JP3535636B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

Info

Publication number
JP3535636B2
JP3535636B2 JP30341895A JP30341895A JP3535636B2 JP 3535636 B2 JP3535636 B2 JP 3535636B2 JP 30341895 A JP30341895 A JP 30341895A JP 30341895 A JP30341895 A JP 30341895A JP 3535636 B2 JP3535636 B2 JP 3535636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
voltage
output
switching element
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30341895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09131074A (ja
Inventor
利幸 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30341895A priority Critical patent/JP3535636B2/ja
Publication of JPH09131074A publication Critical patent/JPH09131074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3535636B2 publication Critical patent/JP3535636B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯駆動出力を
含む電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の露光用光源には、主と
してハロゲンランプが用いられており、蛍光灯は、大き
な光量を必要としない低速タイプの複写機において使用
されることが多かった。しかし、消費電力の少ないこと
から、より高速なタイプの複写機においても露光用光源
として蛍光灯を採用することが望まれている。
【0003】一方、装置に搭載される電源の小型化及び
低価格化の要求が益々高まっている中で、蛍光灯、低圧
電源、高圧電源の一体化が一部で進められており、その
一例として、1つの入力巻線に対して、蛍光灯用、低圧
用、高圧用といった複数の出力巻線を持つ複合型トラン
スを用いる複合型電源回路を挙げることができる。
【0004】複写機に搭載される複合型電源回路のブロ
ック構成を図6に示す。同図において、1は商用AC電
源ライン、2は整流ブリッジ、3は平滑用コンデンサ、
4は入力巻線駆動用スイッチング素子、5は共振コンデ
ンサで、複合型トランス37の入力インダクタンス成分
とにより電圧共振を発生させる役割を持つ。6はクラン
プダイオード、7はカレントトランスで、入力巻線駆動
用スイッチング素子4、共振コンデンサ5、クランプダ
イオード6を流れる電流を検出(モニター)するための
ものである。8はドライブトランスで、2次側にある制
御部9からのスイッチング素子駆動信号を1次側に伝達
する。10は整流ダイオードで、複合型トランス37の
低圧用フライバック巻線31の出力を整流する。11は
平滑コンデンサで、複合型トランス37の低圧用フライ
バック巻線31の出力を平滑する。本例では、低圧用フ
ライバック巻線31の出力は24Vに制御するものと
し、以下、24VRと称する。
【0005】12は24VR巻線(低圧用フライバック
巻線31)出力の平滑コンデンサ11の電圧を検出する
電圧検出抵抗、13は整流ダイオードで、複合型トラン
ス37の低圧用フォワード巻線32の出力を整流する。
14は24VU巻線出力のスイッチング素子で、複合型
トランス37の低圧用フォワード巻線32の平滑出力を
所定の値となるようにオン・オフ動作する。本例では、
低圧用フォワード巻線32の平滑出力は24Vに制御す
るものとし、以下、24VUと称する。15はフライホ
イールダイオード、16は整流用インダクタンス、17
は平滑コンデンサ、18は24VU巻線(低圧用フォワ
ード巻線32)出力のスイッチング素子14の出力を検
出するための検出抵抗、19は24VU巻線出力の電圧
制御部で、24VU巻線出力のスイッチング素子14の
出力を所定の値となるように24VU巻線出力のスイッ
チング素子14の導通率を制御する。
【0006】20はインダクタンスで、複合型トランス
37の蛍光灯駆動用巻線33の出力電流を所定の値に安
定化する。21は蛍光灯、22は蛍光灯21内の予熱用
フィラメント、23,24は分流用コンデンサで、予熱
用フィラメント22の予熱電流を所定の値にする。25
はダイオードブリッジで、蛍光灯21の両端電圧を直流
制御素子(例えば、トランジスタ)にて制御可能にす
る。26は蛍光灯用スイッチング素子で、蛍光灯21の
両端電圧を交流ショート、またはオープンさせる。27
は複合型トランス37の高圧用巻線34の出力を負電圧
に整流するダイオード、28は平滑コンデンサ、29は
複合型トランス37の高圧用巻線34の出力を正電圧に
整流するダイオードである。
【0007】30は平滑コンデンサ、37は複合型トラ
ンスで、低圧用フライバック巻線31、低圧用フォワー
ド巻線32、蛍光灯駆動用巻線33、高圧用巻線34,
35、一次巻線(入力巻線)36有している。50は入
力巻線駆動用スイッチング素子4の駆動信号出力部、5
1は一次側駆動電流検出入力部、52は24VR用平滑
コンデンサ11の平滑電圧検出入力部、60は24VU
巻線出力のスイッチング素子14の駆動信号出力部、6
1は24VU巻線出力のスイッチング素子14の平滑出
力検出部、62は入力巻線駆動用スイッチング素子4の
駆動信号入力部である。
【0008】次に上記構成の電源回路の動作を説明す
る。
【0009】商用AC電源ライン1からの電流は、
ブリッジ2により整流され且つ平滑用コンデンサ3によ
り平滑された後、複合トランス37の一次巻線36の一
端に入る。入力巻線駆動用スイッチング素子4がオンの
間、この入力巻線駆動用スイッチング素子4に流れる電
流は、複合トランス37の入力インピーダンスに反比例
した傾きで直線的に増加する。但し、蛍光灯駆動用巻線
33が蛍光灯用スイッチング素子26により交流ショー
トされている場合、または蛍光灯21が完全に点灯して
いる場合は、蛍光灯駆動用巻線33に接続される負荷
は、概略インダクタンス20となり(一般に蛍光灯の点
灯時、インピーダンスはインダクタンス20に比べ十分
に低い値となる)、それが巻線の巻数比の二乗に反比例
した値として、複合トランス37の一次インダクタンス
に並列追加されることとなる。さらに、24VU巻線出
力のスイッチング素子14がオンとなっている期間は、
その巻線電流が巻数比に反比例して一次側である入力巻
線駆動用スイッチング素子4に重畳される。
【0010】次に入力巻線駆動用スイッチング素子4が
オフすると、その際の電流エネルギーを基に一次側イン
ダクタンスと共振コンデンサ5によるLC共振が発生す
る。共振コンデンサ5の電圧は、概略正弦波となり、増
加してピークをむかえた後、減少する。このとき、クラ
ンプダイオード6によって負側はダイオード順方向電圧
に制限される。制御部9はカレントトランス7により、
この様子をモニターし、負側に電流が振り込むのを検知
した瞬間、入力巻線駆動用スイッチング素子4に対して
再びオン信号を発生する。複合トランス37の低圧用フ
ライバック巻線31は、この共振ピーク値側の位相で整
流平滑され、この電圧が制御部9によりモニターされ
る。2次側にある制御部9は、24Vよりも低い場合は
入力巻線駆動用スイッチング素子4のオン幅を増やし、
24Vよりもい場合は入力巻線駆動用スイッチング素
子4のオン幅を減らす。
【0011】以上により、入力巻線駆動用スイッチング
素子4に対しては、常に0ボルトでのスイッチング動作
が実現され、また複合トランス37の低圧用フライバッ
ク巻線31の整流平滑電圧が24Vに制御される。一
方、他の出力巻線は、複合トランス37の巻数比に応じ
た出力電圧が出力される。
【0012】24VU巻線出力は、いわゆるフォワード
側の出力を平滑する向きとなっており、一般には、24
VRに比べて出力電圧を大きく取ることができるが、複
合トランス37の各巻線のフォワード側電圧はAC入力
電圧の平滑電圧に概略比例するため、出力電圧に対する
要求精度によっては2次側での個別の電圧制御が必要と
なる。24VUの電圧制御部19は24VU整流電圧を
モニターし、24VU巻線出力のスイッチング素子14
の導通率を変化させ、所定の電圧に制御する。但し、2
4VUの出力電流に対応する一次側駆動分(巻数比に反
比例)が一次側の共振電流に比べて大きい場合、共振コ
ンデンサ5の共振電圧はマイナスまで振り込むことがで
きなくなる。本例では、共振コンデンサ5の共振電圧が
マイナスに振り込むことを検知して、入力巻線駆動用ス
イッチング素子4のオン信号のスタートを行っているた
め、このような状態になると、この同期オン動作ができ
なくなる。そのため、本例では、そのような状態の場合
には、制御部9に予め設定された最大オフ幅が経過後に
強制的にオン信号スタートとなるように動作する。
【0013】しかし、入力巻線駆動用スイッチング素子
4が電圧を印加された状態でオンされた場合、共振コン
デンサ5の電荷を入力巻線駆動用スイッチング素子4で
直接ショートする形となるため、入力巻線駆動用スイッ
チング素子4に対して大きな負担となると共に、大きな
ノイズ発生源となる。
【0014】そこで、24VUの電圧制御部19を図7
に示すように、入力巻線駆動用スイッチング素子4の駆
動信号を基に三角波を生成し、それと整流平滑電流と目
標値との比較結果を比較し、24VU巻線出力のスイッ
チング素子14のオン/オフ制御を行うように構成し、
24VU整流平滑出力の最大定格出力時にも、共振電圧
がマイナスに振り込むまで24VU巻線出力のスイッチ
ング素子14の導通を禁止するようにしていた。
【0015】図7は、図6における24VUの電圧制御
部19の構成を示すブロック図であり、同図において、
101は演算増幅器、102は24VU整流出力を演算
増幅器101に入力するためのゲイン調整回路、103
は比較基準値設定電圧、104は位相及びゲイン補償回
路、108はMPWM(入力巻線駆動用スイッチング素
子4の駆動信号)に同期した三角波を生成するための同
期回路、109は三角波を生成するための三角波生成回
路、105は前記三角波と演算増幅器101の出力とを
比較するための比較器で、出力形式はオープンコレクタ
方式である。106は比較器105の出力に対するプル
アップ抵抗、110は24VR巻線のスイッチング素子
14に対し論理を合わせ且つ駆動する反転素子である。
【0016】図8は、タイムチャートで有り、同図の
(a)はMPWM、(b)は入力巻線駆動用スイッチン
グ素子4のコレクタ電圧、(c)は入力巻線駆動用スイ
ッチング素子4のコレクタ電流(負側は24VR用平滑
コンデンサ11の電流)、(d)は三角波、(e)は2
4VUの電圧制御部19からの24VUSW(スイッ
チ)制御信号C、(f)は、蛍光灯21の点灯スタート
のタイミングをそれぞれ示す。
【0017】そして、入力巻線駆動用スイッチング素子
4の駆動信号MPWMを基に三角波生成回路109によ
り三角波を生成し、それと整流平滑電流と目標値との比
較結果を比較器105で比較し、24VU巻線出力のス
イッチング素子14のオン/オフ制御を行うように構成
し、24VU整流平滑出力の最大定格出力時にも、共振
電圧がマイナスに振り込むまで24VU巻線出力のスイ
ッチング素子14の導通を禁止するものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例にあっては、図8の(f)に示すように、蛍光
灯21の点灯スタート後の不点灯期間(蛍光灯21の両
端に起動電圧を印加するが、点灯に移行しない期間)
は、蛍光灯駆動用巻線33の電流が瞬間的に0となるた
め、それまで一次側共振回路において複合トランス37
のインダクタンスと並列に見えていた蛍光灯安定用イン
ダクタンスが瞬時になくなり、共振周期が大きく変化す
る。そのため、それまでの24VU制御における三角波
のスライスレベルでは、図8の(e)に示すように、共
振電圧が0ボルトになる前に24VUSW信号がオンす
ることとなるため、共振電圧は、その後も0ボルトまで
振り込むことができなくなり、共振コンデンサ5に電圧
を残したまま予め設定された最大オフ時間で入力巻線駆
動用スイッチング素子4がオンしてしまうことになり、
入力巻線駆動用スイッチング素子4の安全動作に影響を
与えると同時に、大きなノイズ発生源をつくってしまう
という問題点があった。
【0019】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、複合型トランスの共振駆動動作を確実に
遂行することができ、しかも蛍光灯の異常時である不点
灯動作時に十分な導通禁止効果が得られると共に、蛍光
灯の通常動作時である消灯動作及び点灯動作時に前記導
通禁止による副作用を回避し得る電源回路を提供しよう
とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の電源回路は、一端を所定の直流電圧入
力とし且つ他端を所定のオン・オフ動作させる1次巻線
とそのオフ時にエネルギーを取り出すフライバック巻線
とそのオン時エネルギーを取り出すフォワード巻線と全
周期に亘ってエネルギーを取り出す蛍光灯駆動用巻線と
を含む多出力巻線としたトランスと、前記フライバック
巻線の整流出力電圧を検出する第1の検出手段と、前記
第1の検出手段の検出結果により前記1次巻線のオン・
オフ動作の割合を制御し且つ前記フライバック巻線の整
流出力電圧を所定の値に制御する制御手段とを有する電
源回路において、前記フライバック巻線の整流前出力電
を検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段の
検出結果前記所定の電圧以下になるまで前記フォワー
ド巻線出力の導通を禁止する禁止手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0021】また、上記目的を達成するために請求項2
記載の電源回路は、請求項1記載の電源回路において、
前記フライバック巻線の整流前出力のピーク電圧が第2
所定の値以下の場合、前記禁止手段の機能を有効とし
且つ前記フライバック巻線の整流前出力のピーク電圧が
前記第2の所定の値以上の場合、前記禁止手段の機能を
無効とするように制御する制御手段を設けたことを特徴
とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0023】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態に係る電源回路の構成を示す
ブロック図であり、同図において、上述した従来の図6
と同一部分には、同一符号が付してある。図1において
図6と異なる点は、図6の場合、制御部9の入力巻線駆
動用スイッチング素子4の駆動信号出力部50から出力
された駆動信号を、24VUの電圧制御部19に供給す
るようになっているのに対して、図1の場合は複合型ト
ランス37の低圧用フライバック巻線31である24V
R巻線の出力を24VUの電圧制御部19に供給し、低
圧用フォワード巻線32である24VU巻線の出力が所
定の値となるまで、導通を禁止するようにしたものであ
る。
【0024】これを図2及び図3を用いて詳述する。
【0025】図2は、図1における24VUの電圧制御
部19の構成を示すブロック図であり、同図において、
上述した従来の図と同一部分には、同一符号が付して
ある。図2において図と異なる点は、図の構成に2
4VR巻線出力のゼロクロスタイミング検出回路107
を付加したことである。このゼロクロスタイミング検出
回路107は、24VR巻線出力が0ボルト(V)にな
るまで比較器105の出力を強制的にショートさせるも
のである。
【0026】図3は、タイムチャートで、同図の(a)
はMPWM、(b)は入力巻線駆動用スイッチング素子
4のコレクタ電圧、(c)は入力巻線駆動用スイッチン
グ素子4のコレクタ電流(負側は24VR用平滑コンデ
ンサ11の電流)、(d)は三角波、(e)は24VU
SW(スイッチ)制御信号A、(f)は蛍光灯21の点
灯スタート、(g)はマスク信号B、(h)は24VU
SW(スイッチ)制御信号Cのタイミングをそれぞれ示
す。
【0027】図3の(b)に示す、一次側である入力巻
線駆動用スイッチング素子4のコレクタ電圧の始めの2
つのフライバック波形までは、同図の(f)に示すよう
に消灯期間であり、24VUは目標値である24Vに制
御されている。次に蛍光灯21の点灯スタート信号が
入力され、蛍光灯駆動用スイッチング素子26がオフ
し、複合型トランス37の蛍光灯駆動用巻線33の電圧
が蛍光灯21の両端部に印加される。但し、前述したよ
うに蛍光灯21が点灯状態に移行するまでは、複合型ト
ランス37の蛍光灯駆動用巻線33出力は略開放状態
となるため、共振周期が急増し、フライバック波形の周
期がなくなる。このとき、本第1の実施の形態では、
24VR巻線出力が0ボルトになるまで、ゼロクロスタ
イミング検出回路107により、比較器105の出力が
強制的にショートさせられる。このため、24VUの電
圧制御部19の出力はハイ(High)となり、24V
巻線出力は導通禁止される。
【0028】これにより、一次側共振波形は略0ボルト
電圧まで下がったところで、最大オフタイム時間によ
り、入力巻線駆動用スイッチング素子4はオンに転換す
ることとなる。本第1の実施の形態24VRが0ボルト
になるところまで24VU巻線の導通を禁止するように
しているので、蛍光灯21の不点灯によりフライバック
波形の立ち下がりがなまってしまった場合、一次側共振
電圧としては、ある程度の残電圧がある所で、24VU
巻線出力が導通する。このため、完全に共振波形を0ボ
ルトまでもっていくことは、24VUの負荷電流値によ
っては困難となるが、残電圧自体は、相当量下がったと
ころで入力巻線駆動用スイッチング素子4がオン状態に
移行するため、従来に比べて十分な安全動作及びノイズ
抑制効果が得られる。
【0029】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図4及び図5に基づき説明する。
【0030】上述した第1の実施の形態では、24VR
が0ボルトになるところまで、24VU巻線の導通を禁
止するようにしているので、蛍光灯21の不点灯により
フライバック波形の立ち下がりがなまってしまった場
合、一次側共振電圧としては、ある程度の残電圧がある
ところで、24VUの巻線出力が導通する。このため、
完全に共振波形を0ボルトまでもっていくことは、24
VUの負荷電流値によっては困難となる。24VRに対
するスライスレベルを負側にもってくる、または蓄積時
間の長いトランジスタをゼロクロスタイミング検出回路
107に使用する等、何等かの手段で検出ポイントを更
に後ろにもってくることにより、不点灯時も確実に一次
側共振電圧が負側に振り込むようにすることは可能であ
るが、その場合、通常動作時(消灯及び点灯時)におい
ても、24VU巻線に対する導通禁止信号が強く影響を
及ぼし、24VUの出力電圧が定格最大負荷電流時に2
4ボルト(V)とれない状態となる。24VU巻線の巻
数を多くすれば、この問題は解決可能であるが、昇温、
コスト及び構造等、種々の制約によって安易に前記巻数
を多くすることができないのが現実である。
【0031】第2の実施の形態は、この点に鑑みてなさ
れたもので、24VR巻線出力のピーク値を検出し、2
4VRとしての通常出力である25ボルト(V)程度
(ダイオード1個分加算)のピーク電圧が得られる場合
は、蛍光灯が不点灯でないと判断し、24VU巻線出力
に対する導通禁止回路を無効にするようにしたものであ
る。
【0032】図4は、本発明のに係る電源回路における
24VUの電圧制御部19の構成を示すブロック図であ
り、同図において、上述した第1の実施の形態における
図2と同一部分には、同一符号が付してある。図4にお
いて図2と異なる点は、図2の構成に24VR巻線出力
のピーク値検出回路111を付加したことである。
【0033】図5は、タイムチャートで、同図の(a)
はMPWM、(b)は入力巻線駆動用スイッチング素子
4のコレクタ電圧、(c)は入力巻線駆動用スイッチン
グ素子4のコレクタ電流(負側は24VR用平滑コンデ
ンサ11の電流)、(d)は三角波、(e)は24VU
SW(スイッチ)制御信号A、(f)は蛍光灯21の点
灯スタート、(g)はマスク信号B、(h)は24VU
SW(スイッチ)制御信号Cのタイミングをそれぞれ示
す。
【0034】図5において24VR巻線出力のピーク値
検出回路111は、通常ピーク電圧が得られた場合、出
力トランジスタがオンし、導通禁止回路の出力トランジ
スタのベースをショートし、導通禁止信号をマスクして
しまう。前記出力トランジスタは、ある程度蓄積時間を
持つトランジスタが本第2の実施の形態では選定され、
ピーク電圧によりオンした後、図5の(g)に示すよう
にマスク信号Bとして十分な時間オン状態を保持し、そ
の後、次の周期以前にはオフとなる。
【0035】一方、蛍光灯の不点灯によって24VR巻
線のピーク電圧が22ボルト(V)程度以下に下がった
場合、図5の(g)に示すようにマスク信号Bはオフと
なり、導通禁止信号が有効となり、上述した第1の実施
の形態と同様な作用を行う。
【0036】本第2の実施の形態においては、通常動作
時(消灯及び点灯時)は24VU巻線出力に対する導通
禁止機能は無効とされるため、通常動作時に24VUが
定格電流を取れるだけの必要最小の巻数の複合型トラン
スの設計と、不点灯動作時には完全な共振動作を保証す
る導通禁止回路の設計を独立して行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1の
電源回路によれば、蛍光灯点灯開始信号入力後、蛍光灯
が実際に点灯するまでの不点灯期間、フライバック巻線
の整流前出力電圧が所定の電圧以下になるまで、フォワ
ード巻線出力の導通を禁止することにより、複合型トラ
ンスの共振駆動動作を確実に遂行することができるとい
う効果を奏する。
【0038】また、本発明の請求項2の電源回路によれ
ば、フライバック巻線の整流前出力電圧のピーク値で通
常動作(消灯及び点灯)と不点灯動作を判別することに
より、蛍光灯の不点灯を光量センサ等を用いるものより
も、高速且つ確実に検出することができ、その検出結果
に基づき、通常動作時にはフォワード巻線出力の導通禁
止機能を無効にすることによって、不点灯動作時に十分
な導通禁止効果が得られ且つ通常動作時に導通禁止回路
による副作用を回避することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電源回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】同電源回路における24VUの電圧制御部の構
成を示すブロック図である。
【図3】同電源回路のタイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電源回路にお
ける24VUの電圧制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】同電源回路のタイムチャートである。
【図6】従来の電源回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】同従来の電源回路における24VUの電圧制御
部の構成を示すブロック図である。
【図8】同従来の電源回路のタイムチャートである。
【符号の説明】
9 制御部(制御手段) 12 電圧検出抵抗(電圧検出手段) 19 電圧制御部 31 フライバック巻線 32 フォワード巻線 33 蛍光灯駆動用巻線 36 一次巻線 37 複合型トランス 107 ゼロクロスタイミング検出回路 111 ピーク値検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 3/28 H02M 7/537 H05B 41/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を所定の直流電圧入力とし且つ他端
    を所定のオン・オフ動作させる1次巻線とそのオフ時に
    エネルギーを取り出すフライバック巻線とそのオン時エ
    ネルギーを取り出すフォワード巻線と全周期に亘ってエ
    ネルギーを取り出す蛍光灯駆動用巻線とを含む多出力巻
    線としたトランスと、前記フライバック巻線の整流出力
    電圧を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手段
    の検出結果により前記1次巻線のオン・オフ動作の割合
    を制御し且つ前記フライバック巻線の整流出力電圧を所
    定の値に制御する制御手段とを有する電源回路におい
    て、 前記フライバック巻線の整流前出力電圧を検出する第2
    の検出手段と、 前記第2の検出手段の検出結果前記所定の電圧以下に
    なるまで前記フォワード巻線出力の導通を禁止する禁止
    手段を設けたことを特徴とする電源回路。
  2. 【請求項2】 前記フライバック巻線の整流前出力のピ
    ーク電圧が第2の所定の値以下の場合、前記禁止手段の
    機能を有効とし且つ前記フライバック巻線の整流前出力
    のピーク電圧が前記第2の所定の値以上の場合、前記禁
    止手段の機能を無効とするように制御する制御手段を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の電源回路。
JP30341895A 1995-10-30 1995-10-30 電源回路 Expired - Fee Related JP3535636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30341895A JP3535636B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30341895A JP3535636B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 電源回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09131074A JPH09131074A (ja) 1997-05-16
JP3535636B2 true JP3535636B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=17920788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30341895A Expired - Fee Related JP3535636B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3535636B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111869083B (zh) * 2018-03-09 2023-07-07 东芝三菱电机产业系统株式会社 电力变换装置
CN111082640B (zh) * 2019-12-13 2021-06-08 广州金升阳科技有限公司 一种正反激辅助供电电路及正反激供电电路

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09131074A (ja) 1997-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8334658B2 (en) Dimmer-disabled LED driver
JP3437410B2 (ja) ヒータ制御装置
EP1843215A1 (en) System and Method of Controlling Temperature of Fixing Unit
US8213822B2 (en) Power control for a printer fuser
US7186956B2 (en) Fuser-controlling apparatus for generating a power synchronization signal and detecting power voltage
JP3535636B2 (ja) 電源回路
JP3316170B2 (ja) 定着ヒータの制御方法および画像形成装置
JP2002050450A (ja) ヒータ制御方法および画像形成装置
JPH11214189A (ja) 放電灯点灯装置
JPH09146422A (ja) 画像形成装置
KR102117432B1 (ko) 전자레인지 회로, 전자레인지 회로의 제어 방법 및 제어 장치와 전자레인지
JP4061079B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP4159312B2 (ja) 零電圧スイッチング電源回路
JP3146792B2 (ja) インバータ装置
JP7400603B2 (ja) 電源システム、画像形成装置
KR970005552B1 (ko) 멀티펌프의 구동제어회로
JP3304534B2 (ja) 放電灯点灯装置
JPH09197896A (ja) 画像形成装置
JP3584678B2 (ja) インバータ装置
JPH11125979A (ja) 電子写真式プリンタの高圧電源回路およびそれを用いた 電子写真式プリンタ,複写機
JP3890092B2 (ja) 画像形成装置
JP4085853B2 (ja) 電子機器
JP2815231B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP6204342B2 (ja) 電力供給装置及び画像形成装置
JP2000133490A (ja) 蛍光灯点灯回路

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090319

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees