JPH10215536A - モータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数を削減し組み立てを容易にしたモータ
を提供する。 【解決手段】固定子１と回転子２からなり、固定子１は
中が中空の円筒状のヨーク３とブラケット４又は、ブラ
ケット４同士からなり、回転子２の軸受５をブラケット
４で支持するモータで、ブラケット４とヨーク３又は、
ブラケット４同士の嵌合部６にそれぞれねじ部７を設
け、お互いにねじ込む。又、モータの嵌合部６のシール
はブラケット４とヨーク３又は、ブラケット４同士の嵌
合部６のねじ部にシール剤８を塗布してお互いにねじ込
む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はモータに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のモータの組立構造については、例
えば特開平7−322551 号公報に記載のようにブラケット
の嵌合部の側にシール材の入る空間を設け、ブラケット
の嵌合部から吐出した爪をヨークの嵌合部付近に設けた
凹部に折り曲げ固定し、組み立てと同時にシールする方
法や、特開平3−124252 号公報に記載のようにコの字状
の形状記憶合金を用いてブラケットに設けた凹部に差し
込み組み立てる方法が開示されている。又、一般的には
ボルトやねじを用いてブラケットとヨーク又は、ブラケ
ット同士が組み立てられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の公知技術によれ
ば、爪を用いた組立方法は部品点数を削減できるが爪を
折り曲げる際、専用の雇と設備が必要であり容易ではな
く、爪の折れなどの信頼性の問題がある。形状記憶合金
やボルト・ねじを用いる方法は組み立てが容易で信頼性
は高いが、部品点数が増大する欠点がある。又、シール
する際、特別な構造が必要となり寸法管理が容易ではな
いことと、専用のスペースが必要となり構造が複雑にな
る欠点もある。

【０００４】本発明の目的は部品点数を削減し組み立て
を容易にした信頼性の高いモータを提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明はブラケットとヨーク又は、ブラケット同
士の嵌合する円筒部の嵌合面にねじ部を設けるによって
達成される。又、モータの嵌合部のシールはブラケット
とヨーク又は、ブラケット同士の嵌合する円筒部の嵌合
面に設けたねじ部に、シール剤を塗布する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１，図
２を用いて説明する。図１，図２は固定子１と回転子２
からなるモータの一実施例に係り、図１の固定子１は中
が中空の円筒状のヨーク３とブラケット４からなり回転
子２の軸受５をブラケット４にて支持するモータ。図２
はブラケット４同士にて回転子２の軸受５を支持するモ
ータの図で、６はヨーク３とブラケット４又は、ブラケ
ット４同士の嵌合部。７は嵌合する円筒部の嵌合面に設
けたねじ部を示す。ねじ部７の形状は図３に示すように
ヨーク３とブラケット４又は、ブラケット４同士の嵌合
する円筒部の嵌合面に雌ねじと雄ねじが形成されてお
り、お互い噛み合う大きさになっている。通常、固定子
１と回転子２は回転精度から同軸にしなければならず、
このため軸受５と嵌合部６は精度を上げて加工してい
る。このため、お互いのがたが少なくブラケット４が少
しでも傾くと軸受５や嵌合部６がかじってしまい組み立
てにくい。図４は、本発明のモータ組み立てを示したも
ので、この様にねじ部７を設けたヨーク３とブラケット
４又は、ブラケット４同士はねじ込むことで軸受５と嵌
合部６が同軸になり、ねじ部７によりねじ込むことで徐
々に軸方向に挿入される。この時、ブラケット４はねじ
部７によって傾むかずに挿入されるため、嵌合部６や軸
受５部のかじりを防止し容易にモータの組み立てができ
る構造になっている。又、分解のときはブラケット４を
組み立ての反対にねじることで、ねじ部７によって軸方
向に引っ張られる。これにより通常、ハンマなどでブラ
ケット４の側面を軽く叩きながらはずさなくてすみ、部
品の破損を防ぎ容易に分解ができる。これにより例とし
て特開平7−322551号や特開平3−124212号公報、又はブ
ラケットとヨーク又は、ブラケット同士を組み立てる際
に用いるボルトなど締結部品，加締め構造を用いなくと
も組み立てができる構造になっており部品点数の削減を
図っている。又、組み立ての際このねじ部にシール剤８
を用いてブラケットとヨーク又は、ブラケット同士をね
じ込むことでヨーク３とブラケット４又は、ブラケット
４同士の嵌合部６のモータ回転・振動による緩みを防止
し、同時にシールをする構造になる。よって防水仕様の
モータでなくとも密閉型のモータであれば容易に特別な
加工を追加しなくても耐水仕様のモータに対応できる。
これにより例として特開平7−322551 号公報のようなシ
ール構造やＯリングなどのシール材、又はＯリングなど
のシール材用のシール構造が不要になり、この分モータ
のシール構造有無による類似部品を削減し、コンパクト
・低コスト化を図っている。

【０００７】

【発明の効果】固定子と回転子からなるモータで、固定
子はヨークとブラケット又は、ブラケット同士からなり
回転子の軸受をブラケットにて支持するモータにおい
て、ブラケットとヨーク又は、ブラケット同士の嵌合す
る円筒部の嵌合面にそれぞれねじを設けた本発明では、 （１）専用の雇や設備を用いることなくヨークとブラケ
ット又は、ブラケット同士を容易に組み立てることがで
きる。

【０００８】（２）ヨークとブラケット又は、ブラケッ
ト同士のシールは特別なシール構造を用いなくとも、高
いシール性が得られる。

【０００９】（３）金具やボルト・ねじなど締結部品を
用いることなくブラケットとヨーク又は、ブラケット同
士を組み立てることができることから部品点数を削減す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】固定子がヨークとブラケットからなるモータの
断面図。

【図２】固定子がブラケット同士からなるモータの断面
図。

【図３】嵌合する円筒部の嵌合面のねじ部の説明図。

【図４】モータ組み立て断面図。

【符号の説明】

１…固定子、２…回転子、３…ヨーク、４…ブラケッ
ト、５…軸受、６…嵌合部、７…ねじ部、８…シール
剤。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】固定子と回転子からなるモータで、上記固
   定子は中が中空の円筒状のヨークとブラケット又は、上
   記ブラケット同士からなり上記回転子の軸受を上記ブラ
   ケットで支持するモータにおいて、上記ブラケットと上
   記ヨーク又は、上記ブラケット同士の嵌合する円筒部の
   嵌合面にそれぞれねじ部を設け、お互いにねじ込むこと
   で組み立てることを特徴とするモータ。
2. 【請求項２】請求項１において、上記ブラケットと上記
   ヨーク又は、上記ブラケット同士の嵌合する円筒部の嵌
   合面に設けたねじ部に、上記ねじ部の隙間を埋めるシー
   ル剤を用いて組み立てることで上記ブラケットと上記ヨ
   ーク又は、上記ブラケット同士の嵌合する円筒部の嵌合
   面に設けたねじ部の緩み防止とシール性を兼ね備えたモ
   ータ。
3. 【請求項３】請求項１において、結合部品を用いること
   なく上記ブラケットと上記ヨーク又は、上記ブラケット
   同士を組み立てるモータ。
4. 【請求項４】請求項２において、シール用の溝や空間な
   どシールする際の特別な空間や特殊加工精度を用いた構
   造にすることなく上記ブラケットと上記ヨーク又は、上
   記ブラケット同士の嵌合する円筒部の嵌合面をシールす
   るモータ。