JPH10217405A - 熱収縮包装フィルム - Google Patents

熱収縮包装フィルム

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JPH10217405A
JPH10217405A JP9049097A JP4909797A JPH10217405A JP H10217405 A JPH10217405 A JP H10217405A JP 9049097 A JP9049097 A JP 9049097A JP 4909797 A JP4909797 A JP 4909797A JP H10217405 A JPH10217405 A JP H10217405A
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JP
Japan
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heat
propylene
film
shrinkable
packaging film
Prior art date
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Pending
Application number
JP9049097A
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English (en)
Inventor
Kozaburo Toshima
耕三郎 戸島
Takaaki Kobayashi
貴晃 小林
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮による緊密包装にあって、従来の熱収
縮による緊密包装装置を用いて、被包装物品の四隅等に
角状の突起を作ったり、排気用の細孔が拡大して異物の
侵入を容易にすることのない熱収縮包装フィルムを提供
する。 【解決手段】 直鎖状低密度ポリエチレンからなる内層
及びプロピレン系樹脂からなる両外層を有し、その層厚
比が、1:8:1〜1:1:1なると共に、フィルムの
流れ方向、幅方向共に20〜80mmピッチで径0.2
〜0.6mmの空気排出孔が形成されてなることを特徴
とする熱収縮包装フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱収縮包装フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮包装フィルム内に被包装物品を封
入し、これをシュリンクトンネル等の加熱手段によって
加熱し、内部に封入されている空気を排除して被包装物
品を緊密包装する場合、被包装物品と共に封入された空
気が抜け切れず、収縮不全によって角状の突起を残した
り、膨張によってシール部の一部が破れたりすることが
ある。このような事態を避けるために、図1〜図2に示
すように、放射状に複数本の針1、1、1、・・・が突
設されたロール2の表面に、熱収縮性フィルム3を補助
ロール4にて圧接させて矢印の方向に移送する間に上記
針1、1、1、・・・によって熱収縮性フィルムに多数
の細孔を穿設して被包装物品と共に封入された空気が、
熱収縮性フィルムの収縮時に外部に排出されるようにな
されているが、被包装物品の形状等によって、なお上記
問題の解決に至っていない。
【0003】一方、こうした用途に供される熱収縮包装
フィルムとして、ポリプロピレン延伸フィルムが単層で
用いられることが多い。上記ポリプロピレン延伸フィル
ムは、加熱収縮時の収縮応力が大きく、シュリンクトン
ネル等の加熱炉内で加熱され、内部に封入されていた空
気によって、包装体は一旦風船のように膨張するが、短
時間の間に収縮が完了し、内部に封入されていた空気の
膨張と、熱収縮包装フィルムの収縮による緊張状態をた
もったまま加熱炉内を移送される時間が短く、収縮不全
のため角状の突起を包装体の四隅等に残してしまう場合
がある。更に、熱収縮包装フィルムの収縮が上記のよう
に短時間になされるので、穿設された細孔が拡がり、塵
埃、水、吸湿等の異物の侵入の原因となるおそれがあ
る。
【0004】然るに、熱収縮包装フィルムの加熱炉内で
の上記収縮時間は、該熱収縮包装フィルムの原料樹脂及
び延伸処理条件によって定まり、加熱炉の加熱温度で調
整できる範囲は限られていて、収縮包装工程の安定性等
から上記収縮時間を適宜設定することは極めて難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、叙上の事実
に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、熱収縮による緊密包装にあって、従来の熱収縮によ
る緊密包装装置を用いて、被包装物品の四隅等に角状の
突起を作ったり、排気用の細孔が拡大して異物の侵入を
容易にすることのない熱収縮包装フィルムを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、直鎖状低密度
ポリエチレンからなる内層及びプロピレン系樹脂からな
る両外層を有し、その層厚比が、1:8:1〜1:1:
1なると共に、フィルムの流れ方向、幅方向共に20〜
80mmピッチで径0.2〜0.6mmの空気排出孔が
形成されてなることを特徴とする熱収縮包装フィルムを
その要旨とするものである。
【0007】本発明で用いられる熱収縮包装フィルムの
内層を構成する直鎖状低密度ポリエチレンは、エチレン
とプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オ
クテン等のα−オレフィンを共重合させることにより短
鎖分岐を導入して低密度化を図った樹脂であって、密度
0.870〜0.940g/cm3 、より好ましくは
0.890〜0.925g/cm3 であって、MFRが
0.5〜8のものが好適に使用される。
【0008】本発明で用いられる熱収縮包装フィルムの
外層を構成するプロピレン系樹脂は、延伸処理により熱
収縮性が得られるものであれば特に限定されるものでは
ないが、例えば、プロピレン単独の重合体であってもよ
く、又は、プロピレンを主成分とし、これと共重合可能
な他のコモノマーとの共重合体であってもよい。 又、
これらのプロピレン系樹脂は、単独で用いられてもよい
が、2種以上が混合されて用いられてもよい。
【0009】上記プロピレン系樹脂として、例えば、プ
ロピレン系軟質樹脂に対して、ランダム共重合プロピレ
ン系樹脂が混合されたプロピレン系樹脂が両外層に用い
られる場合、上記直鎖状低密度ポリエチレンからなる内
層との親和性が高く、特に良好な接着性を示し、優れた
強度と風合いの熱収縮包装フィルムを提供するので好適
に用いられる。
【0010】上記直鎖状低密度ポリエチレンからなる内
層と、プロピレン系樹脂からなる両外層の層厚比は、厚
さの寸法比で、1:8:1〜1:1:1である。上記層
厚比が1:8:1より内層の比率が大きくなると、十分
な熱収縮力が得にくく、収縮力不足により緊密包装がで
きないおそれがあり、又、上記層厚比が1:1:1より
内層の比率が小さくなると、熱収縮力が大きくなり過
ぎ、収縮包装時に包装体の四隅に収縮不全による角状の
突起を生ずるおそれがある。
【0011】上記プロピレン系樹脂の内、特に、プロピ
レン系軟質樹脂70〜100重量%とランダム共重合プ
ロピレン系樹脂30〜0重量%との混合物からなるプロ
ピレン系樹脂である場合、上記直鎖状低密度ポリエチレ
ンからなる内層と、プロピレン系樹脂からなる両外層の
層厚比は、好ましくは、1:4:1〜1:1:1であ
る。
【0012】上記構成の熱収縮包装フィルムを作製する
方法は、特に限定されるものではなく、直鎖状低密度ポ
リエチレンフィルムを内層とし、プロピレン系樹脂フィ
ルムを両外層とする3層複合フィルムを一体成形してお
き、これを延伸処理することによって作製されてもよ
く、別々に成形した後、延伸処理を施したフィルムを、
本発明の構成のように積層することによって作製されて
もよい。
【0013】得られた熱収縮包装フィルムは、更に、そ
の流れ方向、幅方向共に20〜80mmピッチで径0.
2〜0.6mmの空気排出孔が形成される。上記空気排
出孔の孔径が0.2mm未満であると、収縮包装時に内
封された空気の排出が十分に行われず、緊密包装ができ
ないおそれがあり、0.6mmを超えると、内封された
空気が早く抜けてしまって包装体の四隅に収縮不全によ
る角状の突起を生ずるのみならず、被包装物品に前記す
る異物の侵入を容易にするおそれがある。
【0014】又、熱収縮包装フィルムの空気排出孔の流
れ方向、幅方向のピッチは、いずれの方向も20〜80
mmである。上記空気排出孔の流れ方向、幅方向のピッ
チは、被包装物品の体積、形状、就中、被包装物品の隙
間の有無等によって適宜設定されるが、上記ピッチが2
0mm未満では、収縮包装時に内封された空気が早く抜
けてしまって包装体の四隅に収縮不全による角状の突起
を生ずるおそれがあり、80mmを超えると、内封され
た空気の排出が十分に行われず、緊密に包装ができない
おそれがある。
【0015】上記直鎖状低密度ポリエチレンからなる内
層と、上記プロピレン系樹脂からなる両外層からなり、
上記内外層の層厚比が1:8:1〜1:4:1の範囲で
構成されている熱収縮包装フィルムである場合、上記空
気排出孔の流れ方向、幅方向のピッチは、いずれの方向
も好ましくは、40〜80mmである。就中、上記プロ
ピレン系樹脂が、前記する如き、プロピレン系軟質樹脂
70〜100重量%と、ランダム共重合プロピレン系樹
脂0〜30重量%との混合物からなるプロピレン系樹脂
であり、上記内外層の層厚比が1:4:1〜1:1:1
の範囲で構成されている熱収縮包装フィルムである場
合、上記空気排出孔の流れ方向、幅方向のピッチは、い
ずれの方向も好ましくは、20〜40mmである。
【0016】上記熱収縮包装フィルムの空気排出孔の穿
孔手段は、空気排出孔の径が0.2〜0.6mmとな
り、熱収縮包装フィルムの空気排出孔の流れ方向、幅方
向のピッチがいずれも上記20〜80mmの範囲にある
ように穿孔できるものであれば特に限定されるものでは
ないが、例えば、被包装物品包装直前に付設された図1
〜図2に示されるような穿孔装置であってもよく、又、
予め上記の仕様によって適宜穿孔装置によって穿孔さ
れ、穿孔された熱収縮性フィルムを被包装物品包装機に
供給するようになされてもよい。
【0017】熱収縮包装にあっては、被包装物品を熱収
縮包装フィルム内に封入して仮包装した包装体の四隅
が、その他の部分より多く収縮する必要があるが、この
ように包装体の四隅に限らず仮包装した包装体の熱収縮
包装フィルムの部分による収縮応力のアンバランスが、
収縮包装の仕上がり具合に大きく影響する。然るに、上
記包装体を加熱炉の中で加熱したとき、該包装体内に封
入された空気の膨張と、加熱により収縮を始めた熱収縮
包装フィルムの収縮応力によって、包装体は風船を膨ら
ませたような状態となる。このように仮包装した包装体
が膨張して緊張した状態を加熱炉出口付近まで持続さ
せ、上記熱収縮包装フィルムに生じた収縮応力を包装体
全体に分散させることが美麗な収縮包装体の仕上がりを
もたらすポイントとなる。又、このように加熱炉内で上
記包装体が膨張して緊張した状態を保持できることは、
空気排出孔を拡大することのない証であって、塵埃、
水、湿気等の異物の侵入を防止するという包装の重要な
品質をも確保できるのである。
【0018】本発明の熱収縮包装方法は、叙上の如く構
成されているので、上記仮包装した包装体を加熱炉の中
で加熱したとき、該包装体内に封入された空気の膨張
と、加熱により収縮を始めた熱収縮包装フィルムの収縮
応力とのバランスを極めて容易に調整することができ、
常に一定した収縮時間で熱収縮包装を完了させ得るもの
となる。上記のように加熱炉内における熱収縮包装フィ
ルムの収縮時間の管理は、使用される熱収縮包装フィル
ムの材質、その3層構造からなる構成並びに穿孔針及び
穿孔密度が相俟って達成し得るものである。就中、上記
プロピレン系樹脂が、前記する如き、プロピレン系軟質
樹脂70〜100重量%と、ランダム共重合プロピレン
系樹脂0〜30重量%との混合物からなるプロピレン系
樹脂であり、上記内外層の層厚比が1:4:1〜1:
1:1の範囲で構成されている熱収縮包装フィルムであ
る場合、収縮包装速度を増速させても熱収縮包装フィル
ムの収縮性能は保持されていて、角状の突起やシワ、タ
ルミ等の収縮不良による包装欠陥を生じることなく美麗
な包装仕上がりを呈する。
【0019】付加的な効果ではあるが、従来よりプロピ
レンフィルムを用いて包装されてきた分野においては、
本発明に用いる熱収縮性フィルムの外層がプロピレンフ
ィルムからなるものであるので、透明性、表面光沢、滑
性等の表面性質をそのまま保持し、角状の突起のみを解
消できるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、実施例及
び比較例を挙げて具体的に説明するが、本発明は、これ
らの実施例に限定されるものではない。
【0021】(実施例1〜2)密度0.920g/cm
3 、MFR=1.0の直鎖状低密度ポリエチレンを内層
とし、密度0.890g/cm3 、MFR=4.0のプ
ロピレン系軟質樹脂87重量%と密度0.900g/c
3 、MFR=2.0のランダム共重合プロピレン系樹
脂13重量%を混合した両外層からなる3層複合フィル
ムを、流れ方向及び幅方向共に5倍に延伸処理して、内
層の厚さ12μm、両外層の厚さがいずれも1.5μm
の熱収縮包装フィルムを作製した後、表1に記載する流
れ方向、幅方向のピッチで径0.4mmの空気排出孔を
穿孔した。得られた熱収縮包装フィルムを用いて、以下
に示す条件で収縮包装を行った。尚、熱収縮包装フィル
ムの収縮応力(最大値)は、25kg/cm2 であっ
た。
【0022】〔包装条件〕 1.収縮トンネル温度:150℃ 2.収縮トンネル滞留時間:7秒 3.被包装物品:インスタント麺入り丼(容器:発泡ス
チロール樹脂製) 4.被包装物品寸法:直径140mm、高さ80mm
【0023】(実施例3〜4)内層の厚さを10μm、
外層の厚さをいずれも2.5μmとしたこと以外、実施
例1と同様にして収縮包装を行った。尚、熱収縮包装フ
ィルムの収縮応力(最大値)は、28kg/cm2 であ
った。
【0024】(実施例5)実施例3の熱収縮包装フィル
ムを用いて、以下に示す条件で収縮包装を行った。
【0025】〔包装条件〕 1.収縮トンネル温度:160℃ 2.収縮トンネル滞留時間:3.5秒 3.被包装物品:インスタント麺入り丼(容器:発泡ス
チロール樹脂製) 4.被包装物品寸法:直径140mm、高さ80mm
【0026】(実施例6)実施例3の熱収縮包装フィル
ムの空気排出孔の流れ方向、幅方向のピッチを、表1に
記載する如く変更したこと以外、実施例5と同様にして
収縮包装を行った。 (実施例7〜8)内層の厚さを5μm、外層の厚さをい
ずれも5μmとし、空気排出孔の流れ方向、幅方向のピ
ッチを、表1に記載する如く穿設したこと以外、実施例
1と同様にして熱収縮包装フィルムを作製した。尚、熱
収縮包装フィルムの収縮応力(最大値)は、30kg/
cm2 であった。 得られた熱収縮包装フィルムを用い
て、実施例5と同様にして収縮包装を行った。
【0027】(比較例1)実施例1において、熱収縮包
装フィルムの空気排出孔の流れ方向、幅方向のピッチを
40mmから20mmに変更したこと以外、実施例1と
同様にして収縮包装を行った。尚、熱収縮包装フィルム
の収縮応力(最大値)は、25kg/cm2 であった。
【0028】(比較例2)実施例3において、熱収縮包
装フィルムの空気排出孔の流れ方向、幅方向のピッチを
40mmから100mmに変更したこと以外、実施例3
と同様にして収縮包装を行った。尚、熱収縮包装フィル
ムの収縮応力(最大値)は、28kg/cm2 であっ
た。
【0029】(比較例3〜5)実施例1、2で両外層に
用いたプロピレン系混合樹脂からなるフィルムを流れ方
向及び幅方向共に5倍に延伸処理して得た厚さ15μm
の単層フィルムに、表1に示す空気排出孔の流れ方向、
幅方向のピッチで穿孔して作製した熱収縮包装フィルム
を用いたこと以外、実施例1と同様にして収縮包装を行
った。尚、熱収縮包装フィルムの収縮応力(最大値)
は、30kg/cm2 であった。
【0030】(比較例6〜8)比較例3〜5の熱収縮包
装フィルムを用いたこと以外、実施例5と同様にして収
縮包装を行った。
【0031】上記実施例及び比較例の収縮包装方法にお
いて、シュリンクトンネル内で包装体に内封された空気
が排出し熱収縮包装フィルムが被包装物品に緊密に収縮
包装されるに要した時間(空気抜き時間:秒)、収縮包
装の仕上がり具合(目視による評価)及び空気排出孔の
状態(孔径:mm)を検査した。検査結果は表1に示
す。尚、熱収縮包装フィルムの収縮応力(最大値)は、
引張試験機を用い、幅15mmの試験片を掴み間隔50
mmとし、たるみなく掴持して、50〜140℃の温度
範囲において、昇温速度10℃/5分間で加熱して測定
し、自動記録計に記録された収縮応力の最大値を表記し
た。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、実施例1〜4の
熱収縮包装フィルムは、いずれもシュリンクトンネル内
で包装体に内封された空気はゆっくりと排出され、シュ
リンクトンネル出口付近で収縮が完了し、得られる包装
体の収縮包装の仕上がりは角状の突起を生ずることもな
く被包装物品の外形通りに緊密に美麗に包装されてお
り、且つ、空気排出孔は、収縮包装前の穿孔状態と実質
的に変化がなく、異物の侵入のおそれのないものであっ
た。
【0034】これに対し、比較例1〜2の熱収縮包装フ
ィルムは、実施例で用いたと同じ内外層の構成を有し、
加熱時の収縮応力の最大値も同じであるに拘らず、空気
排出孔の配設方法によって比較例1では角状の突起が僅
かではあるが発生し、比較例2では十分排気されず、被
包装物品の外壁と包装フィルムの間に空気層が残り美麗
な包装ができなかった。
【0035】又、比較例3〜5の熱収縮包装フィルム
は、加熱時の収縮応力の最大値が30kg/cm2 と大
きく、熱収縮包装フィルムに穿孔した空気排出孔の配設
方法を実施例と同じにしても、得られる包装体の収縮包
装の仕上がりは悪く、且つ、空気排出孔は、収縮包装前
より著しく拡大しており、該包装体の保存時、異物の侵
入を防ぐことは極めて難しいものと評価される。
【0036】更に、実施例5〜8の熱収縮包装フィルム
は、熱収縮包装速度を、実施例1〜4における熱収縮包
装速度の2倍に増速した場合でも、上記熱収縮包装特性
を保持したまま、被包装物品の外形通りに緊密に美麗に
包装されることを示している。
【0037】これに対し、比較例6〜8の熱収縮包装フ
ィルムは、収縮応力及び空気排出孔の配設方法を実施例
と同じにしても、収縮包装速度を増速すれば益々得られ
る包装体の収縮包装の仕上がりは悪く、且つ、空気排出
孔は、収縮包装前より著しく拡大しており、該包装体の
保存時、異物の侵入を防ぐことは極めて難しいものと評
価される。
【0038】
【発明の効果】本発明の熱収縮包装フィルムは、叙上の
如く構成されているので、高速熱収縮包装においても、
収縮包装の仕上がり美麗であり、且つ、空気排出孔も小
さく塵埃、水、湿気等の異物の侵入を十分防止し得るも
のである。従って、食品、飲料、雑貨、文具等の商業包
装、特に外観の美麗さが求められる化粧品の包装にも好
適に適用することができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱収縮包装フィルムを作製する際に用
いられる空気排出孔穿孔装置の一例につき、その要部を
取り出して示す一部切欠正面図である。
【図2】図1に示された空気排出孔穿孔装置を用いて熱
収縮包装フィルムに空気排出孔が穿孔されている様子を
示す一部切欠側面図である。
【符号の説明】
1 針 2 ロール 3 熱収縮包装フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直鎖状低密度ポリエチレンからなる内層
    及びプロピレン系樹脂からなる両外層を有し、その層厚
    比が、1:8:1〜1:1:1なると共に、フィルムの
    流れ方向、幅方向共に20〜80mmピッチで径0.2
    〜0.6mmの空気排出孔が形成されてなることを特徴
    とする熱収縮包装フィルム。
JP9049097A 1996-12-04 1997-03-04 熱収縮包装フィルム Pending JPH10217405A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9049097A JPH10217405A (ja) 1996-12-04 1997-03-04 熱収縮包装フィルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32400796 1996-12-04
JP8-324007 1996-12-04
JP9049097A JPH10217405A (ja) 1996-12-04 1997-03-04 熱収縮包装フィルム

Publications (1)

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JPH10217405A true JPH10217405A (ja) 1998-08-18

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ID=26389453

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JP9049097A Pending JPH10217405A (ja) 1996-12-04 1997-03-04 熱収縮包装フィルム

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JP (1) JPH10217405A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500205A (ja) * 2005-07-08 2009-01-08 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 層状フィルム組成物、それらから調製した包装および使用方法

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US8263206B2 (en) 2005-07-08 2012-09-11 Dow Global Technologies Llc Layered film compositions, packages prepared therefrom, and methods of use
KR101281506B1 (ko) * 2005-07-08 2013-07-08 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 층상 필름 조성물, 그로부터 제조된 패키지, 및 사용 방법

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