JPH10216946A - 転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物の溶接装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付金物の環状フラ
ンジ部と転炉出鋼口フランジとの溶接固定作業の能率向
上、省人化による安全確保。 【解決手段】 スタッドを有する蝶番式継手１２は、転
炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物５の環状フランジ部７
の周縁部の６箇所に固着されている。取付金物支持管１
０が転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物５に挿入され
る。シリンダ１１を縮めてスタッドガン支持アーム９を
移動してスタッドガン１７を蝶番式継手１２に配された
スタッドに押し付け、スタッドを転炉出鋼口８に溶接す
る。旋回シリンダ８によりアーム９を回動させて、他の
位置に固着された蝶番式継手１２のスタッドを溶接す
る。これにより、環状フランジ部７と転炉出鋼口フラン
ジ８とが溶接固定される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、転炉の出鋼口の
スリーブ煉瓦取替え時に、転炉の出鋼口スリーブ煉瓦取
付け金物の環状フランジ部を転炉出鋼口フランジ（転炉
金物）に溶接するための自動溶接装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】転炉には、精錬された溶融金属を排出す
るための出鋼口が設けられている。図１７は従来の転炉
の出鋼口の近傍の概略断面図である。転炉の出鋼口近傍
は、鋼板製の炉体の鉄皮１ａと内張り煉瓦２ａと出鋼口
煉瓦２ｂと、断面が略円形の出鋼口３より構成されてい
る。

【０００３】出鋼口３に嵌挿されたスリーブ煉瓦４は溶
融金属の排出によって溶損するので、例えば、概ね１７
０〜１８０回毎に交換および補修されている。スリーブ
煉瓦の交換作業は次のように行なわれる。即ち、溶損し
た出鋼口３をスリーブ煉瓦４の外周径に応じた内筒状に
加工し、出鋼口スリーブ煉瓦取付金物（以下、「取付け
金物」という）５の円筒部６を、スリーブ煉瓦４内に挿
入し、炉体１の出鋼口３に挿入する。そして、取付け金
物５の環状フランジ部７と出鋼口３部分の炉体外壁１ａ
の突設された環状の転炉出鋼口フランジ８とを溶接によ
り固定する。そして、転炉内からスリーブ煉瓦４と出鋼
口煉瓦２ｂとの隙間に液状の不定形耐火物（図示せず）
を注入し、これを固化して隙間を塞ぐと共に、スリーブ
煉瓦４を固定する。取付け金物５は、出鋼口３から出鋼
される溶融金属によって溶解し流出する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記において、取付け
金物５の環状フランジ部７と転炉出鋼口フランジ８とを
溶接固定する作業については、従来は、作業員の人手作
業によって行なわれている。

【０００５】しかしながら、転炉工場内には複数の転炉
が並べて設けられ、更に、転炉操業のための種々の設備
が設けられ、そして、場内の作業は高熱下且つ高所で行
なわれる悪環境であり、作業性が悪く且つ危険性が伴
う。更に、スリーブ煉瓦の交換および補修作業は実施時
間が深夜に及ぶこともあり作業員の疲労が大きいといっ
た問題がある。

【０００６】このようなことから、上記の溶接作業を自
動化で実施できる装置の開発が求められているが、かか
る装置はいまだ提案されていない。従って、この発明の
目的は、転炉出鋼口のスリーブ煉瓦の交換および補修に
際し、出鋼口スリーブ煉瓦取付金物の環状フランジ部と
転炉出鋼口フランジとの溶接による固定作業を、自動化
によって実施することができる溶接装置を提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
円筒状のスリーブ煉瓦に挿入され前記スリーブ煉瓦と一
体となって転炉出鋼口に挿入された、転炉出鋼口スリー
ブ煉瓦取付け金物の環状フランジ部を、転炉出鋼口フラ
ンジに溶接固定するための溶接装置において、前記溶接
装置は、固定フレームと、前記固定フレームに固定され
た、前記転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物に挿入可能
な取付金物支持部と、前記取付金物支持部の長手方向に
摺動可能に設けられた摺動体と、前記摺動体に設けられ
た２本のアームを有する溶接ガン支持アームと、前記溶
接ガン支持アームの先端部に設けられたスタッド溶接ガ
ンと、前記溶接ガン支持アームを前記摺動体を中心にし
て周方向に回動させるための回動機構と、前記摺動体を
摺動させて前記環状フランジ部の周方向に固着されてい
る複数のスタッド溶接用継手のスタッドに前記スタッド
溶接ガンを押し付けるためのシリンダ機構とからなり、
前記シリンダ機構によって前記スタッドに押し付けられ
た前記スタッド溶接ガンによって前記スタッドを前記転
炉出鋼口フランジに溶接すると共に前記回動機構によっ
て前記スタッド溶接ガンを回動して全ての前記スタッド
を溶接して前記環状フランジ部と前記転炉出鋼口フラン
ジとを溶接固定することに特徴を有するものである。

【０００８】請求項２記載の発明は、円筒状のスリーブ
煉瓦に挿入され前記スリーブ煉瓦と一体となって転炉出
鋼口に挿入された、転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物
の環状フランジ部を、転炉出鋼口フランジに溶接固定す
るための溶接装置において、前記溶接装置は、固定フレ
ームと、前記固定フレームに固定された、前記転炉出鋼
口スリーブ煉瓦取付け金物に挿入可能な取付金物支持部
と、前記取付金物支持部の長手方向に摺動可能に設けら
れた摺動体と、前記摺動体に前記取付金物支持部を中心
にして放射状に設けられたアームからなる溶接ガン支持
アームと、前記溶接ガン支持アームの先端部に設けられ
たスタッド溶接ガンと、前記摺動体に設けられた、その
ロッドが前記取付金物支持部に固定され、前記摺動体を
摺動させて前記環状フランジ部の周方向に固着されてい
る複数のスタッド溶接用継手のスタッドに前記スタッド
溶接ガンを押し付けるためのシリンダ機構と、前記スタ
ッド溶接ガンの作動制御機構とからなり、前記シリンダ
機構によって前記スタッドに押し付けられた前記スタッ
ド溶接ガンによって前記スタッドを同時にまたは前記作
動制御機構により通電部を切り換えて前記転炉出鋼口フ
ランジに溶接して、前記環状フランジ部と前記転炉出鋼
口フランジとを溶接固定することに特徴を有するもので
ある。

【０００９】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の発明において、前記スタッド溶接用継手は、前記
環状フランジ部に固着された、貫通穴を有する継手板
と、前記継手板の前記貫通穴の内側に設けられた、貫通
穴を有する絶縁材と、前記継手板および前記絶縁材の前
記貫通穴を貫通して配されたスタッドと、前記継手板の
貫通穴の周囲に設けられたシール材とからなることに特
徴を有するものである。

【００１０】請求項４記載の発明は、請求項１または２
記載の発明において、前記スタッド溶接用継手は、前記
環状フランジ部に固着された固着部および前記固着部に
折り曲げ自在に連結された、前記転炉出鋼口フランジに
向けて折れ曲がる力が付与された、貫通穴を有する可動
部からなる継手板と、前記可動部の内側に設けられた、
貫通穴を有する絶縁材と、前記可動部および前記絶縁材
の前記貫通穴を貫通して配されたスタッドと、前記可動
部の貫通穴の周囲に設けられたシール材とからなること
に特徴を有するものである。

【００１１】請求項５記載の発明は、請求項１または２
記載の発明において、前記スタッド溶接用継手は、略Ｌ
字状のスタッドからなり、前記略Ｌ字状のスタッドは、
その一方部が前記環状フランジ部に対してほぼ水平に、
そして、その他方部は前記転炉出鋼口フランジに対して
ほぼ垂直に配され、前記スタッド溶接ガンによって前記
略Ｌ字状のスタッドを前記環状フランジ部および前記転
炉出鋼口フランジに溶接して前記環状フランジ部と前記
転炉出鋼口フランジとを固定することに特徴を有するも
のである。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図１はこの発明の溶接装置
の第一実施態様を転炉出鋼口のスリーブ煉瓦交換作業状
態で示す側面図、図２はこの発明の溶接装置の第一実施
態様を示す側面図、図３は正面図、図４は図３の背面
図、図５は取付け金物ストッパを示す正面図、図６は固
定冠座部を示す正面図、図７は側面図である。

【００１３】図面に示すように、この発明は、円筒状の
スリーブ煉瓦４に挿入され一体となった転炉出鋼口スリ
ーブ煉瓦取付け金物５の環状フランジ部７を、転炉出鋼
口フランジ８にスタッド溶接固定して、スリーブ煉瓦４
を転炉出鋼口に装着固定するための溶接装置である（図
１６参照）。

【００１４】取付け金物５は、スリーブ煉瓦４の端面が
当接する環状フランジ部７および一端が環状フランジ部
７と固着された円筒部６からなっている。取付け金物５
は円筒状のスリーブ煉瓦４に挿入されて一体となってい
る（図１６参照）。

【００１５】取付け金物支持部１０は管体により構成さ
れている（以下、「取付け金物支持管１０」という）。
取付け金物支持管１０は、取付け金物５の円筒部６に挿
入可能な大きさを有し、本実施態様では断面正方形の角
管が使用されている。取付け金物支持管１０の一方端
は、固定冠座１９にボルト止めされている（図６、図７
参照）。

【００１６】固定冠座１９は、スリーブ煉瓦交換装置の
溶接装置装着受座２５に固定され、そして、受座２５
は、前記スリーブ煉瓦交換装置のヘッド２４に固定され
ている。なお、スリーブ煉瓦交換装置については図示は
しないが、転炉の下方の所定位置の床面または設置台の
自走台車に設けられ、スリーブ煉瓦４および取付金物５
を転炉出鋼口に挿入する機能を備える。

【００１７】取付け金物支持管１０の長手方向の途中に
は、円板状の取付け金物ストッパ２１が嵌めこまれ固着
されている。３２はストッパ２１に設けられた補強リブ
である。

【００１８】ストッパ２１の固定冠座１９側では、取付
け金物支持管１０の外側に断面正方形のライナー（摺動
体）２７が嵌め込まれている。そして、取付け金物支持
管１０とライナー２７とは、摺動可能となっている。

【００１９】ライナー２７の外側には、アーム旋回支持
筒２３が固定されて設けられている。支持筒２３の外側
には、ブッシュ３０が嵌め込まれ、その外側には、ボス
２２が嵌め込まれている（図３参照）。ボス２２は支持
筒２３の周囲でブッシュ３０を介して回転可能である。

【００２０】ボス２２にはスタッドガン支持アーム９が
取り付けられている。２８は、支持アーム固定ナットで
ある。支持アーム９は、取付け金物支持管１０の両側
に、前記支持管１０と直交して設けられた２つのアーム
からなっている（図３、図４参照）。スタッドガン支持
アーム９の先端には、それぞれスタッドガンホルダー２
６を介してスタッド溶接ガン１７が設けられている（図
１４参照）。２つのスタッドガン１７の各々は、それぞ
れ作動制御機構（図示せず）に接続されている。

【００２１】支持アーム９と固定冠座１９との間には、
支持筒２３の外側に、２基の旋回シリンダ支持架台２０
を介してアーム旋回シリンダ１８が設けられている。シ
リンダ１８のロッド１８ａの先端は、支持アーム９に設
けられた突出部９ａに軸着されている（図１、図２、図
３、図４参照）。このように設けられたシリンダ１８を
伸縮することにより、支持アーム９は、取付け金物支持
管１０（支持筒２３）を中心にしてボス２２およびブッ
シュ３０の作用により周方向に回転自在である（図３参
照）。

【００２２】ボス２２とストッパ２１との間には、支持
筒２３の両側に、２基のアーム押付シリンダ架台３１が
設けられている（図４参照）。このようにして設けられ
た架台３１の各々には、アーム押付シリンダ１１が設け
られており、各々のシリンダ１１のロッド１１ａは、ス
トッパ２１の両側にボルト止めされている（図５参
照）。

【００２３】このように構成された、支持アーム９およ
びアーム旋回のためのシリンダ１８等の機構は、取付け
金物支持管１０とライナー２７との摺動作用によって、
シリンダ１１を伸縮することによって、取付け金物支持
管１０の長手方向に移動自在であり、シリンダ１１を縮
めることにより、支持アーム９をストッパ２１に近づけ
てスタッドガン１７をスタッドに押し付けることができ
る。２つのスタッドガン１７の各々は、それぞれ作動機
構（図示せず）に接続されており、スタッド溶接が可能
である。

【００２４】図１５はこの発明の第二実施態様を示す側
面図、図１６は正面図である。図１５、図１６に示すよ
うに、本実施態様においては、支持アーム９９が、取付
け金物支持管１０を中心にして周方向に放射状に６つに
分かれて設けられている。アームの数は４〜８個、また
は、それ以上でもよい。支持アーム９９は、支持アーム
固定筒３５に固定されて設けられており、回動しない構
造である。６つのアームのそれぞれの先端には、スタッ
ドガンホルダー２６を介してスタッドガン１７が設けら
れている。６つのスタッドガン１７の各々は、それぞれ
作動制御機構（図示せず）に接続されている。本実施態
様においては、６つのスタッドガン１７の全部をスタッ
ド溶接部とする構成にすることができ、迅速な溶接作業
が可能である。また、省電力のために、前記作動制御機
構により６つのスタッドガン１７の個々または複数個に
順次通電することにより、スタッド溶接部を切り換え可
能な構成にすることもできる。

【００２５】次に、本発明のスタッド溶接部のスタッド
溶接用継手について説明する。図８は蝶番式継手板を示
す断面図、図９は平面図、図１２はスタッド溶接用継手
による出鋼口スリーブ煉瓦取付金物の環状フランジ部と
転炉出鋼口フランジとの溶接状況を示す斜視図である。
図１、図８、図９、図１２に示すように、スリーブ煉瓦
４と共に転炉出鋼口に挿入された取付け金物５の環状フ
ランジ部７の周縁部には、蝶番式継手１２が環状フラン
ジ部７および転炉出鋼口フランジ８に跨がって配されて
いる。蝶番式継手板１２は、取付け金物５の環状フラン
ジ部７に予め溶接により固着された固着部１２ａと、蝶
番部１３によって蝶着された可動部１２ｂとからなって
いる。蝶番部１３には図示しないバネ等の弾性体が設け
られ、可動部１２ｂを転炉出鋼口フランジ８に向けて回
転させるようになっている。可動部１２ｂにはスタッド
を通すための貫通穴が設けられ、更に、可動部１２ｂの
前記貫通穴の内側には貫通穴を有するフェルール（絶縁
材）１４がストッパ３３によって設けられている。前記
２つの貫通穴にはスタッド１５が貫通して配され、可動
部１２ｂの貫通穴の周囲には貫通穴およびスタッド１５
を遮蔽する遮蔽シート（シール材）１６が設けられてい
る。

【００２６】スタッドガン１７をスタッド１５に押し付
け、スタッド溶接を実施することにより、スタッド１５
と転炉出鋼口フランジ８とが溶接固定され、これによ
り、取付け金物５と転炉出鋼口フランジ８とが固定され
る。

【００２７】なお、図１２に併せて示すように、蝶番式
継手板１２の代わりに、蝶番部を有さない、貫通穴にス
タッド１５が配された平板継手２９を使用してもよい。
平板継手２９は取付金物５の環状フランジ部７に溶着さ
れている。

【００２８】図１０は略Ｌ字状スタッドを示す側面図、
図１１は平面図、図１３は略Ｌ字状スタッドによる取付
金物の環状フランジ部と転炉出鋼口フランジとの溶接状
況を示す斜視図、図１４はスタッドガン、スタッドガン
ホルダを示す側面図である。

【００２９】略Ｌ字状スタッド１５１は、予めスタッド
ガン１７に取り付けられている（図１４参照）。環状フ
ランジ部７の周縁部において、略Ｌ字状スタッド１５１
の一方部１５１ａは環状フランジ部７に対してほぼ水平
に、他方部１５１ｂは転炉出鋼口フランジ８に対してほ
ぼ垂直に配される。スタッドガン１７をスタッド１５１
に押し付け、スタッド溶接を実施することにより、スタ
ッド１５１と環状フランジ部７および転炉出鋼口フラン
ジ８とが溶接固定され、これにより、取付け金物５と転
炉出鋼口フランジ８とが固定される。

【００３０】次に、この発明の第一実施態様による作業
工程を説明する。スタッドを有する蝶番式継手１２を、
取付け金物５の環状フランジ部７の周縁部の６箇所に、
溶損が激しい上下部を避けて固着する（固着位置として
は、第２実施態様の図１６に示すスタットガン１７の位
置を参照）。自走台車に搭載されたスリーブ煉瓦交換装
置により取付金物支持管１０を転炉出鋼口スリーブ煉瓦
取付け金物５に挿入する。ストッパ２１が環状フランジ
部７と当接し挿入は停止する。次いで、シリンダ１１を
縮めて図３に示す２つのアームからなるスタッドガン支
持アーム９を移動して２つのスタッドガン１７を蝶番式
継手１２に配されたスタッドに押し付け、スタッドを転
炉出鋼口８に溶接する。次いで、旋回シリンダ８により
アーム９を回動させて、他の位置に固着された蝶番式継
手１２のスタッドを順次溶接する。これにより、環状フ
ランジ部７と転炉出鋼口フランジ８とが固定される。

【００３１】第二実施態様の場合には、図１６に示す６
つのアームからなるスタッドガン支持アーム９を移動し
て６つのスタッドガン１７を６つのスタッドガンの全部
に押付け、６つ同時に通電する。または、作動制御機構
により６つのスタッドガン１７の個々または複数個に順
次通電し溶接を行ってもよい。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スリーブ煉瓦交換装置による転炉出鋼口のスリーブ
煉瓦の交換および補修作業に際し、出鋼口スリーブ煉瓦
取付け金物の環状フランジ部と転炉出鋼口フランジとを
迅速且つ確実に溶接固定することができ、作業能率が向
上し、自動化により作業員の疲労および作業負担が解消
され、安全が確保され、かくして、工業上有用な効果が
もたらされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の溶接装置の第一実施態様を転炉出鋼
口のスリーブ煉瓦交換作業状態で示す側面図である。

【図２】この発明の溶接装置の第一実施態様を示す側面
図である。

【図３】この発明の溶接装置の第一実施態様を示す正面
図である。

【図４】図３の背面図である。

【図５】取付け金物ストッパを示す正面図である。

【図６】固定冠座部を示す正面図である。

【図７】固定冠座部を示す側面図である。

【図８】蝶番式継手板を示す断面図である。

【図９】蝶番式継手板部を示す平面図である。

【図１０】略Ｌ字状スタッドを示す側面図である。

【図１１】略Ｌ字状スタッドを示す平面図である。

【図１２】スタッド溶接用継手による出鋼口スリーブ煉
瓦取付金物の環状フランジ部と転炉出鋼口フランジとの
溶接状況を示す斜視図である。

【図１３】略Ｌ字状スタッドによる出鋼口スリーブ煉瓦
取付金物の環状フランジ部と転炉出鋼口フランジとの溶
接状況を示す斜視図である。

【図１４】スタッドガン支持アーム先端のスタッド溶接
ガンおよびスタッドガンホルダを示す側面図である

【図１５】この発明の第二実施態様を示す側面図であ
る。

【図１６】この発明の第二実施態様を示す正面図であ
る。

【図１７】転炉の出鋼口の近傍の概略断面図である。

【符号の説明】 １ａ 鉄皮 ２ａ 内張り煉瓦 ２ｂ 転炉出鋼口煉瓦 ３ 転炉出鋼口 ４ 円筒状スリーブ煉瓦 ５ 転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物 ６ 転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物の円筒部 ７ 転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物の環状フランジ
部 ８ 転炉出鋼口フランジ ９ ９９ スタッドガン支持アーム １０ 取付け金物支持管 １１ アーム押付シリンダ １１ａ ロッド １２ 蝶番式継手板 １２ａ 固着部 １２ｂ 可動部 １３ 蝶番部 １４ フェルール １５ スタッド １５１ 略Ｌ字状スタッド １６ 遮蔽シート １７ スタッドガン １８ アーム旋回シリンダ １８ａ ロッド １９ 溶接装置固定冠座 ２０ アーム旋回シリンダ支持架台 ２１ 取付け金物ストッパ ２２ 支持アームボス ２３ アーム旋回支持筒 ２４ 交換装置ヘッド ２５ 溶接装置受け座 ２６ スタッドガンホルダー ２７ ライナー ２８ 支持アーム固定ナット ２９ 平板状継手 ３０ ブッシュ ３１ アーム押付シリンダ架台 ３２ 取付け金物補強リブ ３３ ストッパ ３４ 溶接部 ３５ 支持アーム固定筒

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 哲男 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 沖本 伸一 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 臼井 敏男 東京都大田区南六郷３−13−６−609 (72)発明者 三浦 利明 滋賀県近江八幡市中村町48−５

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒状のスリーブ煉瓦に挿入され前記ス
   リーブ煉瓦と一体となって転炉出鋼口に挿入された、転
   炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物の環状フランジ部を、
   転炉出鋼口フランジに溶接固定するための溶接装置にお
   いて、前記溶接装置は、固定フレームと、前記固定フレ
   ームに固定された、前記転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け
   金物に挿入可能な取付金物支持部と、前記取付金物支持
   部の長手方向に摺動可能に設けられた摺動体と、前記摺
   動体に設けられた２本のアームを有する溶接ガン支持ア
   ームと、前記溶接ガン支持アームの先端部に設けられた
   スタッド溶接ガンと、前記溶接ガン支持アームを前記摺
   動体を中心にして周方向に回動させるための回動機構
   と、前記摺動体を摺動させて前記環状フランジ部の周方
   向に固着されている複数のスタッド溶接用継手のスタッ
   ドに前記スタッド溶接ガンを押し付けるためのシリンダ
   機構とからなり、前記シリンダ機構によって前記スタッ
   ドに押し付けられた前記スタッド溶接ガンによって前記
   スタッドを前記転炉出鋼口フランジに溶接すると共に前
   記回動機構によって前記スタッド溶接ガンを回動して全
   ての前記スタッドを溶接して前記環状フランジ部と前記
   転炉出鋼口フランジとを溶接固定することを特徴とする
   転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物の溶接装置。
2. 【請求項２】 円筒状のスリーブ煉瓦に挿入され前記ス
   リーブ煉瓦と一体となって転炉出鋼口に挿入された、転
   炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け金物の環状フランジ部を、
   転炉出鋼口フランジに溶接固定するための溶接装置にお
   いて、前記溶接装置は、固定フレームと、前記固定フレ
   ームに固定された、前記転炉出鋼口スリーブ煉瓦取付け
   金物に挿入可能な取付金物支持部と、前記取付金物支持
   部の長手方向に摺動可能に設けられた摺動体と、前記摺
   動体に前記取付金物支持部を中心にして放射状に設けら
   れたアームからなる溶接ガン支持アームと、前記溶接ガ
   ン支持アームの先端部に設けられたスタッド溶接ガン
   と、前記摺動体に設けられた、そのロッドが前記取付金
   物支持部に固定され、前記摺動体を摺動させて前記環状
   フランジ部の周方向に固着されている複数のスタッド溶
   接用継手のスタッドに前記スタッド溶接ガンを押し付け
   るためのシリンダ機構と、前記スタッド溶接ガンの作動
   制御機構とからなり、前記シリンダ機構によって前記ス
   タッドに押し付けられた前記スタッド溶接ガンによって
   前記スタッドを、同時にまたは前記作動制御機構により
   通電部を切り換えて前記転炉出鋼口フランジに溶接し
   て、前記環状フランジ部と前記転炉出鋼口フランジとを
   溶接固定することを特徴とする転炉出鋼口スリーブ煉瓦
   取付け金物の溶接装置。
3. 【請求項３】 前記スタッド溶接用継手は、前記環状フ
   ランジ部に固着された、貫通穴を有する継手板と、前記
   継手板の前記貫通穴の内側に設けられた、貫通穴を有す
   る絶縁材と、前記継手板および前記絶縁材の前記貫通穴
   を貫通して配されたスタッドと、前記継手板の貫通穴の
   周囲に設けられたシール材とからなることを特徴とする
   請求項１または２記載の溶接装置。
4. 【請求項４】 前記スタッド溶接用継手は、前記環状フ
   ランジ部に固着された固着部および前記固着部に折り曲
   げ自在に連結された、前記転炉出鋼口フランジに向けて
   折れ曲がる力が付与された、貫通穴を有する可動部から
   なる継手板と、前記可動部の内側に設けられた、貫通穴
   を有する絶縁材と、前記可動部および前記絶縁材の前記
   貫通穴を貫通して配されたスタッドと、前記可動部の貫
   通穴の周囲に設けられたシール材とからなることを特徴
   とする請求項１または２記載の溶接装置。
5. 【請求項５】 前記スタッド溶接用継手は、略Ｌ字状の
   スタッドからなり、前記略Ｌ字状のスタッドは、その一
   方部が前記環状フランジ部に対してほぼ水平に、そし
   て、その他方部は前記転炉出鋼口フランジに対してほぼ
   垂直に配され、前記スタッド溶接ガンによって前記略Ｌ
   字状のスタッドを前記環状フランジ部および前記転炉出
   鋼口フランジに溶接して前記環状フランジ部と前記転炉
   出鋼口フランジとを固定することを特徴とする請求項１
   または２記載の溶接装置。