JPH10215571A - スイッチング電源 - Google Patents
スイッチング電源Info
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- JPH10215571A JPH10215571A JP1555897A JP1555897A JPH10215571A JP H10215571 A JPH10215571 A JP H10215571A JP 1555897 A JP1555897 A JP 1555897A JP 1555897 A JP1555897 A JP 1555897A JP H10215571 A JPH10215571 A JP H10215571A
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- power supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】トランスの巻線に現れる電圧が、零ボルトの近
傍になったときでも、制御回路に動作電源を供給できる
ようにする。 【解決手段】共振コンデンサ21、共振インダクタ22
及びトランス3の一次巻線31は直列に接続され、直列
回路の両端が、2つのスイッチング素子11、12の接
続点と、スイッチング素子12の一端との間に接続され
ている。出力整流平滑回路4は、出力チョークコイル4
11を含み、トランス3の二次巻線32に生じる誘起電
圧を整流し、平滑して出力する。制御回路6は、スイッ
チング素子11、12に制御信号を与え、そのスイッチ
ング動作を制御する。補助電源回路5は、共振インダク
タ22に生じた電圧を利用して、制御回路6のための動
作電源を生成する。
傍になったときでも、制御回路に動作電源を供給できる
ようにする。 【解決手段】共振コンデンサ21、共振インダクタ22
及びトランス3の一次巻線31は直列に接続され、直列
回路の両端が、2つのスイッチング素子11、12の接
続点と、スイッチング素子12の一端との間に接続され
ている。出力整流平滑回路4は、出力チョークコイル4
11を含み、トランス3の二次巻線32に生じる誘起電
圧を整流し、平滑して出力する。制御回路6は、スイッ
チング素子11、12に制御信号を与え、そのスイッチ
ング動作を制御する。補助電源回路5は、共振インダク
タ22に生じた電圧を利用して、制御回路6のための動
作電源を生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共振回路を利用し
たスイッチング電源に関する。更に詳しくは、スイッチ
ング電源において、制御回路に動作電源を供給する補助
電源の構成方法に係る。
たスイッチング電源に関する。更に詳しくは、スイッチ
ング電源において、制御回路に動作電源を供給する補助
電源の構成方法に係る。
【0002】
【従来の技術】共振型スイッチング電源は、高効率、低
雑音が達成できる可能性のあるスイッチング電源とし
て、注目されている。共振型スイッチング電源は、直流
電源をスイッチング回路によってスイッチングし、スイ
ッチング出力を共振回路で共振させ、共振出力を、トラ
ンスの巻線を介して取り出し、直流に変換して出力す
る。スイッチング回路のスイッチング動作は、制御回路
から供給される制御信号によって制御される。制御方法
には、共振回路の共振周波数よりも高い周波数領域に設
定された制御周波数領域を持ち、出力電圧が高くなった
場合は、周波数を上げて出力を絞り、出力電圧が低下し
た場合は、周波数を低下させて出力電圧が上昇する方向
に制御するものと、共振回路の共振周波数よりも低い周
波数領域に設定された制御周波数領域を持ち、出力電圧
が高くなった場合は、周波数を下げて出力を絞り、出力
電圧が低下した場合は、周波数を上げて出力電圧が上昇
する方向に制御するものとがある。本発明に係るスイッ
チング電源は、前者の範疇に入る。
雑音が達成できる可能性のあるスイッチング電源とし
て、注目されている。共振型スイッチング電源は、直流
電源をスイッチング回路によってスイッチングし、スイ
ッチング出力を共振回路で共振させ、共振出力を、トラ
ンスの巻線を介して取り出し、直流に変換して出力す
る。スイッチング回路のスイッチング動作は、制御回路
から供給される制御信号によって制御される。制御方法
には、共振回路の共振周波数よりも高い周波数領域に設
定された制御周波数領域を持ち、出力電圧が高くなった
場合は、周波数を上げて出力を絞り、出力電圧が低下し
た場合は、周波数を低下させて出力電圧が上昇する方向
に制御するものと、共振回路の共振周波数よりも低い周
波数領域に設定された制御周波数領域を持ち、出力電圧
が高くなった場合は、周波数を下げて出力を絞り、出力
電圧が低下した場合は、周波数を上げて出力電圧が上昇
する方向に制御するものとがある。本発明に係るスイッ
チング電源は、前者の範疇に入る。
【0003】共振回路方式としては、直列共振、並列共
振、直並列共振、複共振は準複共振等、種々の回路方式
が知られている。共振型スイッチング電源にかかる先行
技術文献例としては特開平7−2986号公報、特開平
7−274499号公報等がある。
振、直並列共振、複共振は準複共振等、種々の回路方式
が知られている。共振型スイッチング電源にかかる先行
技術文献例としては特開平7−2986号公報、特開平
7−274499号公報等がある。
【0004】共振型スイッチング電源には、種々の改善
すべき技術的課題が、未解決のまま残されている。その
うちの一つが、スイッチング回路を制御する制御回路を
動作させるために必要な補助電源回路をどのようにして
得るかという点である。例えば、トランスに補助巻線を
付加し、補助巻線に現れる電圧を利用して、補助電源を
得る場合を想定すると、制御方式によっては、トランス
の巻線に生じる電圧が零になることがある。このような
代表例は、過電流保護回路を付加し、定電流電圧垂下特
性を有する過電流保護を行なう場合である。このような
過電流制御方式を採用した場合、過電流検出点で出力電
圧が零になり、トランスに付加した補助巻線に生じる電
圧も、当然にほぼ零になる。従って、トランスに付加し
た補助巻線から補助電源回路に電力を供給できなくなっ
てしまう。
すべき技術的課題が、未解決のまま残されている。その
うちの一つが、スイッチング回路を制御する制御回路を
動作させるために必要な補助電源回路をどのようにして
得るかという点である。例えば、トランスに補助巻線を
付加し、補助巻線に現れる電圧を利用して、補助電源を
得る場合を想定すると、制御方式によっては、トランス
の巻線に生じる電圧が零になることがある。このような
代表例は、過電流保護回路を付加し、定電流電圧垂下特
性を有する過電流保護を行なう場合である。このような
過電流制御方式を採用した場合、過電流検出点で出力電
圧が零になり、トランスに付加した補助巻線に生じる電
圧も、当然にほぼ零になる。従って、トランスに付加し
た補助巻線から補助電源回路に電力を供給できなくなっ
てしまう。
【0005】上記問題点を解決する手段として、例え
ば、特公平6−91744号公報は、直列共振回路の共
振インダクタをトランスのリーケージインダクタンスで
代用するとともに、補助巻線を一次巻線と密に結合さ
せ、トランスの出力電圧が低下した場合でも補助巻線か
ら補助電源を得る技術を開示している。
ば、特公平6−91744号公報は、直列共振回路の共
振インダクタをトランスのリーケージインダクタンスで
代用するとともに、補助巻線を一次巻線と密に結合さ
せ、トランスの出力電圧が低下した場合でも補助巻線か
ら補助電源を得る技術を開示している。
【0006】しかしながら、上述したスイッチング電源
の場合、トランスの巻線の結合度によって、補助巻線に
生じる電圧が変化してしまうため、安定した特性の補助
電源を有するスイッチング電源を製造することは困難で
ある。
の場合、トランスの巻線の結合度によって、補助巻線に
生じる電圧が変化してしまうため、安定した特性の補助
電源を有するスイッチング電源を製造することは困難で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な課題は、
トランスの巻線に現れる電圧が、零ボルトの近傍になっ
たときでも、制御回路に動作電源を供給できる補助電源
回路を有するスイッチング電源を提供することである。
トランスの巻線に現れる電圧が、零ボルトの近傍になっ
たときでも、制御回路に動作電源を供給できる補助電源
回路を有するスイッチング電源を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
め、本発明に係るスイッチング電源は、2つのスイッチ
ング素子と、共振回路と、トランスと、出力整流平滑回
路と、制御回路と、補助電源回路とを有する。
め、本発明に係るスイッチング電源は、2つのスイッチ
ング素子と、共振回路と、トランスと、出力整流平滑回
路と、制御回路と、補助電源回路とを有する。
【0009】前記2つのスイッチング素子は、直列に接
続され、直列回路の両端が直流電源に導かれ、交互に駆
動される。
続され、直列回路の両端が直流電源に導かれ、交互に駆
動される。
【0010】前記トランスは、少なくとも、一次巻線
と、二次巻線とを含んでいる。前記共振回路は、共振コ
ンデンサと、共振インダクタとを有する。前記共振コン
デンサ、前記共振インダクタ及び前記トランスの前記一
次巻線は直列に接続され、直列回路の両端が前記2つの
スイッチング素子の接続点と、前記2つのスイッチング
素子によって構成される前記直列回路の一端との間に接
続されている。
と、二次巻線とを含んでいる。前記共振回路は、共振コ
ンデンサと、共振インダクタとを有する。前記共振コン
デンサ、前記共振インダクタ及び前記トランスの前記一
次巻線は直列に接続され、直列回路の両端が前記2つの
スイッチング素子の接続点と、前記2つのスイッチング
素子によって構成される前記直列回路の一端との間に接
続されている。
【0011】前記出力整流平滑回路は、出力チョークコ
イルを含み、前記トランスの二次巻線に生じる誘起電圧
を整流し、平滑して出力する。
イルを含み、前記トランスの二次巻線に生じる誘起電圧
を整流し、平滑して出力する。
【0012】前記制御回路は、前記2つのスイッチング
素子に制御信号を与え、そのスイッチング動作を制御す
る。前記補助電源回路は前記共振インダクタに生じた電
圧を利用して、前記制御回路のための動作電源を生成す
る。
素子に制御信号を与え、そのスイッチング動作を制御す
る。前記補助電源回路は前記共振インダクタに生じた電
圧を利用して、前記制御回路のための動作電源を生成す
る。
【0013】本発明に係るスイッチング電源は、2つの
スイッチング素子の交互スイッチング動作により、入力
された直流電源をスイッチングし、そのスイッチング出
力を共振回路及びトランスの一次巻線に供給する。共振
コンデンサ、共振インダクタ及びトランスの一次巻線は
直列に接続され、直列回路の両端が2つのスイッチング
素子の接続点と、2つのスイッチング素子によって構成
される直列回路の一端との間に接続されている。従っ
て、2つのスイッチング素子の交互スイッチング動作に
より、共振回路及びトランスの一次巻線に、共振回路の
インピ−ダンスに対応した共振電流が流れる。このと
き、トランスの一次巻線と結合する二次巻線に電圧が発
生する。この誘起電圧はトランスの二次巻線に接続され
た出力整流平滑回路により直流に変換され、出力され
る。
スイッチング素子の交互スイッチング動作により、入力
された直流電源をスイッチングし、そのスイッチング出
力を共振回路及びトランスの一次巻線に供給する。共振
コンデンサ、共振インダクタ及びトランスの一次巻線は
直列に接続され、直列回路の両端が2つのスイッチング
素子の接続点と、2つのスイッチング素子によって構成
される直列回路の一端との間に接続されている。従っ
て、2つのスイッチング素子の交互スイッチング動作に
より、共振回路及びトランスの一次巻線に、共振回路の
インピ−ダンスに対応した共振電流が流れる。このと
き、トランスの一次巻線と結合する二次巻線に電圧が発
生する。この誘起電圧はトランスの二次巻線に接続され
た出力整流平滑回路により直流に変換され、出力され
る。
【0014】制御回路は、出力整流平滑回路から出力さ
れる出力電圧が一定となるようにスイッチング回路を制
御する。この制御動作には、一般的には、出力整流平滑
回路から出力される出力電圧が一定となるように制御す
る出力安定化動作が含まれる他、過電流保護動作も含ま
れる。
れる出力電圧が一定となるようにスイッチング回路を制
御する。この制御動作には、一般的には、出力整流平滑
回路から出力される出力電圧が一定となるように制御す
る出力安定化動作が含まれる他、過電流保護動作も含ま
れる。
【0015】上述の共振型スイッチング電源の基本動作
において、スイッチング素子がオン、オフする場合、出
力チョ−クコイルの転流期間が発生する。
において、スイッチング素子がオン、オフする場合、出
力チョ−クコイルの転流期間が発生する。
【0016】転流期間においては、トランスの一次巻線
には電圧は発生しない。転流期間に、スイッチング回
路、共振回路及びトランスの一次巻線を含む回路ループ
に供給される入力電圧は、共振回路を構成する共振コン
デンサと、共振インダクタとによって分担される。
には電圧は発生しない。転流期間に、スイッチング回
路、共振回路及びトランスの一次巻線を含む回路ループ
に供給される入力電圧は、共振回路を構成する共振コン
デンサと、共振インダクタとによって分担される。
【0017】本発明においては、転流期間に共振インダ
クタに現れる電圧に着目し、これを補助電源として用い
る。制御回路は補助電源回路から供給される電圧を動作
電源として動作する。
クタに現れる電圧に着目し、これを補助電源として用い
る。制御回路は補助電源回路から供給される電圧を動作
電源として動作する。
【0018】転流期間の時間的長さは、スイッチング回
路、共振回路及びトランスの一次巻線を含む回路ループ
の定数値によって定まるもので、ほぼ一定と見ることが
できる。また、スイッチング周波数を高くした場合、ス
イッチングの一周期において、転流期間が占める時間的
割合(デュ−ティ比)が大きくなる。そして、トランス
の巻線に生じる電圧及び出力電圧がほぼ零ボルトになる
と、スイッチング動作の一周期の殆どが転流期間とな
る。このことは、定電流電圧垂下特性による過電流保護
動作のように、出力電圧及びトランス巻線に生じる電圧
が零になった場合でも、補助電源が得られることを意味
する。
路、共振回路及びトランスの一次巻線を含む回路ループ
の定数値によって定まるもので、ほぼ一定と見ることが
できる。また、スイッチング周波数を高くした場合、ス
イッチングの一周期において、転流期間が占める時間的
割合(デュ−ティ比)が大きくなる。そして、トランス
の巻線に生じる電圧及び出力電圧がほぼ零ボルトになる
と、スイッチング動作の一周期の殆どが転流期間とな
る。このことは、定電流電圧垂下特性による過電流保護
動作のように、出力電圧及びトランス巻線に生じる電圧
が零になった場合でも、補助電源が得られることを意味
する。
【0019】この種のスイッチング電源において、通
常、共振インダクタに印加される電圧は、負荷電流によ
って変動するので、負荷範囲が広く、補助電源電圧の変
動が大きい場合は、補助電源回路に電圧安定化回路を追
加し、安定化することもできる。
常、共振インダクタに印加される電圧は、負荷電流によ
って変動するので、負荷範囲が広く、補助電源電圧の変
動が大きい場合は、補助電源回路に電圧安定化回路を追
加し、安定化することもできる。
【0020】本発明の他の目的、特徴及び利点は、実施
例である添付図面を参照して、更に詳しく説明する。
例である添付図面を参照して、更に詳しく説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るスイッチング
電源の電気回路図である。図示するように、本発明に係
るスイッチング電源は、スイッチング回路1と、共振回
路2と、トランス3と、出力整流平滑回路4と、補助電
源回路5と、制御回路6とを有する。
電源の電気回路図である。図示するように、本発明に係
るスイッチング電源は、スイッチング回路1と、共振回
路2と、トランス3と、出力整流平滑回路4と、補助電
源回路5と、制御回路6とを有する。
【0022】スイッチング回路1は、第1のスイッチン
グ素子11及び第2のスイッチング素子12を有する。
第1のスイッチング素子11及び第2のスイッチング素
子12は、FET等でなり、その主回路が互いに直列に
接続され、その両端が直流電源装置7に接続されてい
る。直流電源装置7は、通常は、交流電源を直流に変換
する整流平滑回路として構成される。直流電源装置7は
スイッチング電源装置の一部として備えられていてもよ
いし、外部要素であってもよい。
グ素子11及び第2のスイッチング素子12を有する。
第1のスイッチング素子11及び第2のスイッチング素
子12は、FET等でなり、その主回路が互いに直列に
接続され、その両端が直流電源装置7に接続されてい
る。直流電源装置7は、通常は、交流電源を直流に変換
する整流平滑回路として構成される。直流電源装置7は
スイッチング電源装置の一部として備えられていてもよ
いし、外部要素であってもよい。
【0023】トランス3は、少なくとも、一次巻線31
と、二次巻線32とを含んでいる。二次巻線32は第1
の巻線321と、第2の巻線322の二つの巻線を備え
る。第1の巻線321及び第2の巻線322は、それぞ
れの一端が互いに接続されている。
と、二次巻線32とを含んでいる。二次巻線32は第1
の巻線321と、第2の巻線322の二つの巻線を備え
る。第1の巻線321及び第2の巻線322は、それぞ
れの一端が互いに接続されている。
【0024】共振回路2は、共振コンデンサ21と、共
振インダクタ22とを有する。共振コンデンサ21及び
共振インダクタ22は、スイッチング回路1とトランス
3の一次巻線31とを含む回路ループ内に接続されてい
る。共振コンデンサ21は、トランス3の一次巻線31
の一端と、第1のスイッチング素子11及び第2のスイ
ッチング素子12の接続点との間に接続され、共振イン
ダクタ22は、トランス3の一次巻線31の他端と第2
のスイッチング素子12の主電極との間に接続されてい
る。従って、図示された共振回路2は共振コンデンサ2
1及び共振インダクタ22による直列共振回路を構成し
ている。
振インダクタ22とを有する。共振コンデンサ21及び
共振インダクタ22は、スイッチング回路1とトランス
3の一次巻線31とを含む回路ループ内に接続されてい
る。共振コンデンサ21は、トランス3の一次巻線31
の一端と、第1のスイッチング素子11及び第2のスイ
ッチング素子12の接続点との間に接続され、共振イン
ダクタ22は、トランス3の一次巻線31の他端と第2
のスイッチング素子12の主電極との間に接続されてい
る。従って、図示された共振回路2は共振コンデンサ2
1及び共振インダクタ22による直列共振回路を構成し
ている。
【0025】出力整流平滑回路4は、トランス3の二次
巻線32に接続され、二次巻線32に生じる誘起電圧を
直流に変換して出力する。出力整流平滑回路4は、チョ
ークインプット回路でなる平滑回路41を有する。平滑
回路41は、出力チョークコイル411と、出力平滑コ
ンデンサ412とを有する。整流回路42は第1のダイ
オード421と、第2のダイオード422とを有する。
第1のダイオード421のアノードは第1の巻線321
の他端に接続され、第2のダイオード422のアノード
は第2の巻線322の他端に接続されている。第1のダ
イオード421及び第2のダイオード422のカソード
は互いに接続され、平滑回路41を構成する出力チョー
クコイル411の一端に接続されている。
巻線32に接続され、二次巻線32に生じる誘起電圧を
直流に変換して出力する。出力整流平滑回路4は、チョ
ークインプット回路でなる平滑回路41を有する。平滑
回路41は、出力チョークコイル411と、出力平滑コ
ンデンサ412とを有する。整流回路42は第1のダイ
オード421と、第2のダイオード422とを有する。
第1のダイオード421のアノードは第1の巻線321
の他端に接続され、第2のダイオード422のアノード
は第2の巻線322の他端に接続されている。第1のダ
イオード421及び第2のダイオード422のカソード
は互いに接続され、平滑回路41を構成する出力チョー
クコイル411の一端に接続されている。
【0026】制御回路6は、スイッチング素子11、1
2を制御する。制御回路6は、共振回路2の共振周波数
foよりも高い周波数領域で、スイッチング素子11、
12を動作させる。
2を制御する。制御回路6は、共振回路2の共振周波数
foよりも高い周波数領域で、スイッチング素子11、
12を動作させる。
【0027】補助電源回路5は、共振インダクタ22に
生じた電圧VLを利用して、制御回路6のための動作電
源を生成する。
生じた電圧VLを利用して、制御回路6のための動作電
源を生成する。
【0028】図示されたスイッチング電源は、更に、過
電流保護回路8を含んでいる。過電流保護回路8から制
御回路6に対して、過電流検出信号S1が供給される。
制御回路6は過電流検出信号S1に基づいて、過電流保
護動作を行なう。過電流保護動作は、図2に示すよう
に、過電流点で出力電圧Voがほぼ零になる定電流電圧
垂下特性が得られるような動作であることが望ましい。
電流保護回路8を含んでいる。過電流保護回路8から制
御回路6に対して、過電流検出信号S1が供給される。
制御回路6は過電流検出信号S1に基づいて、過電流保
護動作を行なう。過電流保護動作は、図2に示すよう
に、過電流点で出力電圧Voがほぼ零になる定電流電圧
垂下特性が得られるような動作であることが望ましい。
【0029】本発明に係るスイッチング電源は、2つの
スイッチング素子11、12の交互スイッチング動作に
より、入力された直流電源Vinをスイッチングし、その
スイッチング出力を共振回路2及びトランス3の一次巻
線31に供給する。共振回路2を構成する共振コンデン
サ21及び共振インダクタ22はスイッチング素子1
1、12とトランス3の一次巻線31とを含む回路ルー
プ内に接続されている。従って、スイッチング素子1
1、12のスイッチング動作により、共振回路2及びト
ランス3の一次巻線31に、共振回路2の共振周波数に
対応した疑似正弦波電流が流れる。この疑似正弦波電流
によって、一次巻線31と結合する二次巻線32に誘起
電圧が発生する。この誘起電圧はトランス3の二次巻線
32に接続された出力整流平滑回路4により直流に変換
され、出力される。
スイッチング素子11、12の交互スイッチング動作に
より、入力された直流電源Vinをスイッチングし、その
スイッチング出力を共振回路2及びトランス3の一次巻
線31に供給する。共振回路2を構成する共振コンデン
サ21及び共振インダクタ22はスイッチング素子1
1、12とトランス3の一次巻線31とを含む回路ルー
プ内に接続されている。従って、スイッチング素子1
1、12のスイッチング動作により、共振回路2及びト
ランス3の一次巻線31に、共振回路2の共振周波数に
対応した疑似正弦波電流が流れる。この疑似正弦波電流
によって、一次巻線31と結合する二次巻線32に誘起
電圧が発生する。この誘起電圧はトランス3の二次巻線
32に接続された出力整流平滑回路4により直流に変換
され、出力される。
【0030】制御回路6は、出力整流平滑回路4から出
力される出力電圧Voが一定となるようにスイッチング
素子11、12を制御する。これにより、定電圧出力が
得られる。また、制御回路6は、過電流保護回路8から
供給される過電流検出信号S1に基づいて、スイッチン
グ素子11、12に対し、その動作周波数を増加させ、
出力電圧Voを低下させる保護動作を与える。過電流保
護動作が、図2に示すような定電流電圧垂下特性に基づ
いて行なわれる場合は、安全な安定した過電流保護作用
を得ることができる。
力される出力電圧Voが一定となるようにスイッチング
素子11、12を制御する。これにより、定電圧出力が
得られる。また、制御回路6は、過電流保護回路8から
供給される過電流検出信号S1に基づいて、スイッチン
グ素子11、12に対し、その動作周波数を増加させ、
出力電圧Voを低下させる保護動作を与える。過電流保
護動作が、図2に示すような定電流電圧垂下特性に基づ
いて行なわれる場合は、安全な安定した過電流保護作用
を得ることができる。
【0031】上述の共振型スイッチング電源の基本動作
において、スイッチング素子11、12がオン、オフす
る場合、出力チョ−クコイル411による転流期間が発
生する。転流期間においては、トランス3の一次巻線3
1には電圧は発生しない。転流期間において、スイッチ
ング素子11、12、共振回路2及びトランス3の一次
巻線31を含む回路ループに供給される電圧は、共振回
路2を構成する共振コンデンサ21と、共振インダクタ
22とによって分担される。
において、スイッチング素子11、12がオン、オフす
る場合、出力チョ−クコイル411による転流期間が発
生する。転流期間においては、トランス3の一次巻線3
1には電圧は発生しない。転流期間において、スイッチ
ング素子11、12、共振回路2及びトランス3の一次
巻線31を含む回路ループに供給される電圧は、共振回
路2を構成する共振コンデンサ21と、共振インダクタ
22とによって分担される。
【0032】本発明においては、転流期間に共振インダ
クタ22に現れる電圧VLに着目し、補助電源回路5に
おいて、この電圧VLを利用して、制御回路6のための
動作電源を生成する。次に、この点について、図3及び
図4を参照して、更に詳しく説明する。
クタ22に現れる電圧VLに着目し、補助電源回路5に
おいて、この電圧VLを利用して、制御回路6のための
動作電源を生成する。次に、この点について、図3及び
図4を参照して、更に詳しく説明する。
【0033】図3は図1に示したスイッチング電源の各
部の波形図、図4は図3に示された電圧、電流の位置を
示す図である。図3及び図4はスイッチング回路2を構
成するスイッチング素子11及び12のうち、スイッチ
ング素子12のオン、オフ動作に伴う各部波形を示して
いる。スイッチング素子11のオン、オフ動作に伴う各
部波形についても、図3に示す波形図から、容易に類推
できるので、図示は省略する。
部の波形図、図4は図3に示された電圧、電流の位置を
示す図である。図3及び図4はスイッチング回路2を構
成するスイッチング素子11及び12のうち、スイッチ
ング素子12のオン、オフ動作に伴う各部波形を示して
いる。スイッチング素子11のオン、オフ動作に伴う各
部波形についても、図3に示す波形図から、容易に類推
できるので、図示は省略する。
【0034】図3(a)はスイッチング素子12のドレ
ーン・ソース間電圧波形、図3(b)はスイッチング素
子12のドレーン、ソースに流れる電流の波形、図3
(c)は共振インダクタ22に現れる電圧VLの波形、
図3(d)はトランス3の一次巻線31に現れる電圧V
Tの波形、図3(e)は共振コンデンサ21に現れる電
圧VCの波形、図3(f)はトランス3の二次巻線32
に含まれる第2の巻線322及び第2のダイオード42
2を流れる電流IFの波形をそれぞれ示している。
ーン・ソース間電圧波形、図3(b)はスイッチング素
子12のドレーン、ソースに流れる電流の波形、図3
(c)は共振インダクタ22に現れる電圧VLの波形、
図3(d)はトランス3の一次巻線31に現れる電圧V
Tの波形、図3(e)は共振コンデンサ21に現れる電
圧VCの波形、図3(f)はトランス3の二次巻線32
に含まれる第2の巻線322及び第2のダイオード42
2を流れる電流IFの波形をそれぞれ示している。
【0035】図3の波形図を参照して動作を説明する
に、スイッチング素子12がオンからオフに移行(図3
(a)参照)した場合、スイッチング素子12、共振回
路2及びトランス3の一次巻線31を含む回路ループに
一方向に流れていた電流IDが反転する。このとき、出
力チョ−クコイル411の転流作用により、転流期間T
dが発生する(図3(c)参照)。転流期間Tdの時間
的長さは、スイッチング素子11、12、共振回路2及
びトランス3の一次巻線31を含む回路ループの定数値
によって定まるもので、ほぼ一定と見ることができる。
補助電源回路5は、この電圧VLを利用して、制御回路
6のための補助電源を得る。制御回路6は補助電源回路
5から供給される電圧を動作電源として動作する。
に、スイッチング素子12がオンからオフに移行(図3
(a)参照)した場合、スイッチング素子12、共振回
路2及びトランス3の一次巻線31を含む回路ループに
一方向に流れていた電流IDが反転する。このとき、出
力チョ−クコイル411の転流作用により、転流期間T
dが発生する(図3(c)参照)。転流期間Tdの時間
的長さは、スイッチング素子11、12、共振回路2及
びトランス3の一次巻線31を含む回路ループの定数値
によって定まるもので、ほぼ一定と見ることができる。
補助電源回路5は、この電圧VLを利用して、制御回路
6のための補助電源を得る。制御回路6は補助電源回路
5から供給される電圧を動作電源として動作する。
【0036】また、スイッチング周波数を高くした場
合、スイッチングの一周期において、転流期間Tdが占
める時間的割合が大きくなる。このことは、図2に示し
た定電流電圧垂下特性による過電流保護動作を行なった
場合において、出力電圧Vo及びトランス巻線に生じる
電圧が零になった場合でも、補助電源が得られることを
意味する。
合、スイッチングの一周期において、転流期間Tdが占
める時間的割合が大きくなる。このことは、図2に示し
た定電流電圧垂下特性による過電流保護動作を行なった
場合において、出力電圧Vo及びトランス巻線に生じる
電圧が零になった場合でも、補助電源が得られることを
意味する。
【0037】即ち、定電流電圧垂下特性による過電流保
護動作を得る場合、スイッチング素子11、12の動作
周波数を増加させることになるが、この場合、スイッチ
ング素子11、12の動作周波数を増加させるにつれ
て、共振インダクタ22に生じる電圧VLの電圧時間積
が増大する。スイッチング素子11、12の動作周波数
を増大させる方向は、出力電圧Voを低下させる方向で
ある。そして、出力電圧Voが零ボルトになると、スイ
ッチング動作の一周期の殆どが転流期間Tdとなる。従
って、定電流電圧垂下による過電流保護動作を与えた場
合において、出力電圧Voが零ボルトになったとして
も、共振インダクタ22には、補助電源回路5に必要な
電圧が生じており、制御回路6に必要な動作電源を供給
できる。
護動作を得る場合、スイッチング素子11、12の動作
周波数を増加させることになるが、この場合、スイッチ
ング素子11、12の動作周波数を増加させるにつれ
て、共振インダクタ22に生じる電圧VLの電圧時間積
が増大する。スイッチング素子11、12の動作周波数
を増大させる方向は、出力電圧Voを低下させる方向で
ある。そして、出力電圧Voが零ボルトになると、スイ
ッチング動作の一周期の殆どが転流期間Tdとなる。従
って、定電流電圧垂下による過電流保護動作を与えた場
合において、出力電圧Voが零ボルトになったとして
も、共振インダクタ22には、補助電源回路5に必要な
電圧が生じており、制御回路6に必要な動作電源を供給
できる。
【0038】図示されたスイッチング電源において、補
助電源回路5は、共振インダクタ22に付加された巻線
54を含み、巻線54に生じた電圧を利用して、制御回
路6のための動作電源を生成する。巻線54に生じた電
圧は、全波整流ダイオード51と、チョークコイル52
及びコンデンサ53より構成された平滑回路とによって
直流に変換され、制御回路6に供給される。
助電源回路5は、共振インダクタ22に付加された巻線
54を含み、巻線54に生じた電圧を利用して、制御回
路6のための動作電源を生成する。巻線54に生じた電
圧は、全波整流ダイオード51と、チョークコイル52
及びコンデンサ53より構成された平滑回路とによって
直流に変換され、制御回路6に供給される。
【0039】実施例において、補助電源回路5と制御回
路6との間には、電圧安定化回路9が設けられている。
共振インダクタ22に印加される電圧VLは、負荷電流
Ioによって変動するので、負荷範囲が広い場合は、補
助電源電圧の変動が大きくなる。上述した電圧安定化回
路9を備えることにより、制御回路6に対し、負荷変動
に関わらず、安定した電圧の動作電源を供給することが
できる。電圧安定化回路9は、シリーズレギュレータま
たはドロッパ回路と称されるものが、簡易である点で好
ましい。
路6との間には、電圧安定化回路9が設けられている。
共振インダクタ22に印加される電圧VLは、負荷電流
Ioによって変動するので、負荷範囲が広い場合は、補
助電源電圧の変動が大きくなる。上述した電圧安定化回
路9を備えることにより、制御回路6に対し、負荷変動
に関わらず、安定した電圧の動作電源を供給することが
できる。電圧安定化回路9は、シリーズレギュレータま
たはドロッパ回路と称されるものが、簡易である点で好
ましい。
【0040】図5は本発明に係るスイッチング電源の別
の実施例を示す電気回路図である。図において、図1と
同一の構成部分には同一の参照符号を付してある。図示
されたスイッチング電源において、トランス3は、補助
巻線33を有している。補助電源回路5は、共振インダ
クタ22に生じる電圧を利用して制御回路6のための動
作電源を生成する第1の補助電源回路55と共に、補助
巻線33に生じた電圧を利用して制御回路6のための動
作電源を生成する第2の補助電源回路56を含んでい
る。第2の補助電源回路56は整流回路561とチョー
クコイル562及びコンデンサ53より構成されるロー
パスフィルタを備える。コンデンサ54は、第1の補助
電源回路55と第2の補助電源回路56との間で共用さ
れている。
の実施例を示す電気回路図である。図において、図1と
同一の構成部分には同一の参照符号を付してある。図示
されたスイッチング電源において、トランス3は、補助
巻線33を有している。補助電源回路5は、共振インダ
クタ22に生じる電圧を利用して制御回路6のための動
作電源を生成する第1の補助電源回路55と共に、補助
巻線33に生じた電圧を利用して制御回路6のための動
作電源を生成する第2の補助電源回路56を含んでい
る。第2の補助電源回路56は整流回路561とチョー
クコイル562及びコンデンサ53より構成されるロー
パスフィルタを備える。コンデンサ54は、第1の補助
電源回路55と第2の補助電源回路56との間で共用さ
れている。
【0041】図6は出力電圧Voと、第1の補助電源回
路55及び第2の補助電源回路56の動作領域との関係
を示す図である。通常は、トランス3の補助巻線33に
接続された第2の補助電源回路56から補助電源を給電
する。過電流状態の様な保護機能により、出力電圧Vo
が垂下したときに、共振インダクタ22に接続された第
1の補助電源回路55から補助電源を供給し、第2の補
助電源回路56をバックアップする。第1の補助電源回
路55によるバックアップ電圧は、共振インダクタ22
に対する巻線33の巻き数比を調整することによって任
意に設定できる。
路55及び第2の補助電源回路56の動作領域との関係
を示す図である。通常は、トランス3の補助巻線33に
接続された第2の補助電源回路56から補助電源を給電
する。過電流状態の様な保護機能により、出力電圧Vo
が垂下したときに、共振インダクタ22に接続された第
1の補助電源回路55から補助電源を供給し、第2の補
助電源回路56をバックアップする。第1の補助電源回
路55によるバックアップ電圧は、共振インダクタ22
に対する巻線33の巻き数比を調整することによって任
意に設定できる。
【0042】第2の補助電源回路56は、補助巻線33
に生じた電圧を利用して制御回路6のための動作電源を
生成するものであるから、その出力電圧は、安定化され
ている出力電圧Voに比例する。従って、定常動作時に
第2の補助電源回路56から制御回路6に対して、安定
化された動作電源を供給することができる。
に生じた電圧を利用して制御回路6のための動作電源を
生成するものであるから、その出力電圧は、安定化され
ている出力電圧Voに比例する。従って、定常動作時に
第2の補助電源回路56から制御回路6に対して、安定
化された動作電源を供給することができる。
【0043】第1の補助電源回路55は、もっぱら、過
電流状態の様な保護機能により、出力電圧Voが垂下し
たときにのみ、制御回路6に動作電源を供給すればよ
い。従って、定常動作時も、第1の補助電源回路55か
ら制御回路6に動作電源を供給する図1の実施例と異な
って、ドロッパ回路のような安定化回路を用いる必要が
ない。このため、第1の補助電源回路55の回路構成を
簡単化すると共に、安定化回路での損失発生を回避する
ことができる。
電流状態の様な保護機能により、出力電圧Voが垂下し
たときにのみ、制御回路6に動作電源を供給すればよ
い。従って、定常動作時も、第1の補助電源回路55か
ら制御回路6に動作電源を供給する図1の実施例と異な
って、ドロッパ回路のような安定化回路を用いる必要が
ない。このため、第1の補助電源回路55の回路構成を
簡単化すると共に、安定化回路での損失発生を回避する
ことができる。
【0044】図7は本発明に係るスイッチング電源の他
の実施例を示す図である。図において、図1と同一の構
成部分には同一の参照符号を付与し、説明は省略する。
の実施例を示す図である。図において、図1と同一の構
成部分には同一の参照符号を付与し、説明は省略する。
【0045】この実施例においては、転流期間Tdに共
振インダクタ22に現れる端子電圧VLに着目し、端子
電圧VLを過電流検出信号S1として用いる。制御回路
6は過電流保護回路8から供給される過電流検出信号S
1に基づいて、スイッチング素子11、12に対し、そ
の動作周波数を増加させ、出力電圧Voを低下させる保
護動作を与える。
振インダクタ22に現れる端子電圧VLに着目し、端子
電圧VLを過電流検出信号S1として用いる。制御回路
6は過電流保護回路8から供給される過電流検出信号S
1に基づいて、スイッチング素子11、12に対し、そ
の動作周波数を増加させ、出力電圧Voを低下させる保
護動作を与える。
【0046】上述したように、転流期間Tdには、トラ
ンス3の一次巻線31には電圧VTは発生せず、入力電
圧は、共振コンデンサ21と、共振インダクタ22とに
よって端子電圧VC及び端子電圧VLとして分担される
(図2(c)、(e)参照)。そこで、転流期間Tdに
共振インダクタ22に現れる端子電圧VLに着目し、端
子電圧VLを過電流検出信号S1として用いる。
ンス3の一次巻線31には電圧VTは発生せず、入力電
圧は、共振コンデンサ21と、共振インダクタ22とに
よって端子電圧VC及び端子電圧VLとして分担される
(図2(c)、(e)参照)。そこで、転流期間Tdに
共振インダクタ22に現れる端子電圧VLに着目し、端
子電圧VLを過電流検出信号S1として用いる。
【0047】一般に、共振型スイッチング電源では、共
振コンデンサ21及び共振インダクタ22に現れる端子
電圧の振幅値は、出力電力の増大と共に大きくなる。従
って、出力電圧Voが定電圧である領域では、図8に示
すように、出力電流Ioの増大とともに、共振インダク
タ22(及び共振コンデンサ21)に現れる端子電圧V
Lが高くなる。また、この端子電圧VLの平均値(電圧
時間積)S1も同様である。
振コンデンサ21及び共振インダクタ22に現れる端子
電圧の振幅値は、出力電力の増大と共に大きくなる。従
って、出力電圧Voが定電圧である領域では、図8に示
すように、出力電流Ioの増大とともに、共振インダク
タ22(及び共振コンデンサ21)に現れる端子電圧V
Lが高くなる。また、この端子電圧VLの平均値(電圧
時間積)S1も同様である。
【0048】制御回路6はこの平均値S1が設定値を超
えた場合、過電流とみなし、その動作周波数を増加さ
せ、出力電圧Voを低下させる保護動作を与える。出力
電圧Voが低下すると出力電力Voが低下し、共振イン
ダクタ22の電圧も低下しようとするが、出力電圧Vo
を低下させるために、動作周波数が高くなっているの
で、転流期間Tdの時間比率が高くなっており、共振イ
ンダクタ22の端子電圧VLの平均値(電圧時間積)S
1は減少しない。従って、過電流領域でも安定した過電
流信号を得ることができるので、定電流電圧垂下特性を
容易に達成することができる。
えた場合、過電流とみなし、その動作周波数を増加さ
せ、出力電圧Voを低下させる保護動作を与える。出力
電圧Voが低下すると出力電力Voが低下し、共振イン
ダクタ22の電圧も低下しようとするが、出力電圧Vo
を低下させるために、動作周波数が高くなっているの
で、転流期間Tdの時間比率が高くなっており、共振イ
ンダクタ22の端子電圧VLの平均値(電圧時間積)S
1は減少しない。従って、過電流領域でも安定した過電
流信号を得ることができるので、定電流電圧垂下特性を
容易に達成することができる。
【0049】上記説明から明らかなように、定電流電圧
垂下特性を得るには、共振インダクタ22の端子電圧V
Lの平均値を過電流検出信号S1として用いるのが合理
的である。図7に示す過電流保護回路8は、全波整流回
路81と、インダクタ82及びコンデンサ83より構成
されるロ−パスフィルタとにより、共振インダクタ22
に生じた端子電圧VLの平均値を得るようになってい
る。
垂下特性を得るには、共振インダクタ22の端子電圧V
Lの平均値を過電流検出信号S1として用いるのが合理
的である。図7に示す過電流保護回路8は、全波整流回
路81と、インダクタ82及びコンデンサ83より構成
されるロ−パスフィルタとにより、共振インダクタ22
に生じた端子電圧VLの平均値を得るようになってい
る。
【0050】図7の実施例では、過電流保護回路8と、
制御回路6とを異なるブロックとして表現したが、過電
流保護回路8を制御回路6の一部と看做してもよい。
制御回路6とを異なるブロックとして表現したが、過電
流保護回路8を制御回路6の一部と看做してもよい。
【0051】図9は本発明に係るスイッチング電源の他
の実施例を示す図である。図において、図7と同一の構
成部分には同一の参照符号を付与し、説明は省略する。
この実施例では、共振インダクタ22に巻線84を付加
し、巻線84に生じた電圧を過電流検出のために用い
る。
の実施例を示す図である。図において、図7と同一の構
成部分には同一の参照符号を付与し、説明は省略する。
この実施例では、共振インダクタ22に巻線84を付加
し、巻線84に生じた電圧を過電流検出のために用い
る。
【0052】図10は本発明に係るスイッチング電源の
他の実施例を示す図である。図において、図9と同一の
構成部分には同一の参照符号を付与し、説明は省略す
る。この実施例では、抵抗85及びコンデンサ86より
構成される積分回路により、平均化された過電流検出信
号S1を得るようになっている。
他の実施例を示す図である。図において、図9と同一の
構成部分には同一の参照符号を付与し、説明は省略す
る。この実施例では、抵抗85及びコンデンサ86より
構成される積分回路により、平均化された過電流検出信
号S1を得るようになっている。
【0053】以上、好ましい実施例を参照して、本発明
の内容を説明したが、当業者であれば、本発明の基本的
技術思想、開示された技術内容等から、種々の変更、修
正を行なうことができることは自明である。
の内容を説明したが、当業者であれば、本発明の基本的
技術思想、開示された技術内容等から、種々の変更、修
正を行なうことができることは自明である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ト
ランスの巻線に現れる電圧が、零ボルトの近傍になった
ときでも、制御回路に動作電源を供給できる補助電源回
路を有するスイッチング電源を提供することができる。
ランスの巻線に現れる電圧が、零ボルトの近傍になった
ときでも、制御回路に動作電源を供給できる補助電源回
路を有するスイッチング電源を提供することができる。
【図1】本発明に係るスイッチング電源の電気回路図で
ある。
ある。
【図2】過電流保護動作の場合の定電流電圧垂下特性を
示す図である。
示す図である。
【図3】図1に示したスイッチング電源の各部の波形図
である。
である。
【図4】図3に示された電圧、電流の位置を示す図であ
る。
る。
【図5】本発明に係るスイッチング電源の別の実施例を
示す電気回路図である。
示す電気回路図である。
【図6】本発明に係るスイッチング電源における出力電
圧と第1の補助電源回路及び第2の補助電源回路の動作
領域との関係を示す図である。
圧と第1の補助電源回路及び第2の補助電源回路の動作
領域との関係を示す図である。
【図7】本発明に係るスイッチング電源の更に別の実施
例を示す電気回路図である。
例を示す電気回路図である。
【図8】出力電流と共振インダクタ電圧との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図9】本発明に係るスイッチング電源の更に別の実施
例を示す電気回路図である。
例を示す電気回路図である。
【図10】本発明に係るスイッチング電源の更に別の実
施例を示す電気回路図である。
施例を示す電気回路図である。
1 スイッチング回路 2 共振回路 3 トランス 31 一次巻線 32 二次巻線 33 補助巻線 4 出力整流平滑回路 5 補助電源回路 6 制御回路 7 直流電源装置 8 過電流保護回路
Claims (6)
- 【請求項1】 2つのスイッチング素子と、共振回路
と、トランスと、出力整流平滑回路と、制御回路と、補
助電源回路とを有するスイッチング電源であって、 前記2つのスイッチング素子は、直列に接続され、直列
回路の両端が直流電源に導かれ、交互に駆動されるもの
であり、 前記トランスは、少なくとも、一次巻線と、二次巻線と
を含んでおり、 前記共振回路は、共振コンデンサと、共振インダクタと
を有し、 前記共振コンデンサ、前記共振インダクタ及び前記トラ
ンスの前記一次巻線は直列に接続され、直列回路の両端
が前記2つのスイッチング素子の接続点と、前記2つの
スイッチング素子によって構成される前記直列回路の一
端との間に接続されており、 前記出力整流平滑回路は、出力チョークコイルを含み、
前記トランスの二次巻線に生じる誘起電圧を整流し、平
滑して出力し、 前記制御回路は、前記2つのスイッチング素子に制御信
号を与え、そのスイッチング動作を制御し、 前記補助電源回路は、前記共振インダクタに生じた電圧
を利用して、前記制御回路のための前記動作電源を生成
するスイッチング電源。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたスイッチング電源
であって、 前記補助電源回路は、前記共振インダクタに付加された
巻線を含み、 前記巻線に生じた電圧を利用して、前記動作電源を生成
するスイッチング電源。 - 【請求項3】 請求項1に記載されたスイッチング電源
であって、 前記トランスは、補助巻線を有しており、 前記補助電源回路は、更に、前記補助巻線に生じた電圧
を利用して前記動作電源を生成する回路を含むスイッチ
ング電源。 - 【請求項4】 請求項1に記載されたスイッチング電源
であって、 前記補助電源回路は、更に、電圧安定化回路を含み、 前記電圧安定化回路は、前記制御回路に安定化された電
圧を供給するスイッチング電源。 - 【請求項5】 請求項1に記載されたスイッチング電源
であって、 更に、過電流保護回路を含み、前記過電流保護回路は、
前記共振インダクタに生じる端子電圧を検出し、過電流
検出信号として出力し、 前記制御回路は、前記出力整流平滑回路から出力される
出力電圧が一定となるように前記スイッチング回路を制
御すると共に、前記過電流保護回路から供給される前記
過電流検出信号に基づいて、前記スイッチング回路に対
し、その動作周波数を増加させ、出力電圧を低下させる
保護動作を与えるスイッチング電源。 - 【請求項6】 請求項5に記載されたスイッチング電源
であって、 前記過電流保護回路は、前記共振インダクタに誘導結合
する巻線を有しており、前記巻線に誘導される電圧信号
を過電流検出に用いるスイッチング電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1555897A JPH10215571A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | スイッチング電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1555897A JPH10215571A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | スイッチング電源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215571A true JPH10215571A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11892101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1555897A Withdrawn JPH10215571A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | スイッチング電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10215571A (ja) |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP1555897A patent/JPH10215571A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040406 |