JPH10217189A - スライス装置およびブレード - Google Patents

スライス装置およびブレード

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JPH10217189A
JPH10217189A JP26616497A JP26616497A JPH10217189A JP H10217189 A JPH10217189 A JP H10217189A JP 26616497 A JP26616497 A JP 26616497A JP 26616497 A JP26616497 A JP 26616497A JP H10217189 A JPH10217189 A JP H10217189A
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JP
Japan
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blade
photocatalytic material
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slicing
layer containing
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JP26616497A
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English (en)
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Takashi Ono
▲隆▼司 大野
Hiroshi Noguchi
博 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油汚れが付着しにくく、かつ、油汚れやご飯
などが付着してもそれらを手間をかけずに除去すること
が可能なスライス装置およびそれに用いるブレードを提
供すること。 【解決手段】 スライス装置1に用いたブレード2およ
び装置本体4の表面には、酸化チタンとシリコーン樹脂
を組み合わせたコート剤を用いて光触媒性材料を含む層
を形成してあるので、それに紫外線を照射すると、水の
接触角がほぼ0度になる。従って、そこには油が付着し
にくく、かつ、油が付着しても容易に洗い落とすことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品などのスライス
装置およびそれに用いるブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、食品などを薄くスラ
イス(薄切り)するためのスライス装置1(スライサ
ー)では、装置本体4の上面部に送り板3が構成され、
この送り板3によって食品をブレード2と呼ばれる回転
刃に向けて送りながらスライスしていく。ここで、ブレ
ード2に油や汚れが付着すると、切れ味が低下する。こ
のような切れ味が低下したブレード2で食パンをスライ
スすると、切り口がささくれ立ったように荒れてしま
い、見栄えが悪い。また、荒れた切り口をそのまま放置
しておけば、滑らかな切り口よりも乾燥が早く、短時間
で食味が低下してしまう。また、海苔巻きなどをスライ
スした場合に、ブレード2の表面に潰れたご飯粒が糊状
に付着して切れ味が低下すると、やはり切り口の見栄え
が悪くなる。
【0003】従って、従来は、ブレード2に汚れや潰れ
たご飯粒が付着する度にスライス装置1の運転を停止し
て、汚れや潰れたご飯粒を濡れた布で拭き取っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブレー
ド2に付着した汚れや潰れたご飯粒は、濡れた布で簡単
に拭き取れるものではないため、ブレード2の再生には
かなりの手間を要し、効率が悪いという問題点がある。
また、ブレード2に付着した汚れや潰れたご飯粒が簡単
に拭き取れないからといって力を入れすぎてブレード2
の刃先に手が触れると、危険である。また、汚れやご飯
粒が付着するのはブレード2だけでなく、装置本体2の
表面も同様であり、装置本体2の表面を頻繁に拭いて常
に清浄に保つには手間がかかる。
【0005】そこで、本発明の課題は、油汚れが付着し
にくく、かつ、油汚れや潰れたご飯粒などが付着しても
それらを手間をかけずに除去することが可能なスライス
装置およびそれに用いるブレードを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、食品などの物品を切断するためのブレ
ードが装置本体に支持されたスライス装置において、前
記ブレードの表面には、酸化チタンなどの光触媒性材料
を含む層が形成されていることを特徴とする。
【0007】本発明において、通常の金属や樹脂などの
表面は、素材や表面状態にもよるが、水の接触角が数度
から数十度である。これに対して、シリコーン樹脂など
と光触媒性材料である酸化チタンとを組み合わせたコー
ト剤を用いて光触媒性材料を含む層をブレードの表面に
形成し、それに紫外線を十分に照射すると、表面の水の
接触角はほぼ0度となる。この現象を超親水化現象とい
い、このような性質を超親水性という。このようにして
超親水性を付与したブレードの表面は、油汚れよりも水
になじみやすい。従って、超親水化したブレードの表面
には油汚れが付着しにくいので、鋭い切れ味が持続す
る。しかも、ブレードの表面に油汚れが付着してしまっ
ても、油汚れは水を含ませた布で容易に拭き取ることが
でき、また、油汚れが付着したブレードを水中に沈める
だけでもブレード表面から油汚れが離脱するので、油の
汚れを容易に除去できる。さらに、油汚れに限らず、潰
れたご飯粒が糊状にブレードに付着した場合でも、ブレ
ート表面と水との親和性が高いので、潰れたご飯粒など
も容易に除去することができる。しかも、光触媒性材料
を含む層は、紫外線照射により一旦超親水化されると、
その効果が数十時間も維持され、かつ、たとえ超親水性
が低下してもそれを太陽光線や紫外線ランプからの光に
晒して紫外線を照射すれば、低下した超親水性が復帰す
るという利点がある。
【0008】また、本発明の別の形態では、食品などの
物品を切断するためのブレードが装置本体に支持された
スライス装置において、前記装置本体の表面に、酸化チ
タンなどの光触媒性材料を含む層が形成されていること
を特徴とする。このような形態によれば、スライス装置
の装置本体に付着した油汚れその他の汚れを容易に除去
できるなど、装置本体を清浄に保つことができるという
利点がある。
【0009】本発明では、スライス装置の交換用のブレ
ードの表面に光触媒性材料を含む層を形成しておいても
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を適用したスライス装置の
一実施形態について説明する。
【0011】図1はスライス装置の外観図である。この
図に示すスライス装置1は食パンなどをスライスするた
めのもので、装置本体4の上面部に送り板3が構成さ
れ、この送り板3によって食パンをブレード2(回転
刃)に向けて送りながらスライスしていく。
【0012】本形態では、まず、ブレード2の表面に
は、酸化チタンなどの光触媒性材料を含む層が形成され
ている。また、装置本体4の表面にも、酸化チタンなど
の光触媒性材料を含む層が形成されている。
【0013】このような光触媒性材料を含む層は、シリ
コーン樹脂と光触媒性材料である酸化チタンとを組み合
わせたコート剤を塗布して形成したもので、それに紫外
線を十分に照射すると、表面の水の接触角はほぼ0度と
なる。
【0014】すなわち、光触媒性材料を含む層が形成さ
れていない基材の表面は、水の接触角が数度から数十度
であるのに対して、図2に示すように、樹脂表面に光触
媒性材料である酸化チタンとシリコーン樹脂とを組み合
わせたコート剤を用いて光触媒性材料を含む層Tを、た
とえば0.1μm〜50μm程度形成した後、十分な紫
外線を照射すると、樹脂表面(基材Rの表面)の水の接
触角はほぼ0度となる。この理由は、基材Rの表面が疎
水性物質R0で覆われ水分を弾く性質をもっているのに
対して、光触媒性材料は紫外線の照射により、この疎水
性物質R0を分解し、表面に薄い水分子の層を安定的に
形成するためと考えられる。
【0015】従って、超親水性を有しないブレード2の
表面や装置本体4の表面に付着した汚れは、洗剤などを
用いなければ除去することはできないが、本形態のよう
に、ブレード2の表面や装置本体4の表面を超親水性に
しておくと、ブレード2の表面や装置本体4の表面は油
汚れよりも水になじみやすい。このため、超親水化した
ブレード2の表面には油汚れが付着しにくいので、鋭い
切れ味が持続する。しかも、ブレード2の表面に油汚れ
が付着してしまっても、油汚れは水を含ませた布で容易
に拭き取ることができ、また、油汚れが付着したブレー
ド2を水洗いするだけでブレード2表面から油汚れを容
易に除去できる。従って、ブレード2に付着した汚れを
力を入れて拭き取る必要がないので、ブレード2の刃先
に手が触れて怪我をするという危険も解消できる。さら
に、油汚れに限らず、海苔巻きをスライスした際に潰れ
たご飯粒が糊状にブレード2に付着した場合でも、ブレ
ート2の表面と水との親和性が高いので、潰れたご飯粒
も容易に除去することができる。装置本体2の表面でも
同様であり、油汚れその他の汚れを容易に除去でき、そ
れを清浄に保つことができる。しかも、光触媒性材料を
含む層は、紫外線照射により一旦超親水化されると、そ
の効果が数十時間も維持され、かつ、超親水性が低下し
てもそれを太陽光線などに晒して紫外線を照射すれば、
低下した超親水性が復帰するという利点がある。また、
光触媒性材料である酸化チタンは現在、食品用包装材な
どに用いられており、万一体内に混入しても危険性は少
なく安全である。その上、酸化チタン自身には抗菌作用
があることが認められており、光触媒性材料を含む層表
面への細菌や黴の付着防止も期待できる。特に酸化チタ
ン等は安価に入手でき、かつ、シリコーン樹脂も安価で
あるため、ブレード2の表面や装置本体4の表面に低コ
ストで超親水性を付与することができる。
【0016】また、既存のスライス装置を改良するに
も、ブレード2または装置本体4の表面にシリコーン樹
脂と酸化チタンとを組み合わせたコート剤を塗布して触
媒性材料を含む層を形成すればよい。
【0017】なお、光触媒性材料を含む層を表面にコー
トした場合に、それを超親水化するためには前述のよう
に紫外線照射する必要があるが、そのためにはスライス
装置1の側に紫外線ランプなどの紫外線照射手段を配置
してもよい。このような紫外線ランプは、比較的に安価
に入手することができる。この場合でも、触媒性材料を
含む層は紫外線照射により一旦超親水化されると、その
効果が数十時間も維持されるので、紫外線ランプを連続
点灯させておく必要がなく、作業時には紫外線ランプを
消灯させておくことで、紫外線が作業者の網膜を傷める
のを防止できる。さらに、紫外線を定期的に照射する
と、ブレード2または装置本体4を殺菌できるという効
果がある。
【0018】なお、光触媒性材料と有機酸などの嫌菌材
料との組み合わせにより、ブレード2の表面や装置本体
4の表面に嫌菌性も付与してもよい。この嫌菌性は、各
種細菌が存在しがたい環境を形成することにより、細菌
が繁殖しない環境を形成するものであり、それ自体が必
ずしも殺菌作用を有するものではない。具体的な態様と
しては、シリコン樹脂に光触媒性材料と嫌菌材料とを混
練りする等の方法がある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、スラ
イス装置のブレードや装置本体の表面に、光触媒性材料
を含む層を形成したので、これらの表面には油汚れなど
が付着しにくい。従って、ブレードの切れ味や装置の清
浄な状態を永く保つことができる。また、付着した汚れ
を水洗いのみで容易に除去できるので、衛生的である。
それ故、本発明を適用したスライス装置は食品用に適し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスライス装置の外観図であ
る。
【図2】本発明に用いた光触媒性材料を含む層の作用を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 スライス装置 2 ブレード 3 送り板 4 装置本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を切断するためのブレードが装置本
    体に支持されたスライス装置において、前記ブレードの
    少なくとも刃先表面には、光触媒性材料を含む層が形成
    されていることを特徴とするスライス装置。
  2. 【請求項2】 物品を切断するためのブレードが装置本
    体に支持されたスライス装置において、前記装置本体の
    表面には、光触媒性材料を含む層が形成されていること
    を特徴とするスライス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ブレー
    ドによって切断する物品が食品であることを特徴とする
    スライス装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記光触媒性材料が酸化チタンであることを特徴とする
    スライス装置。
  5. 【請求項5】 光触媒性材料を含む層を少なくとも刃先
    表面に有することを特徴とするスライス装置用のブレー
    ド。
JP26616497A 1996-09-30 1997-09-30 スライス装置およびブレード Pending JPH10217189A (ja)

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JP26616497A JPH10217189A (ja) 1996-09-30 1997-09-30 スライス装置およびブレード

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JP8-293090 1996-09-30
JP29309096 1996-09-30
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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