JPH10216167A - 発熱体 - Google Patents

発熱体

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JPH10216167A
JPH10216167A JP4159797A JP4159797A JPH10216167A JP H10216167 A JPH10216167 A JP H10216167A JP 4159797 A JP4159797 A JP 4159797A JP 4159797 A JP4159797 A JP 4159797A JP H10216167 A JPH10216167 A JP H10216167A
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JP
Japan
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exothermic
cream
composition
water
exothermic composition
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JP4159797A
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English (en)
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Akio Usui
昭男 臼井
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MOTOCHI KENKYUSHO KK
Original Assignee
MOTOCHI KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、クリーム状の発熱組成物にはベン
トナイト粒子を配合し、このベントナイト粒子が、水分
を過剰にしなくとも発熱組成物のクリーム化を容易に
し、これによって、発熱組成物の層表面だけでなく、発
熱反応に伴い、層内部に空気が徐々に入って層内部の発
熱物質と空気との接触を至極良好にし、長時間にわたっ
て優れた発熱反応が持続する発熱体を提供することを目
的とする。 【構成】 本発明は、クリーム状の発熱組成物がシート
状包材内に積層、封入されてなる発熱体において、この
クリーム状の発熱組成物にはベントナイト粒子が配合さ
れてなり、前記シート状包材の少なくとも一部が通気性
を有するものであり、しかも前記クリーム状の発熱組成
物の水分の一部を前記シート状包材に吸収させてなるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーム状の発熱組成
物を用いた発熱体の改良に関し、特に、クリーム状の発
熱組成物において有機性増粘剤の一部又は全部をベント
ナイト粒子に置換することにより、転写性が向上し、水
分量を減少させることができる結果、このベントナイト
粒子が発熱組成物の層表面だけでなく、発熱反応に伴
い、層内部に空気が徐々に入って層内部の発熱物質と空
気との接触を至極良好にし、長時間にわたって優れた発
熱反応が持続する発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、平成8年6月17日付け出
願の特願平8ー177404号(平成7年7月8日付け
出願の特願平7ー196035号の国内優先)の明細書
において、クリーム状の発熱組成物を用いた発熱体を提
供した。
【0003】この発熱体は、クリーム状の発熱組成物を
用いているから、以下に述べる利点を有する。
【0004】即ち、発熱体製造時の粉塵の発生を防止
し、又、発熱組成物の発熱反応を抑制して、製造時の発
熱反応によるロス、発熱組成物の品質低下及び発熱組成
物の凝固を防止して歩留りや取扱性を向上したり、混合
装置を気密性にする必要がなく、製造装置のメンテナン
スが容易で、しかも製造装置の稼働時間ないし作業者の
就業時間に対する制約が無くなるのである。
【0005】又、スクリーン印刷やコーティングなどの
印刷、転写法で発熱組成物を積層できるから、発熱組成
物の均等な分布を可能にし、しかも発熱組成物の厚さや
分布の精度が高く製品の品質の向上を図る上、所要のパ
ターンで積層できるのであり、加えて、高速で超薄形の
発熱体を簡便に製造できるのである。
【0006】更に、発熱組成物を、基材や被覆材、或い
はこれらの上に形成された吸水層上に転写、積層するこ
とによって、発熱組成物を袋材に均等に分布、固定させ
ることができる結果、発熱組成物の移動、片寄りを防止
するのであり、加えて、発熱組成物中の余剰水分や遊離
水分或いは含水ゲル中の水分を基材及び/又は被覆材に
吸収させて空気との接触を良好にしたり、発熱体の薄型
化によって発熱組成物の過剰な発熱反応を極力避け、安
全に使用できるのである。
【0007】また本発明は、吸水性を持った包材(素材
自体が吸水性を有するものの他、合成樹脂製の包材のよ
うに素材自体は水分を吸収しないが形成された微細孔や
繊維間の隙間に水分が吸着されるものも含む)、又は、
吸水剤の粘性水溶液を包材に、含浸、吹き付け、練り込
み、印刷又はコーティング等の塗工などによって積層、
乾燥したり、吸水剤を圧着や練り込み等によって含有、
担持させた、つまり包材に吸水性を付与したものが用い
られる。そして、包材における基材上にクリーム状の発
熱組成物をスクリーン印刷やコーティング等で転写、積
層すれば粉体の転写工程がなくなり将来の医療用具や医
薬品製造におけるGMP基準を満たす工場管理が簡単に
可能になるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】クリーム状の発熱組成
物においては、上述の優れた利点があるが、吸水性ポリ
マー及び/又は増粘剤の種類や配合量更に水分量によっ
て、発熱組成物が緻密になり発熱反応に伴う空気の内部
への供給が不足し、反応効率が低下する場合が有る。
【0009】即ち、クリーム状の発熱組成物において、
発熱反応を持続させるには、発熱組成物層の内部におけ
る発熱物質表面への空気(酸素)の供給が重要な問題と
なる。初期反応においては、発熱組成物層の表層部での
反応なので空気(酸素)の供給には問題がないが、一定
以上の反応を持続させるためには、発熱組成物層の内部
における発熱物質の表面へ一定量の空気を継続的に供給
することが必要になる。
【0010】クリーム状の発熱組成物は、鉄粉や活性炭
などの粉体(固形)成分以外は大部分が水であり、反応に
伴って水分が消費され、粉体以外の体積が収縮し、粉体
粒子間、例えば発熱物質粒子間に間隙が生じ、空気の供
給が増加する。
【0011】一方、発熱物質、例えば鉄粉も酸化される
ことにより水酸化鉄となり膨張するが更に水分を失って
微粉化して発熱物質粒子間の間隙に充填され、緻密にな
ったり、又、一部は塩化物になって水に溶解し、発熱組
成物の体積が縮小するために十分な空気の供給通路が形
成できなくなる結果、反応の継続性が不十分となって反
応効率が低くなる場合が有った。
【0012】安定した発熱反応を長時間にわたって持続
させるためには、発熱反応に伴って、発熱組成物の表層
部から層内部に空気が逐次供給されて層内部の発熱物質
と空気との接触を良好にする必要が有り、この点におい
て、問題が生じる場合が有った。
【0013】又、水分量が過剰になると、空気と発熱組
成物との接触が悪化して、温度上昇が鈍化すると共に、
発熱温度が低くなって、所要の発熱効果が得られない場
合が有る。
【0014】本発明は、前記技術的課題を解決するため
に完成されたものであって、クリーム状の発熱組成物に
はベントナイト粒子を配合し、このベントナイト粒子
が、水分を過剰にしなくとも発熱組成物のクリーム化を
容易にし、これによって、発熱組成物の層表面だけでな
く、発熱反応に伴い、層内部に空気が徐々に入って層内
部の発熱物質と空気との接触を至極良好にし、長時間に
わたって優れた発熱反応が持続する発熱体を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく、従来の粉末状発熱組成物に比較して、空気
中での発熱組成物の安定性を向上させ、その結果、製造
時の発熱反応によるロス、発熱組成物の品質低下及び発
熱組成物の凝固を防止して歩留りや取扱性を向上した
り、混合装置を気密性にする必要がなく、製造装置のメ
ンテナンスが容易で、しかも製造装置の稼働時間ないし
作業者の就業時間に対する制約を無くする一方、発熱体
として使用するときには、空気と発熱組成物との接触が
良好で、温度上昇が速やかに生じると共に、所望の範囲
の発熱温度が得られて、所要の発熱効果が得られる新規
な発熱組成物について鋭意検討を重ねて来た。
【0016】その結果、発熱組成物が全体としてクリー
ム状で緻密であるから、空気との接触が極力抑制され
て、空気中での発熱組成物の安定化が図られる一方、こ
のクリーム状の発熱組成物中の遊離水或いはその一部を
包材に吸収させて多孔質にし、これによって、発熱組成
物と空気との接触を良好にする必要があるとの知見を得
た。
【0017】本発明者は、前記知見に基づき更に検討を
重ねたところ、空気中での安定性を確保すると共に、長
時間にわたって優れた発熱特性を発現させるには、発熱
組成物中の含水率を極力少なくし、しかもクリーム状に
粘稠化して緻密にすることが望ましく、このような条件
を確保するために、ベントナイト粒子を配合すると、当
該ベントナイト粒子は、産地、種類、グレード等により
異なるが、水分を吸収すると10倍程度に膨張し粘性を
生ずるから、転写性が向上し、カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、メチル
セルロース等の有機性増粘剤の全て又は一部をベントナ
イト粒子に置換しても転写が可能になる。
【0018】又、前述のように、ベントナイト粒子が、
水分を吸収すると粘性を発現するから、有機性増粘剤を
全く使用しなかったり或いは有機性増粘剤の配合量を少
なくしてもクリーム化が可能であり、従って、水分を過
剰にしなくとも良く、このように過剰水分を含有させる
必要がないから、包材による水分吸収に基づく多孔質化
が容易で、発熱反応が早く、温度が速やかに上昇する
上、発熱組成物の層表面だけでなく、発熱反応の進行に
伴い、層内部に空気が徐々に入り易く、層内部の発熱物
質と空気との接触が至極良好になる結果、長時間にわた
って優れた発熱反応が持続するとの知見も得た。
【0019】これは、ベントナイト粒子が、CMC、P
VA、メチルセルロース等の有機性増粘剤中に混入する
と、有機性増粘剤中でベントナイト粒子が膨張、分散し
て形成された皮膜が、発熱反応に伴い、水分が消費され
て多孔質になったり、水分が消費されて乾燥、収縮し、
当該皮膜にクラックが発生したりして、通気性が増大す
るためである。
【0020】また、ベントナイト粒子は、発熱反応に伴
う水分の消費による収縮が大きく、しかもベントナイト
の皮膜、或いはベントナイト粒子を含んだ有機性増粘剤
の皮膜は、強靭性がなく脆いためひび割れが発生し易
く、またこのひび割れによって通気性が増大するのであ
る。
【0021】更に、ベントナイト粒子を用いると、発熱
組成物をクリーム化するのに過剰の水分を加える必要が
なく、つまり発熱組成物中の含水量が少ないため、包材
の吸水能力が低いものを使用できたり或いは包材の吸水
能力が殆ど無いものでも使用できるのである。
【0022】本発明に係る発熱体は、前記知見に基づき
完成されたものであって、前記の目的を達成するため
に、クリーム状の発熱組成物がシート状包材内に積層、
封入されてなる発熱体において、このクリーム状の発熱
組成物にはベントナイト粒子が配合されてなり、前記シ
ート状包材の少なくとも一部が通気性を有するものであ
り、しかも前記クリーム状の発熱組成物の水分の一部を
前記シート状包材に吸収させてなることを特徴とする。
【0023】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る発熱体においては、従来のように粉末状のものでは
なく、クリーム状に粘稠化され、且つベントナイト粒子
が配合されたクリーム状の発熱組成物が用いられている
点に特徴を有する。
【0024】そして、このクリーム状の発熱組成物とし
ては、空気中の酸素と反応して発熱反応を起こす成分か
らなり、しかもベントナイト粒子が配合され、且つ外力
を加えると流動する性質を有するものであれば特に限定
されるものではない。
【0025】又、クリーム状の発熱組成物においては、
発熱組成物中の水分の配合率、更に吸水性ポリマー及び
/又は増粘剤を配合、調製してクリーム状に粘稠化され
ているから、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷や
コーティングなどによる転写、積層が至極容易で、且つ
高速で超薄形の発熱体を製造できるのであり、又、粉末
状の発熱組成物と比較して、緻密で表面積が小さく、空
気との接触面積が小さいのであり、しかも遊離水分又は
含水ゲルがバリヤー層となるので、空気の供給量が減少
して発熱反応を実質的に停止する結果、一層空気中で安
定し、製造時の発熱反応によるロス、発熱組成物の品質
低下及び発熱組成物の凝固が一層防止されるので望まし
い。
【0026】即ち、従来の粉末状発熱組成物において
は、表面積が大きく、製造時の発熱反応によるロス、発
熱組成物の品質低下及び発熱組成物の凝固等の種々の重
大な弊害が発生するが、発熱組成物をクリーム状に粘稠
化させると、例えば厚塗印刷、グラビア印刷、オフセッ
ト印刷、スクリーン印刷などの公知の印刷技術を用いて
印刷したり、ヘッドコーター、ローラー、アプリケータ
ー等により塗工やコーティングによって、至極容易に転
写、積層できる上、高速で超薄形の発熱体を製造できる
のであり、又、粉末状の発熱組成物と比較して、緻密で
表面積が小さく、空気との接触面積が小さいのであり、
しかも遊離水ないし含水ゲルがバリヤー層となるので、
空気の供給量が減少して発熱反応が殆ど生じないのであ
る。
【0027】この場合において、遊離水ないし含水ゲル
中の水分の一部を基材及び/又は被覆材などの袋材に吸
収させると、バリヤー層が喪失し、しかも水分が包材に
吸収されることによって発熱組成物が緻密で表面積が小
さい状態から多孔質で表面積が大きな状態になる結果、
空気との接触が良好になる。
【0028】特に、本発明で用いられるクリーム状の発
熱組成物においては、ベントナイト粒子が配合されてい
るが、このようにベントナイト粒子が配合されている
と、このベントナイト粒子が、水分を過剰にしなくとも
発熱組成物のクリーム化が容易になり、このように水分
が過剰ではないから、発熱組成物の層表面だけでなく、
発熱反応に伴い、発熱組成物が多孔質になって、層内部
に空気が徐々に入り易く、層内部の発熱物質と空気との
接触が至極良好になる結果、長時間にわたって優れた発
熱反応が持続するのである。
【0029】このクリーム状の発熱組成物としては、発
熱反応に必須である発熱物質の他に、水や吸水性ポリマ
ー及び/又は増粘剤と、発熱を促進するためのカーボン
や活性炭などの炭素成分及び金属粉の表面の酸化皮膜を
破壊し、発熱反応を連続的に発生させる金属の塩化物、
更にベントナイト粒子を必須成分とし、全体としてクリ
ーム状に形成されたものが挙げられる。
【0030】このクリーム状の発熱組成物の配合割合と
しては、用いられる吸水性ポリマー及び/又は増粘剤の
種類、発熱物質更に炭素成分の種類、金属の塩化物の種
類等によっても異なるが、一般に、発熱物質100重量
部に対し、吸水性ポリマー7.5重量部以下及び/又は
増粘剤10重量部以下、炭素成分1〜15重量部及び金
属の塩化物1〜10重量部とを必須成分とし、且つ水が
配合されて、全体としてクリーム状に形成され、しかも
更にベントナイト粒子が発熱組成物全体の0.1〜20
重量%配合されたものが挙げられる。この場合におい
て、金属の塩化物の所定量を水に溶解ないし分散して用
いても良いのである。
【0031】又、このように固形成分のみを均一に混合
した後、水或いは金属の塩化物の水溶液ないし分散液を
配合するのに代えて、前記固形成分に適量の水を加え、
この全成分を均一に混合してクリーム状の発熱組成物を
得ても良いのである。
【0032】そして、本発明において、水の配合割合
は、吸水性ポリマー及び/又は増粘剤の種類や量によっ
て大きく異なるのであり、水の配合割合が多すぎると発
熱反応が発生せず、発熱組成物全体がクリーム状に粘稠
化されているのであれば、水分量が少ないほど発熱組成
物の発熱特性が良好になるのであり、一般に、発熱物質
100重量部に対し、水が20〜50重量部の範囲、好
ましくは25〜35重量部の範囲とするのが望ましい。
【0033】このクリーム状の発熱組成物を製造するに
あたり、まず、その固形成分のみを混合装置に投入し、
これらの成分を均一に混合した後、これに水或いは金属
の塩化物の水溶液ないし分散液を加えてクリーム状に形
成しても良く、或いは発熱組成物の全成分を混合装置に
投入し、これらの成分を混合してクリーム状に形成して
も良いのである。
【0034】これらの成分の混合装置としては、ニーダ
ーやミキサー等の混練装置が発熱組成物をクリーム状に
形成し易く、しかも発熱物質の表面を遊離水や含水ゲル
が覆い易いので望ましい。
【0035】そして、本発明において、クリーム状の発
熱組成物とは発熱組成物がクリーム状の粘稠体であっ
て、厚塗印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリ
ーン印刷、吹き付けなどの公知の印刷技術を用いて印刷
したり、ヘッドコーター、ローラー、アプリケーター等
により塗工やコーティングによって、至極容易に転写、
積層できるものを意味し、このようなクリーム状の発熱
組成物であれば特に限定されるものではない。
【0036】又、クリーム状の発熱組成物においては、
前述のように、発熱物質と水や吸水性ポリマー及び/又
は増粘剤の他、炭素成分及び金属の塩化物更にベントナ
イト粒子を配合したものでも優れた発熱特性が得られる
が、更に転写性、保存時の安定性の一層の向上を図るた
めに、所望により、pH調整剤、分散性を高める界面活
性剤又は消泡剤から選ばれた少なくとも1種が配合さ
れ、全体としてクリーム状に形成されたものも有益であ
る。
【0037】即ち、発熱物質100重量部に対し、吸水
性ポリマー7.5重量部以下及び/又は有機性増粘剤1
0重量部以下、炭素成分1〜15重量部及び金属の塩化
物1〜10重量部、更にベントナイト粒子からなり、こ
の発熱組成物には、更に発熱物質100重量部に対し、
pH調整剤0.05〜5重量部、分散性を高める界面活
性剤0.05〜5重量部及び消泡剤0.05〜5重量部
から選ばれた少なくとも1種が配合され、しかも水が配
合されて、全体としてクリーム状に形成され、且つ前記
ベントナイト粒子が発熱組成物全体の0.1〜20重量
%配合されたものが挙げられる。
【0038】前述のように固形成分のみを均一に混合し
た後、水或いは金属の塩化物の水溶液ないし分散液を配
合するのに代えて、前記固形成分に適量の水を加え、こ
の全成分を均一に混合してクリーム状の発熱組成物を得
ても良いのである。
【0039】そして、このクリーム状の発熱組成物と
は、前記の場合と同様に、発熱組成物がクリーム状の粘
稠体であって、厚塗印刷、グラビア印刷、オフセット印
刷、スクリーン印刷等の公知の印刷技術を用いて印刷し
たり、ヘッドコーター、ローラー、アプリケーター等に
より塗工やコーティングによって、至極容易に転写、積
層できるものを意味し、このようなクリーム状の発熱組
成物であれば特に限定されるものではない。
【0040】この吸水性ポリマーとしては、市販のもの
を用いればよく、例えば株式会社クラレ社製の商品名で
あるKIゲル201−K、KIゲル201K−F2、三
洋化成工業株式会社製のサンフレッシュST−500M
PSなどがその例として挙げられる。
【0041】これら市販の吸水性ポリマーの中では、特
に、株式会社クラレ社製のイソブチレン−無水マレイン
酸共重合体であるKIゲル201−K、KIゲル201
−F2などが、ゲル強度が高く、しかも耐熱性や耐候性
更に金属の塩化物水溶液の吸収量に優れ、しかも安定し
ているので特に好ましい。
【0042】クリーム状の発熱組成物において、増粘剤
としては、主として、水や金属の塩化物水溶液を吸収
し、粘稠度を増大させるか、チキソトロピー性を付与す
る物質が挙げられるのであり、ポリアクリル酸ソーダ等
のポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイド、ポリビ
ニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルピロリドン、アラビアゴム、トラガカントゴム、ロー
カストビーンガム、グアーガム、アルギン酸ソーダ等の
アルギン酸塩、デキストリン、α化澱粉又は加工用澱粉
などの澱粉系吸水剤、ペクチン又はカラギーナンなどの
多糖類系増粘剤、CMC、酢酸セルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース又はヒドロキシプ
ロピルセルロースなどのセルロース誘導体系増粘剤、水
溶性セルロースエーテル又はポリーN−ビニルアセトア
ミド等から選ばれた1種又は2種以上の混合物が挙げら
れるのであり、更に、これらを界面活性剤で処理した
り、これらにと界面活性剤を組み合せて親水性を向上し
ても良いのである。
【0043】前記CMCとしては第一工業製薬株式会社
製の商品名であるセロゲンEPが挙げられるのであり、
又、前記水溶性セルロースエーテルとしては、メチルセ
ルロース(信越化学工業株式会社製、商品名:メトロー
ズSM4000など)、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学工業株式会社製、商品名:メトローズ
60SH−4000、メトローズ90SH−4000な
ど)が挙げられる。
【0044】クリーム状の発熱組成物では発熱物質とし
て、有機物を用いることも可能であるが、反応に伴って
異臭が発生しない鉄粉、亜鉛粉、アルミニウム粉又はマ
グネシウム粉或いはこれらの2種以上の金属からなる合
金の粉末、更に、これらのうちの2種以上を混合した混
合金属粉などが用いられるが、特に、これらの金属粉の
中では、安全性、取扱性、コスト、保存性及び安定性な
どの観点を総合して最も優れている鉄粉を用いることが
望ましい。
【0045】前記鉄粉のうち、反応効率を一層高めて著
しく優れた温度特性を発現させるために、従来の発熱組
成物に用いられている鉄粉と比較して、平均粒径が1/
2以下、好ましくは1/4の超微粉鉄粉を用いるのが望
ましく、その市販品の例としては同和鉄粉工業(株)社製
の超微粉鉄粉DSP−517N(同和鉄粉工業(株)社製
の鉄粉DKPと比較して平均粒径が1/5〜1/7.5
程度)が挙げられる。
【0046】炭素成分としてはカーボンブラック、黒鉛
又は活性炭などがその例として挙げられるのであり、金
属の塩化物としては塩化ナトリウム、塩化カリウムなど
のアルカリ金属の塩化物、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウムなどのアルカリ土金属の塩化物などをその例とし
て挙げることができる。
【0047】本発明で用いられるベントナイト粒子は、
混練中の吸水や他の成分との衝突によって砕けて微細化
し、しかも混練中に水分を吸収すると10倍程度に膨張
し粘性を生ずるから、転写性が向上し、カルボキシメチ
ルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PV
A)、メチルセルロース等の有機性増粘剤を全く使用す
る必要がなくなったり、或いは有機性増粘剤の配合量を
少なくしても転写が可能になる。
【0048】又、前述のように、発熱組成物にベントナ
イト粒子を配合し、このベントナイト粒子が、水分を吸
収すると粘性を発現するから、有機性増粘剤を全く使用
する必要がなくなったり、或いは有機性増粘剤の配合量
を少なくしてもクリーム化が至極容易であり、従って、
水分を過剰にしなくとも良く、このように過剰水分を含
有させる必要がないから、包材による水分吸収に基づく
多孔質化が容易で、発熱反応が早く、温度が速やかに上
昇する上、発熱組成物の層表面だけでなく、発熱反応の
進行に伴い、層内部に空気が徐々に入り易く、つまり空
気の透過性が良好になって、層内部の発熱物質と空気と
の接触が至極良好になる結果、長時間にわたって優れた
発熱反応が持続するのである。
【0049】これは、ベントナイト粒子が、CMC、P
VA、メチルセルロース等の有機性増粘剤中に混入する
と、有機性増粘剤中でベントナイト粒子が膨張、分散し
て形成された皮膜が、発熱反応に伴い、水分が消費され
て多孔質になったり、水分が消費されて乾燥、収縮し、
当該皮膜にクラックが発生したりして、通気性が増大す
るためである。
【0050】また、ベントナイト粒子は、発熱反応に伴
う水分の消費による収縮が大きく、しかもベントナイト
粒子を含んだ有機性増粘剤の皮膜は、強靭性がなく、脆
いためひび割れが発生し易く、またこのひび割れによっ
て通気性が増大するのである。
【0051】更に、ベントナイト粒子を用いると、発熱
組成物をクリーム化するのに過剰水分を少なくでき、つ
まり発熱組成物中の含水量が少ないため、包材の吸水能
力を低下できたり或いは包材の吸水能力が殆ど無いもの
でも使用できるので、廉価な包材を用いることができる
のであり、又、染み出し等の問題もなく、一層品質の向
上を図ることができるのである。
【0052】このベントナイト粒子の市販品の例として
は、豊洋ベントナイト鉱業株式会社社製の豊 印30
0、豊 印250又は豊 印200、関東ベントナイト
鉱業社製のベントナイト、株式会社クニミネ工業社製の
クニゲルV1及びクニピア−F、日本ベントナイト社製
のベントナイト、日本タルク社製のベントナイト、豊順
洋行社製のベントナイト、三立鉱業社製のベントナイ
ト、中岡ベントナイト鉱業社製のベントナイト、黒石ベ
ントナイト社製のベントナイト、笠岡粘土社製のベント
ナイト、サンベントナイト社製のベントナイト、共立ベ
ントナイト社製のベントナイト等から選ばれた少なくと
も1種が挙げられるが、これらのうち、特に、株式会社
クニミネ工業社製のクニゲルV1及びクニピア−Fは水
を吸収して著しく膨潤し、コロイド状に分散して高い構
造粘性ならびにチクソトロピーを発現するので望まし
い。
【0053】又、本発明において、ベントナイト粒子は
その産地や種類更にグレードにより吸水率、膨潤度、粘
性が大きく異なるので前述のクリーム状発熱組成物全体
に対する当該ベントナイト粒子の配合量は一概にいえな
いが、一般に、0.1〜20重量%の範囲とすることが
望ましく、ベントナイト粒子の配合量が、0.1重量%
未満と少なすぎると、粘性を増大させる効果が乏しく、
水分量をさ程減少させることができない上、発熱反応に
伴う発熱組成物の層の多孔質化の進行が不充分となって
空気との接触が悪く、所要の発熱特性が得られない虞れ
があり、一方、20重量%を超えると発熱物質の絶対量
が不足し、所要の温度特性が得られなくなったり、逆に
発熱時間が短くなる虞れが有るなどの理由より好ましく
なく、従って、これらの観点より、ベントナイト粒子の
配合量が、1〜15重量%の範囲、好ましくは1.5〜
10重量%の範囲、とするのが望ましい。
【0054】又、前記pH調整剤や界面活性剤更に消泡
剤としてはポリリン酸ナトリウム等の通常のpH調整剤
の他、この分野で用いられるものが用いられる。
【0055】そして、本発明に係る発熱体においては、
前述のベントナイト粒子を含有するクリーム状の発熱組
成物が、少なくとも一部が通気性を有するシート状包材
内に積層、封入されてなる。
【0056】本発明において、シート状包材が、フィル
ム状ないしシート状の基材とフィルム状ないしシート状
の被覆材とからなり、この基材と被覆材のうち少なくと
も一方或いは一部が、通気性を有すると共に、吸水性を
有するものが望ましい。
【0057】ここにおいて、吸水性を有する包材とは、
素材自体が吸水性を有するものの他、合成樹脂製の包材
のように素材自体は水分を吸収しないが、形成された微
細孔や繊維間の隙間に水分が吸着されるものも含む。
【0058】本発明においては、印刷やコーティング等
の転写によって、超薄形の発熱体が形成されるが、発熱
体が薄く形成されると、単位時間当たりの発熱量が大き
すぎる場合、水蒸気圧が大きくなり袋体が膨張し発熱組
成物の移動、片寄りが起こるのであり、また、発熱反応
を抑制し過ぎたり、発熱反応が終了に近づくと発熱量が
少なくなり、袋体内における発熱組成物による空気中の
酸素の消費に基づく減圧のみでは、発熱組成物の移動、
片寄りを防止できない場合がある。
【0059】このような場合には、基材及び/又は被覆
材などに前記発熱組成物の全部又は一部を固定させてそ
の移動、片寄りを防ぐのが好ましい。
【0060】即ち、基材及び/又は被覆材としては吸水
性を有する吸水材で形成されたものが望ましいが、この
吸水材としては、吸水性を有するフィルム状ないしシー
ト状のものであれば特に限定されるものではない。
【0061】この吸水材としては、その素材自体が吸水
性を有するか否かを問わず、結果として吸水性を有する
ものであれば特に限定されるものではない。
【0062】本発明においては、特に、基材及び/又は
被覆材における発熱組成物との接触箇所のみに吸水層が
形成され、発熱組成物の周縁部には吸水層が形成されて
いないものが、発熱組成物の周縁部において、基材と被
覆材とを粘着又は熱接着或いは熱融着し易くなるので望
ましい。
【0063】本発明においては、基材及び/又は被覆材
の表面の凹凸及び/又は吸水層に発熱組成物の全部又は
一部を埋設ないし接合し、これによって、発熱組成物の
移動、片寄りを一層防止するのが望ましい。
【0064】このように発熱組成物が袋体内で移動する
ことが防止されるので、発熱組成物が偏って発熱温度が
ばらついたり異常に高い温度に発熱することを阻止でき
る。
【0065】ところで、前記吸水層としては前述の吸水
性ポリマー及び/又は増粘剤で形成された層、或いは前
述のフィルム状ないしシート状の吸水材が挙げられる。
【0066】本発明においては、発熱組成物がクリーム
状に形成されているから、この発熱組成物を高速の印刷
やコーティング等によって積層できるのであり、基材上
に転写、印刷、離型処理した版の深いグラビア印刷又は
コーティング等によって積層することによって、基材に
おける少なくとも1箇所の所定領域に高速で積層させる
ことが可能になる。
【0067】この場合、発熱組成物を基材上における少
なくとも1箇所の所定領域に高精度に且つ均一に積層し
て、しかも、全体にわたって均一に膜厚を例えば0.1
〜1.5mm程度、好ましくは0.5〜1.0mm程度
に薄くして積層させることができる結果、全体として、
0.5〜2mm程度の超薄形の発熱体も製造することが
できる。
【0068】本発明においては、フィルム状又はシ−ト
状の基材上面における少なくとも1箇所の所定領域に、
膜厚の薄いクリ−ム状の発熱組成物を積層させた後、こ
のクリ−ム状の発熱組成物を覆うようにフィルム状又は
シ−ト状の被覆材を被せ、基材と被覆材とをクリ−ム状
の発熱組成物を介して張り合わせる。つまりクリ−ム状
の発熱組成物が粘着剤と同様の役割を果すのである。勿
論、品質及び信頼性を一層向上するために、基材と被覆
材とを、クリ−ム状の発熱組成物の周囲部において、粘
着、熱接着又は熱融着によって封着するのが望ましい。
【0069】又、本発明においては、基材上にクリ−ム
状の発熱組成物を積層し、更にこのクリ−ム状の発熱組
成物を被覆材で被覆するにあたり、フィルム状ないしシ
−ト状の吸水材をクリ−ム状の発熱組成物の積層形状に
切断したもの、特に吸取紙やティシュペ−パ−などの家
庭用薄葉紙等、吸水性の高いフィルム又はシ−トをクリ
−ム状の発熱組成物の積層形状に切断したものを用い、
これを前記発熱組成物の片面に載置したり、或いはこれ
で発熱組成物の両面を挟み、次いで、被覆材で封着して
も良いのである。
【0070】ところで、本発明において、フィルム又は
シ−トに吸水剤を担持させる方法としては、フィルム又
はシ−トに吸水剤の溶液を含侵させ、溶媒を蒸散させた
り、或いはフィルム又はシ−トに吸水剤を吹き付け、塗
着、練り込み、圧着、積層又は配合等によって付着させ
たり、吸水性の繊維を不織布や織布に織り込んだり、混
合すること等が挙げられる。
【0071】前記の基材及び/又は被覆材は引っ張り強
度などの必要な機械的強度を有することが必要であり、
しかも、体表面へのなじみ性を高めるために、全体とし
て柔軟であることが好ましい。
【0072】又、前記の基材及び被覆材の厚さとして
は、用途によって大きく異なり、特に限定されるもので
はない。製造時や使用の際に破損しない程度の機械的強
度を有するものであれば特に限定されるものではない。
具体的には、足用の場合、10〜5000μm、人体に
直接張り付けて使用する場合、10〜500μm程度、
特に12〜250μmとすることが更に好ましく、一般
には、10〜2500μm、特に、12〜1000μm
とするのが望ましい。
【0073】基材及び被覆材の膜厚が10μm未満の場
合には、必要な機械的強度を得られなくなる上、膜厚を
均一にすることが困難になる虞れがあるので好ましくな
い。
【0074】一方、基材の膜厚が5000μmを超える
場合にはスポンジ等の発泡体であっても柔軟性が低下し
て体表面へのなじみ性が著しく低下すると共に、体表面
の変形や移動に対する追従性が低下する上、ごわごわし
て風合が悪くなり、又、発熱体全体の厚さが厚くなり過
ぎるので好ましくない。
【0075】積層型の基材や被覆材を構成する場合には
その一部を通気性を有するフィルム又はシ−トで構成す
ることができる。この通気性を有するフィルム又はシ−
トとしては、発泡又は非発泡のフィルム又はシ−ト、紙
類、不織布、織布又は多孔質フィルム・シ−ト、布など
が用いられ、布としては、織布、編布、不織布などを用
いることができる。
【0076】本発明においては、包材において、その側
方或いは基材と被覆材のうち少なくとも一方又は一部が
通気性を有することが必要である。
【0077】基材と被覆材のうち少なくとも一方或いは
一部が通気性を有する場合において、その通気性は、発
熱組成物の反応速度ないし発熱温度の制御に大きな影響
を与えるので、効果的な温熱効果を得ると共に、低温火
傷を防止して安全性を確保するために、通気性を管理す
ることが好ましい。又、この通気性を高精度に管理する
ためには透湿度でフィルム又はシ−トの通気性を管理す
ることが好ましく、具体的には、透湿度がリッシ−法
(Lyssy法 L80−4000H型)で50〜10,
000g/m2 ・24hrの範囲内にすべきであり、特
に200〜6,000g/m2 ・24hrの範囲内にす
ることが好ましい。
【0078】又、基材及び/又は被覆材が複数層の通気
性フィルムからなる場合には、全体としての透湿度をリ
ッシ−法(Lyssy法)で50〜10,000g/m2
・24hrの範囲にすることが好ましい。
【0079】この透湿度が、50g/m2 ・24hr未
満では発熱量が少なくなり、十分な温熱効果が得られな
いので好ましくなく、一方、10,000g/m2 ・2
4hrを超えると発熱温度が高くなって安全性に問題が
生じたり、発熱時間が短くなる虞れが生じるので好まし
くない。従って、通気性フィルムの透湿度を100〜
1,000g/m2 ・24hrの範囲にすることによっ
て、安全で十分な温熱効果を長時間にわたって得られる
ので、特に好ましい。
【0080】ところで、リッシ−法(Lyssy法)とは
世界各国の工業規格に準拠した方法であり、例えばJI
S Z0208では、温度40℃、相対湿度差90%R
Hに保つように定められているので、本装置では、10
0%相対湿度の状態にある下部チャンバ−と、高感度の
湿度センサ−を設置した上部チャンバ−の境界面に測定
サンプルが挿入され、湿度センサ−のある上部チャンバ
−の相対湿度を10%RH(100%−90%)に保つ
ようにし、これを中心にして、約±1%の幅(△RH)
即ち約9%から約11%に湿度が増加するのに必要な時
間(数秒)を測定し、予め透過度既知の標準サンプルを
用いて同じ条件で行ったキャリブレ−ションの結果と比
較することにより透過度を求める方式である。
【0081】本発明においては、気密性の外袋材に封入
するまでの任意の時点で、基材又は被覆材において、そ
のいずれか一方の露出面の少なくとも一部に粘着剤層が
形成されているのが好ましく、この場合、そのいずれか
他方が通気性を有するものが、直接に体表面や着衣に該
発熱体を貼着、固定できるので望ましい。
【0082】この粘着剤層の厚さとしては発熱体の用途
によって異なり、特に限定されるものではないが、5〜
〜500μm、好ましくは15〜250μmとするのが
好ましく、粘着剤層の厚さが、5μm未満になると所要
の粘着力が得られない場合があり、一方、500μmを
超えると嵩張って使用感が悪くなるだけでなく、経済性
が悪くなるので好ましくない。
【0083】本発明で用いられるホットメルト型高分子
物質としては、具体的には、例えばA−B−A型ブロッ
ク共重合体、飽和ポリエステル系高分子物質、ポリアミ
ド系高分子物質、アクリル系高分子物質、ウレタン系高
分子物質、ポリオレフィン系高分子物質又はポリオレフ
ィン系共重合体或いはこれらの変性体、若しくはこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。
【0084】ところで、本発明に係る発熱体は、例えば
平成8年6月17日付け出願の特願平8−177404
号(平成7年7月8日付け出願の特願平7−19603
5号の国内優先)の明細書に記載されている方法で製造
される。
【0085】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0086】本発明の第1実施例に係る発熱体1は、図
1の断面模式図に示すように、縦130mm、横95m
mの長方形の偏平な包材10内にクリ−ム状の発熱組成
物2を封入、積層したものであり、前記包材10は、こ
の場合、非通気性の基材3と、通気性を有する被覆材4
とからなり、しかも、前記基材3の露出面には厚さ10
0μmの粘着剤層5が形成されている。尚、7は粘着剤
層5の露出面を被覆する剥離紙である。
【0087】前記基材3としては、十分な柔軟性が得ら
れるように、厚さ40μmのポリエチレン製フィルム3
bの片面に、坪量40g/m2のポリエステル・レ−ヨ
ン不織布(ユニテック株式会社製 ソフロン−E RP−
40 ポリエステル/レ−ヨン=50重量%/50重量
%)3aを積層したものを用いた。
【0088】又、前記被覆材4は機械的強度を高めると
共に十分な柔軟性が得られるようにするため、例えば厚
さ100μmのポリエチレン製多孔質フィルム4aの片
面に厚さ150μmのポリプロピレン製不織布4bを積
層したものを用いている。なお、この被覆材4の透湿度
は透湿量がリッシ−法で450g/m2 ・24hrとな
るように調整してある。
【0089】ところで、後述のクリ−ム状の発熱組成物
2を、基材3におけるポリエステル・レ−ヨン不織布3
a上面に積層し、更にその上から被覆材4をそのポリエ
チレン製多孔質フィルム4bがクリ−ム状の発熱組成物
2と接触するように積層してなる。
【0090】更に、前記粘着剤層5は下着又は外皮に貼
着するためのものであり、この粘着剤層5はスチレン−
イソプレン−スチレンブロック共重合体系の粘着剤で形
成されている。
【0091】前記クリ−ム状の発熱組成物2は、以下の
方法で製造したものである。即ち、有効成分である鉄粉
(同和鉄粉社製 DKP)100重量部に対し、炭素成分
としての活性炭(ノリット社製 SA−Super)6.
65重量部、金属の塩化物として食塩(塩化ナトリウム)
4重量部、増粘剤としてCMC(第1工業製薬社製 商品
名 セロゲンEP)1重量部、ベントナイト粒子3重量部
及びpH調整剤としてトリポリリン酸ナトリウム0.2
重量部を混合し、更に前記鉄粉100重量部に対し水3
0重量部を加えてクリ−ム状に調製したものである。
【0092】つまり、活性炭、増粘剤、pH調整剤、ベ
ントナイト粒子、食塩及び鉄粉の順で、しかも前記配合
割合でミキサ−(ダルトン社製 5DMr型 容量 5
リットル)に投入し、1分間撹拌した後、更に撹拌しな
がら水を投入し、10分間混練を行う。
【0093】その後、ブレ−ド、容器内の付着物を清掃
し、再度、20分間混練を行い、粘度測定及び比重測定
を行い、水分調整を行う。水分量は、鉄粉(同和鉄粉社
製 DKP)100重量部に対し、30重量部であった。
尚、ブレ−ドの回転数はスタ−トから終了まで63rp
mで行った。
【0094】この場合、このクリ−ム状の発熱組成物2
は緻密で表面積が著しく小さく、空気との接触面積が制
限される上、遊離水ないし含水ゲルが鉄粉と空気との接
触を抑制することによって、単位時間当たりの酸化反応
量が著しく制限される結果、当該発熱組成物2の上から
フィルム状或いはシ−ト状の被覆材4が積層され、発熱
体1が得られるまでの間の酸化反応が殆ど阻止されるの
である。
【0095】このように発熱組成物2は、クリ−ム状の
粘稠体に形成されているから、スクリ−ン印刷等の印刷
によって、基材3上面に積層することが可能になり、積
層領域の制御を高精度に行えると共に、膜厚を非常に薄
く、しかも均一に制御できる上、任意のパタ−ンで積層
できるのであり、しかも、被覆材4とクリ−ム状の発熱
組成物2との結合力によって、当該発熱組成物2が包材
10内で移動することが防止されるようになる。又、こ
のようにクリ−ム状の発熱組成物2の膜厚を薄くするこ
とにより、発熱体1を超薄形にできる。
【0096】そして、本発明においては、クリ−ム状の
発熱組成物2中にベントナイト粒子が配合されている
が、このベントナイト粒子は、混練中に10倍程度に吸
水膨潤し、粘性が発生して転写性が向上するから、カル
ボキシメチルセルロ−ス(CMC)、ポリビニルアルコ−
ル(PVA)、メチルセルロ−ス等の有機性増粘剤を全く
使用する必要がなくなったり、或いはこれらの有機性増
粘剤の配合量を少なくしても転写が可能になる。
【0097】又、前述のように、発熱組成物2にベント
ナイト粒子を配合し、このベントナイト粒子が、水分を
吸収すると粘性を発現するから、有機性増粘剤の一部又
は全部をベントナイト粒子に置換してもクリ−ム化が至
極容易であり、従って、水分の過剰量を最小限にできる
ため、包材10による水分吸収に基づく多孔質化が容易
で、発熱反応が早く、温度が速やかに上昇する上、発熱
組成物2の層表面だけでなく、発熱組成物2の発熱反応
の進行に伴い、層内部に空気が徐々に入り易く、つまり
空気の透過性が良好になって、層内部の発熱物質と空気
との接触が至極良好になる結果、長時間にわたって優れ
た発熱反応が持続するのである。
【0098】これは、ベントナイト粒子で、CMC、P
VA、メチルセルロ−ス等の有機性増粘剤の一部又は全
部を置換した場合、ベントナイト粒子が分散、膨潤して
形成された皮膜は、発熱組成物2の発熱反応に伴い、水
分の消費によって多孔質になり、水分の消費により乾
燥、収縮し、当該皮膜にクラックが発生したりして通気
性が増大する。
【0099】更に、ベントナイト粒子を用いると、発熱
組成物2をクリ−ム化するのに過剰の水分を加える必要
がなく、つまり発熱組成物2中の含水量が少ないため、
包材10として、吸水能力が低いものや吸水能力が殆ど
無いものでも使用できるから、廉価な包材10を用いる
ことができるのであり、又、染み出し等の問題もなく、
一層品質の向上を図ることができるのである。
【0100】又、この実施例では、幅140mmのロ−
ルフィルム状の被覆材4を毎分10mの速度で水平に送
りながら、そのポリプロピレン製不織布4b上面が基材
3上のクリ−ム状の発熱組成物2(転写厚み400μm)
と接触するように、当該被覆材4を被せ、引き続いてそ
の印刷領域の外周囲部Sをヒ−トシ−ルによって封着
し、幅方向のヒ−トシ−ル領域の中央で次々に裁断する
ことにより、各発熱体1の周囲のシ−ル幅が7mmで、
しかも超薄形の発熱体1を製造した。
【0101】なお、裁断された各発熱体1は、引き続い
て包装工程に送り込まれ、図示しない気密性を有する外
袋内に封入される。
【0102】クリ−ム状の発熱組成物2は基材3上面に
スクリ−ン印刷された後、その上から被覆材4を被せ、
この基材3と被覆材4からなる包材10にクリ−ム状の
発熱組成物2の水分の一部が徐々に吸収される。しかし
ながら、クリ−ム状の発熱組成物2がスクリ−ン印刷さ
れてから非通気性の外袋に封入されるまでの時間は短時
間であり、この間に発熱反応が可能になる程度に、クリ
−ム状の発熱組成物2中の水分が包材10に吸収される
ことは殆どないから、発熱反応が殆ど発生しないのであ
る。
【0103】従って、製造工程におけるクリ−ム状の発
熱組成物2の発熱が起こる虞れは殆どなく、発熱反応に
よるロスや、クリ−ム状の発熱組成物2の品質低下が生
じる虞れは全くない。又、クリ−ム状の発熱組成物2の
配合から基材3へのスクリ−ン印刷までの工程において
クリ−ム状の発熱組成物2が凝固する恐れも殆どなくな
り、凝固による歩留り低下、操業の中断、操業時間に対
する制約、製造装置の洗浄の困難性及び危険性、製造装
置の洗浄の頻繁性、凝固物処理の困難性などの種々の弊
害を防止できる。
【0104】又、非通気性の外袋に封入した後、24時
間経過してから当該外袋を破って人の体表面に粘着さ
せ、通常の使用をしたところ、1分程度で発熱温度が約
38℃まで昇温し、以後38〜41℃で8.5時間以上
にわたって発熱した。この使用中、発熱組成物2は全く
包材10内で移動することはなく、全面にわたって平均
した発熱が認められた。
【0105】この場合、発熱温度が安定し、温度のバラ
ツキが認められず、しかもクリ−ム状の発熱組成物や液
の染み出しがなく、信頼性が著しく高いことが認められ
た。
【0106】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る発
熱体においては、前記構成を有し、クリ−ム状の発熱組
成物がシ−ト状包材内に積層、封入されてなる発熱体に
おいて、このクリ−ム状の発熱組成物にはベントナイト
粒子が配合されてなり、前記シ−ト状包材の少なくとも
一部が通気性を有するものであり、しかも前記クリ−ム
状の発熱組成物の水分の一部を前記シ−ト状包材に吸収
させてなる。
【0107】即ち、本発明においては、 クリ−ム状
の発熱組成物を用いる点、 クリ−ム状の発熱組成物
中にベントナイト粒子が配合されている点、 クリ−
ム状の発熱組成物中の遊離水ないし含水ゲル中の水分の
一部を包材に吸収させてバリヤ−層を除去する点、に最
も大きな特徴を有し、このような構成を有する結果、以
下に述べる格別顕著な効果を奏するのである。
【0108】まず、本発明においては、発熱組成物とし
て、クリ−ム状に粘稠化されたものを用いているから、
このクリ−ム状の発熱組成物を、印刷やコ−ティングな
どによって、基材上面の所定領域に積層させることがで
きるのであり、又、クリ−ム状の発熱組成物を、積層領
域を高精度に制御し、しかも非常に薄い膜厚で、且つ均
一に積層できる結果、高速で超薄形の本発明発熱体を製
造できる効果が得られる。
【0109】また、本発明においては、クリ−ム状の発
熱組成物が用いられているから、当該発熱組成物中の遊
離水ないし含水ゲルがバリヤ−層となって、当該発熱体
の製造時において、クリ−ム状の発熱組成物の発熱反応
が殆ど無く、製造時の発熱反応によるロス、当該発熱組
成物の品質低下や凝固が防止される。
【0110】一方、本発明に係る発熱体は、その製造後
使用されるまでの間に、包材が、クリ−ム状の発熱組成
物中の遊離水ないし含水ゲル中の水分の一部、を吸収す
る結果、バリヤ−層が喪失して、使用時には前記発熱組
成物中の水分の配合率が発熱反応に適した状態になり、
多孔質で、空気との接触が良好になって、使用時に所望
の発熱温度を得ることができる等、品質がしごく高く、
信頼性が著しく高い効果を有する。
【0111】しかも、前述したように、クリ−ム状の発
熱組成物は、包材に固定され、従って、この発熱組成物
の袋体内での移動が確実に防止される結果、発熱組成物
の温度のバラツキを無くしたり、袋体内で発熱組成物が
片寄って高温箇所が発生することを確実に防止して、低
温火傷の発生を確実に防止するので、安全性が著しく高
められる効果も得られる。
【0112】本発明においては、クリ−ム状に粘稠化さ
せた発熱組成物を用いているから、印刷やコ−ティング
等によって、当該発熱組成物を超薄型で、しかも均一に
積層できるのであり、その結果、発熱体が超薄型で、柔
軟性が高く、肩等の湾曲部や屈曲部への追従性が極めて
良好であり、使用感が優れる効果を有するのである。
【0113】ところで、発熱組成物中の有機性増粘剤の
配合量が空気の透過性に影響を与えるが、つまり有機性
増粘剤の配合量が大であると、発熱組成物の空気の透過
性が悪化し、発熱特性に悪影響を与えるが、前述のよう
に、発熱組成物にベントナイトを配合すると、有機性増
粘剤の配合量を少なくしても発熱組成物のクリ−ム化が
容易であり、その結果、反応効率つまり発熱効率が良好
で、長時間にわたって優れた発熱特性が得られ、信頼性
が著しく高いのである。
【0114】又、前述のように、発熱組成物にベントナ
イト粒子を配合し、このベントナイト粒子が、水分を吸
収すると粘性を発現するから、有機性増粘剤を全く使用
する必要がなくなったり、或いは有機性増粘剤の配合量
を少なくしてもクリ−ム化が至極容易であり、従って、
水分の過剰量を極端に少なくできるため、包材による水
分吸収に基づく多孔質化が容易で、発熱反応が早く、温
度が速やかに上昇する上、発熱組成物の層表面だけでな
く、発熱組成物の発熱反応の進行に伴い、層内部に空気
が徐々に入り易く、つまり空気の透過性が良好になっ
て、層内部の発熱物質と空気との接触が至極良好になる
結果、長時間にわたって優れた発熱反応が持続するので
ある。
【0115】これは、ベントナイト粒子を混入して形成
された皮膜は、発熱組成物の発熱反応に伴い、水分が消
費されて多孔質になったり、水分が消費されて乾燥、収
縮し、当該皮膜にクラックが発生したりして、通気性が
増大し、長時間にわたって優れた発熱特性を発現するの
である。又、ベントナイト粒子をCMC、PVA、メチ
ルセルロ−ス等の有機性増粘剤に混入した場合にも、同
様の効果が得られるのである。
【0116】また、膨潤したベントナイト粒子は、発熱
組成物の発熱反応に伴う水分の消費によって当該発熱組
成物が大きく収縮するため、ベントナイト粒子による皮
膜、及びベントナイト粒子を含んだ有機性増粘剤の皮膜
も、強靭性がなく、脆いためひび割れが発生し易く、ま
たこのひび割れによって通気性が増大するのである。
【0117】更に、ベントナイト粒子を用いると、発熱
組成物をクリ−ム化するのに過剰水を極めて少なくする
ことができるため、包材として吸水能力が低いものや吸
水能力が殆ど無いものでも使用できるから、廉価な包材
を用いることができるのであり、又、染み出し等の問題
もなく、一層品質の向上を図ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係る発熱体の断面模
式図である。
【符号の説明】
1 発熱体 2 クリ−ム状の発熱組成物 3 基材 3a ポリエステル・レ−ヨン不織布 3b ポリエチレン製フィルム 4 被覆材 4a ポリプロピレン製不織布 4b ポリエチレン製多孔質フィルム 5 粘着剤層 7 剥離紙 10 包材(袋体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーム状の発熱組成物がシート状包材
    内に積層、封入されてなる発熱体において、このクリー
    ム状の発熱組成物にはベントナイト粒子が配合されてな
    り、前記シート状包材の少なくとも一部が通気性を有す
    るものであり、しかも前記クリーム状の発熱組成物の水
    分の一部を前記シート状包材に吸収させてなることを特
    徴とする発熱体。
  2. 【請求項2】 クリーム状の発熱組成物全体に対しベン
    トナイト粒子が0.1〜20重量%を含む請求項1に記
    載の発熱体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003035792A1 (fr) * 2001-10-25 2003-05-01 Mycoal Warmers Co., Ltd. Composition exothermique, article exothermique utilisant ladite composition et procede de production dudit article exothermique
JP2005328852A (ja) * 2003-05-09 2005-12-02 Kao Corp 加温具
JP2006223851A (ja) * 2005-01-20 2006-08-31 Ferric Inc 温熱刺激用具
US8197526B2 (en) 2003-05-09 2012-06-12 Kao Corporation Warming tool

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