JPH10217177A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置

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JPH10217177A
JPH10217177A JP1828597A JP1828597A JPH10217177A JP H10217177 A JPH10217177 A JP H10217177A JP 1828597 A JP1828597 A JP 1828597A JP 1828597 A JP1828597 A JP 1828597A JP H10217177 A JPH10217177 A JP H10217177A
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chuck unit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの高さに応じてロッドの下降量を自動
的に調整する。特別な段取り調整を行うことなく、多種
のワークに対応できるようにする。 【解決手段】 走行台14に昇降シリンダ17を取り付
け、そのロッド19に、チャックユニット18,18b
を昇降自在に吊り下げ支持する。チャックユニット1
8,18bに、ワークの上面に当接するワーク当て部材
29,29bを設ける。ロッド19に対するチャックユ
ニット18,18bの設定量の相対上昇を近接スイッチ
27によって検出し、その検出信号に基づいてロッド1
9の下降を停止する。ロッド19の下降によってワーク
当て部材29,29bがワークに当接すると、チャック
ユニット18,18bがロッド19に対して相対上昇
し、設定量相対上昇すると、そのことが近接スイッチ2
7によって検出されてロッド19の下降が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク載置台上の
部品をそこから離間した位置にある成形金型まで搬送し
てその内部にセットしたり、その成形金型で成形された
製品をその金型から取り出して別の場所に搬送する場合
等に用いられるワーク搬送装置に関し、とりわけ、高さ
の異なる複数種のワークに対応することのできるワーク
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンション支持部等で用い
られる防振ブッシュとして、ゴム弾性体の内周側と外周
側に金属製の内筒と外筒を夫々結合した構造のものがあ
る。この防振ブッシュは、通常、ゴム弾性体を造形する
成形金型内に内筒と外筒を同心に配置し、その状態でゴ
ム材料を金型内に充填してそこでゴム材料を固化及び加
硫処理することによって成形される。そして、この防振
ブッシュの製造は一般にすべて自動化されて行われる
が、ワーク載置台上の内,外筒を成形金型まで移動させ
てその内,外筒を金型内にセットするのには以下に説明
するようなワーク搬送装置が従来より用いられている。
【0003】即ち、このワーク搬送装置は、ワーク載置
台と成形金型の間を移動する走行台に昇降シリンダが取
り付けられ、この昇降シリンダのロッドの先端に、ワー
ク(内筒または外筒)を把持するためのチャックユニッ
トが固定された概略構成となっている。そして、このワ
ーク搬送装置は、例えば、ワーク載置台上の外筒を成形
金型まで移動させる場合には、走行台をワーク載置台の
上方に移動させた後に昇降シリンダのロッドを下降さ
せ、そのロッドが設定量下降したところでチャックユニ
ットのチャック爪で外筒を把持し、その状態で昇降シリ
ンダのロッドを上昇させた後に走行台を成形金型の上方
位置まで移動させる。また、この状態から外筒をさらに
成形金型内にセットする場合には、昇降シリンダのロッ
ドを下降させ、そのロッドが設定量下降して外筒が成形
金型内に嵌合セットされたところでチャックユニットに
よる外筒の把持を解除し、昇降シリンダのロッドを上昇
させる。尚、ワーク載置台の内筒を成形金型内にセット
する場合にも以上とまったく同様の動作が行われる。
【0004】また、成形された製品を金型から取り出す
場合にも、上記とほぼ同様の構成のワーク搬送装置が用
いられ、走行台を金型の上方まで移動させた後に昇降シ
リンダのロッドを下降させ、チャックユニットで製品を
把持したところで、ロッドを上昇させて走行台を製品取
り出し位置まで移動させる。
【0005】尚、この類似技術は、例えば、実開昭61
−140814号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ワーク搬送装置においては、昇降シリンダのロッド変位
を規制するストッパが設けられ、このストッパの位置を
調整することによってチャックユニットの下降位置を自
由に変更できるようになっている。つまり、取り扱うワ
ークを高さの異なるものに切り換える場合、ワークの高
さ変化に応じてチャックユニットの下降位置を変更しな
いと、チャックユニットのチャック爪がワークの適正位
置を把持できなくなるが、上記ワーク搬送装置において
は、このような不具合に対処するためにロッド変位を規
制するストッパの位置をねじ等によって自由に調整でき
るようにしている。
【0007】しかしながら、この従来のワーク搬送装置
の場合、取り扱うワークを高さの異なるものに切り換え
るたびに作業者がストッパの位置を調整し直さなければ
ならないため、段取り調整が煩雑でその調整のために多
くの時間を要する。
【0008】また、実開昭61−140814号公報に
開示されるワーク搬送装置は、昇降シリンダを走行台に
対して昇降調整可能なスライダを介して取り付け、この
スライダの高さを取り扱うワークの高さに応じてアクチ
ュエータによって切り換えるようになっている。このワ
ーク搬送装置は作業者による段取り調整作業が無くなる
ことから作業者の負担は確かに大幅に減少するものの、
段取り調整時には取り扱うワークに応じてリモコン等に
よってスイッチ操作を行わなければならないため、相変
わらず段取り調整のための多くの時間を要する。
【0009】そこで本発明は、段取り調整を要すること
なく、高さの異なる多種のワークに対応できるようにし
て、生産効率の向上を図ることのできるワーク搬送装置
を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、ワーク搬送位置
間を水平方向に移動する走行台に昇降シリンダが取り付
けられ、この昇降シリンダのロッドに、ワークを把持す
るチャックユニットが支持されて成るワーク搬送装置に
おいて、前記チャックユニットを、昇降シリンダのロッ
ドに昇降自在に吊り下げ支持すると共に、このチャック
ユニットに、ワークの上面に当接するワーク当て部を設
け、さらに、前記チャックユニットがロッドに対して設
定量相対上昇したことを検出する上昇検出センサを設け
て、前記ロッドの下降をこの上昇検出センサの検出信号
に基づいて停止させるようにした。上昇検出センサによ
って検出するロッドの下降は、請求項2の発明のように
ワークセット台からワークを取り上げる際の下降でも、
請求項3の発明のようにチャックユニットに把持したワ
ークをワークセット台にセットする際の下降であっても
良い。
【0011】ワークセット台からワークを取り上げる場
合には、走行台をワークセット台の上方に移動させた後
に昇降シリンダのロッドを下降させる。ロッドがある量
下降すると、チャックユニットのワーク当て部がワーク
の上面に当接して、チャックユニットがロッドに対して
相対上昇するようになり、チャックユニットが設定量相
対上昇すると、上昇検出センサがそのことを検出して、
ロッドの下降がこの検出信号に基づいて停止し、その後
にチャックユニットがワークを把持する。したがって、
取り扱うワークの高さが異なる場合には、昇降シリンダ
のロッドの下降量が自動的に調整され、ワークは常にワ
ーク当て部に当接した状態でチャックユニットに把持さ
れる。また、チャックユニットに把持したワークをワー
クセット台にセットする場合には、走行台をワークセッ
ト台の上方に移動させた後に昇降シリンダのロッドを下
降させると、ロッドがある量下降したところで、把持し
たワークがワークセット台に接触してチャックユニット
がロッドに対して相対上昇する。そして、こうしてチャ
ックユニットが設定量相対上昇すると、上昇検出センサ
がそのことを検出して、ロッドの下降がこの信号に基づ
いて停止し、その後にチャックユニットがワークの把持
を解除する。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
において、昇降シリンダのロッドに対するチャックユニ
ットの相対上昇量を規制するストッパを設け、チャック
ユニットがこのストッパに規制される位置まで相対上昇
したことを上昇検出センサによって検出するようにし
た。この場合、走行台をワークセット台の上方に移動さ
せた後に昇降シリンダのロッドを下降させると、ワーク
当て部がワークに接触してチャックユニットがロッドに
対して相対上昇するようになる。こうしてチャックユニ
ットが設定量相対上昇すると、チャックユニットの相対
上昇がストッパによって規制されると共に、そのことが
上昇検出センサによって検出される。このとき、チャッ
クユニットの相対上昇がストッパで規制されると、チャ
ックユニットの自重に加えて昇降シリンダの作動力がワ
ークに作用し、この作動力が一瞬ワークに作用したとこ
ろで、上昇検出センサの検出信号に基づいてロッドの下
降が停止する。このため、ワークをワークセット台とし
ての成形金型等に嵌合セットする場合には、昇降シリン
ダの作動力でもってワークを確実にセットすることがで
きる。
【0013】さらにまた、請求項5の発明は、ワーク搬
送位置間を水平方向に移動する走行台に昇降シリンダが
取り付けられ、この昇降シリンダのロッドに、ワークを
把持するチャックユニットが支持されて成るワーク搬送
装置において、前記チャックユニットを昇降シリンダの
ロッドに昇降自在に吊り下げ支持すると共に、このチャ
ックユニットに、ワークセット台の上面に当接するセッ
ト台当て部を設け、さらに、前記チャックユニットがロ
ッドに対して設定量相対上昇したことを検出する上昇検
出センサを設けて、前記ロッドの下降をこの上昇検出セ
ンサの検出信号に基づいて停止させるようにした。ワー
クセット台からワークを取り上げる場合には、走行台を
ワークセット台の上方に移動させて昇降シリンダのロッ
ドを下降させると、ロッドがある量下降したところでチ
ャックユニットのセット台当て部がワークセット台の上
面に当接して、チャックユニットがロッドに対して相対
上昇する。そして、チャックユニットが設定量相対上昇
すると、上昇検出センサがそのことを検出して、ロッド
の下降がこの検出信号に基づいて停止し、その後にチャ
ックユニットがワークを把持する。したがって、ワーク
セット台のワークセット部の高さが変更になった場合で
あっても、昇降シリンダのロッドの下降量が自動的に調
整され、ワークはチャックユニットによって確実に把持
される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明にかかるワーク搬送装置1
を適用した生産設備の概略構成を示し、図2は、この生
産設備によって製造する自動車用の防振ブッシュ2を示
す。この防振ブッシュ2は、図2に示すように、略円筒
状のゴム弾性体3の内周と外周に夫々金属製の内筒4と
外筒5を一体に備え、内,外筒4,5の一方を車体側
に、他方をサスペンション部品等に取り付けるようにな
っている。また、図1に示す生産設備は、一方のワーク
セット台であるワーク載置台6に載ってライン搬送され
てきた内,外筒(ワーク)4,5を、本発明にかかるワ
ーク搬送装置1によって他方のワークセット台である成
形金型の下型7上にセットし、その下型7を所定の成形
位置に移動させて成形(ゴム材料の充填、固化、加硫処
理等)を行い、その成形後に再びその下型7を元の位置
に戻して製造された製品(ワーク)2をワーク搬送装置
1によって下型7内から取り出すようになっている。
尚、図1中9は、下型7の成形位置への移動をガイドす
るガイドレールを示し、10,11は、下型7の上面に
凹設された外筒セット部と内筒セット部、12,13
は、下型に設置された内筒セットピンとエジェクターピ
ンを夫々示す。
【0016】この実施例のワーク搬送装置1は、図外の
アクチュエータによって水平方向(前後,左右方向)に
移動する走行台14に、取付板15を介して3つの昇降
チャック機構部(第1,第2,第3昇降チャック機構部
16A,16B,16C)が設置されている。このう
ち、第1,第2昇降チャック機構部16A,16Bはワ
ーク載置台6からの内,外筒4,5の取り上げと、その
取り上げた内,外筒4,5の下型7へのセットを行い、
第3昇降チャック機構部16Cは下型7からの製品2の
取り出しを行う。
【0017】第1昇降チャック機構部16Aは、図1、
及び、図3,図4に示すように、エアシリンダ等から成
る昇降シリンダ17と、外筒5の外周面を把持するチャ
ックユニット18とを備え、昇降シリンダ17は、その
基部が走行台14の取付板15に固定設置されると共
に、昇降作動するロッド19の下端に支持板20が結合
されている。そして、この支持板20にはチャックユニ
ット18の基板21が昇降自在に吊り下げ支持されてい
る。具体的には、図3に示すように、チャックユニット
18の基板21上にはスリーブ22を外嵌した支持シャ
フト23が突設されていて、この支持シャフト23とス
リーブ22が、支持板20とその支持板20上に固設さ
れたガイド筒24に遊挿されると共に、そのガイド筒2
4から突出した支持シャフト23の先端部にストッパフ
ランジ25が結合された支持構造となっている。このた
め、チャックユニット18の基板21は、ストッパフラ
ンジ25がガイド筒24の端面に当接した状態で支持板
20に吊り下げ支持され、この状態から基板21に下方
から荷重が加えられると、スリーブ22がガイド筒24
に案内され基板21が支持板20に対して相対上昇す
る。尚、支持板20の下面26は支持板20に対する基
板21の相対上昇量を規制するストッパを成す。また、
支持板20には、基板21の上面に対向するように上昇
検出センサとしての近接スイッチ27が取り付けられ、
基板21が支持板20の下面26に当接する位置まで上
昇したときに、そのことをこの近接スイッチ27によっ
て検出するようになっている。
【0018】一方、チャックユニット18は、エアアク
チュエータ等によって開閉作動する一対のチャック爪2
8,28が前記基板21の下方に設けられ、このチャッ
ク爪28,28の閉方向の作動により外筒5の外周面を
把持するようになっている。また、チャック爪28,2
8間の僅かに上方位置には、外筒5の上端面(軸方向の
端面)が当接するワーク当て部材29が配設されてい
る。このワーク当て部材29は、チャック中心において
チャック爪28,28の作動方向と直交する方向に延出
し、しかも、その延出長さは取り扱う外筒5の最大外径
よりも長くなるように設定されている。したがって、取
り扱う外筒5の外径が変更になっても、ワーク当て部材
29は必ず外筒5の上端面の径方向の対角位置に安定し
て当接する。
【0019】尚、昇降シリンダ17とチャック爪駆動用
のエアアクチュエータは図外コントローラによって制御
されるが、昇降シリンダ17のロッド19の下降動作の
停止と、チャック爪28,28の把持及びその解除動作
は前記近接スイッチ27の検出信号に基づいて行われる
ようになっている。
【0020】また、第2昇降チャック機構部16Bは、
図1、及び、図5,図6に示すように、第1昇降チャッ
ク機構部16Aとほぼ同様の基本構成となっているが、
チャック爪28b,28bの作動やワーク当て部材29
bの配置等において第1昇降チャック機構部16Aと異
なっている。尚、第2,第3昇降チャック機構部16
B,16Cに関しては,図中、第1昇降チャック機構部
16Aと同一部分に同一符号を付してある。
【0021】第2昇降チャック機構部16Bのチャック
爪28b,28bは、内筒4をその内周側から把持する
ようになっており、そのため開作動によって内筒4を把
持し、閉作動によってその把持を解除する。また、ワー
ク当て部材29bは、チャック爪28b,28bが内筒
4をその内周側から把持する関係上、チャック爪28
b,28bの作動方向と直交する方向に延出させること
ができないため、同一形状のものがチャック爪28b,
28bの両側に一対配設されている。そして、このワー
ク当て部材29bの厚みは取り扱う内筒4の最大外径に
対応し得る充分な厚みに設定されている。したがって、
この場合にも内筒4の外径が変更になっても、ワーク当
て部材29bは必ず外筒5の端面の径方向の対角位置に
安定して当接することとなる。
【0022】また、この第2昇降チャック機構部16B
の場合、チャックユニット18bを吊り下げ支持する支
持シャフト23が支持板20側から下方に突設され、ガ
イド筒24がチャックユニット18bの基板21の下面
に取り付けられているが、この部分の機能としては第1
昇降チャック機構部16Aのものと全く同様である。
【0023】一方、第3チャック機構部16Cは、図
1、及び、図7に示すように第2昇降チャック機構部1
6Bとほぼ同様の基本構成となっているが、チャック爪
28c,28cの形状や近接スイッチ27cの配置等の
点において第2昇降チャック機構部16Bと異なってい
る。
【0024】即ち、第3昇降チャック機構部16Cのチ
ャック爪28c,28cは、下型7上の製品2の内筒4
をその内周側から把持するのであるが、下型7から製品
2を確実に取り出すために、その把持と同時に内筒4の
下端面を係止するようになっている。このため、チャッ
ク爪28c,28cは、取り扱う内筒4の最大軸長より
も長く、しかも、その下端部には、内筒4の下端面を係
止するための係止フランジ30が形成されている。そし
て、この係止フランジ30の下端は先細り状に膨出し、
その膨出した先端部分が下型7の上面(内筒ピン12の
上端部)に当接するセット台当て部31となっている。
つまり、第2昇降チャック機構部16Bは昇降シリンダ
17のロッド19の下降時にワーク当て部材29bが内
筒4の上端面に当接するようになっているが、第3昇降
チャック機構部16Cにあっては、ロッド19の下降時
にチャック爪28cの先端のセット台当て部31が下型
7の内筒ピン12に当接し、それによってチャックユニ
ット18c全体がロッド19に対して相対上昇するよう
になっている。
【0025】また、近接スイッチ27cはそのセンサ面
が水平方向に向くように支持板20に取り付けられ、チ
ャックユニット18cがロッド19に対して相対上昇し
たときに、基板21が支持板20の下面に当接する前に
その基板21の設定量の相対上昇を検出するようになっ
ている。したがって、第3昇降チャック機構部16Cに
あっては、昇降シリンダ17のロッド19の下降は基板
21が支持板20の下面に当接する前に停止する。
【0026】以上のように構成された生産設備におい
て、図2に示す防振ブッシュ2の製造を行う場合には、
まず、第1昇降チャック機構部16Aと第2昇降チャッ
ク機構部16Bの各チャックユニット18,18bに外
筒5と内筒4を夫々把持させる。
【0027】この場合、最初に、走行台14の移動によ
って第2昇降チャック機構部16Bをワーク載置台6の
上方に位置させ、その状態において第2昇降チャック機
構部16Bの昇降シリンダ17を作動してそのロッド1
9の下降を開始する。こうして、ロッド19が下降する
と、チャック爪28b,28bの先端が内筒4の内部に
挿入されると共に、ワーク当て部材29bが内筒5の上
端面に当接する。このため、この後にさらにロッド19
が下降すると、チャックユニット18bがロッド19に
対して相対上昇するようになり、こうしてチャックユニ
ット18bが支持板20の下面に当接するまで設定量相
対上昇すると、そのことが近接スイッチ27によって検
出される。そして、チャックユニット18bの設定量の
上昇が近接スイッチ27によって検出されると、昇降シ
リンダ17のロッド19の下降がその検出信号に基づい
て停止し、その直後にチャック爪28b,28bが開作
動して内筒4の内周面を把持すると共に、昇降シリンダ
17のロッド19が初期位置まで上昇する。
【0028】こうして内筒4の把持を完了すると、つづ
いて、走行台14の移動によって第1昇降チャック機構
部16Aをワーク載置台6の上方に位置させ、その状態
において第1昇降チャック機構部16Aの昇降シリンダ
17を作動させてそのロッド19を下降させる。この場
合も、第2昇降チャック機構部16Bの場合と同様に、
ロッド19の下降によってワーク当て部材29が外筒5
の上端面に当接し、それにより、チャックユニット18
がロッド19に対して相対上昇する。そして、チャック
ユニット18が設定量相対上昇すると、チャックユニッ
ト18が支持板20の下面26に当接すると共に、その
ことが近接スイッチ27によって検出され、ロッド19
の下降がその検出信号に基づいて停止する。そして、そ
の直後にチャック爪28,28が閉作動して外筒5の外
周面を把持すると共に、昇降シリンダ17のロッド19
が初期位置まで上昇する。
【0029】次に、各チャックユニット18,18bに
把持した外筒5と内筒4の下型7内へのセットに移行す
るが、この場合には、まず、走行台14の移動によって
第1昇降チャック機構部16Aを下型7の上方に位置さ
せ、その状態において第1昇降チャック機構部16Aの
昇降シリンダ17を作動させてそのロッド19の下降を
開始する。こうして、ロッド19が下降すると、チャッ
クユニット18に把持した外筒5の下端が下型7の外筒
セット部10内に嵌合されると共に、その嵌合の際の抵
抗によってチャックユニット18がロッド19に対して
相対上昇する。そして、チャックユニット18が設定量
相対上昇すると、チャックユニット18が支持板20の
下面に当接すると共に、そのことが近接スイッチ27に
よって検出され、ロッド19の下降動作はこの検出信号
に基づいて停止する。このロッド19の停止時には、チ
ャックユニット18が支持板20の下面に当接して昇降
シリンダ17の作動力が一瞬外筒5に作用するため、外
筒5はその力によって下型7の外筒セット部10内に確
実に嵌合セットされる。そして、ロッド19の下降が停
止すると、その直後にチャック爪28,28が開作動し
て外筒5の把持を解除すると共に、昇降シリンダ17の
ロッド19が初期位置まで上昇する。
【0030】こうして、外筒5のセットが完了すると、
同様にして第2昇降チャック機構部16Bによって下型
7内への内筒4のセットが行われ、そのセットが完了す
ると、昇降シリンダ17のロッド19が初期位置まで上
昇する。
【0031】この後、内,外筒4,5をセットした下型
7を所定の成形位置に移動させて成形を行い、その成形
が完了したところで、再び下型7を元の位置に戻して下
型7からの製品2の取り出しを行う。
【0032】この製品2の取り出しに際しては、まず、
下型7のエジェクターピン13によって製品2を突き上
げ、その製品2を下型7の外筒セット部10から上方に
僅かに持ち上げておき、その状態において走行台14を
移動させて第3昇降チャック機構部16Cを下型7の上
方に位置させ、さらにこの状態から第3昇降チャック機
構部16Cの昇降シリンダ17を作動させてそのロッド
19を下降させる。こうしてロッド19が下降すると、
チャック爪28c,28cが製品2の内筒4を貫通して
その先端のセット台当て部31が下型7の内筒ピン12
の上端に当接し、それによってチャックユニット18c
がロッド19に対して相対上昇するようになる。そし
て、チャックユニット18cが設定量相対上昇すると、
そのことが近接スイッチ27によって検出され、ロッド
19の下降動作がこの検出信号に基づいて停止すると共
に、チャック爪28c,28cが開作動して内筒4の内
周面を把持する。尚、このときチャック爪28c,28
cはその先端部(セット台当て部31)を内筒ピン12
に当接させた状態で開作動するが、その当接部にはチャ
ックユニット18cの自重だけが作用して昇降シリンダ
17の作動力は作用しないため、チャック爪28c,2
8cの開動作には何ら支障を来すことがない。
【0033】そして、前記チャック爪28c,28cに
よる内筒4の把持が行われた直後には、昇降シリンダ1
7のロッド19が初期位置まで上昇し、それによって製
品2が下型7から完全に取り出される。また、このとき
チャック爪28c,28cの先端の係止フランジ30が
内筒4の下面に当接し、それによって取り出し時の製品
2の脱落が防止される。そして、こうして下型7から取
り出された製品2は走行台14の移動によって所定の位
置まで搬送される。
【0034】このワーク搬送装置1の場合、以上で動作
を説明したように、ワーク載置台6からの内,外筒4,
5の取り上げ、取り上げた内,外筒4,5の下型7への
セット、下型7からの製品2の取り出しのいずれの場合
にも、ロッド19の下降動作の停止が、ロッド19に対
するチャックユニット18,18b,18cの相対上昇
量に基づいて為されるため、各ロッド19の下降停止位
置は昇降シリンダ17の作動の都度に自動的に調整され
ることとなる。したがって、このワーク搬送装置1にお
いては、内,外筒4,5の高さ(軸方向長さ)の変更
や、それに伴う下型7の高さ(内筒ピン12の高さ)の
変更があっても、特別な段取り調整を行うことなく、そ
の変更に柔軟に対応することができる。このため、この
ワーク搬送装置1を採用した場合には、同一製造ライン
でサイズの異なる製品を混在させて製造することも可能
である。
【0035】尚、この発明の実施例は以上で説明したも
のに限るものではなく、例えば、チャックユニット1
8,18b,18cがロッド19に対して設定量相対上
昇したことを検出する上昇検出センサは、近接スイッチ
27,27cに代えて接触式のスイッチ等を採用するよ
うにしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、チャッ
クユニットを、昇降シリンダのロッドに昇降自在に吊り
下げ支持すると共に、このチャックユニットに、ワーク
の上面に当接するワーク当て部を設け、さらに、前記チ
ャックユニットがロッドに対して設定量相対上昇したこ
とを検出する上昇検出センサを設けて、前記ロッドの下
降をこの上昇検出センサの検出信号に基づいて停止させ
るようにしたので、昇降シリンダの作動の都度に、ワー
クセット台上で確実にワークを把持またはその把持を解
除し得るようにロッドの下降位置を自動調整することが
でき、そのため特別な段取り調整を行うことなく、高さ
の異なる多種のワークに柔軟に対応することができる。
したがって、多種のワークを扱う場合に段取り調整を行
う必要がない分生産効率を向上させることができる。
【0037】請求項4の発明は、さらに昇降シリンダの
ロッドに対するチャックユニットの相対上昇量を規制す
るストッパを設け、ワークをワークセット台上にセット
する際に、チャックユニットがこのストッパに規制され
る位置まで相対上昇したことを上昇検出センサによって
検出するようにしたので、ワークがワークセット台上に
接触してチャックユニットが設定量相対上昇したときに
昇降シリンダの作動力が一瞬ワークに作用してからロッ
ドの下降が停止することとなり、したがって、ワークを
ワークセット台上に嵌合セットする場合等にはより確実
なワークのセットが可能になる。
【0038】また、請求項5の発明は、チャックユニッ
トを、昇降シリンダのロッドに昇降自在に吊り下げ支持
すると共に、このチャックユニットに、ワークセット台
の上面に当接するセット台当て部を設け、さらに、前記
チャックユニットがロッドに対して設定量相対上昇した
ことを検出する上昇検出センサを設けて、前記ロッドの
下降をこの上昇検出センサの検出信号に基づいて停止さ
せるようにしたので、ワーク把持のための昇降シリンダ
の作動の都度にワークセット台の高さに合わせてロッド
の下降位置を自動調整することができる。したがって、
ワークの変更等に伴うワークセット台の高さの変更に対
して、特別な段取り調整を行うことなく柔軟に対応する
ことができ、その結果、生産効率の確実な向上を図るこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す側面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
【図3】同実施例を示す図1のA矢視図。
【図4】同実施例を示す図3の下面図。
【図5】同実施例を示す図1のB矢視図。
【図6】同実施例を示す図5の下面図。
【図7】同実施例を示す図1のC矢視図。
【符号の説明】
6…ワーク載置台(ワークセット台)、 7…下型(ワークセット台)、 14…走行台、 17…昇降シリンダ、 18,18b,18c…チャックユニット、 19…ロッド、 26…下面(ストッパ)、 27,27c…近接スイッチ(上昇検出センサ)、 29…ワーク当て部材(ワーク当て部)、 31…セット台当て部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク搬送位置間を水平方向に移動する
    走行台に昇降シリンダが取り付けられ、この昇降シリン
    ダのロッドに、ワークを把持するチャックユニットが支
    持されて成るワーク搬送装置において、 前記チャックユニットを、昇降シリンダのロッドに昇降
    自在に吊り下げ支持すると共に、このチャックユニット
    に、ワークの上面に当接するワーク当て部を設け、さら
    に、前記チャックユニットがロッドに対して設定量相対
    上昇したことを検出する上昇検出センサを設けて、前記
    ロッドの下降をこの上昇検出センサの検出信号に基づい
    て停止させるようにしたことを特徴とするワーク搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 ワークセット台からワークを取り上げる
    際のロッドの下降を前記上昇検出センサの検出信号に基
    づいて停止させることを特徴とする請求項1に記載のワ
    ーク搬送装置。
  3. 【請求項3】 チャックユニットに把持したワークをワ
    ークセット台にセットする際のロッドの下降を前記上昇
    検出センサの検出信号に基づいて停止させることを特徴
    とする請求項1に記載のワーク搬送装置。
  4. 【請求項4】 昇降シリンダのロッドに対するチャック
    ユニットの相対上昇量を規制するストッパを設け、チャ
    ックユニットがこのストッパに規制される位置まで相対
    上昇したことを前記上昇検出センサによって検出するこ
    とを特徴とする請求項3に記載のワーク搬送装置。
  5. 【請求項5】 ワーク搬送位置間を水平方向に移動する
    走行台に昇降シリンダが取り付けられ、この昇降シリン
    ダのロッドに、ワークを把持するチャックユニットが支
    持されて成るワーク搬送装置において、 前記チャックユニットを、昇降シリンダのロッドに昇降
    自在に吊り下げ支持すると共に、このチャックユニット
    に、ワークセット台の上面に当接するセット台当て部を
    設け、さらに、前記チャックユニットがロッドに対して
    設定量相対上昇したことを検出する上昇検出センサを設
    けて、前記ロッドの下降をこの上昇検出センサの検出信
    号に基づいて停止させるようにしたことを特徴とするワ
    ーク搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002254503A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Tahara:Kk 中空成形機における中空成形品の取出方法
KR20060035256A (ko) * 2004-10-22 2006-04-26 한국전기초자 주식회사 음극선관용 패널 이송장치
JP2013119153A (ja) * 2011-12-09 2013-06-17 Kawasaki Heavy Ind Ltd ロボットハンド装置
CN105058689A (zh) * 2015-08-17 2015-11-18 广州达意隆包装机械股份有限公司 一种公仔玩具骨架机器人抓放工装夹具

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