JPH1021821A - フィールドエミッタ - Google Patents

フィールドエミッタ

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Publication number
JPH1021821A
JPH1021821A JP18841596A JP18841596A JPH1021821A JP H1021821 A JPH1021821 A JP H1021821A JP 18841596 A JP18841596 A JP 18841596A JP 18841596 A JP18841596 A JP 18841596A JP H1021821 A JPH1021821 A JP H1021821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field emitter
emission current
time
silicon
emission
Prior art date
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Pending
Application number
JP18841596A
Other languages
English (en)
Inventor
Morikazu Konishi
守一 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH1021821A publication Critical patent/JPH1021821A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射電流がばらついたり経時的に減少したり
しにくくて、放射電流の均一性が高く且つ寿命も長いフ
ィールドエミッタを提供する。 【解決手段】 フィールドエミッタ21の表面がトンネ
ル酸化膜23に覆われており、電子の放射に支障を生じ
ることなく、製造時及び使用時に完全に真空に排気され
ずに残った残留雰囲気ガスが表面に吸着したり自然酸化
膜が表面に形成されたりすることが抑制されている。こ
のため、放射電流がばらついたり経時的に減少したりし
にくくて、放射電流の均一性が高く且つ寿命も長い。従
って、このフィールドエミッタ21が用いられているフ
ラットパネルディスプレイ等の信頼性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負の高電圧を印加
されて導体表面から外部へ電子を放射するためのフィー
ルドエミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フラットパネルディスプレイの陰極アレ
イや、冷陰極型電子ビーム装置、走査型電子顕微鏡及び
走査型トンネル顕微鏡等における電子ビーム源等とし
て、シリコン等の導体から成るフィールドエミッタが用
いられている。図4は、シリコン型フィールドエミッタ
の一従来例を示しており、この一従来例のフィールドエ
ミッタ11では、電子ビームを放射するためのシリコン
12の表面に特に加工が施されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シリコン1
2の表面に特に加工が施されていないと、図4(a)に
示す様に、シリコン12の表面が製造直後に清浄であっ
ても、図4(b)(c)に示す様に、自然酸化膜13が
シリコン12の表面に形成されたり、製造時及び使用時
に完全に真空に排気されなかった残留雰囲気ガスがシリ
コン12の表面に吸着したりする。そして、図4(b)
(c)からも明らかな様に、自然酸化膜13の形成や残
留雰囲気ガスの吸着は不均一に行われる。
【0004】このため、図4(a)に示した様に、シリ
コン12の表面が清浄であると、図5(a)に示す様
に、フィールドエミッタ11の先端から電子ビーム14
が略均一に放射されるが、図4(b)(c)に示した様
に、シリコン12の表面に自然酸化膜13が形成された
り残留雰囲気ガスが吸着したりしていると、図5(b)
(c)に示す様に、フィールドエミッタ11の先端から
電子ビーム14が均一には放射されない。
【0005】この結果、図6中のa、b、cで示す様
に、電子ビーム14による放射電流がフィールドエミッ
タ11毎にばらついていた。また、図3中の「トンネル
酸化膜無」で示す様に、フィールドエミッタ11による
放射電流が経時的に減少していた。従って、フィールド
エミッタ11の放射電流の均一性が低く寿命も短くて、
このフィールドエミッタ11が用いられているフラット
パネルディスプレイ等の信頼性が低かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるフィールド
エミッタでは、電子を透過させる不動態化膜で表面が覆
われている。
【0007】本発明によるフィールドエミッタでは、前
記不動態化膜が、電子のトンネリングが可能な膜厚を有
する絶縁膜であってもよい。
【0008】本発明によるフィールドエミッタでは、電
子を透過させる不動態化膜で表面が覆われているので、
電子の放射に支障を生じることなく、表面に残留雰囲気
ガスが吸着したり自然酸化膜が形成されたりすることが
抑制されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、シリコン型フィールドエミ
ッタに適用した本発明の一実施形態を、図1〜3を参照
しながら説明する。図1(a)に示す様に、本実施形態
のフィールドエミッタ21では、電子ビームを放射する
ためのシリコン22の表面が3nm以下の膜厚のトンネ
ル酸化膜23で覆われていて、シリコン22の表面が不
動態化されている。
【0010】このため、シリコン22の表面に経時的に
自然酸化膜が形成されたり残留雰囲気ガスが吸着したり
することが抑制されており、図1(b)に示す様に、フ
ィールドエミッタ21の先端から電子ビーム24が略均
一に放射される。
【0011】この結果、図2中のa、b、cで示す様
に、電子ビーム24による放射電流がフィールドエミッ
タ21毎にばらつくことが少ない。また、図3中の「ト
ンネル酸化膜有」で示す様に、フィールドエミッタ21
による放射電流が経時的に減少することも少ない。従っ
て、このフィールドエミッタ21が用いられているフラ
ットパネルディスプレイ等の信頼性が高い。
【0012】なお、以上の実施形態はシリコン型フィー
ルドエミッタに本発明を適用したものであるが、W、M
o、Ni、Co、Cr、Ti、Nb、Al等の金属から
成るフィールドエミッタにも本発明を適用することがで
きる。また、以上の実施形態では、フィールドエミッタ
21の表面が3nm以下の膜厚のトンネル酸化膜23で
覆われているが、2nm以下の膜厚のSiN膜やSiO
N膜やC膜等のトンネル絶縁膜でフィールドエミッタ2
1の表面が覆われていてもよい。
【0013】また、フィールドエミッタ21の表面を不
動態化させることができる厚さで且つ電子の放射に支障
を生じない様に電子のトンネリングが可能な薄さの膜厚
を有している膜であれば、絶縁膜以外に、半金属である
Be膜や金属化合物であるTiON膜等でフィールドエ
ミッタ21の表面が覆われていてもよい。
【0014】また、本発明のフィールドエミッタは、フ
ラットパネルディスプレイの陰極アレイ以外に、冷陰極
型電子ビーム装置、走査型電子顕微鏡及び走査型トンネ
ル顕微鏡等における電子ビーム源等として用いることも
できる。冷陰極型電子ビーム装置や走査型電子顕微鏡等
における電子ビーム源等として用いる場合は、フィール
ドエミッタの前方に絞りとしての引出し電極を配置す
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によるフィールドエミッタでは、
電子の放射に支障を生じることなく、表面に残留雰囲気
ガスが吸着したり自然酸化膜が形成されたりすることが
抑制されているので、放射電流がばらついたり経時的に
減少したりしにくくて、放射電流の均一性が高く且つ寿
命も長い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示しており、(a)は先
端部の拡大側断面図、(b)は全体の側面図である。
【図2】一実施形態における引出し電圧と放射電流との
関係を示すグラフである。
【図3】一実施形態及び一従来例における経過時間と放
射電流との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の一従来例における先端部の拡大側断面
図である。
【図5】一従来例における全体の側面図である。
【図6】一従来例における引出し電圧と放射電流との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
21 フィールドエミッタ 22 シリコン 23
トンネル酸化膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子を透過させる不動態化膜で表面が覆
    われていることを特徴とするフィールドエミッタ。
  2. 【請求項2】 前記不動態化膜が、電子のトンネリング
    が可能な膜厚を有する絶縁膜であることを特徴とする請
    求項1記載のフィールドエミッタ。
JP18841596A 1996-06-28 1996-06-28 フィールドエミッタ Pending JPH1021821A (ja)

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JP18841596A JPH1021821A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 フィールドエミッタ

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JP18841596A JPH1021821A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 フィールドエミッタ

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JPH1021821A true JPH1021821A (ja) 1998-01-23

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ID=16223267

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JP18841596A Pending JPH1021821A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 フィールドエミッタ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1406283A2 (en) * 2002-10-01 2004-04-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Emission device and method for forming
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JP2014235816A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 独立行政法人物質・材料研究機構 フォトカソード型電子線源、その作成方法及びフォトカソード型電子線源システム

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