JPH10221098A - 位置測定装置 - Google Patents

位置測定装置

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Publication number
JPH10221098A
JPH10221098A JP2061697A JP2061697A JPH10221098A JP H10221098 A JPH10221098 A JP H10221098A JP 2061697 A JP2061697 A JP 2061697A JP 2061697 A JP2061697 A JP 2061697A JP H10221098 A JPH10221098 A JP H10221098A
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JP
Japan
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gps
speed
position measuring
gyro
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Application number
JP2061697A
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English (en)
Inventor
Naoto Okayasu
尚登 岡安
Shigeyuki Yanagida
茂行 柳田
Yasuo Takada
泰雄 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Publication of JPH10221098A publication Critical patent/JPH10221098A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平面に対して傾斜した面を走行する場合で
も正確に位置及び方位を測定することができる位置測定
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 位置測定装置は、GPSアンテナと、G
PSアンテナに接続されたGPS受信機と、航行体の旋
回角速度を検出するためのZジャイロと、航行体の進行
方向速度を検出するための速度検出器と、GPS受信機
より出力された東西速度及び南北速度とZジャイロより
出力された旋回角速度を入力して方位角を演算する方位
演算系と、方位演算系より出力された方位角と速度検出
器より出力された速度を入力して緯度及び経度を演算す
る位置演算系とを有する。方位演算系はZジャイロの出
力を補正するための傾斜による補正演算部を有し、傾斜
による補正演算部は航行体のピッチ角方向の傾斜に起因
した誤差を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、船舶等の
航行体に搭載して自己の位置を測定するための位置測定
装置に関し、より詳細にはGPS(GLOBAL POSITIONING
SYSTEM )を使用して自己の位置を測定するための位置
測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、船舶等の航行体には、自己の位
置(緯度及び経度)及び方位を測定するために、位置測
定装置、即ち、ナビゲーション装置が搭載される。ナビ
ゲーション装置にはGPSを使用するものがある。
【0003】GPSは電波航法であるから、ビル、山、
トンネル等の電波を遮断するものがあると、位置及び方
位の検出が不能となる。また、GPSによる測位は、様
々な要因によって誤差が生ずる。例えば、GPSの出力
周期は1秒であり比較的遅い。従って位置及び方位の変
化が大きい場合には誤差が生ずる。また走行速度が所定
の速度以上でないと方位誤差が生ずる。
【0004】ナビゲーション装置にはGPSによる測位
を補完するためにジャイロ及び車速検出器が備えられて
いる。
【0005】図6及び図7を参照して従来の位置測定装
置の例を説明する。ここでは、航行体10として自動車
を例として説明する。自動車に座標軸XYZ、即ち、自
動車の進行方向にX軸、鉛直下方にZ軸、水平方向にY
軸を設定する。
【0006】位置測定装置は、GPSアンテナ11とG
PS受信機12と演算処理部13と車速検出器14とZ
ジャイロ15とを有し、これらは航行体10に搭載され
ている。GPS受信機12と演算処理部13は1つのハ
ウジング内に収納されユニットとして構成されている。
【0007】車速検出器14は車輪の回転速度を検出し
それを進行方向速度に換算する。従って車速検出器14
はX方向の速度を出力する。Zジャイロ15は図示のよ
うに入力軸がZ軸方向に沿うように配置される。従って
Zジャイロ15は車体のZ軸周りの回転角速度、即ち、
旋回角速度を検出する。
【0008】GPS受信機12は緯度、経度、高度、東
西速度、南北速度、上下速度等を演算する。これらはG
PSによって求められた測定値であるから、それぞれG
PS緯度、GPS経度、GPS高度、GPS東西速度、
GPS南北速度、GPS上下速度と称し、次の記号を使
用する。
【0009】
【数1】 GPS緯度:GPS-LA GPS経度:GPS-LO GPS高度:GPS-AL GPS東西速度:GPS-VEW GPS南北速度:GPS-VSN GPS上下速度:GPS-VUD
【0010】演算処理部13は、車速検出器14より出
力されたX方向速度、Zジャイロ15より出力されたZ
軸周りの回転角速度、GPS受信機13より出力された
GPS緯度、GPS経度、GPS高度、GPS東西速
度、GPS南北速度、GPS上下速度を入力して、位置
(緯度LA 及び経度LO )及び方位φを演算する。
【0011】図8を参照して演算処理部13の構成及び
動作を説明する。演算処理部13は、図示のように、方
位演算系101〜105と位置演算系300〜305、
311〜315とを含む。
【0012】方位演算系について説明する。方位演算系
はGPS方位演算部101、2つの減算器102、10
4、係数器103及び積分器105を有する。GPS方
位演算部101はGPS受信機12より供給された東西
速度GPS-VEWと南北速度GPS-VSNを用いて次の式によっ
てGPS方位GPS-φを求める。
【0013】
【数2】GPS-φ=tan-1(GPS-VEW/GPS-VSN
【0014】GPS方位演算部101より出力されたG
PS方位GPS-φは上述のように様々の要因による誤差を
含むから、Zジャイロ15からの出力によって補正され
る。また、GPSが使用不能の場合にはZジャイロ15
の出力のみによって方位φを演算する必要がある。GP
S方位GPS-φをZジャイロ15の出力によって補正又は
補完する方法の一例を説明する。
【0015】Zジャイロ15より出力されたZ軸周りの
回転角速度dφ/dtは、減算器104を経由し、積分
器105によって積分され、Z軸周りの回転角φG が求
められる。この積分は任意の初期値を使用し、所定の短
いサイクル、例えば数ミリ秒(ms)毎に入力値を累積
することによってなされる。積分器105から出力され
た回転角φG は減算器102にてGPS方位演算部10
1から出力されたGPS方位GPS-φによって減算され
る。GPS方位演算部101は、GPSの周期、即ち、
1秒毎にGPS方位GPS-φを出力する。従って、減算器
102は1秒毎に、回転角φG とGPS方位GPS-φの偏
差を出力する。
【0016】この偏差は係数器103によってある係数
2 倍され、減算器104に供給される。減算器104
では、Zジャイロ15より出力されたZ軸周りの回転角
速度より係数器103の出力を減算する。この減算は、
積分器105における積分サイクルと同一のサイクルに
てなされる。係数K2 は所定の伝達関数の形式を採るこ
とも可能である。
【0017】積分器105は減算器104からの出力、
即ち、回転角φG とGPS方位GPS-φの偏差に係数K2
を乗じた値によって補正されたZジャイロ15の出力を
積分する。こうして得られた積分値が方位φとして出力
される。
【0018】次に位置(緯度及び経度)演算系について
説明する。位置演算系は座標変換演算部300、係数器
301、311、減算器302、304、312、31
4、積分器303、313及び係数器305、315を
有する。座標変換演算部300は車速検出器14より出
力された車速、即ち、X方向速度VX と方位演算系によ
って求められた方位φとを使用して、次の式によって車
速の東西速度VEW及び南北速度VSNを演算する。
【0019】
【数3】 VEW=VX sinφ VSN=VX cosφ
【0020】東西速度VEWは係数器301にて地球半径
Rによって除算され、南北速度VSNは係数器311にて
Rcosλによって除算される。ここにλは緯度である
が、GPS緯度GPS-LA であってもよく、緯度演算系に
よって求められたものであってもよい。係数器301、
311の出力は単位時間当たりの緯度増分及び経度増分
である。これらの値は積分器303、313によって積
分され、それぞれ緯度及び経度が求められる。
【0021】これらの積分は任意の初期値を使用し、所
定の短いサイクル、例えば数ミリ秒(ms)毎に係数器
301、311の出力値を累積することによってなされ
る。積分器303、313から出力された緯度及び経度
は減算器304、314にてGPS受信器12から出力
されたGPS緯度GPS-LA 、GPS経度GPS-LO によっ
てそれぞれ減算される。GPS受信器12は1秒毎にG
PS緯度GPS-LA 及びGPS経度GPS-LO を出力する。
従って、減算器304、314は1秒毎に、積分器30
3、313の出力とGPS緯度GPS-LA 、GPS経度GP
S-LO の偏差を出力する。
【0022】これらの偏差は係数器305、315によ
ってある係数K1 倍され、減算器302、312に供給
される。減算器302、312では、係数器301、3
11より出力された単位時間当たりの緯度増分、経度増
分より係数器305、315の出力を減算する。この減
算は、積分器303、313における積分サイクルと同
一のサイクルにてなされる。係数K1 は所定の伝達関数
の形式を採ることも可能である。
【0023】積分器303、313は減算器302、3
12からの出力を積分し、得られた積分値は緯度LA
び経度LO として出力される。
【0024】上述の方位演算系及び位置(緯度及び経
度)演算系において、GPSによる測位が不能な場合に
は、車速検出器14及びZジャイロ15からの出力信号
のみによって位置(緯度及び経度)及び方位が演算され
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上の議論は、航行
体、即ち、自動車10が平面に沿って移動していること
を前提としている。従って、航行体、即ち、自動車10
が水平面に対して傾斜した面を走行する場合には、測定
値である位置及び方位に誤差が生ずる。
【0026】従来の位置測定装置では、GPSが使用で
きない場合には、車速検出器14及びZジャイロ15か
らの出力によって位置及び方位を求めるように構成され
ている。従って、車速検出器14及びZジャイロ15に
よって位置及び方位を検出している時に、航行体が傾斜
すると、傾斜に起因した誤差が生ずる。例えば、自動車
が傾斜地帯を走行する場合には、車両の傾斜に起因した
誤差が生ずる。この傾斜にはロールとピッチがあるが、
自動車の場合、通常の走行ではロールは小さいと考えて
よい。従ってピッチに起因した誤差を考慮する。
【0027】車両が傾斜している場合、Zジャイロ15
の入力軸は鉛直方向に対して偏倚する。例えば、自動車
が進行方向に対して上り坂を走行しながら旋回した場
合、Zジャイロの出力を積分して得られた回転角度φG
は、次の式によって表されるように、方位角の変化量φ
H と等しくない。
【0028】
【数4】φG =φH ×cosp
【0029】また、車速検出器14によって得られるX
方向速度VX は、次の式によって表されるように、水平
方向速度VH に等しくない。
【0030】
【数5】VX =VH /cosp
【0031】水平面におけるZ軸周りの回転角φH 及び
水平方向速度VH の代わりに数4の式及び数5の式によ
って表される回転角度φG 及びX方向速度VX を使用す
ることによって、誤差が生ずる。
【0032】本発明は、斯かる点に鑑み、航行体が傾斜
した場合でも正確に位置及び方位を測定することができ
る位置測定装置を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明によると、GPS
アンテナと、該GPSアンテナに接続されたGPS受信
機と、航行体の旋回角速度を検出するためのZジャイロ
と、航行体の進行方向速度を検出するための速度検出器
と、上記GPS受信機より出力された東西速度及び南北
速度と上記Zジャイロより出力された旋回角速度を入力
して方位角を演算する方位演算系と、該方位演算系より
出力された方位角と上記速度検出器より出力された速度
を入力して緯度及び経度を演算する位置演算系とを有
し、航行体に搭載して位置及び方位を測定するための位
置測定装置において、上記方位演算系は上記Zジャイロ
の出力を補正するための傾斜による補正演算部を有し、
該傾斜による補正演算部は上記航行体のピッチ角方向の
傾斜に起因した誤差を修正するように構成されている。
【0034】本発明によると、位置測定装置において、
更に航行体のピッチ角を検出するためのX加速度計が設
けられ、上記傾斜による補正演算部は上記X加速度計の
出力を入力するピッチ角演算系によって得られたピッチ
角を使用して上記Zジャイロの出力を補正するように構
成されている。
【0035】本発明によると、位置測定装置において、
上記ピッチ角演算系は上記GPS受信機より出力された
東西速度、南北速度及び上下速度を使用してGPSピッ
チ角を演算するGPS傾斜演算部と上記速度検出器の出
力を微分して得られた加速度と上記X加速度計より出力
された加速度の偏差を演算する減算器と該減算器からの
出力と上記GPS傾斜演算部からの出力を入力してピッ
チ角を演算する傾斜角演算部とを有し、該傾斜角演算部
より出力されたピッチ角を上記傾斜による補正演算部に
供給するように構成されている。
【0036】本発明によると、位置測定装置において、
上記傾斜による補正演算部は上記GPS受信機より出力
された東西速度、南北速度及び上下速度を使用して演算
したピッチ角を使用して上記Zジャイロの出力を補正す
るように構成されている。
【0037】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して本発明に
よる位置測定装置の例について説明する。本例の位置測
定装置は、GPSアンテナ11とGPS受信機12と演
算処理部13と車速検出器14とZジャイロ15及びX
加速度計16とを有し、これらは航行体10に搭載され
ている。GPS受信機12と演算処理部13は1つのハ
ウジング内に収納されユニットとして構成されている。
【0038】本例の位置測定装置は図6及び図7を参照
して説明した従来の位置測定装置と比較してX加速度計
16が設けられている点が異なり、それ以外の構成は同
様である。X加速度計16は入力軸がX軸に沿うよう
に、即ち、進行方向に沿うように配置される。従ってX
加速度計16はY軸周りの加速度、即ち、ピッチ運動を
検出する。X加速度計16の出力信号には、車体のピッ
チ運動に関する情報が含まれるが、車両の加減速度に起
因した成分を含む。尚、自動車10は自転している地球
上を移動するためコリオリ力による加速度も生じるが、
これは他の加速度成分に比べて十分小さいからここでは
無視する。
【0039】図3を参照して本発明の位置測定装置の第
1の例の演算処理部13の構成及び動作を説明する。図
示のように、本例の演算処理部13は方位演算系101
〜106とピッチ角演算系201〜204と位置(緯度
及び経度)及び高度演算系300〜315及び322〜
325とを含む。
【0040】ピッチ角演算系201〜203について説
明する。ピッチ角演算系はGPS傾斜演算部201、傾
斜角演算部202、減算器203及び微分器204を含
む。GPS傾斜演算部201はGPS受信機12より出
力されたGPS東西速度GPS-VEW、GPS南北速度GPS-
SN、GPS上下速度GPS-VUDを使用して、次の式によ
って車両のピッチ角を演算する。これはGPSによる測
位によって求めたものであり、GPSピッチ角GPS-pと
称する。
【0041】
【数6】GPS-p=tan-1〔GPS-VUD・(GPS-VEW 2
GPS-VSN 2-1/2
【0042】一方、微分器204は車速検出器14より
出力された車速を微分することによって車両の加減速度
に起因したピッチ角方向の加速度成分を演算する。減算
器203はX加速度計16より出力されたY軸周りの加
速度から微分器204から出力されたピッチ角方向加速
度成分を減算して、傾斜加速度を求める。減算器203
より出力された傾斜加速度は傾斜角演算部202に供給
される。
【0043】図4を参照して傾斜角演算部202の構成
及び動作を説明する。傾斜角演算部202はアークサイ
ン演算部202−1と2つの減算部202−2、202
−4と係数器202−3とを有する。アークサイン演算
部202−1は減算器203より出力された傾斜加速度
P を用いて、次の式によってピッチ角p0 を求める。
【0044】
【数7】p0 =sin-1(AP /g)
【0045】ここにgは重力加速度である。このピッチ
角p0 は減算器202−2を経由して傾斜角演算部20
2の出力として出力される。
【0046】傾斜角演算部202の出力、即ち、第1の
減算器202−2の出力は、GPS傾斜角演算部201
より出力されたGPSピッチ角GPS-pによって減算され
る。その偏差は係数器202−3に供給され、そこで係
数K3 が乗算される。係数K 3 は所定の伝達関数の形式
を採ることも可能である。
【0047】係数器202−3の出力は第1の減算器2
02−3に供給され、第1の減算器202−3はアーク
サイン演算部202−1より出力されたピッチ角p0
り係数器202−3の出力を減算する。こうして、アー
クサイン演算部202−1より出力されたピッチ角p0
は、GPS傾斜角演算部201より出力されたGPSピ
ッチ角GPS-pによって補正される。
【0048】再び図3を参照して方位演算系101〜1
06の構成及び動作を説明する。本例の方位演算系は図
8を参照して説明した従来の演算処理部13の方位演算
系と比較して傾斜による補正演算部106が設けられて
いる点が異なり、それ以外の構成は同様である。傾斜に
よる補正演算部106は傾斜角演算部202より出力さ
れたピッチ角pを使用してZジャイロ15の出力(dφ
/dt)X を補正する。補正されたZジャイロ15の出
力(dφ/dt)H は次のように表される。
【0049】
【数8】 (dφ/dt)H =(dφ/dt)X /(cosp)
【0050】こうして、Zジャイロ15の出力(dφ/
dt)X の代わりに補正されたZジャイロ15の出力
(dφ/dt)H が使用される。これとGPS方位角GP
S-φを使用して方位φを求める演算は、図8の従来例と
同様であり、その説明は省略する。
【0051】次に位置(緯度及び経度)及び高度演算系
300〜315及び322〜325について説明する。
座標変換演算部300は車速検出器14より出力された
車速、即ち、X方向速度VX と方位演算系によって求め
られた方位φとピッチ角演算系201〜203によって
求められたピッチ角pとを使用して、次の式によって車
速の東西速度VEW、南北速度VSN及び上下方向速度VUD
を演算する。
【0052】
【数9】 VEW=VX sinφcosp VSN=VX cosφcosp VUD=VX sinp
【0053】車速の東西速度VEW及び南北速度VSN位置
より緯度及び経度を求める演算は、図8を参照して説明
した従来の演算処理部13の位置(緯度及び経度)演算
系と同様であり、その説明は省略する。
【0054】高度演算系300、322、323、32
4、325について説明する。座標変換演算部300よ
り出力された上下方向速度VUDは単位時間当たりの高度
増分である。この値は減算器322を経由して積分器3
23に供給され、積分器323によって積分される。
【0055】この積分は任意の初期値を使用し、所定の
短いサイクル、例えば数ミリ秒(ms)毎に上下方向速
度VUDを累積することによってなされる。積分器323
から出力された高度は減算器324にてGPS受信器1
2から出力されたGPS高度GPS-AL によって減算され
る。GPS受信器12は1秒毎にGPS高度GPS-AL
出力する。従って、減算器324は1秒毎に、積分器3
23の出力とGPS高度GPS-AL の偏差を出力する。
【0056】この偏差は係数器325によってある係数
1 倍され、減算器322に供給される。減算器322
では、上下方向速度VUD、即ち、単位時間当たりの高度
増分より係数器325の出力を減算する。この減算は、
積分器323における積分サイクルと同一のサイクルに
てなされる。係数K1 は所定の伝達関数の形式を採るこ
とも可能である。
【0057】積分器323は減算器322からの出力を
積分し、得られた積分値は高度ALとして出力される。
【0058】図5を参照して本発明による位置測定装置
の第2の例の構成及び動作を説明する。本例の位置測定
装置はX加速度計が設けられていない。本例の場合、ピ
ッチ演算系はGPS傾斜演算部201のみを有し、傾斜
角演算部202、減算器203及び微分器204は設け
られていない。図3に示した第1の例の場合には傾斜角
演算部202の出力がピッチ角pとして傾斜による補正
演算部106及び座標変換演算部300に供給された
が、本例ではその代わりにGPS傾斜演算部201の出
力がピッチ角pとして傾斜による補正演算部106及び
座標変換演算部300に供給される。
【0059】GPS傾斜演算部201及び傾斜による補
正演算部106の機能は図3を参照して説明したGPS
傾斜演算部201及び傾斜による補正演算部106と同
様である。従って、本例のGPS傾斜演算部201は数
6の式によってGPSピッチ角GPS-pを演算する。また
本例の傾斜による補正演算部106は数8の式によっ
て、Zジャイロ15の出力を補正する。
【0060】位置(緯度及び経度)及び高度演算系の構
成及び動作は図3の第1の例の場合と同様である。
【0061】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0062】
【発明の効果】本発明の位置測定装置によると、航行体
が水平面に対して傾斜した面に沿って走行するときで
も、正確に位置(緯度及び経度)、方位及び高度を連続
的に測定することができる利点を有する。
【0063】本発明の位置測定装置によると、GPSが
使用不能な場合に航行体がピッチ方向に傾斜しても正確
な位置(緯度及び経度)、方位及び高度を連続的に測定
することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置測定装置の概略を示す図である。
【図2】本発明の位置測定装置の構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の位置測定装置の第1の例の演算処理部
の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の位置測定装置の傾斜角演算部の構成例
を示す図である。
【図5】本発明の位置測定装置の第2の例の演算処理部
の構成を示す説明図である。
【図6】従来の位置測定装置の概略を示す図である。
【図7】従来の位置測定装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】従来の位置測定装置の演算処理部の構成を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 航行体(自動車) 11 GPSアンテナ 12 GPS受信機 13 演算処理部 14 車速検出器 15 Zジャイロ 16 X加速度計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPSアンテナと、該GPSアンテナに
    接続されたGPS受信機と、航行体の旋回角速度を検出
    するためのZジャイロと、航行体の進行方向速度を検出
    するための速度検出器と、上記GPS受信機より出力さ
    れた東西速度及び南北速度と上記Zジャイロより出力さ
    れた旋回角速度を入力して方位角を演算する方位演算系
    と、該方位演算系より出力された方位角と上記速度検出
    器より出力された速度を入力して緯度及び経度を演算す
    る位置演算系とを有し、航行体に搭載して位置及び方位
    を測定するための位置測定装置において、 上記方位演算系は上記Zジャイロの出力を補正するため
    の傾斜による補正演算部を有し、該傾斜による補正演算
    部は上記航行体のピッチ角方向の傾斜に起因した誤差を
    修正するように構成されていることを特徴とする位置測
    定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置測定装置において、
    更に航行体のピッチ角を検出するためのX加速度計が設
    けられ、上記傾斜による補正演算部は上記X加速度計の
    出力を入力するピッチ角演算系によって得られたピッチ
    角を使用して上記Zジャイロの出力を補正するように構
    成されていることを特徴とする位置測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の位置測定装置において、
    上記ピッチ角演算系は上記GPS受信機より出力された
    東西速度、南北速度及び上下速度を使用してGPSピッ
    チ角を演算するGPS傾斜演算部と上記速度検出器の出
    力を微分して得られた加速度と上記X加速度計より出力
    された加速度の偏差を演算する減算器と該減算器からの
    出力と上記GPS傾斜演算部からの出力を入力してピッ
    チ角を演算する傾斜角演算部とを有し、該傾斜角演算部
    より出力されたピッチ角を上記傾斜による補正演算部に
    供給するように構成されていることを特徴とする位置測
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の位置測定装置において、
    上記傾斜による補正演算部は上記GPS受信機より出力
    された東西速度、南北速度及び上下速度を使用して演算
    したピッチ角を使用して上記Zジャイロの出力を補正す
    るように構成されていることを特徴とする位置測定装
    置。
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