JPH10219442A - スパッタ装置 - Google Patents

スパッタ装置

Info

Publication number
JPH10219442A
JPH10219442A JP16956097A JP16956097A JPH10219442A JP H10219442 A JPH10219442 A JP H10219442A JP 16956097 A JP16956097 A JP 16956097A JP 16956097 A JP16956097 A JP 16956097A JP H10219442 A JPH10219442 A JP H10219442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
collimator
intermediate chamber
gas
sputtering apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16956097A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Koizumi
浩治 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP16956097A priority Critical patent/JPH10219442A/ja
Publication of JPH10219442A publication Critical patent/JPH10219442A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリング粒子の入射エネルギーと指向
性を独立して制御することが可能なスパッタ装置を提供
する。 【解決手段】 本発明によれば,処理室104を第1コ
リメータ112及び第2コリメータ114により,生成
室116,中間室118及び成膜室120とに区画す
る。また,中間室118内の圧力雰囲気は,生成室11
6及び成膜室120内の圧力雰囲気よりも高く設定され
ている。従って,生成室116から中間室118内に入
射したスパッタリング粒子を,処理ガスの分子に所定の
回数衝突させて減衰させることにより,入射エネルギー
を制御することができる。さらに,スパッタリング粒子
の指向性は,中間室118から第2コリメータ114を
介して成膜室120内に導入される処理ガスのガス流に
より制御することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,被処理体にスパッ
タリング粒子を被着させるスパッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,半導体製造工程においては,
被処理体である例えばシリコンウェハ(半導体ウェハ)
に対して電極を形成したり配線を行うために,所定の減
圧雰囲気に置かれた処理室内に被処理体と所望の成膜材
料から成るターゲットとを対向配置し,イオンによって
ターゲットからたたき出されたスパッタリング粒子を被
処理体に被着させるスパッタ装置が使用されている。と
ころで,半導体デバイスの高集積化に伴い,半導体製造
工程においても,より微細な加工を正確に行う技術の確
立が求められている。例えば,スパッタ装置を用いた内
部配線形成プロセスにおいても,径が小さくかつ深さの
深い,すなわちアスペクト比の大きなコンタクトホール
をスパッタリング粒子により埋め込む必要が生じてい
る。しかしながら,スパッタリング・プロセスは,一般
に段差被覆性,すなわちステップカバレージ特性が低い
ため,開口部のアスペクト比が大きくなるに従い,開口
部の底部における断線不良が発生しやすく,問題となる
ことがある。
【0003】そこで,最近では,スチールなどの金属板
あるいは,セラミックスなどの絶縁板に対して複数の円
形またはハニカム状の貫通孔を穿設して成るコリメータ
を,ターゲットと被処理体との間に設置するスパッタ装
置が提案されている。このスパッタ装置においては,タ
ーゲットより法線方向に対する余弦分布,または略心臓
状の形状の分布に従って放射されるスパッタリング粒子
の放射方向をコリメータにより規制し,被処理体の処理
面に対して略垂直に入射する成分のみを選択することに
より,ステップカバレージを改善させることができる。
従って,例えば64MDRAM製造時に必要とされるア
スペクト比≦3.0以上のコンタクトホールでは,コリ
メータを使用することにより,ステップカバレージを通
常のスパッタリングの約3倍程度にまで向上させること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,従来のスパ
ッタ装置においては,例えば処理室内にコリメータを備
えて,被処理体に対するスパッタリング粒子の入射方向
を制御することにより,ステップカバレージの向上を図
っていたが,スパッタリング粒子の入射エネルギー自体
を制御することは困難であった。さらに,発明者の知見
によれば,スパッタリング粒子の入射エネルギーは,例
えば数eV程度の大きさであり,スパッタリング粒子が
入射した被処理体の被処理面は,瞬間的に例えば数万℃
という高温状態となるものと予想される。その結果,例
えば半導体デバイスの高集積化がさらに進み,内部構造
が複雑化および微細化するほど,スパッタリング粒子の
入射エネルギーによってはその内部構造に損傷を与える
ことが予想される。
【0005】また,スパッタリング粒子の入射エネルギ
ーは,上記の如く数eVという高エネルギーであるた
め,スパッタリング粒子の入射エネルギーと指向性と
を,独立して制御することは困難である。また,コリメ
ータによってスパッタリング粒子の指向性を被処理体に
対して略垂直に制御したとしても,被処理体の被処理面
の全面に渡って均一に成膜させることは困難である。
【0006】本発明は,従来のスパッタ装置が有する,
上記のような問題点に鑑みてなされたものであり,被処
理体に対するスパッタリング粒子の入射エネルギーを低
下させて,スパッタリング粒子の入射エネルギーと指向
性を独立して制御することにより,ステップカバレージ
を向上させて,被処理体の被処理面の全面に渡って均一
な成膜処理が可能な,新規かつ改良されたスパッタ装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は,処理室内に被
処理体とターゲットを配置し,ターゲットをイオンによ
ってスパッタすることにより発生するスパッタリング粒
子の飛翔方向をコリメータにより規制して,被処理体に
被着させるスパッタ装置に適用されるものである。そし
て,本発明にかかるスパッタ装置の処理室は,第1コリ
メータ手段により隔てられ,ターゲットが配置されるプ
ラズマ生成室と,第1および第2コリメータ手段の間に
形成される中間室と,第2コリメータ手段により隔てら
れ,被処理体の配置される成膜室とに区画される構成と
なっている。そして,中間室には,処理ガスを導入する
ガス供給手段が接続されるとともに,プラズマ生成室お
よび成膜室には,それぞれ生成物を含む使用済みのガス
を排気する第1および第2排気手段が接続されている。
また,中間室に導入された処理ガスは,プラズマ生成室
および成膜室内に,それぞれ第1および第2コリメータ
手段を介して導かれるとともに,処理時に,中間室の圧
力雰囲気は,プラズマ生成室および成膜室の圧力雰囲気
よりも実質的に大きくなるように調整される構成となっ
ている。
【0008】かかる構成によれば,中間室内に導入され
た処理ガスが,第1および第2コリメータ手段を通過し
た後,プラズマ生成室および成膜室内に導入されるた
め,処理ガスをプラズマ生成室および成膜室内に均一に
導入することができる。また,処理時には,プラズマ生
成室内のターゲットよりスパッタされたスパッタリング
粒子を,第1コリメータ手段を介して中間室内に入射さ
せるとともに,中間室内の処理ガスの分子と衝突させ,
さらに中間室の圧力を制御することにより,スパッタリ
ング粒子の入射エネルギーを所望の状態までに減衰させ
ることが可能である。さらに,このスパッタリング粒子
は,第2コリメータ手段を通過して,中間室より低圧の
成膜室内に入射するため,スパッタリング粒子の指向性
を所望の状態に制御し,高めることができる。従って,
所望の入射エネルギーおよび指向性を有するスパッタリ
ング粒子を,被処理体の被処理面に入射させることが可
能となるために,ステップカバレージが向上して,均一
な成膜処理を施すことができる。
【0009】また,かかるスパッタ装置の中間室の容積
は,プラズマ生成室の容積の2倍以上の大きさに設定さ
れる構成となっている。従って,中間室の容積がプラズ
マ生成室の容積よりも大きいため,中間室内の処理ガス
の排気が不均一となって中間室内の圧力雰囲気が局所的
に下がった場合でも,中間室内全体としての圧力雰囲気
の低下を効果的に抑制することができる。
【0010】また,かかる中間室の容積は,成膜室の容
積の2倍以上の大きさに設定される構成となっている。
従って,かかる構成によっても,上述の如く中間室の容
積をプラズマ生成室の容積の2倍以上の大きさに設定し
た場合と同様に,中間室内の圧力雰囲気を所望の状態に
維持することができる。さらに,かかる構成により,電
子を充分に磁力線に巻き付けて運動させることができ
る。
【0011】さらに,プラズマ生成室の容積と成膜室の
容積とは,略同一の大きさに設定される構成となってい
る。従って,中間室の容積を,プラズマ生成室の容積及
び成膜室の容積の2倍以上に設定することができるた
め,中間室内の圧力雰囲気をさらに均一に維持すること
ができる。
【0012】また,かかる中間室の内径は,第1コリメ
ータ手段の直径及び第2コリメータ手段の直径よりも大
きく設定される構成となっている。従って,第1コリメ
ータ手段と,第2コリメータ手段とから成る中間室の排
気経路を,その中間室の容積に対して相対的に小さくす
ることができる。その結果,中間室内の圧力雰囲気が局
所的に下がった場合でも,中間室内全体としての圧力雰
囲気の変化を最小限に抑えることができる。
【0013】また,中間室内には,ガス供給手段とは別
に,中間室内の中心方向に所定の処理ガスを供給可能な
第2ガス供給手段が配置される構成となっている。従っ
て,中間室内の中心部分を局所的に高い圧力雰囲気にす
ることができるため,その中心部分のガス密度が高くな
り,中間室内でのスパッタリング粒子の衝突回数を大幅
に増加させることができる。
【0014】また,本発明は,処理時の中間室の圧力雰
囲気は数十mTorrに設定され,その際のプラズマ生
成室と成膜室の圧力雰囲気は数mTorrに設定される
構成となっている。従って,処理時において,処理ガス
のイオンを所望の状態でターゲットに入射させて,スパ
ッタリング粒子を飛翔させるとともに,中間室にスパッ
タリング粒子が入射した際には,処理ガスの分子に所定
の回数衝突させて,所望の入射エネルギーに減衰させる
ことができる。さらに,成膜室よりも中間室の圧力雰囲
気の方が高く設定されていることから,スパッタリング
粒子が第2コリメータ手段を通過して放出される際に,
スパッタリング粒子の指向性を制御することができる。
【0015】さらに,かかる第1コリメータ手段は,導
電性素材から構成されているとともに,略環状の絶縁部
材により内側部材と外側部材とに区画され,そのうち内
側部材は,電気的に接地される構成されている。このた
め,同電圧を印加しても,被処理体に印加する方法と比
較して高電界が得られ,電力利用効率が向上する。
【0016】さらにまた,かかるプラズマ生成室には,
直流電力を印加可能な第1補助ターゲットが配置されて
いる。従って,第1補助ターゲットの近くでもマグネト
ロン放電が生じることから,スパッタリング粒子の生成
領域が拡大し,被処理体の被処理面の全面に渡って,均
一な成膜処理を施すことができる。さらに,プラズマ生
成室には,第2補助ターゲットが電気的フローティング
状態に配置されている。従って,ターゲットまたは第1
補助ターゲットをスパッタしなかった処理ガスのイオン
を,第2補助ターゲットに衝突させることが可能とな
り,スパッタ効率が向上するとともに,ターゲットのバ
イアス方法のどのような組合わせに対しても,処理容器
の内壁部のスパッタエッチングを大きく減少させること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかるスパッタ装置の実施の形態について詳細
に説明する。なお,以下の説明において,略同一の機能
及び構成を有する構成要素については,同一符号を付す
ることにより,重複説明を省略することにする。
【0018】(第1の実施の形態)第1の実施の形態に
係るスパッタ装置100は,図1に示したように,導電
性素材,例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウム
から成る略円筒形状の処理容器102を備えており,そ
の内部には処理室104が形成されている。また,処理
室104の下方には,被処理体,例えばシリコンから成
る半導体ウェハ(以下,「ウェハ」と称する。)Wを載
置する略円筒形状の載置台106が設けられている。な
お,被処理体は,例えばLCD用ガラス基板であっても
良いことは言うまでもない。
【0019】この載置台106は,導電性素材,例えば
ステンレスなどの金属から成る基体106aを,絶縁性
素材,例えばセラミックから成る絶縁部材108によっ
て覆うことにより構成され,処理容器102との間で電
気的に絶縁される構成となっている。そして,載置台1
06の基体106aのみが,第1接地線110を介して
処理容器102の外部に接地される構成となっている。
【0020】また,載置台106の載置面には,不図示
の機械的クランプが設けられており,この機械的クラン
プにより,ウェハWの周縁部を載置台106の載置面に
押圧して,ウェハWを保持する構成となっている。な
お,ウェハWの保持は,機械的クランプのみに限定され
るものではなく,例えば載置台106の載置面に給気孔
を設けて,この給気孔からウェハWの裏面を真空引きす
ることにより,ウェハWを保持する構成としても良いこ
とは言うまでもない。さらに,載置台106の内部に
は,不図示の加熱機構,例えばヒータが内装されてお
り,ウェハWを所望の温度,例えば200゜Cにまで上
昇させることが可能なように構成されている。
【0021】そして,載置台106と後述の処理室10
4上部に設けられる主ターゲット124との間には,導
電性素材,例えばアルミニウムから成り,本実施の形態
にかかる,略円盤状の第1コリメータ112と第2コリ
メータ114とが,後述するような所定の間隔をおいて
処理室104内を隔てるように設けられている。なお,
第1コリメータ112と第2コリメータ114は,後述
の主ターゲット124および載置台106に対して略平
行となるように配置されている。
【0022】このように,処理室104内には,上方か
ら下方にかけて順次,第1コリメータ112によって隔
てられるマグネトロンプラズマ生成室(以下,「生成
室」と称する。)116と,第1コリメータ112と第
2コリメータ114との間に形成される中間室118
と,第2コリメータ114によって隔てられる成膜室1
20とが形成される構成となっている。そして,生成室
116には,後述の主ターゲット124と,第1補助タ
ーゲット130と,第2補助ターゲット136とが,ま
た成膜室120には,載置台106が配置されている。
【0023】また,第1コリメータ112と第2コリメ
ータ114には,それぞれ複数のハニカム状の第1貫通
孔112aおよび第2貫通孔114aが穿設されてい
る。さらに,後述する主ターゲット124と対向する第
1コリメータ112には,絶縁性素材,例えばセラミッ
クスや酸化ケイ素(SiO2)から成る,略環状の絶縁
リング112bが,内側部材となり,本実施の形態にか
かる補助電極112cと,外側部材112dとを区画す
るように設けられている。この絶縁リング112dは,
この内側に形成される補助電極122cが,外側部材1
12dを介して処理容器102との間で電気的に導通す
ることを防止するものである。そして,補助電極112
cのみが,第2接地線122を介して処理容器102の
外部に接地される構成となっている。
【0024】次に,本実施の形態にかかる生成室116
内,中間室118内および成膜室120内の構成につい
て順次説明する。
【0025】まず,生成室116について説明すると,
生成室116の上部の載置台106と対向する位置に
は,所定の成膜材料,例えばアルミニウムから成り,陰
極となる,略円盤状の主ターゲット124が設けられて
いる。また,この主ターゲット124は,絶縁性素材,
例えばセラミックスや酸化ケイ素(SiO2)から成
る,主ターゲット124と略同径の第1支持部材126
によって,生成室116の天井部116aに取り付けら
れている。さらに,主ターゲット124には,第1可変
直流電源128が接続されており,処理時にはこの第1
可変直流電源128より所定の高圧直流電力,例えば3
00〜700Vの直流電圧が,主ターゲット124に印
加されるように構成されている。
【0026】また,主ターゲット124と第1コリメー
タ112との間で,かつ生成室116の側壁116bに
沿う位置には,所定の成膜材料,例えばアルミニウムか
ら成り,陰極となる,略環状の第1補助ターゲット13
0が,絶縁性素材,例えばセラミックスや酸化ケイ素
(SiO2)から成る略環状の第2支持部材132によ
って取り付けられている。そして,この第1補助ターゲ
ット130には,第2可変直流電源134が接続されて
おり,処理時にはこの第2可変直流電源134より所定
の高圧直流電力,例えば200〜600Vの直流または
交流電圧が,第1補助ターゲット130に印加されるよ
うに構成されている。
【0027】さらに,主ターゲット124よりも外周
で,かつ第1補助ターゲット130よりも上方の位置に
は,所定の成膜材料,例えばアルミニウムから成り,本
実施の形態にかかる,略環状の第2補助ターゲット13
6が設けられている。この第2補助ターゲット136
は,絶縁性素材,例えばセラミックスや酸化ケイ素(S
iO2)から成る,第2補助ターゲット136と略同径
の第3支持部材137によって,生成室116の天井部
116aに取り付けられている。また,第2補助ターゲ
ット136は,主ターゲット124と接しないように配
置されている。従って,第2補助ターゲット136に
は,直流または交流電源の接続や接地はされておらず,
第2補助ターゲット136の周囲に設けられている所定
の空間により,電気的に中性となっている。このため,
主ターゲット124および第1補助ターゲット130に
対するバイアス方法が,どのような組み合わせであって
も,第1排気管142の接続部周辺の生成室116の側
壁116bが,スパッタエッチングされ難くなる。
【0028】ところで,主ターゲット124の上方の処
理容器102の上部外壁には,略環状の第1磁気コイル
138が設けられており,この第1磁気コイル138に
より,主ターゲット124の近傍に直交電磁界を形成
し,処理時に発生する二次電子をトラップして,イオン
化を促進することが可能である
【0029】また,第1補助ターゲット130の外周方
向の処理容器102の側部外壁には,略環状の第2磁気
コイル140が設けられており,この第2磁気コイル1
40により,第1補助ターゲット130の近傍に磁界を
形成させる構成となっている。そして,第2磁気コイル
140により形成される磁界によって,イオン粒子が第
1補助ターゲット130に衝突し,弾き出されたスパッ
タリング粒子が,第1補助ターゲット130の下方に位
置する成膜室120内のウェハWの被処理面,特にその
被処理面の周縁部に被着するように構成されている。さ
らに,第2磁気コイル140を,例えば1MHz程度の
高周波電力で制御すると,プラズマ生成領域の位置を制
御でき,さらにこの制御により,第1補助ターゲット1
30へのイオンの入射方向をも制御できるため,第1補
助ターゲット130を効率的に利用できる。また,第1
補助ターゲット130へのイオンの斜め方向の入射に
は,スパッタ効率が向上し,ウェハW方向により多くの
スパッタリング粒子を放出することができるという利点
がある。
【0030】ところで,主ターゲット124および第2
補助ターゲット136よりも下方で,かつ第1補助ター
ゲット130よりも上方の生成室116の側壁116b
の所定の4方向の位置には,本実施の形態にかかる,第
1排気管142が接続されている。この第1排気管14
2には,不図示の真空引き手段,例えばクライオポンプ
が接続されており,この真空引き手段の作動により,処
理時には生成室116内を所定の減圧雰囲気,例えば数
mTorr,好ましくは1mTorr程度にまで減圧す
ることが可能なように構成されている。なお,ウェハW
のステップカバレジは,成膜室120側の圧力雰囲気に
よって大きく左右されるため,生成室116側の圧力雰
囲気の方は,例えば1mTorr以下のような低圧力に
する必要はない。ただし,生成室116の圧力雰囲気
は,2次電子が第1磁気コイル138および第2磁気コ
イル140によって形成される磁場に沿ってドリフト運
動する程度に低く,かつマグネトロン放電が維持しやす
い程度に高い圧力には保持する必要がある。
【0031】次に,第1コリメータ112と第2コリメ
ータ114との間に形成される中間室118について説
明すると,中間室118の側壁118aの所定の4方向
の位置には,本実施の形態にかかる,ガス導入管144
が接続されている。このガス導入管144には,不図示
のガス流量調節器を介して不図示のガス供給源が接続さ
れており,処理時にはこのガス供給源から,所定の処理
ガス,例えばArガスが,中間室118内に導入される
構成となっている。
【0032】また,処理時の中間室118内の圧力は,
第1コリメータ112および第2コリメータ114にそ
れぞれ穿設されている,第1貫通孔112aおよび第2
貫通孔114aの大きさ,アスペクト比(孔の長さに対
する孔の直径の比)および個数と,中間室118内に導
入される処理ガスの供給量と,生成室116および成膜
室120から排気される排気量とにより設定および調整
される構成となっている。そして,本実施の形態におい
ては,中間室118内の圧力は,数十mTorrである
ことが好ましい。また,中間室118内の圧力は,中間
室118内でのスパッタ粒子の平均自由行程の3〜5倍
が,中間室118の縦方向の距離,すなわち第1コリメ
ータ112と第2コリメータ114との距離となるよう
に,ガス供給量と排気能力とを制御し,または第1コリ
メータ112と第2コリメータ114とを配置すること
によっても,これを調整することとする。なお,中間室
118の圧力の調整は,第1貫通孔112aおよび第2
貫通孔114aの形状の変更によっても,行うことがで
きることは言うまでもない。
【0033】また,ガス導入管144よりも下方で,か
つ第2コリメータ114よりも上方の中間室118の側
壁118aには,例えば表面が陽極酸化処理されたアル
ミニウムから成る,略環状の堆積防止板146が配置さ
れている。この堆積防止板146は,第2コリメータ1
14上に堆積する堆積物,例えばアルミニウム粒子が,
中間室118の側壁と電気的に導通して,電位分布が破
壊されることを防止するために設けられている。
【0034】次に,第2コリメータ114の下方に形成
される成膜室120について説明すると,載置台106
の載置面上に載置されるウェハWよりも上方で,かつ第
2コリメータ114よりも下方である,成膜室120の
側壁120aの所定の4方向の位置には,第2排気管1
48が接続されている。この第2排気管148には,不
図示の真空引き手段,例えばクライオポンプが接続され
ており,この真空引き手段の作動により,成膜室120
内は所定の減圧雰囲気にまで真空引きされる構成となっ
ている。そして,本実施の形態においては,成膜室内1
20内の圧力は,例えば1mTorrであることが好ま
しい。また,成膜室120内の圧力は,成膜室120内
でのスパッタ粒子の平均自由行程が,第2コリメータ1
14とウェハWとの距離の3〜5倍または5倍以上とな
るように,ガス供給量と排気能力とを制御し,または第
2コリメータ114を配置することによっても,これを
調整することとする。なお,成膜室120内と生成室1
16内の圧力は,実質的に同じ圧力値または異なる圧力
値であっても,本発明は実施可能であることは言うまで
もない。
【0035】次に,本実施の形態にかかる,スパッタリ
ング粒子の入射エネルギーの減衰の構成について説明す
る。スパッタリング粒子は,中間室118内に導入され
ている処理ガスの分子に衝突すると,ウェハW基板への
入射エネルギーが衰退する。すなわち,スパッタリング
粒子が,処理ガスの分子に,例えば3回程度衝突した場
合には,概算するとスパッタリング粒子の入射エネルギ
ーは,中間室118内への入射時に,例えば6.4eV
であれば0.8eV程度までに減衰される。また,スパ
ッタリング粒子が,処理ガスの分子に,例えば6回程度
衝突した場合には,概算するとスパッタリング粒子の入
射エネルギーは,中間室118内への入射時に,例えば
6.4eVであれば0.1eV程度までに減衰される。
このように,ウェハWに入射するスパッタリング粒子の
入射エネルギーを減衰させることにより,ウェハWの被
処理面における付着係数を制御することが可能となる。
【0036】そして,このスパッタリング粒子の入射エ
ネルギーの減衰構成と,ウェハWの温度の適切な制御に
よって,スパッタリング粒子の付着係数が減少し,ステ
ップカバレジを向上させることができる。なお,この付
着係数の制御を行う場合には,ステップカバレジの良さ
を保つために,ウェハWに対するスパッタリング粒子の
入射方向性を大きいまま保持することが好ましい。従っ
て,本実施の形態においては,中間室118よりも成膜
室120の圧力雰囲気を低くすることによって,中間室
118において入射方向性が減少したスパッタリング粒
子の入射方向性を回復,かつ向上させる構成となってい
る。
【0037】そこで,本実施の形態においては,スパッ
タリング粒子の入射エネルギーや,第1コリメータ11
2および第2コリメータ114のアスペクト比,すなわ
ち第1貫通孔112aおよび第2貫通孔114aに形成
されている孔の長さに対する孔の径の比などの種々の条
件を鑑み,第1コリメータ112と第2コリメータ11
4との距離を,中間室118の平均自由行程で割った値
であるLcol/lcを,例えば3〜6の範囲内で設定
することとする。従って,第1コリメータ112および
第2コリメータ114は,
【0038】
【数1】
【0039】の式が成立するように,処理室104内に
設けられることが好ましい。なお,lは孔の長さであ
り,aは孔の半径であり,Qは実際の流量であり,Q0
は代表的な流量であり,Ldisはマグネトロン放電空
間におけるターゲット・コリメータ間の距離であり,L
colは中間室118におけるコリメータ間の距離であ
る。また,本実施の形態においては,Lcolは,生成
室116および成膜室120の排気効率とは,無関係な
量であるものとみなせることは言うまでもない。すなわ
ち,スパッタリング粒子の入射エネルギーは,中間室1
18の圧力を固定したまま,第1コリメータ112と第
2コリメータ114との距離を変更することによっても
制御することができる。
【0040】以上説明したように,本実施の形態におい
ては,処理室104内に第1コリメータ112および第
2コリメータ114を設けて,これら第1コリメータ1
12と第2コリメータ114との間に中間室118を形
成する。そして,この中間室118の圧力雰囲気を,中
間室118の上方および下方に形成されるプラズマ生成
室116および成膜室120の圧力雰囲気よりも大きく
する。その結果,スパッタリング粒子がウェハW方向に
飛翔する際に,比較的高密度の処理ガスが満たされてい
る中間室118を通過するため,スパッタリング粒子が
処理ガスの分子に衝突して入射エネルギーが減衰し,ス
パッタリング粒子の付着係数が減少して,ステップカバ
レジを向上させることが可能となる。
【0041】また,スパッタリング粒子の入射エネルギ
ーが減衰することによって,スパッタリング粒子がウェ
ハWの被処理面に被着した際の瞬間的な温度上昇が軽減
されるため,被処理面の配線膜の粒界が小さく緻密とな
ってバンブー構造になり難くなり,エレクトロマイグレ
ーションによる断線が生じ難くなる。従って,均一な処
理を施すこともできる。さらに,スパッタリング粒子
が,第2コリメータ114を通過することにより飛翔方
向が規制され,所望の入射角度分布でスパッタリング粒
子をウェハWに被着させることができる。
【0042】本実施の形態にかかるスパッタ装置100
は,以上のように構成されており,例えばこのスパッタ
装置100を用いて,ウェハWの被処理面に成膜処理を
施す場合について説明する。
【0043】まず,成膜室120内の載置台106の載
置面に載置されたウェハWは,不図示の機械的クランプ
により所定の位置に保持されるとともに,載置台106
内に内装されている不図示のヒータにより,ウェハWを
例えば200゜Cにまで加熱する。次いで,中間室11
8内には,不図示のガス供給源から,例えばArガスが
ガス導入管144を介して導入されるとともに,生成室
116および成膜室120に接続されている真空引き手
段の作動により,生成室116内および成膜室120内
は真空引きされる。すると,中間室118内に導入され
たArガスは,第1コリメータ112および第2コリメ
ータ114にそれぞれ穿設されている,第1貫通孔11
2aおよび第2貫通孔114aを介して,真空引きされ
ている生成室116内および成膜室120内に導入され
る。
【0044】その結果,中間室118と生成室116と
の間に設けられている第1コリメータ112と,中間室
118と成膜室120との間に設けられている第2コリ
メータ114とにより,中間室118と生成室116お
よび中間室118と成膜室120との間に圧力差が生じ
る。そして,本実施の形態においては,中間室118内
の圧力雰囲気は,例えば数十mTorrに設定され,生
成室116内および成膜室120内の圧力雰囲気は,例
えば数mTorrに設定される。また,処理時の中間室
118内,生成室116内および成膜室120内の圧力
調整は,中間室118内に導入されるArガスの供給量
や,生成室116内および成膜室120内の排気量を適
宜調整することで行われ,常時所望の圧力雰囲気に維持
される構成となっている。
【0045】さらに,第1磁気コイル138および第2
磁気コイル140に対して,所定の電力を印加すること
により,生成室116内に配置されている主ターゲット
124,および第1補助ターゲット130の近傍に所望
の磁界を形成させる。そして,種々の処理条件が整った
後,主ターゲット124に対して第1可変直流電源12
8から,例えば300〜700Vの高圧直流電圧を印加
するとともに,第1補助ターゲット130に対して第2
可変直流電源から例えば200〜600Vの高圧直流電
圧を印加する。
【0046】すると,陰極となる主ターゲット124お
よび第1補助ターゲット130と,接地され陽極となる
成膜室120内の載置台106の載置面に保持されてい
るウェハWまたは第1コリメータ112との間に電位差
が生じる。また,本実施の形態においては,生成室11
6の底面に配置される第1コリメータ112には,接地
されている補助電極112cが形成され,これにより同
電位差で比較すると高電界が得られるために,生成室1
16内のマグネトロン放電はさらに促進される。そし
て,このマグネトロン放電により,例えばアルミニウム
から成る主ターゲット124および第1補助ターゲット
130に,Arイオン粒子が衝突し,弾き出されたスパ
ッタリング粒子,すなわちアルミニウム粒子がウェハW
の被処理面に被着する。なお,本実施の形態のおいて
は,主ターゲット124の他に,第1補助ターゲット1
30および第2補助ターゲット136が設けられている
ため,アルミニウム粒子の生成領域が拡大し,ウェハW
の被処理面の全面に渡って均一な成膜処理を行うことが
可能である。
【0047】また,第1磁気コイル138により,主タ
ーゲット124の近傍には直交電磁界が形成されてお
り,二次電子がトラップされるとともに,イオン化が促
進され,プラズマの生成効率が向上する。そして,処理
時には,主ターゲット124の近傍に第1磁気コイルと
略同径のプラズマのリングが形成される。さらに,第2
磁気コイル140によって,第1補助ターゲット130
の近傍にも磁界が形成されており,この磁界により第1
補助ターゲット130から弾かれたアルミニウム粒子
が,従来成膜し難かったウェハWの周縁部に被着し,さ
らに均一な成膜処理を施すことができる。
【0048】ところで,アルミニウム粒子がウェハW方
向に飛翔する際には,第1コリメータ112,中間室1
18および第2コリメータ114を通過する。まず,ア
ルミニウム粒子が,第1コリメータ112を通過する際
に,第1回目のアルミニウム粒子の飛翔方向の規制が行
われる。すなわち,ウェハWの被処理面に対して略垂直
方向に飛翔するアルミニウム粒子のみが第1コリメータ
の第1貫通孔112aを通過し,中間室118内に入射
する。なお,処理ガスは,中間室118内から第1貫通
孔112aを介して,プラズマ生成室116内に導入さ
れているが,スパッタリング粒子であるアルミニウム粒
子の入射エネルギーが大きいため,処理ガスの流れ方向
に逆らって,中間室118内に入射する構成となってい
る。
【0049】そして,中間室118内に入射したアルミ
ニウム粒子は,処理ガスであるArガスの分子に衝突す
る。なお,本実施の形態においては,アルミニウム粒子
の入射エネルギーや,第1コリメータ112および第2
コリメータ114のアスペクト比などの種々の条件を鑑
み,アルミニウム粒子を,中間室118内のArガスの
分子に,数回衝突させて,アルミニウム粒子の数eVの
入射エネルギーを,1桁から2桁程度小さい値に減衰さ
せる構成となっている。具体的には,前述した第1コリ
メータ112と第2コリメータ114との距離を,中間
室118の平均自由行程で割った値であるLcol/l
cを,例えば3〜6の範囲内で設定し,式(1)が成立
するように,第1コリメータ112および第2コリメー
タ114が,処理室104内に配置されている。
【0050】そして,中間室118内で入射エネルギー
が減衰されたアルミニウム粒子は,第2コリメータ11
4を通過する際に,第2回目の飛翔方向の規制が行われ
る。すなわち,ウェハWの被処理面に対して略垂直方向
に飛翔するアルミニウム粒子が,主に第2コリメータの
第2貫通孔114aを通過し,成膜室120内に入射す
る。また,第2コリメータ114は,アルミニウム粒子
の飛翔方向の規制だけでなく,中間室118内で入射エ
ネルギーの大部分を失い,運動の指向性が低下している
アルミニウム粒子の運動の指向性を回復させることがで
きる。すなわち,中間室118内よりも成膜室120内
の圧力雰囲気の方が低いため,処理ガスとアルミニウム
粒子の流れは,第2コリメータ114の第2貫通孔11
4aから,成膜室120内のウェハWの被処理面に向か
って,一種の噴流となるため,アルミニウム粒子の運動
の指向性が回復する。さらに,成膜室120を低圧力に
保持したまま,第2コリメータ114とウェハWとの距
離を長くすることによっても,アルミニウム粒子の指向
性を向上させることができる。なお,第2コリメータ1
14とウェハWとの距離を長くした場合には,処理室1
04の縦方向の中心軸から処理室104の側壁を離した
方が,よりアルミニウム粒子の指向性を向上させること
ができる。
【0051】そして,本実施の形態に係る種々の構成に
より最適化された,すなわち略水平面での分布が均一化
されたアルミニウム粒子が,ウェハWの被処理面上の,
例えば溝内に所望の指向性および所望の入射方向性を持
って,入射および堆積して,所望の電極や配線が形成さ
れる。
【0052】次に,本実施の形態に係るスパッタ装置1
00における,スパッタリング粒子の入射方向性および
付着係数の制御と,ウェハWにおける成膜形成との関係
について図2〜9を参照しながら説明する。
【0053】まず,図2〜5に示した図は,スパッタリ
ング粒子,例えばアルミニウム粒子のウェハWの被処理
面に対する付着係数が所定の大きい値で固定され,具体
的には,付着係数(S)が1.0の全付着の場合のウェ
ハWの被処理面に形成された溝の内部の成膜状態の入射
方向性のみによる変化を概略的に表したものである。
【0054】そしてまず,図2は,入射方向性λ’を
1.0に制御した場合の成膜状態を示したもので,入射
方向性が低いため,ウェハW上の微細な溝の開放端を覆
うように膜が形成されてしまい,溝内にスパッタリング
粒子が入射し難くなって,溝内の側面や底面における成
膜性が低下してしまう。また,図3は入射方向性λ’を
2.0,図4は入射方向性λ’を4.0,図5は入射方
向性λ’を8.0にそれぞれ制御した場合の成膜状態を
示したものである。これら図3〜5からもわかるよう
に,入射方向性の上昇に伴って,溝の開放端の上方には
膜が形成され難くなり,溝内の底面における成膜性が向
上するが,付着係数が比較的高いため,溝内の側面が成
膜され難い。
【0055】次に,図6〜9に示した図は,スパッタリ
ング粒子,例えばアルミニウム粒子のウェハWの被処理
面に対する付着係数が所定の小さい値で固定され,具体
的には,付着係数(S)が0.01の場合のウェハWの
被処理面に形成された溝の内部の成膜状態の入射方向性
のみによる変化を概略的に表したものである。
【0056】まず,図6は,入射方向性λ’を1.0に
制御した場合の成膜状態を示したものである。ここで
は,付着係数が図2〜5のものよりも小さく設定されて
いるために,溝内の側面における成膜性が向上するが,
入射方向性が低いため,溝内の成膜よりも先に,溝の開
放端が膜で覆われてしまい,溝内に空間,いわゆるボイ
ドが形成されてしまうことがわかる。また,図7は入射
方向性λ’を2.0,図8は入射方向性λ’を3.0,
図9は入射方向性をλ’を4.0にそれぞれ制御した場
合の成膜状態を示したものである。これら図7〜9に示
したように,入射方向性の向上に伴って,溝の開放端の
上方での成膜が抑制され,かつ付着係数が小さく設定さ
れている。従って,溝内の底面から上部方向,および側
面から対向する側面方向に向かって均一な成膜がなさ
れ,溝内に空間が生じることなく,パターンの初期形状
に略平行,かつパターン上の各点で略同厚な成膜処理が
ウェハWに施されていることがわかる。
【0057】従って,本実施の形態にかかるスパッタ装
置100においては,ウェハWに入射するスパッタリン
グ粒子を,中間室118内の処理ガスの分子に衝突させ
ることにより,スパッタリング粒子の入射エネルギーを
減衰させて,付着係数が減少するように制御を行う。そ
して,中間室118と成膜室120との間のコンダクタ
ンスは小さめに設定されており,スパッタリング粒子が
第2コリメータ114を通過する際に,入射方向性が向
上するように構成されているため,ステップカバレジか
向上し,ウェハWに対して所望の均一な成膜処理を施す
ことができる。
【0058】(第2の実施の形態)次に,本発明にかか
るプラズマ装置の第2の実施の形態について図10を参
照しながら説明すると,かかるスパッタ装置200は,
上述したスパッタ装置100と同様に,導電性素材から
成る略円筒形状の処理容器202を備えており,その内
部に処理室204が形成される構成となっている。ま
た,処理室204の下方には,ウェハWを載置可能な載
置台106が設けられている。
【0059】また,載置台106と処理室104内の天
井部に取り付けられたターゲット124との間には,導
電性素材から成り略円盤状の本実施の形態に係る第1コ
リメータ206と第2コリメータ208とが,上述した
第1コリメータ112と第2コリメータ114と同様に
して処理室104内に配置される構成となっている。従
って,処理室104内には,上述したスパッタ装置10
0と同様に,生成室210と,中間室212と,成膜室
214とが形成される構成となっている。
【0060】また,第1コリメータ206と第2コリメ
ータ208には,それぞれ,複数の第1貫通孔206a
と第2貫通孔208aとが穿設される構成となってい
る。これら第1貫通孔206aと第2貫通孔208aと
は,例えば3〜5個のハニカム形状の孔構造をしてい
る。さらに,各第1貫通孔206aと第2貫通孔208
aとのアスペクト比は,例えば1:1に設定される構成
となっている。従って,中間室212内に満たされた処
理ガスを,所望の状態で生成室210と成膜室214と
に供給することができると共に,中間室212内の処理
ガスと,生成室212内から飛翔したスパッタリング粒
子との衝突回数をさらに増加させることができる。さら
に,スパッタリング粒子を,中間室212内から成膜室
214内に所望の方向性をもって飛翔させることができ
る。また,第1コリメータ206には,接地線122が
接続されている。なお,上述した接地線110による接
地と,接地線122による接地とは,必ずしも両方同時
に行う必要はなく,少なくとも接地線110による接地
又は接地線122による接地のいずれか一方を行う構成
とすればよいことは言うまでもない。
【0061】次に,本実施の形態にかかる生成室210
と,中間室212と,成膜室214との構成について順
次説明する。まず,生成室210について説明すると,
生成室210内の天井部で,載置台106と対向する位
置には,上述したスパッタ装置100と同様に,第1支
持部材126を介して所定の成膜材料から成るターゲッ
ト124が取り付けられている。また,このターゲット
124には,可変直流電源128から所定の高圧直流電
力が印加される構成となっている。さらに,ターゲット
124の上方の処理用器102外壁部には,ターゲット
124の近傍に所定の磁界を形成可能な磁気コイル13
8が設けられる構成となっている。
【0062】また,生成室210の内部側壁には,図1
1に示したように,所定の4方向から第1排気管142
が接続されると共に,生成室210と第1排気管142
との間には,第1排気経路216が形成される構成とな
っている。そして,この第1排気経路216の内径は,
生成室210内から第1排気管142方向に向かうにつ
れて,小さくなるように構成されている。従って,かか
る第1排気経路216により,処理ガスの気体分子が第
1排気管142の開口部付近に集中し易くなり,排気効
率を向上させることができる。
【0063】次に,本実施の形態に係る中間室212に
ついて,再び図10を参照しながら説明する。中間室2
12は,上述の如く第1コリメータ206と第2コリメ
ータ208との間に形成されると共に,中間室206の
内部側壁には,所定の4方向からガス導入管144が接
続される構成となっている。また,中間室212の容積
は,生成室210及び成膜室214の容積の2倍以上の
大きさに設定されていると共に,中間室212の内径
は,第1コリメータ206及び第2コリメータ208の
直径よりも大きく設定される構成となっている。従っ
て,中間室212の容積が生成室210及び成膜室21
4の容積よりも相対的に大きく設定されているため,中
間室212内の処理ガスの排気が不均一となって局所的
に圧力雰囲気が低下した場合でも,中間室212内全体
としての圧力雰囲気を所望の状態に保つことができる。
【0064】また,中間室212内には,上述したガス
導入管144とは別に,本実施の形態に係る略環状のガ
ス供給部材218が配置されている。このガス供給部材
218は,図12に示したように,中間室212の内部
側壁から張り出した,例えば2本のガス供給管220に
よって支持されると共に,ガス導入管144の開口部と
対向する位置に配置される構成となっている。従って,
処理時には,ガス供給部材218にガス導入管144か
ら供給される処理ガスが吹き付けられるため,ガス供給
部材218の表面にスパッタリング粒子が付着し難くな
るように構成されている。
【0065】また,ガス供給部材218には,中間室2
12内の中心方向に処理ガスを吐出可能な複数のガス吐
出孔218aが形成される構成となっている。従って,
スパッタリング粒子が最も多く通過する中間室212の
中心部分を,局所的に高い圧力雰囲気にしてガス密度を
高めることができるため,スパッタリング粒子の衝突回
数を大幅に増加させることができる。その結果,スパッ
タリング粒子の制御がさらに容易となり,ウェハWに対
してさらに均一な成膜処理を施すことができる。
【0066】また,ガス供給部材218は,上述した構
成に限られず,例えば図13に示したガス供給部材30
0を中間室212内に配置した構成としても良い。この
ガス供給部材300は,中間室212の内部側壁から張
り出し,支持部材を兼ねるガス供給管302に接続され
る略管状のバッファ部材300aと,このバッファ部材
300aの大きさよりも相対的に小さい略管状の第1ガ
ス吐出部材300bと,それらバッファ部材300aと
第1ガス吐出部材300bとを接続する略管状の第2ガ
ス吐出部材300cとから構成されている。また,ガス
供給部材300は,例えば中間室212の横方向の断面
上の回転方向に90゜おきに,合計4個配置される構成
となっている。
【0067】そして,バッファ部材300a内には,ガ
ス供給管302から供給される処理ガスを一旦蓄えるた
めのバッファ部となる不図示の空間部が形成される構成
となっている。また,バッファ部材300aと第1ガス
吐出部材300bとは,複数本,例えば8本の第2ガス
吐出部材300cによって接続される構成となってい
る。
【0068】また,第1ガス吐出部材300bの管内形
状と第2ガス吐出部材300cの管内形状とは,それぞ
れ略同一に構成されている。すなわち,図14及び図1
5を参照しながら第2ガス吐出部材300cを例に挙げ
て説明すると,第2ガス吐出部材300cの管内には,
バッファ部材300a内の空間部に接続された内管30
4が配置されている。この内管304は,複数の支持部
材306を介して第2ガス吐出部材300cの内壁面に
取り付けられる構成となっている。
【0069】また,第2ガス吐出部材300cには,中
間室212と第2ガス吐出部材300c内とを連通する
スリット部300c’が形成されていると共に,内管3
04には上記スリット部300c’の対極方向に向かっ
て開口する貫通孔304aが複数形成されている。従っ
て,処理ガスは,内管304から貫通孔304aを介し
て,第2ガス吐出部材300cの内壁面と内管304の
外壁面との間の空間部に一旦蓄えられた後,スリット部
300c’から吐出されるため,処理ガスを均一に吐出
させることができる。なお,貫通孔304aは,スリッ
ト部300c’と同方向に開口していなければ,いかな
る方向に開口していても良いことは言うまでもない。ま
た,上記例では,内管304に複数の貫通孔304aを
設けた構成としたが,貫通孔304aに代えてスリット
を設けても良い。
【0070】ここで,ガス供給部材300からの処理ガ
スの吐出構成について説明する。まず,ガス供給管30
2からガス供給部材300に供給された処理ガスは,バ
ッファ部材300aに形成された空間部内に一旦蓄えら
れる。次いで,その処理ガスは,第2ガス吐出部材30
0cに内装された内管304内を通過し,その一部が貫
通孔304aを介して,上述の如く第2ガス吐出部材3
00cの内壁面と,内管304の外壁面との間の空間部
に再び蓄えられる。次いで,その処理ガスは,第2ガス
供給部材300cの上部に形成されたスリット部300
c’を介して,中間室212内の中心方向に吐出される
構成となっている。
【0071】また,貫通孔304aへ流出しなかった処
理ガスは,そのまま内管304内を通過し,第1ガス吐
出部材300b内の不図示の内管内に供給される。次い
で,処理ガスは,上述した第2ガス吐出部材300cと
同様に,内管に配置された不図示の貫通孔,および第1
ガス吐出部材300bの内壁面と内管の外壁面との間の
不図示の空間部を介して,第1ガス吐出部材300bの
上部に形成されたスリット部300b’から中間室21
2内の中心方向に吐出される構成となっている。
【0072】なお,上述したスリット部300b’及び
スリット部300c’を備えたガス供給部材300に変
えて,図16に示したガス供給部材500を配置した構
成としても良い。このガス供給部材500は,第1ガス
吐出部材部材300b及び第2ガス吐出部材300cの
スリット部300b’及びスリット部300c’が形成
されていた位置に,複数のガス吐出孔502を配置した
構成となっている。そして,処理時には,そのガス吐出
孔502から中間室212内の中心方向に処理ガスを吐
出させる構成となっている。
【0073】さらに,図17に示したガス供給部材60
0を,中間室212内に配置した構成としても良い。こ
のガス供給部材600は,略環状のバッファ部材602
と,バッファ部材602よりも径が小さく,そのバッフ
ァ部材602の内側に配置される略環状の第1ガス吐出
部材604と,バッファ部材602と第1ガス吐出部材
604とを接続する略管状の第2ガス吐出部材606と
から構成されている。また,バッファ部材602は,そ
の内部に処理ガスを蓄えるバッファ部となる不図示の空
間部が形成されていると共に,この空間部と,中間室2
12の内部側壁から張り出し,支持部材を兼ねるガス供
給管608とが連通するように接続される構成となって
いる。さらに,第2ガス吐出部材606は,ガス供給部
材600に複数本,例えば8本設けられる構成となって
いる。また,第1ガス吐出部材604内には,不図示の
空間部が形成されていると共に,第1ガス吐出部材60
4と第2ガス吐出部材606とには,それぞれに対応す
るスリット部604aと606aとが形成される構成と
なっている。
【0074】そして,処理時には,ガス供給管602か
ら供給された処理ガスが,バッファ部材602内の空間
部内に一旦蓄えられた後,第2ガス吐出部材606内に
供給される。次いで,その処理ガスの一部は,第2ガス
吐出部材606の上部に配置されたスリット部606a
から,中間室212内の中心方向に吐出される。さら
に,そのスリット部606aから吐出されなかった処理
ガスは,第1ガス吐出部材604内に供給された後,第
1ガス吐出部材604の上部に配置されたスリット部6
04aから,中間室212内の中心方向に吐出される構
成となっている。なお,図18に示したガス供給部材7
00のように,ガス供給部材600のスリット部604
a及びスリット部606aが形成されていた位置に,貫
通孔702を配置した構成としても良いことは,言うま
でもない。
【0075】以上のように,中間室212内にガス供給
部材300,500,600,700を配置した構成と
しても,上述したガス供給部材218と同様に,中間室
212内の中心部を局所的に高い圧力雰囲気にすること
ができる。
【0076】次に,第2コリメータ208の下方に形成
される成膜室214について,再び図10を参照しなが
ら説明する。成膜室214内の下方には,上述の如くウ
ェハWを載置する載置台106が配置される。また,成
膜室214の内部側壁には,所定の4方向から第2排気
管148が接続されると共に,成膜室214と第2排気
管148との間には,上述した第1排気経路216と略
同形の第2排気経路222が形成される構成となってい
る。従って,上述した第1排気経路216と同様に,第
2排気経路222によって,処理ガスの気体分子が第2
排気管148の開口部付近に集中し易くなり,排気効率
を向上させることができる。
【0077】第2の実施の形態に係るスパッタ装置20
0は,以上のように構成されている。次に,このスパッ
タ装置200を用いて,ウェハWの被処理面に成膜処理
を施す場合について,図10を参照しながら説明する。
【0078】まず,上述したスパッタ装置100と同様
に,成膜室214内の載置台106の載置面に載置され
たウェハWは,不図示の機械的クランプにより所定の位
置に保持されるとともに,載置台106内に内装されて
いる不図示のヒータにより,ウェハWを例えば200゜
Cにまで加熱する。次いで,中間室212内に,不図示
のガス供給源からガス導入管144を介して処理ガス,
例えばArガスを導入すると共に,さらに,中間室21
2内に配置されたガス供給部材218のガス吐出孔21
8aからも,例えばArガスを供給する。同時に,真空
引き手段の作動により,排気管142と排気管148と
を介して,それぞれに対応する生成室210内と成膜室
214内を,例えば数mTorrにまで真空引きする。
これにより,中間室212内に導入されたArガスは,
第1コリメータ206に穿設された第1貫通孔206a
と,第2コリメータ208に穿設された第2貫通孔20
8aとを介して,真空引きされている生成室210内と
成膜室214内とに導かれる。
【0079】その結果,第1コリメータ206と,第2
コリメータ208とを隔てて,中間室212と生成室2
10,および中間室212と成膜室214との間で圧力
差が生じる。そして,本実施の形態においても,上述し
たスパッタ装置100と同様に,中間室212内の圧力
雰囲気は,例えば数十mTorrに設定され,生成室2
10内及び成膜室214内の圧力雰囲気は,例えば数m
Torrに設定される構成となっている。また,処理時
における中間室212内と,生成室210内と,成膜室
214内との圧力雰囲気の調整は,ガス導入管144と
ガス供給部材218とから中間室212内に導入される
処理ガスの供給量や,生成室210内と成膜室214内
との排気量を適宜調整することにより行われ,常時所望
の圧力雰囲気に維持される構成となっている。
【0080】また,同時に,磁気コイル138に対し
て,所定の電力を印加することにより,生成室210内
に配置されているターゲット124の近傍に所望の磁界
を形成させる。そして,種々の処理条件が整った後,タ
ーゲット124に対して可変直流電源128から,例え
ば300〜700Vの高圧直流電圧を印加する。この電
力の印加により,陰極となるターゲット124と,陽極
となる載置台106上のウェハWとの間に電位差が生じ
る。なお,陽極を第1コリメータ206としても良いこ
とは,言うまでもない。
【0081】次いで,その電位差によって生じたマグネ
トロン放電により,例えばアルミニウムから成る主ター
ゲット124にArイオン粒子が衝突し,弾き出された
スパッタリング粒子,すなわちアルミニウム粒子がウェ
ハW方向に飛翔する。また,磁気コイル138により,
ターゲット124の近傍には直交電磁界が形成されてい
るため,二次電子がトラップされると共に,イオン化が
促進され,プラズマの生成効率が向上する。
【0082】ところで,アルミニウム粒子がウェハW方
向に飛翔する際には,第1コリメータ206と,中間室
212と,第2コリメータ214とを通過するため,上
述したスパッタ装置100と同様に,それら第1コリメ
ータ206と,中間室212と,第2コリメータ214
とでアルミニウム粒子の方向性の制御等が行われる。す
なわち,まず第1回目のアルミニウム粒子の飛翔方向の
規制は,アルミニウム粒子が第1コリメータ206を通
過する際に行われる。この際,ウェハWの被処理面に対
して略垂直方向に飛翔するアルミニウム粒子のみが,第
1貫通孔206a内を通過し,中間室212内に入射す
る構成となっている。なお,処理ガスは,中間室212
内から第1貫通孔206aを介して,プラズマ生成室2
10内に導入されているが,スパッタリング粒子である
アルミニウム粒子の入射エネルギーが大きいため,処理
ガスのガス流に逆らって,中間室212内に入射する構
成となっている。
【0083】次いで,中間室212内に入射したアルミ
ニウム粒子は,処理ガスであるArガスの分子に衝突す
る。また,本実施の形態においても,上述したスパッタ
装置100と同様に,アルミニウム粒子の入射エネルギ
ーや,第1コリメータ206及び第2コリメータ208
のアスペクト比などの種々の条件を鑑み,アルミニウム
粒子を中間室212内のArガスの分子に数回衝突させ
て,アルミニウム粒子の数eVの入射エネルギーを,1
桁から2桁程度小さい値に減衰させる構成となってい
る。なお,その構成については,上述したスパッタ装置
100と同様であるため,その詳細な説明は省略する。
【0084】また,本実施の形態に係るスパッタ装置2
00は,上述の如く中間室212の容積が生成室210
及び成膜室214の容積よりも2倍以上に設定され,か
つ中間室212の内径が第1コリメータ206及び第2
コリメータ208の直径よりも大きく設定されている。
従って,仮に,中間室212内の圧力雰囲気が,局所的
に下がった場合にも,中間室212内全体としての圧力
雰囲気を常時所望の状態に維持することができるため
に,アルミニウム粒子を所望の状態でArガスの分子に
衝突させることができる。さらに,中間室212内に配
置されたガス供給部材218により,中間室212内の
中心部の圧力雰囲気を局所的に高めることもできるため
に,アルミニウム粒子の衝突回数を大幅に増やし,入射
エネルギーをさらに減衰させることもできる。
【0085】次いで,中間室212内で所望の状態に入
射エネルギーが減衰されたアルミニウム粒子は,第2コ
リメータ208を通過する際に,第2回目の飛翔方向の
規制が行われる。すなわち,この第2回目の飛翔方向の
規制は,上述した第1回目の飛翔方向の規制と同様に,
第2貫通孔208a内にウェハWの被処理面に対して略
垂直方向に飛翔するアルミニウム粒子を主に通過させ,
成膜室214内に入射させる構成となっている。また,
第2コリメータ214は,上述したスパッタ装置100
を同様に,アルミニウム粒子の飛翔方向の規制だけでな
く,中間室212内で入射エネルギーの大部分を失い,
運動の指向性が低下しているアルミニウム粒子の運動の
指向性を回復させる役割も果たしている。なお,その構
成については,上述したスパッタ装置100と同様であ
るため,その詳細な説明は省略する。
【0086】そして,上述した種々の構成により最適化
され,すなわち略水平面での分布が均一化されたアルミ
ニウム粒子のみが,ウェハWの被処理面上の例えば溝内
(コンタクトホール内)に所望の付着係数及び所望の入
射方向性をもって入射,堆積するため,所望の電極が形
成される構成となっている。
【0087】第2の実施の形態に係るスパッタ装置20
0は,以上のように構成されており,中間室212の容
積が生成室210及び成膜室214の容積よりも2倍以
上に設定され,かつ中間室212の内径が第1コリメー
タ206及び第2コリメータ208の直径よりも大きく
設定されているため,中間室212内の圧力雰囲気を常
時所望の状態に維持することができる。また,中間室2
12内には,ガス供給部材218が配置されているた
め,中間室212内の中心部の圧力雰囲気を局所的に高
めて,スパッタリング粒子の衝突回数を大幅に増やすこ
とができ,スパッタリング粒子をさらに容易に制御する
ことができる。
【0088】(第3の実施の形態)次に,第3の実施の
形態に係るスパッタ装置400について,図19を参照
しながら説明する。なお,かかるスパッタ装置400
は,中間室212の構成以外は上述したスパッタ装置1
00と同様に構成されているため,その特徴的な部分に
ついてのみ詳細に説明する。スパッタ装置400の中間
室212は,上述したスパッタ装置200の中間室21
2と同様に,生成室116及び成膜室120の容積より
も2倍以上に設定されていると共に,中間室212の内
径は,後述する第1コリメータ402及び第2コリメー
タ404の直径よりも大きく設定される構成となってい
る。従って,上述したように中間室212内の処理ガス
の排気が不均一となり,局所的に圧力雰囲気が低下した
場合でも,中間室212内全体としての圧力雰囲気を所
望の状態に保つことができる。
【0089】また,中間室212と生成室116とを隔
てる第1コリメータ402と,中間室212と成膜室1
20とを隔てる第2コリメータ404とは,上述した第
1コリメータ206と第2コリメータ208と同様に,
半径上に複数個,例えば3〜5個の第1貫通孔402a
と第2貫通孔404aとがそれぞれに対応して配置され
る構成となっている。さらに,第1貫通孔402a及び
第2貫通孔404aのアスペクト比は,それぞれ例えば
1:1に設定される構成となっている。従って,中間室
212内の圧力雰囲気を所望の状態に維持することがで
きると共に,生成室116と成膜室120とに処理ガス
を所望の状態で供給することができる。
【0090】また,第1コリメータ402には,絶縁性
素材から成る,略環状の絶縁リング402bが介装され
ており,この絶縁リング402bにより,絶縁リング4
02bの内側に配置され,内側部材となる補助電極40
2cと,絶縁リング402bの外側に配置される外側部
材402dとが区画される構成となっている。さらに,
補助電極402cは,第2接地線122により接地され
るため,生成室116内のスパッタリング粒子を所望の
状態で,中間室212内に飛翔させることができる。
【0091】第3の実施の形態に係るスパッタ装置40
0は,以上のように構成されているため,中間室212
内の圧力雰囲気を常時所望の状態に維持することができ
ると共に,スパッタリング粒子の衝突回数が大幅に増加
し,スパッタリング粒子をさらに容易に制御することが
できる。なお,かかるスパッタ装置400を用いて,ウ
ェハに対し成膜処理を施す動作は,上述したスパッタ装
置100又はスパッタ装置400と実質的に同一である
ため,その詳細については省略する。また,上述した第
2の実施の形態と同様に,陽極を第1コリメータ402
としても良い。
【0092】以上,本発明の好適な実施の形態につい
て,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において,当業者であれば,各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり,それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0093】例えば,上記実施の形態において,第1コ
リメータ112および第2コリメータ114に穿設され
ている,第1貫通孔112aおよび第2貫通孔114a
の形状を略ハニカム状とした構成を例に挙げて説明した
が,本発明はかかる構成に限定されず,例えば略円形状
や略楕円形状としてもよい。
【0094】また,上記実施の形態において,第1コリ
メータ112,402に補助電極112c,402cを
形成した例を挙げて説明したが,本発明はかかる構成に
限定されず,特に補助電極を設けなくとも本発明は実施
可能である。
【0095】さらに,上記実施の形態において,生成室
116内に主ターゲット124,第1補助ターゲット1
30および第2補助ターゲット136を設けた構成を例
に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定され
ず,生成室内にさらに複数の主ターゲットを設けた構成
としてもよく,または主ターゲットのみを設けた構成と
しても,本発明は適用が可能である。
【0096】さらにまた,上記実施の形態において,処
理ガスを中間室118の側面の4方向から供給し,排気
を生成室116,210および成膜室120,214の
側面の4方向からそれぞれ行う構成を例に挙げて説明し
たが,本発明はかかる構成に限定されず,要求される成
膜処理に応じて,または本発明を適用する装置に応じ
て,適宜変更しても本発明は実施可能である。
【0097】そしてまた,上記実施の形態において,主
ターゲット(ターゲット)124の上部および第1補助
ターゲット130側部に,それぞれ略環状の第1磁気コ
イル(磁気コイル)138および第2磁気コイル140
を設けた構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる
構成に限定されず,第1磁気コイルおよび第2磁気コイ
ルに変えて,例えば永久磁石から成る第1磁界発生手段
および第2磁界発生手段を設けた構成としてもよい。
【0098】また,第1磁気コイル(磁気コイル)13
8および第2磁気コイル140の取り付け位置は,処理
状態および本発明が適用される装置構成などにより,適
宜変更できるとともに,さらに複数の磁気コイルを設け
た構成としてもよく,または全く設けない構成としても
本発明は実施可能である。
【0099】また,上記実施の形態において,中間室2
12内にガス供給部材218又はガス供給部材300を
配置した構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる
構成に限定されず,中間室内の中心方向にガスを供給可
能な部材であれば,いかなる部材を中間室内に配置した
構成としても本発明は実施可能である。従って,ガス供
給部材を,スパッタ粒子の流れに曝さないように構成す
ることも可能である。
【0100】さらに,上記実施の形態において,生成室
116と成膜室120との容積,または生成室210と
成膜室214との容積を略同一の容積に設定した例を挙
げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されず,中
間室の容積が生成室の容積及び成膜室の容積の2倍以上
の大きさであれば,生成室の容積と成膜室の容積とが異
なる大きさであっても本発明は実施可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
スパッタリング粒子が,第1コリメータおよび第2コリ
メータとの間に形成される中間室内で,処理ガスの分子
に衝突することにより,その入射エネルギーが減衰さ
れ,付着係数が減少する。さらに,このスパッタリング
粒子は,第2コリメータ通過時に指向性を高められた
後,被処理体に入射するため,ステップカバレージが向
上し,被処理体に対して所望の均一な成膜処理が施すこ
とができる。また,スパッタリング粒子の入射エネルギ
ーが減衰することにより,被処理体の被処理面に入射す
る際の温度が低下し,その結果,被処理面をより細かな
構造とすることができる。
【0102】また,中間室の容積を,生成室の容積より
も2倍以上の大きさに設定し,かつ成膜室の容積よりも
2倍以上の大きさに設定すると共に,中間室の内径を第
1コリメータ及び第2コリメータの直径よりも大きく設
定したため,中間室内の圧力雰囲気を常時所望の状態に
維持することができる。さらに,中間室内に第2ガス供
給手段を配置したため,中間室内中心部の圧力雰囲気を
局所的に高めて,スパッタリング粒子の処理ガスへの衝
突回数をさらに増加させることができ,スパッタリング
粒子の制御をより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なスパッタ装置の実施の一形
態を示す概略的な断面図である。
【図2】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図3】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図4】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図5】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図6】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図7】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図8】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図9】図1に示したスパッタ装置によって被処理面上
の溝に所定の条件で成膜処理を施した際の半導体ウェハ
の概略的な断面図である。
【図10】第2の実施の形態に係るスパッタ装置を示し
た概略的な断面図である。
【図11】図10に示したスパッタ装置を同図中のA−
A線に沿う平面において切断した概略的な断面図であ
る。
【図12】図10に示したスパッタ装置を同図中のB−
B線に沿う平面において切断した概略的な断面図である
【図13】図10に示したスパッタ装置に適用可能な他
の実施の形態に係るガス供給部材を説明するための概略
的な説明図である。
【図14】図13に示したガス供給部材を説明するため
の概略的な説明図である。
【図15】図13に示したガス供給部材を説明するため
の概略的な説明図である。
【図16】図10に示したスパッタ装置に適用可能な他
の実施の形態に係るガス供給部材を説明するための概略
的な説明図である。
【図17】図10に示したスパッタ装置に適用可能な他
の実施の形態に係るガス供給部材を説明するための概略
的な説明図である。
【図18】図10に示したスパッタ装置に適用可能な他
の実施の形態に係るガス供給部材を説明するための概略
的な説明図である。
【図19】第3の実施の形態に係るスパッタ装置を示し
た概略的な断面図である。
【符号の説明】
102 処理容器 104 処理室 106 載置台 112 第1コリメータ 112a 第1貫通孔 112c 補助電極 114 第2コリメータ 114a 第2貫通孔 116,210 生成室 118,212 中間室 120,214 成膜室 124 主ターゲット 130 第1補助ターゲット 136 第2補助ターゲット 218 ガス供給部材 W ウェハ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に被処理体とターゲットを配置
    し,前記ターゲットによりスパッタされたスパッタリン
    グ粒子の飛翔方向をコリメータにより規制して,前記被
    処理体に被着させるスパッタ装置において:前記処理室
    は,第1コリメータ手段により隔てられ,前記ターゲッ
    トが配置されるプラズマ生成室と,第1および第2コリ
    メータ手段の間に形成される中間室と,前記第2コリメ
    ータ手段により隔てられ,前記被処理体の配置される成
    膜室とに区画され;前記中間室には,所定の処理ガスを
    導入する第1ガス供給手段が接続されるとともに,前記
    プラズマ生成室および前記成膜室には,それぞれ排ガス
    を排気する第1および第2排気手段が接続され;前記中
    間室に導入された処理ガスは,前記プラズマ生成室およ
    び前記成膜室内に,それぞれ前記第1および第2コリメ
    ータ手段を介して導かれるとともに,処理時に,前記中
    間室の圧力雰囲気は,前記プラズマ生成室および前記成
    膜室の圧力雰囲気よりも実質的に大きくなるように調整
    されること;を特徴とする,スパッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記中間室の容積は,前記プラズマ生成
    室の容積の2倍以上の大きさに設定されることを特徴と
    する,請求項1に記載のスパッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記中間室の容積は,前記成膜室の容積
    の2倍以上の大きさに設定されることを特徴とする,請
    求項1に記載のスパッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記プラズマ生成室の容積と前記成膜室
    の容積とは,略同一の大きさであることを特徴とする,
    請求項2又は3に記載のスパッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記中間室の内径は,前記第1コリメー
    タ手段の直径及び前記第2コリメータ手段の直径よりも
    大きく設定されることを特徴とする,請求項1に記載の
    スパッタ装置。
  6. 【請求項6】 前記中間室内には,前記ガス供給手段と
    は別に,前記中間室内の中心方向に所定の処理ガスを供
    給可能な第2ガス供給手段が配置されていることを特徴
    とする,請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載
    のスパッタ装置。
  7. 【請求項7】 処理時の前記中間室の圧力雰囲気は数十
    mTorrであり,その際の前記プラズマ生成室と前記
    成膜室の圧力雰囲気は数mTorrであることを特徴と
    する,請求項1,2,3,4,5又は6のいずれかに記
    載のスパッタ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1コリメータ手段は,導電性素材
    から構成されているとともに,略環状の絶縁部材により
    内側部材と外側部材とに区画され;前記内側部材は,電
    気的に接地されること;を特徴とする,請求項1,2,
    3,4,5,6又は7のいずれかに記載のスパッタ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記プラズマ生成室には,直流電力を印
    加可能な第1補助ターゲットが配置されることを特徴と
    する,請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいず
    れかに記載のスパッタ装置。
  10. 【請求項10】 前記プラズマ生成室には,第2補助タ
    ーゲットが電気的フローティング状態に配置されること
    を特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8
    又は9のいずれかに記載のスパッタ装置。
JP16956097A 1996-12-05 1997-06-11 スパッタ装置 Withdrawn JPH10219442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16956097A JPH10219442A (ja) 1996-12-05 1997-06-11 スパッタ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34061596 1996-12-05
JP8-340615 1996-12-05
JP16956097A JPH10219442A (ja) 1996-12-05 1997-06-11 スパッタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10219442A true JPH10219442A (ja) 1998-08-18

Family

ID=26492833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16956097A Withdrawn JPH10219442A (ja) 1996-12-05 1997-06-11 スパッタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10219442A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1171645A1 (en) * 1999-03-04 2002-01-16 Energy Conversion Devices, Inc. Apparatus for the simultaneous deposition by physical vapor deposition and chemical vapor deposition and method therefor
JP2004524435A (ja) * 2000-07-10 2004-08-12 ユナキス ユーエスエー, インク. 差動ポンプ動作を用いる材料加工システム
JP2005504171A (ja) * 2001-09-27 2005-02-10 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー エピ層を高い蒸着速度でスパッタ蒸着するための方法および装置
JP2006024767A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Koa Corp チップ抵抗器の製造方法
WO2009040964A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Shinmaywa Industries, Ltd. シートプラズマ成膜装置及びそれを用いた成膜方法
JP2009093711A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Hoya Corp 磁気記録媒体の製造方法および磁気記録媒体
WO2009066389A1 (ja) * 2007-11-22 2009-05-28 Canon Anelva Corporation スパッタ装置およびスパッタ方法
JP2009266266A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Showa Denko Kk 磁性層の形成方法及び成膜装置と磁気記録再生装置
US7731825B2 (en) 2004-09-17 2010-06-08 Canon Anelva Corporation Manufacturing apparatus of magnetoresistance elements

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1171645A1 (en) * 1999-03-04 2002-01-16 Energy Conversion Devices, Inc. Apparatus for the simultaneous deposition by physical vapor deposition and chemical vapor deposition and method therefor
EP1171645A4 (en) * 1999-03-04 2003-08-27 Energy Conversion Devices Inc DEVICE FOR SIMULTANEOUS COATING BY MEANS OF PVD AND CVD AND METHOD
JP2004524435A (ja) * 2000-07-10 2004-08-12 ユナキス ユーエスエー, インク. 差動ポンプ動作を用いる材料加工システム
JP2005504171A (ja) * 2001-09-27 2005-02-10 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー エピ層を高い蒸着速度でスパッタ蒸着するための方法および装置
JP2006024767A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Koa Corp チップ抵抗器の製造方法
US7731825B2 (en) 2004-09-17 2010-06-08 Canon Anelva Corporation Manufacturing apparatus of magnetoresistance elements
WO2009040964A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Shinmaywa Industries, Ltd. シートプラズマ成膜装置及びそれを用いた成膜方法
JP5022442B2 (ja) * 2007-09-27 2012-09-12 新明和工業株式会社 シートプラズマ成膜装置及びそれを用いた成膜方法
JP2009093711A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Hoya Corp 磁気記録媒体の製造方法および磁気記録媒体
WO2009066389A1 (ja) * 2007-11-22 2009-05-28 Canon Anelva Corporation スパッタ装置およびスパッタ方法
JP2009266266A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Showa Denko Kk 磁性層の形成方法及び成膜装置と磁気記録再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5242539A (en) Plasma treatment method and apparatus
JP3603024B2 (ja) イオン化物理蒸着方法およびその装置
TW201824334A (zh) 氧氣相容電漿源
US5650052A (en) Variable cell size collimator
JPH07188917A (ja) コリメーション装置
JP2000144399A (ja) スパッタリング装置
US20020023831A1 (en) Thin-film formation system and thin-film formation process
JPH0860355A (ja) 処理装置
US6444099B1 (en) Ionizing sputtering method
US6380684B1 (en) Plasma generating apparatus and semiconductor manufacturing method
JP2001023959A (ja) プラズマ処理装置
KR20070101109A (ko) 가공물을 통해 적용된 바이어스 파워 주파수 및 소스에의한 금속 플라즈마 기상 증착 및 재-스퍼터링 방법
US20160086775A1 (en) Apparatus and method for depositing electronically conductive pasting material
JPH07335552A (ja) 処理装置
JPH0565642A (ja) 反応性スパツタリング装置
KR100221048B1 (ko) 스퍼터링 장치
JPH09241841A (ja) 低圧の平行化した金属膜のマグネトロンスパッタ付着 のための改良された装置および方法
JP2000156370A (ja) プラズマ処理方法
KR100284248B1 (ko) 스퍼터링장치
JP6544902B2 (ja) プラズマ処理装置
JPH10229058A (ja) コーティング付き堆積チャンバ装置
JPH10219442A (ja) スパッタ装置
JPH1074600A (ja) プラズマ処理装置
JPH06136527A (ja) スパッタリング用ターゲットおよびそれを用いたスパッタリング装置とスパッタリング法
JPS627852A (ja) 薄膜形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907