JPH102188A - 管敷設装置 - Google Patents

管敷設装置

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JPH102188A
JPH102188A JP17283196A JP17283196A JPH102188A JP H102188 A JPH102188 A JP H102188A JP 17283196 A JP17283196 A JP 17283196A JP 17283196 A JP17283196 A JP 17283196A JP H102188 A JPH102188 A JP H102188A
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JP
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pipe
reaction force
jack
drilling machine
pushing
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JP17283196A
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English (en)
Inventor
Toshio Akesaka
登始夫 明坂
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Iseki Poly Tech Inc
Original Assignee
Iseki Poly Tech Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元押し装置および先進導穴を必要とすること
なく、大きな張力を管に作用させないようにすることに
ある。 【解決手段】 管敷設装置は、地中に穴を形成する穿孔
機と、周囲の土砂に反力を伝達するように穿孔機の後部
に配置された反力手段と、該反力手段の後方に続く1以
上の管を前記反力手段に反力を得た状態で穿孔機の側に
引き込む引込み手段とを含む。引込み手段は、管の軸線
方向へ伸縮可能に反力手段に連結された1以上の引込み
ジャッキと、管内を前後方向へ伸びる1以上の推力伝達
体であって穿孔機の側に引き寄せられるように前記引込
みジャッキに連結された1以上の推力伝達体と、該推力
伝達体に結合された押込み体であって最後位の管の後端
部の後向きの面部分に直接的または間接的に当接する押
込み体とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路を形成する1
以上の管を地中に敷設する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】管路を構築する技術の1つとして、シー
ルド型トンネル掘削機のような穿孔機により横穴を形成
しつつ、発進立坑に配置された元押し装置により管を形
成された横穴に押し込むいわゆる管推進装置がある(た
とえば、特公昭53−27884号公報)。しかし、こ
の管推進装置では、管および穿孔機を前進させるための
元押し装置が必要であるから、装置自体の費用、敷設費
用等の面から不経済である。
【0003】管路を構築する他の技術の1つとして、膨
張袋体を管内で膨張させて管内面に押圧し、その状態で
膨張袋体を引くことにより、管を前進させる管推進装置
がある(特開平4−70497号公報)。しかし、この
管推進装置では、膨張袋体の膨張により管をその半径方
向へ拡大する力が管に作用するから、管壁に不等な内圧
が作用することを避けることができず、その結果そのよ
うな内圧により、陶管の場合は破壊し、塩化ビニル管の
場合は変形し、したがってそれ等の管の埋設に不向きで
あり、また多数の膨張袋体を必要とし、不経済である。
【0004】管路を構築するさらに他の技術の1つとし
て、ノズルから噴射される流体により横穴を形成しつ
つ、形成された横穴で管を前進させる装置がある(特開
平5−52092号公報)。しかし、この装置では、装
置全体を前進させる引込み用ワイヤを配置する先進導穴
を予め形成しなければならないから、敷設費用が高くな
り、不経済である。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、元押し装置
および先進導穴を必要とすることなく、しかも管に不等
な内圧を作用させることなく、装置の費用および管の敷
設費用を廉価にすることにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】本発明の管敷設装置は、地中
に穴を形成する穿孔機と、周囲の土砂に反力を伝達する
ように穿孔機の後部に配置された反力手段と、該反力手
段の後方に続く1以上の管を反力手段に反力を得た状態
で穿孔機の側に引き込む引込み手段とを含む。引込み手
段は、管の軸線方向へ伸縮可能に反力手段に連結された
1以上の引込みジャッキと、管内を前後方向へ伸びる1
以上の推力伝達体であって穿孔機の側に引き寄せられる
ように引込みジャッキに連結された1以上の推力伝達体
と、該推力伝達体に結合された押込み体であって最後位
の管の後端部の後向きの面部分に直接的または間接的に
当接する押込み体とを備える。
【0007】反力手段が周囲の土砂に反力を得た状態
で、引込みジャッキが作動されると、推力伝達体が前進
され、それにより押込み体が前進されるから、敷設すべ
き管は、従来の管推進装置と同様に、管の後向きの面を
押込み体により押されて前進する。その結果、管に大き
な張力が作用することはない。
【0008】本発明によれば、穴の前方側に配置された
反力手段により周囲の土砂に反力を得た状態で、推力伝
達体および押込み体を前進させて管の後向きの面を押込
み体により押すようにしたから、元押し装置および先進
導穴を必要としないにもかかわらず、大きな張力は管に
作用せず、しかも装置の費用および管の敷設費用が廉価
になる。
【0009】引込み手段は、さらに、反力手段の後端部
に同軸的に連結された第1の筒状体と、該第1の筒状体
の後端部に管の軸線方向へ移動可能に嵌合されかつ引込
みジャッキにより第1の筒状体に連結された第2の筒状
体であって最先端の管に該管の軸線方向へ相対的に変位
可能に嵌合される第2の筒状体とを備えることができ
る。この場合、推力伝達体は少なくとも第2の筒状体を
介して引込みジャッキに連結される。
【0010】推力伝達体は、雌ねじ部材により順次連結
された複数の棒状部材を有することが好ましい。このよ
うにすれば、新たな管を推進途中の管に接続するたび
に、新たな棒状部材を最終の棒状部材に継ぎ足すことが
できる。
【0011】さらに、反力手段に反力を得た状態で穿孔
機を前進させるべく穿孔機と反力手段とに連結された推
進手段とを含むことが好ましい。このようにすれば、穿
孔機を前進させる力と管を引込む力とが別の手段により
発生されるから、穿孔機および管を長距離移動させるこ
とができる。
【0012】好ましい実施例においては、穿孔機は、筒
状のシールド本体と、該シールド本体の前に配置された
少なくとも1つのロータと、該ロータを回転可能に支持
しかつ該ロータにシールド本体の軸線に関する変位運動
をさせる駆動手段とを含み、ロータは、外径が先端ほど
小さくなるほぼ円錐形の外表面と、シールド本体の軸線
に対して偏心または交差する回転軸線とを有する。
【0013】そのような穿孔機は、さらに、ロータに付
着した土砂を除去すべくシールド本体に連結された土砂
除去手段を含み、土砂除去手段は、ロータの周りに互い
に間隔をおいて配置された複数の長尺部材であってシー
ルド本体から少なくともロータの先端部までロータに対
して間隔をおいて伸びる複数の長尺部材を備えることが
好ましい。このようにすれば、ロータの外周面に付着し
た土砂がロータの回転運動にともなって長尺部材により
強制的に剥ぎ落されるから、土砂による大きなブロック
がロータに形成されることを防止することでき、その結
果穿孔機が容易に前進する。
【0014】好ましい実施例においては、反力手段は、
穿孔機の後部に直接的または間接的に連結されたケーシ
ングと、該ケーシングの外側に配置されかつ弧状に湾曲
された少なくとも一対の押圧体であって周方向における
一端部においてケーシングに前記管の軸線と平行の軸線
の周りに揺動可能に連結された少なくとも一対の押圧体
と、該押圧体の他端部を相寄り相離れる方向へ変位させ
るべく押圧体の他端部に連結された1以上の押圧ジャッ
キとを備える。
【0015】好ましい実施例においては、また、反力手
段は、さらに、押圧体の他端部の隙間を閉鎖するように
押圧体の他端部の内側または外側に配置されかつ一方の
押圧体に取り付けられた板状の蓋を備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】図1〜図6を参照するに、管敷設装置10
は、複数の管12をそれらにより管路を形成するように
敷設する装置として用いられる。各管12としては、鉄
筋コンクリート管、陶管、コンクリート管、塩化ビニル
管等、適宜な管を用いることができる。しかし、管敷設
装置10は、陶管、コンクリート管、塩化ビニル管のよ
うに、張力に対して弱い管の敷設に用いると、好適であ
る。
【0018】管敷設装置10は、地中に穴を形成するシ
ールド機のような穿孔機すなわち穿孔装置14と、穿孔
装置14を前進させる推進装置16と、推進および引込
みの反力を周囲の土砂に伝達するように穿孔装置14の
後部に配置された反力装置18と、反力装置18の後方
に配置されて管12を穿孔装置14により形成された穴
内に引込む引寄せ装置すなわち引込み装置20とを含
む。
【0019】図1および図2に示すように、穿孔装置1
4は、軸線22を有する円筒状のシールド本体24と、
シールド本体24より前方の領域に順次配置された複数
(図示の例では、2つ)のロータ26,28と、ロータ
26,28を回転可能に支持しかつロータ26,28に
軸線22に関する変位運動をさせる駆動機構30と、ロ
ータ26,28に付着した土砂を除去する土砂除去手段
32とを含む。
【0020】シールド本体24は、第1の筒状部24a
と、第1の筒状部24aの後端部に部分的に嵌合された
第2の筒状部24bとに分割されている。両筒状部24
a,24bは、複数の方向修正ジャッキ34と連結ロッ
ド36とにより相対的変位可能に連結されている。ジャ
ッキ34と連結ロッド36とは、軸線22の周りに等角
度間隔で配置されている。
【0021】第1の筒状部24aは、環状部38および
取付部40をそれぞれ前端部および内部を有する。取付
部40は、筒状の主体部の前端にフランジ部を有してお
り、また環状部38と共同してシールド本体24の内部
をその前方の領域から区画する。第1の筒状部24a、
環状部38および取付部40は、軸線22の周りに間隔
をおいた複数のねじ部材により、移動不能に連結されて
いる。
【0022】ジャッキ34および連結ロッド36は、第
2の筒状部24bと取付部40とに連結されていること
により、第1および第2の筒状部24a,24bを相互
に連結している。第2の筒状部24bに対する第1の筒
状部24aの向きは、少なくとも1つのジャッキ34を
所定の量だけ伸長または収縮させることにより、修正さ
れる。これにより、穿孔装置14の前進方向が修正され
る。
【0023】駆動機構30は、複数のねじ部材により取
付部40に取り付けられた回転機構42と、回転機構4
2により軸線22の周りに回転されるクランクシャフト
(図示せず)とを備える。回転機構42は、モータのよ
うな回転源と、該回転源に連結された減速機とを備えた
公知の装置である。
【0024】駆動機構30のクランクシャフトは、主軸
部の先端に順次続く一対の支持部を有しており、また両
支持部が環状部38から前方ヘ突出するように、主軸部
において取付部40に回転可能に支持されている。両支
持部の軸線44および46は、それぞれ、軸線22から
互いに反対の側に距離E1 およびE2 だけ偏心されてい
る。軸線44および46の偏心量E1 およびE2 は、同
じ値であってもよいし、異なる値であってもよい
【0025】ロータ26および28は、それぞれ、直径
寸法が後方ほど大きいほぼ円錐形の外表面を共同して形
成するように、軸線44および46の周りに回転可能に
クランクシャフトの支持部に支持されている。このた
め、ロータ26および28は、それぞれ、クランクシャ
フトの回転にともなって、軸線22の周りを旋回しつつ
軸線44および46の周りを回転する。図示してはいな
いが、メカニカルシールのようなシール手段が、ロータ
26の後端面とロータ28の前端面との間、およびロー
タ28の後端面と環状部材38の前端面との間に配置さ
れている。
【0026】ロータ26の後端部の直径寸法は、ロータ
26により形成される穴の直径寸法がロータ28の前端
部により形成される穴の直径寸法とほぼ同じまたはやや
大きくなる値に選択されている。これに対し、ロータ2
8の後端部の直径寸法は、ロータ28により形成される
穴の直径寸法がシールド本体24の直径寸法とほぼ同じ
またはやや大きくなる値に選択されている。しかし、ロ
ータ28の最大直径寸法は、シールド本体24の外径寸
法以上であってもよい。
【0027】土砂除去手段32は、ロータ26,28の
周りに互いに間隔をおいて配置された複数の長尺部材4
8と、ロータ26の前に配置された錐体50とを備え
る。長尺部材48は、前方ほど軸線22に接近するよう
に、軸線22に対して角度を有する。錐体50は、ロー
タ26に類似した円錐形の形状を有しており、また円錐
形の底面がロータ26の側となり錐体50の軸線が軸線
22と一致するように、配置されている。錐体50の先
端は、球面であってもよい。
【0028】長尺部材48は、後端部において環状部3
8に設けられた突出部52に複数のねじ部材により移動
不能に連結されており、また前端部において錐体50の
外周面に溶接により移動不能に連結されている。このた
め、長尺部材48は、環状部38からロータ26の先端
部までロータ26,28に対して間隔をおいて伸びる。
長尺部材48とロータ26,28との間隔は、ロータ2
6,28が偏心運動をしても、ロータ26,28が長尺
部材48に接触しない程度の値である。
【0029】各長尺部材48は、三角形または台形の断
面形状を有しており、また三角形または台形の底辺がロ
ータ26,28の側となるように、環状部38および錐
体50に組み付けられている。しかし、長尺部材48の
断面形状は、半球状、長方形等、他の形状であってもよ
い。土砂除去手段32は、軸線22の周りに等角度間隔
に配置された3以上の長尺部材48を備えることが好ま
しい。
【0030】駆動機構30は、穿孔装置14が推進装置
16から推力を受けている状態で、駆動される。これに
より、ロータ26,28は、クランクシャフトの回転に
ともなって軸線22の周りの旋回運動(公転運動)を
し、またこのときに外周面を地盤に当接させつつ旋回す
ることにより軸線44,46の周りの回転運動(自転運
動)をする。
【0031】その結果、穿孔装置14は、ロータ26,
28が駆動機構30の回転軸線である軸線22と自身の
回転軸線である軸線44,46との周りに回転されるこ
とにより、地盤をロータ26,28の外表面で圧密しつ
つ前進され、それにより地中にトンネルすなわち横穴を
形成する。
【0032】地盤を圧密する間、土砂がロータ26,2
8の外周面に付着する。しかし、そのような土砂は、ロ
ータ26,28の回転運動にともなって、長尺部材48
によりロータ26,28の外周面から強制的に剥ぎ落さ
れ、その結果ロータ26,28の外周面に付着した土砂
が大きなブロックに成長するおそれがない。
【0033】地盤を圧密するとき、シールド本体24の
半径方向への反力がロータ26,28に生じる。この反
力がそのままシールド本体24に伝達されると、シール
ド本体24が地盤に強く押圧されるから、シールド本体
24と地盤との間に大きな摩擦力が生じ、その結果シー
ルド本体24の前進に大きな推力を必要とする。
【0034】しかし、穿孔装置14では、ロータ26と
ロータ28とが軸線22に関して反対の方向へ変位され
ているから、ロータ26に作用する反力の方向とロータ
28に作用する反力の方向とが逆になる。これにより、
隣り合う両ロータ26,28の反力が互いに減殺し合う
から、シールド本体24に作用する反力が小さくなり、
前記反力に起因するシールド本体24と地盤との間の摩
擦力が小さくなり、シールド本体24の前進に必要な推
力が小さくなる。
【0035】図1および図3に示すように、推進装置1
6は、シールド本体24の第2の筒状部24bの後端部
に複数のねじ部材により同軸的に連結された筒状の第1
のハウジング54と、該第1のハウジングの後端の側か
ら軸線22の方向へ移動可能に受け入れられた筒状の第
2のハウジング56と、第1および第2のハウジング5
4,56に連結された複数の推進ジャッキ58とを備え
る。第1のハウジング54をシールド本体24の第2の
筒状部24bと一体的に形成してもよい。
【0036】各ジャッキ58は、圧縮空気、圧縮油等の
流体により伸縮される複動式の流体ジャッキである。各
ジャッキ58のシリンダおよびピストンロッドのいずれ
か一方は第1のハウジング54の先端部内側に連結され
ており、シリンダおよびピストンロッドのいずれか他方
は第2のハウジング56の後端部内側に連結されてい
る。ジャッキ58は、軸線22の周りに等角度間隔に配
置されている。
【0037】第1および第2のハウジング54,56
は、ジャッキ58が伸縮することにより、軸線22の方
向に相対的に変位される。このため、推進装置16は、
反力装置18が周囲の土砂に反力を得た状態でジャッキ
58が伸長されることにより穿孔装置14を前進させ、
反力装置18が周囲の土砂に反力を得ない状態でジャッ
キ58が収縮されることにより反力装置18を穿孔装置
14の側に移動させる。
【0038】図1、図4、図7、図8および図9に示す
ように、反力装置18は、推進装置16の第2のハウジ
ング56の後端部に複数のねじ部材により同軸的に連結
されたケーシング60と、該ケーシングの外周に配置さ
れた少なくとも一対の押圧体62と、該押圧体を相対的
に変位させる複数の押圧ジャッキ64と、一方の押圧体
62に配置された蓋66とを備える。ケーシング60を
推進装置16の第2のハウジング56と一体的に形成し
てもよい。
【0039】ケーシング60は、外周側すなわち外方に
開口する凹所68を有する。凹所68は、周方向および
軸線22の方向に連続して伸びる。ケーシング60のう
ち、凹所68の上部および下部に対応する部位は、平坦
とされている。このため、凹所68の上部および下部の
深さ寸法は、他の部位のそれより大きい。
【0040】押圧体62は、長方形の板部材を弧状に湾
曲させた形状を有しており、また凹所68に対称的に配
置されている。押圧体62は、1以上のねじ部材70に
よりケーシング60に並列的に取り付けられた複数のブ
ラケット72と、該ブラケットを貫通して軸線22と平
行に伸びるロッド74とにより、下端部において枢軸運
動可能にすなわち揺動可能にケーシング60に組み付け
られている。
【0041】ジャッキ64は、圧縮空気、圧縮油等の流
体により伸縮される複動式の流体ジャッキであり、伸縮
方向がケーシング60の直径方向と平行となるように凹
所68の上部部分に軸線22の方向へ順次並列的に配置
されている。ジャッキ64は、その伸長のための第1の
シリンダ室64a同士および収縮のための第2のシリン
ダ室64b同士が直列的に接続されている。このため、
ジャッキ64は、同期して伸縮する。
【0042】ジャッキ64のピストンロッドおよびシリ
ンダのいずれか一方は、一方の押圧体62に内側に並列
的に取り付けられた複数のブラケット76と、該ブラケ
ットを貫通して軸線22と平行に伸びるロッド78とに
より一方の押圧体62の上端部に枢軸的に連結されてい
る。ジャッキ64のピストンロッドおよびシリンダのい
ずれか他方は、他方の押圧体62に内側に並列的に取り
付けられた複数の他のブラケット76と、該他のブラケ
ットを貫通して軸線22と平行に伸びる他のロッド78
とにより他方の押圧体の上端部に枢軸的に連結されてい
る。
【0043】押圧体62は、ジャッキ64が収縮される
と、図8に示すように凹所68内に完全に収容されて、
上端部を互いに突き合わされる。しかし、ジャッキ64
が伸長されると、押圧体62は、図9に示すように上端
部が互いに離されるとともに一部が凹所68から突出さ
れることにより、外周面を周囲の地盤すなわち土砂に押
圧される。このため、推進および引込みの反力は、ジャ
ッキ64が収縮されているとき、周囲の土砂へ伝達され
ないが、ジャッキ64が伸長されているとき、周囲の土
砂へ伝達される。反力の伝達を確実にするために、図4
に示すように、各押圧体62の外面に多数の突起80を
設けることが好ましい。
【0044】蓋66は、弧状に湾曲された板の形状を有
しており、また一方の押圧体62の上端部内側から他方
の押圧体62の上端部内側へ伸びる状態に一方の押圧体
62の内側に複数のねじ部材82(図9参照)により取
り付けられている。このため、両押圧体62の上端部の
間に空間が形成されても、その空間は蓋66により閉鎖
され、その結果土砂が両押圧体62の上端部間の空間か
ら凹所68内に入ることが防止される。蓋66を押圧体
62の外側に配置してもよい。
【0045】図1,図5および図6に示すように、引込
み装置20は、反力装置18のケーシング60の後端部
に複数のねじ部材により同軸的に連結された筒状体84
と、この筒状体84に軸線22の方向へ移動可能に嵌合
された筒状体86と、この筒状体86の後端部に複数の
ねじ部材により同軸的に連結された筒状体88と、伸縮
方向が軸線22の方向となるように筒状体84および8
6内に配置された複数の引込みジャッキ90と、管12
内を後方へ伸びる一対の推力伝達体92と、両推力伝達
体92に連結された円板状の押込み体94とを備える。
【0046】筒状体84を反力装置18のケーシング6
0と一体的に形成してもよい。同様に、引込み装置20
の筒状体86および88を一体的に形成してもよい。筒
状体86は、筒状体84にその後端の側から同軸的に受
け入れられている。
【0047】引込みジャッキ90は、軸線22の周りに
等角度間隔をおいている。各引込みジャッキ90は、伸
縮可能が軸線22方向となるように、ピストンロッドお
よびシリンダの一方を筒状体94の先端部内側に連結さ
れ、ピストンロッドおよびシリンダの他方を筒状体96
の後端部内側に連結されている。
【0048】筒状体88は、最先端の管12を受け入れ
る空間を共同して形成する嵌合部88aおよび保護筒部
88bを後端部に有する。筒状部88aと保護筒部88
bとは、後方へ同軸的に伸びる。内側の嵌合部88a
は、外側の保護筒部88bよりもさらに後方へ伸びて管
12の内側に受け入れられ、また管12の先端面が当接
するリブ88bを外周部に有する。
【0049】両推力伝達体92は、位置関係を図8に破
線で示すように、管の軸線に関して対称の箇所であって
水平方向に間隔をおいた箇所を伸びる。各推力伝達体9
2は、雄ねじ部を少なくとも先端部と後端部とに有す
る。推力伝達体92の先端部は、第3の筒状体88内に
形成されたボス98を貫通しており、また複数の雌ねじ
100によりボス98に移動不能に連結されている。各
推力伝達体92の後端部は、押込み体94のボス部を貫
通してを貫通しており、また1以上の雌ねじ102によ
り押込み体94に移動不能に連結されている。
【0050】押込み体94は、周方向へ連続する段部1
04を外周部先端側に環状の形を有しており、段部10
4において管12の後端部に嵌合されている。図示の例
では、押込み体94は、管12の後端面に直接当接させ
ているが、管12の後端面に他の部材を介してすなわち
間接的に当接させてもよく、また後端面以外の他の面、
特に後向きの面に直接的または間接的に当接させてもよ
い。
【0051】推力伝達体92として、鉄筋コンクリート
用の異形鋼棒すなわち異形鉄筋を用いることができる。
また鋼棒のための継手および雌ねじとして、継手用カプ
ラー、ロックナット等を用いることができる。しかし、
ねじ棒のような他の棒状部材であってもよい。また、軸
線22の周りに間隔をおいて伸びる3以上の推力伝達体
を用いてもよい。
【0052】推進装置10は、敷設作業の開始時、推進
装置16の推進ジャッキ58が収縮され、引込み装置2
0の引込みジャッキ90が伸長されている。
【0053】敷設時、先ず、反力装置18の押圧ジャッ
キ64が伸長される。これにより、反力装置18の押圧
体62が周囲の土砂に押圧されるから、穿孔装置14を
前進させるときの反力および管12の引込み時の反力を
反力装置18により周囲の土砂に得ることができる。
【0054】その状態で、推進装置16の推進ジャッキ
58が伸長されつつ、穿孔装置14の駆動機構30が駆
動される。これにより、推進装置16の第1のハウジン
グ54が第2のハウジング56に対し前進されるから、
穿孔装置14が前進される。また、穿孔装置14のロー
タ26,28が旋回運動および回転運動をするから、ロ
ータ26,28の周りの土砂が圧密され、横穴が漸次形
成される。穿孔装置14の前進時の反力およびロータ2
6,28が旋回・回転運動の反力は、反力装置18によ
りその周囲の土砂に伝達される。
【0055】押圧ジャッキ64が所定量伸長されると、
反力装置18の押圧ジャッキ64が伸長された状態で、
引込み装置20の引込みジャッキ90が収縮される。こ
れにより、引込み装置20の筒状体86が筒状体84内
に引き寄せられるから、筒状体88、推力伝達体92お
よび押込み体94が穿孔装置14の側に引き寄せられ
る。その結果、管12は、穿孔装置14により形成され
た穴内に押込み体94により押し込まれる。このときの
反力は、反力装置18によりその周囲の土砂に伝達され
る。
【0056】反力装置18の押圧ジャッキ64が収縮さ
れると、その状態で、推進ジャッキ58が収縮されると
ともに、引込みジャッキ90が推進ジャッキ58の収縮
と同期して伸長される。これにより、反力装置18の押
圧体62が周囲の土砂から解放された状態で、推進装置
16の第2のハウジング56が第1のハウジング54内
に押し込まれるとともに、引込み装置20の筒状体84
が筒状体86に対して前進される。その結果、反力装置
18は、前進される。
【0057】その後は、押圧ジャッキ64を伸長させた
状態で、推進ジャッキ58を伸長させつつ、駆動機構3
0を駆動させる第1の工程と、押圧ジャッキ64を伸長
させた状態で、引込みジャッキ90を収縮させる第2の
工程と、押圧ジャッキ64を収縮させた状態で、推進ジ
ャッキ58を収縮させるとともに、引込みジャッキ90
を伸長させる第3の工程とが繰り返される。
【0058】推進装置10が管1本分の長さに対応する
距離だけ前進されると、新たな管を最後尾の管の後端に
連結するとともに、管1本分の長さを有する新たな推力
伝達体92を最後尾の推力伝達体92の後端に雌ねじ部
材等の連結手段により連結する連結作業が行われる。
【0059】この連結作業は、雌ねじ102と押込み体
94とを最後尾の推力伝達体92から外し、新たな管お
よび新たな推力伝達体をそれぞれ最後尾の管および推力
伝達体に連結し、押込み体94をこれが新たな管の後端
に当接した状態に雌ねじ102で新たな推力伝達体の後
端部に止めることにより、行われる。
【0060】連結作業が終了すると、再び上記第1、第
2および第3の工程が繰り返される。そのような工程を
繰り返すことにより、複数の管12が、管敷設装置10
の後方に直列的に配置され、穿孔装置14に形成された
穴に押し込まれる。
【0061】推進装置16の推進ジャッキ58および引
込み装置20の引込みジャッキ90がともに収縮してい
る状態で、敷設作業を開始することもできる。この場合
は、上記第1〜第3の工程の代わりに、押圧ジャッキ6
4を伸長させた状態で、推進ジャッキ58を伸長させつ
つ、駆動機構30を駆動させる工程と、押圧ジャッキ6
4を収縮させた状態で、推進ジャッキ58を収縮させる
とともに、引込みジャッキ90を伸長させる工程と、押
圧ジャッキ64を伸長させた状態で、引込みジャッキ9
0を収縮させる工程とをその順に繰り返す。
【0062】穿孔装置14の駆動機構30は、穿孔装置
14を前進させる間だけ稼動させ、管12を引き寄せる
間および反力装置18を前進させる間、停止させてもよ
い。しかし、それらの間駆動機構30を稼動させてもよ
い。
【0063】推進装置10は、管12を推進装置10の
側に引き寄せるまたは引き込む種類の装置であるが、実
際には管12の後端を押し込むことにより、管12を前
進させるから、引込みのための反力を周囲の土砂に得る
こととあいまって、先進導穴および元押し装置を必要と
しないにもかかわらず、大きな張力が管12に作用する
ことがない。
【0064】本発明は、上記実施例に限定されず、穿孔
装置、推進装置、反力装置、引込み装置および移動装置
をそれぞれ他の構造に改良することができるし、それら
の装置として他の構造を有する装置を用いることができ
る。
【0065】たとえば、反力装置として、穿孔装置の後
部に連結されたケーシングであって外方に開口しかつ周
方向へ伸びる凹所を有するケーシングと、凹所に配置さ
れかつ弧状に湾曲された複数の押圧体と、該押圧体を前
記周囲の土砂に解除可能に押圧すべく押圧体の少なくと
も一部を凹所から突出させる複数の押圧ジャッキとを備
える装置、穿孔装置の後部に連結されたケーシングの外
周または内側に配置された複数の押圧体を管の半径方向
外方へ変位させ、それにより押圧体を周囲の土砂に解除
可能に押圧する反力装置等、適宜な装置を用いてもよ
い。
【0066】また、穿孔装置として、筒状のシールド本
体の前に配置されかつ直径が前方ほど小さくなる錐体状
の1つまたは3以上のロータにシールド本体の軸線に関
する変位運動をさせ、それによりロータの周りの土砂を
圧密して穴を形成する穿孔装置、直径が前方ほど小さく
なる錐体状の1以上のロータをその軸線がシールド本体
の軸線に対し交差した状態にシールド本体の前に配置
し、ロータにシールド本体の軸線に関する変位運動をさ
せ、それによりロータの周りの土砂を圧密して穴を形成
する穿孔装置、筒状のシールド本体の前に配置された掘
削ヘッドを回転させ、それにより土砂を掘削して穴を形
成する穿孔装置等、適宜な穿孔装置を用いてもよい。
【0067】さらに、推進ジャッキおよび引込みジャッ
キのいずれか一方を伸長時のみ作動流体により作動され
る単動ジャッキとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管敷設装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示す管敷設装置で用いる穿孔装置の一実
施例を示す拡大断面図である。
【図3】図1に示す管敷設装置で用いる推進装置の一実
施例を示す拡大断面図である。
【図4】図1に示す管敷設装置で用いる反力装置の一実
施例を示す拡大断面図である。
【図5】図1に示す管敷設装置で用いる引込み装置の前
端部分の一実施例を示す拡大断面図である。
【図6】図1に示す管敷設装置で用いる引込み装置の後
端部分の一実施例を示す拡大断面図である。
【図7】図4に示す反力装置で用いる押圧ジャッキの配
置状態の一実施例を示す平面図である。
【図8】図7の8−8線に沿って得た断面図である。
【図9】押圧ジャッキを伸長させた状態を示す図8と同
じ位置の断面図である。
【図10】図9の10−10線に沿って得た断面図であ
る。
【符号の説明】
10 管敷設装置 12 管 14 穿孔装置 16 推進装置 18 反力装置 20 引込み装置 22 軸線 24 シールド本体 26,28 ロータ 30 駆動機構 32 土砂剥ぎ落し手段 48 長尺部材 54,56 第1および第2のハウジング 58 推進ジャッキ 60 ケーシング 62 押圧体 64 押圧ジャッキ 66 蓋 84,86,88 第1、第2および第3の筒状体 90 引込みジャッキ 92 推力伝達体 94 押込み体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に穴を形成する穿孔機と、周囲の土
    砂に反力を伝達するように前記穿孔機の後部に配置され
    た反力手段と、該反力手段の後方に続く1以上の管を前
    記反力手段に反力を得た状態で前記穿孔機の側に引き込
    む引込み手段とを含み、前記引込み手段は、前記管の軸
    線方向へ伸縮可能に前記反力手段に連結された1以上の
    引込みジャッキと、前記管内を前後方向へ伸びる1以上
    の推力伝達体であって前記穿孔機の側に引き寄せられる
    ように前記引込みジャッキに連結された1以上の推力伝
    達体と、該推力伝達体に結合された押込み体であって最
    後位の管の後端部の後向きの面部分に直接的または間接
    的に当接する押込み体とを備える、管敷設装置。
  2. 【請求項2】 前記引込み手段は、さらに、前記反力手
    段の後端部に同軸的に連結された第1の筒状体と、該第
    1の筒状体の後端部に前記管の軸線方向へ移動可能に嵌
    合されかつ前記引込みジャッキにより前記第1の筒状体
    に連結された第2の筒状体であって最先端の管に該管の
    軸線方向へ相対的に変位可能に嵌合される第2の筒状体
    とを備え、前記推力伝達体は少なくとも前記第2の筒状
    体を介して前記引込みジャッキに連結されている、請求
    項1に記載の管敷設装置。
  3. 【請求項3】 前記推力伝達体は、雌ねじ部材により順
    次連結された複数の棒状部材を有する、請求項1または
    2に記載の管敷設装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記反力手段に反力を得た状態
    で前記穿孔機を前進させるべく前記穿孔機と前記反力手
    段とに連結された推進手段とを含む、請求項1,2また
    は3に記載の装置。
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