JPH10217341A - 繊維強化樹脂材の製造装置 - Google Patents

繊維強化樹脂材の製造装置

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JPH10217341A
JPH10217341A JP9024060A JP2406097A JPH10217341A JP H10217341 A JPH10217341 A JP H10217341A JP 9024060 A JP9024060 A JP 9024060A JP 2406097 A JP2406097 A JP 2406097A JP H10217341 A JPH10217341 A JP H10217341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
resin material
reinforced resin
cutter
reinforcing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9024060A
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English (en)
Inventor
Yoshio Momo
義夫 百々
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Sakai Composites Corp
Original Assignee
Sakai Composites Corp
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Publication date
Application filed by Sakai Composites Corp filed Critical Sakai Composites Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強筋などのFRP材を短尺のものから長尺
のものまで任意の長さにして工事現場に供給可能にする
繊維強化樹脂材の製造装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の繊維強化樹脂材の製造装置は、
補強繊維の繊維供給部、該繊維供給部から引き出された
補強繊維fに樹脂液を含浸する樹脂浴槽3、該樹脂液が
含浸した補強繊維fを繊維強化樹脂材に成形する引抜成
形用金型4及び該繊維強化樹脂材を所定長に切断するカ
ッター6の少なくとも4ユニットがライン状に連結する
ように設置され、前記ユニットが複数の移動車に分離搭
載されると共に、これら移動車が任意の場所に移動して
前記ユニットをライン状に連結可能に構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状、管状或いは
帯状などの長尺な形状を有する繊維強化樹脂材(以下、
FRP材という)の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木建築用のコンクリート補強材
として鉄筋が使用されている。しかし、鉄筋はコンクリ
ート内の砂や砂利等に含まれる塩分等により腐食して強
度低下したり、また比重が高く重量物であるため工事現
場での取扱い作業が非常に重労働になりやすいという欠
点があった。
【0003】このような腐食の問題や高重量という問題
を解決することができる鉄筋に代わる補強筋としては、
FRP材がある。しかしながら、このFRP材からなる
補強筋は、鉄筋のように作業現場で熔接することができ
ないため、作業現場に多種類のサイズのFRP材を用意
しておかなければならないとか、或いは現場で使用され
る補強筋のうち最長尺のものを用意しておき、それより
短尺のものは最長尺のものから切り出すようにしなけれ
ばならない欠点がある。しかしながら、工事に必要な最
長尺のFRP材としては10m以上に及ぶことがあり、
このような長いFRP材を製造工場から工事現場に運ぶ
には、道路事情や運送法などの制約から運搬が不可能に
なるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、補強
筋などのFRP材を短尺のものから長尺のものまで任意
の長さにして工事現場に供給可能にする繊維強化樹脂材
の製造装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維強化樹脂材
の製造装置は、補強繊維の繊維供給部、該繊維供給部か
ら引き出された補強繊維に樹脂液を含浸する樹脂浴槽、
該樹脂液が含浸した補強繊維を繊維強化樹脂材に成形す
る引抜成形用金型及び該繊維強化樹脂材を所定長に切断
するカッターの少なくとも4ユニットがライン状に連結
するように設置され、前記ユニットが複数の移動車に分
離搭載されると共に、これら移動車が任意の場所に移動
して前記ユニットをライン状に連結可能に構成してなる
ことを特徴とする。
【0006】前述したように、FRP材の大きさが一定
以上に長くなると、これを製造工場から工事現場まで運
搬するのは、狭い道路事情や道路運送法などの制約から
不可能になる。しかし、本発明ではFRP材製造設備が
移動車に搭載されていて、そのまま工事現場に運んで直
接FRP材を製造することができるので、どのような長
尺なFRP材であっても工事現場に容易に供給すること
ができる。
【0007】また、少なくとも繊維供給部、樹脂浴槽、
引抜成形用金型及びカッターの4ユニットがライン状に
配列されたFRP材製造設備は、その長いライン状のま
まで運搬することは、狭い道路事情や道路運送法などの
制約を受ける。本発明では、製造設備ユニットを複数の
移動車に分離搭載した状態にしているので、工事現場へ
何ら支障なく移動させることができ、かつ工事現場で移
動車を列状に並べればFRP材製造設備を工事現場に簡
単に容易にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明のFRP材製造装置
の一例を示す。図1において、20はトラック、30は
トレーラー用の被牽引車であり、FRP材の製造設備が
搭載されている。このうちトラック20には、後部の荷
台21に、FRP材の製造設備のうちの繊維供給部とし
てクリールスタンド1が搭載され、そのクリールスタン
ド1に多数の糸巻ボビン2が多列、多段に懸架されてい
る。各糸巻ボビン2は、それぞれ補強繊維fを巻き上げ
たパッケージである。他方、被牽引車30には、FRP
材の製造設備のうちの樹脂浴槽3、引抜成形用金型4、
引取機5及びカッター6が、前方から順次後方へ向けて
ライン状に配列するように搭載されている。
【0009】このようなFRP材製造設備において、繊
維供給部であるクリールスタンド1に懸架された多数の
糸巻ボビン2から補強繊維fが同時に引き出され、幌4
0を経由して被牽引車30内の収束ガイド7を通過する
とき補強繊維束Fに収束される。この補強繊維束Fは、
次いで樹脂浴槽3内を通過することにより液状の熱硬化
性樹脂が含浸される。液状の樹脂が含浸した補強繊維束
Fは、引抜成形用金型4を通過し、そのときダイスによ
り円形、多角形或いは管状などの断面形状に引抜成形さ
れ、かつ液状の樹脂が加熱されて棒状のFRP材Mにな
る。FRP材Mは引取機5によって引き取られながら、
その下流側のカッター6が間欠的に上下動することによ
り、一定長さのFRP材Mにする。
【0010】図1のように連結されたトラック20とト
レーラー用被牽引車30とは互いに離脱可能であり、ト
ラック20は、図2(A)に示すように、繊維供給部だ
けを搭載した状態で、任意の場所に移動することができ
る。他方、被牽引車30は、図2(B)に示すように、
動力牽引車31に着脱可能に連結されることにより、樹
脂浴槽3、引抜成形用金型4、引取機5、カッター6を
搭載した状態のまま任意の場所に移動できるようになっ
ている。被牽引車30は、動力牽引車31から外されて
トラック20後部に連結されるときは、支脚32を下方
へ延ばすことにより、路面に対して制動されるようにな
っている。
【0011】本発明のFRP材製造装置は、上述のよう
に製造設備ユニットを複数の移動車に分割搭載するよう
になっているため、その複数の移動車をそれぞれ任意の
場所へ移動することができ、かつその移動場所におい
て、図1のように互いに連結してFRP材製造設備ライ
ンを簡単に形成することができる。したがって、例えば
山中などにコンクリート建造物を建設するに当たり、F
RP材を補強筋に使いたい場合には、複数の移動車を個
々に工事現場に移動させ、そこでFRP材製造設備ライ
ンを組むことによって、その工事現場にFRP材を供給
することができる。しかも、工場で生産した場合に現場
へ運搬することが困難な長尺な材料であっても、極めて
容易に供給することができる。
【0012】本発明において、FRP材製造ユニットと
しては、上述した4ユニットだけに限定されることはな
く、他のユニットを併用するようにしても差し支えな
い。例えば、図3は、カッター6の後にトンネル状の硬
化用加熱炉8と引取機9とをライン状に配置し、かつこ
れら二つのユニットを別の独立したトレーラー用被牽引
車30に搭載するようにしたものである。この硬化用加
熱炉8と引取機9とを搭載した被牽引車30も、図2
(B)のトレーラーと同様に、動力牽引車31により任
意の場所に移動できるようになっている。
【0013】本発明において、FRP材の製造ユニット
を複数の移動車に分割して搭載するときの移動車の数と
しては、少なくとも2台以上にすれば何台であってもよ
い。また、1台の移動車当たりに搭載するユニットの数
としては、必ずしも実施形態に例示したようなユニット
の数の組み合わせである必要はなく、各移動車の収容容
積や各ユニットの大きさなどに応じて任意に変えて差し
支えない。例えは、3台の移動車を使用した図3の実施
形態において、中間に位置する被牽引車30に搭載され
ているカッター6を、最後部の被牽引車30の硬化用加
熱炉8と引取機9との間に配置するようにしてもよい。
【0014】本発明に使用する補強繊維としては、特に
限定されず、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、芳香族ポ
リアミド繊維などを用いればよい。ただし、FRP材を
コンクリート補強材として用いる場合には、ガラス繊維
はアルカリに弱いので(コンクリートはアルカリ性)、
炭素繊維などの他の補強繊維を用いることが好ましい。
【0015】補強繊維を含浸させる樹脂としては、エポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂な
どの熱硬化性樹脂が好ましく用いられる。引抜成形後の
FRP材は、棒状又は板状に成形される。FRP成形体
の横断面形状は、円形、四角などの多角形、I形、H
形、L形など種々であってよい。また、この断面形状
は、中実ばかりでなく、中空であってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、補
強繊維の繊維供給部、該繊維供給部から引き出された補
強繊維に樹脂液を含浸する樹脂浴槽、該樹脂液が含浸し
た補強繊維を繊維強化樹脂材に成形する引抜成形用金型
及び該繊維強化樹脂材を所定長に切断するカッターの少
なくとも4ユニットがライン状に連結するように設置さ
れ、前記ユニットが複数の移動車に分離搭載されると共
に、これら移動車が任意の場所に移動して前記ユニット
をライン状に連結可能に構成したため、補強筋などのF
RP材を短尺のものから長尺のものまで任意の長さにし
て工事現場に供給可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のFRP材製造装置の一例を示す概略側
面図である。
【図2】図1の装置を分離した移動車を示し、(A)は
トラックの概略側面図、(B)はトレーラーの概略側面
図である。
【図3】本発明のFRP材製造装置の他の例を示す概略
側面図である。
【符号の説明】
1 クリールスタンド 2 糸巻ボビン 3 樹脂
浴槽 4 引抜成形用金型 5 引取機 6 カッター
7 収束ガイド 20 トラック 30 被牽引車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強繊維の繊維供給部、該繊維供給部か
    ら引き出された補強繊維に樹脂液を含浸する樹脂浴槽、
    該樹脂液が含浸した補強繊維を繊維強化樹脂材に成形す
    る引抜成形用金型及び該繊維強化樹脂材を所定長に切断
    するカッターの少なくとも4ユニットがライン状に連結
    するように設置され、前記ユニットが複数の移動車に分
    離搭載されると共に、これら移動車が任意の場所に移動
    して前記ユニットをライン状に連結可能に構成した繊維
    強化樹脂材の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記移動車を2台設け、そのうちの1台
    に前記繊維供給部を搭載し、残り1台に前記樹脂浴槽、
    前記引抜成形用金型及び前記カッターを搭載した請求項
    1に記載の繊維強化樹脂材の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記カッターの後に硬化用加熱炉をライ
    ン状に配置した請求項1に記載の繊維強化樹脂材の製造
    装置。
  4. 【請求項4】 前記移動車を3台設け、そのうちの1台
    に前記繊維供給部を搭載し、他の1台に前記樹脂浴槽、
    前記引抜成形用金型及び前記カッターを搭載し、残り1
    台に前記硬化用加熱炉を搭載した請求項3に記載の繊維
    強化樹脂材の製造装置。
JP9024060A 1997-02-06 1997-02-06 繊維強化樹脂材の製造装置 Pending JPH10217341A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012501770A (ja) * 2008-09-10 2012-01-26 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 化学的なプロセスのためのユニバーサルインフラストラクチャ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012501770A (ja) * 2008-09-10 2012-01-26 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 化学的なプロセスのためのユニバーサルインフラストラクチャ
JP2014217782A (ja) * 2008-09-10 2014-11-20 エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH 化学的なプロセスのためのユニバーサルインフラストラクチャ

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