JPH10215910A - 衝撃緩衝部材 - Google Patents

衝撃緩衝部材

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Publication number
JPH10215910A
JPH10215910A JP10016820A JP1682098A JPH10215910A JP H10215910 A JPH10215910 A JP H10215910A JP 10016820 A JP10016820 A JP 10016820A JP 1682098 A JP1682098 A JP 1682098A JP H10215910 A JPH10215910 A JP H10215910A
Authority
JP
Japan
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foot
footwear
compressed
lining
shock
Prior art date
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Pending
Application number
JP10016820A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanae H Koh
カナエ・エイチ・コー
John F Ludemann
ジョン・エフ・ルードマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jones Apparel Group Holdings Inc
Original Assignee
Nine West Group Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Nine West Group Inc filed Critical Nine West Group Inc
Publication of JPH10215910A publication Critical patent/JPH10215910A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B23/00Uppers; Boot legs; Stiffeners; Other single parts of footwear
    • A43B23/26Tongues for shoes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B13/00Soles; Sole-and-heel integral units
    • A43B13/38Built-in insoles joined to uppers during the manufacturing process, e.g. structural insoles; Insoles glued to shoes during the manufacturing process
    • A43B13/40Built-in insoles joined to uppers during the manufacturing process, e.g. structural insoles; Insoles glued to shoes during the manufacturing process with cushions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A43FOOTWEAR
    • A43BCHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
    • A43B23/00Uppers; Boot legs; Stiffeners; Other single parts of footwear
    • A43B23/02Uppers; Boot legs
    • A43B23/0245Uppers; Boot legs characterised by the constructive form
    • A43B23/028Resilient uppers, e.g. shock absorbing

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用中に足への衝撃を効果的に緩衝している
か否かを視覚的に表示する履き物裏地を提供する。 【解決手段】 装着者の足を収容するための内部を有す
る履き物内部に使用する衝撃緩衝部材である。この衝撃
緩衝部材は、衝撃緩衝材料からなる裏地を有する。この
裏地は、履き物の内面上の所定の場所に受けられ、履き
物の内部に足が挿入されたときにこの足と接触して、こ
の足と履き物内面との間の干渉を和らげる大きさと形を
有する。この裏地は、上記衝撃緩衝部材の機能性を視覚
的に表示するために、視覚的に衝撃緩衝性を表示する表
示部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、履き物の衝撃緩衝
部材、特に、履き物の内側にあって足への衝撃を緩衝す
る裏地で、この裏地は履き物の使用中に足への衝撃を効
果的に緩衝するか否かを視覚的に表示するものに関す
る。
【0002】
【発明の背景】ウォーキングやランニングのとき、足の
踵が最初に地面と接触する。次に、足前部の横部分(外
側部分)が地面に接するまで、足は踵を中心として回転
する。この時、足は内側に回転して外向きとなり、次に
中立位置へと外側に回転する。この中立位置で、踵底と
足前部中足骨ヘッド部分が地面に接触する。続いて、歩
行サイクルの推進段階の前に、足は中立位置から外向き
位置に回転する。歩行サイクルの推進段階では、爪先で
地面を押しながら、足前部で足が上方に回転して前方に
進み、次の歩行動作に向けてこの足を引き上げるのを促
進する。
【0003】このように、歩行サイクルのそれぞれの段
階で、足の色々な部分が履き物の靴底に衝撃を与える。
足に対する衝撃を緩和するために、履き物の靴底と中敷
は往々にして追従性のある材料で作られる。また、足に
靴上部を順応させるために、この追従性のある材料は往
々にして履き物の上部の内側に使用され、これらの材料
は足への衝撃を和らげるのに役立つ。しかし、長期間に
亘る使用の間に、この追従性のある材料は次第に弾性を
失って、衝撃に対する保護力と足への順応性が低下す
る。このようになると、衝撃や不適正な装着性による足
への怪我を防ぐために、履き物と着脱自在な裏地の両方
又は一方を交換しなければならない。
【0004】
【発明の概要】本発明の目的と特徴は、使用中に足への
衝撃を効果的に緩衝しているか否かを視覚的に表示する
履き物裏地を提供すること、履き物を交換すべきか否か
を表示する履き物裏地を提供すること、軽量で快適に装
着できる履き物を提供することにある。
【0005】概略、本発明に係る物は、装着者の足を受
けるための内部を有する履き物の内部に使用する衝撃緩
衝部材である。この衝撃緩衝部材は衝撃を緩衝する材料
で作られた裏地を有する。この裏地は、履き物の内面上
の所定の場所に受けられ、履き物の内部に足が挿入され
たときにこの足と接触して、この足と履き物内面との間
の干渉を和らげる大きさと形を有する。この裏地は、上
記衝撃緩衝部材の機能性を視覚的に表示するために表示
部を有する。
【0006】他の形態において、本発明は、履き物の内
側で使用され、履き物の内部に収容された足への衝撃を
緩衝する衝撃緩衝部材である。この衝撃緩衝部材は、使
用前の初期厚さと、足により衝撃緩衝部材に加えられた
圧力により使用中に上記初期厚さよりも薄い厚さの圧縮
された厚さとを有する追従性のある緩慢な回復性を有す
る発泡部材からなる層を有する。この発泡材料は、履き
物から足を引き出して衝撃緩衝部材から圧力が解放され
ると、この衝撃緩衝部材をほぼ初期の厚さに回復させる
弾性を有する。発泡材料の弾性は、履き物から足を引き
出すと衝撃緩衝部材を初期の厚さに緩慢に回復させ、こ
の弾性が衝撃緩衝部材を初期の厚さに完全に回復する前
に視覚的に確認できるように選択されている。この弾性
により、使用中に足への衝撃を衝撃緩衝部材が効果的に
緩衝していたか、またその後の使用中に足に対する衝撃
を効果的に緩衝し得るか否かを示す視覚的指標を提供す
る。
【0007】別の実施形態において、本発明は履き物に
関し、この履き物は、足を受ける上面を有する靴底と、
この靴底に取り付けられて、足が靴底上に受けられたと
きに足の少なくとも一部上に位置する上部とを有する。
これらの靴底と上部は装着者の足を受けるための内部を
有する。履き物はまた、靴底と上部の一方の内面に、履
き物の内部に配置された衝撃緩衝材料からなる裏地を有
する。この裏地は、衝撃緩衝部材の機能性を視覚的に表
示する表示部を有し、装着者による先の使用及びその後
の使用の際に衝撃を緩衝する。
【0008】
【発明の実施の形態】図面、特に図1を参照すると、履
き物20は運動する人が履くようなものである。図1に
示す履き物20は特に歩行運動に適した運動靴である。
本発明はこの種の履き物について説明するが、本発明は
ドレスシューズ、ブーツ、サンダル及び歩行以外の運動
用にデザインされた運動靴にも適用できる。
【0009】履き物20は、靴底22と上部24とから
なり、これらはいずれの装着者の足の対応する部分に類
似した大きさと形を有する。図4に示すように、靴底2
2は3つの層−本底30、中物32及び内底34−から
なり、これらは互いに接着されている。本底30は合成
ゴムで作られており、その底面に溝36を有する。底面
は靴底を形成しており、地面に接触すると摩擦(牽引
力)を得る。半透明の合成ゴムからなるインサート部材
38が本底30の踵部分に配置されており、これは靴底
22の底部を飾り、踵部分の摩擦性(牽引性)を強化
し、衝撃を吸収する。さらに図4に示すように、本底3
0は中物32の前端部の正面を上方に向かって伸び、靴
底22の前端部の回りに縁取り40を形成し、上部24
の爪先部分を保護している。
【0010】中物32は次第に薄くしてあり、後端部で
は約2.5センチメートルの厚さを有し、前端部では約
1センチメートルの厚さを有する。この中物32は一般
に用いられる接着剤を使用して本底30の上面に接着さ
れている。中物32の表面に沿って複数のスロット42
が形成されており、これらは横方向に伸びている。その
ため、歩行サイクルの推進段階に足前部上で足が上方に
揺動する際に、装着者の足の中足骨のヘッド部の下で靴
底が容易に曲がる。硬いプラスチックのシャンク44が
中物32の上面に成型されており、特に歩行における推
進段階に、足の中央領域で装着者の足を支持する。図4
に更に示すように、中物32は上方に伸びて靴底22の
後端部の回りに縁取り46を形成し、上部24の踵部分
を保護すると共に、上部と靴底の間の接着強度を強化す
る。中物32はエチルビニルアセテート共重合体(EV
A)で作られており、これは約0.2以下の比重を有
し、ショアA硬度測定値で25から30の硬さを有す
る。そのため、中物32は軽量で、歩行のそれぞれの段
階で地面に足が接触することにより生じる衝撃の大部分
を吸収する。また、好適な実施形態における本底30と
中物32は、靴底22の審美性を改善するために対照的
な色を有する材料で作られている。
【0011】内底34は厚い織物で作られており、靴の
内側を形成する上面に模様を設けてもよい。中敷34の
外側縁部は、従来の履き物の通り、接着剤を用いて中物
32に接着する前に、上部24の下縁に縫い付ける。図
4に示すように、交換可能な発泡性の中敷50は内底3
4の上面に受けられており、後述するように装着者の足
に対する衝撃をさらに緩衝するようにしてある。
【0012】図4にさらに示すように、上部24は外側
シェル52と織物からなる裏地54を備えている。この
裏地は外側シェルの内側に接着されており、靴底22上
に足が収容されているときに、この足の少なくとも一部
を覆う。図1から図3に示すように、外側シェル52
は、爪先部56、爪革58、踵革60及びカラー(襟
部)62を有する。爪先部56、爪革58及び踵革60
はそれぞれ革で作られており、カラー62は織物で作ら
れている。これらの構成要素は従来の履き物のようにそ
れらの縁部(マージン部分)に沿って互いに縫い合わさ
れ、靴の外側シェル52を形成している。裏地54は、
外側シェル52の前方部分に接着された第1の裏地64
と、この第1の裏地に重なる繻子織仕上げを有し、外側
シェルの踵領域の内側に接着された第2の裏地66とで
形成されている。第2の裏地の繻子織仕上げ66は装着
者の踵と靴との間の摩擦を減少する。
【0013】図2に示すように、爪革58は足前部の上
で2つに分かれており、足を挿入したり脱いだりするた
めにカラー66を広げることができる。紐孔70は割れ
目72の近傍で爪革58の縁部に形成されており、足の
上で靴を締めるための靴紐(図示せず)を受けるように
してある。薄いフェルトのシート(図示せず)が従来の
方法によって外側シェル52と織物裏地54との間に靴
紐用の割れ目72に沿って接着してあり、紐孔70が破
れないように補強している。また、革のループ74が割
れ目72の下端部に縫い付けてあり、靴紐を保持するよ
うにしてある。
【0014】舌部80が割れ目72の底部において上部
24に縫い付けてあり、これは割れ目72の下を前方か
ら後方に伸びている。図4に表れているように、舌部8
0は3層の材料−外側層82、中間層84及び内側層8
6−で構成されている。外側層82は革で作られてお
り、中間層84は発泡材料で作られており、内側層86
は上部24の踵領域に設けた裏地66と同様の繻子織仕
上げを有する布で作られている。中間層84で使用され
ている発泡材料は緩慢な回復性を有するポリウレタン
で、0.2以下の比重を有する。これにより、舌部80
は高度に追従性のある発泡材料で作られたクッションを
形成しており、これは使用中に靴紐と足から舌部に与え
られる圧力のもとで圧縮する。また、発泡材料は、履き
物20から足を引き出して舌部から圧力が解放される
と、舌部80を実質的にその初期厚さに回復する弾性を
有する。この発泡材料は、履き物20から足を引き出し
た場合に舌部80をその初期厚さにゆっくりと回復さ
せ、また弾性によって舌部がその初期厚さに完全に回復
する前に視覚確認できるような弾性を有するように選択
される。発泡材料は、約5秒から10秒、最も好ましく
は約7秒の回復時間を有するものを選択するのが好まし
い。したがって、発泡材料は、前回の使用中に足に対す
る衝撃を舌部80が効果的に緩衝したか否か、また次回
の使用時に足に対する衝撃を効果的に緩衝し得るか否か
を示す視覚的指標となる。長期間の使用により発泡材料
の弾性は低下(劣化)して最終的にはなくなり、舌部8
0は足に対する衝撃緩衝性を失う。上述した視覚的な指
標により、装着者は周期的に舌部80を調べて、発泡材
料が弾性を有するか否か、また履き物を交換すべきか否
かを評価することができる。
【0015】舌部80の下面から複数の突起88が略下
方に伸びている。これらの突起88は、舌部の発泡性中
間層84の内面に形成されている。布製の内側層86
は、突起88がダイヤモンド状に靴の内側に突出して視
覚的に認識できるように、突起88と調和している。靴
を装着したとき、これらの突起88は、舌部80の内面
が略平坦になるように圧縮する。靴を脱いで内面から圧
力が解放されると、中間層84の弾性により突起88が
それらの初期状態に復帰し、これら突起は舌部80の隣
接領域から突出して該舌部が前回の使用時に足に対する
衝撃を効果的に緩衝していたことを表示すると共に、次
回の使用時に足に対する衝撃を効果的に緩衝できるか否
かを表示する。中間層84の弾性が低下して舌部80が
最早初期の厚さに復帰しない場合、突起88は舌部の隣
接領域から外側に十分に突出しなくなり、視覚的に認識
できなくなる。そのため、突起部88は、舌部80が足
への衝撃を効果的に緩衝する能力が低下したか否かを判
断するのに役立つ。しかし、別の実施形態(図示せず)
では、突起88は完全に取り除かれおり、舌部80の内
面は平坦になっている。
【0016】図4に示すように、複数のシート材料が、
上部24における踵革60と後部の裏地66との間に配
置されている。硬いプラスチックの腰革部材90が裏地
66のすぐ外側に配置されており、上部24の後部を強
化している。腰革部材90は、腰革60を通って上方に
伸びるが、腰革の前端部を通って水平に伸びない大きさ
と形状を有する。また、腰革部材90は中物32に形成
された縁取り46に垂直方向に重なり、これにより腰革
部材は靴底22に保持されて、履き物20の靴底の曲げ
に抵抗するように上部24の後部を強化している。フェ
ルトシート92は腰革要素90のすぐ外側の領域を埋め
ており、補強部材94がフェルトシートと腰革60との
間に接着されている。
【0017】補強部材94は靴底22から分離して中物
の縁取り46の全面に配置され、これにより補強部材9
4は垂直方向に縁取りに重ならず、上部24が靴底22
に対して曲がるのを防止することはない。むしろ、補強
部材94は腰革60を補強してその伸びを防止する。ま
た、補強部材94は腰革60に分厚い部分を付加して厚
みのある外観を提供しており、これにより履き物20に
高品質の外観を付与している。補強部材94における上
端部と前端部の縁部はテーパが付けてあり、これにより
腰革60の見た目の厚みがその縁部に沿って次第に大き
くなっている。補強部材94のほぼ上方で靴の後部に形
成された革のループ96は履き物構造の後部を仕上げて
いる。
【0018】補強部材98はまた、上部24における裏
地64と爪先部56との間に配置されている。補強部材
98と爪先部56は互いに接着されており、補強部材が
靴底22の全体上に配置されている。このように、本底
の縁取り40と補強部材98は垂直方向に重ならず、こ
の補強部材は靴底22の曲げに対して上部24を強化す
ることを意図していない。むしろ、補強部材98は爪先
部56がそれに対して曲がるのを防止して、使用中に伸
びるのを防止するように強化している。また、補強部材
98は爪先部56に厚くて高品質の外観を与えて、足を
靴底上の所定の場所に保つのを促進する。補強部材98
における上部と後部の縁部は、靴の後部における補強部
材94と同様にテーパが付けてあり、爪先部56の厚さ
が次第に大きくなるようにしてある。
【0019】補強部材94と98は、約2ミリメートル
の厚さを有し、比重が約0.15から約0.25のEV
Aの発泡性シートで作られている。これにより、これら
の補強部材94と98は軽量である。また、約25から
約30のショアA硬度計硬度を有する発泡材料は補強部
材94と98に対して適正に調和した硬さと柔軟性を与
える。上述の形状及び特性を有する補強部材94,98
は上部24の曲げと延びを防止し、装着者の足と靴底2
2との間のずれをなくして足を靴底上で所定の場所に保
持することが確認された。
【0020】図4と図5を参照すると、好適な実施形態
における着脱自在な中敷50は3つの層110、11
2、114で形成されており、これらは互いに接着され
て履き物20の靴底22の上部に足を置いた状態で衝撃
を緩衝するクッションを形成している。最下層110
は、約0.2以下の比重を有するポリウレタンフォーム
で作られており、これは図5に示すように、装着者の足
に対応した大きさと形を有する。アーチ部116が最下
層110の中央側部に形成されており、これは靴に収容
された装着者の足の土踏まずの下に位置する。また、図
4と図6に示すように、最下層110の後端部回りに形
成された壁118は、装着者の足の踵を受けるために装
着者の踵骨の下に踵の肉付き部分を形取ってクッション
部分としたヒールカップ12を形成している。このヒー
ルカップ120は、アーチ部116の反対側で、最下層
110の側部を所定の場所まで前方に向けて伸びてい
る。好適な実施形態の最下層110はその全域に亘って
約4mmの厚さを有し、前方の4cmでは約2mmまで
漸次薄くなっている。ヒールカップ120を形成する壁
118は、最下層110の底部から測定したときに、約
20から25mmの高さを有する。
【0021】図4に示すように、中敷50の中間層11
2は最下層110の上に位置している。この中間層11
2は、舌部80の中間層84と同様の緩慢に回復するポ
リウレタンフォームで作られており、約1mmの厚さを
有する。この発泡材料は、装着者の足からの圧力により
圧縮し、この圧力を取り除くと約5から10秒(好まし
くは約7秒)で非圧縮の厚さに回復するように考案され
ている。この回復速度は、最下層110に使用されてい
る従来のポリウレタンよりも緩慢である。これにより、
装着者は靴を脱いで、発泡材料が初期の非圧縮厚さに回
復する間、この発泡材料を見ることができる。また、中
間層112に使用されている緩慢に回復する発泡材料の
圧縮抵抗は、最下層110に使用されている発泡材料の
それよりも小さい。最上層114はナイレックス(商標
名)ポリマーニット織物のような布で作られる。ナイレ
ックスは米国連邦に登録された日本の東レの商標であ
る。
【0022】舌部80の突起88に類似したダイヤモン
ド形状の突起122が中間層112の上面から上方に伸
びている。これらの突起122は先端部が丸くしてあ
り、中間層112の表面上に約1mm伸びている。突起
122は、舌部80を見るときに突起88が役立つよう
に、中間層112が非圧縮の厚さに回復するのを見る装
着者の利便性を高めている。特に、突起122は中敷5
0の隣接領域から外側に突出しており、中敷50の対応
する領域が圧縮されておらず、中敷が衝撃を緩衝する状
態にあるとき、これを視覚的に確認できるようにしてあ
る。反対に、突起122は、中敷50が衝撃を緩衝でき
ない状態のときは視覚的に確認できる程度まで外側に突
出しておらず、これは履き物20又は中敷50を交換す
べき状態にあることを示している。他の実施形態(図示
せず)では、突起122が完全に省略してあり、中敷5
0の上面は平坦となっている。緩慢に回復するポリウレ
タンフォームは靴の中の別の場所に使用して衝撃緩衝性
の有効性を視覚的に表示するようにしてもよい。また、
これらの場所の発泡材料上に突起を設け、この発泡材料
が非圧縮の厚さに復帰するのを装着者が容易に視覚で確
認できるようにしてもよい。
【0023】図4に示すように、発泡材料からなるカラ
ー部(襟部)の挿入物130は、上部24のカラー部6
2に隣接して、外側のシェル52と裏地66との間に設
けてある。挿入物130は図7と図8に示すように成型
されており、その外側の面は平坦でその内側の面には2
つの突出部132a、132bを有する。これら2つの
突起部は、垂直方向と水平方向の波形134a、134
bにより分離されている。また、2つの弓状部分136
a、136bが突出部132a、132bから外側に伸
びている。突出部132a、132bの厚さは弓状部分
136a、136bの厚さよりも大きく、カラー部挿入
物130の全体形状が装着者の骨格に調和して履き物2
0を足の所定の場所にしっかりと保持し、履き物と足と
の間のずれを最小限にしている。足が履き物20の靴底
22上に収容されると、図9と図10に示すように、カ
ラー部130は装着者のくるぶしを囲む。カラー部がく
るぶしをどのようにして囲むかを更に理解するために、
くるぶしの近傍の骨格について理解する必要がある。
【0024】くるぶしの骨は、くるぶしの側面から略横
方向外側に伸びる。特に、くるぶしの内側から突出する
くるぶし骨の一部が内側くるぶしIMと呼ばれ、外側か
ら突出する部分が外側くるぶしOMと呼ばれる。アキレ
ス腱ATとして知られている腱は、足の後端部におい
て、くるぶしを通り踵骨から上方に伸びている。複数の
腱が脛骨下部の前を足の上部まで伸びている。これらの
腱には、親指の中足骨から内側くるぶしIMの前部を通
って上方に伸びる前脛骨TAと、爪先から外側くるぶし
OMの前を通って上方に伸びる腓骨PTがある。これら
の腱は一般に足を上方に曲げると接触する。外側くるぶ
しOMと内側くるぶしIMの下では、足は全方向につい
て外側に次第に小さくなるように傾斜している。
【0025】履き物の靴底22に足を収容すると、突出
部132a、132bが図9と図10に図示するように
配置され、これにより一方の突出部132aが外側くる
ぶしOMとアキレス腱TAの間に位置し、他方の突出部
132bがアキレス腱TAと内側くるぶしIMとの間に
位置する。また、弓状部分136a、136bがそれぞ
れの突出部から前方下方に伸びて、外側くるぶしOMと
内側くるぶしIMの下側を迂回している。これにより、
突出部132a、132bが、内側くるぶしと外側くる
ぶしの背後にあるくるぶしの窪みをふさぎ、弓状部分1
36a、136bが内側くるぶし骨と外側くるぶし骨の
下及びその前面でくるぶしの領域に調和して、くるぶし
の回りのカラー部の圧力を均等に分散する。したがっ
て、カラー62の領域ではカラー部の挿入物130が足
に接触し、履き物が足により曲げられたときに、カラー
がくるぶしを保持して足と履き物との相対的なずれを防
止する。
【0026】波形134a、134bはアキレス腱AT
の上に位置し、カラー部62はくるぶしの残り部分より
もアキレス腱に大きな力が加わらないようにしてある。
これにより、カラー部62は大きな力が作用した場合の
症状を回避できる。また、弓状部分136a、136b
の前端部は、これらが腓骨PTと前脛骨TAの背後にあ
ってこれらの腱の機能を妨げないように配置されてい
る。また、図7と図8に示すように、弓状部分136
a、136bは装着者のくるぶし回りで計った場合に、
周方向に関して、突出部132a、132bよりも長
く、上述のように、くるぶしの形に調和する。また、く
るぶしの中央側では、突出部132aはくるぶしの側面
側の突出部132bよりも短くして、対応する窪みの形
に調和するようにしてもよい。カラー挿入物130は、
舌部と中敷について上述した緩慢回復のプロウレタンの
ような容易に圧縮できる発泡材料で作るのが好ましい。
【0027】本発明の履き物20は当業者により周知の
従来方法で製造される。一般に、上部24のそれぞれの
構成要素は互いに縫製されるか、接着されるか、縫製し
接着される。組み合わされた上部24と中敷裏地34
は、中敷裏地34と、中物32と、本底30を従来の接
着剤で接着する前に、縫い合わされる。
【0028】以上のことから、本発明の複数の目的が達
成されると共に、その他の利点が得られることが理解で
きるであろう。
【0029】本発明の範囲から逸脱することなく、上述
の構成には種々の変更を加えることができるように、以
上の説明に含まれるか添付図面に示されたすべての事項
は説明のためのものと解釈すべきであって、限定的な意
味に解釈すべきでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の履き物の側面図。
【図2】 履き物の平面図。
【図3】 履き物の背面図。
【図4】 図1の4−4線の平面でとった履き物の断面
図。
【図5】 履き物の内側に収容された中敷の平面図。
【図6】 図5の6−6線の平面でとった中敷の断面
図。
【図7】 履き物から取出したカラー部挿入物の側面
図。
【図8】 カラー部挿入物の平面図。
【図9】 履き物から取出し、装着者のくるぶし回りに
配置したカラー部挿入物の正面図。
【図10】 履き物から取出し、装着者のくるぶしの回
りに配置したカラー部挿入物の右側面図。
【符号の説明】
20…履き物、22…靴底、24…靴上部、80…舌
部、88…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エフ・ルードマン アメリカ合衆国45245オハイオ州シンシナ ティ、ロカスト・ヒル・ロード13番

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者の足を受けるための内部を有する
    履き物の内側に使用される衝撃緩衝部材において、 この衝撃緩衝部材は、衝撃を緩衝する材料からなり、履
    き物の内面の所定の場所に受けられる大きさと形を有
    し、上記履き物の内部に足が挿入されたときにこの足と
    接触し、この足と履き物の内面との間の干渉を和らげる
    裏地を有し、 上記裏地は、上記衝撃緩衝部材の衝撃緩衝機能を視覚的
    に表示する表示部を有する、衝撃緩衝部材。
  2. 【請求項2】 上記視覚的に衝撃緩衝機能を表示する表
    示部は、非圧縮状態の厚さを有し、足と接触する領域で
    圧縮されて上記非圧縮状態の厚さよりも小さな圧縮状態
    の厚さになる緩慢な回復性を有する発泡材料からなる層
    を有し、 上記層は、装着者が履き物を足から取り外して圧縮され
    た領域がほぼ非圧縮の厚さまで回復するのを視覚的に確
    認できる速度で、上記圧縮された領域が圧縮された厚さ
    から非圧縮の厚さまで回復するように構成されており、 上記衝撃緩衝部材が上記履き物の内部表面で足への衝撃
    を緩衝するように機能していることを視覚的に表示する
    ようにした、請求項1に記載の衝撃緩衝部材。
  3. 【請求項3】 上記視覚的に衝撃緩衝性を表示する表示
    部は、緩慢な回復性能を有する発泡材料からなる裏地の
    表面に形成された少なくとも一つの突起を有し、 上記突起は、該突起を含む裏地の領域が圧縮されていな
    い時は、非圧縮状態で上記裏地の隣接領域から視覚的に
    認識できるように外側に突出し、上記突起を含む領域が
    圧縮されて隣接領域から視覚的に認識できるように外側
    に突出しないように圧縮されている時は、圧縮状態で上
    記裏地の隣接領域の形に調和する衝撃緩衝性のある活性
    状態と、上記突起を含む裏地の領域が圧縮された状態又
    は非圧縮の状態のいずれにあっても、上記突起が上記隣
    接領域から視覚的に認識できるように外側に突出しない
    衝撃緩衝性のない非活性状態とを有する、請求項2に記
    載の衝撃緩衝部材。
  4. 【請求項4】 上記衝撃緩衝部材は、履き物の靴底に収
    容される大きさと形状を有し、上記履き物の靴底に収容
    されると上記突起が上方に突出する、請求項3に記載の
    衝撃緩衝部材。
  5. 【請求項5】 上記衝撃緩衝部材は、履き物の舌部の内
    面に収容される大きさと形を有し、上記履き物の舌部に
    収容されると上記突起が略下方に突出する、請求項3に
    記載の衝撃緩衝部材。
  6. 【請求項6】 上記緩慢な回復性を有する層は、足が履
    き物の内部から取り除かれると、上記圧縮された領域を
    圧縮された厚さからほぼ非圧縮の厚さに約5秒から約1
    0秒で回復するように構成されている、請求項2に記載
    の衝撃緩衝部材。
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