータの異なるスクリーンとして、400×400lpi
(line per inch) 、200×400lpi&角度0°、
200×400lpi&角度45°の3パターンが設定
される。なお、400×400lpiはスクリーンなし
に相当する。
【0015】そして、スクリーン選択処理部5は、濃度
変動の周期・変動幅が許容値以内の場合は、テキスト・
ベース(Text Base)の文書に400×400
lpi、ピクチャー・ベース(Picture Bas
e)のドキュメント(Document)に200×4
00lpi&角度45°のスクリーンを選択し、濃度変
動の周期・変動幅が許容値を超えた場合は、ピクチャー
・ベースのドキュメントに対してバンディングを防ぐた
めに200×400lpi&角度0°のスクリーンを選
択し、スクリーン処理部7に与える。
【0016】スクリーン処理部7は、入力される画像デ
ータに対してスクリーン選択処理部5で選択されたスク
リーンに基づいてスクリーン処理を施し、画像出力部8
に与える。画像出力部8は、スクリーン処理部7でスク
リーン処理された画像データに基づいて画像を形成して
出力する。
【0017】表示制御部9は、コントロール・パネルや
プリンタ・ドライバなどに設けられたディスプレイ10
に対して、スクリーン選択処理部5から与えられる情報
に基づいてスクリーンに関する情報などを表示するため
の制御を行う。具体的には、濃度変動の周期・変動幅が
許容値を超えた場合に、選択されたスクリーン、バンデ
ィングの劣化などの情報を自動的に表示する。
【0018】図6は、第1実施形態に係る画像形成装置
が適用される例えば多重転写方式カラー複写機の概略構
成図である。図6において、プラテンガラス11上に載
置されたカラー原稿12の画像は、照明用ランプ13か
らの照射光に基づく反射光によってミラー系14および
レンズ15を通してCCD固体撮像素子16の撮像面上
に結像される。これにより、CCD固体撮像素子16
は、カラー原稿12の反射率情報をR,G,Bの信号と
して読み取り、このR,G,Bの信号を画像読み取り装
置17に供給する。
【0019】この画像読み取り装置17は、R,G,B
の信号を各色ごとにデジタル画像データに変換し、R,
G,Bのラインデータとして出力する。画像読み取り装
置17からのR,G,Bのラインデータは、画像処理装
置18に供給される。この画像処理装置18は、R,
G,Bのラインデータに対して色や階調等の再現性を高
めるための種々のデータ処理を行った後、トナーの原色
であるY,M,C,Kの信号に変換し、画像書き込み装
置19に供給する。
【0020】画像書き込み装置19は、Y,M,C,K
の信号に応じて画素ごとにレーザービームのオンデュー
ティ時間を決める。像担持体を形成する感光体20の周
囲には、感光体20の表面を一様に帯電させるためのス
コロトロン21、静電潜像をトナー像に現像させるため
の現像機ユニット22、トナー像を記録紙に転写させる
ための多重転写装置23などが配置されている。
【0021】上記構成の多重転写方式カラー複写機にお
いて、画像処理装置18からの例えばY(イエロー)信
号は、画像書き込み装置19で光信号に変換され、レー
ザービームを感光体20上に露光して原稿画像に対応し
た静電潜像を形成する。このYの潜像は、現像機ユニッ
ト22のY現像器により現像される。多重転写装置23
は、感光体20と同期して図示の矢印の如く回転駆動さ
れ、用紙トレイ24から搬送系25によって搬送されて
くる記録紙を担持する。これにより、Yのトナー像が記
録紙に転写される。
【0022】続いて、感光体20の残留トナーを除去
し、残留電荷を除電した後、感光体20を再びスコロト
ロン21によって一様に帯電させる。すると、画像書き
込み装置19は次にM(マゼンタ)の光信号を出力し、
Mの静電潜像の形成、現像を経て、Mのトナー像を多重
転写装置23によって記録紙に多重転写する。以下同様
にして、C(シアン),K(黒)の潜像形成、現像、転
写が行われる。
【0023】このようにして、多重転写装置23が4回
転して4色分の転写が終了すると、記録紙は定着装置2
6に送られてトナー像の溶融定着が行われ、画像出力が
終了する。この多重転写方式カラー複写機において、先
述した色検知センサ1(図1を参照)は、定着装置26
の後方位置A(または、定着装置26の前方位置B)に
配置され、転写後の用紙濃度(または、転写前のトナー
濃度)の分布を測定するようになっている。
【0024】次に、第1実施形態に係る処理手順につい
て、図7のフローチャートにしたがって説明する。ここ
では、対象とするバンディング周期を0.5cycle
/mm(2mmピッチ)とし、初期の0.5cycle
/mm(160mm/s…80Hz)の速度変動レベル
を0.2%とする。なお、対象とする周期は複数であっ
ても構わない。また、本ルーチンの処理は、1000枚
毎などの特定のプロセス・サイクルで実行されるものと
する。
【0025】先ず、均一な濃度画像を出力するための画
像入力を行い(ステップS11)、装置内の色検知セン
サ1によって転写後の用紙濃度(または、転写前のトナ
ー濃度)を検知することによって出力画像の色濃度の分
布を測定する(ステップS12)。続いて、周波数解析
部2において、色検知センサ1による測定結果に基づい
てFFTなどを用いた周波数解析によって濃度変動(色
差変動)の周期・変動幅を算出する(ステップS1
3)。この算出した濃度変動の周期・変動幅は、次回の
濃度変動の推定値となる。
【0026】次に、比較部3において、濃度変動の周期
・変動幅(推定値)が、閾値設定部4で設定された許容
値(閾値)以内(ピクチャー・ベースの場合、色変動レ
ベルが0.3%)であるか否かを判断し(ステップS1
4)、許容値以内の場合は、スクリーン選択基準を用い
る。すなわち、テキスト・ベースの文書に400×40
0lpi、ピクチャー・ベースのドキュメントに200
×400lpi&角度45°のスクリーンを選択する
(ステップS15)。
【0027】一方、濃度変動の周期・変動幅が許容値を
超えた場合は、ピクチャー・ベースのドキュメントに対
してバンディングを防ぐために200×400lpi&
角度0°のスクリーンを選択するように、スクリーン選
択基準を変更する(ステップS16)。そして、入力さ
れた画像データに対して、選択したスクリーンを用いて
スクリーン処理を実行し(ステップS17)、次いで画
像出力を行う(ステップS18)。
【0028】上述したように、スクリーン選択におい
て、転写後の用紙濃度(または、転写前のトナー濃度)
を検知することによって出力画像の色濃度の分布を測定
し、その測定結果に基づいて濃度変動(色差変動)の周
期・変動幅を算出し、これが許容値を超えた場合には、
バンディング許容値の拡大方向のスクリーン選択を行う
ようにしたことで、装置の経時変化が引き起こす位置変
動による出力画像に対するバンディングの影響を確実に
低減できる。
【0029】すなわち、バンディング許容値が広いスク
リーンへ変更することにより、経時変化によるバンディ
ングを低減できることになる。この場合、全体として出
力画像の画質イメージは低下するが、ディフェクト(D
efect)のある汚い画像ではなく、ディフェクトの
目立たなくなった画像で装置機能をカバーできる。そし
て、スクリーン選択によるバンディング対策を行いなが
ら、ユーザに対してユニット交換等の経時変化対応の処
理を行ってもらうことで、装置のダウン・タイムを低減
(削減)できる。
【0030】図8は、本発明の第2実施形態を示すブロ
ック図である。図8において、回転速度検知センサ31
は、静電潜像、トナー像または用紙を担持する担持体、
例えば図6に示す多重転写方式カラー複写機における多
重転写装置23等に取り付けられたエンコーダ等によっ
て構成され、当該担持体の回転速度を常時(または、特
定のプロセス・サイクルで)測定し、その測定結果を周
波数解析部32に与える。周波数解析部32は、FFT
などを用いた周波数解析によって速度変動の周期・変動
幅を算出し、その算出結果を比較部33に与える。
【0031】比較部33は、閾値設定部34において設
定された所定の閾値を比較基準値とし、周波数解析部3
2から与えられる速度変動の周期・変動幅を許容値(閾
値)と比較し、その比較結果をスクリーン選択処理部3
5に与える。許容値(閾値)は、図2を基準とした図4
の値に設定される。ここで、図2は空間周波数(色ムラ
のピッチ)に対する目の感度を、図4は空間周波数に対
する目の許容範囲〔速度変動表示〕をそれぞれ示してい
る。
【0032】スクリーン選択処理部35は、スクリーン
設定部36で設定された出力画像パターンを生成するた
めの互いにパラメータの異なる複数のスクリーンの中か
ら、比較部33の比較結果に基づいて1つを選択し、そ
の選択したスクリーンをスクリーン処理部37に与え
る。ここで、像形成手段の解像度を400dpi(dot p
er inch)とした場合、スクリーン設定部36において
は、パラメータの異なるスクリーンとして、400×4
00lpi(line per inch) 、200×400lpi&
角度0°、200×400lpi&角度45°の3パタ
ーンが設定される。なお、400×400lpiはスク
リーンなしに相当する。
【0033】そして、スクリーン選択処理部35は、速
度変動の周期・変動幅が許容値以内の場合は、テキスト
・ベースの文書に400×400lpi、ピクチャー・
ベースのドキュメントに200×400lpi&角度4
5°のスクリーンを選択し、速度変動の周期・変動幅が
許容値を超えた場合は、ピクチャー・ベースのドキュメ
ントに対してバンディングを防ぐために200×400
lpi&角度0°のスクリーンを選択し、スクリーン処
理部37に与える。
【0034】スクリーン処理部37は、入力される画像
データに対してスクリーン選択処理部35で選択された
スクリーンに基づいてスクリーン処理を施し、画像出力
部38に与える。画像出力部38は、スクリーン処理部
37でスクリーン処理された画像データに基づいて画像
を形成して出力する。
【0035】表示制御部39は、コントロール・パネル
やプリンタ・ドライバなどに設けられたディスプレイ4
0に対して、スクリーン選択処理部35から与えられる
情報に基づいてスクリーンに関する情報などを表示する
ための制御を行う。具体的には、速度変動の周期・変動
幅が許容値を超えた場合に、選択されたスクリーン、バ
ンディングの劣化などの情報を自動的に表示する。
【0036】次に、第2実施形態に係る処理手順につい
て、図9のフローチャートにしたがって説明する。ここ
では、対象とするバンディング周期を0.5cycle
/mm(2mmピッチ)とし、初期の0.5cycle
/mm(160mm/s…80Hz)の速度変動レベル
を0.2%とする。なお、対象とする周期は複数であっ
ても構わない。また、本ルーチンの処理は、1000枚
毎などの特定のプロセス・サイクルで実行されるものと
する。
【0037】先ず、均一な濃度画像を出力するための画
像入力を行い(ステップS21)、装置内の回転速度セ
ンサ31によって静電潜像、トナー像または用紙を担持
する担持体の回転速度を測定する(ステップS22)。
続いて、周波数解析部32において、回転速度センサ3
1による測定結果に基づいてFFTなどを用いた周波数
解析によって速度変動の周期・変動幅を算出する(ステ
ップS23)。この算出した速度変動の周期・変動幅
は、次回の速度変動の推定値となる。
【0038】次に、比較部33において、速度変動の周
期・変動幅(推定値)が、閾値設定部34で設定された
許容値(閾値)以内(ピクチャー・ベースの場合、速度
変動レベルが0.3%)であるか否かを判断し(ステッ
プS24)、許容値以内の場合は、スクリーン選択基準
を用いる。すなわち、テキスト・ベースの文書に400
×400lpi、ピクチャー・ベースのドキュメントに
200×400lpi&角度45°のスクリーンを選択
する(ステップS25)。
【0039】一方、速度変動の周期・変動幅が許容値を
超えた場合は、ピクチャー・ベースのドキュメントに対
してバンディングを防ぐために200×400lpi&
角度0°のスクリーンを選択するように、スクリーン選
択基準を変更する(ステップS26)。そして、入力さ
れた画像データに対して、選択したスクリーンを用いて
スクリーン処理を実行し(ステップS27)、次いで画
像出力を行う(ステップS28)。
【0040】上述したように、スクリーン選択におい
て、静電潜像、トナー像または用紙を担持する担持体の
回転速度を測定し、その測定結果に基づいて速度変動の
周期・変動幅を算出し、これが許容値を超えた場合に
は、バンディング許容値の拡大方向のスクリーン選択を
行うようにしたことで、第1実施形態の場合と同様に、
装置の経時変化が引き起こす位置変動による出力画像に
対するバンディングの影響を確実に低減できる。そし
て、スクリーン選択によるバンディング対策を行いなが
ら、ユーザに対してユニット交換等の経時変化対応の処
理を行ってもらうことで、装置のダウン・タイムを低減
できる。
【0041】図10は、本発明の第3実施形態を示すブ
ロック図である。図10において、回転速度検知センサ
41は、第2実施形態の場合と同様に、静電潜像、トナ
ー像または用紙を担持する担持体の回転速度を常時(ま
たは、特定のプロセス・サイクルで)測定し、その測定
した回転速度を積分器42でした後、周波数解析部43
に与える。周波数解析部43は、FFTなどを用いた周
波数解析によって位置変動の周期・変動幅を算出し、そ
の算出結果を比較部44に与える。
【0042】比較部44は、閾値設定部45において設
定された所定の閾値を比較基準値とし、周波数解析部4
3から与えられる位置変動の周期・変動幅を許容値(閾
値)と比較し、その比較結果をスクリーン選択処理部4
6に与える。許容値(閾値)は、図2を基準とした図5
の値に設定される。ここで、図2は空間周波数(色ムラ
のピッチ)に対する目の感度を、図5は空間周波数に対
する目の許容範囲〔位置変動表示〕をそれぞれ示してい
る。
【0043】スクリーン選択処理部46は、スクリーン
設定部47で設定された出力画像パターンを生成するた
めの互いにパラメータの異なる複数のスクリーンの中か
ら、比較部44の比較結果に基づいて1つを選択し、そ
の選択したスクリーンをスクリーン処理部48に与え
る。ここで、像形成手段の解像度を400dpi(dot p
er inch)とした場合、スクリーン設定部47において
は、パラメータの異なるスクリーンとして、400×4
00lpi(line per inch) 、200×400lpi&
角度0°、200×400lpi&角度45°の3パタ
ーンが設定される。なお、400×400lpiはスク
リーンなしに相当する。
【0044】そして、スクリーン選択処理部46は、位
置変動の周期・変動幅が許容値以内の場合は、テキスト
・ベースの文書に400×400lpi、ピクチャー・
ベースのドキュメントに200×400lpi&角度4
5°のスクリーンを選択し、位置変動の周期・変動幅が
許容値を超えた場合は、ピクチャー・ベースのドキュメ
ントに対してバンディングを防ぐために200×400
lpi&角度0°のスクリーンを選択し、スクリーン処
理部48に与える。
【0045】スクリーン処理部48は、入力される画像
データに対してスクリーン選択処理部46で選択された
スクリーンに基づいてスクリーン処理を施し、画像出力
部49に与える。画像出力部49は、スクリーン処理部
48でスクリーン処理された画像データに基づいて画像
を形成して出力する。
【0046】表示制御部40は、コントロール・パネル
やプリンタ・ドライバなどに設けられたディスプレイ4
1に対して、スクリーン選択処理部46から与えられる
情報に基づいてスクリーンに関する情報などを表示する
ための制御を行う。具体的には、位置変動の周期・変動
幅が許容値を超えた場合に、選択されたスクリーン、バ
ンディングの劣化などの情報を自動的に表示する。
【0047】次に、第3実施形態に係る処理手順につい
て、図11のフローチャートにしたがって説明する。こ
こでは、対象とするバンディング周期を0.5cycl
e/mm(2mmピッチ)とし、初期の0.5cycl
e/mm(160mm/s…80Hz)の速度変動レベ
ルを0.2%とする。なお、対象とする周期は複数であ
っても構わない。また、本ルーチンの処理は、1000
枚毎などの特定のプロセス・サイクルで実行されるもの
とする。
【0048】先ず、均一な濃度画像を出力するための画
像入力を行い(ステップS31)、装置内の回転速度セ
ンサ41によって静電潜像、トナー像または用紙を担持
する担持体の回転速度を測定する(ステップS32)。
次に、この測定した回転速度を積分器42で積分し(ス
テップS33)、続いて周波数解析部32において、積
分器42の積分結果に基づいてFFTなどを用いた周波
数解析によって位置変動の周期・変動幅を算出する(ス
テップS34)。この算出した位置変動の周期・変動幅
は、次回の位置変動の推定値となる。
【0049】次に、比較部44において、位置変動の周
期・変動幅(推定値)が、閾値設定部45で設定された
許容値(閾値)以内(ピクチャー・ベースの場合、位置
変動レベルが0.3%)であるか否かを判断し(ステッ
プS35)、許容値以内の場合は、スクリーン選択基準
を用いる。すなわち、テキスト・ベースの文書に400
×400lpi、ピクチャー・ベースのドキュメントに
200×400lpi&角度45°のスクリーンを選択
する(ステップS36)。
【0050】一方、位置変動の周期・変動幅が許容値を
超えた場合は、ピクチャー・ベースのドキュメントに対
してバンディングを防ぐために200×400lpi&
角度0°のスクリーンを選択するように、スクリーン選
択基準を変更する(ステップS37)。そして、入力さ
れた画像データに対して、選択したスクリーンを用いて
スクリーン処理を実行し(ステップS38)、次いで画
像出力を行う(ステップS39)。
【0051】上述したように、スクリーン選択におい
て、静電潜像、トナー像または用紙を担持する担持体の
回転速度を積分し、その積分結果に基づいて位置変動の
周期・変動幅を算出し、これが許容値を超えた場合に
は、バンディング許容値の拡大方向のスクリーン選択を
行うようにしたことで、第1,第2実施形態の場合と同
様に、装置の経時変化が引き起こす位置変動による出力
画像に対するバンディングの影響を確実に低減できる。
そして、スクリーン選択によるバンディング対策を行い
ながら、ユーザに対してユニット交換等の経時変化対応
の処理を行ってもらうことで、装置のダウン・タイムを
低減できる。
【0052】なお、上記各実施形態においては、表示制
御部9,39,50は、濃度変動、速度変動あるいは位
置変動の周期・変動幅が許容値を超えた場合に、選択さ
れたスクリーン、バンディングの劣化などの情報をディ
スプレイ10,40,51に自動的に表示するとした
が、これに限られるものではなく、例えばピクチャー・
ベースのドキュメントには、200×400lpi&角
度45°のスクリーン選択よりも200×400lpi
&角度0°のスクリーン選択が望ましいなどのメッセー
ジを表示し、ユーザに対してスクリーンの選択を要求す
るようにすることも可能である。
【0053】この場合には、例えばディスプレイ10,
40,51の表示面に、例えばタッチセンサなどを用い
た入力部を構成する(但し、入力部としてはこれに限定
されるものではない)。これによれば、ユーザが好みの
スクリーンを自由に選択できることになる。また、その
選択を濃度変動、速度変動あるいは位置変動の周期・変
動幅が許容値を超えた場合に限らず、ユーザが出力画像
の画質に基づいてスクリーンを自由に選択できるように
しても良い。
【0054】さらには、表示制御部9,39,50にお
いて、スクリーン選択によってバンディングがあまりに
も激しくなり、出力画像の画質が極端に悪化するおそれ
のあるような場合には、入力部によるスクリーン選択の
際の選択肢を制限し、その旨のメッセージをディスプレ
イ10,40,51に表示するようにすることも可能で
ある。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、入力された画像デ
ータに比較して出力画像パターンを生成するための互い
にパラメータの異なる複数のスクリーンを設定し、特定
のプロセス・サイクルで出力画像を形成する際の速度変
動を推定し、その推定結果に基づいて複数のスクリーン
の中から入力された画像データに適応するスクリーンを
選択し、バンディング許容値が広いスクリーンへ変更す
るようにしたことで、経時変化によるバンディングを低
減できるとともに、装置のダウン・タイムを低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】 空間周波数に対する目の感度の特性図であ
る。
【図3】 空間周波数に対する目の許容範囲〔色差表
示〕の特性図である。
【図4】 空間周波数に対する目の許容範囲〔速度変動
表示〕の特性図である。
【図5】 空間周波数に対する目の許容範囲〔位置変動
表示〕の特性図である。
【図6】 多重転写方式カラー複写機の概略構成図であ
る。
【図7】 第1実施形態に係るフローチャートである。
【図8】 本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図9】 第2実施形態に係るフローチャートである。
【図10】 本発明の第3実施形態を示すブロック図で
ある。
【図11】 第3実施形態に係るフローチャートであ
る。
【図12】 周期的な位置変動が生じた場合のバンディ
ングの発生状態を示す図である。
【符号の説明】
1 色検知センサ 2,32,43 周波数分析部 3,33,44 比較部 4,34,45 閾値設定部 5,35,46 スクリーン選択処理部 6,36,47 スクリーン設定部 7,37,48 スクリーン処理部 10,40,51 ディスプレイ 31,41 回転速度検知センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに比較して出力画
    像パターンを生成するための互いにパラメータの異なる
    複数のスクリーンを設定する設定手段と、 前記出力画像パターンに基づく出力画像を形成する形成
    手段と、 前記出力画像を形成する際の前記形成手段における速度
    変動を推定する推定手段と、 前記推定手段による推定結果に基づいて前記複数のスク
    リーンの中から入力された画像データに適応するスクリ
    ーンを選択する選択手段とを備えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記推定手段は、前記出力画像の濃度を
    検知する検知センサを有し、この検知センサの検知結果
    に基づいて前記形成手段における速度変動を推定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記推定手段は、静電潜像、トナー像ま
    たは用紙を担持する担持体の回転速度を検知する検知セ
    ンサを有し、この検知センサの検知結果に基づいて前記
    形成手段における速度変動を推定することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記推定手段は、静電潜像、トナー像ま
    たは用紙を担持する担持体の回転速度を検知する検知セ
    ンサと、この検知センサの検知出力を積分する積分手段
    とを有し、この積分手段の積分結果に基づいて前記形成
    手段における速度変動を推定することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像形成装置においてさ
    らに、 前記複数のスクリーンに関する情報を表示する表示手段
    と、 前記表示手段の表示を制御する表示制御手段とを備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において
    さらに、 前記複数のスクリーンの選択をするための入力手段を備
    え、 前記表示制御手段は、前記入力手段によるスクリーン選
    択の際の選択肢を制限することを特徴とする画像形成装
    置。
JP9024622A 1997-02-07 1997-02-07 画像形成装置 Pending JPH10221903A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000122356A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US9266351B2 (en) 2010-01-13 2016-02-23 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000122356A (ja) * 1998-10-15 2000-04-28 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
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