JPH10221358A - 加速度検出装置 - Google Patents

加速度検出装置

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JPH10221358A
JPH10221358A JP9018849A JP1884997A JPH10221358A JP H10221358 A JPH10221358 A JP H10221358A JP 9018849 A JP9018849 A JP 9018849A JP 1884997 A JP1884997 A JP 1884997A JP H10221358 A JPH10221358 A JP H10221358A
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JP
Japan
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acceleration
abnormality
sensors
detection
vehicle
Prior art date
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Application number
JP9018849A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsunehara
弘 恒原
Kensuke Fukuyama
研輔 福山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前後加速度及び横加速度を検出する加速度検出
装置において、より少ないセンサ数で加速度センサの異
常を確実に検出する。 【解決手段】加速度センサ54X,54Yを車両の前後
方向及び横方向の加速度を検出する位置に配置し、加速
度センサ54Eを加速度センサ54X及び54Yの負の
加速度検出方向を通る軸から45°ずれた方向の加速度
を検出する位置に配置する。各加速度センサ54X〜5
4Eの加速度検出値GX ,GY ,GE は、車両に作用す
る前後加速度XG 及び横加速度YG の関数で表すことが
できるから、前後加速度XG 及び横加速度YG は何れか
2つの加速度検出値から求めることができる。よって、
異なる組み合わせの2つの加速度検出値をもとに算出し
た複数の前後加速度XG を比較したとき、これらが一致
するとみなすことができなければ何れかの加速度検出値
が異常であり、すなわち、何れかの加速度センサが異常
であるとみなすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に発生する
車両の前後方向及び幅方向への加速度を検出するための
加速度検出装置に関し、特に、各方向の加速度を検出す
る複数の加速度検出センサの異常を加速度検出センサの
数を増加させることなく検出することができるようにし
たものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に発生する前後方向の加速度
を検出する前後加速度センサ或いは車両に発生する幅方
向の加速度を検出する横加速度センサ等においては、そ
の異常検出を行うために、例えば前後加速度センサを車
両に2つ搭載し、これらの二つの前後加速度センサの検
出値を比較することにより前後加速度センサの異常を検
出するようにしている。また、例えば特開平5−238
348号公報等に記載されているように、前後加速度セ
ンサを車両に2つ搭載し、これら前後加速度センサに対
して交互にテストパルスを出力して異常検出を行い、走
行中にはテストパルスによる故障診断中ではない方の前
後加速度センサの検出値を前後加速度検出値として出力
することにより、走行中でも的確な前後加速度検出値を
出力することができると共に異常検出を行うことができ
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の前後加速度センサの異常検出を行う方法では、前後
加速度センサの異常のみの検出を行っており、例えば横
加速度センサについても前後加速度センサと同様に2つ
の横加速度センサを車両に搭載し、二つの横加速度セン
サの検出値を比較することにより異常検出を行ったり、
或いは二つの横加速度センサに対して交互に故障診断を
行うことによって異常検出を行う場合には、合計4つの
加速度センサを車両に搭載する必要がある。よって、加
速度センサの数が増えてしまい、加速度センサの配置場
所の問題或いはコストの増加につながるという問題があ
る。
【0004】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
課題に着目してなされたものであり、より少ない加速度
センサ数で確実に加速度センサの異常を検出することが
でき、高精度に横加速度及び前後加速度を検出する事の
可能な加速度検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る加速度検出装置は、予め設定した基
準点に発生する異なる方向の加速度を検出する3つの加
速度検出手段と、前記基準点に発生する予め設定した異
なる2方向の加速度を、前記加速度検出手段のうちの組
み合わせの異なる2つの加速度検出手段の検出値をもと
に複数算出する加速度算出手段と、前記加速度算出手段
で算出した複数の加速度を同一方向毎に比較して前記加
速度検出手段の異常を検出する異常検出手段と、を備え
ることを特徴としている。
【0006】この請求項1の発明では、例えば車両の重
心点に発生する前後加速度と横加速度とを検出する加速
度検出装置において、重心点に発生するそれぞれ異なる
方向の加速度を検出する加速度検出手段が3つ配設され
ている。このとき、各加速度検出手段の検出値は、各加
速度検出手段で加速度を検出する方向に作用する前後加
速度及び横加速度の成分の和により表されるから、各加
速度検出手段の検出値は、前後方向の加速度と横方向の
加速度とを変数とする関数で表すことができる。よっ
て、各加速度検出手段のうちの何れか2つの加速度検出
手段の検出値から前後方向の加速度と横方向の加速度と
を検出することができる。
【0007】したがって、加速度算出手段で加速度検出
手段のうちの組み合わせの異なる加速度検出手段の検出
値に基づいてそれぞれ前後加速度及び横加速度を算出し
たとき、各加速度検出手段の検出値が正常であれば、そ
れぞれ異なる加速度検出手段の検出値をもとに算出した
前後加速度及び横加速度はほぼ一致するはずである。よ
って、加速度算出手段で算出した同一方向の加速度がそ
れぞれ一致するとみなすことができるか否かを異常検出
手段で判断することにより3つの加速度検出手段の何れ
かの異常を検出することができる。
【0008】また、請求項2に係る加速度検出装置は、
前記加速度検出手段のうちの2つは前記2方向に発生す
る加速度をそれぞれ検出するようにしたことを特徴とし
ている。
【0009】この請求項2の発明では、3つの加速度検
出手段のうちの2つを、所望とする2方向の加速度をそ
れぞれ検出するように配置したから、加速度検出手段の
検出値をもとに所望の2方向の加速度を検出した場合、
加速度検出手段のうちの2つの加速度検出手段の検出値
がそのまま所望とする加速度となり、加速度算出手段で
算出すべき演算量がその分削減され、所望とする2方向
の加速度算出までの処理時間がより短縮される。
【0010】また、請求項3に係る加速度検出装置は、
前記加速度検出手段は、前記2方向を通る軸と直交しな
い方向に発生する加速度をそれぞれ検出するようにした
ことを特徴としている。
【0011】この請求項3の発明では、3つの加速度検
出手段を、所望とする2方向の加速度とは直交しない方
向に発生する加速度をそれぞれ検出するように配置した
から、例えば加速度検出手段に所望とする方向の加速度
が作用した場合、これと直交する方向に作用する加速度
は零になるから、この方向の加速度を検出する加速度検
出手段の加速度検出値は零となり、加速度検出手段に異
常があって零なのか正常に作動していて零であるのかが
わからない。よって、この加速度検出手段の検出値に基
づいて異常検出手段により異常判定を行った場合にこの
加速度検出手段の異常を検出することができない。しか
しながら、各加速度検出手段では、所望とする2方向の
加速度とは直交しない方向に発生する加速度を検出する
ようにしたから、各加速度検出手段の加速度検出値は所
望とする2方向の加速度に応じた値をもった検出値とな
るから、加速度検出手段の異常を確実に検出することが
できる。
【0012】さらに、請求項4に係る加速度検出装置
は、車両に発生する前後方向の加速度と横方向の加速度
とを検出する加速度検出装置であることを特徴してい
る。この請求項4の発明では、車両に発生する前後方向
の加速度と横方向の加速度とを検出するから、3つの加
速度検出手段により、前後方向の加速度及び横方向の加
速度を検出することができると共に、加速度検出手段の
異常が確実に検出される。
【0013】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る加速度検出装置
によれば、3つの加速度検出手段をそれぞれ異なる方向
に発生する加速度を検出するように配置し、これら加速
度検出手段のうちの組み合わせの異なる2つの加速度検
出手段の検出値をもとに所望の2方向の加速度を複数算
出し、これらを比較することにより加速度検出手段の異
常を検出するようにしたから、所望の2方向の加速度を
検出することができると共に、3つの加速度検出手段の
異常検出を容易確実に行うことができる。
【0014】また、請求項2に係る加速度検出装置によ
れば、加速度検出手段のうちの2つの加速度検出手段で
所望の2方向に発生する加速度を検出するようにしたか
ら、加速度検出手段のうちの2つの加速度検出手段の検
出値がそのまま所望とする加速度となり、所望とする2
方向の加速度の算出及び加速度検出手段の異常の検出を
より短時間で行うことができる。
【0015】また、請求項3に係る加速度検出装置によ
れば、3つの加速度検出手段を、所望とする2方向を通
る軸と直交しない方向に発生する加速度をそれぞれ検出
するように配置したから、各加速度検出手段の異常を確
実に検出することができる。
【0016】さらに、請求項4に係る加速度検出装置に
よれば、車両に発生する前後方向の加速度と横方向の加
速度とを検出するようにしたから、3つの加速度検出手
段の異常を確実に検出することができ、より高精度な横
加速度及び前後加速度を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。この実施の形態では、本発明にお
ける加速度検出装置を、FR(フロントエンジン・リア
ドライブ)方式をベースにした四輪駆動車両用駆動力配
分制御装置に適用した場合について説明する。
【0018】図1において、1は回転駆動源、すなわ
ち、機関としてのエンジン、2FL〜2RRは前左輪〜
後右輪、3は各車輪2FL〜2RRへの駆動力配分比を
変更制御可能な駆動力伝達系、4は駆動力伝達系3によ
る駆動力配分を制御する駆動力配分制御装置を示す。
【0019】前記駆動力伝達系3はエンジン1からの駆
動力を断続する図示されないクラッチと、このクラッチ
の出力を選択された歯車比で変速する変速機12と、こ
の変速機12からの駆動力を前輪2FL,2FR側及び
後輪(常駆動輪)2RL,2RRに分割するトランスフ
ァ14とを備えている。そして、駆動力伝達系3では、
前記トランスファ14で分割された前輪側駆動力が前輪
側出力軸16,フロントディファレンシャルギア18及
び前輪側ドライブシャフト20を介して、前輪2FL,
2FRに伝達される。一方、後輪側駆動力がプロペラシ
ャフト(後輪側出力軸)22,リヤディファレンシャル
ギヤ24及び後輪側ドライブシャフト26を介して,後
輪2RL,2RRに伝達される。
【0020】前記トランスファ14には、前後輪に対す
るトルク配分比を変更できる可変トルククラッチとして
の流体式多板クラッチ機構(摩擦クラッチ)37が設け
られ、この流体式多板クラッチ機構37は、圧力制御弁
50から供給される作動油圧に比例して前輪側へ伝達さ
れる伝達トルクTがリニアに増加し、締結力に応じて駆
動トルクが後輪側及び前輪側に配分伝達されるようにな
っている。この前後輪に対するトルクの配分比は、作動
油の圧力に応じて(0:100〜50:50まで)連続
的に変更できるようになっている。
【0021】前記駆動力配分制御装置4は、前記トラン
スファ14と、前記流体式多板クラッチ機構37への作
動油を加圧供給する流体圧力源35と、この流体圧力源
35からの供給油圧を可変制御して前記流体式多板クラ
ッチ機構37の入力ポートに作動油を供給する圧力制御
弁50と、入力される各種センサからの検出信号に基づ
いて前記圧力制御弁50の出力油圧を制御するコントロ
ーラ60と、当該コントローラ60にその検出信号を供
給する、各車輪毎に設けられた前左右車輪速センサ52
FL及び52FR,後左右輪回転センサ52RL及び5
2RRと、車両の所定の方向に作用する加速度を検出す
る加速度センサ(加速度検出手段)54X,54Y,5
4Eと、を備えてなる。
【0022】前記圧力制御弁50は、いわゆる電磁比例
制御型の二次圧一定形減圧弁で構成されており、この圧
力制御弁50は、その比例ソレノイド50aに供給され
る指令電流ISOL の値に応じて当該減圧弁内に配設され
たスプールの開度が定まりこれにより、減圧弁の二次
側、すなわち、クラッチ機構37側の制御圧PC が一次
側、すなわち、当該減圧弁の入力ポートへの圧力変動に
関わらず前記指令電流I SOL に応じた設定圧に保持さ
れ、結局、クラッチ機構37の入力ポートに供給される
作動油の圧力Pは指令電流ISOL に比例して二次曲線的
に増減変化するようになっている。
【0023】前記駆動回路61は、前記マイクロコンピ
ュータ70から出力される制御信号ST を前記圧力制御
弁50の比例ソレノイド50aへの駆動信号である指令
電流ISOL に変換するために、例えばフローティング形
定電圧回路等で構成されている。
【0024】一方、前記車輪速センサ52FL〜52R
Rは、各車輪の適所に設けられ、車輪の回転数を光学方
式又は電磁方式で検知して、これに応じたパルス信号又
は正弦波電圧信号による車輪速信号VFL〜VRRを個別に
コントローラ60に出力するように構成されている。
【0025】また、前記加速度センサ54X,54Y,
54Eは、図2に示すように、ケース55内に格納さ
れ、それぞれ所定の方向に向けて作用する加速度を検出
可能であり、且つ車両の重心点を通る同一平面の軸線上
に配置されている。そして、前記加速度センサ54X
は、車両の前進又は後退に関わらず、車両の前後方向に
向けて作用する加速度の大きさに応じた正の電圧値から
なる前後方向の加速度を検出し、加速度検出値GX を出
力する。また、前記加速度センサ54Yは、車両の右旋
回又は左旋回に関わらず、車両の幅方向に向けて作用す
る加速度の大きさに応じた正の電圧値からなる車両の横
方向の加速度を検出し、加速度検出値GY を出力する。
また、加速度センサ54Eは、図2に示すように、加速
度センサ54X及び54Yの両方に対して135度ずれ
た方向に向けて作用する加速度の大きさに応じた正の電
圧値からなる加速度検出値GE を出力する。
【0026】前記コントローラ60は、各センサからの
検出信号を各検出値として読み込むためのA/D変換機
能を有する入力インタフェース回路と、演算処理装置
と、ROM,RAM等の記憶装置と、前記演算処理装置
で得られたクラッチ締結力制御信号ST を出力するため
のD/A変換機能を有する出力インタフェース回路と、
を少なくとも備えたマイクロコンピュータ70と、前記
指令電流ISOL を供給して圧力制御弁50を駆動する駆
動回路61とを備えている。
【0027】そして、このコントローラ60では、記憶
装置に格納された処理プログラムに基づいて所定の処理
を実行すると共に、後述する図3及び図4の制御処理に
したがって、各車輪速信号VFL〜VRRをもとに、前輪側
及び後輪側の車輪速信号の平均値をそれぞれ求め、これ
を前輪側及び後輪側の車輪速検出値VwF ,VwR とす
る。そして、この前輪側及び後輪側の車輪速検出値Vw
F ,VwR に応じて所定の駆動力配分制御処理を実行
し、すなわち、前後車輪速間の回転速度差ΔVを求め、
この回転速度差ΔV,前後加速度XG 及び横加速度YG
をもとに、予め設定された制御マップに基づいてクラッ
チトルクTを算出し、このクラッチトルクTを達成する
制御信号ST を前記駆動回路61に向けて出力する。
【0028】また、このとき、マイクロコンピュータ7
0では、各加速度センサ54X,54Y,54Eの加速
度検出値GX ,GY ,GE をもとに、これら加速度セン
サの異常検出を行う異常検出処理を実行し、各加速度検
出値GX ,GY ,GE をもとに後述の算出前後加速度X
G1及びXG2を算出し、これらを比較する。そして、これ
らの差が予め設定した所定値εより大きい場合には、加
速度センサ54X,54Y,54Eのうちの何れかが異
常であるとして、各加速度センサ54X,54Y,54
Eに対して個別に故障診断を行う。そして、異常の有
無,異常センサの数を表す異常フラグFを、故障診断の
結果に基づいて設定すると共に、異常センサを特定する
特定情報を所定の記憶領域に格納する。
【0029】前記異常検出処理は、前記加速度センサ5
4X,54Y,54Eの各加速度検出値GX ,GY ,G
E と前後加速度XG 及び横加速度YG との間には、以下
の関係が成り立つことからこれに基づいて行われる。
【0030】今、3つの加速度センサZ1 ,Z2 ,Z3
が例えば図5に示すように、αβ平面上に配置され、加
速度センサZ1 はα,βが共に正となる領域に配置され
てα軸からθ1 だけずれた方向に作用する加速度を検出
し、加速度センサZ2 はαが負,βが正となる領域に配
置されてβ軸からθ2 だけずれた方向に作用する加速度
を検出し、加速度センサP3 はα,βが共に負となる領
域に配置されてα軸からθ3 だけずれた方向に作用する
加速度を検出するものとする。
【0031】このとき、α軸の正方向に働く加速度をG
α,β軸の正方向に働く加速度をGβとすると、基準点
に対して加速度Gα及びGβが作用したときの各加速度
センサZ1 〜Z3 の加速度検出値G1 ,G2 ,G3 は、
次のように表すことができる。
【0032】 G1 =Gβ・sinθ1 +Gα・cosθ1 ……(1) G2 =Gβ・cosθ2 −Gα・sinθ2 ……(2) G3 =−Gβ・sinθ3 −Gα・cosθ3 ……(3) 前記(1)及び(2)式からGβは次式(4)で表さ
れ、(2)及び(3)式からGβは次式(5)で表さ
れ、(1)及び(3)式からGβは次式(6)で表され
る。
【0033】 Gβ=(d・G1 +b・G2 )/(a・d+b・c) ……(4) Gβ=(f・G2 −d・G3 )/(c・f+d・e) ……(5) Gβ=(f・G1 +b・G3 )/(a・f−b・e) ……(6) 同様にして、前記(1)〜(3)式からGαは次式
(7)〜(9)で表される。
【0034】 Gα=(c・G1 −a・G2 )/(a・d+b・c) ……(7) Gα=(−e・G2 −c・G3 )/(c・f+d・e) ……(8) Gα=(e・G1 +a・G3 )/(b・e−a・f) ……(9) なお、式中のa=sinθ1 ,b=cosθ1 ,c=c
osθ2 ,d=sinθ2 ,e=sinθ3 ,f=co
sθ3 である。
【0035】よって、これら加速度センサZ1 〜Z3
加速度検出値G1 ,G2 ,G3 に基づいて前記(4)〜
(6)式から求められるGβの値を比較したとき、これ
らが一致しない場合には、何れかの加速度検出値G1
2 ,G3 の値が異常、つまり何れかの加速度センサZ
1 〜Z3 が異常であるとみなすことができる。同様に、
前記(7)〜(9)式から求められるGαの値を比較し
たとき、これらが一致しない場合には、何れかの加速度
センサZ1 〜Z3 が異常であるとみなすことができる。
【0036】よって上記実施の形態の場合、β軸を車両
の前後方向とし、α軸を車両の幅つまり横方向とする
と、θ1 =0,θ2 =0,θ3 =45°として表すこと
ができるから、車両の前後加速度XG は前記(4)〜
(6)式に基づき次式(10)及び(11)から求めら
れる。また、車両の横加速度YG は前記(7)〜(9)
式に基づき次式(12)及び(13)から求められる。
【0037】 XG1=GX ……(10) XG2=−GY −GE /cos45° ……(11) YG1=GY ……(12) YG2=−GX −GE /sin45° ……(13) したがって、加速度センサ54Xの加速度検出値GX
基づく算出前後加速度XG1と、加速度センサ54Y及び
54Eの加速度検出値GY 及びGE に基づく算出前後加
速度XG2とを比較することによって、加速度センサ54
X,54Y及び54Eの何れかの異常を検出することが
できる。
【0038】次に、上記実施の形態の動作をマイクロコ
ンピュータ70での、図3及び図4に示す駆動力配分制
御処理及び異常検出処理の処理手順を示すフローチャー
トに基づいて説明する。この駆動力配分制御処理は、例
えば所定時間(例えば20msec)毎のタイマ割り込
み処理により実行される。
【0039】なお、制御処理中の異常フラグFは初期状
態ではF=0に設定されているものとする。駆動力配分
制御処理では、まず、ステップS1で各車輪速センサ5
2FL〜52RRからの各車輪速信号VFL〜VRRを読み
込み、次にステップS2で各車輪速信号VFL〜VRRをも
とに前輪側の車輪速信号どうし、また後輪側の車輪速信
号どうしの平均値をそれぞれ求めることによって、前輪
側の車輪速検出値VwF 及び後輪側の車輪速検出値Vw
R をそれぞれ算出する。次いでステップS3で前後輪の
車輪速検出値VwF 及びVwR から、前後車輪速差ΔV
(ΔV=VwR −Vw F )を算出する。
【0040】次に、ステップS4で、所定の記憶領域に
格納されている異常フラグFを参照し、F=0である場
合にはステップS5に移行する。また、異常フラグがF
=1である場合にはステップS10に移行し、F=2で
ある場合にはステップS12に移行する。
【0041】前記ステップS5では、加速度センサ54
X及び加速度センサ54Yからの加速度検出値GX 及び
Y を読み込み、加速度検出値GX を前後加速度XG
加速度検出値GY を横加速度YG として設定する(ステ
ップS6)。そして、これら加速度とステップS3で算
出した前後車輪速差ΔVと、に基づいて予め設定した図
6の制御マップに基づいてクラッチトルクTを算出する
(ステップS7)。
【0042】この制御マップでは、例えば前後車輪速差
ΔVが大きくなるほど前輪への駆動力を大きくしてアン
ダステアを含む走行安定性を高めるために、ΔVが増加
するに応じてクラッチトルクTを所定定数Kに応じて増
加させるようになっている図6(a))。このとき、前
後加速度XG が大きくなる程前輪へのトルク伝達を大き
くし車両の加速性能を高めると共に車両の安定性を高め
るようにしている(図6(b))。また、横加速度YG
が大きくなるほど定数Kを小さくして前輪へのトルク伝
達を小さくし、同一の旋回特性の実現及び発進,直進加
速時等において4WDとしての駆動性能及び安定性を発
揮するようにしている(図6(c))。
【0043】次いで、ステップS8に移行して、ステッ
プS7で算出したクラッチトルクTを実現するために圧
力制御弁50の比例ソレノイド50aに供給すべき指令
電流ISOL を算出し、ステップS9に移行して、ステッ
プS8で算出した指令電流I SOL の値に応じた制御信号
T を出力インタフェース回路70dを介して駆動回路
61に出力し、処理を終了する。
【0044】これによって、駆動回路61で、制御信号
T を指令電流ISOL に変換して、これを比例ソレノイ
ド50aに出力する。よって、指令電流ISOL の値に応
じて圧力制御弁50内に配設されたスプールの開度が定
まりこれにより、クラッチ機構37側の制御圧PC が指
令電流ISOL に応じた設定圧に調整され、クラッチ機構
37の締結力が調整される。
【0045】一方、ステップS4の処理において、異常
フラグFがF=1でありステップS10に移行すると、
このステップS10では、予め設定されている所定の記
憶領域に格納されている、異常が生じた加速度センサを
特定する特定情報を参照する。そして、ステップS11
に移行して、加速度センサ54Xが異常である場合に
は、加速度センサ54Y及び54Eの加速度検出値GY
及びGE を読み込み、これをもとに前記式(11)に基
づいて算出前後加速度XG2を算出し、これを前後加速度
G として設定する。また、加速度センサ54Yが異常
である場合には、加速度センサ54X及び54Eの加速
度検出値GX 及びGE を読み込み、これをもとに前記式
(13)に基づいて算出横加速度YG2を算出し、これを
横加速度Y G として設定する。そして、ステップS7に
移行する。
【0046】また、ステップS4の処理において、異常
フラグFがF=2でありステップS12に移行すると、
このステップS12では、ステップS3で検出した前後
車輪速差ΔVのみに基づいて図6(a)の制御マップに
したがって、クラッチトルクTを算出する。そして、ス
テップS8に移行する。
【0047】また、マイクロコンピュータ70では、異
常検出処理を、例えば所定時間(例えば20msec)
毎のタイマ割り込み処理により実行する。まず、ステッ
プS21で、加速度センサ54X,54Y,54Eの各
加速度検出値GX ,GY ,G E を読み込み、次いで、こ
れら加速度検出値に基づいて前記(10)及び(11)
に基づいて算出前後加速度XG1及びXG2を算出する(ス
テップS22)。
【0048】次いで、ステップS23に移行して、算出
前後加速度XG1とXG2との差|XG1−XG2|が予め設定
した基準値εよりも小さいか否かを判定する。この基準
値εは算出前後加速度XG1とXG2とが一致するとみなす
ことの可能な値である。
【0049】そして、|XG1−XG2|<εである場合に
は、各加速度センサ54X〜54Eは正常であるとして
異常検出処理を終了し、メインプログラムに戻る。一
方、ステップS23で、|XG1−XG2|<εを満足しな
い場合には、加速度センサ54X〜54Eのうちの少な
くとも何れか1つが異常であるとして、異常センサ特定
処理を行う(ステップS24)。
【0050】この異常センサ特定処理は、例えば、各加
速度検出値GX ,GY ,GE の値が加速度検出値として
取り得る範囲内の値であるか、或いは、各加速度検出値
X,GY ,GE を予め所定時間保持しておき、所定期
間内における各加速度検出値の値が変化しているか等の
処理を行うことにより、異常の発生した加速度センサを
特定し、異常の発生した加速度センサを特定する特定情
報を所定の記憶領域に格納すると共に、例えば運転者に
通知する等の処理を行う。
【0051】そして、ステップS25に移行し、異常が
発生した加速度センサが1つであり、加速度センサ54
Eが異常である場合には異常フラグをF=0に設定し、
異常が発生した加速度センサが1つであり加速度センサ
54X又は54Yの何れかである場合には異常フラグF
をF=1に設定する。また、異常が発生した加速度セン
サが2以上である場合には、異常フラグをF=2に設定
する。また、異常が発生した加速度センサを特定できな
い場合にも異常フラグをF=2に設定する。そして、異
常検出処理を終了してメインプログラムに戻る。
【0052】ここで、ステップS6,S22の処理が加
速度算出手段に対応し、ステップS23の処理が異常検
出手段に対応している。したがって、走行している車両
において、この車両に搭載されている加速度センサ54
X,54Y,54Eが正常に作動している場合には、各
加速度センサ54X〜54Eの加速度検出値GX
Y ,GE はそれぞれ車両に作用する加速度に応じた値
を表すから、これら加速度検出値GX ,GY ,GE に基
づき前記式(10)及び(11)に基づいて算出される
算出前後加速度XG1及びXG2はほぼ一致する(ステップ
S22,23)。よって、異常フラグFはF=0のまま
となる。
【0053】よって、駆動力配分制御処理では、異常フ
ラグFがF=0であるから(ステップS4)、各加速度
センサ54X〜54Eは正常に作動しているものとし、
前後方向の加速度を検出する加速度センサ54Xの加速
度検出値GX を前後加速度X G ,横方向の加速度を検出
する加速度センサ54Yの加速度検出値GY を横加速度
G として設定される。そして、車輪速センサ52FL
〜52RRからの各車輪速信号VFL〜VRRをもとに算出
した前輪側の車輪速検出値VwF と後輪側の車輪速検出
値VwR との前後車輪速差ΔV(ΔV=VwR −V
F )(ステップS1〜3)と、前後加速度XG 及び横
加速度YG をもとに、図6の制御マップにしたがって、
クラッチトルクTが算出される(ステップS7)。そし
て、このクラッチトルクTに応じた指令電流値iが算出
されて制御信号ST が出力されることにより、この車両
走行状態に応じた駆動力配分が行われる。
【0054】この状態から、例えば、加速度センサ54
Xに異常が発生した場合には、異常検出処理が実行され
たときに、加速度検出値GX が異常となることから、算
出前後加速度XG1が、前後方向の加速度に応じた値を表
さなくなり、算出前後加速度XG1とXG2とが一致しなく
なる(ステップS23)。よって、異常検出処理では、
各加速度センサ54X〜54Eに対して故障診断を実行
し、例えば予め保持している所定期間における各加速度
検出値GX 〜GE をもとに、検出値の値に変動がある
か、予め設定した各加速度検出値GX 〜GE が取り得る
範囲内の値であるか等によって異常検出が行われる(ス
テップS24)。これによって加速度センサ54Xが異
常であることが特定されると、加速度センサ54Xを特
定する特定情報が所定の記憶領域に格納されると共に、
異常が生じたセンサは1つであるから、異常フラグFが
F=1に設定される(ステップS25)。
【0055】よって、駆動力配分制御処理では、異常フ
ラグがF=1に設定されていることから、所定の記憶領
域に格納されている異常が生じた加速度センサを特定す
る特定情報を参照する。この場合、加速度センサ54X
の異常として特定されているから、前後加速度XG とし
て、加速度センサ54Xの加速度検出値GX を用いず
に、前記(11)式をもとに、正常な加速度センサ54
Y及び54Eの加速度検出値GY 及びGE をもとに、算
出前後加速度XG2を算出し、これを前後加速度X G とし
て設定する。そして、加速度検出値GY 及びGE に基づ
く前後加速度XGと、加速度検出値GY に基づく横加速
度YG と、前後車輪速差ΔVとをもとにクラッチトルク
Tを算出する。そしてこのクラッチトルクTに応じた制
御信号STを出力する。
【0056】一方、異常が生じた加速度センサが54Y
である場合には、ステップS11の処理において、横加
速度YG として加速度センサ54Yの加速度検出値GY
を用いずに、前記(13)式に基づき正常な加速度セン
サ54X及び54Eの加速度検出値GX 及びGE をもと
に、算出横加速度YG2を算出し、これを横加速度YG
して設定する。そして、加速度検出値GX に基づく前後
加速度XG と、加速度検出値GY 及びGE に基づく横加
速度YG と、前後車輪速差ΔVとをもとにクラッチトル
クTを算出する。そしてこのクラッチトルクTに応じた
制御信号ST を出力する。
【0057】また、例えば3つの加速度センサのうち2
つ以上の加速度センサに異常が生じた場合には、異常検
出処理においてこれを検出するとステップS25の処理
で異常フラグをF=2に設定する。よって、各加速度検
出値GX 〜GE に基づいて前後加速度XG 及び横加速度
G として正常な値を設定することができないから、駆
動力配分制御処理では、異常フラグFがF=2であるこ
とから、クラッチトルクTの設定に前後加速度XG 及び
横加速度YG を用いずに、前後車輪速差ΔVのみに基づ
いてクラッチトルクTを算出する。
【0058】したがって、加速度センサ54X,54
Y,54Eをそれぞれ異なる方向に作用する加速度を検
出するように配置したから、これら各加速度センサの加
速度検出値をもとに、前記(10)及び(11)式に基
づいて算出前後加速度XG1,X G2を算出してこれを比較
することによって、加速度センサの異常を容易且つ確実
に検出することができる。また、従来と同数の3つの加
速度センサを用いることにより実現することができるか
ら、加速度センサの追加に伴うコストアップ或いは配置
場所の問題等が生じることはなく、特に、車両に搭載す
る場合等、搭載部品が増加するとその配置位置は大きな
問題となるが、従来と同数の加速度センサにより実現す
ることができるから、車両に作用する前後加速度及び横
加速度を検出する加速度センサに適用すればより効果的
である。
【0059】また、上記実施の形態においては、横加速
度及び前後加速度を2つの加速度検出値に基づいて算出
して求めるようにしたから、加速度センサのうちの何れ
かの1つに異常が生じた場合でもその他の正常に作動し
ている2つの加速度センサの加速度検出値をもとに横加
速度或いは前後加速度を算出することができる。よっ
て、例えば特開平5−238348号公報等に記載され
ている加速度センサの場合には、横加速度センサに異常
が発生した場合には、以後横加速度の検出を行うことが
できず、横加速度を考慮した駆動力配分を行うことがで
きない。しかしながら、上記実施の形態の場合には、何
れか一つの加速度センサが異常となった場合でもその他
の加速度センサが正常であれば、この加速度センサの加
速度検出値に基づいて横加速度或いは前後加速度を算出
することができるから、これに基づきクラッチトルクT
を算出することにより、より車両の走行状態に応じた駆
動力配分を行うことができ、車両の走行安定性を向上さ
せることができる。
【0060】また、上記実施の形態においては、加速度
センサ54Xで車両の前後方向の加速度を検出し加速度
センサ54Yで車両の横方向の加速度を検出するように
したから、算出前後加速度及び算出横加速度の演算処理
をより容易に行うことができ、これら加速度の算出に要
する処理時間を短縮することができる。
【0061】なお、上記実施の形態では、加速度センサ
54Xで車両の前後方向の加速度を検出し加速度センサ
54Yで車両の横方向の加速度を検出するようにした場
合について説明したがこれに限るものではなく、互いに
異なる方向に作用する加速度を検出可能な位置に配置す
るようにすればよい。この場合、図3の駆動力配分制御
処理において、前記(4)〜(6)式の何れか、及び前
記(7)〜(9)式の何れかをもとに算出前後加速度及
び算出横加速度を算出し、これを前後加速度X G 及び横
加速度YG として設定し、加速度センサの異常が検出さ
れた場合には、異常が生じていない加速度センサの加速
度検出値をもとに算出前後加速度及び算出横加速度を算
出するようにすればよい。
【0062】また、上記実施の形態の場合、直進走行時
には横方向の加速度を検出する加速度センサ54Yの加
速度検出値GY が零となるから、直進走行時に加速度セ
ンサ54Yが異常になった場合には、この異常を検出で
きない。同様に車両が定速旋回走行している場合には、
前後方向の加速度を検出する加速度センサ54Xの加速
度検出値GX が零に近い値となるため、定速旋回走行し
ている場合には加速度センサ54Xの異常を検出しにく
くなる。つまり、車両が通常走行している際に頻度が多
いと考えられる直進時や定速旋回時に各加速度センサの
異常を検出しやすくするためには、加速度センサの配置
方向を車両の前後方向及び横方向から離すようにすれば
よい。
【0063】よって、例えば、図7(a)に示すよう
に、加速度センサ54X及び54Yを横加速度が作用す
る方向の軸線に対して45°方向に且つ前後加速度が作
用する方向の軸線を挟んで対象に配置し、且つ加速度セ
ンサ54Eを車両の後退方向に作用する加速度を検出す
る位置に配置すれば、直進走行時でも全ての加速度セン
サの異常を検出することができる。
【0064】また、例えば図7(b)に示すように、図
7(a)において加速度センサ54Eを前後方向の軸線
よりも22.5°ずらした軸線上に配置したり、図7
(c)に示すように、図7(a)の加速度センサ54X
を横加速度が作用する方向の軸線に対して30°,加速
度センサ54Eを前後方向の軸線よりも30°ずらした
軸線上に配置するようにすれば、車両の走行状態に係わ
らず、全ての加速度センサ54X,54Y,54Eの異
常を検出することができる。
【0065】また、上記実施の形態の場合、2つ異常の
加速度センサの異常を検出した場合には、前後車輪速差
ΔVのみに基づいてクラッチトルクTを設定するように
した場合について説明したが、これに限るものではな
く、二輪駆動状態、或いは四輪駆動状態に固定するよう
にしてもよい。
【0066】また、上記実施の形態においては、異常検
出処理においては、各加速度検出値GX 〜GE に基づい
て算出前後加速度XG1,XG2を算出し、これを比較する
ようにした場合について説明したが、これに限らず、算
出横加速度YG1,YG2を算出し、これに基づき異常検出
を行うようにしてもよい。
【0067】また、上記実施の形態では、後輪駆動車を
ベースにした四輪駆動車に適用した場合について説明し
たが、前輪駆動車をベースにした四輪駆動車であって
も、同様の作用効果を得ることができる。
【0068】また、上記実施の形態では、制御装置をマ
イクロコンピュータで構成した場合について説明した
が、これに限らず、シフトレジスタ、演算回路等の電子
回路を組み合わせて構成するようにしてもよい。
【0069】また、上記実施の形態では、クラッチ機構
として油圧駆動による流体式摩擦クラッチを用いた場合
について説明したが、これに限らず、駆動力を連続的に
配分できるクラッチであれば、例えば電磁クラッチ機構
等にも適用することができる。
【0070】また、上記実施の形態では、可変トルクク
ラッチを付勢する作動流体として作動油を適用した場合
について説明したが、これに限らず水等の流体、空気な
どの気体を適用することもできる。また、圧力制御弁と
しては、前記減圧弁に限定されるものではなく、他の指
令値に応答して二次側の圧力を制御可能な圧力制御弁を
適用することも可能である。
【0071】さらに、上記実施の形態では、本発明にお
ける加速度検出装置を四輪駆動車両用駆動力配分制御装
置に適用した場合について説明したが、これに限るもの
ではなく、前後加速度XG 及び横加速度YG をもとに制
御処理を行う処理装置に適用することも可能である。ま
た、車両に搭載する場合に限らず、異なる2方向に作用
する加速度を検出しこれをもとに処理を行うような装置
であれば適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における駆動力配分制御装置を適用した
四輪駆動制御装置の一例を示す車両構成の概略説明図で
ある。
【図2】加速度センサの配置状況の一例を示す概略構成
図である。
【図3】駆動力配分制御処理の処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図4】異常検出処理の処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。
【図5】異常検出処理の異常判定方法を説明する説明図
である。
【図6】図3の演算処理でクラッチトルクTを算出設定
するための制御マップである。
【図7】加速度センサのその他の配置状況を表す説明図
である。
【符号の説明】
1 エンジン 2FL〜2RR 前左輪〜後右輪 3 駆動力系 4 駆動力配分制御装置 12 変速機 14 トランスファ 35 流体圧力源 37 クラッチ機構 50 圧力制御弁 52FL〜52RR 車輪速センサ 54X,54Y,54E 加速度センサ 60 コントローラ 61 駆動回路 70 マイクロコンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定した基準点に発生する異なる方
    向の加速度を検出する3つの加速度検出手段と、前記基
    準点に発生する予め設定した異なる2方向の加速度を、
    前記加速度検出手段のうちの組み合わせの異なる2つの
    加速度検出手段の検出値をもとに複数算出する加速度算
    出手段と、前記加速度算出手段で算出した複数の加速度
    を同一方向毎に比較して前記加速度検出手段の異常を検
    出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする加速
    度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記加速度検出手段のうちの2つは前記
    2方向に発生する加速度をそれぞれ検出するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の加速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記加速度検出手段は、前記2方向を通
    る軸と直交しない方向に発生する加速度をそれぞれ検出
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の加速度
    検出装置。
  4. 【請求項4】 車両に発生する前後方向の加速度と横方
    向の加速度とを検出する加速度検出装置であることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の加速度検出装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123575A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Calsonic Kansei Corp 乗員検知装置
JP2007521182A (ja) * 2003-07-17 2007-08-02 オートリブ ディヴェロプメント アクチボラゲット 衝突検出システム
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JP2012202943A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 National Research Institute For Earth Science & Disaster Provention 地震動計測装置、それを用いた地震動計測システム及び地震動計測方法
WO2017010309A1 (ja) * 2015-07-15 2017-01-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 加速度検出装置

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