JPH10217916A - 車両用ドアミラー装置 - Google Patents

車両用ドアミラー装置

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JPH10217916A
JPH10217916A JP9018724A JP1872497A JPH10217916A JP H10217916 A JPH10217916 A JP H10217916A JP 9018724 A JP9018724 A JP 9018724A JP 1872497 A JP1872497 A JP 1872497A JP H10217916 A JPH10217916 A JP H10217916A
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JP
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door mirror
vehicle
mirror
door
mirror device
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JP9018724A
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English (en)
Inventor
Masayuki Dobashi
正幸 土橋
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Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/06Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior
    • B60R1/0602Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior comprising means for cleaning or deicing

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  • Multimedia (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でミラー表面に流体を噴射するこ
とのでき、しかも信頼性の高い車両用ドアミラー装置を
提供する。 【解決手段】 車両用ドアミラー装置は、ドア外板に固
定されたベース部材21と、ベース部材21に回動自在
に装着され後方確認用のミラー25を保持したドアミラ
ー本体22とを備えている。このような車両用ドアミラ
ー装置において、ベース部材21にノズル11Aを設け
る。ノズル11Aはホース18を介して車体側のポンプ
に接続されており、ミラー25表面に雨滴が付着したと
き、ドライバーの操作でポンプが稼動し、ノズル11A
からミラー25表面に向かって水が噴射する。これによ
り、ミラー25表面に付着した雨滴を容易に除去するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ドアミラー装
置に係り、特に雨天時の視認性向上を図った車両用ドア
ミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗用車等のドアにはドアミラー
装置が取り付けられている。このドアミラー装置は、ド
ア外板に固定されたベース部材と、ベース部材に回動自
在に装着され後方確認用のミラーを保持したドアミラー
本体とを備えている。そして、ドライバーは、走行時に
ドアミラー装置によって後方の安全を確認することがで
きる。
【0003】ところで、雨天時にはミラーの表面に雨滴
が付着して、車両後方の視認性が低下する。これを防止
するために、通常、ドアミラー装置にはミラー表面に流
体(水またはエア)を噴射する流体噴射装置が設けら
れ、ミラー表面に雨滴が付着した場合には、ドライバー
の操作によって流体噴射装置が作動して雨滴を除去し、
車両後方の視認性が良好な状態に確保されるようになっ
ている。
【0004】従来の流体噴射装置では、ドアミラー本体
のハウジング部またはミラーホルダー部にノズルが取り
付けられており、流体を貯留したタンクとノズルとがホ
ースによって接続されている。タンクは車体側に設置さ
れており、前記ホースは、ドアミラー本体とベース部材
との連結部を通って、車体側からドアミラー本体の内部
へと配置されている。
【0005】しかし、上記のようにホースがドアミラー
本体とベース部材との連結部を通っていると、ホースの
耐久性に問題が生じる。すなわち、ドアミラー本体は使
用位置と格納位置との間で回動するようになっており、
その回動動作の度にホースがねじられるため、最悪の場
合はホースが破損してしまい、ミラー表面への流体噴射
が不可能となる。
【0006】そこで、ドアミラー本体側とベース部材側
(つまり車体側)とでホースを分割し、その分割したホ
ース先端にジョイント部材を取り付け、ドアミラー本体
とベース部材との連結部においてジョイント部材を互い
に連結するようにした構成の車両用ドアミラー装置が提
案されている(例えば、特公平8−5367号公報や特
公平8−2750号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにホースをジョイント部材により連結する構成で
は、ドアミラー本体とベース部材との連結部の構成が複
雑となり、コストが上昇するとともに、故障の原因とも
なる欠点がある。
【0008】また、従来のドアミラー装置では、ミラー
表面に透明撥水加工がなされているが、雨滴落下性能は
十分ではない。このために、ドアミラー本体を格納位置
に格納しないで駐車すると、雨が降ってきたときに雨滴
がミラー表面に付着してしまい、このような状態で走行
を始めると、ミラーの視認性が低下しているので車両後
方の確認がし難くなる欠点もある。
【0009】本発明の目的は、簡単な構成でミラー表面
に流体を噴射することのでき、しかも信頼性の高い車両
用ドアミラー装置を提供することである。また、本発明
の他の目的は、雨天時に走行を始めたときでも、車両後
方の確認を十分に行うことのできる車両用ドアミラー装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ドア外板に固定されたベ
ース部材と、該ベース部材に回動自在に装着され後方確
認用のミラーを保持したドアミラー本体と、を備えた車
両用ドアミラー装置において、前記ミラーに付着した雨
滴を除去するために当該ミラー表面に向かって流体を噴
射するノズルを、前記ベース部材に取り付けたことを特
徴としている。
【0011】上記構成によれば、雨天時にミラー表面に
雨滴が付着して後方確認がし難くなったとき、ドライバ
ーが流体噴射の操作を行うと、ベース部材に取り付けら
れたノズルからミラー表面に向かって流体が噴射され、
ミラー表面の雨滴が除去される。この場合、ノズルがベ
ース部材に取り付けられていると、ノズルとミラー表面
との距離が長くなるため、ミラー全面の雨滴を除去する
のは難しくなるが、ミラーの中心付近に流体が噴射され
るようノズルの噴射方向を調整しておけば、ミラーの中
心付近の雨滴は確実に除去することができる。後方確認
においては、使用頻度が高いのはミラーの中心付近であ
る。
【0012】請求項2に記載に発明は、請求項1におい
て、前記ドアミラー本体が使用位置と格納位置のどちら
にあるかを検出し、前記ドアミラー本体が使用位置にあ
るときは当該ドアミラー本体を格納位置に格納してか
ら、前記ノズルから流体を噴射させる制御手段を設けた
ことを特徴としている。
【0013】ノズルをベース部材に取り付けた場合、ミ
ラー表面に対して浅い角度で流体が当たると、十分な雨
滴除去性能が得られない恐れがある。上記構成によれ
ば、ドアミラー本体を格納位置に格納してから流体が噴
射されるので、ミラー表面に対して深い角度で流体が当
たるようになり、十分な雨滴除去性能を得ることが可能
となる。
【0014】請求項3に記載に発明は、請求項2におい
て、車両が走行中であるか否かを検出する車速センサが
設けられ、前記制御手段は、前記車速センサからの検出
結果に基づいて前記車両が走行中であると判断したとき
は、前記ドアミラー本体の格納位置への格納動作を禁止
することを特徴としている。
【0015】ミラー表面に流体を噴射させるために、も
し車両走行中にドアミラー本体を格納してしまうと、後
方確認ができなくなってしまう。しかし、上記構成によ
れば、車両が走行中であればドアミラー本体の格納動作
が禁止されるため、安全性が確保されている。
【0016】請求項4に記載に発明は、請求項1〜3の
いずれかにおいて、前記ミラー本体の上部および車体か
ら遠い方の側部には、ミラー表面よりも車両後方に突出
し且つその突出部のミラー側の表面に超撥水膜が形成さ
れたバイザーが設けられていることを特徴としている。
【0017】上記構成によれば、ベース部材に取り付け
られたノズルからミラー表面に向かって液体を噴射した
とき、液体はミラー表面に当たり、その一部は更にバイ
ザーのミラー側表面に当たる。バイザーのミラー側表面
には超撥水膜が形成されているので、バイザーのミラー
側表面に当たった液体はそこに留まっていることができ
ず、直ちに落下する。その液体落下の際に、ミラー表面
に残留していた雨滴を除去することができる。なお、ミ
ラー表面に残留している雨滴をバイザーによって効果的
に除去するには、請求項5のように、ミラーの水平中心
線よりも下方にノズルを取り付けると好都合である。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかにおいて、前記ドアミラー本体が使用位置にあ
り、かつドライバーが着座していない状態で、雨が降り
だしたとき、前記ドアミラー本体を使用位置から格納位
置へと移動させる格納制御手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0019】駐車時にドアミラー本体が使用位置にある
と、雨が降ってきたときに雨滴がミラー表面に付着し視
認性が低下している。このような状態で走行を始める
と、車両後方の確認が不十分となるが、上記格納制御手
段を設けることにより、ドライバーが着座していない状
態で雨が降る出すと、ドアミラー本体は自動的に格納さ
れ、ミラー表面に雨滴が付着するのを防止できる。その
結果、走行を始めた際に、後方確認を十分に行うことが
できる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかにおいて、前記ノズルは回動自在に取り付けら
れ、ドライバーの回動動作によって噴射方向が任意に設
定されることを特徴としている。
【0021】後方確認時にはドライバーはミラー表面の
中央付近を見ることが多い。上記構成によれば、ドライ
バーが予めノズルを回動操作して噴射方向をミラー表面
の中央付近に合致させておくことにより、ミラー表面の
中央付近の雨滴を効果的に除去することができ、後方確
認がし易くなる。
【0022】請求項8に記載に発明は、ドア外板に固定
されたベース部材と、該ベース部材に回動自在に装着さ
れ後方確認用のミラーを保持したドアミラー本体と、を
備えた車両用ドアミラー装置において、雨滴を検知する
雨滴センサと、前記ドアミラー本体が格納位置と使用位
置のどちらにあるかを検出する位置センサと、前記ドア
ミラー本体を格納位置から使用位置へ、もしくは使用位
置から格納位置へと駆動する駆動部と、ドライバーが運
転席に着座しているか否かを検出する着座センサと、前
記ドアミラー本体が使用位置にあることを前記位置セン
サが検出し、かつドライバーが着座していないことを前
記着座センサが検出している状態で、前記雨滴センサが
雨滴を検知したときに、前記駆動部を制御して前記ドア
ミラー本体を使用位置から格納位置へと移動させる駆動
部制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0023】上記構成によれば、請求項6の場合と同
様、駐車時でドライバーが着座していない状態で雨が降
る出すと、ドアミラー本体が自動的に格納され、ミラー
表面への雨滴の付着を防ぐことができるために、走行を
始めた際の後方確認を十分に行うことができる。この場
合、請求項9のようにドアミラー本体の上部にバイザー
を設けておけば、ミラー表面への雨滴の付着をより一層
効果的に防ぐことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1による
車両用ドアミラー装置の概略構成図である。図に示すよ
うに、車両用ドアミラー装置は、車両左右のドアに取り
付けられたドアミラー10A,10B(ここでは10A
を右側のドアミラー、10Bを左側のドアミラーとす
る)と、ドアミラー10A,10Bのミラー表面に水を
噴射するノズル11A,11Bと、車体側に設置され水
(エアでも良い)を貯留したタンク12と、タンク12
内の水を加圧してノズル11A,11Bへ供給するポン
プ13と、ポンプ13を回転駆動するモータ14と、モ
ータ14に電力を供給する電源15と、ドライバーによ
って操作されるスイッチ16と、スイッチ16の操作に
よって電源15からモータ14への電力供給を制御する
制御回路17と、タンク12とポンプ13及びポンプ1
3とノズル11A,11Bとを接続するホース18とを
備えている。
【0025】また、図2はドアミラー10Aの正面図で
ある(ドアミラー10Bはドアミラー10Aに対して左
右逆の形状をしている)。ドアミラー10Aは、ドア外
板に固定されるベース部材21と、ベース部材21に回
動自在に装着されたドアミラー本体22とからなってい
る。ドアミラー本体22は、ハウジング23と、ハウジ
ング23の内部に設けられたミラーホルダー24と、ミ
ラーホルダー24に保持された後方確認用のミラー25
とを備えている。
【0026】そして、本実施の形態では、ベース部材2
1にノズルベース26が固定され、このノズルベース2
6にノズル11Aが取り付けられている。ノズル11A
はノズルベース26内でどの方向にも回動自在であり、
ピボットをなしている。そして、ドライバーがノズル1
1Aを回動操作することにより、ノズル11Aの噴射方
向を任意に変えることが可能である。通常、ミラー25
の中心付近に水が当たるように、ノズル11Aの噴射方
向が調整される。それは、後方確認において使用頻度は
ミラー25の中心付近が最も高いからである。なお、ノ
ズル11Aには、図1でも示したようにホース18が接
続されている。
【0027】図3は、ドアミラー10Aの上面図であ
る。図に示すように、ベース部材21には車両後方(図
の下方)に突出した突出部21Aが形成され、この突出
部21Aにノズルベース26及びノズル11Aが設けら
れている。ノズルベース26及びノズル11Aの位置
は、ミラー基準線L1(中立位置に調整されたミラー2
5の頂点Pでの接線)とノズル11Aの噴射中心線L2
とのなす角度θ1が所定角度以上となるような位置であ
る。また、ドアミラー本体22の内部には、ミラー25
の上下方向及び左右方向の傾斜角度を調整するためのパ
ワーユニット27が設けられている。
【0028】上記構成の車両用ドアミラー装置によれ
ば、雨天時にミラー25表面に雨滴が付着して後方確認
がし難くなったとき、ドライバーがスイッチ16をオン
することにより、モータ14が回転してポンプ13が回
転駆動される。そうすると、タンク12内の水がホース
18を通ってノズル11A(及び11B)に供給され、
ノズル11A(及び11B)からドアミラー本体22の
ミラー25表面に向かって水が噴射される。これによ
り、ミラー25表面に付着した雨滴を除去することがで
きる。
【0029】(実施の形態2)図4及び図5は本発明の
実施の形態2を示しており、図4はドアミラーの正面
図、図5は図4のA−A線に沿った断面図である。本実
施の形態の特徴は、図5に示すように、ドアミラー本体
22のハウジング23上部にバイザー30を設け、この
バイザー30のミラー側表面に超撥水膜31を形成した
ことである。従来のドアミラーでも、図6に示すよう
に、ハウジング23上部がミラー25表面より僅かに突
出していたが、本実施の形態のバイザー30はドアミラ
ー25表面より大きく突出している。突出量を比較する
と、従来のものではtであるのに対し、本実施の形態の
バイザー30では2tである。
【0030】バイザー30は、ハウジング23の上部だ
けでなく、車体から遠い方の側部にも設けられている。
すなわち、図4に示したHの範囲にバイザー30は設け
られている。また、ノズルベース26及びノズル11A
はミラー25の水平中心線L3よりも下方には位置され
ている。なお、図には示してないが、ノズルベース26
及びノズル11Aは、車両後方に突出したベース部材2
1の突出部に設けられている。この点については実施の
形態1の場合と同じである。
【0031】超撥水膜31を形成するには、ポリテトラ
フルオロエチレン等のフッ素樹脂の微細な粉末をシリコ
ン系のバインダ内に分散させ、それをバイザー30のミ
ラー側表面に塗布し、その後、乾燥させる。超撥水膜3
1は不透明で、一般的にはフッ素樹脂の自然色すなわち
白色をなしている。また超撥水膜31の接触角は140
度以上である。
【0032】上記構成によれば、ノズル11Aからミラ
ー25表面に向かって噴射された水は、ミラー25表面
に当たるとともに、その一部はミラー25表面ではねか
えされてバイザー30のミラー側表面に当たる。この場
合、バイザー30のミラー側表面には超撥水膜31が形
成されているので、バイザー30のミラー側表面に当た
った水は超撥水膜31上に留まっていることができず直
ちに落下する。そして、その落下の際に、ミラー25表
面に残留していた雨滴を効果的に除去することができ
る。
【0033】(実施の形態3)図7及び図8は本発明の
実施の形態3を示している。本実施の形態の特徴は、ド
アミラー10A,10Bに位置センサ40A,40Bを
設けたことである。位置センサ40A,40Bは、ドア
ミラー本体22が格納位置と使用位置のどちらにあるか
を検出するためのもので、その検出結果は制御回路17
に送られる。
【0034】なお、駆動部41A,41Bは、ドアミラ
ー本体22を格納位置から使用位置へ、もしくは使用位
置から格納位置へと移動させるためのもので、ドアミラ
ー装置には通常設けられている。
【0035】上記構成によれば、ミラー25表面に雨滴
が付着してドライバーがスイッチ16を操作した場合、
ドアミラー本体22が使用位置にあれば、駆動部41A
(及び41B)によりドアミラー本体22が格納位置に
移動させられた後に、ノズル11A(及び11B)から
ミラー25表面に流体が噴射され、ミラー25表面に付
着した雨滴が除去される。
【0036】ノズル11A(及び11B)の噴射方向は
ドライバーが予め手動で任意に調整することができ、図
8に示すように、ミラー基準線L1とノズル11Aの噴
射中心線L2とのなす角度θ2が所定角度以上となるよ
うに設定される。
【0037】(実施の形態4)図9は本発明の実施の形
態4を示している。本実施の形態の特徴は車速センサ5
0を設けたことである。車速センサ50は、トランスミ
ッションの出力軸や車輪の回転数を計測し、その計測結
果を車両の速度として制御回路17に出力する。制御回
路17では、車速センサ50からの出力結果に基づい
て、車両が停車しているか否かを判断できる。なお、他
の構成は、前述した実施の形態3の場合と同じである。
【0038】上記構成によれば、ミラー25表面に雨滴
が付着してドライバーがスイッチ16を操作した場合、
車両が停車しているときだけ、駆動部41A(及び41
B)によりドアミラー本体22が格納位置に移動させら
れる。そして、その後、ノズル11A(及び11B)か
らミラー25表面に流体が噴射され、ミラー25表面に
付着した雨滴が除去される。
【0039】本実施の形態では、車両が停車していなけ
れば、ドアミラー本体22が格納位置に移動することが
ない。そのため、走行中にドライバーが誤ってスイッチ
16を操作した場合でも、ドアミラー本体22が格納さ
れてしまうことがなく、運転時の安全性を確保すること
ができる。
【0040】(実施の形態5)図10は本発明の実施の
形態5を示している。本実施の形態の特徴は、雨滴を検
知する雨滴センサ60と、ドライバーが運転席に着座し
ているか否かを検出する着座センサ61とを設けたこと
である。雨滴センサ60及び着座センサ61での検出結
果は制御回路17へ出力される。雨滴センサ61は、図
11〜図13に示すようにベース部材21に取り付けら
れ、その取付位置は、ドアミラー本体22を格納させた
ときに邪魔にならない位置である。また、位置センサ4
0A,40Bは、ドアミラー本体22が格納位置と使用
位置のどちらにあるかを検出するためのもので、前述の
実施の形態3・4でのものと同じである。
【0041】ドアミラー本体22の上部には、ミラー2
5表面より車両後方側へ突出したバイザー62が設けら
れている。なお、ミラー25表面には透明撥水膜が形成
されている(この透明撥水加工は雨滴除去性能の点では
不十分である)。ミラー25表面に透明撥水膜を形成す
るには、まずシリコン系の例えばシリコンアルコキシド
とフッ素系の例えばパーフロロアルコキシドとを混合
し、その混合液に、水及び酸とアルコール系の液体を添
加してゾルゲル液を得、そのゾルゲル液をミラー25表
面に均一に塗布し、乾燥後に焼成する。
【0042】上記構成によれば、駐車時にドアミラー本
体22が使用位置にある状態で雨が降り始めると、ドラ
イバーが着座していなくても自動的にドアミラー本体2
2が格納位置に格納される。その結果、ミラー25表面
に雨滴が付着しておらず、ドライバーは走行を始めた際
に十分な後方確認を行うことができ、運転時の安全性を
確保することができる。
【0043】また走行時には、ミラー25表面に形成さ
れた透明撥水膜の撥水性及び車両の振動や気流の影響に
より、ミラー25表面に付着した比較的大きな雨滴は容
易に落下する。
【0044】なお、前述した実施の形態1〜4において
も、本実施の形態のように、雨滴センサや着座センサを
設けることにより、駐車時に雨が降ってきたときに、ド
アミラー本体を自動的に格納位置に格納するようにする
ことが可能である。また、実施の形態1〜4において、
ミラー25表面に透明撥水膜を形成しておけば、より一
層効果的に雨滴を除去することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ノズルをベース部材側に設けたので、ホ
ースをジョイント部材等によって連結する構造が不要と
なり、構成が簡素化される。請求項2に記載の発明によ
れば、ミラー表面に深い角度から流体を当てることがで
き、雨滴除去をより一層効果的に行うことができる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、車両走行
時には、雨滴除去のためにドアミラー本体が格納位置に
格納されることはなく、運転時の安全性が確保される。
請求項4に記載の発明によれば、バイザーの超撥水膜か
ら落下する雨滴によって、ミラー表面に残っていた雨滴
も除去されるので、雨滴除去をより一層効果的に行うこ
とができる。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、ノズルか
らの流体を斜め上方に噴射することが可能となり、バイ
ザーによる効果を大きくできる。請求項6に記載の発明
によれば、駐車時に雨が降り出せばドアミラー本体が自
動的に格納位置に格納されるので、走り始めた際にミラ
ー表面には雨滴が付着しておらず、後方確認を容易に行
うことができる。
【0048】請求項7に記載の発明によれば、ノズルを
回動操作することにより、流体の噴射方向をミラー表面
の中央付近に容易に合致させることができる。請求項8
に記載の発明によれば、請求項6の場合と同様、駐車時
に雨が降り出してもミラー表面には雨滴が付着しておら
ず、走り始め時の後方確認を容易に行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、ミラー表面へ雨滴が付
着するのをより一層防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による車両用ドアミラー
装置の概略構成を示した図である。
【図2】図1に示したドアミラーの正面図である。
【図3】図1に示したドアミラーの上面図である。
【図4】本発明の実施の形態2によるドアミラーの正面
図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】図6に相当する従来例を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態3による車両用ドアミラー
装置の概略構成を示した図である。
【図8】図7に示したドアミラーを格納させた場合の上
面図である。
【図9】本発明の実施の形態4による車両用ドアミラー
装置の概略構成を示した図である。
【図10】本発明の実施の形態5による車両用ドアミラ
ー装置の概略構成を示した図である。
【図11】図10に示したドアミラーの正面図である。
【図12】図10に示したドアミラーの上面図である。
【図13】図10に示したドアミラーを格納させた場合
の上面図である。
【符号の説明】
10A,10B ドアミラー 11A,11B ノズル 12 タンク 13 ポンプ 14 モータ 16 スイッチ 17 制御回路 21 ベース部材 22 ドアミラー本体 25 ミラー 30,62 バイザー 31 超撥水膜 40A,40B 位置センサ 41A,41B 駆動部 50 車速センサ 60 雨滴センサ 61 着座センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア外板に固定されたベース部材と、該
    ベース部材に回動自在に装着され後方確認用のミラーを
    保持したドアミラー本体と、を備えた車両用ドアミラー
    装置において、 前記ミラーに付着した雨滴を除去するために当該ミラー
    表面に向かって流体を噴射するノズルを、前記ベース部
    材に取り付けたことを特徴とする車両用ドアミラー装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ドアミラー装置
    において、 前記ドアミラー本体が使用位置と格納位置のどちらにあ
    るかを検出し、前記ドアミラー本体が使用位置にあると
    きは当該ドアミラー本体を格納位置に格納してから、前
    記ノズルから流体を噴射させる制御手段を設けたことを
    特徴とする車両用ドアミラー装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用ドアミラー装置
    において、 車両が走行中であるか否かを検出する車速センサが設け
    られ、前記制御手段は、前記車速センサからの検出結果
    に基づいて前記車両が走行中であると判断したときは、
    前記ドアミラー本体の格納位置への格納動作を禁止する
    ことを特徴とする車両用ドアミラー装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
    ドアミラー装置において、 前記ミラー本体の上部および車体から遠い方の側部に
    は、ミラー表面よりも車両後方に突出し且つその突出部
    のミラー側の表面に超撥水膜が形成されたバイザーが設
    けられていることを特徴とする車両用ドアミラー装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用ドアミラー装置
    において、 前記ノズルは、前記ミラーの水平中心線よりも下方に取
    り付けられていることを特徴とする車両用ドアミラー装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用
    ドアミラー装置において、 前記ドアミラー本体が使用位置にあり、かつドライバー
    が着座していない状態で、雨が降りだしたとき、前記ド
    アミラー本体を使用位置から格納位置へと移動させる格
    納制御手段を設けたことを特徴とする車両用ドアミラー
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用
    ドアミラー装置において、 前記ノズルは回動自在に取り付けられ、ドライバーの回
    動動作によって噴射方向が任意に設定されることを特徴
    とする車両用ドアミラー装置。
  8. 【請求項8】 ドア外板に固定されたベース部材と、該
    ベース部材に回動自在に装着され後方確認用のミラーを
    保持したドアミラー本体と、を備えた車両用ドアミラー
    装置において、 雨滴を検知する雨滴センサと、前記ドアミラー本体が格
    納位置と使用位置のどちらにあるかを検出する位置セン
    サと、前記ドアミラー本体を格納位置から使用位置へ、
    もしくは使用位置から格納位置へと駆動する駆動部と、
    ドライバーが運転席に着座しているか否かを検出する着
    座センサと、前記ドアミラー本体が使用位置にあること
    を前記位置センサが検出し、かつドライバーが着座して
    いないことを前記着座センサが検出している状態で、前
    記雨滴センサが雨滴を検知したときに、前記駆動部を制
    御して前記ドアミラー本体を使用位置から格納位置へと
    移動させる駆動部制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る車両用ドアミラー装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の車両用ドアミラー装置
    において、 前記ドアミラー本体の上部には、前記ミラーの表面より
    も車両後方に突出したバイザーが設けられていることを
    特徴とする車両用ドアミラー装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102390358A (zh) * 2011-10-09 2012-03-28 童明祥 汽车后视镜
KR200465015Y1 (ko) 2010-08-17 2013-02-07 윤명진 자동차백미러 빗물 및 성에 제거장치

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