JPH10221249A - 薬物の測定装置とセンサ及び該センサに用いる検出素子 - Google Patents

薬物の測定装置とセンサ及び該センサに用いる検出素子

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JPH10221249A
JPH10221249A JP33773797A JP33773797A JPH10221249A JP H10221249 A JPH10221249 A JP H10221249A JP 33773797 A JP33773797 A JP 33773797A JP 33773797 A JP33773797 A JP 33773797A JP H10221249 A JPH10221249 A JP H10221249A
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metal thin
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Norio Miura
則雄 三浦
Noboru Yamazoe
▲のぼる▼ 山添
Taizo Uda
泰三 宇田
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DKK Corp
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/55Specular reflectivity
    • G01N21/552Attenuated total reflection
    • G01N21/553Attenuated total reflection and using surface plasmons
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/808Optical sensing apparatus
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10S436/805Optical property

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低分子量の薬物であっても、エバネッセント
波の共鳴現象を利用して、より高感度に、そして、より
簡便に測定することのできる測定装置、センサ及びこの
センサに用いる検出素子を提供する。 【解決手段】 高屈折のプリズム1に、測定対象として
の抗原である薬物を固定化した金属薄膜を形成してある
検出素子2を装着する。この検出素子2に、薬物と特異
的に結合する抗体と試料液の混合液を接触させた際の共
鳴角の変化量から試料液中の薬物量を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面プラズモン共
鳴現象等のエバネッセント波に対する共鳴現象を利用す
る薬物の測定装置、センサ及びこのセンサに用いる検出
素子に関する。本発明は、薬物の中でも特に尿や血液等
の体液中の薬物、例えばモルヒネ、メタンフェタミン、
コカイン、ヘロインなどの低分子量の抗原である有機薬
物の測定に好適に使用可能である。
【0002】
【従来の技術】従来より、尿や血液等の体液中の薬物の
測定方法としては、各種の測定方法が採用されている。
例えば、クロマトグラフィー、質量分析、沈殿反応によ
る分析、分光分析等の各種の測定方法が挙げられる。
【0003】しかしながら、これらの測定方法において
は、いずれも測定に使用する試料液の調製には、抽出工
程や、精製工程等の複雑な前処理工程が必要であり、感
度も低く、実用に耐えるものでなかった。
【0004】一方、最近高感度な測定が可能な分析方法
として、エバネッセント波に対する共鳴現象を利用した
方法が注目されている。エバネッセント波とは、光が全
反射したときの光波のように、境界面からの距離に対し
て指数関数的に減衰しエネルギーを持たなくなる光波で
ある。
【0005】エバネッセント波に対する共鳴現象として
最も良く知られているものは、エバネッセント波と表面
プラズモンの波数が一致すると共鳴が生じる表面プラズ
モン共鳴現象である。表面プラズモン共鳴現象の発生は
光エネルギーの一部が表面プラズモンを励起するために
使われるので光エネルギーの減少として把握できる。こ
の現象が発生する条件(入射光の入射角又は波数)は接
している物質の状態によって変化するので、共鳴現象が
発生する条件を調べることにより接している物質の状態
についての知見が得られる。
【0006】例えば、プリズムの一面に金属薄膜を形成
し、プリズムを通してプリズムと金属薄膜の界面で光を
反射させた場合、エバネッセント波は、プリズムの外側
にしみ出してプリズム表面上を伝播する。金属が十分に
薄い場合、エバネッセント波は金属を通過する。エバネ
ッセント波の波数は光の入射角に依存している。一方、
表面プラズモンは、表面に局在したプラズマ振動の量
子、つまりエネルギーが量子化されることに対応する表
面プラズマ振動の素励起である。金属は自由電子が固定
した陽イオンの背景の中を動き回っていて固体プラズマ
とみなすことができ、その表面では表面プラズモンが生
じる。表面プラズモンの波数は金属薄膜に接する物質の
屈折率に依存する。
【0007】金属薄膜に接する物質の状態変化により屈
折率が変化すると、表面プラズモンの波数が変化し、表
面プラズモン共鳴現象の起こるエバネッセント波の波数
が変化する。つまり、反射光強度の減少するエバネッセ
ント波の波数が変化する。エバネッセント波の波数は光
の入射角に依存するため、反射光強度の減少する入射
角、すなわち表面プラズモン共鳴現象の生じる入射光の
入射角(共鳴角)が変化する。したがって、この入射角
すなわち共鳴角を読みとることにより金属薄膜に接する
物質の状態(具体的には屈折率)を知ることができる。
金属薄膜の表面に接する物質の屈折率が大きくなるほど
共鳴角は大きくなる。また、屈折率は一般的に分子量が
大きいほど大きい。
【0008】エバネッセント波に対する共鳴現象として
知られている他のものは、レゾナントミラーを利用した
共鳴現象である。レゾナントミラーは、100nm程度
の厚さからなる高屈折率の誘電層(チタニア層等)が、
低屈折率の厚さ1μm程度の層(シリカ層等)を介して
プリズムに接しているものである。この低屈折率の層が
充分薄いときに光(エバネッセント波)は高屈折率層に
達し、共鳴し合うことになる。この高屈折率層の共鳴モ
ードとある角度の入射光との間で波数が一致したときに
両者のカップリングが効率よく起こる。このときセンシ
ング界面にエバネッセント光が発生する。この光はセン
シング界面に接する物質の状態(具体的には屈折率)に
応じて、位相の変化となって検知できる。すなわちレゾ
ナントミラーを利用した場合、反射光位相変化が生じる
入射角度から高屈折率層に接している物質の屈折率を知
ることができる。
【0009】このように、エバネッセント波に共鳴する
現象がセンシング界面に接する物質の屈折率に依存して
発生することから、抗体を金属薄膜等に予め固定化して
その抗体と特異的に結合する抗原である薬物を測定する
ことが試みられている。すなわち、抗体を固定化した金
属薄膜等に薬物を含む試料液を接触させると、試料液中
の薬物が抗体に結合して屈折率が変化する。従って、抗
体が固定化されているが未だ薬物が結合していない時の
条件(共鳴角等)と、薬物が結合した後の条件(共鳴
角)を比較すると、その変化から薬物の量を測定できる
ものである。
【0010】しかしながら、尿や血液等の体液中の薬物
は通常分子量が数百程度と小さく、これが結合しても充
分な屈折率の変化が得られないので、共鳴角等の変化も
小さい。従って、これらの低分子有機薬物を表面プラズ
モン共鳴等法を利用して直接測定することは困難であ
る。
【0011】このため、薬物に蛋白質等の高分子を結合
して分子量を増大させた標準物質を用意し、この標準物
質と試料液中の薬物とを競合的に金属薄膜に固定化され
た抗体に結合させることにより感度を向上させる方法も
提案されている(日本化学会第70春期年会「免疫反応
を用いるメタンフェタンミンの測定」新井本他)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記新井本
らの提案と同様に、低分子量の薬物であっても、表面プ
ラズモン共鳴現象等を利用して、より高感度に、そし
て、より簡便に測定することのできる測定装置、センサ
及びこのセンサに用いる検出素子を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、抗体の方が抗原よ
りはるかに分子量が大きいので、エバネッセント波に共
鳴して共鳴現象を生じ得る共鳴材に予め抗原を固定化し
ておきこれに抗体が結合すれば、その量に対応した充分
な共鳴角の変化等が得られることに着目した。そして、
その抗体の量に対応した共鳴角の変化量等から、間接的
に抗原である薬物の量を測定できる可能性に想到した。
具体的には、予め既知量の抗体に試料液を混合反応さ
せ、しかる後に金属薄膜等の共鳴材に接触させて、試料
液中の抗原と反応した残りの抗体を共鳴材に固定化して
ある抗原と結合させるという方法を見いだした。本発明
は、係る新規な知見に基づく測定方法を実現するため
に、以下に示すとおり、薬物の測定装置とセンサ、及び
このセンサに用いる検出素子を提供するものである。
【0014】請求項1記載の薬物の測定装置は、エバネ
ッセント波に共鳴して共鳴現象を生じ得る共鳴材に測定
対象としての抗原である薬物を固定化したセンサと、前
記センサにおける共鳴現象の発生条件を検出する検出部
とを備えたことを特徴とする。ここで、エバネッセント
波に共鳴しての共鳴現象とは、前述のように表面プラズ
モン共鳴現象や、レゾナントミラーを利用した共鳴現象
を含む概念である。従って、共鳴材としては、金属薄
膜、回折格子、チタニア等が適宜利用される。また、共
鳴現象の発生条件は、共鳴角や、反射光の波長、反射光
の位相といった形で具体的に検出される。
【0015】請求項2記載の薬物の測定装置は、エバネ
ッセント波に共鳴して共鳴現象を生じ得る共鳴材に測定
対象としての抗原である薬物を固定化したセンサと、前
記センサにおける共鳴現象の発生条件を検出する検出部
と、演算部とを備え、前記演算部は該センサの薬物が固
定化された面に、該薬物と特異的に結合する抗体と試料
液との混合液を接触させた際の共鳴現象の発生条件の変
化から、前記試料液中の薬物量を認定することを特徴と
する。本測定装置は、請求項1記載の測定装置に、薬物
量を認定する演算装置を加えたものである。
【0016】請求項3記載の薬物のセンサは、エバネッ
セント波に共鳴して共鳴現象を生じ得る共鳴材に測定対
象としての抗原である薬物を固定化したことを特徴とす
る。本センサは、請求項1又は請求項2記載の薬物の測
定装置に使用されるものである。
【0017】請求項4記載の薬物の測定装置は、エバネ
ッセント波に共鳴して表面プラズモン共鳴現象を生じ得
る共鳴材に測定対象としての抗原である薬物を固定化し
たセンサと、前記センサにおける表面プラズモン共鳴現
象の発生条件を検出する検出部とを備えたことを特徴と
する。本測定装置では、エバネッセント波に共鳴しての
共鳴現象が、表面プラズモン共鳴現象である。
【0018】請求項5記載の薬物の測定装置は、エバネ
ッセント波に共鳴して表面プラズモン共鳴現象を生じ得
る共鳴材に測定対象としての抗原である薬物を固定化し
たセンサと、前記センサにおける表面プラズモン共鳴現
象の発生条件を検出する検出部と、演算部とを備え、前
記演算部は該センサの薬物が固定化された面に、該薬物
と特異的に結合する抗体と試料液との混合液を接触させ
た際の表面プラズモン共鳴現象の発生条件の変化から、
前記試料液中の薬物量を認定することを特徴とする。本
測定装置は、請求項4記載の測定装置に、薬物量を認定
する演算装置を加えたものである。
【0019】請求項6記載の薬物のセンサは、エバネッ
セント波に共鳴して表面プラズモン共鳴現象を生じ得る
共鳴材に測定対象としての抗原である薬物を固定化した
ことを特徴とする。本センサは、請求項4又は請求項5
記載の薬物の測定装置に使用されるものである。
【0020】請求項7記載の薬物の測定装置は、高屈折
プリズムと、該高屈折プリズムの一面に直接または間接
的に形成された金属薄膜と、前記高屈折プリズムを通し
て前記金属薄膜に入射光を供給する光源と、前記高屈折
プリズムを通して前記金属薄膜で表面プラズモン共鳴現
象が生じる入射光の入射角を検出する検出器とを備え、
前記金属薄膜は前記高屈折プリズム側と反対の一面側に
測定対象としての抗原である薬物を固定化したことを特
徴とする。
【0021】本測定装置では、エバネッセント波に共鳴
しての共鳴現象が、表面プラズモン共鳴現象である。ま
た、本測定装置における共鳴材は、高屈折プリズムの一
面に直接または間接的に形成された金属薄膜である。な
お、金属薄膜を高屈折プリズムに間接的に形成すると
は、後述の請求項10記載の検出素子のように、別個に
用意した金属薄膜をプリズムの一面に取り付けることを
いう。
【0022】請求項8記載の薬物の測定装置は、高屈折
プリズムと、該高屈折プリズムの一面に直接または間接
的に形成された金属薄膜と、前記高屈折プリズムを通し
て前記金属薄膜に入射光を供給する光源と、前記高屈折
プリズムを通して前記金属薄膜で表面プラズモン共鳴現
象が生じる入射角を検出する検出器と、演算部とを備
え、前記金属薄膜は前記高屈折プリズム側と反対の一面
側に測定対象としての抗原である薬物を固定化してな
り、前記演算部は前記金属薄膜の薬物を固定化してある
面に、該薬物と特異的に結合する抗体と試料液との混合
液を接触させた際の前記入射角の変化量から前記試料液
中の薬物量を認定することを特徴とする。本測定装置
は、請求項7記載の測定装置に、薬物量を認定する演算
装置を加えたものである。
【0023】請求項9記載の薬物の測定装置は、高屈折
プリズムと、該高屈折プリズムの一面に直接または間接
的に形成された金属薄膜とを備え、前記金属薄膜は前記
高屈折プリズム側と反対の一面側に測定対象としての抗
原である薬物を固定化したことを特徴とする。本センサ
は、請求項7又は請求項8記載の薬物の測定装置に使用
されるものである。
【0024】請求項10記載の検出素子は、高屈折プリ
ズムの一面に対して装着可能な薄膜基板と、該薄膜基板
の一面側に形成された金属薄膜とを備え、前記金属薄膜
は前記薄膜基板側と反対の一面側に測定対象としての抗
原である薬物を固定化したことを特徴とする。本検出素
子は、表面プラズモン共鳴現象を利用した測定装置に使
用する高屈折プリズムに装着するものである。金属薄膜
は、直接プリズムに被着する方法もあるが、装置の汎用
性を高めるため本検出素子のように、金属薄膜を形成し
たガラス薄膜等の薄膜基板をプリズムに張り付けて使用
する方法が通常採用されている。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明において、測定の対象とし
ての抗原である薬物に限定はないが、特に低分子量の薬
物に好適に適用できる。例えば、メタンフェタミン(分
子量:149.24)やアンフェタミン(分子量:135.21)等
の覚醒剤や、モルヒネ(分子量:285.34)、ジアセチル
モルヒネ(ヘロイン)(分子量:369.42)、コデイン
(分子量:299.37)、コカイン(分子量:303.36)、メ
サドン(分子量:309.45)、リセルギン酸ジエチルアミ
ド(LSD)(分子量:323.44)等の麻薬、フェノバル
ビタール(分子量:232.24)、ジアゼパム(分子量:28
7.74)、ニトラゼパム(分子量:281.27)等の向精神
薬、大麻としてテトラヒドロカンナビノール(分子量:
314.47)などを好適な例として挙げることができる。こ
れらの薬物の分子量は、100〜400、実際上は、1
30〜330の範囲内に入る。このような低分子量の薬
物に対しては、これまで、表面プラズモン共鳴現象等を
利用して測定を行っても、薬物の分子量が少ないために
金属薄膜上の屈折率の変化を有意に起こさせるものでは
なく、従って、測定値を再現性良く評価することができ
なかった。
【0026】薬物(又は薬物のエピートープ)を認識し
て特異的に結合する抗体は、モノクローナル抗体でもポ
リクローナル抗体でも特に制限なく使用することができ
る。モノクローナル抗体は、例えばケーラー・ミルシュ
タイン(Kohler、Milstein)の方法に従って、容易に製
造することができる。一般に、抗原で免役したマウス等
の哺乳類の脾臓細胞等に由来する抗体産生細胞と、マウ
ス等の哺乳類のミエローマ細胞とを融合し、選択培地に
よって、抗体を産生するハイブリドーマをスクリーニン
グすることによって、所望のハイブリドーマを入手し、
これを培養してモノクロナール抗体を産生させるか、又
はハイブリドーマをマウス等の哺乳類の腹腔内に投与
し、腹水からモノクロナール抗体を生成することによっ
てモノクロナール抗体を入手することができる。
【0027】本発明においては、抗原としての薬物は通
常低分子量なので、薬物にキャリヤーとしてウシ血清ア
ルブミン(BSA)や、人血清アルブミン等を結合し、
免疫原生を付与した後、上記のように免役することによ
って、薬物に対する抗体を産生させることができる。ポ
リクローナル抗体は、例えば、薬物にキャリヤーを付加
した後、マウス等の哺乳類に皮下又は腹腔内投与して、
その哺乳類から血清を入手し、精製することによってポ
リクロナール抗体を取得することができる。
【0028】図1は、表面プラズモン共鳴現象を利用す
る本発明に係る測定装置の一実施形態を示す構成図であ
る。本実施形態に係る装置はクレッチマン配置と呼ばれ
る構成を取り、高屈折のプリズム1と、その一面に装着
され金属薄膜が形成されている検出素子2と、プリズム
1を通して検出素子2の金属薄膜に向けて光を照射する
光源3と、プリズム1を通して金属薄膜で反射された反
射光を受光して表面プラズモン共鳴現象の生じる入射光
の入射角を検出する検出器4と、検出器4の信号を受け
て薬物量を認定する演算装置5と、金属薄膜に試料が接
触する場としてのフローセル6とから基本的に構成され
ている。
【0029】高屈折のプリズム1には、高屈折のもので
あれば特に限定されることはなく、各種のプリズム用材
を使用することができる。このような高屈折プリズム用
材としては、例えば、BK7(nd=1.5163)、SFL6
(nd=1.80518)等が好適に使用されるが、その材質は
ガラスに限定されるものではなくプラスチック等であっ
てもよい。また、その形状も特に限定はなく、半球状の
他、三角形等のものが使用できる。
【0030】検出素子2は、カバーグラスと呼ばれるガ
ラス製の薄膜やプラスチック製の薄膜等を基板とする。
その一面に形成される金属薄膜としては薄膜化できるも
のであれば各種の金属を使用することができる。例え
ば、白金、金、銀、銅、ニッケル、鉄、アルミニウム、
ステンレス等が含まれる。特に好ましい金属薄膜として
は、金からなる金属薄膜が挙げられる。金属薄膜の厚み
は、通常、25〜90nm、好ましくは40〜60nmであ
る。金属薄膜は、薄膜基板の一面側に蒸着、コーティン
グ等の手法により形成することができる。
【0031】検出素子2は、金属薄膜が形成された面を
外側としてプリズム1に装着される。装着の方法に特に
限定はなく、マッチングオイルを用いて表面張力を利用
して装着する他、接着による方法やアダプターを用いて
圧接させる方法等種々の方法が採用できる。
【0032】検出素子2の金属薄膜には、測定対象とし
ての抗原である薬物が薄膜基板と反対の一面側に固定化
されている。金属薄膜へ薬物を固定化する方法として
は、抗原に蛋白質等を結合させて物理吸着させる方法
や、抗原に金属表面に親和性を持つ官能基、例えばチオ
ール基やジスルフィド基等を結合させてから金属に化学
結合させる方法等が挙げられる。
【0033】光源3としては、波長が200〜1,30
0nm、好ましくは400〜800nmの各種光源を使用す
ることができる。例えば、650〜800nmの光を発光
する発光ダイオードを好適に使用することができる。検
出器4としては、例えば、フォトダイオード、リニアア
レイ、CCDカメラ等を好適に使用できる。
【0034】演算装置5は、金属薄膜の薬物を固定化し
てある面に、該薬物と特異的に結合する抗体と試料液を
所定の割合で混合した混合液を接触させた際の共鳴角
が、接触させる前の共鳴角と比較してどのくらい変化し
ているかという検出器4からの情報に基づき、試料中の
薬物の量を演算して認定するものである。ここで、認定
とは、具体的な濃度値を求めるものの他、試料中の薬物
がある濃度を超えているか否かの判定のように二者択一
的な判断等も含む概念である。
【0035】フローセル6は、試料液等を受け入れる容
器であり、その内面には金属薄膜が、抗原を固定化した
面を外側にして露出している。フローセル6には入口と
出口が設けられ、試料液等(サンプル)が図示しないポ
ンプ等によって循環しながら金属薄膜に接することがで
きる。
【0036】本実施形態では、まず、フローセル6にキ
ャリヤーを通し、光源3からの入射光をプリズムを通し
て検出素子2の金属薄膜に当て、その反射光における反
射強度が最小となる光の入射角(共鳴角)を「共鳴角
(1)」として検出する。次いで、キャリヤー代えて、
予め反応させておいた抗体と試料液の混合液をフローセ
ル6に通す。この混合液は、測定対象としての抗原であ
る薬物と特異的に結合する抗体を一定量用意し、これと
試料液とを混合し抗原抗体反応を起こさせたものであ
る。そして、混合液を導入した後の共鳴角をモニターし
てその値が一定になったとき、混合液中に残存する抗体
と金属薄膜に固定化された薬物との抗原抗体反応が終了
したものとして、そのときの共鳴角を「共鳴角(2)」
として検出する。
【0037】共鳴角(2)は、金属薄膜に固定化された
薬物と結合した抗体の量に応じて、共鳴角(1)よりも
大きくなっている。すなわち、試料中の薬物量が少なけ
れば抗体が多量に残存するので大きい共鳴角の変化が得
られ、試料中の薬物量が多ければ、抗体が残存する量が
減少するので、共鳴角の変化は小さくなる。従って、予
め既知濃度の薬物を含む標準試料液を用いて検量線を作
成しておけば、得られた共鳴角の変化量に基づいて試料
中の薬物濃度を認定することができる。
【0038】なお、抗体と試料液中の抗原との抗原抗体
反応が完全に終了しない内に混合液をフローセルに導入
することも可能である。この場合、残存する抗体は試料
中の薬物と固定化された薬物とに競合的に結合すること
となる。
【0039】上記の各抗原抗体反応は、通常5〜45
℃、好ましくは20〜35℃で行うことが適当である。
また、より高い測定精度を求める場合には、この温度範
囲内で、一定温度に温度調節することが望ましい。
【0040】測定が終了した後のセンサは、酸又はアル
カリの洗浄液をフローセル6に導入すると、結合した抗
体が解離するので再生して繰り返し使用することが可能
である。
【0041】なお、本実施形態においては、請求項9記
載のセンサが、請求項10記載の検出素子とプリズムと
から構成されるが、薄膜基板に形成したのと同様の手法
で金属薄膜をプリズムに直接蒸着等し、薬物を固定化す
ることによっても請求項9記載のセンサが構成される。
【0042】また、本実施形態におけるフローセル6に
変えて、バッチ式のセルを備えてもよい。この場合、セ
ンサを下部に設けて、金属薄膜がセルの底面位置で露出
するように構成することが考えられる。なお、セルを有
しない測定装置においては、試料液等の入った容器に、
センサを浸けて使用することが考えられる。
【0043】また、共鳴現象の発生条件は本実施形態の
ように共鳴角を検出する他、ある入射光の入射角度にお
ける反射光強度を測定することによっても検出できる。
上述の本実施形態においては、クレッチマン配置による
表面プラズモン測定装置を例として説明したが、この他
にも、オットーの光学配置を利用したもの、回折格子を
利用したもの、光ファィバーを利用したもの等、公知の
種々の形態の表面プラズモン測定装置に本発明を適用す
ることが可能である。
【0044】オットーの光学配置では、測定対象の溶液
を挟んでプリズムと請求項6記載のセンサが配置され
る。この場合、共鳴現象の発生条件は共鳴角や、ある入
射角における反射光強度の形で測定される。
【0045】回折格子を利用する場合には、回折格子の
表面に薬物が固定化されて請求項6記載のセンサとな
る。この場合、共鳴現象の発生条件は共鳴角や、ある入
射角における反射光強度の形で測定される。また、光源
に白色光を用いて得られた反射光のスペクトルをとり、
共鳴がおきて減衰している波長を検出することによって
も共鳴現象の発生条件が把握される。
【0046】光ファィバーを利用する場合には、コア表
面にコーティングした金属に薬物を固定化したものが請
求項6記載のセンサとなる。この場合、光源に白色光を
用いて得られた反射光のスペクトルをとり、共鳴がおき
て減衰している波長を検出することによっても共鳴現象
の発生条件が把握される。
【0047】さらに、本発明はレゾナントミラーを利用
する場合にも適用できる。この場合、100nm程度の
厚さからなる高屈折率の誘電層(チタニア層等)に薬物
を固定化したものが、請求項3記載のセンサを構成す
る。また、反射光の位相変化が生じる入射角度として共
鳴現象の発生条件が把握される。
【0048】なお、本実施形態における演算装置5は請
求項1、請求項4、請求項7記載の測定装置では必須の
構成要素ではない。演算装置5を備えない測定装置にお
いては、検出器4からの信号を外部の記録計やパーソナ
ルコンピュータ等に供給することにより、薬物量の認定
が可能となる。
【0049】
【実施例】以下、本発明について、実施例により更に詳
細に説明するが、本発明の範囲は実施例によって限定さ
れるものではない。なお、実施例1はモルヒネを、実施
例2はメタンフェタミンを、本発明に係る装置で測定し
た例である。
【0050】(1)実施例1測定装置の説明 上述の実施形態に係る測定装置(図1)として、電気化
学計器(株)製SPR−20型を使用した。この装置は
フロー型であり、試料液等を循環して流し、センサ上で
充分な時間反応を行わせることができる。光源は発光ダ
イオードでありその波長は680nm、検出器はCCDカ
メラである。プリズムの材質はBK7で、その一面に下
記に示す検出素子をマッチングオイルを用いて装填し
た。
【0051】検出素子の作成 金を蒸着したカバーグラス(Matsunami Gl
ass社製)に以下の手順でモルヒネを固定化した。
【0052】ノルモルヒネの合成 モルヒネの脱メチル反応は、Brineらの方法に準じて以
下のようにして行った。モルヒネ(3.82g)をクロ
ロホルム(190ml)に溶解後、メチルクロロフォー
メート(20.9g)および炭酸水素ナトリウム(1
6.0g)を加えて、8時間加熱還流。反応物から無機
物を濾別後、無水硫酸ナトリウムで脱水、溶媒を減圧留
去して残渣(淡黄色粘稠液)を得た。残渣に、97%抱
水ヒドラジン(11.4ml)を加え、引続きさらに6
4%抱水ヒドラジン(15.2ml)を追加して12時
間加熱還流。析出した結晶を水、アセトン、クロロホル
ムで洗浄して目的物(2.81g)を得た。目的物かど
うかは核磁気共鳴法(NMR)で確認した。
【0053】N−(4−フタルイミドブチル)ノルモ
ルヒネの合成 ノルモルヒネ(2.81g)をジメチルホルムアミド
(64ml)に溶解後、N−(4−プロモブチル)フタ
ルイミド(4.39g)および炭酸水素ナトリウム
(1.31g)を加え、2時間加熱還流。反応物から酢
酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水、溶媒を減圧留去して、残渣(黒褐色粘稠
液)を得た。残渣をシリカゲルカラム(ワコーゲルC−
200,500ml,展開溶媒 酢酸エチル→酢酸エチ
ル:メタノール=9:1)で精製した。TLC(展開溶
媒 酢酸エチル:メタノール=5:1)でRr=0.6
0のスポットのみを示す画分を分取し、溶媒を減圧留去
して、目的物(4.04g)を得た。目的物かどうかは
質量分析法(MS)で確認した。
【0054】N−(4−アミノブチル)ノルモルヒネ
の合成 N−(4−フタルイミドブチル)ノルモルヒネのヒドラ
ジン分解は、副反応を押さえるために、Riceらの方法を
参考にして、反応系にアリルアルコールを加えて、以下
のようにして行った。N−(4−フタルイミドブチル)
ノルモルヒネ(944mg)に、アリルアルコール
(2.2ml)と90%抱水ヒドラジン(7.9ml)
を加え、窒素雰囲気下で一時間加熱還流。反応物から溶
媒を減圧留去した残渣をシリカゲル(ワコーゲルC−2
00)カラムで精製(展開溶媒 クロロホルム:メタノ
ール:水=10:10:1)した。TLC(展開溶媒
クロロホルム:メタノール:水=10:10:1)でR
r=0.25のスポットのみを示す画分を分取し、溶媒
を減圧留去して、目的物(618mg)を得た。目的物
かどうかはMSで確認した。
【0055】N−(4−アミノブチル)ノルモルヒネ
とウシ血清アルブミン(BSA)とのコンジュケート
(MO−BSA)の合成 N−(4−アミノブチル)ノルモルヒネ(15mg)を
ジメチルホルムアミド(0.3ml)に溶解させたもの
と、BSA水溶液(10mg/1.5ml)とを混合
後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(EDC)の10%水溶液を0.
5mlを加え、pHを5.5に調整し、室温で16時間
撹拌した。超純水に対して透析後、凍結乾燥して、N−
(4−アミノブチル)ノルモルヒネとBSAとを結合さ
せたもの(MO−BSA:10mg)を得た。
【0056】MO−BSAの金属薄膜への固定化 フローセルに100ppmのMO−BSAを共鳴角が一
定になるまで(約3〜5分)室温で循環して流通し、金
属薄膜に吸着させた。その後、1000ppmのBSA
を共鳴角が一定になるまで(約3〜5分)室温で循環し
て流通させ、これ以上の物理吸着が生じないようにブロ
ッキングを行った。
【0057】抗体濃度と共鳴角の変化量の関係 検出素子を作成した後、モルヒネのモノクローナル抗体
の溶液をフローセルに導入し、室温で循環して流通さ
せ、抗体濃度と共鳴角の変化量の関係を調べた。まず、
抗体の原液(1700ppm)は、前述したケーラー・
ミルシュタインの方法で調製した。この原液をPBS
(16.2mMリン酸水素二ナトリウム、3.8mMリ
ン酸二水素ナトリウム、100mM塩化ナトリウム、
0.1%アジ化ナトリウム)に溶解し、1〜20ppm
の抗体溶液を調製した。
【0058】図2に各抗体溶液と20ppmBSAを導
入したときの応答曲線を示す。図2において横軸は時
間、縦軸は共鳴角であり、「Sample」と矢印で示
してあるのは、各抗体溶液またはBSA(サンプル)の
導入を開始した時間を示す。また、図3には応答の濃度
依存性を示す。図3は、図2におけるそれぞれのサンプ
ル導入前の共鳴角(1)と、抗原抗体反応が終了して応
答が安定したときの共鳴角(2)との差をプロットした
ものである。これにより、導入される抗体濃度の変化に
応じて、充分な共鳴角の変化が得られることが確認され
た。また、20ppmBSAを導入したときはほとんど
共鳴角の変化が見られなかったことから、非特異的な物
理吸着による影響は小さいと考えられた。
【0059】モルヒネ濃度と共鳴角の変化量の関係 次に、一定量(5ppm)の抗体とモルヒネ(MO)を
予め反応させた混合溶液をフローセルに導入し、室温で
循環させ、モルヒネ濃度と共鳴角の変化量の関係を調べ
た。5ppm抗体と0.1〜100ppbモルヒネの混
合液は、上記抗体原液(1700ppm)3μlと、所
定量のモルヒネをPBSで1mlとしたものを約5分間
室温で反応させて得た。
【0060】図4に各混合液及びモルヒネを含まない抗
体溶液1mlを導入したときの応答曲線を示す。図4に
おいて横軸は時間、縦軸は共鳴角であり、「Sampl
e」と矢印で示してあるのは、各混合液等(サンプル)
の導入を開始した時間を示すまた、図5には応答の濃度
依存性を示す。図5は、図4におけるそれぞれのサンプ
ル導入前の共鳴角(1)と、抗原抗体反応が終了して応
答が安定したときの共鳴角(2)との差をプロットした
ものである。これにより、導入される混合液中のモルヒ
ネ濃度の変化に応じて、充分な共鳴角の変化が得られる
ことが確認された。
【0061】尿中に含まれる他の成分の影響 尿中成分は、免疫反応の感度や特異性に大きな影響を与
えると考えられている。そこで、PBSで10〜100
倍に希釈した尿(urine)を緩衝溶液として用い
て、5ppmの抗体溶液を導入し、室温で循環させ、尿
濃度と共鳴角の変化量の関係を調べた。PBSで10〜
100倍に希釈した尿を緩衝溶液とした5ppm抗体溶
液は、上記抗体原液(1700ppm)3μlを、尿を
PBSで所定の比率にて希釈した緩衝溶液にて1mlと
することにより得た。
【0062】図6に各尿含有抗体溶液1mlを導入した
ときの応答曲線を示す。図6において横軸は時間、縦軸
は共鳴角であり、「Sample」と矢印で示してある
のは、各尿含有抗体溶液(サンプル)の導入を開始した
時間を示す。また、図7には応答の濃度依存性を示す。
図7は、図6におけるそれぞれのサンプル導入前の共鳴
角(1)と、抗原抗体反応が終了して応答が安定したと
きの共鳴角(2)との差をプロットしたものである。こ
れによると、導入される抗体溶液中の尿濃度が10%で
あると、尿を含まない場合の2倍以上の応答が得られ
た。これは、尿中に含まれる蛋白質等が非特異的に吸着
したためと考えられる。一方、尿を100倍まで希釈す
ると(1%)、比較的特異的な吸着の影響は軽減される
ことが確認された。
【0063】1%の尿を混入したときのモルヒネ濃度と
共鳴角の変化量の関係 PBSで100倍に希釈した尿を緩衝溶液として用い
て、一定量(5ppm)の抗体とモルヒネを予め反応さ
せた混合溶液をフローセルに導入し、室温で循環させ、
尿存在下でのモルヒネ濃度と共鳴角の変化量の関係を調
べた。5ppm抗体と1〜10ppbモルヒネの尿含有
混合液は、上記抗体原液(1700ppm)3μlと、
所定量のモルヒネを、PBSで100倍に希釈した尿を
緩衝溶液として、1mlとしたものを約10分間室温で
反応させて得た。
【0064】図8に各尿含有混合液1ml(b)と比較
のために尿を含まない混合液1ml(a)を導入したと
きの応答曲線を示す。図8において横軸は時間、縦軸は
共鳴角であり、モルヒネと抗体濃度の表示を矢印で示し
てあるのは、各混合液(サンプル)の導入を開始した時
間を示す。また、図9には応答の濃度依存性を示す。図
9は、図8におけるそれぞれのサンプル導入前の共鳴角
(1)と、抗原抗体反応が終了して応答が安定したとき
の共鳴角(2)との差をプロットしたものである。これ
によると、導入される抗体溶液中の尿濃度が1%である
と、尿を含まない場合に比べ10%程度大きな応答が得
られたが、モルヒネ濃度が1〜10ppbの範囲ではモ
ルヒネの濃度に応じた応答が得られることがわかった。
モルヒネ常用者の尿からは、1ppm程度のモルヒネの
排出が予想されるので、1%に希釈した尿を用いても1
0ppb程度の検出値が予想され、実用上も十分に使用
可能と考えられる。
【0065】センサの再生 図2、図4、図6、図8において、「PBS」「pH
2.0」「PBS」と矢印で示してあるのは、共鳴角
(2)を測定した後、それぞれの位置(時間)において
「PBS」「0.1Mグリシン+0.1MNaCl+
0.1MHCl」「PBS」をサンプルに代えて導入
し、室温で循環させたことを示す。このように酸を導入
することにより、抗原抗体間の特異的な結合が解離し、
共鳴角がサンプル導入以前の値にほぼ復帰していること
が確認される。すなわち、センサの再生が可能なことが
確認された。
【0066】また、酸だけでなく、アルカリ溶液の導入
によってもセンサを再生できることも確認した。すなわ
ち、図10は、5ppmのモルヒネ抗体溶液を導入し、
室温で循環させた後、「PBS」「0.1Mグリシン+
0.1MNaCl+0.1MNaCl」「PBS」をそ
れぞれ導入した際の応答図である。この図に示すよう
に、アルカリ溶液の導入によっても共鳴角がサンプル導
入以前の値にほぼ復帰している。
【0067】(2)実施例2測定装置の説明 実施例1と同一の装置を使用した。
【0068】検出素子の作成 金を蒸着したカバーグラス(Mtsunami Gla
ss社製)に以下の手順でメタンフェタミンを固定化し
た。
【0069】N−(4−フタルイミドブチル)メタン
フェタミンの合成 メタンフェタミン(1.55g)をジメチルホルムアミ
ド(64ml)に溶解後、N−(4−プロモブチル)フ
タルイミド(4.39g)および炭酸水素ナトリウム
(1.31g)を加え、2時間加熱還流。反応物から酢
酸エチルで抽出後、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水、溶媒を減圧留去して、残渣(黒褐色粘稠
液)を得た。残渣をシリカゲルカラム(ワコーゲルC−
200,500ml,展開溶媒 酢酸エチル→酢酸エチ
ル:メタノール=9:1)で精製した。TLC(展開溶
媒 酢酸エチル:メタノール=5:1)でRr=0.6
0のスポットのみを示す画分を分取し、溶媒を減圧留去
して、目的物(3.00g)を得た。目的物かどうかは
MSで確認した。
【0070】N−(4−アミノブチル)メタンフェタ
ミンの合成 N−(4−フタルイミドブチル)メタンフェタミンのヒ
ドラジン分解は、副反応を押さえるために、Riceらの方
法を参考にして、反応系にアリルアルコールを加えて、
以下のようにして行った。N−(4−フタルイミドブチ
ル)メタンフェタミン(700mg)に、アリルアルコ
ール(2.2ml)と90%抱水ヒドラジン(7.9m
l)を加え、窒素雰囲気下で一時間加熱還流。反応物か
ら溶媒を減圧留去した残渣をシリカゲル(ワコーゲルC
−200)カラムで精製(展開溶媒 クロロホルム:メ
タノール:水=10:10:1)した。TLC(展開溶
媒 クロロホルム:メタノール:水=10:10:1)
でRr=0.25のスポットのみを示す画分を分取し、
溶媒を減圧留去して、目的物(397mg)を得た。目
的物かどうかはMSで確認した。
【0071】N−(4−アミノブチル)メタンフェタ
ミンとウシ血清アルブミン(BSA)とのコンジュケー
ト(MA−BSA)の合成 N−(4−アミノブチル)メタンフェタミン(9.7m
g)をジメチルホルムアミド(0.3ml)に溶解させ
たものと、BSA水溶液(10mg/1.5ml)とを
混合後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド 塩酸塩(EDC)の10%水溶液
を0.5mlを加え、pHを5.5に調整し、室温で1
6時間撹拌した。超純水に対して透析後、凍結乾燥し
て、N−(4−アミノブチル)メタンフェタミンとBS
Aとを結合させたもの(MA−BSA:10mg)を得
た。
【0072】MA−BSAの金属薄膜への固定化 フローセルに100ppmのMA−BSAを共鳴角が一
定になるまで(約3〜5分)室温で循環して流通し、金
属薄膜に吸着させた。その後、1000ppmのBSA
を共鳴角が一定になるまで(約3〜5分)室温で循環し
て流通させ、これ以上の物理吸着が生じないようにブロ
ッキングを行った。
【0073】メタンフェタミン濃度と共鳴角の変化量の
関係 次に、一定量(5ppm)の抗体とメタンフェタミン
(MA)を予め反応させた混合溶液をフローセルに導入
し、室温で循環させ、メタンフェタミン濃度と共鳴角の
変化量の関係を調べた。まず、抗体の原液(1700p
pm)は、ケーラー・ミルシュタインの方法で調整し
た。5ppm抗体と0.1ppb〜10ppmメタンフ
ェタミンの混合液は、上記抗体原液(1700ppm)
3μlと、所定量のメタンフェタミンをPBSで1ml
としたものを約10分間室温で反応させて得た。
【0074】図11に各混合液及びメタンフェタミンを
含まない抗体溶液1mlを導入したときの応答曲線を示
す。図11において横軸は時間、縦軸は共鳴角であり、
「Sample」と矢印で示してあるのは、各混合液
(サンプル)の導入を開始した時間を示す。また、図1
2には応答の濃度依存性を示す。図12は、図11にお
けるそれぞれのサンプル導入前の共鳴角(1)と、抗原
抗体反応が終了して応答が安定したときの共鳴角(2)
との差をプロットしたものである。これにより、導入さ
れる混合液中のメタンフェタミン濃度の変化に応じて、
充分な共鳴角の変化が得られることが確認された。
【0075】なお、この実験においても共鳴角(2)を
測定した後、それぞれの位置(時間)において「PB
S」「0.1Mグリシン+0.1MNaCl+0.1M
HCl」「PBS」をサンプルに代えて導入し、室温で
循環させている。このように酸を導入することにより、
抗原抗体間の特異的な結合が解離し、共鳴角がサンプル
導入以前の値にほぼ復帰していることが確認される。す
なわち、メタンフェタミンの測定においても、センサの
再生が可能なことが確認された。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、表面プラズモン共鳴現
象等エバネッセント波との共鳴現象を利用しているた
め、試料の着色や不透明さが測定精度に影響を与えるこ
とがない。また、少量の試料を用いて短時間での測定が
可能である。
【0077】また、分子量の大きい抗体の結合に基づく
共鳴条件の変化を求め、この結果から間接的に抗原であ
る薬物の濃度を求めているので、低分子量の薬物であっ
ても、精度よく測定することができる。また、金属薄膜
等の共鳴材に予め抗体を固定化した場合には、固定化の
際の構造変化により、または、固定化後の経時変化によ
り、抗体の免疫活性が低下し、ひいては測定精度の低下
をもたらすおそれがある。本発明によれば、測定対象と
しての抗原を固定化したので、抗体の免疫活性が低下す
るという問題がない。また、測定の際の前処理は、試料
液と抗体の混合液を調製するだけですむので、極めて簡
便である。
【0078】上述のように、本発明は、特に低分子量の
薬物について、より高感度に、そして、より簡便に測定
することのできる測定装置、センサ及びこのセンサに用
いる検出素子を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定装置の一実施形態を示す構成
図である。
【図2】種々の濃度のモルヒネ抗体溶液を導入したとき
の応答曲線である。
【図3】種々の濃度のモルヒネ抗体溶液を導入したとき
の応答の濃度依存性を示す図である。
【図4】5ppm抗体と種々の濃度のモルヒネの混合液
を導入したときの応答曲線である。
【図5】5ppm抗体と種々の濃度のモルヒネの混合液
を導入したときの応答の濃度依存性を示す図である。
【図6】種々の濃度の尿を含有する5ppm抗体溶液を
導入したときの応答曲線である。
【図7】種々の濃度の尿を含有する5ppm抗体溶液を
導入したときの応答の濃度依存性を示す図である。
【図8】1%の尿を含有する場合と含有しない場合にお
ける5ppm抗体と種々の濃度のモルヒネの混合液を導
入したときの応答曲線である。
【図9】1%の尿を含有する場合と含有しない場合にお
ける5ppm抗体と種々の濃度のモルヒネの混合液を導
入したときの応答の濃度依存性を示す図である。
【図10】アルカリ溶液によるセンサの再現を示す図で
ある。
【図11】5ppm抗体と種々の濃度のメタンフェタミ
ンの混合液を導入したときの応答曲線である。
【図12】5ppm抗体と種々の濃度のメタンフェタミ
ンの混合液を導入したときの応答の濃度依存性を示す図
である。
【符号の説明】
1 プリズム 2 検出素子 3 光源 4 検出器 5 演算装置 6 フローセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 則雄 福岡県福岡市中央区平尾3−17−5−301 (72)発明者 山添 ▲のぼる▼ 福岡県春日市松ヶ丘4−32 (72)発明者 宇田 泰三 広島県三次市十日市南2丁目13−1−302

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバネッセント波に共鳴して共鳴現象を
    生じ得る共鳴材に測定対象としての抗原である薬物を固
    定化したセンサと、前記センサにおける共鳴現象の発生
    条件を検出する検出部とを備えたことを特徴とする薬物
    の測定装置。
  2. 【請求項2】 エバネッセント波に共鳴して共鳴現象を
    生じ得る共鳴材に測定対象としての抗原である薬物を固
    定化したセンサと、前記センサにおける共鳴現象の発生
    条件を検出する検出部と、演算部とを備え、前記演算部
    は該センサの薬物が固定化された面に、該薬物と特異的
    に結合する抗体と試料液との混合液を接触させた際の共
    鳴現象の発生条件の変化から、前記試料液中の薬物量を
    認定することを特徴とする薬物の測定装置。
  3. 【請求項3】 エバネッセント波に共鳴して共鳴現象を
    生じ得る共鳴材に測定対象としての抗原である薬物を固
    定化したことを特徴とする薬物のセンサ。
  4. 【請求項4】 エバネッセント波に共鳴して表面プラズ
    モン共鳴現象を生じ得る共鳴材に測定対象としての抗原
    である薬物を固定化したセンサと、前記センサにおける
    表面プラズモン共鳴現象の発生条件を検出する検出部と
    を備えたことを特徴とする薬物の測定装置。
  5. 【請求項5】 エバネッセント波に共鳴して表面プラズ
    モン共鳴現象を生じ得る共鳴材に測定対象としての抗原
    である薬物を固定化したセンサと、前記センサにおける
    表面プラズモン共鳴現象の発生条件を検出する検出部
    と、演算部とを備え、前記演算部は該センサの薬物が固
    定化された面に、該薬物と特異的に結合する抗体と試料
    液との混合液を接触させた際の表面プラズモン共鳴現象
    の発生条件の変化から、前記試料液中の薬物量を認定す
    ることを特徴とする薬物の測定装置。
  6. 【請求項6】 エバネッセント波に共鳴して表面プラズ
    モン共鳴現象を生じ得る共鳴材に測定対象としての抗原
    である薬物を固定化したことを特徴とする薬物のセン
    サ。
  7. 【請求項7】 高屈折プリズムと、該高屈折プリズムの
    一面に直接または間接的に形成された金属薄膜と、前記
    高屈折プリズムを通して前記金属薄膜に入射光を供給す
    る光源と、前記高屈折プリズムを通して前記金属薄膜で
    表面プラズモン共鳴現象が生じる入射光の入射角を検出
    する検出器とを備え、前記金属薄膜は前記高屈折プリズ
    ム側と反対の一面側に測定対象としての抗原である薬物
    を固定化したことを特徴とする薬物の測定装置。
  8. 【請求項8】 高屈折プリズムと、該高屈折プリズムの
    一面に直接または間接的に形成された金属薄膜と、前記
    高屈折プリズムを通して前記金属薄膜に入射光を供給す
    る光源と、前記高屈折プリズムを通して前記金属薄膜で
    表面プラズモン共鳴現象が生じる入射角を検出する検出
    器と、演算部とを備え、前記金属薄膜は前記高屈折プリ
    ズム側と反対の一面側に測定対象としての抗原である薬
    物を固定化してなり、前記演算部は前記金属薄膜の薬物
    を固定化してある面に、該薬物と特異的に結合する抗体
    と試料液との混合液を接触させた際の前記入射角の変化
    量から前記試料液中の薬物量を認定することを特徴とす
    る薬物の測定装置。
  9. 【請求項9】 高屈折プリズムと、該高屈折プリズムの
    一面に直接または間接的に形成された金属薄膜とを備
    え、前記金属薄膜は前記高屈折プリズム側と反対の一面
    側に測定対象としての抗原である薬物を固定化したこと
    を特徴とする薬物のセンサ。
  10. 【請求項10】 高屈折プリズムの一面に対して装着可
    能な薄膜基板と、該薄膜基板の一面側に形成された金属
    薄膜とを備え、前記金属薄膜は前記薄膜基板側と反対の
    一面側に測定対象としての抗原である薬物を固定化した
    ことを特徴とする薬物の検出素子。
JP33773797A 1996-12-05 1997-11-21 薬物の測定装置とセンサ及び該センサに用いる検出素子 Pending JPH10221249A (ja)

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