JPH10220348A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JPH10220348A
JPH10220348A JP9024026A JP2402697A JPH10220348A JP H10220348 A JPH10220348 A JP H10220348A JP 9024026 A JP9024026 A JP 9024026A JP 2402697 A JP2402697 A JP 2402697A JP H10220348 A JPH10220348 A JP H10220348A
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JP
Japan
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compressor
suction port
chamber
pressure
valve member
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Withdrawn
Application number
JP9024026A
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English (en)
Inventor
Masaaki Fujita
正章 藤田
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
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Publication of JPH10220348A publication Critical patent/JPH10220348A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/14Control
    • F04B27/16Control of pumps with stationary cylinders
    • F04B27/18Control of pumps with stationary cylinders by varying the relative positions of a swash plate and a cylinder block
    • F04B27/1804Controlled by crankcase pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B49/00Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00
    • F04B49/22Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves
    • F04B49/225Control, e.g. of pump delivery, or pump pressure of, or safety measures for, machines, pumps, or pumping installations, not otherwise provided for, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B47/00 by means of valves with throttling valves or valves varying the pump inlet opening or the outlet opening

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の運転状態等に応じて圧縮機の稼働(運
転)負荷を低減する。 【解決手段】 圧縮機は吸入口29及び吐出口30が形
成されるとともに吸入口及び吐出口にそれぞれ接続され
た吸入室26及び吐出室27が形成された圧縮機ハウジ
ングを有している。主軸16の回転に応じてピストン1
3を往復運動させて吸入口からの冷媒を圧縮して圧縮冷
媒とする。流路制御機構41は吐出室の圧力と吸入口の
圧力との差に応じて吸入口の開口面積を制御する。一
方、車両の運転状態に応じて切換弁機構47はバイパス
路48を介して高圧ガスを流路制御機構41に導入して
吸入口の開口面積を強制的に最小とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機に関し、特
に、自動車用空調装置に用いられる圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空調装置に用いられる
圧縮機として、例えば、特開昭64−88065号公報
に記載された可変容量圧縮機(以下従来の可変容量圧縮
機と呼ぶ)が知られている。
【0003】ここで、図6を参照して、従来の可変容量
圧縮機について説明する。図示の可変容量圧縮機は斜板
式可変容量圧縮機であり、複数のシリンダ11(1個の
みが図示されている)を有するシリンダブロック12を
備えている。各シリンダ11は、環状に間隔を置いて配
置されており、シリンダ11内にはピストン13が往復
可能に配置されている。
【0004】シリンダブロック12は、外周に軸方向へ
延在した円筒部12aを有しており、シリンダブロック
12の円筒部12aの端部にはフロントエンドプレート
14が固着されている。そして、フロントエンドプレー
ト14とシリンダブロック12との間にクランク室15
が形成される。クランク室15内には駆動シャフト(主
軸)16がフロントエンドプレート14とシリンダブロ
ック12とに軸受を介して回転可能に支持されている。
【0005】駆動シャフト16の内端にはロータ17が
固定されている。ロータ17の一方の面はフロントエン
ドプレート14の内壁面に軸受けを介してスラスト支持
されている。ロータ17にはヒンジ機構18を介して斜
板19が取付けられている。ヒンジ機構18は、斜板1
9からロータ17側へ延在するブラケット18aと、ロ
ータ17から斜板19側へブラケット18aと対向して
延在したタブ18bとを有している。ブラケット18a
には長孔18cが開口されており、タブ18bには長孔
18cと係合するガイドピン18dが取付けられてい
る。
【0006】斜板19はヒンジ機構18により駆動シャ
フト16と一体に回転する。駆動シャフト16と斜板1
9との間にはスリーブ20が摺動自在に遊嵌されてい
る。これによって、斜板19は駆動シャフト16に対し
て傾斜角度可変に支持される。
【0007】斜板19には揺動板21が軸受を介して配
置されており、揺動板21の外周辺近傍には、上述した
ピストン13がそれぞれロッド22を介して連結されて
いる。クランク室15内にはフロントエンドプレート1
4とシリンダブロック12とに両端が支持されたガイド
23が配置されている。このガイド23には揺動板21
の一端がガイド23に沿って摺動可能に係合している。
かくして駆動シャフト16の回転時には複数のピストン
13が複数のシリンダ11内で順々に往復運動を行な
う。
【0008】シリンダブロック12の他端には、弁体ア
センブリ24を介してシリンダーヘッド25が重ね合わ
されている(なお、シリンダーブロック12、フロント
エンドプレート14、及びシリンダーヘッド25によっ
て圧縮機ハウジングが形成される)。そして、シリンダ
ーヘッド25は周辺部に吸入室26、中央部に吐出室2
7を形成している。シリンダーヘッド25には、冷媒ガ
スを吸入室26に導入するための吸入口29と、吐出室
27の冷媒ガスを外部へ導出するための吐出口30とが
いずれもシリンダーヘッド25と一体に設けられてい
る。
【0009】弁体アセンブリ24は、ピストン13の往
復運動時に冷媒ガスが吸入室26からシリンダ11内を
経て吐出室27に至るように、冷媒ガスの流れを制御し
ている。
【0010】シリンダブロック12には容量制御弁機構
31が埋設されている。容量制御弁機構31はクランク
室15と吸入室26とを連通する通路32を開閉制御す
る。この制御弁機構31は、クランク室15内の圧力P
C と吸入室26内の圧力PSとの差圧PE (=PC −P
S )によって斜板19の傾斜角、すなわちピストンスト
ロークを調整する。
【0011】シリンダーヘッド25には吐出室27に一
端が開口し他端が吸入口29に開口したシリンダ33が
形成されている。このシリンダ33内にはピストン34
が往復運動可能に設けられている。ピストン34の吸入
口29側端部には吸入口29の開口断面積をピストン3
4の往復動に伴なって変化させる筒状の弁部材35が固
着されている。筒状弁部材35の中空部にはこの弁部材
35を吐出室27側に付勢するバネ36の一端が嵌合さ
れ、バネ36の他端はシリンダーヘッド25の周辺部に
設けられたバネ座37に支持されている。なお、このバ
ネ座37はその設定位置をピストン34の往復運動の方
向に変更できるように構成されている。そして、上記の
シリンダ33、ピストン34、弁部材35、バネ36、
及びバネ座37によって吸入口35の流路を制御する流
路制御機構39を形成する。
【0012】次に、上述の圧縮機の動作について図6及
び図5を参照して説明する。
【0013】圧縮機をその高圧側(吐出室27側)と低
圧側(吸入口26側)との圧力がバランスしている状態
から起動する場合、流路制御機構39を構成するピスト
ン34は、吸入口29と吐出室27との圧力が同一のた
め、バネ36の弾性力により吐出室27側に押し下げら
れ、図6に示すように、低圧側冷媒流路は弁部材35に
よりその開口断面積が最小の状態に維持されている。
【0014】圧縮機が駆動シャフト16により回転駆動
されピストン13の往復運動による吸入、吐出作用が開
始されると、上記のように低圧側の流路断面積が最小と
なっているため、シリンダ室11内に吸入される冷媒が
制限されシリンダ室内の圧力は急激に低下する。これに
よって、クランク室15の圧力PC が吸入室26内の圧
力より高くなり圧力差PE により斜板19の駆動シャフ
ト16に対する傾斜角が減少(90度に近づく)する。
斜板19の傾斜角の減少により揺動板21の揺動運動の
振幅は小さくなる。従って、圧縮機の初期駆動トルクは
最小限に抑えられる。
【0015】一方、圧縮機が駆動され続けると、低圧側
流路(吸入口29側)の最小開口断面積を通してシリン
ダ11内に徐々に吸入された冷媒により、吐出室27の
圧力は増加し、この圧力により流路制御機構39のピス
トン34は吸入口29側に押圧される。一般に冷媒流路
断面積が一定の場合、圧縮機1の吐出圧は冷媒流量に比
例して増加する。吐出室27の圧力がバネ36の弾性力
より大きくなるとピストン34はシリンダ33内を吸入
口29側に移動し、これに伴なう弁部材35の移動によ
り吸入口29から吸入室26に至る冷媒流路の開口断面
積は増加し、所定の吐出圧、例えばP0 =13kg/c
2 G以上となると、弁部材35は図5に示すように吸
入口29を完全に開く位置に移動するため、開口断面積
は最大となる(この状態を定常運転状態と呼ぶ)。
【0016】このようにして、圧縮機の起動時には、低
圧側と高圧側との圧力差に応じて吸入口の開口断面積が
変化するため、圧縮機のトルクショックを回避でき、所
謂ソフトスタートを達成できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の圧縮
機においては、圧縮機の起動時には、低圧側(吸入口2
9側)の流路断面積が最小となっているため、圧縮機の
初期駆動トルクは最小限に抑えられるものの、定常運転
状態となると、低圧側の流路断面積は常に最大となる
(なお、容量制御は制御弁機構31によって行われ
る)。このため、定常運転状態において(低圧側の流路
断面積が最大の状態)、車両の運転状況に応じて圧縮機
の負荷を適宜制御できないという問題点がある。つま
り、車両の加速及び圧縮機に異常等に応じて圧縮機の運
転負荷を制御できず、その結果、ドライブフィーリング
が損なわれるばかりでなく圧縮機が破損してしまうとい
う問題点がある。
【0018】本発明の目的は必要に応じて圧縮機の運転
負荷を制御することのできる圧縮機を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、吸入口
及び吐出口が形成されるとともに前記吸入口及び前記吐
出口にそれぞれ接続された吐出室及び吸入室が形成され
た圧縮機ハウジングを有し、主軸の回転に応じてピスト
ンを往復運動させて前記吸入口からの冷媒を圧縮して圧
縮冷媒とする圧縮機において、前記吐出室の圧力と前記
吸入口の圧力との差に応じて前記吸入口の開口面積を制
御する第1の制御手段と、前記吸入口の開口面積を強制
的に最小とする第2の制御手段とを有することを特徴と
する圧縮機が得られる。この圧縮機は、例えば、車両に
搭載されており、前記第2の制御手段は前記車両の運転
状態に応じて前記吸入口の開口面積を強制的に最小とす
る。
【0020】具体的には、前記第1の制御手段は前記吐
出室に連通し前記吸入口を横切る方向に形成されたシリ
ンダー部と、前記シリンダー部に摺動可能に配置され前
記吸入口の開口面積を変化させる弁部材と、前記弁部材
を前記吸入口の開口面積が最小となる方向に付勢する付
勢手段とを有し、前記シリンダー部は前記弁部材によっ
て前記吐出室に連通する第1の室及び前記吐出室に不連
通の第2の室とに分離されており、前記第2の制御手段
は前記圧縮冷媒を選択的に前記第2の室に導入して前記
弁部材を前記吸入口の開口面積が最小となる方向に前記
弁部材を移動させる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1を参照して、図示の圧縮機において、
図6に示す圧縮機と同一の構成要素については同一の参
照番号が付されている。図示の圧縮機は複数のシリンダ
11(1個のみが図示されている)を有するシリンダブ
ロック12を備えている。各シリンダ11は、環状に間
隔を置いて配置されており、シリンダ11内にはピスト
ン13が往復可能に配置されている。
【0023】シリンダブロック12は、外周に軸方向へ
延在した円筒部12aを有しており、シリンダブロック
12の円筒部12aの端部にはフロントエンドプレート
14が固着されている。そして、フロントエンドプレー
ト14とシリンダブロック12との間にクランク室15
が形成される。クランク室15内には駆動シャフト(主
軸)16がフロントエンドプレート14とシリンダブロ
ック12とに軸受を介して回転可能に支持されている。
【0024】駆動シャフト16の内端にはロータ17が
固定されている。ロータ17の一方の面はフロントエン
ドプレート14の内壁面に軸受けを介してスラスト支持
されている。ロータ17にはヒンジ機構18を介して斜
板19が取付けられている。ヒンジ機構18は、斜板1
9からロータ17側へ延在するブラケット18aと、ロ
ータ17から斜板19側へブラケット18aと対向して
延在したタブ18bとを有している。ブラケット18a
には長孔18cが開口されており、タブ18bには長孔
18cと係合するガイドピン18dが取付けられてい
る。
【0025】斜板19はヒンジ機構18により駆動シャ
フト16と一体に回転し、図示の例では、斜板19の内
周面が駆動シャフト軸16に沿って摺動自在となってお
り、これによって、斜板19は駆動シャフト16に対し
て傾斜角度可変に支持される。
【0026】斜板19には揺動板21が軸受を介して配
置されており、揺動板21の外周辺近傍には、上述した
ピストン13がそれぞれロッド22を介して連結されて
いる。クランク室15内にはフロントエンドプレート1
4とシリンダブロック12とに両端が支持されたガイド
23が配置されている。このガイド23には揺動板21
の一端がガイド23に沿って摺動可能に係合している。
かくして駆動シャフト16の回転時には複数のピストン
13が複数のシリンダ11内で順々に往復運動を行う。
【0027】シリンダブロック12の他端には、弁体ア
センブリ24を介してシリンダーヘッド25が重ね合わ
されている。そして、シリンダーヘッド25は周辺部に
吸入室26、中央部に吐出室27を形成している。シリ
ンダーヘッド25には、冷媒ガスを吸入室26に導入す
るための吸入口29と、吐出室27の冷媒ガスを外部へ
導出するための吐出口30とがいずれもシリンダーヘッ
ド25と一体に設けられている。
【0028】弁体アセンブリ24は、ピストン13の往
復運動時に冷媒ガスが吸入室26からシリンダ11内を
経て吐出室27に至るように、冷媒ガスの流れを制御し
ている。
【0029】図示されていないが、シリンダブロック1
2には容量制御弁機構が埋設されている。この容量制御
弁機構はクランク室15と吸入室26とを連通する通路
を開閉制御する。容量制御弁機構は、クランク室15内
の圧力PC と吸入室26内の圧力PS との差圧PE (=
C −PS )によって斜板19の傾斜角、即ち、ピスト
ンストロークを調整する。
【0030】図示の圧縮機には、図6に示す流路制御機
構39とは異なる流路制御機構が備えられている。ここ
では、この流路制御機構を参照番号41で表す。流路制
御機構41はシリンダ(高圧室)42を備えており、こ
のシリンダ42はシリンダーヘッド25に形成され、そ
の一端が吐出室27に開口し他端が吸入口29に開口し
ている。シリンダ42内にはピストン43が往復運動可
能に設けられており、ピストン43の吸入口29側端部
には吸入口29の開口断面積をピストン43の往復動に
伴なって変化させる筒状の弁部材44が固着されている
(なお、ピストン43および弁部材44はスプール弁と
呼ばれる)。
【0031】シリンダーヘッド25には弁部材44の対
向してシール部材45が配設されており、このシール部
材45には筒状弁部材44の中空部に挿入される先端部
44aが形成されている。図示のように、シール部材4
5には両端が開口された導入路45bが形成されてお
り、後述するようにして、この導入路45bには高圧ガ
スが導入される。筒状弁部材44の中空部にはこのピス
トン43を吐出室27側に付勢するバネ46の一端が嵌
合され、バネ46の他端はシール部材45に支持されて
いる。
【0032】図示のように、吐出口30は圧力導入切換
弁47を介してバイパス路48によって導入通路45b
に接続されており、圧力導入切換弁47はコントローラ
ー49から制御信号に応じて切り換え制御される。な
お、圧力導入切換弁47としては、例えば、電磁弁又は
三方弁が用いられる。
【0033】次に、上述の圧縮機の動作について図1及
び図2を参照して説明する。
【0034】圧縮機をその高圧側(吐出室27側)と低
圧側(吸入口26側)との圧力がバランスしている状態
から起動する場合(つまり圧縮機を始動させる際)、流
路制御機構41のピストン43は、吸入口29と吐出室
27との圧力が同一のため、バネ46の弾性力により吐
出室27側に押し下げられ、低圧側冷媒流路は弁部材4
4によってその開口断面積が最小の状態に維持されてい
る(図示せず)。
【0035】圧縮機が駆動シャフト16により回転駆動
されピストン13の往復運動による吸入、吐出作用が開
始されると、低圧側の流路断面積が最小となっているた
め、シリンダ室11内に吸入される冷媒が制限されシリ
ンダ室内の圧力は急激に低下する。これによって、クラ
ンク室15の圧力PC が吸入室26内の圧力より高くな
り圧力差PE により斜板19の駆動シャフト16に対す
る傾斜角が減少(90度に近づく)する。斜板19の傾
斜角の減少により揺動板21の揺動運動の振幅は小さく
なる。従って、圧縮機の初期駆動トルクは最小限に抑え
られる。
【0036】一方、圧縮機が駆動され続けると、低圧側
流路(吸入口29側)の最小開口断面積を通してシリン
ダ11内に徐々に吸入された冷媒により、吐出室27の
圧力は増加し、この圧力により流路制御機構41のピス
トン43は吸入口29側に押圧される。一般に冷媒流路
断面積が一定の場合、圧縮機1の吐出圧は冷媒流量に比
例して増加する。吐出室27の圧力がバネ46の弾性力
より大きくなるとピストン43はシリンダ32内を吸入
口29側に移動して、これに伴なう弁部材44の移動に
よって吸入口29から吸入室26に至る冷媒流路の開口
断面積は増加し、所定の吐出圧、例えばP0 =13kg
/cm2 G以上となると、弁部材44は図1に示すよう
に吸入口29を完全に開く位置に移動する。この結果、
開口断面積は最大となる(この状態を定常運転状態と呼
ぶ)。
【0037】ところで、コントローラー49は車両の運
転状況を監視しており、例えば、加速信号を受けると、
コントローラー49は圧力導入切換弁47を切り換え制
御して、吐出口30からの高圧ガス(圧力Pd)をバイ
パス路48を介して導入通路45bへも送る。
【0038】このようにして、圧力導入切換弁47が作
動すると、導入通路34bに高圧ガスが導入される結
果、シリンダ42(つまり、高圧室(第1の室))と導
入経路45b(つまり、弁部材44の中空部(第2の
室))とが同一の圧力となって、図2に示すように、バ
ネ46の付勢力によってピストン43は吐出室27側に
移動する。この結果、弁部材44によって低圧側の流路
断面積が最小となる。低圧側の流路断面積が最小となる
と、前述のように、シリンダ室11内に吸入される冷媒
が制限されシリンダ室11内の圧力は急激に低下する。
これによって、クランク室15の圧力PC が吸入室26
内の圧力より高くなり圧力差PE により斜板19の駆動
シャフト16に対する傾斜角が減少(90度に近づく)
する。斜板19の傾斜角の減少により揺動板21の揺動
運動の振幅は小さくなる。
【0039】従って、車両の運転状況等に応じて圧縮機
の稼働負荷を低減させることができる。つまり、必要に
応じて適宜圧縮機の稼働負荷を低減させることができ
る。
【0040】なお、上述の例では、車両の運転状況に応
じて圧力導入切換弁47を制御する例について説明した
が、圧縮機の異常等を検知して圧力導入切換弁47を制
御するようにしてもよい。
【0041】次に、図3を参照して、本発明による圧縮
機の他の例について説明する。図3に示す圧縮機は可変
容量型圧縮機であり、図1に示す可変容量型圧縮機と同
一の構成要素については同一の参照番号を付し、説明を
省略する。
【0042】図示の圧縮機はロータ17にヒンジ機構1
8を介して連結された斜板19を備えており、斜板19
の周辺端に直接ピストン13のロッド22が連結されて
いる。つまり、図示の例では、斜板19の周辺端表面に
は斜板19を挟持するようにして一対のシュー19aが
配設され、これら一対のシュー19aによって実質的に
球面体が構成されている。ロッド22の一端には把持部
22aが形成されており、この把持部22aによって図
示のようにシュー19aが把持されている。そして、こ
の把持部22aはシュー19aによって形成された球面
上を摺動可能となっている。
【0043】また、図示のように、斜板19と主軸16
に嵌め込まれたリング16aとの間には主軸16に沿っ
てバネ16bが配設されており、このバネ16bによっ
て斜板19は図中左方向に付勢されている。
【0044】上述の可変容量型圧縮機の動作は、図1及
び図2で説明した可変容量型圧縮機と同様であるので説
明を省略するが、圧縮機を駆動し続けると、図3に示す
ように、吸入口29から吸入室26に至る冷媒流路の開
口断面積は開口断面積は最大となる(つまり、定常運転
状態となる)。
【0045】一方、圧力導入切換弁47が作動すると、
前述のようにして、図4に示すように、低圧側の流路断
面積が最小となり、シリンダ室11内に吸入される冷媒
が制限されシリンダ室11内の圧力は急激に低下する。
これによって、斜板19の駆動シャフト(主軸)16に
対する傾斜角が減少(90度に近づく)する。これによ
って、ピストンストロークが小さくなる。
【0046】なお、図1乃至図4で説明した例では、可
変容量型圧縮機について説明したが、所謂容量固定型の
圧縮機においても、上述の流路制御機構41を用いれ
ば、吸入ガス量が減少するので、圧縮仕事が減ることな
り、その結果、圧縮機の稼働負荷を低減させることがで
きる。
【0047】さらに、図示の例では、圧力導入切換弁4
7が圧縮機ハウジング外に配置されているが、圧力導入
切換弁47及びバイパス路48ともにシリンダーヘッド
内に配設するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、車両
の運転状態等に応じて圧縮機の稼働(運転)負荷を低減
できるという効果がある。つまり、必要に応じて圧縮機
の稼働負荷を低減できという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧縮機の一例を吸入口面積が最大
の状態で示す図である。
【図2】本発明による圧縮機の一例を吸入口面積が最小
の状態で示す図である。
【図3】本発明による圧縮機の他の例を吸入口面積が最
大の状態で示す図である。
【図4】本発明による圧縮機の他の例を吸入口面積が最
小の状態で示す図である。
【図5】従来の圧縮機を吸入口面積が最大の状態で示す
図である。
【図6】従来の圧縮機を吸入口面積が最小の状態で示す
図である。
【符号の説明】 11 シリンダ 12 シリンダブロック 13 ピストン 14 フロントエンドプレート 15 クランク室 16 駆動シャフト(主軸) 17 ロータ 18 ヒンジ機構 19 斜板 21 揺動板 22 ロッド 23 ガイド 24 弁体アセンブリ 25 シリンダーヘッド 26 吸入室 27 吐出室 29 吸入口 30 吐出口 39,41 流路制御機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口及び吐出口が形成されるとともに
    前記吸入口及び前記吐出口にそれぞれ接続された吐出室
    及び吸入室が形成された圧縮機ハウジングを有し、主軸
    の回転に応じてピストンを往復運動させて前記吸入口か
    らの冷媒を圧縮して圧縮冷媒とする圧縮機において、前
    記吐出室の圧力と前記吸入口の圧力との差に応じて前記
    吸入口の開口面積を制御する第1の制御手段と、前記吸
    入口の開口面積を強制的に最小とする第2の制御手段と
    を有することを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された圧縮機において、
    該圧縮機は車両に搭載されており、前記第2の制御手段
    は前記車両の運転状態に応じて前記吸入口の開口面積を
    強制的に最小とするようにしたことを特徴とする圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された圧縮機において、
    前記第1の制御手段は前記吐出室に連通し前記吸入口を
    横切る方向に形成されたシリンダー部と、前記シリンダ
    ー部に摺動可能に配置され前記吸入口の開口面積を変化
    させる弁部材と、前記弁部材を前記吸入口の開口面積が
    最小となる方向に付勢する付勢手段とを有し、前記シリ
    ンダー部は前記弁部材によって前記吐出室に連通する第
    1の室及び前記吐出室に不連通の第2の室とに分離され
    ており、前記第2の制御手段は前記圧縮冷媒を選択的に
    前記第2の室に導入して前記弁部材を前記吸入口の開口
    面積が最小となる方向に前記弁部材を移動させるように
    したことを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された圧縮機において、
    前記第2の制御手段は前記圧縮冷媒を前記第2の室に導
    くバイパス路と、前記バイパス路を開閉制御して前記圧
    縮冷媒を前記バイパス路を介して前記第2の室に導入す
    る弁機構とを有することを特徴とする圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された圧縮機において、
    該圧縮機は車両に搭載されており、前記弁機構は前記車
    両の運転状態に応じて前記バイパス路を開閉制御するよ
    うにしたことを特徴とする圧縮機。
JP9024026A 1997-02-06 1997-02-06 圧縮機 Withdrawn JPH10220348A (ja)

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