JPH10216605A - 薬液回転塗布装置 - Google Patents

薬液回転塗布装置

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JPH10216605A
JPH10216605A JP1835697A JP1835697A JPH10216605A JP H10216605 A JPH10216605 A JP H10216605A JP 1835697 A JP1835697 A JP 1835697A JP 1835697 A JP1835697 A JP 1835697A JP H10216605 A JPH10216605 A JP H10216605A
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JP
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chemical liquid
chemical solution
amount
chemical
wafer
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JP1835697A
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Yuji Igawa
雄二 井川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェーハを回転させることによってウェーハ
上に塗布する薬液の吐出量を正確に検出し、ウェーハ上
に吐出される薬液の吐出量を常に適切な量として、薬液
回転塗布作業に起因する歩留まりの低下を起こさない薬
液回転塗布装置を提供すること。 【解決手段】 スピンモータ15により回転させられる
ウェーハW上に塗布される薬液を供給する供給管19の
途中に、流量計16を設ける。そして、この流量計16
を、流量計16の流量と薬液と吐出するためのポンプ2
0の駆動時間とから薬液の吐出量を求める制御ユニット
17に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハ上
に滴下される薬液を、半導体ウェーハを回転することに
よって、半導体ウェーハ上に塗布する薬液回転塗布装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、薬液(レジスト液、現像液、リン
ス液等)はウェーハ上に滴下され、回転するウェーハの
遠心力により、均一に半導体ウェーハ上に分散され、そ
して、時間の経過とともに薬液が徐々に揮発して、ウェ
ーハ上に塗布された状態となる。従って、薬液の膜厚
は、ウェーハ上に供給される薬液の吐出量が一定であれ
ば、常に形成される膜厚は同じになる。しかしながら、
薬液は、薬液の供給管の途中に設けられているフィルタ
に目詰まりが生じたり、フィルタと配管との接合不良な
どによる装置の異常や操作ミスによって、薬液の吐出量
に変動が生じることがある。この変動によりレジスト液
が適切な膜厚より厚く又は薄く塗布された場合には、所
望の配線パターンに形成できずに、欠陥が発生した半導
体装置となる。すなわち、薬液の吐出量の変化のために
欠陥製品が製造されるので、半導体装置の品質を常に一
定に保つことができない。
【0003】そこで、特開平6−326015号公報に
は、薬液の塗布ムラ及び膜厚異常を防止するために、薬
液であるレジストを、常に安定した吐出量で半導体ウェ
ーハ上に供給する技術が開示されている。これは、レジ
ストを吐出する供給管の吐出口に計量用シリンダーを設
け、吐出時には、この計量用シリンダーの容積を減少さ
せて、この計量用シリンダーに供給されたレジストを、
その減少させた容積分、半導体ウェーハ上に供給するも
のである。なお、この公報では、硬化したレジストによ
る配管の詰まりや計量用シリンダーの容積の変化を防止
するために、吐出時以外には、レジストの供給管や計量
用シリンダーには溶剤が供給されている。すなわち、薬
液の吐出量を適正に管理するためには、多量の溶剤が必
要である。また、この溶剤とレジストの2つの計量用シ
リンダーへの供給の切り替えを行わなければならないの
で、その配管が複雑になるという問題がある。
【0004】また、特開平5−62893号公報には、
塗布するレジストの膜厚精度を確保するために、半導体
ウェーハの周囲を囲むカップに付着する付着レジストの
重さを検出することで、レジストの塗布の異常を検知す
る技術が記載されている。しかしながら、この公報で
は、カップに付着した付着レジストから半導体ウェーハ
上のレジストの吐出量を求めている。すなわち、この公
報は、半導体ウェーハ上に吐出されたレジストの量を直
接、測定するものではない。そのため、適正な塗布量が
ウェーハ上に吐出されても、例えばレジストの粘度が変
化した場合など何らかの原因によりカップに飛散する付
着レジストの量が変化する場合には、実際の薬液の吐出
量を正確に知ることはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みてなされ、半導体ウェーハ上に吐出される薬液の
量を正確に測定し、その吐出量が適量であるかを監視し
て、製造される半導体装置を高品質に保つすることので
きる薬液回転塗布装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、薬液を供
給する管(例えば、実施例の19;以下、同様)から、
一定時間(T)、上記薬液を半導体ウェーハ(W)上に
吐出させ、上記一定時間(T)で上記半導体ウェーハ
(W)上に吐出される上記薬液を、上記半導体ウェーハ
(W)を回転させることにより、上記半導体ウェーハ
(W)上に塗布するようにした薬液回転塗布装置(1
0)において、上記管(19)に流量計(16)を設
け、上記流量計(16)から得られる上記薬液の流量に
よって上記薬液の、上記一定時間(T)での上記半導体
ウェーハ(W)上への塗布量を得るようにしたことを特
徴とする薬液回転塗布装置(10)、によって解決され
る。
【0007】このような構成により、実際にウェーハ上
に吐出する薬液の量を、簡単な構成で正確に測定でき
る。そのため、正確に測定された薬液の量によって、薬
液回転塗布装置を制御すれば、適切な膜厚で薬液が塗布
できる。従って、ウェーハ上に形成される半導体装置
に、薬液回転塗布作業に起因する欠陥が生じることがな
く、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
また、吐出される薬液の量などの情報を表示すれば、例
えばフィルタやポンプなどの消耗品の劣化を容易に知る
ことができる。従って、これら消耗品の取り替え時期な
どを早期に、しかも容易に知ることができるので、消耗
品の管理が容易に行える。
【0008】以上の課題は、薬液を供給する管(29)
のノズル部(29a)から、一定時間(T)、上記薬液
を半導体ウェーハ(W)上に吐出させ、上記一定時間
(T)で上記半導体ウェーハ(W)上に吐出される上記
薬液を、上記半導体ウェーハ(W)を回転させることに
より、上記半導体ウェーハ(W)上に塗布するようにし
た薬液回転塗布装置(30)において、上記一定時間
(T)で、上記薬液を計量器(31)に供給して、上記
計量器(31)に吐出された上記薬液の総量を計測し、
この計測された薬液の総量が所定量である場合のみ、上
記ノズル部(29a)を上記半導体ウェーハ(w)上に
移動させ、上記半導体ウェーハ(W)上に上記薬液を吐
出させるようにしたことを特徴とする薬液回転塗布装置
(30)、によって解決される。
【0009】このような構成にすることによって、ノズ
ル部から一定時間、吐出される薬液の量が所定量である
場合のみ、ウェーハ上に薬液を供給するようにしたの
で、ウェーハ上には、常に適正な量の吐出量の薬液が供
給される。従って、簡単な構成で、ウェーハ上には、常
に所定の厚さで薬液を塗布することができ、ウェーハ上
に形成される半導体装置に欠陥が生じることがなく、歩
留まりを向上させることができる。また、計量器で測定
された薬液の量の情報によって、例えばフィルタやポン
プなどの消耗品の劣化を知ることができる。従って、こ
れら消耗品の取り替え時期を早期に、容易に知ることが
できるので、消耗品の管理を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】ウェーハを回転させることによっ
て塗布される薬液を、供給する管の途中に流量計を設
け、一定時間(1枚のウェーハに薬液が吐出される時
間)で、この管から薬液をウェーハ上に吐出させる際
に、この流量計から得られる薬液の流量によって、薬液
の、一定時間での半導体ウェーハ上への塗布量を得るよ
うにする。すなわち、供給管から吐出される薬液の量
は、供給管を通過した量、すなわち、一定時間に流れた
薬液の総流量に相当するので、一定時間で吐出された実
際の薬液の量、すなわち薬液のウェーハへの塗布量を正
確に知ることができる。
【0011】従って、得られた塗布量を、予め設定され
た適切な量と比較する制御装置を設け、比較された結
果、薬液の塗布量が適切な量にないと判断されたときに
は、インターロックをしたり、あるいは吐出した量に応
じてウェーハの回転速度を制御したりすれば、ウェーハ
上に適切な膜厚で薬液を塗布することができる。すなわ
ち、常に一定の膜厚で塗布することができるので、薬液
塗布作業に起因する欠陥が生じることがなく、半導体装
置の歩留まりを向上させることができる。
【0012】なお、薬液が供給される管の内部に何らか
を設けるような流量計、例えば管の内部にフロートを設
ける面積流量計などを用いると、薬液が高粘度であるの
で、薬液が流量計に残ってしまい、正確に薬液の流量を
測定できなくなる恐れがある。そのため、本発明で用い
る流量計を、非接触の流量計、例えば超音波式の流量計
により測定することが望ましい。
【0013】また、流量計によって得られた流量やこの
流量と最適量との差や、薬液の送出力(例えば供給管に
ポンプを設けて送出する場合には、ポンプの回転数であ
り、薬液びんに加圧気体を加えて、その圧力で送出する
場合には、加圧気体の圧力)などの情報を表示する表示
手段(例えばモニターやプリンター)などを設ければ、
フィルタの劣化(ろ過能力の低下)やポンプの劣化など
を知ることができる。従って、これらの取り替え時期な
どを早期に容易に知ることができ、消耗品の管理を適確
にすることができる。
【0014】更に、ウェーハ上に供給する薬液を、一定
時間で容器に吐出させて、容器に吐出された薬液の総量
を計測し、計測された薬液の総量と、容器に吐出させた
ときに流量計から得られる薬液の塗布量とを比較する。
そうすれば、流量計が故障せずに正確に計測を行ってい
るかを確認することができる。従って、流量計から得ら
れる薬液の塗布量の信頼性が高くなり、より確実に製造
される半導体装置の品質を保証することができる。
【0015】また、ウェーハを回転させることによって
塗布される薬液を供給する管のノズル部から、一定時間
で薬液を計量器に供給して、計量器に吐出された薬液の
総量を計測し、計測された薬液の総量が所定量である場
合のみ、ノズル部をウェーハ上に移動させて、ウェーハ
上に薬液を吐出させるようにする。従って、ウェーハ上
に吐出される薬液の量、すなわち塗布量を常に適切な量
とすることができる。従って、薬液を適切な量で吐出さ
せることができるので、欠陥のある半導体装置が製造さ
れることがほとんどなく、歩留まりを向上させることが
できる。
【0016】なお、このとき薬液を測定する計量器が、
液面位置センサーを具備した計測カップであるようにす
れば、容易な構成で、確実に薬液の吐出量を測定するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各実施例について、図面を参
照して説明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施例による薬液回
転塗布装置10が示されている。薬液回転塗布装置10
は、ウェーハWを有しており、このウェーハWはスピン
モータ15に接続されているスピンチャック14上に、
回転可能に載置されている。このウェーハWを囲うよう
に、公知のスピンカップ12が設けられているが、これ
は下方に排気孔12aを有している。更に、スピンカッ
プ12の中央、すなわちウェーハWの中心部の上方に
は、供給管19のノズル部19aが配設されている。こ
の供給管19は、例えばベローズ式のポンプ20に接続
されており、ポンプ20は、薬液が収容されている図示
しない薬液びんと連通している。
【0019】更に、供給管19には、フィルタ18と、
フィルタ18よりノズル部19a側に流量計16が設け
られている。この流量計16は、公知の超音波式の流量
計であり、供給管19内を流れる薬液の流量(1秒当た
りの流量)を、非接触で測定するものである。流量計1
6は、電線路1を介して制御ユニット17に接続されて
おり、測定した流量の情報を制御ユニット17に供給し
ている。本実施例の制御ユニット17は、図示しない警
報機を有しており、電線路2を介してモニター21に、
電線路3、3’を介して上記のポンプ20に、図示しな
い電線路を介してスピンモータ15に接続されている。
更に、制御ユニット17には、予め、設定されている吐
出すべき薬液の量及びこの上下限の許容量とが設定され
ており、これらの量と流量計16からの流量とを比較す
る(図示しない)比較器が内蔵されている。なお、モニ
ター21には、時々刻々と変化する流量計16からの薬
液の流量や吐出量、ポンプ20の回転数などの必要な情
報が表示されている。
【0020】更に、本実施例の薬液回転塗布装置10に
は、22で示される容器が設けられている。容器22
は、底部が円錐形状になっており、その円錐の頂点とな
る最も低い部分には、バルブ24を有した排出管23が
設けられている。バルブ24は、後述するように容器2
2で吐出される薬液の量を測定する際には閉められてお
り、測定後、容器22に吐出された薬液を排出管23を
介して、図示しない薬液びんに戻すために開けられる。
更に、容器22には、公知の液面位置センサー22aが
設けられており、更に、この液面位置センサー22a
は、電線路4を介して制御ユニット17に接続されてい
る。なお、この容器22は、供給管19のノズル19a
が回転して、一点鎖線で示されるような位置に、すなわ
ち容器22の上方に位置するような場所に至ったとき
に、ノズル部19aの真下になるような位置に配設され
ている。
【0021】本実施例による薬液回転塗布装置10は、
以上のように構成されるが、次に、その作用について説
明する。
【0022】ウェーハWをスピンチャック14に載置
し、ウェーハWを停止させておく。そして、時刻t0
おいて、電線路3を介して信号を与えポンプ20を稼働
する。ポンプ20によって加圧された薬液は、フィルタ
18、流量計16を介して、ノズル部19aからウェー
ハW上に吐出される。また、制御ユニット17には、電
線路1を介して薬液の流量の情報が供給されているが、
制御ユニット17は、ポンプ20の稼働と連動して流量
計16から測定された薬液の流量の情報に基づいて総流
量を求め始める。すなわち、図2のAに示すように、ポ
ンプ20が稼働した時刻t0 において、流量計16は流
量Vとなるが、このときを始点として制御ユニット17
の流量の加算が始められる。そして、予め設定されてい
る一定時間(1枚のウェーハ上に吐出される吐出時間)
Tが経過すると、すなわち時刻t1となると、電線路3
を介して信号がポンプ20に与えられ、稼働していたポ
ンプ20が停止し、薬液の吐出が停止される。すなわ
ち、時刻t1 において流量計16から得られる流量は0
となる。制御ユニット17は、ポンプ20の稼働と連動
して、流量の加算を終了する。
【0023】薬液が吐出した量は、流量計16で一定時
間Tに計測された総流量である。従って、例えば流量が
図2のAの実線で示されるような変化をする場合には、
図2のAの実線と時間軸で囲まれる領域N(すなわち図
2のAにおいてハッチングで示される領域)の面積が吐
出量となる。制御ユニット17には、予め、薬液の適切
な吐出量が定められており、例えば図2のAにおいて、
流量VD の一点鎖線と時間軸とで囲まれる領域Dの面積
を下限の許容量とし、流量VU の二点鎖線と時間軸とで
囲まれる領域Uの面積を上限の許容量として設定してい
る。従って、制御ユニット17は、時刻t1 が経過した
直後に、流量計16から得られた総流量(図2で領域N
の面積で示される)と、適切な塗布量の下限の総流量
(図2で領域Dの面積で示される)及び適切な塗布量の
上限の総流量(図2で領域Uの面積で示される)とを比
較する。同時に、得られた薬液の塗布量やこの量と最適
な吐出量との差及び(電線路3’を介して得られる)ポ
ンプ20の回転数などの必要な情報を、電線路2を介し
てモニター21の画面に表示する。この際に、制御ユニ
ット17によって比較された薬液の量が、適切な吐出量
であると判断された場合には、スピンモータ15を作動
させ、スピンチャック14とともにウェーハWを回転さ
せ、ウェーハW上に吐出された薬液を塗布する。しかし
ながら、制御ユニット17が、得られた吐出量が適切な
量でないと、すなわち、下限の流量より少ない又は上限
の流量より多いと判断すると、図示しない警報機を鳴ら
し、スピンモータ15を作動させないようにする(すな
わちインターロックを行う)。
【0024】すなわち、例えば供給管19とフィルタ1
8の接合不良により漏洩があった場合やフィルタ18に
目詰まりを生じた場合などには、吐出量が適切な量より
少なくなる場合がある。このときには、流量計16から
計測された流量に基づいて得られる総流量(図2のBで
ハッチングで示される領域Fの面積)が、許容される値
の範囲より外れると、すなわち図2のBの流量VD の一
点鎖線と時間軸とで囲まれる領域Dの面積で示される下
限の総流量より少なくなると、制御ユニット17が判断
する。すると、図示しない警告機を鳴らして吐出量の異
常を知らせ、スピンモータ15を作動させない(すなわ
ちインターロックを行う)。そして、フィルタ18を交
換した後、再び、薬液回転塗布装置10を作動させる。
【0025】なおまた、ポンプ20が劣化してくると、
ポンプ20の駆動数が低下してないにもかかわらず、例
えば図2のCにおいて実線で示されるように、一定時間
Tにおいて流量が大きく変動して、薬液が供給されるこ
とがある。このときの総流量(図2のCでハッチングさ
れた領域Pの面積で示される)が適切な量であれば、す
なわち下限の流量(図2のAでは領域Dの面積)から上
限の流量(図2のAで領域Uの面積で示される流量)ま
での流量であれば、スピンモータ15を作動させ、ウェ
ーハWを回転させ、ウェーハW上に吐出された薬液を遠
心力により均一に塗布する。しかしながら、この場合
も、総流量が適切な量より外れると、すなわち下限の総
流量(図2のCでは領域Dの面積)より小さいと(又は
上限の流量(図2のAで領域Uの面積で示される流量)
より大きい場合には)、警報機を鳴らし、インターロッ
クを行う。そして、ポンプ20を交換した後、再び、薬
液回転塗布装置10を作動させる。
【0026】また、ときどき、例えば1週間に1度の割
合で、供給管19のノズル部19aを容器22の上方の
位置に回転させ、一定時間Tでポンプ20を駆動し薬液
を吐出させる。このとき吐出した薬液の高さを液面位置
センサー22aで測定し、制御ユニット17に供給す
る。制御ユニット17では、予め記憶されている容器2
2の面積と液面位置センサー22aの高さの情報から容
器22に吐出した薬液の量が得られる。更に、制御ユニ
ット17では、この量と、流量計16から上述したよう
な方法で得られる薬液の吐出量とを比較する。このと
き、比較した結果、容器22に吐出した薬液の量と流量
計16からの情報により得られる吐出量とが異なる場合
には、流量計が正常に作動していないということを、例
えば警報機を鳴らして、検出する。そして、このときに
は、流量計16を交換する。
【0027】従って、本実施例では、簡単な構成で、供
給管19から実際に吐出された薬液の量が正確にわか
る。従って、常に、適切な量の薬液をウェーハに供給す
ることができる。そのため、半導体装置の薬液回転塗布
作業における信頼性を向上させることができ、ひいては
半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
【0028】また、本発明では、吐出される薬液の量を
正確に検出することができるので、消耗品であるフィル
タやポンプの劣化が容易にわかり、すなわち、これら消
耗品の能力の低下を早期に発見でき、早急に交換でき
る。従って、製造される半導体装置の品質を常に容易に
高品質に保つことが容易にできる。また、モニター21
の画面に流量の情報を表示することで、劣化したものの
特定が容易にできたり(ポンプ20の劣化であれば、図
2のCの変化をするであろうし、フィルタ18の劣化で
あれば、図2のBの変化をするであろう)、これらの交
換時期を容易に推測することも可能である。
【0029】更に、本実施例では、薬液を実際に容器に
吐出し、その吐出された薬液を実際に測定している。こ
の実際に測定した薬液の量と流量計16からの情報によ
り算出される流量とを比較して、流量計が正常に作動し
ているかをチェックしている。すなわち、このようなこ
とをすることによって、得られる流量の情報の信頼性
を、より一層向上させることができる。
【0030】次に、本発明の第2実施例について、図3
を参照して説明するが、上記第1実施例と同様な部分に
ついては、同一の符号を付し、その詳細な説明について
は、省略する。
【0031】図3には、第2実施例による薬液回転塗布
装置が示されているが、これは全体として30で示され
ている。これには、上記実施例と同様に、薬液を供給す
る供給管29が具備されているが、本実施例では、上記
実施例と異なり、供給管29には、流量計16が設けら
れていない。更に、この先端部であるノズル部29aは
可動して、ウェーハW上に薬液を吐出する際にはウェー
ハWの中心部の上方に、すなわち図3に一点鎖線で示さ
れる位置と、実線で示される計量器31の上方の位置と
をとる。計量器31は、薬液を吐出させる計量カップ3
1aと、これに具備された公知の液面位置センサー32
とからなる。計量カップ31aの底部には、バルブ24
が設けられた管34が接続されている。また、液面位置
センサー32は、電線路5を介して制御ユニット17’
に接続されている。
【0032】制御ユニット17’は、電線路2を介して
モニター21に接続されており、供給管29を可動させ
るための図示しない装置に接続されている。更に、制御
ユニット17’は、ポンプ20と電線路3’を介して接
続され、ポンプ20の運転状態(回転数)の情報が供給
されている。また、制御ユニット17’には、上記実施
例の制御ユニット17と同様に、予め、設定されている
吐出すべき薬液の量及びこの上下限の許容量とが設定さ
れており、これらの量と流量計16からの流量の情報と
を比較するための図示しない比較器などが内蔵されてい
る。
【0033】本実施例の薬液回転塗布装置30は、以上
の様に構成されるが、次に、この作用について説明す
る。
【0034】まず、供給管29のノズル部29aを、図
3の実線で示されるように、計量器31の上方に位置さ
せる。そして、上記実施例と同様に、ポンプ20を稼働
させる。ポンプ20の稼働によって、上記実施例と同様
に、薬液はノズル29aから計量カップ31aへと吐出
される。そして、予め設定された時間(一定時間)Tが
経過すると、上記実施例と同様に、ポンプ20の稼働が
停止し、薬液の吐出が終了する。その後、液面位置セン
サー32により、計量カップ31aに吐出された薬液の
液面の高さが検出され、この高さの情報が、電線路5を
介して制御ユニット17’に供給される。制御ユニット
17’では、予め設定されている計量カップ31aの面
積より、計量カップ31aに吐出された薬液の吐出量を
算出する。次に、制御ユニット17では、この算出した
薬液の量と、予め、設定されている吐出すべき薬液の量
及びこの上下限の許容量とを比較する。同時に、算出さ
れた薬液の量や、この量と最適な吐出量との差及びポン
プ20の回転数などの必要な情報を、モニター21の画
面に表示する。
【0035】そして、算出された薬液の量が許容量であ
る場合には、制御ユニット17’が図示しない装置に指
令を出して、供給管29のノズル部29aを矢印rの方
向に可動させて、供給管29のノズル部29aをウェー
ハW上に配設させる。そして、一定時間Tでポンプ20
を稼働させ、薬液を吐出させる。その後、ウェーハWを
回転させ、薬液をウェーハW上に塗布する。
【0036】以降、本実施例では、各ウェーハW上に薬
液を吐出させる直前に、ノズル部29aを可動し、計量
器31に吐出させ、計量器31に吐出された薬液の量が
適切な吐出量であると判断された場合のみ、供給管29
のノズル部29aを、ウェーハ13上の位置に可動さ
せ、ウェーハW上に薬液を吐出させる。
【0037】本実施例においても、簡単な構成で、供給
管29から実際に吐出された薬液の量が正確にわかる。
従って、常に、適切な量の薬液をウェーハに供給するこ
とができる。そのため、従って、半導体装置の薬液回転
塗布作業における信頼性を向上させることができ、ひい
ては半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
【0038】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0039】例えば、上記実施例では、非接触式の流量
計として超音波式の流量計を用いたが、上述した理由に
より非接触で測定できる流量計であれば他の流量計でも
よく、例えばレーザードップラ流量計等を用いてもよ
い。
【0040】また、上記実施例では、制御ユニット1
7、17’が、吐出量が適切な量でないと判断したとき
には、警報機を鳴らしたり、ウェーハを回転しないよう
にしたが、吐出する流量が適切な量となるように、例え
ば供給管に可変絞り弁等を設けて、流量計で測定しなが
ら適切な吐出量を得るように、すなわちフィードバック
によって、時々刻々、流量を変えることができる装置を
設けるようにしてもよい。また、上記実施例では、吐出
した薬液の量が適切な量でないときには、ウェーハを回
転させないとして説明したが、吐出した薬液の量に応じ
て、ウェーハの回転する速度を変えて所定の膜厚となる
ように、スピンモータを制御するようにしてもよい。な
お、上記実施例では、薬液をウェーハ上に供給した後、
ウェーハを回転するようにしたが、回転するウェーハ上
に薬液を供給するようにしてもよい。
【0041】更に、上記実施例では、容器22又は計量
器31に吐出された薬液の量を液面位置センサーを用い
ることにより測定したが、他の方法によって求めてもよ
い。例えば、容器に吐出された量の目盛りを目視するこ
とにより、その量を制御ユニット17、17’に手動で
入力するようにしてもよい。あるいは、吐出された薬液
の重量を測定し、計算によって吐出量を求めてもよい
が、この場合には重量を体積に変換することが必要にな
り、また構造が複雑になる恐れもあるので、容器22又
は計量器31に吐出された薬液の量の体積を直接、求め
られる方法が好ましい。
【0042】また、上記実施例では、ウェーハ上に供給
する薬液が吐出される一定時間は、ポンプを作動させる
時間とした。しかしながら、薬液をウェーハ上に供給す
る供給管に切換弁を設け、この切換弁を開いた時間を、
薬液の吐出される一定時間としてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の薬液回転塗
布装置によれば、簡単な構成で、ウェーハ上に吐出され
る薬液の量を正確に測定することができる。従って、ウ
ェーハ上に吐出される薬液の量を監視して、常にウェー
ハ上に供給する薬液の量を適切な量にすることができ
る。そのため、薬液の塗布ムラをなくし、薬液の膜厚を
一定にすることができるので、薬液回転塗布作業を確実
に行い、これに起因する歩留まりを向上させることがで
きる。また、早期に、消耗品であるフィルタやポンプの
劣化を容易に検出することができる。すなわち、半導体
装置の品質を高品質に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における薬液回転塗布装置
の配置図である。
【図2】本発明の第1実施例で用いる流量計から得られ
る流量と時間との関係を示す図であり、Aは理想的な流
量変化を示し、Bはフィルタが目詰まりを起こしたとき
の流量変化を示し、Cはポンプが劣化したときの流量変
化を示している。
【図3】本発明の第2実施例における薬液回転塗布装置
の配置図である。
【符号の説明】
10……薬液回転塗布装置、15……スピンモータ、1
6……流量計、17、17’……制御ユニット、18…
…フィルタ、19……供給管、19a……ノズル部、2
0……ポンプ、21……モニター、22……容器、22
a……液面位置センサー、29……供給管、29a……
ノズル部、30……薬液回転塗布装置、31……計量
器、31a……計量カップ、32……液面位置センサ
ー、W……ウェーハ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を供給する管から、一定時間、前記
    薬液を半導体ウェーハ上に吐出させ、 前記一定時間で前記半導体ウェーハ上に吐出される前記
    薬液を、前記半導体ウェーハを回転させることにより、 前記半導体ウェーハ上に塗布するようにした薬液回転塗
    布装置において、 前記管に流量計を設け、 前記流量計から得られる前記薬液の流量によって前記薬
    液の、前記一定時間での前記半導体ウェーハ上への塗布
    量を得るようにしたことを特徴とする薬液回転塗布装
    置。
  2. 【請求項2】 前記流量計が、非接触型の流量計である
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬液回転塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記薬液を、前記一定時間で容器に吐出
    させて、 前記容器に吐出された前記薬液の総量を計測し、 該計測された前記薬液の総量と、 前記容器に吐出させたときに前記流量計から得られる前
    記薬液の塗布量とを比較するようにしたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の薬液回転塗布装置。
  4. 【請求項4】 薬液を供給する管のノズル部から、一定
    時間、前記薬液を半導体ウェーハ上に吐出させ、 前記一定時間で前記半導体ウェーハ上に吐出される前記
    薬液を、前記半導体ウェーハを回転させることにより、 前記半導体ウェーハ上に塗布するようにした薬液回転塗
    布装置において、 前記一定時間で、前記薬液を計量器に供給して、 前記計量器に吐出された前記薬液の総量を計測し、 該計測された前記薬液の総量が所定量である場合のみ、
    前記ノズル部を前記半導体ウェーハ上に移動させ、 前記半導体ウェーハ上に前記薬液を吐出させるようにし
    たことを特徴とする薬液回転塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記計量器が、 計測カップと、 前記計測カップに設けられている液面位置センサーとか
    ら成ることを特徴とする請求項4に記載の薬液回転塗布
    装置。
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