JPH10219435A - 誘導炉用黒鉛るつぼ - Google Patents

誘導炉用黒鉛るつぼ

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Publication number
JPH10219435A
JPH10219435A JP4468197A JP4468197A JPH10219435A JP H10219435 A JPH10219435 A JP H10219435A JP 4468197 A JP4468197 A JP 4468197A JP 4468197 A JP4468197 A JP 4468197A JP H10219435 A JPH10219435 A JP H10219435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
graphite crucible
outer peripheral
induction furnace
peripheral part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4468197A
Other languages
English (en)
Inventor
Rikio Ushigome
力夫 牛込
Hajime Takahashi
甫 高橋
Yoshiyuki Kondo
良之 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akechi Ceramics Co Ltd
TYK Corp
Original Assignee
Akechi Ceramics Co Ltd
TYK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Akechi Ceramics Co Ltd, TYK Corp filed Critical Akechi Ceramics Co Ltd
Priority to JP4468197A priority Critical patent/JPH10219435A/ja
Publication of JPH10219435A publication Critical patent/JPH10219435A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導炉用黒鉛るつぼをセット施工するとき、
黒鉛るつぼの亀裂防止のため行われる誘導炉内壁と黒鉛
るつぼの外周部との炉体間隙へのバックサンドの搗き固
め充填作業は炉体間隙が狭まく、高熱場所での3K作業
まであり、充填ムラが生じ易く、均質一体壁を構築する
ことは容易でない。 【解決手段】 誘導炉用黒鉛るつぼにおいて、側壁外周
部2が非カーボン質で熱伝導が低く、且つ高熱膨脹性の
耐火物よりなる2層タイプであることを特徴とする誘導
炉用黒鉛るつぼを提供するにある。 【効果】 本発明品はセット施工作業で誘導炉内にスム
ーズに挿入ができ、炉体間隙への不定形耐火物の投入充
填による搗き固め作業もなく安全で、かつ簡便な作業で
従来のような高熱場所での3K作業で2名5時間を要し
たのに比べ短時間で行うことができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非鉄金属(アルミニ
ウム、銅、およびそれらの合金等)を溶解、精錬するた
めの高周波および低周波誘導炉に使用される誘導炉用黒
鉛るつぼの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波および低周波誘導炉を用い
て非鉄金属を溶解する場合、誘導炉内に非鉄金属に対し
て耐食性が高く、不純物の混入が少なく、高熱伝導性の
黒鉛るつぼを挿入、セットして使用されている。一般的
に黒鉛るつぼは電気伝導性、熱伝導性が高いため操業中
の黒鉛るつぼの亀裂および溶損による孔あき等による湯
漏れから発生する誘導コイルの溶断事故等を防ぐ目的
で、誘導炉内に黒鉛るつぼをセットする場合、誘導炉の
炉床部に珪砂等の不定形耐火物を充填し、黒鉛るつぼの
上端部が、誘導炉の上部位置と合致する様に底部位置ぎ
めを行った後、黒鉛るつぼを挿入し、誘導炉内壁と黒鉛
るつぼ外周部との炉体間隙にバックサンドとして珪砂等
の乾式不定形耐火物を投入しながら搗き固め充填し、誘
導炉内に黒鉛るつぼを固定し、操業中における黒鉛るつ
ぼの亀裂よりの湯洩れに対してバックサンドで浸透をと
め、誘導コイルの溶断の危険を防いでいるのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、非鉄金属
を溶解、精錬する誘導炉に使用される誘導炉用黒鉛るつ
ぼをセット、施工するとき、黒鉛るつぼの亀裂防止のた
め行なわれる誘導炉内壁と黒鉛るつぼの外周部との炉体
間隙へのバックサンドの搗き固め充填作業は炉体間隙が
狭く、高熱場所での3K作業であり、充填ムラが生じ易
く、均質一体壁を構築することは容易でない。本発明は
非鉄金属を溶解、精錬する誘導炉に使用される誘導炉用
黒鉛るつぼを安全で且つ簡便に誘導炉にセット施工する
ことができ、非鉄金属に対して耐食性が高く、不純物の
混入が少なく、高熱伝導性で熱効率の良い材質の黒鉛る
つぼで、操業中に亀裂からの割れの発生がなく、また湯
洩れに対しても熱伝導が低いため溶湯が浸透途中で凝固
し、電気誘導コイルを溶断する危険のない誘導炉用黒鉛
るつぼを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであって、本発明者らは誘
導炉用黒鉛るつぼにおいて、非鉄金属(アルミニウム,
銅およびそれらの合金等)に対して耐食性が高く、不純
物の混入が少ないため、高品質の非金属を得ることがで
き、且つ高熱伝導性で熱効率が良いため溶解、精錬の作
業時間が短かく、コストも低くなる黒鉛質である黒鉛る
つぼ1の側壁外周部2が非カーボン質で熱伝導率が低
く、且つ高熱膨脹性である耐火物よりなる2層タイプで
あることを特徴とする誘導炉用黒鉛るつぼである。
【0005】黒鉛るつぼの側壁外周部を非カーボン質で
熱伝導率が低く、且つ高熱膨脹性の耐火物とした理由
は、非カーボン質であれば電気絶縁性であり、誘導コイ
ルより内部に通電、漏電されることがないためである。
熱伝導率が高いと、溶湯の高熱が側壁を介して誘導コイ
ルに直接伝達されることを防ぐためである。また高熱膨
脹性により誘導炉内に本発明の誘導炉用黒鉛るつぼをセ
ット施工した場合、操業中は熱により側壁外周部が膨脹
して強固に固定され、黒鉛質部を均一に保持し、亀裂の
発生を防ぐ効果がある。この2層タイプでの誘導炉用黒
鉛るつぼの外径は誘導炉内径より2〜6mm小さくする
ことが望ましい。2mm以下では挿入時スムーズに入ら
ない。6mm以上では操業中に熱による膨脹によっても
密着せず、炉体と黒鉛るつぼとの間隙にすきまができる
危険がある。本発明は誘導炉用黒鉛るつぼの側壁外周部
材として非カーボン質で熱伝導率が低く、且つ高熱膨脹
性の耐火物であり、SiO260重量%以上の珪石質、
珪砂、ロー石等を含む耐火物で、結合剤として珪酸ソー
ダー、リン酸アルミ等の無機バインダーおよびフェノー
ル樹脂、アルギン酸ソーダー等の有機質バインダーを用
いて、製造方法としてはあらかじめスリーブ状に成形し
て黒鉛るつぼに外装着して2層1体形状とする。又黒鉛
るつぼの側壁外周部に、吹き付け、コテ塗り、または振
動成形等により所定の厚みとして2層1体形状としても
良い。次に本発明を実施例により説明する。
【0006】
【実施例】本発明に使用する誘導炉用黒鉛るつぼの黒鉛
材質部の品質特性値の代表例を表1に示す。また側壁外
周部に用いる非カーボン材質の品質特性値の代表例を表
2に示す。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】表1に示す材質の誘導炉用黒鉛るつぼ#2
00を中子としてこの黒鉛るつぼの外径425mmより
片側14mm大きい内径453mmの外枠をつくり、黒
鉛るつぼを中央に固定して、外枠との間隙14mmに表
2に示す非カーボン材料にバインダーとして水ガラス4
%を添加、混練した材料を、投入、振動成形後、180
℃で乾燥し、外径453mmの2層タイプの誘導炉用黒
鉛るつぼを作成した。本発明品を200kg用高周波誘
導炉にセット施工したところ3mmの余裕があり、スム
ーズに行なうことができ、銅溶解用として実炉使用を行
なった。
【0010】
【発明の効果】本発明品は黒鉛るつぼの側壁外周部が非
カーボン質で低熱伝導性で且つ高熱膨脹性の2層タイプ
の1体型の誘導炉用黒鉛るつぼで、セット施工作業にお
いては誘導炉内にスムーズに挿入ができ、炉体間隙への
不定形耐火物の投入充填による搗き固め作業もなく安全
で且つ簡便な作業で、従来のような高熱場所での3K作
業で2名5時間を要したのに比べ短時間で行なうことが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導用黒鉛るつぼの断面図である。
【図2】本発明品の使用した誘導炉の断面図である。
【図3】従来の黒鉛るつぼを使用した誘導炉の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 黒鉛るつぼおよび本発明品の黒鉛質部 2 側壁外周部の非カーボン質部 3 バックサンド部 4 誘導コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導炉用黒鉛るつぼにおいて、側壁外周
    部が非カーボン質で熱伝導等が低く、且つ高熱膨脹性の
    耐火物よりなる2層タイプであることを特徴とする誘導
    炉用黒鉛るつぼ。
  2. 【請求項2】 2層タイプの黒鉛るつぼの外径が、誘導
    炉の内径よりも2〜6mm小さいことを特徴とする請求
    項1記載の誘導炉用黒鉛るつぼ。
JP4468197A 1997-02-12 1997-02-12 誘導炉用黒鉛るつぼ Pending JPH10219435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4468197A JPH10219435A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 誘導炉用黒鉛るつぼ

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JP4468197A JPH10219435A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 誘導炉用黒鉛るつぼ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10219435A true JPH10219435A (ja) 1998-08-18

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ID=12698186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4468197A Pending JPH10219435A (ja) 1997-02-12 1997-02-12 誘導炉用黒鉛るつぼ

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JP (1) JPH10219435A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104233196A (zh) * 2014-09-01 2014-12-24 京东方科技集团股份有限公司 蒸镀坩埚和蒸镀装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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