JPH10217124A - 中子付鋳造品のブラスト方法 - Google Patents

中子付鋳造品のブラスト方法

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JPH10217124A
JPH10217124A JP3325497A JP3325497A JPH10217124A JP H10217124 A JPH10217124 A JP H10217124A JP 3325497 A JP3325497 A JP 3325497A JP 3325497 A JP3325497 A JP 3325497A JP H10217124 A JPH10217124 A JP H10217124A
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JP
Japan
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core
casting
sand
blasting
shot
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JP3325497A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Ura
宣明 浦
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Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な中子を使用した鋳造品の表面清掃と中
子の除去とを効率よく行なうブラスト方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 中子付鋳造品を垂直回転させてほぐされ
ている中子砂を予め排出した後にショツトの投射による
ブラスト処理をし、ブラスト処理によりほぐされと中子
砂と鋳造品内に入り込んだショツトの排出をした後に再
びブラスト処理及び中子砂とショツトの排出を繰り返す
ことを特徴とする中子付鋳造品のブラスト方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば自動車エンジ
ンのシリンダブロックのように複雑な形状の砂中子を使
用して鋳造した中子付鋳造品の表面清掃と鋳造品内部に
残されている砂中子の除去をするブラスト方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来自動車エンジンのシリンダブロック
の鋳造は、入口が狭く奥行きが深い複雑な形状のピスト
ン穴あるいはこれを取り囲む冷却水用穴等を砂中子によ
り形成するようにしている。このように複雑な中子を使
用して鋳造された鋳造品は、その表面の清掃と中子の除
去を目的として鋳造品を垂直回転させながらショツトを
投射する所謂ブラスト処理がおこなわれるのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような複雑な中
子を使用した鋳造品のブラスト処理では複雑に入り組ん
だ中子の除去がむずかしくブラスト処理の前に作業者が
それぞれの穴にドリル等を差し込んだり、ブラスト処理
後に再度エアーブラストをして仕上げる等余分な作業を
行なっている。また上記のような前処理あるいは後処理
をしないようにするためには鋳造品の表面清掃に対して
必要以上のショツト投射をしており、ブラスト効率が極
端に低下する問題があった。本発明は上記の問題に鑑み
て成されたもので複雑な中子を使用した鋳造品の表面清
掃と中子の除去とを効率よく行なうブラスト方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明における中子付鋳造品のブラスト方法は、第
1に中子付鋳造品を搬入クランプして垂直回転させ、も
って鋳造品内部においてほぐされている中子砂を排出す
る砂排出工程と、該砂排出工程を終えた鋳造品をクラン
プのまま垂直回転させながらショツトの投射を行なって
鋳造品の表面及び中子砂部分をブラストするブラスト工
程と、該ブラスト工程を終えた鋳造品をクランプのまま
垂直回転をさせ、もってブラストによりほぐされて鋳造
品内に残された中子砂及び鋳造品内に入り込んだショツ
トを排出する砂、ショツト排出工程と、前記ブラスト工
程及び砂、ショツト排出工程をさらに1回以上繰り返し
行なう繰り返し工程と、該繰り返し工程を終えた鋳造品
のクランプを解除して該鋳造品を搬出する搬出工程と、
を具備したことを特徴とし、第2に前記ブラスト工程及
び繰り返し工程におけるショツトの投射を一時的に停止
して鋳造品の垂直回転により鋳造品内に溜ったショツト
を落下排出させることを特徴とし、第3に前記繰り返し
工程と搬出工程との間において鋳造品をクランプのまま
垂直回転をさせ、もって残りの中子砂を鋳造品から排出
させる再排出工程をさらに有することを特徴とし、第4
に前記鋳造品が間歇円運動により移動されることを特徴
とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1において、外形を八角形
にすると共に中央部を円形にくり抜いたドーナツ形状の
キャビネット1がもうけられ、該キャビネット1内は押
し開き可能なゴム板ノレン等のシール材2、2により8
等分に仕切られて略台形の8室を順次連通連結して環状
にされた状態に構成されている。前記8室のうちの中央
上部の室を第1ステーションAとし、反時計回りに第2
〜第8ステーションB〜Hとされている。前記第1ステ
ーションAには中子付鋳造品Wを搬入するための搬入機
3が外部から内部に臨んだ状態にして配置されており、
第3ステーションC第5ステーションEの天井部にはシ
ョツトの供給ホッパ4にゲート5を介して連通する複数
の遠心投射機6、6がそれぞれ設けられていて第3及び
第5ステーションC、E内の中央部に向けてショツトを
投射するように構成されている。
【0006】また前記第8ステーションHにはブラスト
処理済の鋳造品Wを搬出するための搬出機7が外部から
内部に臨んだ状態にして配置されている。さらに図2に
示すように前記キャビネット1の中央部空間(円形にく
り抜いた部分)には45度づつ図1矢印方向に間歇回転
をする回転テーブル8が配置されていて、該回転テーブ
ル8の周端上部には、各ステーションA〜Hの内部にお
いてクランプ爪9、9により鋳造品Wをクランプすると
共にこのクランプ爪9、9を上下方向に垂直回転させる
8機のクランプ回転機10、10の基端部が各ステーシ
ョンA〜Hに対応して取り付けられている。なお前記キ
ャビネット1の内側面(各ステーションA〜Hの内側面
全体)に対して前記クランプ回転機10、10の回転軸
10A、10A部が横移動通過できる切欠きの環状穴に
構成され、この環状穴は図示されないシール体によりシ
ョツト飛び出しを防止できるようにされている。
【0007】このように構成されたものは第1ステーシ
ョンA内に位置されたクランプ回転機10は下側のクラ
ンプ爪9が搬入機3の若干下方に位置された状態で搬入
機3により中子付鋳造品Wがクランプ爪9、9の間位置
に搬入される。次にクランプ爪9、9が閉じられて中子
付鋳造品を搬入機3から若干浮き上がらせた位置に上昇
させると共にクランプする。(図2参照) 次に回転テーブル8が45度回転してクランプされた中
子付鋳造品Wをシール材2を押し開いて通過させ第2ス
テーシヨンBに移動させた後クランプ回転機10の回転
作動により鋳造品Wをクランプ爪9、9によるクランプ
のまま上下方向に垂直回転させて鋳造品内でほぐされて
いる中子砂(中子の一部)を排出させる。次に回転テー
ブル8がさらに45度回転して一部の砂排出を終えた鋳
造品Wを第3ステーションCに移動させた後クランプ回
転機10の回転作動により鋳造品Wをクランプしたまま
上下方向に垂直回転させながら遠心投射機6、6により
ショツトを鋳造品Wに向けて投射し鋳造品Wの表面清掃
及び中子除去のブラスト処理を行なう。この場合中子は
全部がほぐされるのではなく略半分の中子がほぐされる
が鋳造品内には中子砂の一部が残ると共にショツトの一
部が入り込んでショツトの投射を続けても残りの中子部
分のほぐしがむずかしい状況になる。
【0008】次に回転テーブル8がさらに45度回転し
てブラスト処理を終えた鋳造品Wを第4ステーションD
に移動させた後クランプ回転機10の回転作動により鋳
造品Wを上下方向に垂直回転させて前記鋳造品内に残っ
ている中子砂及び入り込んだショツトを排出させる。次
に回転テーブル8がさらに45度回転して中子砂及びシ
ョツトを排出した鋳造品Wを第5ステーションEに移動
させ、第3ステーションCでの処理と同じ処理をして中
子を完全にほぐした後回転テーブル8のさらなる作動に
より鋳造品Wを第6ステーションFに移動させ第4ステ
ーションDでの処理と同じ処理をして鋳造品内に残って
いる中子砂及びショツトの排出を行なう。すなわちブラ
スト処理工程と中子砂およびショツトの排出工程が繰り
返し行なわれる。さらに回転テーブル8が45度回転し
て鋳造品Wを第7ステーションGに移動させた後第6ス
テーションFでの処理と同じ処理を行ない鋳造品内に残
っている中子砂の完全排出をする。次に回転テーブル8
がさらに45度回転して鋳造品Wを第8ステーションH
に移動させ、クランプ回転機10のクランプ爪9、9を
開いてブラスト処理済の鋳造品を搬出機7上に移し替
え、鋳造品Wは機外に搬出される。次に回転テーブル8
がさらに45度回転してクランプ爪9、9を開いた状態
のクランプ回転機10を第1ステーシヨンAに移動させ
て上記のブラスト処理を繰り返す。なお8機のクランプ
回転機10、10は同時にそれぞれのステーションにお
いてそれぞれの処理を行なうものである。
【0009】以上のように鋳造品内においてほぐされて
いる中子砂を予め排出してからショツトの投射をし、中
子のほぐしがむずかしくなる時点でほぐされた中子砂と
鋳造品内に入り込んだショツトの排出を行なった後再び
ショツトによるブラスト処理と、中子砂及びショツトの
排出を繰り返すから複雑な中子のほぐしが効率よく行な
われる。なお第3ステーシヨンC及び第5ステーション
Eにおけるショツトの投射を途中においてゲート5を閉
じる等して一時的に停止し、鋳造品の垂直回転のみを続
けて鋳造品内にある中子砂及び入り込んだショツトを排
出して再びショツトの投射をすることにより前記ブラス
ト処理(中子砂ほぐし)をさらに効果的に行なうことが
できる。また鋳造品が間歇円運動により移動されるため
クランプ回転機をキャビネット1内において循環させて
利用できる。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなように
複雑な中子付鋳造品を垂直回転させて鋳造品内でほぐさ
れている中子砂を予め排出した後にブラスト処理をし、
ブラスト処理によりほぐされた中子砂とショツトの排出
を繰り返すものであるから中子のほぐしを効率よくでき
るようになり鋳造品の表面清掃に対して必要以上のショ
ツトの投射をなくしてブラスト処理ができるようにな
る。またブラスト処理においてショツトの投射を一時停
止させて中子砂及びショツトの排出をした後再びショツ
トの投射をすることにより、中子の砂ほぐしをさらに効
果的に行なうことができるようになる。さらに鋳造品を
間歇円運動により移動させることによりクランプ回転機
をキャビネット内で循環利用でき設備的にも小規模にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の平面図である。
【図2】図1におけるイーイ矢視図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 シール材 3 搬入機 5 ゲート 6 遠心投射機 7 搬出機 8 回転テーブル 9 クランプ爪 10 クランプ回転機 W 鋳造品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中子付鋳造品を搬入クランプして垂直回
    転させ、もって鋳造品内部においてほぐされている中子
    砂を排出する砂排出工程と、該砂排出工程を終えた鋳造
    品をクランプのまま垂直回転させながらショツトの投射
    を行なって鋳造品の表面及び中子砂部分をブラストする
    ブラスト工程と、該ブラスト工程を終えた鋳造品をクラ
    ンプのまま垂直回転をさせ、もってブラストによりほぐ
    されて鋳造品内に残された中子砂及び鋳造品内に入り込
    んだショツトを排出する砂、ショツト排出工程と、前記
    ブラスト工程及び砂、ショツト排出工程をさらに1回以
    上繰り返し行なう繰り返し工程と、該繰り返し工程を終
    えた鋳造品のクランプを解除して該鋳造品を搬出する搬
    出工程と、を具備したことを特徴とする中子付鋳造品の
    ブラスト方法。
  2. 【請求項2】 前記ブラスト工程及び繰り返し工程にお
    けるショツトの投射を一時的に停止して鋳造品の垂直回
    転により鋳造品内に溜ったショツトを落下排出させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の中子付鋳造品のブラスト
    方法。
  3. 【請求項3】 前記繰り返し工程と搬出工程との間にお
    いて鋳造品をクランプのまま垂直回転をさせ、もって残
    りの中子砂を鋳造品から排出させる再排出工程をさらに
    有する請求項1及び請求項2記載の中子付鋳造品のブラ
    スト方法。
  4. 【請求項4】 前記鋳造品が間歇円運動により移動され
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の中子付鋳造品のブラスト方法。
JP3325497A 1997-01-31 1997-01-31 中子付鋳造品のブラスト方法 Pending JPH10217124A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013005763A1 (ja) * 2011-07-07 2013-01-10 新東工業株式会社 ショット処理装置
CN115157126A (zh) * 2022-07-07 2022-10-11 宁波欧翔精细陶瓷技术有限公司 一种汽车配件用自动喷砂装置
CN115179199A (zh) * 2022-07-29 2022-10-14 广州大学 一种圆柱滚子滚动表面强化研磨加工设备

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