JPH10218945A - ポリアクリル酸エステル類製造用組成物、およびポリア クリル酸エステル類の製造方法 - Google Patents

ポリアクリル酸エステル類製造用組成物、およびポリア クリル酸エステル類の製造方法

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JPH10218945A
JPH10218945A JP2504197A JP2504197A JPH10218945A JP H10218945 A JPH10218945 A JP H10218945A JP 2504197 A JP2504197 A JP 2504197A JP 2504197 A JP2504197 A JP 2504197A JP H10218945 A JPH10218945 A JP H10218945A
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JP
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compound
platinum
silicon
producing
unsaturated bond
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JP2504197A
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English (en)
Inventor
Ryotaro Tsuji
良太郎 辻
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穏やかな条件で安全にポリアクリル酸エステ
ル類を製造するための組成物、および方法を提供する。
さらに、ヒドロシリル化反応の進行と同時にポリアクリ
ル酸エステル類を製造するための組成物、および方法を
提供する。 【解決手段】 白金化合物、ケイ素上の置換基として水
素原子を1個以上有するケイ素化合物、不飽和結合含有
化合物、およびアクリル酸エステル類モノマーからな
る、ポリアクリル酸エステル類製造用組成物を用いるこ
とによりポリアクリル酸エステルおよび/又は末端、お
よび/または主鎖中に官能性シリル基や架橋性シリル基
を有するポリアクリル酸エステル類を一段階で容易に合
成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアクリル酸エス
テル類の製造用組成物、およびポリアクリル酸エステル
類の製造方法に関する。より詳しくはヒドロシリル化反
応の進行と同時にアクリル酸エステル類を重合するため
の組成物、およびヒドロシリル化反応の進行と同時にポ
リアクリル酸エステル類を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来アクリル酸エステル類を重合するた
めの触媒として、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビ
スバレロニトリルなどのアゾ系ラジカル重合開始剤、ベ
ンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサイドなど
の過酸化物系ラジカル重合開始剤が通常使用されてい
る。しかしこれらの重合開始剤は取り扱いに注意を要
し、人体、環境に悪影響を及ぼすばかりでなく、場合に
よっては爆発の危険性もある。またこれらの重合開始剤
による重合は制御が難しく、反応が暴走する危険性が存
在する。すなわち、従来のアクリル酸エステル類重合方
法は、安全性という点で問題があった。しかも従来のア
クリル酸エステル類重合方法によると、酸素存在下にお
いては安定的に重合反応が進行せず、高分子量のポリア
クリル酸エステル類を得ることが困難であるという問題
があった。
【0003】また、従来のアクリル酸エステル類の重合
用触媒を用いた場合、アクリル酸エステル類の重合とヒ
ドロシリル化反応を同一系内で同時に実施することは困
難であった。さらに従来の方法によれば官能性シリル
基、および/または架橋性シリル基を末端、および/ま
たは主鎖中に有するポリアクリル酸エステル類を重合す
るためには、まずポリアクリル酸エステル類を重合した
後シリル基導入反応を行う必要があり、反応ステップ数
が多くなる分収率が下がる、工程が複雑になる、コスト
が高くなる、などといった問題が存在した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のアクリ
ル酸エステル類の重合方法における危険性を回避し、安
全な触媒を用い、常に制御された条件で穏やかにポリア
クリル酸エステル類を重合するための組成物、および方
法を提供し、加えて、アクリル酸エステル類の重合とヒ
ドロシリル化反応を同一系内で同時に進行させるための
組成物、および方法を提供することを目的とする。さら
に、官能性シリル基、および/または架橋性シリル基を
末端、および/または主鎖中に有するポリアクリル酸エ
ステル類を一段階で容易に合成するための方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するために検討を行った結果、白金化合物とある種の
ケイ素化合物の組み合わせがアクリル酸エステル類モノ
マーの重合とヒドロシリル化反応の両方に有効であるこ
とを見出し、本発明を完成した。本発明の製造用組成物
はすなわち、白金化合物、ケイ素上の置換基として水素
原子を1個以上有するケイ素化合物、不飽和結合含有化
合物、およびアクリル酸エステル類モノマーからなるポ
リアクリル酸エステル類製造用組成物(請求項1)であ
り、白金化合物が塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、
白金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイト錯体、白金
アセチルアセトナートからなる群から選ばれるものであ
ることを特徴とする、請求項1に記載のポリアクリル酸
エステル類製造用組成物(請求項2)であり、ケイ素化
合物が2種類以上の化合物の混合物であり、その内の1
成分としてジアルコキシシランを含むことを特徴とする
請求項1〜2いずれかに記載のポリアクリル酸エステル
類製造用組成物(請求項3)であり、アクリル酸エステ
ル類モノマーがメチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、ブチルアクリレートからなる群から選ばれるもの
であることを特徴とする、請求項1〜3いずれかに記載
のポリアクリル酸エステル類の製造用組成物(請求項
4)であり、不飽和結合含有化合物が分子内に炭素−炭
素不飽和結合を有する化合物であることを特徴とする、
請求項1〜4いずれかに記載のポリアクリル酸エステル
類製造用組成物(請求項5)であり、不飽和結合含有化
合物が分子内に炭素−炭素不飽和結合を2個以上有する
化合物であり、ケイ素化合物が分子内にケイ素−水素結
合を2個以上有する化合物であることを特徴とする、請
求項1〜5いずれかに記載のポリアクリル酸エステル類
製造用組成物(請求項6)であり、白金化合物が白金−
ビニルシロキサン錯体であり、ケイ素化合物が2種類以
上の化合物の混合物であってそのうちの1成分がジアル
コキシシランであり、アクリル酸エステル類モノマーが
メチルメタクリレートであることを特徴とする、請求項
1〜6いずれかに記載のポリアクリル酸エステル類製造
用組成物(請求項7)であり、白金化合物が白金−ビニ
ルシロキサン錯体であり、ケイ素化合物が2種類以上の
化合物の混合物であってそのうちの1成分がジアルコキ
シシランであり、アクリル酸エステル類モノマーがブチ
ルアクリレートであることを特徴とする、請求項1〜7
いずれかに記載のポリアクリル酸エステル類製造用組成
物(請求項8)である。
【0006】又本発明に係る製造方法はすなわち、金化
合物、不飽和結合含有化合物、ケイ素上の置換基として
水素原子を1個以上有するケイ素化合物の存在下、不飽
和結合含有化合物のヒドロシリル化反応の進行と同時に
アクリル酸エステル類モノマーを重合させることを特徴
とするポリアクリル酸エステル類の製造方法(請求項
9)であり、白金化合物が塩化白金酸、白金−オレフィ
ン錯体、白金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイト錯
体、白金アセチルアセトナートからなる群から選ばれる
ものであることを特徴とする、請求項9に記載のポリア
クリル酸エステル類の製造方法(請求項10)であり、
ケイ素化合物が2種類以上の化合物の混合物であり、そ
の内の1成分としてジアルコキシシランを含むことを特
徴とする、請求項9〜10いずれかに記載のポリアクリ
ル酸エステル類の製造方法(請求項11)であり、アク
リル酸エステル類モノマーがメチルメタクリレート、メ
チルアクリレート、ブチルアクリレートからなる群から
選ばれるものであることを特徴とする、請求項9〜11
いずれかに記載のポリアクリル酸エステル類の製造方法
(請求項12)であり、不飽和結合含有化合物が分子内
に炭素−炭素不飽和結合を有する化合物であることを特
徴とする、請求項9〜12いずれかに記載のポリアクリ
ル酸エステル類の製造方法(請求項13)であり、不飽
和結合含有化合物が分子内に炭素−炭素不飽和結合を2
個以上有する化合物であり、ケイ素化合物が分子内にケ
イ素−水素結合を2個以上有する化合物であることを特
徴とする、請求項9〜13いずれかに記載のポリアクリ
ル酸エステル類の製造方法(請求項14)であり、白金
化合物が白金−ビニルシロキサン錯体であり、ケイ素化
合物が2種類以上の化合物の混合物であってその内の1
成分がジアルコキシシランであり、アクリル酸エステル
類モノマーがメチルメタクリレートであることを特徴と
する、請求項9〜14いずれかに記載のポリアクリル酸
エステル類の製造方法(請求項15)であり、白金化合
物が白金−ビニルシロキサン錯体であり、ケイ素化合物
が2種類以上の化合物の混合物であってその内の1成分
がジアルコキシシランであり、アクリル酸エステル類モ
ノマーがブチルアクリレートであることを特徴とする、
請求項9〜15いずれかに記載のポリアクリル酸エステ
ル類の製造方法(請求項16)であり、ポリアクリル酸
エステル類が分子中に少なくとも1個のケイ素原子を含
有することを特徴とする、請求項9〜16いずれかに記
載のポリアクリル酸エステル類の製造方法(請求項1
7)である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のポリアクリル酸エステル
類製造用組成物は、白金化合物、ケイ素上の置換基とし
て水素原子を1個以上有するケイ素化合物、不飽和基含
有化合物、およびアクリル酸エステル類モノマーにより
構成される。本発明における白金化合物は、一般的には
ヒドロシリル化用触媒として知られているものである。
このような白金化合物の例としては、白金の錯体、アル
ミナ、シリカ、カーボンブラックなどの単体に固体白金
を担持させたもの、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコー
ル、アルデヒド、ケトンなどとの錯体、白金−オレフィ
ン錯体(例えば、Pt(CH2=CH22(PPh32、Pt(CH2
=CH22Cl2);白金−ビニルシロキサン錯体(例え
ば、Ptn((CH2=CH−)Me2SiOSiMe2(−CH=C
H2))m、Pt[(Me(CH2=CH−)SiO)4m)、白金−
ホスフィン錯体(例えば、Pt(PPh34、Pt(PB
u)4)、白金−ホスファイト錯体(例えば、Pt[P(OP
h)3 4)(式中、Meはメチル基、Buはブチル基、Phは
フェニル基を表し、m、nは整数を表す)、白金アセチル
アセトナート、ジカルボニルジクロロ白金、また、アシ
ュビー(Ashby)の米国特許第3159601号公報お
よび、3159662号公報中に記載された白金−炭化
水素複合体、ならびに、ラモロー(Lamoreaux)の米国
特許第3220972号公報中に記載された白金アルコ
ラート触媒も挙げられる。さらに、モディック(Modi
c)の米国特許第3516946号公報中に記載された
塩化白金−オレフィン複合体も本発明において有用であ
る。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以上を
併用しても構わない。触媒活性の点から、塩化白金酸、
白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン錯体、
白金アセチルアセトナートが好ましく、白金−ビニルシ
ロキサン錯体が特に好ましい。これら白金化合物の使用
量については特に制限はないが、アクリル酸エステル類
モノマー1molに対して10-8〜10-1molの範囲で
用いるのが好ましく、アクリル酸エステル類モノマー1
molに対して10-6〜10-3molの範囲で用いるのが特に
好ましい。
【0008】これらの白金化合物はヒドロシリル化反応
に対して有効な触媒として働くため、本発明のポリアク
リル酸エステル類製造方法は、あらゆるヒドロシリル化
反応と同一系内で同時に進行させることが可能である。
本発明におけるケイ素化合物は、ケイ素上の置換基とし
て水素原子を1個以上有するケイ素化合物であればどの
ようなものでも使用することができる。このようなケイ
素化合物としては例えば、一般式(1) HnSiR4-n (1) (式中Rは同種もしくは異種の、置換あるいは非置換の
一価の炭化水素基、アルコキシ基、アシロキシ基、シリ
ル基、シロキシ基、水酸基、チオ水酸基、アミノ基、シ
リルアミノ基、および/またはハロゲン、nは1から4
までの整数)で示される化合物が挙げられる。具体的に
は、トリメトキシシラン、ジメトキシシラン、メトキシ
シラン、トリエトキシシラン、ジエトキシシラン、エト
キシシラン、トリクロロシラン、ジクロロシラン、クロ
ロシラン、メチルジクロロシラン、フェニルジクロロシ
ラン、メチルジメトキシシラン、フェニルジエトキシシ
ラン、メチルジエトキシシラン、フェニルジエトキシシ
ラン、トリメチルシラン、ジメチルシラン、メチルシラ
ン、トリエチルシラン、ジエチルシラン、エチルシラ
ン、トリフェニルシラン、ジフェニルシラン、フェニル
シラン、トリアセトキシシラン、ジアセトキシシラン、
アセトキシシランなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるわけではない。また、1,1,3,3−テトラメチルジシ
ロキサン、1,1,3,3−テトラエチルジシロキサン、1,1,
3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,
3−ジフェニルジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ
ジシロキサン、1,1,3,3−テトラクロロジシロキサン、
1,1,2,2−テトラメチルジシラン、1,1,2,2−テトラエチ
ルジシラン、1,1,2,2−テトラフェニルジシラン、1,1,
3,3−テトラメチルジシラザン、1,3,5−トリメチルシク
ロトリシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテト
ラシロキサンなどのように、ケイ素原子を2個以上含む
化合物も使用可能である。さらに、ポリメチルハイドロ
ジェンシロキサン、末端 Si−Hポリジメチルシロキサン
などのように分子内に1個以上のケイ素−水素結合を有
するポリシロキサン、分子内に1個以上のケイ素−水素
結合を有するポリシルセスキオキサン、分子内に1個以
上のケイ素−水素結合を有するポリカルボシラン、分子
内に1個以上のケイ素−水素結合を有するポリシラザ
ン、特開平3−200807号公報、および特開平3−
95266号公報に記載されているような有機骨格をも
つケイ素−水素結合含有化合物を使用することも可能で
ある。これらのケイ素化合物は単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。反応性の点からアルコキシ
シラン類が好ましく、ジメトキシシラン、ジエトキシシ
ラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラ
ン、フェニルジメトキシシラン、フェニルジエトキシシ
ラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ジメ
チルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジフェ
ニルメトキシシラン、およびジフェニルエトキシシラン
が特に好ましい。ただしジメトキシシランやジエトキシ
シランのようなジアルコキシシランはヒドロシリル化反
応に対する活性が低いため、ヒドロシリル化を進行させ
るためにジアルコキシシラン以外の、ケイ素上の置換基
として水素結合を有するケイ素化合物を併用して用いる
ことが好ましい。これらケイ素化合物の使用量は特に制
限はないが、触媒と当量以上を用いるのが好ましく、ア
クリル酸エステル類モノマーの10倍当量以下を用いる
のが好ましい。
【0009】本発明における不飽和結合含有化合物は、
ヒドロシリル化され得る不飽和結合を分子内に含有する
化合物であればどのようなものでもよい。このような不
飽和結合含有化合物の例としては、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセ
ン、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、ブタジエン、1,5−ヘキサジエ
ン、イソプレン、アクリルアミド、N,N−ジメチルアク
リルアミド、メタクリルアミド、メタクロレイン、メタ
クリルクロライド、アクリロニトリル、アクロレイン、
アリルアミン、アリルクロライド、イソフタル酸ジアリ
ル、テレフタル酸ジアリル、酢酸アリル、酢酸ビニル、
ジシクロペンタジエン、シクロペンタジエン、シクロヘ
キセン、シクロオクテン、無水マレイン酸、インデン、
1,5,9−シクロデカトリエン、ビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル、ジビニルエーテル、フラン、2
−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、塩化ビニル、
トリクロロエチレン、パークロロエチレン、テトラフル
オロエチレン、臭化アリル、臭化ビニル、3,3,3−トリ
フルオロプロペン、アセチレン、フェニルアセチレンな
どが挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
また、分子内に不飽和結合を有する高分子化合物を使用
することもできる。このような高分子化合物は単独の化
合物であってもよく、共重合体であってもよく、あるい
はブレンド体であってもよい。さらに炭素−炭素二重結
合以外の不飽和結合を有する化合物を用いることもでき
る。このような炭素−炭素二重結合以外の不飽和結合を
有する化合物の例としては、アセトン、アセトフェノ
ン、ベンゾフェノンなどのケトン化合物、ホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロパナール、ブタナールな
どのアルデヒド化合物、酢酸メチル、酢酸エチル、プロ
パン酸メチル、プロパン酸エチル、安息香酸メチル、安
息香酸エチル、安息香酸フェニルなどのカルボン酸エス
テル化合物、N−ベンジリデンアニリン、N−ベンジリデ
ンメチルアミンなどのエナミン化合物、メチルフェニル
ケトオキシム、エチルフェニルケトオキシムなどのケト
オキシム化合物、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミ
ド、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカ
ルボジイミド化合物、フェニルイソシアネート、シクロ
ヘキシルイソシアネート、デシルイソシアネートなどの
イソシアネート化合物、アセトニトリル、エチルシアニ
ド、フェニルシアニドなどのシアニド化合物などが挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。以上のよ
うな不飽和結合含有化合物は単独で使用してもよく、2
種以上を併用してもよい。これら不飽和結合含有化合物
としては、炭素−炭素二重結合を有する化合物が好まし
い。これら不飽和結合含有化合物の使用量は特に限定さ
れないが、不飽和結合の当量がケイ素−水素結合に対し
て0.1当量〜10当量の範囲で用いるのが好ましい。
【0010】不飽和結合含有化合物として分子内に炭素
−炭素不飽和結合を2個以上有する化合物を用い、ケイ
素化合物として分子内にケイ素−水素結合を2個以上有
する化合物を用いることにより、ヒドロシリル化による
高分子合成、および架橋をアクリル酸エステル類の重合
と同時に行うことが可能である。すなわち、2種類の異
なる高分子合成、硬化物作成を同一系内で同時に実施す
ることが可能である。このような場合、ヒドロシリル化
に関与する炭素−炭素不飽和結合の当量と、ヒドロシリ
ル化に関与するケイ素−水素結合の当量は等しいことが
好ましい。
【0011】本発明におけるアクリル酸エステル類モノ
マーの例としては、メチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ビニルア
クリレート、ビニルメタクリレート、アリルアクリレー
ト、アリルメタクリレート、フェニルアクリレート、フ
ェニルメタクリレートなどが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらのアクリル酸エステル類
モノマーは単独で使用してもよく、2種以上を併用して
もよい。
【0012】本発明のポリアクリル酸エステル類の製造
方法は、無溶媒系、あるいは溶媒存在下の、いずれでも
実施可能である。本発明において使用できる溶媒は水、
アルコールなどのようにケイ素−水素結合の加水分解を
引き起こす溶媒以外であれば特に限定されず、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、シクロヘキサン、などの炭化水素系溶媒、テ
トラヒドロフラン、 1,4−ジオキサン、ジエチルエーテ
ルなどのエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケト
ンなどのケトン系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶媒などを用い
ることができる。また反応に供するケイ素化合物、不飽
和結合含有化合物、および/またはアクリル酸エステル
類モノマーを溶媒として用いることも可能である。これ
ら溶媒は単独で使用してもよく、2種類以上の混合溶媒
として用いることもできる。これら溶媒のうち、テトラ
ヒドロフラン、クロロホルム、トルエンが好ましい。使
用する溶媒量は特に限定されないが、用いるアクリル酸
エステル類1gに対し、0〜50mLの範囲で用いるの
が好ましく、0〜10mLの範囲で用いるのがさらに好
ましく、0〜5mLの範囲で用いるのが特に好ましい。
【0013】本発明における反応温度は特に限定されな
いが、−50℃以下では触媒活性が低下し、200℃以
上では触媒が熱により失活してしまうため、−50℃〜
200℃の範囲が好ましく、0℃〜150℃の範囲が特
に好ましい。本発明で使用する白金化合物はケイ素化合
物と作用してアクリル酸エステル類の重合触媒として働
き、また一方ではヒドロシリル化反応の触媒として働く
が、反応が暴走したような場合には配位性の触媒失活剤
を投入することにより、急速に反応を停止することが可
能である。このような触媒失活剤の例としては、脂肪族
不飽和結合を含有する化合物、有機リン化合物、有機イ
オウ化合物、窒素含有化合物、スズ系化合物などが挙げ
られる。脂肪族不飽和結合を含有する化合物として、プ
ロパギルアルコール、エン−イン化合物、マレイン酸エ
ステルなどが例示される。有機リン化合物としては、ト
リオルガノフォスフィン、ジオルガノフォスフィン、オ
ルガノフォスフォン、トリオルガノフォスファイトなど
が例示される。有機イオウ化合物としては、オルガノメ
ルカプタン、ジオルガノスルフィド、硫化水素、ベンゾ
チアゾール、ベンゾチアゾールジサルファイトなどが例
示される。窒素含有化合物としては、アンモニア、1〜
3級アルキルアミン、アリールアミン、尿素、ヒドラジ
ンなどが例示される。スズ系化合物としては、ハロゲン
化第一スズ2水和物、カルボン酸第一スズなどが例示さ
れる。これらの触媒失活剤のうち、マレイン酸エステル
が好ましく、マレイン酸ジメチルが特に好ましい。触媒
失活剤は、使用する白金化合物1molに対し、0〜10
00molの範囲で用いるのが好ましく、10〜500mol
の範囲で用いるのがさらに好ましく、30〜300mol
の範囲で用いるのが特に好ましい。
【0014】本発明の方法は、窒素、アルゴン、ヘリウ
ムなどの不活性ガス雰囲気で実施してもよく、空気、酸
素、水素雰囲気で実施してもよい。本発明の方法により
製造されるポリアクリル酸エステル類は、従来のポリア
クリル酸エステル類と比較して強度、難燃性、耐候性、
耐熱性、耐寒性などに優れており、多くのゴム材料、エ
ラストマー材料、樹脂材料、成形体、フィルム、シーリ
ング剤、接着剤、粘着剤、弾性接着剤、塗料、粉体塗
料、発泡体、ポッティング剤などとして使用することが
できる。
【0015】また、本発明の方法によれば、末端、およ
び/または主鎖中に官能性シリル基や架橋性シリル基を
有するポリアクリル酸エステル類を一段階で容易に合成
できる。このようなポリアクリル酸エステル類は、その
もの単独、あるいは適当な硬化剤と組み合わせることに
よって架橋し、耐熱性、耐久性などの優れた硬化物を与
えることが知られている。例えば、末端にアルケニルシ
リル基を有する重合体はヒドロシリル基含有化合物を硬
化剤として用いることにより、あるいは光反応を利用す
ることにより架橋硬化する。また、加水分解性シリル基
を有する重合体は、適当な縮合触媒の存在下、湿分によ
り硬化物を与える。このような官能性シリル基や架橋性
シリル基を有するポリアクリル酸エステル類は、多くの
ゴム材料、エラストマー材料、樹脂材料、成形体、フィ
ルム、シーリング剤、接着剤、粘着剤、弾性接着剤、塗
料、粉体塗料、発泡体、ポッティング剤などとして使用
することができる。
【0016】本発明のポリアクリル酸エステル類製造用
組成物を調製するには、白金化合物、ケイ素上の置換基
として水素原子を1個以上有するケイ素化合物、不飽和
結合含有化合物、およびアクリル酸エステル類モノマー
を混合するだけでよい。混合の方法、順序に制限はな
く、上記必須成分を互いに接触させることで調製でき
る。本発明のポリアクリル酸エステル類製造用組成物を
調製する際、溶媒を使用してもよく、使用しなくてもよ
い。溶媒を使用する場合は、ケイ素−水素結合を分解し
ない溶媒を使用する。目的に応じて、あるいは必要に応
じて、触媒失活剤を添加することができる。
【0017】本発明のポリアクリル酸エステル類製造方
法は、白金化合物、ケイ素上の置換基として水素原子を
1個以上有するケイ素化合物、不飽和結合含有化合物、
およびアクリル酸エステル類モノマーを混合することに
より実施される。混合の方法、順序に制限はなく、溶媒
を使用してもよく、使用しなくてもよい。溶媒を使用す
る場合は、ケイ素−水素結合を分解しない溶媒を使用す
る。使用する溶媒量は特に限定されないが、用いるアク
リル酸エステル類1gに対し、0〜50mLの範囲で用
いるのが好ましく、0〜10mLの範囲で用いるのがさ
らに好ましく、0〜5mLの範囲で用いるのが特に好ま
しい。
【0018】本発明における反応温度は特に限定されな
いが、−50℃以下では触媒活性が低下し、200℃以
上では触媒が熱により失活してしまうため、−50℃〜
200℃の範囲が好ましく、0℃〜100℃の範囲が特
に好ましい。本発明のポリアクリル酸エステル類製造方
法は気相反応によって実施してもよく、液相反応によっ
て実施してもよい。これらの場合、均一系反応であって
もよく、不均一系反応であってもよい。反応雰囲気につ
いては、ケイ素−水素結合を分解しない雰囲気であれば
特に制限はなく、窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活
性ガス雰囲気の他、空気、酸素、水素雰囲気などでも実
施することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)20mL2口フラスコにメチルメタクリレ
ート1.01g(10.1mmol)を秤取し、還流冷却管
とゴム栓をつけて窒素置換した。このフラスコにジメト
キシシラン(H2Si(OMe)2)0.4811g(5.22
0mmol)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキ
サン0.2300g(0.9563mmol)、および1,5−
ヘキサジエン0.1585g(1.929mmol)を入れ
て室温で攪拌した。ここに白金−ビニルシロキサン錯体
のキシレン溶液(9.71×10-5mol/g)10mg
(9.7×10-4mmol)を添加した。50℃の油浴で3
時間加熱した後室温で10時間放置したところ、無色透
明のガラス状固体が得られた。NMR測定の結果、ポリ
メチルメタクリレートの生成と、1,3,5,7−テトラメチ
ルシクロテトラシロキサンによる1,5−ヘキサジエンの
ヒドロシリル化生成物を確認した。 (実施例2)反応を空気雰囲気で実施した。還流冷却管
とゴム栓を備えた30mL2口フラスコに、メチルメタ
クリレート1.35g(13.5mmol)、ジメトキシシ
ラン(H2Si(OMe)2)0.213g(2.31mmol)、
1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン1.4
6g(6.07mmol)、および1,3−ジビニル−1,1,3,3
−テトラメチルジシロキサン2.18g(11.7mmo
l)を入れた。この混合物を室温で攪拌し、白金−ビニ
ルシロキサン錯体のキシレン溶液(9.71×10 -5mo
l/g)9.6mg(9.3×10-4mmol)を添加した。8
0℃の油浴で4.5時間加熱攪拌したのち、室温で5.
5時間放置したところ、無色透明のガラス状固体が得ら
れた。IR測定の結果、ケイ素−水素結合は消失してい
ることが確認された。NMR測定の結果確認された生成
物は、ポリメチルメタクリレートと、1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンによる1,3−ジビニル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンのヒドロシリル化
生成物であった。 (実施例3)還流冷却管とゴム栓を備えた30mL2口
フラスコを窒素置換し、メチルメタクリレート1.24
g(12.4mmol)、ジメトキシシラン(H2Si(OM
e)2)0.337g(3.66mmol)、ジメトキシメチ
ルシラン(MeHSi(OMe)2)0.12g(1.1mmol)、
両末端アリル−ポリプロピレングリコール(分子量10
000)5.46g(0.546mmol)、トルエン8.
0mLを入れて攪拌した。得られた無色透明溶液を10
0℃に加熱、攪拌しながら、白金−ビニルシロキサン錯
体のキシレン溶液(9.71×10-5mol/g)9.6mg
(9.3×10-4mmol)を添加した。100℃で10時
間加熱、攪拌したのち、150℃に加熱しながら減圧し
てトルエンを留去し、淡黄色高粘稠液体を得た。NMR
測定の結果、ポリメチルメタクリレートと、両末端にジ
メトキシメチルシリル基を有するポリプロピレングリコ
ールの生成を確認した。 (実施例4)還流冷却管とゴム栓を備えた20mL2口
フラスコを窒素置換し、ブチルアクリレート1.12g
(8.74mmol)、ジメトキシシラン(H2Si(OMe)2
0.412g(4.47mmol)、ジフェニルシラン0.
945g(5.13mmol)、ジビニルメチルフェニルシ
ラン0.891g(5.11mmol)を入れた。室温で攪
拌しながら、白金−ビニルシロキサン錯体のキシレン溶
液(9.71×10-5mol/g)10mg(9.7×10-4
mmol)を添加した。室温で3日間放置しておくと、ガラ
ス状固体が生成していた。IR測定の結果、ケイ素−水
素結合は消失していた。 (実施例5)還流冷却管とゴム栓を備えた20mL2口
フラスコを窒素置換し、メチルメタクリレート1.21
g(12.1mmol)、トリメトキシシラン(HSi(OM
e)3)0.88g(7.2mmol)、1,3,5,7−テ
トラメチルシクロテトラシロキサン(0.4600g
(1.913mmol)、および1,5−ヘキサジエン0.
3170g(3.858mmol)を入れて室温で攪拌し
た。ここに白金−ビニルシロキサン錯体のキシレン溶液
(9.71×10-5mol/g)10mg(9.7×10-4mm
ol)を添加した。約30℃で20時間攪拌し、無色透明
の高粘稠液体を得た。NMR測定の結果、ポリメチルメ
タクリレートの生成と、1,3,5,7−テトラメチルシクロ
テトラシロキサンによる1,5−ヘキサジエンのヒドロシ
リル化生成物を確認した。 (実施例6)還流冷却管とゴム栓を備えた20mL2口
フラスコを窒素置換し、メチルメタクリレート1.30
g(13.0mmol)、アリルメタクリレート1.41g
(11.2mmol)、ジメトキシシラン(H2Si(OMe)2
0.412g(4.47mmol)、メチルジメトキシシラ
ン(MeHSi(OMe)2)1.19g(11.2mmol)を入
れ、室温で攪拌した。ここに白金−ビニルシロキサン錯
体のキシレン溶液(9.71×10-5mol/g)10mg
(9.7×10-4mmol)を添加した。室温で2日間攪拌
した後50℃で10時間加熱し、無色透明の粘稠液体を
得た。NMR、IR測定により、メチルメタクリレート
とアリルメタクリレートのランダム共重合体のアリル基
にメチルジメトキシシランがヒドロシリル化反応により
付加した化合物が生成していることが確かめられた。 (実施例7)実施例6で述べた方法により得られた、メ
チルメタクリレート−アリルメタクリレート共重合体に
メチルジメトキシシランが付加した化合物5.0gをテ
トラヒドロフラン2.5gに溶解し、縮合触媒である T
i(O−i−Pr)2(acac)2を0.15g加えて攪拌し、5
0℃で15時間、100℃で10時間、150℃で3時
間加熱することにより縮合硬化させ、淡黄色透明硬化物
を得た。
【0020】
【発明の効果】本発明のポリアクリル酸エステル類製造
用組成物、およびポリアクリル酸エステル類の製造方法
を用いると、穏やかな条件で安全にポリアクリル酸エス
テル類を製造することができる。また、アクリル酸エス
テル類の重合をヒドロシリル化反応と同時に実施するこ
とができる。すなわち、ヒドロシリル化反応による高分
子合成、硬化物作成を、アクリル酸エステル類の重合反
応と同一系内で、同時に実施することが可能である。さ
らに、末端、および/または主鎖中に官能性シリル基や
架橋性シリル基を有するポリアクリル酸エステル類を一
段階で容易に合成することができる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金化合物、ケイ素上の置換基として水
    素原子を1個以上有するケイ素化合物、不飽和結合含有
    化合物、およびアクリル酸エステル類モノマーからな
    る、ポリアクリル酸エステル類製造用組成物。
  2. 【請求項2】 白金化合物が塩化白金酸、白金−オレフ
    ィン錯体、白金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイト
    錯体、白金アセチルアセトナートからなる群から選ばれ
    るものであることを特徴とする、請求項1に記載のポリ
    アクリル酸エステル類製造用組成物。
  3. 【請求項3】 ケイ素化合物が2種類以上の化合物の混
    合物であり、その内の1成分としてジアルコキシシラン
    を含むことを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載の
    ポリアクリル酸エステル類製造用組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル酸エステル類モノマーがメチル
    メタクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリレ
    ートからなる群から選ばれるものであることを特徴とす
    る、請求項1〜3いずれかに記載のポリアクリル酸エス
    テル類の製造用組成物。
  5. 【請求項5】 不飽和結合含有化合物が分子内に炭素−
    炭素不飽和結合を有する化合物であることを特徴とす
    る、請求項1〜4いずれかに記載のポリアクリル酸エス
    テル類製造用組成物。
  6. 【請求項6】 不飽和結合含有化合物が分子内に炭素−
    炭素不飽和結合を2個以上有する化合物であり、ケイ素
    化合物が分子内にケイ素−水素結合を2個以上有する化
    合物であることを特徴とする、請求項1〜5いずれかに
    記載のポリアクリル酸エステル類製造用組成物。
  7. 【請求項7】 白金化合物が白金−ビニルシロキサン錯
    体であり、ケイ素化合物が2種類以上の化合物の混合物
    であってそのうちの1成分がジアルコキシシランであ
    り、アクリル酸エステル類モノマーがメチルメタクリレ
    ートであることを特徴とする、請求項1〜6いずれかに
    記載のポリアクリル酸エステル類製造用組成物。
  8. 【請求項8】 白金化合物が白金−ビニルシロキサン錯
    体であり、ケイ素化合物が2種類以上の化合物の混合物
    であってそのうちの1成分がジアルコキシシランであ
    り、アクリル酸エステル類モノマーがブチルアクリレー
    トであることを特徴とする、請求項1〜7いずれかに記
    載のポリアクリル酸エステル類製造用組成物。
  9. 【請求項9】 白金化合物、不飽和結合含有化合物、ケ
    イ素上の置換基として水素原子を1個以上有するケイ素
    化合物の存在下、不飽和結合含有化合物のヒドロシリル
    化反応の進行と同時にアクリル酸エステル類モノマーを
    重合させることを特徴とするポリアクリル酸エステル類
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 白金化合物が塩化白金酸、白金−オレ
    フィン錯体、白金−ホスフィン錯体、白金−ホスファイ
    ト錯体、白金アセチルアセトナートからなる群から選ば
    れるものであることを特徴とする、請求項9に記載のポ
    リアクリル酸エステル類の製造方法。
  11. 【請求項11】 ケイ素化合物が2種類以上の化合物の
    混合物であり、その内の1成分としてジアルコキシシラ
    ンを含むことを特徴とする、請求項9〜10いずれかに
    記載のポリアクリル酸エステル類の製造方法。
  12. 【請求項12】 アクリル酸エステル類モノマーがメチ
    ルメタクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリ
    レートからなる群から選ばれるものであることを特徴と
    する、請求項9〜11いずれかに記載のポリアクリル酸
    エステル類の製造方法。
  13. 【請求項13】 不飽和結合含有化合物が分子内に炭素
    −炭素不飽和結合を有する化合物であることを特徴とす
    る、請求項9〜12いずれかに記載のポリアクリル酸エ
    ステル類の製造方法。
  14. 【請求項14】 不飽和結合含有化合物が分子内に炭素
    −炭素不飽和結合を2個以上有する化合物であり、ケイ
    素化合物が分子内にケイ素−水素結合を2個以上有する
    化合物であることを特徴とする、請求項9〜13いずれ
    かに記載のポリアクリル酸エステル類の製造方法。
  15. 【請求項15】 白金化合物が白金−ビニルシロキサン
    錯体であり、ケイ素化合物が2種類以上の化合物の混合
    物であってその内の1成分がジアルコキシシランであ
    り、アクリル酸エステル類モノマーがメチルメタクリレ
    ートであることを特徴とする、請求項9〜14いずれか
    に記載のポリアクリル酸エステル類の製造方法。
  16. 【請求項16】 白金化合物が白金−ビニルシロキサン
    錯体であり、ケイ素化合物が2種類以上の化合物の混合
    物であってその内の1成分がジアルコキシシランであ
    り、アクリル酸エステル類モノマーがブチルアクリレー
    トであることを特徴とする、請求項9〜15いずれかに
    記載のポリアクリル酸エステル類の製造方法。
  17. 【請求項17】 ポリアクリル酸エステル類が分子中に
    少なくとも1個のケイ素原子を含有することを特徴とす
    る、請求項9〜16いずれかに記載のポリアクリル酸エ
    ステル類の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047673A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Kaneka Corp 架橋性シリル基含有(メタ)アクリル酸エステル系重合体、架橋性シリル基含有(メタ)アクリル酸エステル系重合体の製造方法、および硬化性組成物
CN115417994A (zh) * 2022-06-22 2022-12-02 鹤山波粒涂料科技有限公司 一种硅碳主链结构的光固化树脂及其应用

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