JPH10216573A - 液体拡散装置 - Google Patents

液体拡散装置

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Publication number
JPH10216573A
JPH10216573A JP9036982A JP3698297A JPH10216573A JP H10216573 A JPH10216573 A JP H10216573A JP 9036982 A JP9036982 A JP 9036982A JP 3698297 A JP3698297 A JP 3698297A JP H10216573 A JPH10216573 A JP H10216573A
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JP
Japan
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vortex
liquid
flow
chamber
flow path
Prior art date
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Pending
Application number
JP9036982A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Hayashi
浩昭 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9036982A priority Critical patent/JPH10216573A/ja
Publication of JPH10216573A publication Critical patent/JPH10216573A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever
    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の吐出角度を選択可能の液体拡散装置を
提供する。 【解決手段】装置本体2の吐出口3の上流側に渦流室4
を設け、渦流室4にて渦流を生成することによって、吐
出口3から液体を所定の吐出角度の範囲でもって放射状
に拡散させる液体拡散装置において、渦流室4への液体
の流入角度あるいは流路断面積が異なる複数の渦流生成
用流路5,6と、渦流生成用流路5,6のいずれかを択
一的に選択して渦流室4への液体の流入角度あるいは流
路断面積を変える流路切換用のスライドバルブ8と、を
有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばシャン
プやリンス、液体洗剤等の容器に取り付けられるポンプ
ディスペンサ等に適用される液体拡散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体拡散装置としては、
一般的に、吐出口の上流側に渦流室を設けて吐出前に渦
流を生成し、吐出口から液体を所定の吐出角度の範囲で
もって放射状に拡散させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の渦流室を有する液体拡散装置の場合には、液体
の吐出角度は一定で、吐出角度を変えることができなか
った。
【0004】また、従来から吐出液体を発泡させて泡状
に拡散させるものも知られているが、泡の拡散範囲を調
整するものはなかった。
【0005】本発明は、複数の吐出角度を選択できる渦
流室を備えた液体拡散装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、装置本体の吐出口の上流側に渦
流室を設け、該渦流室にて渦流を生成することによっ
て、前記吐出口から液体を所定の吐出角度の範囲でもっ
て放射状に拡散させる液体拡散装置において、前記渦流
室への液体の流入角度が異なる複数の渦流生成用流路
と、該複数の渦流生成用流路のいずれかを択一的に選択
して生成される渦流の流速を変える流路切換手段と、を
有することを特徴とする。
【0007】渦流室への液体の流入方向を、渦流室の中
心に向かう向心方向と、向心方向に対して直交する回転
方向に分けると、渦流生成に影響があるのは、渦流室に
流入する液体の回転方向の速度成分である。渦流室への
流入速度を一定とすると、渦流生成に影響がある流入速
度の回転方向成分は流入角度に依存する。
【0008】すなわち、流入角度が向心方向に対して0
°の場合には回転方向の速度成分はゼロであり、渦流は
生成されない。流入角度が大きくなるにつれて流入速度
の回転方向の速度成分が大きくなって渦流の回転速度が
大きくなり、90°の角度となる回転方向において渦流
の回転速度が最大となる。
【0009】一方、渦流室にて渦流となった液体は、回
転運動しながら吐出口に流入して吐出口内を螺旋状に移
動し、吐出口から離れる時点での回転方向の速度成分と
直進方向の速度成分の合成ベクトル方向に飛び出すこと
になる。この回転方向の速度成分は渦流室での渦流の流
速と比例する。一方、直進方向の速度成分は基本的には
単位時間当りの液体の供給量と吐出口の流路断面積の関
係で定まり、渦流の流速のみが変化しても変化しない。
したがって、渦流の流速が大きくなると、回転方向の速
度成分のみが大きくなり、吐出角度の範囲が大きくな
る。また、渦流の流速が小さいと吐出口から飛び出す時
点の回転方向の速度成分が小さくなって、吐出角度の範
囲が小さくなる。
【0010】本発明によれば、渦流室への流入角度の異
なる複数の渦流形成用流路を設け、切換手段によって渦
流形成用流路を切り換えることによって、流入角度を変
化させて渦流の流速を変化させ、これによって吐出口か
ら吐出される液体の吐出角度の範囲を変化させる。
【0011】また、流入角度を連続的に切り換えるので
はなく段階的に切り換えるので、拡散範囲は段階的に変
化する。
【0012】一方、前記流入角度の異なる渦流生成用流
路に代えて、流路断面積の異なる複数の渦流生成用流路
を設け、この複数の渦流生成用流路のいずれかを流路切
換手段によって択一的に選択して渦流の流速を変えるよ
うにしてもよい。
【0013】このように、流路断面積を変えても、渦流
の流速を変化させることができ、これによって吐出口か
ら吐出される液体の吐出角度の範囲を変化させることが
できる。流路断面積を小さくすると渦流室への流入速度
が増大して渦流の流速が増大し、吐出口からの吐出角度
が広くなる。また、流路断面積を大きくすると渦流室へ
の流入速度が減少して渦流の流速が減少し、吐出口から
の吐出角度が狭くなる。
【0014】また、渦流室への液体の流入角度が異なり
かつ流路断面積の異なる複数の渦流生成用流路を設け、
この複数の渦流生成用流路のいずれかを流路切換手段に
よって択一的に選択して渦流の流速を変えてもよい。
【0015】このように、渦流生成用流路の流入角度と
流路断面積をそれぞれ単独で変えるよりも、それらを組
み合わせた方が流速の設定が容易となる。特に、トリガ
式ポンプディスペンサのような小さなスペースのところ
では設計も行いやすく、設計自由度が増大する。
【0016】また、装置本体には、吐出口から拡散して
吐出された液体を衝突させて発泡させる発泡筒を設け、
前記流路切換手段によって吐出液体の吐出角度を切り換
えることによって前記発泡筒で形成された泡の拡散範囲
を変化させることを特徴とする。
【0017】発泡筒を設けることにより、放射状に拡散
された吐出液体が発泡筒内壁面に衝突して発泡化され、
発泡筒を通じて泡が吐出される。吐出口からの吐出液体
の拡散範囲が大きいと衝突量が増えるので泡の拡散範囲
は小さくなり、吐出液体の拡散範囲が小さいと衝突量が
小さいので泡の拡散範囲が相対的に大きくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0019】[第1の実施の形態]図1乃至図3には、
この発明の第1の実施の形態に係る液体拡散装置が適用
されるポンプディスペンサが示されている。
【0020】ポンプディスペンサ100は、図3に示す
ように、ボディ101に取り付けられたトリガレバ10
2をスプリング103のばね力に抗して引くことによっ
て、ピストン部材104をシリンダ部105内に押し込
んで吸入弁106を閉じた状態でシリンダ部105内を
圧縮し、吐出弁107を開いて、シリンダ部105内に
吸入された内容液を吐出ノズル108を通じて吐出する
ようになっている。
【0021】液体拡散装置1は、図2に拡大して示すよ
うに、ポンプディスペンサ100の吐出ノズル108先
端に取り付けられるもので、装置本体2の吐出口3直前
の上流側に渦流室4が設けられ、この渦流室4にて渦流
を生成することによって、吐出口3から液体を所定の吐
出角度の範囲でもって放射状に拡散させるようになって
いる。
【0022】装置本体2には、渦流室4への液体の流入
角度が異なる第1,第2渦流生成用流路5,6が設けら
れている。
【0023】装置本体2は、ポンプディスペンサ100
のノズル108に固定されるバルブインサート7と、こ
のバルブインサート7に対して回転自在に嵌合される流
路切換手段を構成するスライドバルブ8と、を備えた構
成となっている。この実施の形態では、バルブインサー
ト7に対してスライドバルブ8を120°ずつ回転させ
ることにより、内容液の吐出を止める「閉モード」、第
1の渦流生成用流路5を選択する「第1霧モード」、第
2の渦流生成用流路6を選択する「第2霧モード」を切
り換えるようになっている。「第1霧モード」では吐出
角度θ1が大きく、「第2霧モード」では吐出角度θ2
が小さくなるように設定されている。
【0024】「吐出角度」とは、吐出口3の中心軸線N
に対して吐出口3を頂点として円錐状に放射状に拡散さ
れる吐出液流の最外周の角度のことである。
【0025】バルブインサート7は、スライドバルブ8
が回転自在に嵌合される先端が閉塞された円筒状のプラ
グ部71と、このプラグ部71とは反対側に延びて吐出
ノズル108の内周に差し込み固定される管継手部72
と、を備えている。
【0026】一方、スライドバルブ8は前記プラグ部7
1が挿入される穴81が設けられた内筒部82と、指で
回転操作するための外筒部83と、内筒部82と外筒部
83を連結する連結部84と、を備えており、内筒部8
2の穴底壁85に吐出口3が開口している。また、内筒
部82の基端部に管継手部72介して吐出ノズル部10
8に連通する流入口9が開口している。
【0027】上記プラグ部71外周と内筒部82の穴8
1内周との嵌着面間には、前記流入口9側に連通する第
1接続流路91と、バルブインサート7に対するスライ
ドバルブ8の相対回転位置によって第1接続流路91と
選択的に連通される第2接続流路92と、バルブインサ
ート7に対するスライドバルブ8の相対回転位置に関わ
らず第2接続流路92と常時接続され、かつバルブイン
サート7に対するスライドバルブ8の相対回転位置によ
って渦流室4側の第1,第2渦流生成用流路5,6と選
択的に連通される第3接続流路93と、が設けられてい
る。
【0028】すなわち、第1接続流路91は、図2(b)
に示すように、内筒部82の穴81内周であってその円
周方向一箇所を部分的に切り欠くことによって形成され
ている。第2接続流路92は、図2(c)に示すように、
プラグ部71外周を円周方向に切り欠くことによって形
成されているが、第1接続流路91と接続される入口側
は、プラグ部71外周を円周方向に部分的に切り欠いて
部分開口しており、第3接続流路93と接続される出口
側は、プラグ部71外周を全周的に切り欠いて全周的に
開口させている。一方、第3接続流路93は、図2(d)
に示すように、プラグ部71外周を、円周方向に180
°離れた2箇所において切り欠いて部分開口させてい
る。この第3接続流路93と第2接続流路92は常時連
通状態にある。
【0029】そして、「閉モード」位置において、第
1,第2接続流路91,92間が遮断され、「第1,第
2霧モード」位置において、第1,第2接続流路91,
92が連通される。したがって、「第1,第2霧モー
ド」においては、第1,第2および第3接続流路91,
92,93がすべて連通するようになっている。
【0030】渦流室4および第1,第2渦流生成用流路
5,6は、プラグ部71の先端と内筒部82の穴底壁8
3間であって吐出口3の直前位置に設けられている。こ
の渦流室4の中心軸は吐出口3の中心軸Nと同軸上に位
置するように形成されている。この実施の形態では、ス
ライドバルブ8の穴底壁85に渦流室4に対応する円形
の凹部および第1,第2渦流生成用流路5,6に対応す
る溝を形成することによって、平坦なプラグ部71の端
面との間に渦流室4および第1,第2渦流生成用流路
5,6が構成されている。
【0031】この第1,第2渦流生成用流路5,6は同
一幅で流路断面積は同一に設定されている。
【0032】「第1霧モード」位置では、第3接続流路
93と第1渦流生成用流路5が連通されると共に第3接
続流路93と第2渦流生成用流路5は遮断され、「第2
霧モード」位置では、第3接続流路93と第2渦流生成
用流路6が連通されると共に第3接続流路93と第1渦
流生成用流路5が遮断されるようになっている。
【0033】第1渦流生成用流路5は、図2(e)に示す
ように、向心方向に対して所定角度α1でもって傾斜し
ており、内端が渦流室4に連通しかつ外端がスライドバ
ルブ8の内筒部82の穴底壁85外径端まで直線的に延
びている。この角度α1は、渦流室4の中心Oと第1渦
流生成用流路5の内端を結ぶ半径方向線に対して第1渦
流生成用流路5の中心軸線とのなす角度として設定され
ており、この実施の形態では角度α1を向心方向に対し
て直交する90°、すなわち円形の渦流室4の接線方向
となっている。
【0034】また、第2渦流生成用流路6は、図2(e)
に示すように、向心方向に対して第1渦流生成用流路5
の傾斜角α1よりも小さい所定角度α2だけ傾斜してお
り、内端が渦流室4に連通しかつ外端がスライドバルブ
8の内筒部82の穴底壁85の外径端まで直線的に延び
ている。
【0035】この第2渦流生成用流路6は、第1渦流生
成用流路5と逆向きの旋回方向、すなわち、図2(e)で
は第1渦流生成用流路5が時計回り方向、第2渦流生成
用流路6が反時計回り方向に傾斜している。もっとも、
図2(f)に示すように、第2渦流生成用流路6の傾斜方
向を、第1渦流生成用流路5の旋回方向と同一方向とし
てもよい。
【0036】これら第1,第2渦流生成用流路5,6
は、それぞれ第3接続流路93に対応して、180°離
れた位置に2つずつ設けられている。
【0037】本実施の形態の液体拡散装置にあっては、
バルブインサート7に対してスライドバルブ8を回転し
て「第1霧モード」を選択すると(図1(a)〜(c)参
照)、第1,第2および第3接続流路91,92,93
が連通すると同時に、第3接続流路93と第1渦流生成
用流路5が連通される。
【0038】したがって、ポンプディスペンサ100の
トリガレバ102を引くと、吐出ノズル108から液体
拡散装置1の流入口9に液体が流入し、第1,第2,第
3接続流路91〜93を経由して、第1渦流生成用流路
5を通じて渦流室4の外周側から渦流室43内に流入
し、渦流室4の中心軸を中心とする渦流が生成される。
ここで、第1渦流生成用流路5は向心方向に対して90
°の角度に設定されているので、流入方向は生成される
渦流の接線方向となり、理想的には運動エネルギがすべ
て渦流のエネルギに変換され、渦流の流速が最大とな
る。
【0039】この渦流室4にて渦流となった液体は、回
転しながら吐出口3に流入して吐出口3内を螺旋状に移
動して、吐出口3から離れる時点での回転方向の速度成
分と直進方向の速度成分の合成ベクトル方向に飛び出す
ことになる。吐出口3から飛び出す時点での回転方向の
速度成分は渦流室4での渦流の流速と比例関係にある。
一方、直進方向の速度成分は基本的には単位時間当りの
液体の供給量と吐出口3の流路断面積の関係で定まり、
渦流の流速のみが変化しても変化しない。この実施の形
態では、供給量はトリガレバ102を引いてピストン部
材104を動作させる動作速度によって決まる。したが
って、渦流室4で生成される渦流の流速が大きくいと飛
び出す時点での回転方向の速度成分のみが大きくなり、
吐出角度の範囲が大きくなる。この「第1霧モード」で
は吐出角度θ1が最大となる。
【0040】次に、スライドバルブ8を回転して「第2
霧モード」を選択すると(図1(d)〜(f)参照)、第
1,第2および第3接続流路91,92,93が連通す
ると同時に、第3接続流路93と第2渦流生成用流路6
が連通される。
【0041】この状態で、ポンプディスペンサ100の
トリガレバ102を引くと、流入口9に流入した液体
は、第1,第2,第3接続流路91〜93を経由して、
第2渦流生成用流路6を通じて渦流室4の外周側から渦
流室43内に流入し、渦流室4の中心軸を中心とする渦
流が生成される。ここで、第2渦流生成用流路6は、向
心方向に対して第1渦流生成用流路6の傾斜角α1より
も小さい角度α2に傾斜しているので、流入する液体の
渦流生成に影響のある渦流の接線方向成分の流速は、
「第1霧モード」よりも小さくなる。
【0042】したがって、この「第2霧モード」での吐
出口3から飛び出す時点での回転方向の速度成分は「第
1霧モード」の場合よりも小さくなり、吐出角度θ2は
小さくなることになる。
【0043】また、スライドバルブ8を回転して「止モ
ード」を選択すると(図1(g)〜(i)参照)、第1接続
流路91と第2接続流路92が遮断され、液体の吐出が
停止される。また、この「止モード」では、第3接続流
路93と第1,第2渦流生成用流路5,6間も遮断され
る。
【0044】第1,第2渦流生成用流路5,6への流路
の切換えは、第1,第2渦流生成用流路5,6と第3接
続流路93の位置関係のみで決定され、第1,第2接続
流路91,92間を連通,遮断するバルブ機構は必要な
いが、本実施の形態のように第1,第2接続流路91,
92間のバルブ機構を設けることにより、「止モード」
の際のシール性が確実になる。
【0045】また、吐出角度の範囲を2段階に切り換え
る場合を例にとって説明したが、2段階に限られず、渦
流室4への流入角度の異なる3段以上の渦流生成用流路
を設け、吐出角度の範囲を3段階以上に切換え可能とす
ることができる。
【0046】[第2の実施の形態]図4乃至図5は、本
発明の第2の実施の形態を示している。
【0047】この第2の実施の形態は、図1乃至図3の
第1の実施の形態の液体拡散装置に、拡散吐出される液
体を発泡化させる発泡筒10を設けたものである。この
場合には、液体としては発泡化しやすいように界面活性
剤が含まれている。発泡筒10以外は第1の実施の形態
と全く同一なので、同一の構成部分については同一の符
号を付してその説明を省略するものとする。ただし、第
1の実施の形態における吐出角度θ1の大きい「第1霧
モード」を「第1泡モード」とし、吐出角度θ2の小さ
い「第2霧モード」を「第2泡モード」とする。
【0048】発泡筒10は円筒形状で、スライドバルブ
8の吐出口3の出口側に吐出口3を取り囲むように設け
られ、連結部84を介して内筒部82および外筒部83
と一体的に連結されている。発泡筒10の内径および突
出長さは、吐出口3からの液体の吐出角度との関係で定
められるもので、少なくとも吐出液体が衝突可能なよう
に、最小の吐出角度θ2内に発泡筒10が位置するよう
に設定される。
【0049】また、発泡筒10の基端部には空気流入口
11が開口形成されている。
【0050】発泡化する場合には、液体が吐出口3から
所定の吐出角度の範囲で放射状に拡散され、この霧状の
液体が発泡筒10の内周に衝突して攪乱されると共に、
負圧により空気流入口11から流入した空気がその攪乱
された液に混入されて泡状となって吐出されることにな
る。
【0051】そして、吐出口3からの吐出液体の吐出角
度の範囲が大きいと衝突量が増えるので泡の拡散範囲は
小さくなり、吐出液体の吐出角度の範囲が小さいと衝突
量が小さいので泡の拡散範囲が相対的に大きくなる傾向
にある。
【0052】「第1泡モード」に設定すると、図4(a)
〜(c)および図5(a)に示すように、液体が吐出口3か
ら大きい吐出角度θ1で放射状に拡散されるが、発泡筒
10との衝突長さが長くなり、拡散方向の運動エネルギ
が吸収されて発泡筒10からの泡の拡散範囲が狭くな
る。
【0053】一方、「第2泡モード」に設定すると、図
4(d)〜(f)に示すように、液体が吐出口3から小さい
吐出角度θ2で放射状に拡散されるが、発泡筒10との
衝突長さが短くなるので発泡筒10からの泡の拡散範囲
が大きくなる。
【0054】また、「止モード」に設定すると、図4
(g)〜(i)に示すように、第1の実施の形態と同様に、
第1接続流路91と第2接続流路92が遮断され、かつ
第3接続流路93と第1,第2渦流生成用流路5,6間
も遮断され、液体の吐出が停止される。
【0055】なお、上記実施の形態では、霧モードと、
泡モードの場合について説明したが、発泡筒10をスラ
イド式や開閉式とすることによって、発泡筒10を霧状
の吐出液体と衝突する位置と衝突しない位置に切換え可
能としておけば、霧モードと泡モードを切換えることが
できる。
【0056】[他の実施の形態]上記実施の形態では、
第1,第2渦流生成用流路5,6の流路断面積が同一と
なるように設定しているが、流入角度の大きい第1渦流
生成用流路5の流路断面積を流入角度の小さい第2渦流
生成用流路6の流路断面積よりも小さく設定してもよ
い。流路断面積の変更は、たとえば溝幅を変えることに
よって容易に変更できる。
【0057】上記したようなトリガ式ポンプディスペン
サの場合には、トリガレバ102によってピストン部材
104を動作させるスピードは、渦流生成用流路の流路
断面積を変化させてもほぼ同じと考えられるので、渦流
生成用流路の流路断面積を小さくすると渦流室4への流
入速度が増大し、流路断面積を大きくすると渦流室4へ
の流入速度が減少する。
【0058】したがって、流入角度が大きく渦流の流速
が大きい方の第1渦流生成用流路5の流路断面積を小さ
く設定しておくことにより、渦流室4への流入速度が増
大し旋回エネルギがより大きくなって、吐出角度をより
大きくすることができる。また、流入角度が小さく渦流
の流速が小さい方の第2渦流生成用流路6の流路断面積
を大きく設定しておくことにより、渦流室4への流入速
度が減少し旋回エネルギがより小さくなって、吐出角度
をより狭くすることができる。
【0059】また、このように流入角度と流路断面積を
同時に変えるのではなく、流入角度が同じで流路断面積
が異なる複数の渦流生成用流路を設け、そのいずれかを
択一的に選択するようにしてもよい。
【0060】もっとも、渦流生成用流路の流入角度と流
路断面積をそれぞれ単独で変えるよりも、それらを組み
合わせた方が流速の設定が容易となる。特に、トリガ式
ポンプディスペンサのような小さなスペースのところで
は設計も行いやすく、設計自由度が増大する。
【0061】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、流入角度や流路断面積が異なる複数の渦流形成
用流路を設け、この渦流形成用流路を切換手段によって
切り換え可能としたので、吐出液体の拡散範囲を変化さ
せることができる。
【0062】また、切換手段の切換操作だけで拡散範囲
を切り換えることができ、操作が簡単である。
【0063】また、装置本体に発泡筒を設けることによ
り、泡の拡散範囲についても調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る液体拡
散装置の各モードの説明図で、同図(a)〜(c)は「第1
霧モード」を示し、同図(a)は同図(b)のA−A線断面
図、同図(b)は縦断面図、同図(c)は渦流室の拡大図、
同図(d)〜(f)は「第2霧モード」を示し、同図(d)は
同図(e)のD−D線断面図、同図(e)は縦断面図、同図
(f)は渦流室の拡大図、同図(g)〜(i)は「止モード」
を示し、同図(g)は同図(h)のG−G線断面図、同図
(h)は縦断面図、同図(i)は渦流室の拡大図である。
【図2】図2は図1の液体拡散装置の構造を示すもの
で、同図(a)は縦断面図、同図(b)は同図(a)のB−B
線断面図、同図(c)は同図(a)のC−C線断面図、同図
(d)は同図(a)のD−D線断面図、同図(e)は渦流室の
形態を示す図、同図(f)は渦流室の他の形態を示す図で
ある。
【図3】図3は本発明の液体拡散装置が適用されるポン
プディスペンサの全体構成を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係る液体拡
散装置の各モードの説明図で、同図(a)〜(c)は「第1
泡モード」を示し、同図(a)は同図(b)のA−A線断面
図、同図(b)は縦断面図、同図(c)は渦流室の拡大図、
同図(d)〜(f)は「第2泡モード」を示し、同図(d)は
同図(e)のD−D線断面図、同図(e)は縦断面図、同図
(f)は渦流室の拡大図、同図(g)〜(i)は「止モード」
を示し、同図(g)は同図(h)のG−G線断面図、同図
(h)は縦断面図、同図(i)は渦流室の拡大図である。
【図5】図5は図4の液体拡散装置の構造を示すもの
で、同図(a)は「第1泡モード」の縦断面図、同図(b)
は「第2泡モード」の縦断面図である。
【符号の説明】
1 液体拡散装置 2 装置本体 3 吐出口 4 渦流室 5 第1渦流生成用流路 6 第2渦流生成用流路 7 バルブインサート 71 プラグ部 72 管継手部 8 スライドバルブ 81 穴 82 内筒部 83 外筒部 85 穴底壁 9 流入口 91〜93 第1〜第3接続流路 10 発泡筒 11 空気流入口 100 ポンプディスペンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体の吐出口の上流側に渦流室を設
    け、該渦流室にて渦流を生成することによって、吐出口
    から液体を所定の吐出角度の範囲でもって放射状に拡散
    させる液体拡散装置において、 前記渦流室への流入角度が異なる複数の渦流生成用流路
    と、 該複数の渦流生成用流路のいずれかを択一的に選択して
    生成される渦流の流速を変える流路切換手段と、を有す
    ることを特徴とする液体拡散装置。
  2. 【請求項2】装置本体の吐出口の上流側に渦流室を設
    け、該渦流室にて渦流を生成することによって、吐出口
    から液体を所定の吐出角度の範囲でもって放射状に拡散
    させる液体拡散装置において、 前記渦流室へ流入する流路断面積の異なる複数の渦流生
    成用流路と、 該複数の渦流生成用流路のいずれかを択一的に選択して
    生成される渦流の流速を変える流路切換手段と、を有す
    ることを特徴とする液体拡散装置。
  3. 【請求項3】装置本体の吐出口の上流側に渦流室を設
    け、該渦流室にて渦流を生成することによって、吐出口
    から液体を所定の吐出角度の範囲でもって放射状に拡散
    させる液体拡散装置において、 前記渦流室への液体の流入角度が異なり、かつ流路断面
    積の異なる複数の渦流生成用流路と、 該複数の渦流生成用流路のいずれかを択一的に選択して
    生成される渦流の流速を変える流路切換手段と、を有す
    ることを特徴とする液体拡散装置。
  4. 【請求項4】装置本体には、吐出口から拡散して吐出さ
    れた液体を衝突させて発泡させる発泡筒を設け、前記流
    路切換手段によって吐出液体の吐出角度を切り換えるこ
    とによって前記発泡筒で形成された泡の拡散範囲を変化
    させることを特徴とする請求項1,2または3に記載の
    液体拡散装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100360455B1 (ko) * 2000-06-15 2002-11-11 전중오 와류 분사식 페인트 스프레이건
JP2013013891A (ja) * 2011-07-01 2013-01-24 Lechler Gmbh 中実円錐状噴射ノズル
JP2016087530A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社吉野工業所 トリガー式噴出器用の霧及び直噴射の切替可能なノズル機構並びにトリガー式噴出器

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