JPH10221787A - 画像形成装置の照明制御装置 - Google Patents

画像形成装置の照明制御装置

Info

Publication number
JPH10221787A
JPH10221787A JP2459997A JP2459997A JPH10221787A JP H10221787 A JPH10221787 A JP H10221787A JP 2459997 A JP2459997 A JP 2459997A JP 2459997 A JP2459997 A JP 2459997A JP H10221787 A JPH10221787 A JP H10221787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zero
cross signal
trigger
cross
timer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2459997A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tonobe
隆 渡延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2459997A priority Critical patent/JPH10221787A/ja
Publication of JPH10221787A publication Critical patent/JPH10221787A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流入力電圧の変動で、ゼロクロス回路から
のゼロクロス信号が実際の交流入力電圧のゼロクロスよ
り遅れたとき、ソフトウエア制御によってランプフル点
灯などの異常を防止できる画像形成装置の照明制御装置
を得る。 【解決手段】 交流入力により駆動される露光用ラン
プ、交流入力のゼロクロス点を検知するゼロクロス検知
回路、露光ランプをオン・オフするスイッチング手段、
ゼロクロス検知回路のゼロクロス信号に同期し、スイッ
チング手段をオン・オフする制御手段を有する画像形成
装置の照明制御装置。スイッチング手段のトリガは、ゼ
ロクロス信号を基準とする所定のタイミングでオンし、
このタイミングよりも遅いタイミングでありトリガオン
の基準となった上記ゼロクロス信号と同じゼロクロス信
号を基準とする所定のタイミング、または次のゼロクロ
ス信号のうち、早い方に対応してオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ等の画像形成装置における照明制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ等の画像形成装置
の照明制御装置においては、露光ランプからの光量を精
密に制御するため、一般に位相制御を行っている。位相
制御は、基本的には、交流波形の各サイクルの通電期間
と非通電期間とのデューティを調整することにより、露
光ランプに印加される電力を制御するものである。以
下、従来の画像形成装置における照明制御装置の例を説
明する。
【0003】図5は、画像形成装置としての複写機の画
像形成プロセスを説明するための図である。図5におい
て、周知のように、原稿はコンタクトガラス1上にセッ
トされ、コンタクトガラス1の下方にある照明光源とし
ての露光ランプ2から出た照明光で原稿面が照明され
る。照明光は原稿面で反射され、この反射光は第1ミラ
ー3a、第2ミラー3b、第3ミラー3c、結像レンズ
4、第4ミラー3d、第5ミラー3e、第6ミラー3f
を経て、感光体ドラム5に達し、感光体ドラム5の表面
上で収束する。これにより、上記原稿の画像が感光体ド
ラム5上に結像する。その際、露光ランプ2及び第1ミ
ラー3aを搭載した第1スキャナ6が原稿面に沿って走
査すると共に、第2ミラー3b及び第3ミラー3cを搭
載した第2スキャナ7が上記第1スキャナ6の速度の1
/2の速度で原稿面に沿って同方向に走査し、これに同
期して感光体ドラム5が回転することで、感光体ドラム
5上に上記原稿の画像が静電潜像として形成されてい
く。そして、この感光体5上に形成された静電潜像はト
ナーで現像され、トナー像が用紙に転写され、これを加
熱圧着して定着を行うことで、用紙に画像が形成され
る。
【0004】上記の画像形成プロセスで、原稿画像を光
学的に走査する工程において用いられる露光ランプ2へ
の通電は、図6に示すような回路で制御される。露光ラ
ンプ2は、回路を遮断できるリレー12、トライアック
のような双方向スイッチング素子13およびヒューズ2
1を介して、交流電源11に接続されている。また、露
光ランプ2の両端にはトランス15の1次側が接続さ
れ、トランス15で交流電源11が降圧され、トランス
15の二次側に接続された全波整流器16で全波整流さ
れて直流に変換される。この直流電圧は電圧検出回路1
7を通り、電圧検出回路17による検出電圧信号が制御
手段としてのマイクロコントローラ(以下「マイコン」
という)20へ入力される。一方、交流ラインにはトラ
ンス18を介してゼロクロス検知回路19も接続されて
おり、ゼロクロス検知回路19によって検知されるゼロ
クロス信号を制御の基本タイミングとして、上記検出電
圧をもとに、マイコン20がトリガ回路14を通してト
ライアック13をオン・オフ制御する。このような回路
により、露光ランプ2からの光量を一定にする制御が行
われる。
【0005】上記制御回路による制御波形を図7に示
す。図7に示すように、まず交流入力波形(AC入力波
形)に対し、上記ゼロクロス検知回路19により各ゼロ
クロス点でゼロクロス信号を発生させており、マイコン
20はこのゼロクロス信号に同期してマイコン20が内
蔵している位相角タイマをスタートさせる。位相角タイ
マには、あらかじめ電圧検出回路17で検出された電圧
値をもとに、通電時間と非通電時間とのデューティに応
じた時間がセットされており、上記位相角タイマがその
セットされた時間を計数するとタイマ割り込みが発生す
る。このタイマ割り込みによってトリガ回路14がオン
になり、図7に示すようなトリガ波形およびこのトリガ
波形に対応したランプ印加電圧波形が得られる。図6の
例ではスイッチング手段としてトライアック13を用い
ているので、一度トリガがかかると、交流入力波形がゼ
ロクロス点に至るまで通電は続くことになる。一方、ゼ
ロクロス点近傍まで交流入力電圧が下がってくると、次
のゼロクロス信号が発生し、再びマイコン20において
位相角タイマがセットされスタートされることになる。
このような制御サイクルで図7に示すようなランプ検出
電圧が得られ、ランプ光量がほぼ一定となる。
【0006】ところが、交流入力電圧は、複写機等の場
合一般的に商用交流電源が用いられており、必ずしもそ
の波形が正弦波とは限らない。そのため、その商用交流
電源波形から得られるゼロクロス信号も、例えば50
[Hz]の場合、その周期は本来10[msec]であ
るはずが、不規則な周期であったり、電源の瞬断といっ
た現象も充分ありうる。その場合、ゼロクロス信号と交
流入力の位相が違ってしまうため、通電のオン・オフが
切り換わらずに1サイクル以上の通電状態もしくは非通
電状態が継続してしまったりすることがある。その結
果、複写機等の画像形成装置では、形成された画像中に
白帯や黒帯が生じ、さらには白紙画像や真っ黒な画像と
なってしまうこともある。
【0007】このような現象に対処するための技術とし
て、特開昭63−95850号公報や特開平8−693
27号公報記載の技術がある。特開昭63−95850
号公報記載の技術は、ゼロクロス信号が欠落した場合に
対処するもので、タイマを用いてゼロクロス信号の欠落
を監視し、ゼロクロス信号の欠落を検出したら、ゼロク
ロス信号に代わって位相角タイマをスタートさせるもの
である。また特開平8−69327号公報記載の技術
は、制御対象が露光ランプではなく、複写機の定着ヒー
ターに関するものであるが、電源瞬断時に対処する技術
である点で本発明に関連があるもので、ゼロクロス信号
の欠落時に定着ヒーターへの通電を停止し、その後交流
電源が回復して極性反転が生じた場合には定着ヒーター
への通電を開始するようにしたものである。上記二つの
公報に記載されている技術はともに交流入力波形が乱れ
た場合の交流電源制御の対処法の例である。
【0008】また、未だ公開されていないが、本出願人
は、ゼロクロス点近傍でない位置のノイズ発生によりゼ
ロクロス回路が誤検知を起こした場合に対処するため
に、露光ランプ点灯時、スイッチング手段がオンの状態
のときにのみ、ゼロクロス検知回路から出力されるゼロ
クロス信号に同期してスイッチング手段を制御するよう
にした画像形成装置の照明制御装置について先に特許出
願した。特願平8−275951号にかかる発明がそれ
である。上記各公報に記載された発明および上記出願に
かかる発明は、いずれも交流入力波形が乱れた場合に交
流電源を制御して対処する方法の例である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−95850号公報や特開平8−69327号公報
記載の技術は何れも、ゼロクロス信号が欠落したときの
対処法であり、上記出願にかかる発明は、ゼロクロス近
傍ではない位置でのゼロクロス信号誤検知の対処法であ
る。ここで、例えば図8の最上段に示す交流(AC)入
力波形の場合のように、波形が乱れて周期が乱れた場
合、回路部品のばらつきや波形の乱れ具合などによって
は、図8の2段目に示すように、ゼロクロス信号が真の
ゼロクロス信号からずれることがあり得る。図5に示す
マイコン20が制御の基本タイミングとしているゼロク
ロス信号波形の立ち下がりエッジを「制御ゼロクロス」
とし、実際の交流入力波形のゼロクロスポイントを「真
のゼロクロス」とすると、通常、「制御ゼロクロス」は
「真のゼロクロス」の直前に発生するのに対し、交流入
力波形が乱れて、図8の1段目に示すように交流入力波
形の周期が一時的に長くなったときは、逆に「真のゼロ
クロス」の後に「制御ゼロクロス」が発生することにな
る。すなわち、ゼロクロス信号が実際のゼロクロスより
も遅延してしまう場合で、この場合は、前記各公報に記
載され、あるいは前記出願にかかる技術では対処するこ
とができない場合がある。
【0010】また、図6に示す制御回路例において、双
方向スイッチング素子13として一般的にトライアック
が用いられている。トライアックは、一度トリガがかか
ると交流入力がゼロクロス点に至るまで通電し、そのと
きトリガオフであればトライアックはオフする。そのた
め、トライアックのトリガ波形としては、図7に示した
オン・オフ波形でも、トライアックオンのときにのみト
リガをかけたパルス波形でも差し支えない。ただし、複
写機などでは、一般的に回路構成の容易なオン・オフ波
形での制御方式が用いられている。
【0011】このようにトライアックをオン・オフ波形
で制御する方式の場合、次のような現象が発生する。す
なわち、オン・オフ波形でトライアックを制御する場
合、ゼロクロス信号を受けて位相角タイマがスタート
し、あるタイマ値を計数するとタイマ割り込みによって
トリガがオンし、トリガをオフするのもゼロクロス信号
を受けることによって行う。このように、位相角タイマ
のスタートだけでなく、トリガオフの制御も「制御ゼロ
クロス」のタイミングで行われる。そのため、トライア
ックをオン・オフ波形で制御する方式では、図8に示す
ように、トライアックの特性上、トリガオフは「真のゼ
ロクロス」以前に行われなければ、トライアックはオン
し続けることになり、ランプは位相制御が行われず、フ
ル点灯を起こしてしまうことになる。
【0012】これに対して前記特開昭63−95850
号公報記載の技術は、ゼロクロス信号が欠落したことを
検出すると、ゼロクロス信号の代わりに位相角タイマを
スタートさせるものであるため、ゼロクロス信号が欠落
したことの検出信号と遅延して発生するゼロクロス信号
とが重複して発生してしまい、正しい位相制御ができな
くなってしまう。また、前記特開平8−69327号公
報記載の技術は、ゼロクロス信号の欠落時にヒータへの
通電を停止し、その後、交流電源の極性反転が生じた場
合にヒータへの通電を開始するものである。この公報記
載の技術を定着ヒータの温度制御に用いた場合はさほど
大きな問題は生じないが、この技術を画像形成装置の露
光ランプ制御装置に適用すると、ゼロクロス信号の欠落
と同時に露光ランプへの通電が停止するので、最低1回
の非通電状態が生じ、形成される画像の品質に直接悪影
響を与えることになる。
【0013】さらに、本出願人による前記特許出願にか
かる発明は、ゼロクロス点近傍以外でのノイズによるゼ
ロクロス回路誤検知に対処するもので、上記のようなゼ
ロクロス信号の遅延現象には対応することができない。
【0014】一方、複写機等の画像形成装置の近年の低
コスト化に伴い、回路構成などのハードウェアの低コス
ト化が望まれており、この要請に応えるために、ノイズ
等に弱い回路構成となってしまうことも多々あり得る。
そこで、部品コストのかからないソフトウエア制御を採
用するなど、低コスト化のための何らかの有効な対策を
とることが望まれている。
【0015】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みなされたもので、第1の目的は、複写機等の画像形
成装置の照明制御装置において、外部ノイズや内部の他
の交流負荷などによる交流入力電圧の変動が起こり、ゼ
ロクロス回路により得られるゼロクロス信号が実際の交
流入力電圧のゼロクロスよりも遅れてしまった場合に、
ソフトウエア制御によって露光ランプフル点灯などの制
御の異常を防止し、機器の信頼性を高めると共に、比較
的コストのかからない画像形成装置の照明制御装置を提
供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、さらに制御条件を
加えることにより、上記第1の目的に加え、ゼロクロス
誤検知によるランプフル消灯をも防止することができる
画像形成装置の照明制御装置を提供することにある。
【0017】本発明の第3の目的は、上記第1、第2の
目的に加え、ランプ光量の安定性を一層向上させて信頼
性の高い制御を実現した画像形成装置の照明制御装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
交流電源からの交流入力により駆動される露光用ランプ
と、交流入力のゼロクロス点を検知するゼロクロス検知
回路と、露光ランプの通電をオン・オフするスイッチン
グ手段と、ゼロクロス検知回路から出力されるゼロクロ
ス信号に同期し、所定のタイミングでスイッチング手段
のオン・オフを制御する制御手段を有する画像形成装置
の照明制御装置において、上記スイッチング手段のトリ
ガは、ゼロクロス信号を基準とする所定のタイミングで
オンし、上記所定のタイミングよりも遅いタイミングで
あってトリガオンの基準となった上記ゼロクロス信号と
同一のゼロクロス信号を基準とする所定のタイミング、
または次のゼロクロス信号のうち、早い方に対応してオ
フすることを特徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、上記スイッチング
手段のトリガがオフしている間は、次のゼロクロス信号
に対応した処理を禁止することを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、上記スイッチング
手段のトリガがオンしたあとこのトリガがオフするタイ
ミング、およびトリガオン基準時間として、次のゼロク
ロス信号を用いるのをタイマにより監視し、このタイマ
で設定した所定の時間以内ではゼロクロス信号を用いる
のを禁止することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる画像形成装置の照明制御装置の実施の形態につ
いて説明する。本発明は、既に説明した図5に示す画像
形成プロセスをもつ複写機において、原稿画像を光学走
査するための照明用光源としての露光ランプ2が、図6
に示したような回路で制御されるものであり、画像形成
プロセス、回路構成等のハードウエア構成は従来の構成
を採用することができるものであるから、画像形成プロ
セスおよび回路構成の説明は省略することにする。
【0022】図1は、本発明にかかる画像形成装置の照
明制御装置の一実施形態の制御フローを示す。この制御
フローは図6に示す回路のマイコン20内で実行され
る。図6におけるリレー12がオンとなって、ゼロクロ
ス信号によるゼロクロス割り込みが入力されると、図1
(a)に示すように、まず、ステップS1においてトリ
ガ出力をオフにする。トリガ出力オフにより、図6にお
けるスイッチング手段13がオフ状態になる。次に、ス
テップS2で位相角タイマ値をセットし、ステップS3
で位相角タイマをスタートさせる。これと同時に周期タ
イマもリセットし(ステップS4)かつ周期タイマをス
タートさせる(ステップS5)。
【0023】次に、上記ステップS3でスタートさせた
位相角タイマが所定のタイマ値を計数すると位相角割り
込みが入力され、図1(b)に示す制御フローに従って
動作する。すなわち、位相角割り込みが入力されると、
ステップS11で露光ランプ点灯指示があるかないかを
チェックし、点灯指示があればステップS12でトリガ
出力をオンする。トリガ出力のオンで図6に示すスイッ
チング手段13が瞬時にオンし、露光ランプ2に通電さ
れる。このとき、検出回路17でランプ印加電圧をサン
プリングし(ステップS13)、次回の位相角タイマ値
を計算する(ステップS14)。従来の照明制御装置で
は、この次に再びゼロクロス入力によるゼロクロス割り
込みが入力されることになるが、この実施の形態では、
位相角タイマのほかに周期タイマが動作していて、この
周期タイマが予め決められた値を計数すると、周期割り
込みを発生するようになっている。上記周期タイマが計
数する値としては、例えば、入力交流電源の周波数が5
0[Hz]であれば10[ms]、周波数が60[H
z]であれば8.3[ms]というように、入力交流電
源の周波数のゼロクロス周期と等しく設定されている。
図1(c)に示すように、上記周期タイマによる周期割
り込みでは、ステップS21としてトリガ出力をオフす
る。これにより、前記ゼロクロス割り込み、周期割り込
みの両方でトリガ出力をオフするようになっており、ゼ
ロクロス割り込みと周期割り込みのうち早く入力された
方でトリガ出力がオフすることになる。
【0024】ここまで説明してきた制御フローによる制
御波形は図2、図3に示すような波形になる。図2は交
流入力波形に乱れのない通常の制御を示しており、動作
的には従来の制御と同じである。ただし、同時に周期タ
イマが動作しており、周期割り込み発生前に周期タイマ
のリセットおよびスタートがかかっている。図3は交流
入力波形が乱れ、ゼロクロス信号が実際のゼロクロス点
よりも遅延してしまった場合を示している。前述のよう
に、従来の技術では、ゼロクロス信号が実際のゼロクロ
ス点よりも遅延すると、露光ランプフル点灯というよう
な現象を生じてしまうが、本発明の上記実施の形態で
は、周期タイマの働きでトリガオフとなったときに、ま
だ真のゼロクロス点となっていないので、スイッチング
素子13は真のゼロクロス点でオフすることができ、位
相制御が成り立っている。
【0025】また、位相角タイマのスタートは周期割り
込みでは行わず、図1(a)に示すようにゼロクロス割
り込みで行っている。何故なら、常に周期タイマで周期
を管理していると、マイコン20内のタイマ誤差が累積
してきた場合に、正しい位相制御ができないからであ
る。このような制御により、外部ノイズや内部の他の交
流負荷などによる交流入力電圧の変動が起こり、交流入
力波形が変動しても、常に位相制御が成り立ち、露光ラ
ンプフル点灯などの不具合が生じない信頼性の高い照明
制御が可能になる。また、ソフトウエア制御により比較
的コストのかからない画像形成装置の照明制御装置を得
ることができる。
【0026】以上説明した制御は、ゼロクロス信号の遅
延現象による露光ランプフル点灯などの不具合を防止す
るのに有効な制御であるが、図1に示す実施の形態で
は、露光ランプフル消灯防止に有効な制御も付加されて
いる。すなわち、図1(a)のゼロクロス割り込みのフ
ローには、周期タイマリセット・スタートの後にゼロク
ロス割り込みマスクのステップS6が付加され、図1
(b)の位相角割り込みのフローには、次回の位相角タ
イマ値計算の後にゼロクロス割り込みマスク解除のステ
ップS15が付加されており、ゼロクロス割り込みと周
期割り込みとの間のゼロクロス割り込みを禁止し、その
間に発生したゼロクロス信号の誤検知を無視する制御フ
ローとなっている。上記ステップS6,S15がなけれ
ば、ゼロクロス信号の誤検知が位相角タイマのリセット
・スタートを引き起こしてしまうので、トリガがいつま
でもオンせず、露光ランプが消灯したままとなってしま
う。しかし、図1に示す制御フローによれば、上記ステ
ップS6,S15が付加されることによって、露光ラン
プフル点灯、露光ランプフル消灯というような不具合を
防止することができる。
【0027】以上説明した制御フローでは、一旦トリガ
オフしたらゼロクロス割り込みを禁止してトリガオフの
間のゼロクロス信号の誤入力に対処し、また、ゼロクロ
ス信号が入るべきタイミングで入らないときにも対応す
ることで、露光ランプフル点灯、露光ランプフル消灯を
防止するものである。しかしながら、トリガが一旦オン
してから、トリガオフとなるまでの間にゼロクロス信号
が誤入力される懸念がある。この現象が発生すると、正
しい通電サイクルのデューティとならないため、露光ラ
ンプから照射される光量が変動してしまうことが予想さ
れる。もっとも、毎周期ごとにランプ印加電圧をフィー
ドバックして位相制御しているので、通電サイクルを繰
り返していくうちに補正がかかり、それほど問題になら
ない光量変動のレベルではある。
【0028】しかしながら、光量の変動がそれほど問題
にならないとしても、より画質の高い画像を得るために
は、より安定に光量を制御することが望ましい。そこ
で、光量をより安定化させるために、図4に示すような
制御フローが推奨される。図4に示す制御フローは、図
1に示す制御フローにおいて、ゼロクロス割り込み処理
を変更したものである。図4に示す制御フローにおい
て、ゼロクロス割り込みが発生すると、前回のゼロクロ
ス割り込みでリセットしスタートした周期タイマの計数
値をまずチェックする。これは図4に示すステップS3
1で行われる。ステップS31でA[ms]と示した値
は、前回のゼロクロス信号からA[ms]経過したらゼ
ロクロス信号の入力を許可することを意味している。例
えば、入力交流電源の周波数が50[Hz]であれば、
A[ms]を9[ms]とし、前述の周期タイマを10
[ms]と設定する。こうしておけば、前回のゼロクロ
ス割り込みを基準にしてこれから9[ms]から、上記
前回のゼロクロス割り込みを基準にしてこれから10
[ms]までの1[ms]の間に必ずトリガをオフし、
それ以前のノイズによるゼロクロス誤検知は全て排除す
ることができることになる。これによって、ランプ光量
がさらに安定した、より信頼性の高い照明制御装置を実
現することができる。図4に示す各ステップS32,S
33,S34,S35,S36,S37は、図1(a)
に示す各ステップS1,S2,S3,S4,S5,S6
とそれぞれ同じである。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複写機等
の画像形成装置の照明制御装置において、制御手段が、
一旦ゼロクロス信号を受けたら、スイッチング手段のト
リガオンのタイミングだけでなく、トリガオフのタイミ
ングもタイマにより監視しているため、交流入力電圧の
変動などでたとえ次のゼロクロス信号が遅延したとして
も、実際のゼロクロス点よりも前にトリガをオフするこ
とができ、露光ランプのフル点灯というよな制御の異常
を防止することができ、信頼性の高い照明制御装置を実
現することができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に加えて、制御手段が、トリガがオフしている
間のゼロクロス割り込みを制限するようにしたため、請
求項1記載の発明の効果に加えて、ゼロクロス信号の誤
入力による露光ランプフル消灯も防止することができる
照明制御装置を実現することができる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、制御手段
が、前回のゼロクロス割り込みから次のゼロクロス割り
込みまでの時間を監視するようにしたため、請求項2記
載の発明と比較して、より確実にゼロクロス信号の誤入
力を防止することができ、請求項1記載の発明の効果に
加えて、ランプ光量特性がより安定した、信頼性の高い
照明制御装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の照明制御装置の
実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】同上実施の形態の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図3】同上実施の形態の別の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】本発明にかかる画像形成装置の照明制御装置の
別の実施の形態を示すフローチャートである。
【図5】一般的な画像形成装置の例を概略的に示す正面
図である。
【図6】本発明に適用可能な電気回路の例を示すブロッ
ク図である。
【図7】従来の画像形成装置の照明制御の例を示すタイ
ミングチャートである。
【図8】従来の画像形成装置の照明制御の別の例を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
2 露光用ランプ 11 交流電源 13 スイッチング手段 19 ゼロクロス検知回路 20 制御手段としてのマイコン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、この交流電源からの交流入
    力により駆動される露光ランプと、上記交流入力のゼロ
    クロス点を検知するゼロクロス検知回路と、上記露光ラ
    ンプの通電をオン・オフするスイッチング手段と、上記
    ゼロクロス検知回路から出力されるゼロクロス信号に同
    期し、所定のタイミングで上記スイッチング手段のオン
    ・オフを制御する制御手段を有する画像形成装置の照明
    制御装置において、 上記スイッチング手段のトリガは、ゼロクロス信号を基
    準とする所定のタイミングでオンし、上記所定のタイミ
    ングよりも遅いタイミングであってトリガオンの基準と
    なった上記ゼロクロス信号と同一のゼロクロス信号を基
    準とする所定のタイミング、または次のゼロクロス信号
    のうち、早い方に対応してオフすることを特徴とする画
    像形成装置の照明制御装置。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング手段のトリガがオフし
    ている間は、次のゼロクロス信号に対応した処理を禁止
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の照
    明制御装置。
  3. 【請求項3】 上記スイッチング手段のトリガがオンし
    たあとこのトリガがオフするタイミング、およびトリガ
    オン基準時間として、次のゼロクロス信号を用いるのを
    タイマにより監視し、このタイマで設定した所定の時間
    以内ではゼロクロス信号を用いるのを禁止することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置の照明制御装置。
JP2459997A 1997-02-07 1997-02-07 画像形成装置の照明制御装置 Pending JPH10221787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2459997A JPH10221787A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 画像形成装置の照明制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2459997A JPH10221787A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 画像形成装置の照明制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10221787A true JPH10221787A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12142626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2459997A Pending JPH10221787A (ja) 1997-02-07 1997-02-07 画像形成装置の照明制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10221787A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108698516A (zh) * 2016-03-18 2018-10-23 戴姆勒股份公司 显示设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108698516A (zh) * 2016-03-18 2018-10-23 戴姆勒股份公司 显示设备
CN108698516B (zh) * 2016-03-18 2021-05-04 戴姆勒股份公司 显示设备
US11009871B2 (en) 2016-03-18 2021-05-18 Daimler Ag Display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090003868A1 (en) Image forming apparatus
JPH01298385A (ja) 定着ヒータ制御方法
US5986242A (en) Heater control device using phase angle control
US8768187B2 (en) Image forming apparatus and power supply device
US8958712B2 (en) Power control method, power control device, and image forming apparatus
JPH10221787A (ja) 画像形成装置の照明制御装置
JP3611726B2 (ja) 電力制御装置
JPS6031132A (ja) 自動露光装置
JP2005346475A (ja) 電力制御装置及びヒータ制御装置および画像形成装置
JP5389393B2 (ja) 画像形成装置およびゼロクロス検出制御方法
JP3599223B2 (ja) 画像形成装置の照明制御装置
JP3636254B2 (ja) 画像形成装置の照明制御装置
JP3630208B2 (ja) 画像形成装置の照明制御装置
JP3599221B2 (ja) 画像形成装置の照明制御装置
JP3734111B2 (ja) 画像形成装置
JP2005084546A (ja) 定着制御装置、定着制御方法、定着制御プログラム、記録媒体及び画像形成装置
JP3532355B2 (ja) 照明装置の異常検知方法
JP2002304085A (ja) 画像形成装置
JP2000122477A (ja) 画像形成装置
US20050023272A1 (en) Method and apparatus for controlling a heat source
JP7073960B2 (ja) ヒータ制御装置および画像形成装置
JP2005019295A (ja) ヒータ制御装置および画像形成装置
JP3535636B2 (ja) 電源回路
JP2000330653A (ja) 電力制御装置、電力制御方法、画像形成装置、及びコンピュータ読み出し可能な記憶媒体
JP2006058396A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040914