JPH10215599A - 熱機関駆動誘導発電機 - Google Patents
熱機関駆動誘導発電機Info
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- JPH10215599A JPH10215599A JP9015319A JP1531997A JPH10215599A JP H10215599 A JPH10215599 A JP H10215599A JP 9015319 A JP9015319 A JP 9015319A JP 1531997 A JP1531997 A JP 1531997A JP H10215599 A JPH10215599 A JP H10215599A
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- Japan
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- induction generator
- heat engine
- rotation speed
- electromagnetic contactor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱機関駆動誘導発電機において、電源からの
電源切れを確実に検知し、速やかに熱機関及び誘導発電
機に制動トルクを与えて回転数を減少させること。 【解決手段】 熱機関1と、熱機関1に連結された誘導
発電機2と、誘導発電機2に電流を供給する電源12
と、誘導発電機2と電源12とを電気的に接続する主回
路11と、主回路11の途中に配設された主回路用電磁
接触器4と、制動抵抗側電磁接触器8を介して主回路1
1に電気的に接続された制動抵抗7と、自己励磁コンデ
ンサ側電磁接触器6を介して主回路に電気的に連結され
た自己励磁コンデンサ5と、熱機関1又は前記誘導発電
機2の回転数を検知する回転数検知手段14と、回転数
検知手段14からの情報に応じて前記自己励磁コンデン
サ側電磁接触器の動作を制御する制動処理手段10とを
備えた熱機関駆動誘導発電機としたこと。
電源切れを確実に検知し、速やかに熱機関及び誘導発電
機に制動トルクを与えて回転数を減少させること。 【解決手段】 熱機関1と、熱機関1に連結された誘導
発電機2と、誘導発電機2に電流を供給する電源12
と、誘導発電機2と電源12とを電気的に接続する主回
路11と、主回路11の途中に配設された主回路用電磁
接触器4と、制動抵抗側電磁接触器8を介して主回路1
1に電気的に接続された制動抵抗7と、自己励磁コンデ
ンサ側電磁接触器6を介して主回路に電気的に連結され
た自己励磁コンデンサ5と、熱機関1又は前記誘導発電
機2の回転数を検知する回転数検知手段14と、回転数
検知手段14からの情報に応じて前記自己励磁コンデン
サ側電磁接触器の動作を制御する制動処理手段10とを
備えた熱機関駆動誘導発電機としたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱機関駆動誘導発電機
に関するものであり、特に、熱機関駆動誘導発電機に電
源供給が遮断されたときにこれを制動する制動装置に係
るものである。
に関するものであり、特に、熱機関駆動誘導発電機に電
源供給が遮断されたときにこれを制動する制動装置に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱機関駆動誘導発電機について、
図3に示す。図において、1はスターリングエンジン等
の熱機関、2は誘導発電機であり、誘導発電機2は熱機
関1の出力軸3に連結されている。12は三相交流電源
であり、主回路11により誘導発電機2に電気的に連結
されている。また、主回路11内には、主回路側電磁接
触器4が配設されており、この主回路側電磁接触器4の
動作によって三相交流電源12と誘導発電機2とが電気
的に切り離し可能とされている。5は自己励磁コンデン
サであり、この自己励磁コンデンサ5は、自己励磁コン
デンサ側電磁接触器6を介して主回路11に電気的に接
続している。7は制動抵抗であり、これも、制動抵抗側
電磁接触器8を介して主回路11に電気的に接続してい
る。9は、主回路の例えばR−S間の電位によりON−
OFF信号を発生するリレーである。自己励磁コンデン
サ側電磁接触器6、制動抵抗側電磁接触器8、リレー9
は、それぞれ制動処理部10に電気的に接続されてい
る。また、13は、発電出力の力率を向上させるための
力率改善用コンデンサであり、これも主回路11に電気
的に接続されているものである。尚、従来技術において
は、力率改善用コンデンサを使用しないタイプのものも
ある。
図3に示す。図において、1はスターリングエンジン等
の熱機関、2は誘導発電機であり、誘導発電機2は熱機
関1の出力軸3に連結されている。12は三相交流電源
であり、主回路11により誘導発電機2に電気的に連結
されている。また、主回路11内には、主回路側電磁接
触器4が配設されており、この主回路側電磁接触器4の
動作によって三相交流電源12と誘導発電機2とが電気
的に切り離し可能とされている。5は自己励磁コンデン
サであり、この自己励磁コンデンサ5は、自己励磁コン
デンサ側電磁接触器6を介して主回路11に電気的に接
続している。7は制動抵抗であり、これも、制動抵抗側
電磁接触器8を介して主回路11に電気的に接続してい
る。9は、主回路の例えばR−S間の電位によりON−
OFF信号を発生するリレーである。自己励磁コンデン
サ側電磁接触器6、制動抵抗側電磁接触器8、リレー9
は、それぞれ制動処理部10に電気的に接続されてい
る。また、13は、発電出力の力率を向上させるための
力率改善用コンデンサであり、これも主回路11に電気
的に接続されているものである。尚、従来技術において
は、力率改善用コンデンサを使用しないタイプのものも
ある。
【0003】上記構成の熱機関駆動誘導発電機におい
て、誘導発電機を発電させるときには、主回路側電磁接
触器4を閉じ、自己励磁コンデンサ側電磁接触器6、制
動抵抗側電磁接触器8を開いておく。これにより、誘導
発電機2は、同期回転数(例えば4ポール誘導発電機
で、60Hzの交流周波数で1800rpm、50Hz
の交流周波数で1500rpm)よりも少し低い回転数
で回転する。熱機関1が駆動を開始し、その出力を誘導
発電機2に出力し始めると、誘導発電機2は同期回転数
よりも少し高い回転数で回転する。これにより誘導発電
機2内で誘導電流が発生し、発電を行うものである。
て、誘導発電機を発電させるときには、主回路側電磁接
触器4を閉じ、自己励磁コンデンサ側電磁接触器6、制
動抵抗側電磁接触器8を開いておく。これにより、誘導
発電機2は、同期回転数(例えば4ポール誘導発電機
で、60Hzの交流周波数で1800rpm、50Hz
の交流周波数で1500rpm)よりも少し低い回転数
で回転する。熱機関1が駆動を開始し、その出力を誘導
発電機2に出力し始めると、誘導発電機2は同期回転数
よりも少し高い回転数で回転する。これにより誘導発電
機2内で誘導電流が発生し、発電を行うものである。
【0004】誘導発電機2の運転中に、電源12からの
電流の供給が遮断されると、誘導発電機2の励磁力がな
くなるために発電が停止される。このため発電負荷がな
くなり、熱機関1は回転数が急激に増加する。そして、
熱機関の設計上の上限回転数以上の回転数となる。この
状態は、過運転といい、このまま運転すると、熱機関の
故障が生じる。ところが、スターリングエンジン等に代
表される出力応答性能の悪い熱機関では瞬時に回転数を
低下させることができないので、熱機関又は誘導発電機
を制動する必要がある。そこで、この制動の作動を以下
に説明する。
電流の供給が遮断されると、誘導発電機2の励磁力がな
くなるために発電が停止される。このため発電負荷がな
くなり、熱機関1は回転数が急激に増加する。そして、
熱機関の設計上の上限回転数以上の回転数となる。この
状態は、過運転といい、このまま運転すると、熱機関の
故障が生じる。ところが、スターリングエンジン等に代
表される出力応答性能の悪い熱機関では瞬時に回転数を
低下させることができないので、熱機関又は誘導発電機
を制動する必要がある。そこで、この制動の作動を以下
に説明する。
【0005】誘導発電機2の運転中、停電等により電源
1からの電流が絶たれたとき、リレー9により主回路1
1への電流の供給が絶たれたことが制動処理部10に伝
わる。すると、制動処理部10から指令信号が出力さ
れ、自己励磁コンデンサ側電磁接触器6と制動抵抗側電
磁接触器8が閉じる。これにより、誘導発電機2は、自
己励磁コンデンサ5に蓄えられた電流により自己励磁し
て発電し、この発電電圧が制動抵抗7に加えられて制動
トルクが発生する。この制動トルクにより、熱機関1及
び誘導発電機2が制動され、回転数が減少されるもので
ある。
1からの電流が絶たれたとき、リレー9により主回路1
1への電流の供給が絶たれたことが制動処理部10に伝
わる。すると、制動処理部10から指令信号が出力さ
れ、自己励磁コンデンサ側電磁接触器6と制動抵抗側電
磁接触器8が閉じる。これにより、誘導発電機2は、自
己励磁コンデンサ5に蓄えられた電流により自己励磁し
て発電し、この発電電圧が制動抵抗7に加えられて制動
トルクが発生する。この制動トルクにより、熱機関1及
び誘導発電機2が制動され、回転数が減少されるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】力率改善用コンデンサ
を使用しない熱機関駆動誘導発電機の場合、停電等によ
り電源切れが生じると、主回路に電流が流れなくなる。
このため、リレーにより電源切れが確実に検知され、自
己励磁コンデンサ側電磁接触器及び制動抵抗側電磁接触
器が閉じ、熱機関及び誘導発電機が制動される。
を使用しない熱機関駆動誘導発電機の場合、停電等によ
り電源切れが生じると、主回路に電流が流れなくなる。
このため、リレーにより電源切れが確実に検知され、自
己励磁コンデンサ側電磁接触器及び制動抵抗側電磁接触
器が閉じ、熱機関及び誘導発電機が制動される。
【0007】ところが、力率改善用コンデンサを使用し
た熱機関駆動誘導発電機の場合、停電等により電源切れ
が生じると、力率改善用コンデンサに蓄えられた電流が
主回路を流れてしまう。このため、リレーは、この力率
改善用コンデンサにより主回路に流れる電流を電源から
供給される電流と誤認してしまい、電源切れを検知でき
ず、熱機関及び誘導発電機を制動することができない場
合が生じる。
た熱機関駆動誘導発電機の場合、停電等により電源切れ
が生じると、力率改善用コンデンサに蓄えられた電流が
主回路を流れてしまう。このため、リレーは、この力率
改善用コンデンサにより主回路に流れる電流を電源から
供給される電流と誤認してしまい、電源切れを検知でき
ず、熱機関及び誘導発電機を制動することができない場
合が生じる。
【0008】このように、従来の熱機関駆動誘導発電機
では、力率改善用コンデンサを使用した場合に制動制御
ができない場合が生じる。本発明は、上記問題点を解決
すべく成されたものであり、力率改善用コンデンサを使
用した場合においても(勿論力率改善用コンデンサを使
用しない場合でも)、電源からの電源切れを確実に検知
し、速やかに熱機関及び誘導発電機を制動制御すること
を技術的課題とするものである。
では、力率改善用コンデンサを使用した場合に制動制御
ができない場合が生じる。本発明は、上記問題点を解決
すべく成されたものであり、力率改善用コンデンサを使
用した場合においても(勿論力率改善用コンデンサを使
用しない場合でも)、電源からの電源切れを確実に検知
し、速やかに熱機関及び誘導発電機を制動制御すること
を技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために成された請求項1の発明は、熱機関と、前
記熱機関に連結された誘導発電機と、前記誘導発電機に
電流を供給する電源と、前記誘導発電機と前記電源とを
電気的に接続する主回路と、前記主回路の途中に配設さ
れた主回路用電磁接触器と、制動抵抗側電磁接触器を介
して前記主回路に電気的に接続された制動抵抗と、自己
励磁コンデンサ側電磁接触器を介して前記主回路に電気
的に連結された自己励磁コンデンサと、前記出力軸又は
前記ロータの回転速度を検知する回転速度検知手段と、
前記回転速度検知手段からの情報に応じて前記自己励磁
コンデンサ側電磁接触器の動作を制御する制御手段とを
備えた熱機関駆動誘導発電機としたことである。
決するために成された請求項1の発明は、熱機関と、前
記熱機関に連結された誘導発電機と、前記誘導発電機に
電流を供給する電源と、前記誘導発電機と前記電源とを
電気的に接続する主回路と、前記主回路の途中に配設さ
れた主回路用電磁接触器と、制動抵抗側電磁接触器を介
して前記主回路に電気的に接続された制動抵抗と、自己
励磁コンデンサ側電磁接触器を介して前記主回路に電気
的に連結された自己励磁コンデンサと、前記出力軸又は
前記ロータの回転速度を検知する回転速度検知手段と、
前記回転速度検知手段からの情報に応じて前記自己励磁
コンデンサ側電磁接触器の動作を制御する制御手段とを
備えた熱機関駆動誘導発電機としたことである。
【0010】上記発明における作用は以下のようであ
る。即ち、電源からの電流の供給が遮断されたとき、熱
機関又は誘導発電機の回転数が変化するので、この部分
の回転数を検知し、回転数の変動に応じて自己励磁コン
デンサ側電磁接触器及び制動抵抗側電磁接触器を制御
し、熱機関、誘導発電機の制動を行うものである。
る。即ち、電源からの電流の供給が遮断されたとき、熱
機関又は誘導発電機の回転数が変化するので、この部分
の回転数を検知し、回転数の変動に応じて自己励磁コン
デンサ側電磁接触器及び制動抵抗側電磁接触器を制御
し、熱機関、誘導発電機の制動を行うものである。
【0011】また、請求項2の発明のように、請求項1
の発明において、前記制動処理手段は、前記回転数検知
手段から得られる前記熱機関又は前記誘導発電機の回転
数が設定回転数よりも大きい場合に、前記自己励磁コン
デンサ側電磁接触器及び前記制動抵抗側電磁接触器を閉
とする指令信号を出力することを特徴とする熱機関駆動
誘導発電機とすることが好ましい。
の発明において、前記制動処理手段は、前記回転数検知
手段から得られる前記熱機関又は前記誘導発電機の回転
数が設定回転数よりも大きい場合に、前記自己励磁コン
デンサ側電磁接触器及び前記制動抵抗側電磁接触器を閉
とする指令信号を出力することを特徴とする熱機関駆動
誘導発電機とすることが好ましい。
【0012】上記発明における作用は以下のようであ
る。即ち、電源からの電流の供給が遮断されたとき、熱
機関又は誘導発電機の回転数が上昇するので、この部分
の回転数を検知し、この回転数が設定回転数よりも大き
い場合に、自己励磁コンデンサ側電磁接触器及び制動抵
抗側電磁接触器を閉とする指令信号を出力し、熱機関及
び誘導発電機の制動を行うものである。
る。即ち、電源からの電流の供給が遮断されたとき、熱
機関又は誘導発電機の回転数が上昇するので、この部分
の回転数を検知し、この回転数が設定回転数よりも大き
い場合に、自己励磁コンデンサ側電磁接触器及び制動抵
抗側電磁接触器を閉とする指令信号を出力し、熱機関及
び誘導発電機の制動を行うものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明するが、従来技術における熱機関駆
動誘導発電機と同一部分は同一符号で示し、その説明を
省略する。
図面に基づいて説明するが、従来技術における熱機関駆
動誘導発電機と同一部分は同一符号で示し、その説明を
省略する。
【0014】図1において、熱機関1、誘導発電機2、
出力軸3、主回路側電磁接触器4、自己励磁コンデンサ
5、自己励磁コンデンサ側電磁接触器6、制動抵抗7、
制動抵抗側電磁接触器8、制動処理部10、主回路1
1、電源12、力率改善用コンデンサ13は、従来技術
において説明した図2に示す熱機関駆動誘導発電機と同
じである。14は、出力軸3の回転数を検知する回転数
検知センサである。この回転数検知センサ14は、制動
処理部10に電気的に接続されている。
出力軸3、主回路側電磁接触器4、自己励磁コンデンサ
5、自己励磁コンデンサ側電磁接触器6、制動抵抗7、
制動抵抗側電磁接触器8、制動処理部10、主回路1
1、電源12、力率改善用コンデンサ13は、従来技術
において説明した図2に示す熱機関駆動誘導発電機と同
じである。14は、出力軸3の回転数を検知する回転数
検知センサである。この回転数検知センサ14は、制動
処理部10に電気的に接続されている。
【0015】上記構成の熱機関駆動誘導発電機におい
て、以下にその動作について説明する。
て、以下にその動作について説明する。
【0016】まず、誘導発電機を発電させるときには、
主回路側電磁接触器4を閉じ、自己励磁コンデンサ側電
磁接触器6、制動抵抗側電磁接触器8を開いておく。こ
れにより、誘導発電機2は、同期回転数よりも少し低い
回転数で回転する。熱機関1が駆動を開始し、その出力
を出力軸3を介して誘導発電機2に出力し始めると、誘
導発電機2は同期回転数よりも少し高い回転数で回転す
る。これにより誘導発電機2内で誘導電流が発生し、発
電を行うものである。
主回路側電磁接触器4を閉じ、自己励磁コンデンサ側電
磁接触器6、制動抵抗側電磁接触器8を開いておく。こ
れにより、誘導発電機2は、同期回転数よりも少し低い
回転数で回転する。熱機関1が駆動を開始し、その出力
を出力軸3を介して誘導発電機2に出力し始めると、誘
導発電機2は同期回転数よりも少し高い回転数で回転す
る。これにより誘導発電機2内で誘導電流が発生し、発
電を行うものである。
【0017】発電機の運転中、停電等により電源からの
電流が絶たれたときは、熱機関を保護するために、制動
処理を行わなければならない。この制動動作は、本例に
おいては、以下のように成される。即ち、電源12から
の電流の供給が絶たれると、誘導発電機2が励磁されな
いため、熱機関1、誘導発電機2は無負荷状態となり、
これらの回転数が急激に上昇する。この回転数上昇変化
は回転数検知センサ14により検知される。この検知情
報が制動処理部10に伝えられる。制動処理部10で
は、回転数検知センサ14から受け取る回転数Nが設定
回転数N0よりも大きいか否かが常時判断されている。
回転数Nが設定回転数N0よりも小さいときは、電源か
ら正常に電流が供給されていると判断する。一方回転数
Nが設定回転数N0よりも大きいときは、出力軸3が無
負荷状態で運転されていると考えられるので、電源から
の電流の供給が遮断されていると判断する。この場合
に、制動処理部10から信号を出力して、制動抵抗側電
磁接触器8及び自己励磁コンデンサ側電磁接触器6を閉
じる。これにより、誘導発電機2が自己励磁されて発電
し、この発電電圧が制動抵抗7に加えられて制動トルク
が発生する。この制動トルクにより、熱機関1及び誘導
発電機2が制動トルクを受け、回転数が減少するもので
ある。
電流が絶たれたときは、熱機関を保護するために、制動
処理を行わなければならない。この制動動作は、本例に
おいては、以下のように成される。即ち、電源12から
の電流の供給が絶たれると、誘導発電機2が励磁されな
いため、熱機関1、誘導発電機2は無負荷状態となり、
これらの回転数が急激に上昇する。この回転数上昇変化
は回転数検知センサ14により検知される。この検知情
報が制動処理部10に伝えられる。制動処理部10で
は、回転数検知センサ14から受け取る回転数Nが設定
回転数N0よりも大きいか否かが常時判断されている。
回転数Nが設定回転数N0よりも小さいときは、電源か
ら正常に電流が供給されていると判断する。一方回転数
Nが設定回転数N0よりも大きいときは、出力軸3が無
負荷状態で運転されていると考えられるので、電源から
の電流の供給が遮断されていると判断する。この場合
に、制動処理部10から信号を出力して、制動抵抗側電
磁接触器8及び自己励磁コンデンサ側電磁接触器6を閉
じる。これにより、誘導発電機2が自己励磁されて発電
し、この発電電圧が制動抵抗7に加えられて制動トルク
が発生する。この制動トルクにより、熱機関1及び誘導
発電機2が制動トルクを受け、回転数が減少するもので
ある。
【0018】図2は、上記制動動作時における制動処理
部10内の制動処理フローである。これによると、ま
ず、S1において回転数検知センサ14により検知され
た出力軸3の回転数Nが入力される。次に、S2におい
てこの回転数Nが設定回転数N0よりも大きいか否かが
判断される。回転数Nが設定回転数N0よりも小さいと
きは、電源から正常に電流が供給されていると判断して
もよいので、このフローを終了する。一方回転数Nが設
定回転数N0よりも大きいときは、出力軸及びロータが
無負荷状態で運転されていると考えられ、電源からの電
流の供給が遮断されている可能性が高い。このため、S
3に進み、制動抵抗側電磁接触器8を閉じる指令信号を
出力する。次に、S4において自己励磁コンデンサ側電
磁接触器6を閉じる指令信号を出力する。このようにし
て、制動処理が行われるものである。
部10内の制動処理フローである。これによると、ま
ず、S1において回転数検知センサ14により検知され
た出力軸3の回転数Nが入力される。次に、S2におい
てこの回転数Nが設定回転数N0よりも大きいか否かが
判断される。回転数Nが設定回転数N0よりも小さいと
きは、電源から正常に電流が供給されていると判断して
もよいので、このフローを終了する。一方回転数Nが設
定回転数N0よりも大きいときは、出力軸及びロータが
無負荷状態で運転されていると考えられ、電源からの電
流の供給が遮断されている可能性が高い。このため、S
3に進み、制動抵抗側電磁接触器8を閉じる指令信号を
出力する。次に、S4において自己励磁コンデンサ側電
磁接触器6を閉じる指令信号を出力する。このようにし
て、制動処理が行われるものである。
【0019】以上、本発明の実施形態例について説明し
たが、本発明は上記実施形態例に限定されるべきもので
はない。例えば、上記実施形態例においては、出力軸3
の回転数を検知するようにしたが、その他に、熱機関の
回転数、誘導発電機の回転数、熱機関と誘導発電機の回
転数を検知しても何ら問題はない。また、上記実施形態
例では、力率改善用コンデンサを使用した効率のよい熱
機関駆動誘導発電機について説明したが、別に力率改善
用コンデンサを使用しなくても、本発明における熱機関
駆動誘導発電機が成り立たないものでもないし、停電時
における制動作用も上記実施形態例と同様に行われるも
のである。このように、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において適用可能である。
たが、本発明は上記実施形態例に限定されるべきもので
はない。例えば、上記実施形態例においては、出力軸3
の回転数を検知するようにしたが、その他に、熱機関の
回転数、誘導発電機の回転数、熱機関と誘導発電機の回
転数を検知しても何ら問題はない。また、上記実施形態
例では、力率改善用コンデンサを使用した効率のよい熱
機関駆動誘導発電機について説明したが、別に力率改善
用コンデンサを使用しなくても、本発明における熱機関
駆動誘導発電機が成り立たないものでもないし、停電時
における制動作用も上記実施形態例と同様に行われるも
のである。このように、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において適用可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明は、熱機関又は誘
導発電機の回転数の変化に着目し、これらの回転数の変
化に応じて熱機関及び誘導発電機の制動を行うように構
成したため、電源からの電源切れを確実に検知し、速や
かに熱機関、誘導発電機の回転数を減少させ、制動制御
することができるものである。
導発電機の回転数の変化に着目し、これらの回転数の変
化に応じて熱機関及び誘導発電機の制動を行うように構
成したため、電源からの電源切れを確実に検知し、速や
かに熱機関、誘導発電機の回転数を減少させ、制動制御
することができるものである。
【0021】特に、請求項2に記載の発明のように、電
源が遮断された場合に熱機関及び誘導発電機が無負荷状
態となり、熱機関又は誘導発電機の回転数が上昇するこ
とに着目し、これらの回転数が設定回転数よりも大きい
ときに熱機関及び誘導発電機の制動を行うように構成す
れば、電源からの電源切れをより確実に検知し、速やか
に熱機関、誘導発電機の回転数を減少させ、制動制御す
ることができる。
源が遮断された場合に熱機関及び誘導発電機が無負荷状
態となり、熱機関又は誘導発電機の回転数が上昇するこ
とに着目し、これらの回転数が設定回転数よりも大きい
ときに熱機関及び誘導発電機の制動を行うように構成す
れば、電源からの電源切れをより確実に検知し、速やか
に熱機関、誘導発電機の回転数を減少させ、制動制御す
ることができる。
【図1】本実施形態例における、熱機関駆動誘導発電機
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図2】本実施形態例における、制動処理部の制動フロ
ーである。
ーである。
【図3】従来技術における、熱機関駆動誘導発電機の構
成を示す図である。
成を示す図である。
1・・・熱機関 2・・・誘導発電機 3・・・出力軸 4・・・主回路側電磁接触器 5・・・自己励磁コンデンサ 6・・・自己励磁コンデンサ側電磁接触器 7・・・制動抵抗 8・・・制動抵抗側電磁接触器 9・・・リレー 10・・・制動処理部 11・・・主回路 12・・・電源 13・・・力率改善用コンデンサ 14・・・回転数検知センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 熱機関と、 前記熱機関に連結された誘導発電機と、 前記誘導発電機に電流を供給する電源と、 前記誘導発電機と前記電源とを電気的に接続する主回路
と、 前記主回路の途中に配設された主回路用電磁接触器と、 制動抵抗側電磁接触器を介して前記主回路に電気的に接
続された制動抵抗と、 自己励磁コンデンサ側電磁接触器を介して前記主回路に
電気的に連結された自己励磁コンデンサと、 前記熱機関又は前記誘導発電機の回転数を検知する回転
数検知手段と、前記回転数検知手段からの情報に応じて
前記自己励磁コンデンサ側電磁接触器及び前記制動抵抗
側電磁接触器の動作を制御する制動処理手段とを備えた
熱機関駆動誘導発電機。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記制動処理手段は、前記回転数検知手段から得られる
前記熱機関又は前記誘導発電機の回転数が設定回転数よ
りも大きい場合に、前記自己励磁コンデンサ側電磁接触
器及び前記制動抵抗側電磁接触器を閉とする指令信号を
出力することを特徴とする熱機関駆動誘導発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015319A JPH10215599A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 熱機関駆動誘導発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015319A JPH10215599A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 熱機関駆動誘導発電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215599A true JPH10215599A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11885457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9015319A Pending JPH10215599A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 熱機関駆動誘導発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10215599A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1266446B1 (de) * | 2000-03-11 | 2007-10-10 | Aloys Wobben | Synchrongenerator |
CN104393794A (zh) * | 2014-12-04 | 2015-03-04 | 湘电莱特电气有限公司 | 一种偏航鼠笼电动机制动控制装置及其控制方法 |
JP2016502006A (ja) * | 2012-12-21 | 2016-01-21 | ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh | 電動機を備えた水門に対する水門駆動装置を制御する方法、運転用回路、水門駆動装置、および、水力発電設備 |
CN115483852A (zh) * | 2022-09-29 | 2022-12-16 | 广州市浩洋电子股份有限公司 | 减缓舞台灯具掉电后跌落速度的电机组件及舞台灯具 |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP9015319A patent/JPH10215599A/ja active Pending
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US9758940B2 (en) | 2012-12-21 | 2017-09-12 | Wobben Properties Gmbh | Method for controlling a water sluice gate drive for a water sluice gate having an electric machine, service connection, water sluice gate drive and hydroelectric power plant |
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CN115483852A (zh) * | 2022-09-29 | 2022-12-16 | 广州市浩洋电子股份有限公司 | 减缓舞台灯具掉电后跌落速度的电机组件及舞台灯具 |
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