JPH10220417A - 流体シリンダ - Google Patents
流体シリンダInfo
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- JPH10220417A JPH10220417A JP2251697A JP2251697A JPH10220417A JP H10220417 A JPH10220417 A JP H10220417A JP 2251697 A JP2251697 A JP 2251697A JP 2251697 A JP2251697 A JP 2251697A JP H10220417 A JPH10220417 A JP H10220417A
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Abstract
耐久性が向上した流体シリンダを提供する。 【解決手段】ピストンロッド20と、このピストンロッ
ド20の一端に固定されたピストン71と、このピスト
ンを内部に摺動可能に収容するシリンダ61とを有し、
シリンダ61内に供給される圧縮空気によってピストン
71を駆動してピストンロッド20を直動可能な流体シ
リンダであって、ピストンロッド20に作用するモーメ
ントに抗って当該ピストンロッド20を支持する支持用
軸20bとこれを支持する支持用穴63aからなる支持
機構を有する流体シリンダとした。
Description
り、特に、真空処理室の開口部を開閉可能でかつ密封可
能なゲートバルブの駆動に好適な流体シリンダに関す
る。
グ工程やスパッタリング工程やエピタキシャルウェハ形
成工程等においては、例えば図10に示すような、複数
の真空処理室が接続されたマルチチャンバ構成の真空処
理装置が使用される。図10の真空処理装置101は、
ウェハWの搬出入が行われる搬送室102の外周に、各
種の処理を行う複数の真空処理室105が接続可能とな
っている。ウェハWの搬送室102と各真空処理室10
5との間の移動は、ゲートGを通じて行われる。ゲート
Gの開閉および密封は、図示しないゲートバルブによっ
て行われる。
Wを、搬出入路104の搬出入口103を通じて図示し
ない搬送装置によって搬送室102内に搬入し、搬送室
102内に設けられた真空搬送ロボット107によって
保持する。ウェハWが真空搬送ロボット107によって
保持されると、搬出入口103を閉じ、搬送室102内
を真空引きする。このとき、上記の各ゲートバルブは各
ゲートを密封した状態となっている。搬送室102内の
真空引きが完了すると、各ゲートバルブを駆動してゲー
トGを開き、真空搬送ロボット107によってウェハW
を所定の真空処理室に搬送する。当該真空処理室におい
て、処理を行うために、各ゲートバルブを駆動してゲー
トGを閉じ、ウェハWの所定の処理を行う。ウェハWの
所定の処理が完了したら、ゲートバルブを駆動してゲー
トGを開き、再度真空搬送ロボット107によってウェ
ハWを当該真空処理室から取出し、搬出入口103を通
じて真空処理装置101外に自動的に搬出される。
ゲートGを開閉しかつ密封可能なゲートバルブ106の
構造として、例えば、図11および図12に示すような
構造が知られている。図11において、搬送室202
は、ゲートGを通じて真空処理室203と連通してい
る。このゲートGの開閉をゲートバルブ201によって
行うが、ゲートバルブ201は、ゲートGの開閉および
密封を行う弁体205と、この弁体205が一端部に固
定され直動可能にかつ所定の軸208を中心に傾斜可能
に保持されている弁ロッド206と、搬送室202と弁
ロッド206との間をシーリングするシールベローズ2
07と、弁ロッド206を直動および傾動させる図示し
ない駆動手段とを有している。ゲートバルブ201は、
図11においては、ゲートGを開いた状態にある。ゲー
トGを閉じかつ密封するには、図12に示すように、弁
ロッド206を直動させて弁体205がゲートGを閉じ
る位置まで移動し、弁ロッド206を軸208を中心に
傾斜させることにより行う。この結果、弁体205がゲ
ートGの外周に設けられたOリング204を押圧しゲー
トGが密封される。
ゲートバルブ201の弁ロッド206の駆動には、例え
ばエアシリンダが用いられる。弁ロッド206の駆動に
エアシリンダを使用した場合に、弁ロッド206をOリ
ング204を押圧するように傾斜させると、エアシリン
ダには弁ロッド206から反力としてモーメントが作用
することになる。しかしながら、通常、エアシリンダは
ピストンロッドにかかる大きなモーメントを支持可能な
構造とはなっていない。このため、ピストンロッドにか
かるモーメントを支持可能な構造となっていないエアシ
リンダは、ピストンロッドにモーメントが繰り返し印加
されると、ピストンやシリンダやシーリング部材等の構
成部品に摩耗や疲労が生じやすく、モーメントに対する
耐久性に欠けるという問題があった。
れたものであって、ピストンロッドに作用するモーメン
トに対する耐久性が向上した流体シリンダを提供するこ
とを目的とする。
は、ピストンロッドと、このピストンロッドの一端に固
定されたピストンと、このピストンを内部に摺動可能に
収容するシリンダとを有し、前記シリンダ内に供給され
る加圧流体によって前記ピストンを駆動して前記ピスト
ンロッドを直動させる流体シリンダであって、前記ピス
トンロッドに作用するモーメントに抗って当該ピストン
ロッドを支持可能な支持機構を有する。したがって、本
発明の流体シリンダは、ピストンロッドに作用するモー
メントが存在する場合でも、支持機構によってピストン
ロッドは支持されるため、ピストンロッドに作用するモ
ーメントによって流体シリンダの他の構成部品に摩耗や
疲労を生じることが抑制され、ピストンロッドに作用す
るモーメントに対する耐久性が向上した流体シリンダと
なる。
体の直動によって気密室の開口部の開閉が可能でかつ当
該弁体の傾動によって前記開口部の密封が可能な機構を
有するゲートバルブの駆動に用いられた場合に、前記支
持機構は前記弁体の傾動時に前記ピストンロッドに作用
する反力モーメントに抗って当該ピストンロッドを支持
可能である。このような構成によれば、弁体による開口
部の開閉を行うことができるとともに、弁体の傾斜によ
る開口部の密封の際にピストンロッドに作用する反力と
してのモーメントを支持可能な流体シリンダが得られ
る。
記支持機構は、前記ピストンの先端に形成された支持用
軸と、前記シリンダ内の前記ピストンに対向する位置に
形成された前記支持用軸を挿入可能な支持用穴とを有す
る。このような構成によれば、支持用軸が支持用穴に挿
入されると、ピストンロッドに作用するモーメントは、
主に、これら支持用軸および支持用穴の係合によって支
持され、他の構成部品へのモーメントが作用することが
なくなるため、流体シリンダの耐久性が向上する。
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る流体シ
リンダの一実施形態を示す断面図である。図2は、本発
明に係る流体シリンダが適用されるゲートバルブの一例
を示す断面図であり、図3は図2に示すゲートバルブの
A−A線方向の断面図である。
って駆動されるエアシリンダの場合を示している。な
お、図1に示すエアシリンダ60のピストンロッド20
は、後述する開口部50を完全に開く状態とする作動位
置にある。
後述する連結板30に固定されるピストンロッド20
と、ピストンロッド20の他端に固定されたピストン7
1と、ピストン71を内周面62aに摺動可能に収容す
るシリンダ61とから基本的に構成され、このエアシリ
ンダ60は後述するゲートバルブのシリンダケース16
に内蔵されている。
する連結板30との連結のための雌ねじ部20aが形成
され、他端軸部20bにはピストン71を固定するため
の雄ねじ部20cが形成されている。この雄ねじ部20
cにピストン71が螺合固定されているが、他端軸部2
0bはピストン71の先端面から突出するようになって
いる。他端軸部20bのピストン71の先端面から突出
した部分に軸受カラー77が螺合固定され、これが本発
明の支持用軸として作用する。軸受カラー77の先端部
は、所定の曲率を持つR形状に形成されているが、これ
は後述するブシュ80への嵌合挿入を容易にするためで
ある。また、ピストンロッド20の軸部には、ピストン
71の端面と接してクッションラバー76が固定されて
いる。このクッションラバー76は、ピストン71とシ
リンダ61との端面が直接衝突して摩耗する等の不具合
の発生を防ぐために設けられている。なお、ピストンロ
ッド20の形成材料としては、特に限定されないが、例
えば炭素鋼等の比較的強度の高い材料を用いることがで
き、軸受カラー77の形成材料としては、例えば、青銅
やりん青銅等のなじみ性が良く、耐疲労性、耐摩耗性、
耐摩耗性、展延性等に優れた材料を用いることができ
る。
ンロッド20の他端軸部20bに螺合固定されている。
また、外周には、ピストンシール72およびウェアリン
グ73が設けられており、ピストンシール72によって
シリンダボディ62の内周面62aとの間がシーリング
がされ、ウェアリング73によってピストン71とシリ
ンダボディ62の内周面62aとの間の摺動による摩耗
等が抑制される。
ボディ62およびヘッドカバー63によって構成されて
いる。シリンダボディ62の一端側には、ピストンロッ
ド20を挿入する挿入用孔62dが形成されており、こ
の挿入用孔62dとピストンロッド20との間には、ブ
シュ74およびロッドシール75が設けられている。ブ
シュ74は、シリンダボディ62の挿入用孔62dとピ
ストンロッド20との当接による摩耗等を防止し、ロッ
ドシール75は、ピストンロッド20を移動可能に挿入
用孔62dとピストンロッド20との間をシーリングす
る。また、シリンダボディ62の一端側には、空気Fの
出入を行う出入口62bが形成されている。なお、シリ
ンダボディ62の形成材料としては、特に限定されない
が、例えば、炭素鋼等の比較的強度の高い材料を用いる
ことができる。また、ブシュ74の形成材料も、特に限
定されないが、例えば、銅合金や青銅等の耐疲労性、耐
摩耗性、耐摩耗性、展延性等に優れた材料を用いること
ができる。
ィ62の他端側の開口部に嵌合挿入され、シリンダボデ
ィ62とヘッドカバー63との間はOリング64によっ
てシーリングされている。ヘッドカバー63のシリンダ
ボディ62への固定は、シリンダボディ62の他端部内
周に形成された溝に止め輪65を装着することによって
行われている。シリンダボディ62の他端側には、空気
Fの出入を行う出入口62cが形成されている。また、
ヘッドカバー63には、軸受カラー77が外周に螺合さ
れたピストンロッド20の他端軸部20bを支持するた
めの支持用穴63aが形成されており、この支持用穴6
3aにはブシュ80が嵌め込まれている。このブシュ8
0に上記の軸受カラー77が嵌合挿入可能となってい
る。なお、ヘッドカバー63の形成材料としては、特に
限定されないが、例えばシリンダボディ62の形成材料
と同様の材料を用いることができ、ブシュ80の形成材
料としては、例えば銅合金やりん青銅等の耐疲労性、耐
摩耗性、耐摩耗性、展延性等に優れた材料を用いること
ができる。
は、シリンダ61に形成された2つの空気Fの出入口6
2bおよび62cから圧縮空気を適宜供給排出すること
により、ピストン71が直線方向に駆動され、その結
果、ピストンロッド20が直動する。
トバルブ1は、弁体2と、連結部材4を介して弁体2が
一端に固定された弁ロッド6と、図示しない気密室に取
り付けられる取り付け部材8と、取り付け部材8の弁ロ
ッド6が挿入される挿入孔8aと弁ロッドとの間をシー
リングするシールベローズ10と、弁ロッド6を直動可
能にかつ軸14aを中心に傾斜可能に保持する保持部材
14と、保持部材14の軸14aを回転自在に保持する
とともに、ピストンロッド20を駆動する図1に示した
エアシリンダ60が内蔵されたシリンダケース16と、
弁ロッド6の外周に固定された2つのストッパ18と、
弁ロッド6の他端部に回転自在に設けられたローラ24
と、このローラ24が設けられた弁ロッド6の他端部に
対向配置されたローラ受け部材22と、ローラ受け部材
22とピストンロッド20とを連結する連結板30と、
弁ロッド6の他端部に固定された固定部材26と連結板
30によって両端部が固定され弁ロッド6の他端部およ
び連結板30とを連結しているコイルバネ30とから基
本的に構成されている。
示しない気密室の開口部50を開閉可能でかつ開口部5
0に対して傾動することにより開口部50をOリング5
2を介して密封することができる。本実施形態において
は、弁体2として平板状の部材を示しているが、開口部
が曲面形状を有する場合にこれに併せた形状とすること
も可能である。また、弁体2の形成材料としては、極力
パーティクルを発生せず、ガス等を放出しない金属材料
等の材料が望ましい。弁体2と連結部材4との連結は、
例えばボルトによって行われる。
弁体2が固定され、取り付け部材8の挿入孔8aから図
示しない気密室外に突出するように設けられているとと
もに、保持部材14にOリング14bを介して直動可能
に保持されている。また、保持部材14は軸14aを中
心に回転自在になっていることから、弁ロッド6も軸1
4aを中心に傾斜可能となっている。弁ロッド6と連結
部材4との連結は、例えば溶接によって行われる。弁ロ
ッド6の形成材料としては、極力パーティクルを発生せ
ず、ガス等を放出しない金属材料等の材料が望ましい。
構成の真空処理装置の搬送室等の内部を気密状態とする
ことが可能な気密室に取り付けられる。取り付け部材8
の形成材料としては、極力パーティクルを発生せず、ガ
ス等を放出しない金属材料等の材料が望ましい。
挿入孔8aと弁ロッド6との間をシーリングする部材で
あり、弁ロッド6の直動および傾動に伴って伸縮可能と
なっている。また、シールベローズ10は、例えば、金
属材料から形成され、シールベローズ10の一端部は、
取り付け部材8の挿入孔8aの外周に気密状態を保っ
て、例えば溶接等に接合手段によって固定され、シール
ベローズ10の他端部は、弁ロッド6に嵌合固定された
固定リング12に、例えば溶接等に接合手段によって固
定されている。これにより、弁ロッド6が直動および傾
動しても、上記の気密室をシーリングすることができ、
外部からパーティクル等の汚染物質が侵入するのを防止
することができる。
り、有底部には弁ロッド6を挿入する挿入孔14cが形
成され、外周には互いに対向する位置に軸14aがそれ
ぞれ形成されている。保持部材14は、挿入孔14cに
挿入された弁ロッド6をOリング14bを介して直動自
在に保持し、軸14aはシリンダケース16に回転自在
に支持されていることから弁ロッド6を傾斜可能に保持
している。また、保持部材14は、円筒状の部材である
ことから、弁ロッド6の直動によって伸縮するシールベ
ローズ10を内部に収容可能となっている。
ッド6の外周に突出するように固定されたピン状の部材
である。弁ロッド6が、図3に示す開口部50を閉じる
方向に直動した際に、保持部材14の端面14dに当接
することによって、弁ロッド6の移動を規制する。な
お、保持部材14の端面14dに直接ストッパ18を当
接させるのではなく、保持部材14の端面14dに当接
用の溝部を形成してもよい。
ッド6の他端部の所定位置に回転自在に設けられてい
る。具体的には、図4(a)に示すように、弁ロッド6
の端部に形成された溝状のローラ保持部6bによってロ
ーラ24の外周面の一部が摺動可能に保持されるよう
に、ローラ24の両端部はばね部材25によって回転自
在に支持されている。ばね部材25の一端は、弁ロッド
6に形成された固定部6aに固定されている。
された弁ロッド6の他端部に対向するように配置されて
いる。このローラ受け部材22の先端部には、ローラ2
4を保持可能な第1保持部22aと、ローラが回転しな
がら係合可能な傾斜面22bと、ローラ24を保持可能
な第1保持部22cとが連続して形成されている。第1
保持部22aは、溝状に形成されており、弁ロッド6が
開口部50を開閉する方向に直動する際にローラ24を
保持する。傾斜面22bは、ローラ24と係合すること
により弁ロッド6を軸14bを中心に傾斜させることが
でき、この傾斜面22bの弁ロッド6に対する傾斜角度
θは、例えば5度程度に形成される。第2保持部22c
は、ローラ24の曲率と同じ曲率を持つR部からなり、
弁ロッド6が所定の角度まで傾斜するとローラ24を保
持する。なお、ローラ24はローラ受け部材22の第1
保持部22a、傾斜面22bおよび第2保持部22cと
接触するため、ローラ24およびローラ受け部材22の
形成材料としては、摩耗を防止するために、例えばSU
J2等の比較的硬い金属材料を使用するのが望ましい。
ばね部材25は、ローラ24を支持すると同時に、他端
がローラ受け部材22に形成された固定部22dに固定
されている。これにより、弁ロッド6の端部とローラ受
け部材22との相対位置がずれて、互いに対向しなくな
るのを防止することができる。
端部とローラ受け部材22との外周を囲むように、弁ロ
ッド6に固定された固定部材26に形成された固定部2
6aおよび連結板30に形成された固定部30aに両端
部が固定されている。コイルばね28の果たす役割とし
ては、ローラ24の第1保持部22aからの保持状態の
解除を抑制するように弁ロッド6とローラ受け部材22
とを連結している。すなわち、コイルばね28は、第1
保持部22aにローラ24を保持した状態でローラ受け
部材22が直動した際に、第1保持部22aのローラ2
4の保持状態が容易に解除されるのを防止する役割を果
たす。
て説明する。図2および図3に示したゲートバルブ1の
状態は、開口部50を開いた状態であるが、エアシリン
ダ60を駆動して、ローラ受け部材22を開口部50を
閉じる方向に直動させる。
方向への直動は、図1に示すエアシリンダ60の状態に
おいて、空気Fの出入口62bから圧縮空気を供給し、
ピストン71の移動にともなって空気Fの出入口62c
から空気を外部に放出することによって行う。
って、ローラ受け部材22は、図4(a)に示す第1保
持部22aでローラ24を保持した状態で、弁ロッド6
を直動させる。このとき、ローラ受け部材22を高速で
移動させたような場合に、上記コイルばね28およびば
ね部材25の復元力によって、第1保持部22aのロー
ラ24の保持状態は保たれ、解除されることはない。ま
た、ローラ受け部材22からローラ24への推進力は、
摩擦力等によってではなく直接第1保持部22aから伝
達されるため、ローラ受け部材22を高速に移動するこ
とができる。
6が所定の位置に到達すると、図5および図6に示すよ
うに、上記したストッパ18が保持部材14の端面14
dに当接し、弁ロッド6の移動が規制されるとともに、
弁体2が開口部50を閉じた状態になる。
すように、軸受カラー77の一部がシリンダ61のヘッ
ドカバー63の支持用穴63aに嵌め込まれたブシュ8
0に嵌合挿入された状態となる。
らに、ピストン71がブシュ80の方向に移動して、ロ
ーラ受け部材22が直動すると、弁ロッド6は移動せず
ローラ受け部材22のみが移動して、図4(b)に示す
ように、第1保持部22aにローラ24を保持した状態
が解除される。ローラ24は、図4(b)に示す矢印方
向に回転しながら、傾斜面22b上を転がる。これによ
り、弁ロッド6が保持部材14の軸14aを中心に傾斜
する。このとき、ローラ24は、ローラ受け部材22に
対して摺動するのではなく転がるため、ローラ24とロ
ーラ受け部材22との間の摩耗の発生が極力抑制され
る。
22b上を転がると、弁ロッド6が傾斜し、図9に示す
ように、弁体2が開口部50の外周に設けられたOリン
グ52を押圧し、押しつぶす。このとき、エアシリンダ
60によるローラ受け部材22の直動力は、傾斜面22
bのくさび効果によって増幅され、弁体2のOリング5
2を押圧する力は当該直動力の、例えば10倍程度とな
る。これにより、弁体2がOリング52を十分に押圧す
ることができ、開口部50の密封が良好に行われること
になる。図4(c)に示すように、ばね部材25は、そ
の復元力に抗して弾性変形し、また、図9に示すよう
に、コイルばねも同様に弾性変形する。
中心に傾斜を開始すると、ローラ受け部材22には、弁
ロッド6から反力としてモーメントが作用することにな
る。すなわち、弁ロッド6の傾斜角度に応じて増大する
モーメントがローラ受け部材22に作用し、このモーメ
ントはローラ受け部材22から連結板30を通じてピス
トンロッド20に作用する。本実施形態では、ピストン
ロッド20に作用するモーメントは、弁ロッド6の傾斜
角度に応じて増大し、開口部50の密封を良好に行うた
めには、例えば数十kgf・m程度の大きなモーメント
が作用することになる。
ては、弁ロッド6の傾斜開始時点、すなわち、ピストン
ロッド20にモーメントが印加された時点で、上記した
ように、ピストンロッド20の他端軸部20bに螺合さ
れた軸受カラー77がシリンダ61のヘッドカバー63
に形成された支持用穴63aに嵌め込まれたブシュ80
に嵌合挿入された状態となっている。したがって、ピス
トンロッド20の他端軸部20bは、ブシュ80を介し
て支持用穴63aによって支持されているため、ピスト
ンロッド20に大きなモーメントが印加されても、ピス
トンロッド20は傾斜することなく強固に支持される。
このため、エアシリンダ60の構成部品が摩耗や疲労す
るのを防止でき、エアシリンダ60の耐久性を向上させ
ることができる。また、軸受カラー77とブシュ80と
の当接によって、これらの部材が摩耗等した場合には、
これらの部材のみを交換すればよいだけであり、メイン
テナンスが非常に容易となる。さらに、ピストンロッド
20は傾斜することなく強固に支持されるため、弁ロッ
ド6の傾斜に必要な十分な力を発生させることができ
る。
て、弁ロッド6が所定の角度傾斜すると、図4(c)に
示すように、ローラ24はローラ受け部材22の第2保
持部22cに保持された状態となる。これにより、開口
部50の弁体による密封動作が完了する。ローラ24が
第2の保持部22cによって保持されることにより、ロ
ーラ24が移動せず、開口部50の密封状態を安定して
保つことができる。
すように、ピストン71の先端面がヘッドカバー63の
端面に当接し、軸受カラー77が全てブシュ80に嵌合
挿入された状態となる。
作は、図8に示すエアシリンダ60の状態から、シリン
ダ61の空気Fの出入口62cから圧縮空気を供給し、
出入口62bから排出することにより、ローラ受け部材
22を開口部50を開く方向に直動させる。このとき、
ローラ24は第2の保持部22cによって保持された状
態から、ばね部材25およびコイルばねの復元力によっ
て、傾斜面22bを転がって再度第1保持部に保持さ
れ、弁ロッド6は直立する。
ンダ60は、ピストンロッド20に作用するモーメント
に対して耐久性を有する。これに加えて、支持機構の構
造が非常に簡単であることから、エアシリンダ60を安
価に製造することができる。なお、本実施形態において
は、エアシリンダ60をゲートバルブに適用した場合に
ついて説明したが、ゲートバルブ以外にも、ピストンロ
ッド20に大きなモーメントが繰り返し作用するような
対象に適用することにより、大きなモーメントを支持可
能であるとともに、エアシリンダ60の耐久性を向上さ
せることができる。また、本実施形態に係るエアシリン
ダ60を適用可能なゲートバルブは上記のゲートバルブ
に限られず、弁体の直動および傾動を要する他のゲート
バルブにも適用可能である。また、本実施形態において
は流体シリンダとしてエアシリンダ60について説明し
たが、油圧シリンダ等の他の流体シリンダに本発明を適
用することができる。
ロッドに作用するモーメントに対して耐久性を有する。
本発明に係る流体シリンダは、支持機構の構造が非常に
簡単であることから、安価に製造することができる。
を示す断面図である。
ブの一例を示す断面図である。
図である。
す説明図であって、(a)は弁体が開口部を開いた状態
にあるときの相対位置関係を示しており、(b)は弁体
が開口部を閉じた状態にあるときの相対位置関係を示し
ており、(c)は弁体が開口部を密封した状態にあると
きの相対位置関係を示している。
た状態を示す断面図である。
−A線方向の断面図である。
ヘッドカバーに嵌め込まれたブシュに嵌合挿入された状
態を示す断面図である。
ヘッドカバーに嵌め込まれたブシュに嵌合挿入された状
態を示す断面図である。
させて開口部を密封した状態を示す断面図である。
示す斜視図である。
る。
閉じて密封した状態を示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】ピストンロッドと、このピストンロッドの
一端に固定されたピストンと、このピストンを内部に摺
動可能に収容するシリンダとを有し、前記シリンダ内に
供給される加圧流体によって前記ピストンを駆動して前
記ピストンロッドを直動可能な流体シリンダであって、 前記ピストンロッドに作用するモーメントに抗って当該
ピストンロッドを支持可能な支持機構を有する流体シリ
ンダ。 - 【請求項2】弁体の直動によって気密室の開口部の開閉
が可能でかつ当該弁体の傾動によって前記開口部の密封
が可能な機構を有するゲートバルブの駆動に用いられた
場合に、前記支持機構は前記弁体の傾動時に前記ピスト
ンロッドに作用する反力モーメントに抗って当該ピスト
ンロッドを支持可能である請求項1に記載の流体シリン
ダ。 - 【請求項3】前記支持機構は、前記ピストンの先端に形
成された支持用軸と、前記シリンダ内の前記ピストンに
対向する位置に形成された前記支持用軸を挿入可能な支
持用穴とを有する請求項1または2に記載の流体シリン
ダ。 - 【請求項4】前記支持用穴には、前記支持用軸と嵌合す
るブシュが嵌め込まれている請求項1〜3のいずれかに
記載の流体シリンダ。 - 【請求項5】前記支持用軸は、前記ピストンロッドと一
体に形成されている請求項3または4に記載の流体シリ
ンダ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007298177A (ja) * | 2006-05-05 | 2007-11-15 | Vat Holding Ag | 真空バルブドライブ |
CN102213247A (zh) * | 2010-04-01 | 2011-10-12 | Smc株式会社 | 用在流体压力装置的罩以及该罩的固定方法 |
KR101398963B1 (ko) * | 2011-09-02 | 2014-05-27 | 동양기전 주식회사 | 쿠션 압력과 스트로크 조절이 가능한 유압 실린더 장치 |
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-
1997
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