JPH10215379A - 画像符号化装置および画像復号化装置 - Google Patents
画像符号化装置および画像復号化装置Info
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- JPH10215379A JPH10215379A JP1718797A JP1718797A JPH10215379A JP H10215379 A JPH10215379 A JP H10215379A JP 1718797 A JP1718797 A JP 1718797A JP 1718797 A JP1718797 A JP 1718797A JP H10215379 A JPH10215379 A JP H10215379A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きな背景領域と小さな背景領域が混在する
原稿に係わる画像データを、効率良く圧縮する画像符号
化装置を提供する。 【解決手段】 第1のブロックランレングス圧縮部14
は、ブロック画像データBDに基づいて、ブロック内1
色近似圧縮を行った後、同一のブロックが連続する数を
カウントし、ブロック内の平均値(8bit)とランレン
グス(8bit)を符号データCDとして出力する。次
に、第2のブロックレングス圧縮部15においても、第
1のブロックランレングス圧縮部14と同様の処理が行
われるが、ランレングスの値を示すビット数が相違す
る。すなわち、第1のブロックランレングス圧縮モード
では、ランレングスを表すのに8ビットを割り当てた
が、第2のブロックランレングス圧縮モードでは、これ
に16ビットを割り当てる。したがって、大きな背景領
域においても圧縮率を上げることができる。
原稿に係わる画像データを、効率良く圧縮する画像符号
化装置を提供する。 【解決手段】 第1のブロックランレングス圧縮部14
は、ブロック画像データBDに基づいて、ブロック内1
色近似圧縮を行った後、同一のブロックが連続する数を
カウントし、ブロック内の平均値(8bit)とランレン
グス(8bit)を符号データCDとして出力する。次
に、第2のブロックレングス圧縮部15においても、第
1のブロックランレングス圧縮部14と同様の処理が行
われるが、ランレングスの値を示すビット数が相違す
る。すなわち、第1のブロックランレングス圧縮モード
では、ランレングスを表すのに8ビットを割り当てた
が、第2のブロックランレングス圧縮モードでは、これ
に16ビットを割り当てる。したがって、大きな背景領
域においても圧縮率を上げることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機や
プリンタ等の画像処理装置のメモリ容量を削減するのに
好適な画像符号化装置および画像復号化装置に関する。
プリンタ等の画像処理装置のメモリ容量を削減するのに
好適な画像符号化装置および画像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、原稿画像をスキャナ等の画像入力
装置によって読み取り、読み取った画像データを画像処
理装置でデジタル処理した後、プリンタ等の画像出力装
置で原稿のハードコピーを得るデジタル複写機が普及し
つつある。デジタル複写機では、複数の画像データをそ
の内部に蓄積し、原稿のソートやファイリング、ページ
編集を行う電子ソーター機能、電子RDH機能を備える
ことが必須である。このためには、画像データを格納す
るメモリやハードディスク等のデータ蓄積装置を備える
必要があるが、画像データのデータ量は膨大であるた
め、装置自体の規模やコストが問題となる。
装置によって読み取り、読み取った画像データを画像処
理装置でデジタル処理した後、プリンタ等の画像出力装
置で原稿のハードコピーを得るデジタル複写機が普及し
つつある。デジタル複写機では、複数の画像データをそ
の内部に蓄積し、原稿のソートやファイリング、ページ
編集を行う電子ソーター機能、電子RDH機能を備える
ことが必須である。このためには、画像データを格納す
るメモリやハードディスク等のデータ蓄積装置を備える
必要があるが、画像データのデータ量は膨大であるた
め、装置自体の規模やコストが問題となる。
【0003】また、プリンタへ画像を出力する場合、出
力内容をビットマップイメージ(ラスターイメージ)と
してプリンタへ転送するのではなく、出力内容を表す文
字情報や画像情報をページ記述言語としてプリンタへ転
送することが多い。このため、プリンタは、ページ記述
言語の内容を解釈する機能を有し、画像データを展開し
たビットマップイメージを保持するメモリを備えること
が必須となる。この場合も、上述したデジタル複写機と
同様に、メモリの規模が問題となる。
力内容をビットマップイメージ(ラスターイメージ)と
してプリンタへ転送するのではなく、出力内容を表す文
字情報や画像情報をページ記述言語としてプリンタへ転
送することが多い。このため、プリンタは、ページ記述
言語の内容を解釈する機能を有し、画像データを展開し
たビットマップイメージを保持するメモリを備えること
が必須となる。この場合も、上述したデジタル複写機と
同様に、メモリの規模が問題となる。
【0004】係る問題を解決するため、画像データを圧
縮して蓄積する方法が各種提案されているが、デジタル
複写機やプリンタへ出力する原稿には、文字領域と写真
領域が混在することが多く、また、プリンタへの出力画
像には、コンピュータで作成されたコンピュータグラフ
ィックスCGと、スキャナから読み込まれた写真等のス
キャンドイメージSI(Scanned Image)とが混在して
いる原稿が多い。
縮して蓄積する方法が各種提案されているが、デジタル
複写機やプリンタへ出力する原稿には、文字領域と写真
領域が混在することが多く、また、プリンタへの出力画
像には、コンピュータで作成されたコンピュータグラフ
ィックスCGと、スキャナから読み込まれた写真等のス
キャンドイメージSI(Scanned Image)とが混在して
いる原稿が多い。
【0005】ところで、文字領域と写真領域、あるい
は、コンピュータグラフィックスCGとスキャンドイメ
ージSIでは、画像の性質が大きく相違する。画像の圧
縮は、その性質を利用して行われるため、性質の異なる
画像を一つの圧縮方式で圧縮しようとすると、効率のよ
く圧縮することが難しい。このため、性質の異なる画像
を効率よく圧縮する方式としてマルチモード圧縮方式が
提案されている。
は、コンピュータグラフィックスCGとスキャンドイメ
ージSIでは、画像の性質が大きく相違する。画像の圧
縮は、その性質を利用して行われるため、性質の異なる
画像を一つの圧縮方式で圧縮しようとすると、効率のよ
く圧縮することが難しい。このため、性質の異なる画像
を効率よく圧縮する方式としてマルチモード圧縮方式が
提案されている。
【0006】マルチモード圧縮方式としては、例えば、
複数の異なるBTC符号化方式を組み合わせたもの知ら
れている。複数のBTC符号化方式としては、ブロック
内1色近似符号化、ブロックランレングス符号化、ブロ
ック内2色近似符号化、ブロック内4色近似符号化があ
る。
複数の異なるBTC符号化方式を組み合わせたもの知ら
れている。複数のBTC符号化方式としては、ブロック
内1色近似符号化、ブロックランレングス符号化、ブロ
ック内2色近似符号化、ブロック内4色近似符号化があ
る。
【0007】このマルチモード符号化方式では、4x4
画素を一つのブロックとして、そのブロック内の画素値
の変化を参照して、符号化方式を切り替えている。例え
ば、画像の背景領域など画素値の変化が少ない領域は、
ブロックランレングス符号化を用いて符号化する。ま
た、画素値の変化が大きい領域では、その変化量の程度
に応じて、ブロック内1色近似符号化、ブロック内2色
近似符号化、ブロック内4色近似符号化を切り替えて符
号化する。この場合、ブロックランレングス符号化だけ
が可変長符号化であり、そのランレングスに応じて高い
圧縮率となる。
画素を一つのブロックとして、そのブロック内の画素値
の変化を参照して、符号化方式を切り替えている。例え
ば、画像の背景領域など画素値の変化が少ない領域は、
ブロックランレングス符号化を用いて符号化する。ま
た、画素値の変化が大きい領域では、その変化量の程度
に応じて、ブロック内1色近似符号化、ブロック内2色
近似符号化、ブロック内4色近似符号化を切り替えて符
号化する。この場合、ブロックランレングス符号化だけ
が可変長符号化であり、そのランレングスに応じて高い
圧縮率となる。
【0008】ブロックランレングス符号化における符号
データは、最初のブロックを示すデータ(主にブロック
の平均値)とランレングス長を示すデータから構成され
る。一般に、ブロックサイズは4x4画素、ブロックの
平均値を示すのに必要なビット数は8ビット、またラン
レングス長を示すのに必要とされるビット数も8ビット
である。この場合、1つの符号データによって、最大2
55ブロックが連続する画像領域を示すことができる。
また、ブロックサイズは4x4画素であるから、255
ブロックの連続領域は1020(=4x255)画素に
相当する。ここで、画像解像度が400dpiであると
すれば、当該連続領域は63mm(=24.7x(10
20/400))となる。
データは、最初のブロックを示すデータ(主にブロック
の平均値)とランレングス長を示すデータから構成され
る。一般に、ブロックサイズは4x4画素、ブロックの
平均値を示すのに必要なビット数は8ビット、またラン
レングス長を示すのに必要とされるビット数も8ビット
である。この場合、1つの符号データによって、最大2
55ブロックが連続する画像領域を示すことができる。
また、ブロックサイズは4x4画素であるから、255
ブロックの連続領域は1020(=4x255)画素に
相当する。ここで、画像解像度が400dpiであると
すれば、当該連続領域は63mm(=24.7x(10
20/400))となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、ビ
ジネス原稿のように背景領域が多い画像データを上記し
た条件でランレングス符号化すると、ランレングス長が
255を越える領域が非常に多くなる。この場合には、
連続領域をランレングス長が255となるように分割
し、ランレングス長255の符号データを複数回繰り返
す必要がある。
ジネス原稿のように背景領域が多い画像データを上記し
た条件でランレングス符号化すると、ランレングス長が
255を越える領域が非常に多くなる。この場合には、
連続領域をランレングス長が255となるように分割
し、ランレングス長255の符号データを複数回繰り返
す必要がある。
【0010】したがって、背景領域の多い画像データを
符号化する際には、効率が極めて悪い。ここで、ランレ
ングス長を8ビット以上に拡張し、255以上のランレ
ングス長に対応させることも考えられるが、この場合に
は、逆に短いランレングス長を示す場合にも多くのビッ
ト数を必要とするため、実用的ではない。
符号化する際には、効率が極めて悪い。ここで、ランレ
ングス長を8ビット以上に拡張し、255以上のランレ
ングス長に対応させることも考えられるが、この場合に
は、逆に短いランレングス長を示す場合にも多くのビッ
ト数を必要とするため、実用的ではない。
【0011】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、背景領域の多い画像データを効率よく符号
化できる画像符号化装置を提供することを目的とする。
また、他の目的は、画像符号化装置と相補的な関係にあ
る画像復号化装置を提供することにある。
ものであり、背景領域の多い画像データを効率よく符号
化できる画像符号化装置を提供することを目的とする。
また、他の目的は、画像符号化装置と相補的な関係にあ
る画像復号化装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明にあっては、入力された画
像データを複数のブロックに分割してブロック画像デー
タを生成するブロック化手段と、前記ブロック画像デー
タに基づいて、前記ブロック内の画質特性を示す代表値
データを前記ブロック毎に生成する代表値生成手段と、
前記代表値データに基づいて、所定の条件を満たす前記
ブロックの連続数をカウントしてブロックランレングス
データを出力するカウント手段と、前記ブロックランレ
ングスデータの値が予め定められた閾値未満である場合
に前記代表値データとともに前記ブロックランレングス
データに第1の固定長のビット数を割り当てることによ
り、前記画像データを圧縮した第1の符号データを生成
する第1の圧縮手段と、前記ブロックランレングスデー
タの値が前記閾値以上である場合に前記代表値データと
ともに前記ブロックランレングスデータに第2の固定長
のビット数を割り当てることにより、前記画像データを
圧縮した第2の符号データを生成する第2の圧縮手段
と、前記第1の符号データと前記第2の符号データとを
合成する符号データ合成手段とを備えたことを特徴とす
る。ここで、前記符号データ合成手段は、前記第1の符
号データと前記第2の符号データとを識別するための識
別データを挿入するものであってもよい。
め、請求項1に記載した発明にあっては、入力された画
像データを複数のブロックに分割してブロック画像デー
タを生成するブロック化手段と、前記ブロック画像デー
タに基づいて、前記ブロック内の画質特性を示す代表値
データを前記ブロック毎に生成する代表値生成手段と、
前記代表値データに基づいて、所定の条件を満たす前記
ブロックの連続数をカウントしてブロックランレングス
データを出力するカウント手段と、前記ブロックランレ
ングスデータの値が予め定められた閾値未満である場合
に前記代表値データとともに前記ブロックランレングス
データに第1の固定長のビット数を割り当てることによ
り、前記画像データを圧縮した第1の符号データを生成
する第1の圧縮手段と、前記ブロックランレングスデー
タの値が前記閾値以上である場合に前記代表値データと
ともに前記ブロックランレングスデータに第2の固定長
のビット数を割り当てることにより、前記画像データを
圧縮した第2の符号データを生成する第2の圧縮手段
と、前記第1の符号データと前記第2の符号データとを
合成する符号データ合成手段とを備えたことを特徴とす
る。ここで、前記符号データ合成手段は、前記第1の符
号データと前記第2の符号データとを識別するための識
別データを挿入するものであってもよい。
【0013】また、請求項3に記載した発明にあって
は、前記画像符号化装置に対応する画像復号化装置であ
って、前記識別データが前記第1の符号データを示す場
合、前記ブロックランレングスデータの符号長が前記第
1の固定長であると判定し、前記識別データが前記第2
の符号データを示す場合、前記ブロックランレングスデ
ータの符号長が前記第2の固定長であると判定する判定
手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、入力され
た符号データのブロックラングスを検知し、当該ブロッ
クランレングスと当該符号データに係わる前記代表値デ
ータとに基づいて、当該符号データを伸長して復号画像
データを生成する伸長手段とを有することを特徴とす
る。
は、前記画像符号化装置に対応する画像復号化装置であ
って、前記識別データが前記第1の符号データを示す場
合、前記ブロックランレングスデータの符号長が前記第
1の固定長であると判定し、前記識別データが前記第2
の符号データを示す場合、前記ブロックランレングスデ
ータの符号長が前記第2の固定長であると判定する判定
手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、入力され
た符号データのブロックラングスを検知し、当該ブロッ
クランレングスと当該符号データに係わる前記代表値デ
ータとに基づいて、当該符号データを伸長して復号画像
データを生成する伸長手段とを有することを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。まず、画像データGDを圧縮して
符号データCDを生成するする画像符号化装置につい
て、次に、符号データCDを伸長して画像データGDを
生成する画像復号化装置について説明する。なお、以下
の説明においては、4x4画素ブロックを1単位とし、
入力画像はモノクロ画像でその階調数は8bit/pixelと
する。
実施形態を説明する。まず、画像データGDを圧縮して
符号データCDを生成するする画像符号化装置につい
て、次に、符号データCDを伸長して画像データGDを
生成する画像復号化装置について説明する。なお、以下
の説明においては、4x4画素ブロックを1単位とし、
入力画像はモノクロ画像でその階調数は8bit/pixelと
する。
【0015】A.画像符号化装置 1.画像符号化装置の全体構成 以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係わる
画像符号化装置を説明する。図1は本実施形態に係わる
画像符号化装置のブロック図である。図において、10
はラスターブロック変換回路であって、メモリ等から構
成される。ラスターブロック変換回路10は、画像入力
装置から供給される画像データGDをメモリに格納し、
4x4画素のブロック単位に分割してブロック画像デー
タBDを生成する。また、11はブロック代表値計算回
路であって、演算回路等から構成される。ブロック代表
値計算回路11は、画像データGDに基づいて、ブロッ
クの画像特性を示す数値を代表値として算出する。ま
た、12は圧縮モード切替え回路であって、算出された
代表値に基づいて、予め用意された圧縮方式の中からど
の圧縮方式を適用するかをブロック毎に選択する。した
がって、1枚の原稿に異なる画像特性を有する画像領域
があったとしても、適切な圧縮方式を選択することが可
能となる。また、圧縮モード切替え回路12はどの圧縮
方式を選択したかを示すタグデータTDをブロック毎に
出力する。
画像符号化装置を説明する。図1は本実施形態に係わる
画像符号化装置のブロック図である。図において、10
はラスターブロック変換回路であって、メモリ等から構
成される。ラスターブロック変換回路10は、画像入力
装置から供給される画像データGDをメモリに格納し、
4x4画素のブロック単位に分割してブロック画像デー
タBDを生成する。また、11はブロック代表値計算回
路であって、演算回路等から構成される。ブロック代表
値計算回路11は、画像データGDに基づいて、ブロッ
クの画像特性を示す数値を代表値として算出する。ま
た、12は圧縮モード切替え回路であって、算出された
代表値に基づいて、予め用意された圧縮方式の中からど
の圧縮方式を適用するかをブロック毎に選択する。した
がって、1枚の原稿に異なる画像特性を有する画像領域
があったとしても、適切な圧縮方式を選択することが可
能となる。また、圧縮モード切替え回路12はどの圧縮
方式を選択したかを示すタグデータTDをブロック毎に
出力する。
【0016】次に、13はブロック1色近似圧縮部、1
4は第1のブロックランレングス圧縮部、15は第2の
ブロックランレングス圧縮部、16はブロック2色近似
圧縮部である。このれら圧縮部は、ブロック画像データ
BDに対してブロック圧縮処理を施す。これにより、画
像データGDのデータ量が削減される。なお、各圧縮部
の圧縮方式については後述する。
4は第1のブロックランレングス圧縮部、15は第2の
ブロックランレングス圧縮部、16はブロック2色近似
圧縮部である。このれら圧縮部は、ブロック画像データ
BDに対してブロック圧縮処理を施す。これにより、画
像データGDのデータ量が削減される。なお、各圧縮部
の圧縮方式については後述する。
【0017】次に、17は符号化データ合成回路であっ
て、1ブロック当たりのデータを1単位として、そのデ
ータの前に選択された圧縮部を示すタグデータTDを付
加する。そして、各圧縮部13〜16から出力されたデ
ータを一つのビットストリームに並べ替えて符号データ
CDを生成出力する。なお、タグデータTDを付加した
のは、画像復号装置において、どの圧縮方式によって圧
縮されたかを検知し、検知結果に応じて伸長方式を選択
するためである。
て、1ブロック当たりのデータを1単位として、そのデ
ータの前に選択された圧縮部を示すタグデータTDを付
加する。そして、各圧縮部13〜16から出力されたデ
ータを一つのビットストリームに並べ替えて符号データ
CDを生成出力する。なお、タグデータTDを付加した
のは、画像復号装置において、どの圧縮方式によって圧
縮されたかを検知し、検知結果に応じて伸長方式を選択
するためである。
【0018】なお、画像入力装置は、ラスターイメージ
を受け取るインターフェースであって、スキャナ等のよ
うに原稿を読み取り画像をデジタルデータに変換した
り、外部インターフェースのようにネットワーク等から
画像をデジタルデータとして直接受信したり、あるいは
ポストスクリプトプリンタのラスターイメージデータを
出力するデコンポーザからのラスターデータを受け取る
回路である。
を受け取るインターフェースであって、スキャナ等のよ
うに原稿を読み取り画像をデジタルデータに変換した
り、外部インターフェースのようにネットワーク等から
画像をデジタルデータとして直接受信したり、あるいは
ポストスクリプトプリンタのラスターイメージデータを
出力するデコンポーザからのラスターデータを受け取る
回路である。
【0019】2.ブロック代表値算出回路11 図2はブロック代表値算出回路11と圧縮モード切替え
回路12の詳細なブロック図である。図において、ブロ
ック代表値算出回路11は、平均値算出部111、高濃
度平均値算出部112および低濃度平均値算出部113
から構成され、三種類の代表値が各算出部によって各々
算出される。まず、平均値算出部111は、画像データ
GDに基づいて、ブロック内の全ての画素値を合計しそ
の合計値をブロック内に含まれる画素数で除算して、ブ
ロック内平均値Cを算出する。次に、高濃度平均値算出
部112は、画像データGDとブロック内平均値Cに基
づいて、ブロック内平均値C以上の画素値の平均を高濃
度平均値aとして算出する。次に、低濃度平均値算出部
113は、画像データGDとブロック内平均値Cに基づ
いて、ブロック内平均値C以下の画素値の平均を低濃度
平均値bとして算出する。
回路12の詳細なブロック図である。図において、ブロ
ック代表値算出回路11は、平均値算出部111、高濃
度平均値算出部112および低濃度平均値算出部113
から構成され、三種類の代表値が各算出部によって各々
算出される。まず、平均値算出部111は、画像データ
GDに基づいて、ブロック内の全ての画素値を合計しそ
の合計値をブロック内に含まれる画素数で除算して、ブ
ロック内平均値Cを算出する。次に、高濃度平均値算出
部112は、画像データGDとブロック内平均値Cに基
づいて、ブロック内平均値C以上の画素値の平均を高濃
度平均値aとして算出する。次に、低濃度平均値算出部
113は、画像データGDとブロック内平均値Cに基づ
いて、ブロック内平均値C以下の画素値の平均を低濃度
平均値bとして算出する。
【0020】3.圧縮モード切替え回路12 次に、図2を参照して圧縮モード切替え回路12につい
て説明する。圧縮モード切替え回路12は、比較器1〜
3と選択回路121から構成され、ブロック代表値算出
回路11で生成される三種類の代表値(ブロック内平均
値C、高濃度平均値a、低濃度平均値b)と予め設定さ
れた閾値#1,#2とに基づいて、当該ブロックをどの
圧縮方式で圧縮するかを選択する。
て説明する。圧縮モード切替え回路12は、比較器1〜
3と選択回路121から構成され、ブロック代表値算出
回路11で生成される三種類の代表値(ブロック内平均
値C、高濃度平均値a、低濃度平均値b)と予め設定さ
れた閾値#1,#2とに基づいて、当該ブロックをどの
圧縮方式で圧縮するかを選択する。
【0021】まず、比較器1は、高濃度平均値aと低濃
度平均値bとの差分の絶対値|a−b|を算出し、閾値
#1と比較する。そして、平均値の差分が閾値#1を越
える場合には、ブロック内2色近似圧縮モードに移行す
るようにタグデータTDを生成する。
度平均値bとの差分の絶対値|a−b|を算出し、閾値
#1と比較する。そして、平均値の差分が閾値#1を越
える場合には、ブロック内2色近似圧縮モードに移行す
るようにタグデータTDを生成する。
【0022】一方、平均値の差分が閾値#1以下である
場合には、比較器2によって、以下の処理が行われる。
まず、比較器2は、現在処理している一つ前のブロック
に着目し、そのブロック平均値C’と現在のブロックの
ブロック平均値Cとの差分の絶対値|C−C’|を算出
する。この後、比較器2は、差分の絶対値|C−C’|
と閾値#2とを比較する。そして、差分の絶対値|C−
C’|が閾値#2よりも大きい場合には、ブロック内1
色近似圧縮モードが選択されるようにタグデータTDを
生成する。
場合には、比較器2によって、以下の処理が行われる。
まず、比較器2は、現在処理している一つ前のブロック
に着目し、そのブロック平均値C’と現在のブロックの
ブロック平均値Cとの差分の絶対値|C−C’|を算出
する。この後、比較器2は、差分の絶対値|C−C’|
と閾値#2とを比較する。そして、差分の絶対値|C−
C’|が閾値#2よりも大きい場合には、ブロック内1
色近似圧縮モードが選択されるようにタグデータTDを
生成する。
【0023】この場合は、ブロック内の高濃度平均値a
と低濃度平均値bとの差分が比較的小さいものの、直前
のブロックと現在のブロックの差分が比較的大きい。こ
のため、ブロック内2色近似圧縮は不要であるが、ブロ
ックランレングス圧縮を行うと画質劣化を生じる可能性
がある。そこで、ブロック内1色近似圧縮モードを選択
して、ある程度の圧縮率で画質劣化が生ずることがない
ようにしている。
と低濃度平均値bとの差分が比較的小さいものの、直前
のブロックと現在のブロックの差分が比較的大きい。こ
のため、ブロック内2色近似圧縮は不要であるが、ブロ
ックランレングス圧縮を行うと画質劣化を生じる可能性
がある。そこで、ブロック内1色近似圧縮モードを選択
して、ある程度の圧縮率で画質劣化が生ずることがない
ようにしている。
【0024】次に、比較器3は、差分の絶対値|C−
C’|が閾値#2よりも小さい場合に、以下の処理を行
う。比較器3は、ブロックラングス圧縮の結果、同一の
ブロックがする個数をカウントしたランレングス値と閾
値#3とを比較する。そして、その結果、ランレングス
値が閾値#3を下回る場合には第1のランレングス圧縮
モードを選択し、ランレングス値が閾値#3を上回る場
合には第2のランレングス圧縮モードを選択するように
タグデータTDを生成する。
C’|が閾値#2よりも小さい場合に、以下の処理を行
う。比較器3は、ブロックラングス圧縮の結果、同一の
ブロックがする個数をカウントしたランレングス値と閾
値#3とを比較する。そして、その結果、ランレングス
値が閾値#3を下回る場合には第1のランレングス圧縮
モードを選択し、ランレングス値が閾値#3を上回る場
合には第2のランレングス圧縮モードを選択するように
タグデータTDを生成する。
【0025】こうして生成されたタグデータTDに基づ
いて、選択回路121はブロック画像データBDをどの
圧縮部に出力するかを選択する。これにより、ブロック
の画像特性に応じた圧縮処理が行われる。
いて、選択回路121はブロック画像データBDをどの
圧縮部に出力するかを選択する。これにより、ブロック
の画像特性に応じた圧縮処理が行われる。
【0026】4.圧縮部 4−1:ブロック内1色近似圧縮部13 ブロック内1色近似圧縮部13は、ブロック画像データ
BDに基づいてブロック内全体の画素値の平均を算出
し、その平均値を符号データCDとして出力する。これ
により、ブロック全体を1色(一つの階調)で表現する
ことができる。
BDに基づいてブロック内全体の画素値の平均を算出
し、その平均値を符号データCDとして出力する。これ
により、ブロック全体を1色(一つの階調)で表現する
ことができる。
【0027】この例にあっては、1ブロックは4x4画
素で構成され、1画素あたり8bitが割り当てられるの
で、1ブロックの元データ量は、 8bit/pixelx(4X4)=128bit/block となる。 ブロック内1色近似圧縮モードの符号データ
CDはブロック内の平均値を示す8bitで足りるため、
その圧縮率は1/16(=8/128)となる。
素で構成され、1画素あたり8bitが割り当てられるの
で、1ブロックの元データ量は、 8bit/pixelx(4X4)=128bit/block となる。 ブロック内1色近似圧縮モードの符号データ
CDはブロック内の平均値を示す8bitで足りるため、
その圧縮率は1/16(=8/128)となる。
【0028】ブロック内1色近似圧縮モードは、上述し
たようにブロック内の高濃度平均値aと低濃度平均値b
との差分が閾値#1より小さい場合に適用されるので、
比較的高解像度の表現を必要としない、画像の背景等の
均一な画素値が連続する領域や、太い線の内部の均一色
の領域、コンピュータグラフィックCGのソリッドな領
域に適用される。
たようにブロック内の高濃度平均値aと低濃度平均値b
との差分が閾値#1より小さい場合に適用されるので、
比較的高解像度の表現を必要としない、画像の背景等の
均一な画素値が連続する領域や、太い線の内部の均一色
の領域、コンピュータグラフィックCGのソリッドな領
域に適用される。
【0029】4−2:第1,第2のブロックランレング
ス圧縮部14,15 まず、第1のブロックランレングス圧縮部14は、該当
するブロック画像データBDに基づいて、上述したブロ
ック内1色近似圧縮を行った後、同一のブロックが連続
する数をカウントし、ブロック内の平均値と連続数(ラ
ンレングス)を符号データCDとして出力する。
ス圧縮部14,15 まず、第1のブロックランレングス圧縮部14は、該当
するブロック画像データBDに基づいて、上述したブロ
ック内1色近似圧縮を行った後、同一のブロックが連続
する数をカウントし、ブロック内の平均値と連続数(ラ
ンレングス)を符号データCDとして出力する。
【0030】この例の符号データCDは、ブロック内の
平均値を示す8bitと、ランレングスを示す8bitのデー
タを含み、そのデータ量は16bitとなる。このモード
の圧縮率は、ランレングスの取りうる値によって変動す
る。ランレングスが大きい程圧縮率は高くなり、小さい
程圧縮率は低くなる。ランレングスの最小値「2」の場
合の圧縮率は、 16/(128+128)=1/8 となるので、第1のブロックラングス圧縮モードの圧縮
率は1/8以上となる。この圧縮モードは、比較的高解
像度の表現を必要としない、画像の背景領域等の均一な
画素値が広い範囲に亘って連続する領域に適用される。
平均値を示す8bitと、ランレングスを示す8bitのデー
タを含み、そのデータ量は16bitとなる。このモード
の圧縮率は、ランレングスの取りうる値によって変動す
る。ランレングスが大きい程圧縮率は高くなり、小さい
程圧縮率は低くなる。ランレングスの最小値「2」の場
合の圧縮率は、 16/(128+128)=1/8 となるので、第1のブロックラングス圧縮モードの圧縮
率は1/8以上となる。この圧縮モードは、比較的高解
像度の表現を必要としない、画像の背景領域等の均一な
画素値が広い範囲に亘って連続する領域に適用される。
【0031】次に、第2のブロックレングス圧縮部15
は、第1のブロックランレングス圧縮部14と同様に、
該当するブロック画像データBDに基づいて、上述した
ブロック内1色近似圧縮を行った後、同一のブロックが
連続する数をカウントし、ブロック内の平均値と連続数
(ランレングス)を符号データCDとして出力する。但
し、ランレングスの値を示すビット数が相違する。すな
わち、第1のブロックランレングス圧縮モードでは、ラ
ンレングスを表すのに8ビットを割り当てたが、第2の
ブロックランレングス圧縮モードでは、これに16ビッ
トを割り当てる。したがって、第2のブロックランレン
グス圧縮部15で生成される符号データCDは、ブロッ
ク内の平均値を示す8bitと、ランレングスを示す16b
itを含み、そのデータ量は24bitとなる。第2のブロ
ックラングス圧縮モードは、ランレングスの値が256
以上の場合に選択されるため、ランレングスの値の作用
値は256である。この場合の圧縮率は、 24/(128x256)=1/1365 となり、高い圧縮率を実現することができる。
は、第1のブロックランレングス圧縮部14と同様に、
該当するブロック画像データBDに基づいて、上述した
ブロック内1色近似圧縮を行った後、同一のブロックが
連続する数をカウントし、ブロック内の平均値と連続数
(ランレングス)を符号データCDとして出力する。但
し、ランレングスの値を示すビット数が相違する。すな
わち、第1のブロックランレングス圧縮モードでは、ラ
ンレングスを表すのに8ビットを割り当てたが、第2の
ブロックランレングス圧縮モードでは、これに16ビッ
トを割り当てる。したがって、第2のブロックランレン
グス圧縮部15で生成される符号データCDは、ブロッ
ク内の平均値を示す8bitと、ランレングスを示す16b
itを含み、そのデータ量は24bitとなる。第2のブロ
ックラングス圧縮モードは、ランレングスの値が256
以上の場合に選択されるため、ランレングスの値の作用
値は256である。この場合の圧縮率は、 24/(128x256)=1/1365 となり、高い圧縮率を実現することができる。
【0032】4−3:ブロック内2色近似圧縮部16 ブロック内2色近似圧縮部16は、ブロック全体を2色
で近似する。この例では入力画像としてモノクロ画像を
想定しているが、ここでは、一般的なカラー画像が入力
された場合について説明する。
で近似する。この例では入力画像としてモノクロ画像を
想定しているが、ここでは、一般的なカラー画像が入力
された場合について説明する。
【0033】ブロック内2色近似圧縮部16は、まず、
該当ブロック内の色数をカウントし、その色数が2以下
の場合には、その2色をブロックの代表色とする。一
方、ブロック内の色数が3以上の場合には、既存の限定
色手法、例えば、周知なメディアンカット法等を用い
て、ブロック内の画素値を2色に近似する。そして、各
色毎の代表値をデータとして生成するとともに、各画素
がどちらの代表値になるのかを示す画素フラグを画素毎
に生成する。したがって、ブロック内2色近似圧縮モー
ドの符号データは、ブロックの代表値x2(8bitx
2)と画素フラグ(1bitx16)から構成され、1ブ
ロックあたりのデータ量は32ビットとなる。ゆえに、
ブロック内2色近似圧縮モードの圧縮率は、 32/128=1/4 となる。このモードは、比較的高解像度の画質を必要と
し、ブロック内に2色程度の画素値を含む領域に適用さ
れる。例えば、文字や線画等のエッジを含む領域や、デ
ィザ等の網点を含む領域、コンピュターグラフィックC
Gのグラデーションの領域などに適用される。
該当ブロック内の色数をカウントし、その色数が2以下
の場合には、その2色をブロックの代表色とする。一
方、ブロック内の色数が3以上の場合には、既存の限定
色手法、例えば、周知なメディアンカット法等を用い
て、ブロック内の画素値を2色に近似する。そして、各
色毎の代表値をデータとして生成するとともに、各画素
がどちらの代表値になるのかを示す画素フラグを画素毎
に生成する。したがって、ブロック内2色近似圧縮モー
ドの符号データは、ブロックの代表値x2(8bitx
2)と画素フラグ(1bitx16)から構成され、1ブ
ロックあたりのデータ量は32ビットとなる。ゆえに、
ブロック内2色近似圧縮モードの圧縮率は、 32/128=1/4 となる。このモードは、比較的高解像度の画質を必要と
し、ブロック内に2色程度の画素値を含む領域に適用さ
れる。例えば、文字や線画等のエッジを含む領域や、デ
ィザ等の網点を含む領域、コンピュターグラフィックC
Gのグラデーションの領域などに適用される。
【0034】5.符号データ合成回路17 符号データ合成回路17は、各圧縮部13〜16から出
力される符号データCD1〜CD4にタグデータTDを
付加し、これを1つのビットストリームに並べて符号デ
ータCDを合成する。図3に各モードに対応する符号デ
ータCDのフォーマットを示す。なお、タグデータTD
のビット数は、各圧縮モードを独立に示すことができる
ビット数が必要である。この例にあっては4つの圧縮モ
ードがあるので、タグデータTDとして2ビット以上あ
ればよい。本実施形態ではタグデータTDとして2ビッ
トを割り当てている。
力される符号データCD1〜CD4にタグデータTDを
付加し、これを1つのビットストリームに並べて符号デ
ータCDを合成する。図3に各モードに対応する符号デ
ータCDのフォーマットを示す。なお、タグデータTD
のビット数は、各圧縮モードを独立に示すことができる
ビット数が必要である。この例にあっては4つの圧縮モ
ードがあるので、タグデータTDとして2ビット以上あ
ればよい。本実施形態ではタグデータTDとして2ビッ
トを割り当てている。
【0035】6.圧縮処理の例 次に、画像圧縮装置において行われる圧縮処理の例を図
面を参照しつつ具体的に説明する。図1において、画像
入力装置から画像データGDがラスターブロック変換回
路10に供給されると、画像データGDは4x4画素毎
にブロック化され、ブロック画像データBDとしてブロ
ック代表値計算回路11に送られる。
面を参照しつつ具体的に説明する。図1において、画像
入力装置から画像データGDがラスターブロック変換回
路10に供給されると、画像データGDは4x4画素毎
にブロック化され、ブロック画像データBDとしてブロ
ック代表値計算回路11に送られる。
【0036】ここで、ブロック画像データBDの一例を
図4に示す。また、図5はブロック代表値算出回路11
で算出される代表値と圧縮モード切替え回路12で判定
されるモードとの関係を示す図である。まず、ブロック
画像データBD1がブロック代表値計算回路11に入力
される。ブロック画像データBD1の画素値は、全て0
x0Fであるため、ここで算出される代表値は、 平均値:C=0x0F 高濃度平均値:a=0x0F 低濃度平均値:b=0x0F となる。これの代表値が圧縮モード切替え回路12に送
られると、圧縮モード着替え回路12は、予め定められ
た閾値#1,#2とこれらの代表値を比較する。この例
にあっては、#1=5,#2=2を使用する。なお、こ
れらの値は画質と圧縮率とのバランスを考慮して実験的
に求めた値である。
図4に示す。また、図5はブロック代表値算出回路11
で算出される代表値と圧縮モード切替え回路12で判定
されるモードとの関係を示す図である。まず、ブロック
画像データBD1がブロック代表値計算回路11に入力
される。ブロック画像データBD1の画素値は、全て0
x0Fであるため、ここで算出される代表値は、 平均値:C=0x0F 高濃度平均値:a=0x0F 低濃度平均値:b=0x0F となる。これの代表値が圧縮モード切替え回路12に送
られると、圧縮モード着替え回路12は、予め定められ
た閾値#1,#2とこれらの代表値を比較する。この例
にあっては、#1=5,#2=2を使用する。なお、こ
れらの値は画質と圧縮率とのバランスを考慮して実験的
に求めた値である。
【0037】まず、比較器1において、高濃度平均値a
と低濃度平均値bとの差分の絶対値r=|a−b|と閾
値#1を比較するが、この例にあっては、 5=#1>|a−b|=0x00 となり、比較器2の処理へと進む。
と低濃度平均値bとの差分の絶対値r=|a−b|と閾
値#1を比較するが、この例にあっては、 5=#1>|a−b|=0x00 となり、比較器2の処理へと進む。
【0038】比較器2では現在のブロックの平均値Cと
前のブロックの平均値C’との差分の絶対値を閾値#2
と比較する。なお、ブロック画像データBD1が画像の
先頭ブロックであるため、前のブロックが存在しない。
この場合には、前のブロックの平均値C’を0x00と
して処理を進める。前後のブロックに係わる平均値の差
分は、 |C−C’|=0x0F−0x00=0x0F ゆえ、 #2<|C−C’| となり、結果としてこのブロック画像データBD1はブ
ロック内1色近似圧縮処理を受けることとなる。
前のブロックの平均値C’との差分の絶対値を閾値#2
と比較する。なお、ブロック画像データBD1が画像の
先頭ブロックであるため、前のブロックが存在しない。
この場合には、前のブロックの平均値C’を0x00と
して処理を進める。前後のブロックに係わる平均値の差
分は、 |C−C’|=0x0F−0x00=0x0F ゆえ、 #2<|C−C’| となり、結果としてこのブロック画像データBD1はブ
ロック内1色近似圧縮処理を受けることとなる。
【0039】次に、ブロック画像データBD2の処理に
進む。ブロック画像データBD2の各画素値はばらつい
ているが、その変動幅は小さい。ここでブロック画像デ
ータBD2の代表値は、 平均値:C=0x0F 高濃度平均値:a=0x0F 低濃度平均値:b=0x0E r=|a−b|=0x01 となる。圧縮モード切替え回路12は、これらの代表値
に基づいて、モード判定を行う。前のブロックの平均値
C’は0x0Fであるから、 |C−C’|=0xFF−0xFF=0x00<#2 となり、比較器2においてこのブロックは、第1のブロ
ックランレングス圧縮モードと判定される。
進む。ブロック画像データBD2の各画素値はばらつい
ているが、その変動幅は小さい。ここでブロック画像デ
ータBD2の代表値は、 平均値:C=0x0F 高濃度平均値:a=0x0F 低濃度平均値:b=0x0E r=|a−b|=0x01 となる。圧縮モード切替え回路12は、これらの代表値
に基づいて、モード判定を行う。前のブロックの平均値
C’は0x0Fであるから、 |C−C’|=0xFF−0xFF=0x00<#2 となり、比較器2においてこのブロックは、第1のブロ
ックランレングス圧縮モードと判定される。
【0040】ところで、前のブロック画像データBD1
は、ブロック内1色近似圧縮モードと判定されていた
が、ブロック画像データBD2とブロック画像データB
D1との間で変化が少なく、ブロック画像データBD2
は第1のブロックランレングス圧縮モードと判定された
ことから、ブロック画像データBD1についても第1の
ブロックランレングス圧縮モードに変更される。したが
って、この時点においてランレングス長は2となる。ま
た、ブロック画像データBD3についても、同様に代表
値に基づいて処理が行われ、第1のブロックラングス圧
縮モードと判定され、ブロックランレングス長は1増加
して3となる。このようにして、処理を繰り返してブロ
ック画像データBDを符号化していく。
は、ブロック内1色近似圧縮モードと判定されていた
が、ブロック画像データBD2とブロック画像データB
D1との間で変化が少なく、ブロック画像データBD2
は第1のブロックランレングス圧縮モードと判定された
ことから、ブロック画像データBD1についても第1の
ブロックランレングス圧縮モードに変更される。したが
って、この時点においてランレングス長は2となる。ま
た、ブロック画像データBD3についても、同様に代表
値に基づいて処理が行われ、第1のブロックラングス圧
縮モードと判定され、ブロックランレングス長は1増加
して3となる。このようにして、処理を繰り返してブロ
ック画像データBDを符号化していく。
【0041】ところで、一般的な画像データGDの場
合、画像全体に示す背景領域の割合は非常に高い。例え
ば、オフィスで使用されるビジネス原稿等では、背景中
に文字が記述されるのが通常であり、その背景領域の面
積比が8割を越えることも多い。このように背景領域の
多い画像では、長いランレングスが発生する頻度が高
い。 図6にビジネス原稿画像の例を示す。この例にお
いて、ランレングスに割り当てるビット数(以下、ラン
レングスビット数と称する)が8ビットの場合と、ラン
レングスビット数が16ビットの場合の符号量の比較を
示す。
合、画像全体に示す背景領域の割合は非常に高い。例え
ば、オフィスで使用されるビジネス原稿等では、背景中
に文字が記述されるのが通常であり、その背景領域の面
積比が8割を越えることも多い。このように背景領域の
多い画像では、長いランレングスが発生する頻度が高
い。 図6にビジネス原稿画像の例を示す。この例にお
いて、ランレングスに割り当てるビット数(以下、ラン
レングスビット数と称する)が8ビットの場合と、ラン
レングスビット数が16ビットの場合の符号量の比較を
示す。
【0042】まず、ヘッダー部等のランレングスが長い
領域(a)について説明する。ランレングスビット数が
8ビットの場合、1つの符号データでランレングスは2
55まで表すことができる。一方、領域(a)は480
00ブロックから構成される。ここで、48000ブロ
ックは 48000=255x188+60 と表すことができるので、このランレングスを示す符号
構成は、図7(A)に示すように、「タグ(2bit)+
ブロック代表値(8bit)+ランレングス(8bit)」の
符号データCDを188+1回繰り返す。したがって、
符号量は、 (2+8+8)x(188+1)=3402bit となる。
領域(a)について説明する。ランレングスビット数が
8ビットの場合、1つの符号データでランレングスは2
55まで表すことができる。一方、領域(a)は480
00ブロックから構成される。ここで、48000ブロ
ックは 48000=255x188+60 と表すことができるので、このランレングスを示す符号
構成は、図7(A)に示すように、「タグ(2bit)+
ブロック代表値(8bit)+ランレングス(8bit)」の
符号データCDを188+1回繰り返す。したがって、
符号量は、 (2+8+8)x(188+1)=3402bit となる。
【0043】次に、ラングスビット数が16ビットの場
合、1つの符号データでランレングスは655355ま
で表すことができる。領域(a)は48000ブロック
から構成されるが、 48000<65535 であるから、1個の符号データCDによって表される。
この場合の符号構成は、図7(B)に示すように、「タ
グ(2bit)+ブロック代表値(8bit)+ランレングス
(16bit)」となる。結果として符号量は (2+8+16)x1=26bit となる。
合、1つの符号データでランレングスは655355ま
で表すことができる。領域(a)は48000ブロック
から構成されるが、 48000<65535 であるから、1個の符号データCDによって表される。
この場合の符号構成は、図7(B)に示すように、「タ
グ(2bit)+ブロック代表値(8bit)+ランレングス
(16bit)」となる。結果として符号量は (2+8+16)x1=26bit となる。
【0044】このように、ランレングスビット数が8ビ
ットの場合、その符号量が3402ビットとなるのに対
し、ランレングスビット数が16ビットの場合には、2
6ビットの符号量で足りることが分かる。ブロックラン
レングスのモード数が8ビットの1種類しかないと、こ
のように背景領域が多い画像を効率的に圧縮することは
不可能である。
ットの場合、その符号量が3402ビットとなるのに対
し、ランレングスビット数が16ビットの場合には、2
6ビットの符号量で足りることが分かる。ブロックラン
レングスのモード数が8ビットの1種類しかないと、こ
のように背景領域が多い画像を効率的に圧縮することは
不可能である。
【0045】次に、ランレングスが短い領域(b)につ
いて説明する。領域(b)はビジネス原稿等において、
文字と文字の間隔が広くなっている場合である。この領
域(b)は余白部分が連続するため、ブロックランレン
グス圧縮が用いられる。以下、領域(a)と同様にラン
レングスビット数が8ビットの場合と、ランレングスビ
ット数が16ビットの場合の符号量を比較する。
いて説明する。領域(b)はビジネス原稿等において、
文字と文字の間隔が広くなっている場合である。この領
域(b)は余白部分が連続するため、ブロックランレン
グス圧縮が用いられる。以下、領域(a)と同様にラン
レングスビット数が8ビットの場合と、ランレングスビ
ット数が16ビットの場合の符号量を比較する。
【0046】まず、ランレングスビット数が8ビットの
場合、1つの符号データでランレングスは255まで表
すことができるが、領域(b)は20ブロックから構成
されるため、1個の符号データCDで表すことができ
る。したがって、符号量は、 2+8+8=18bit となる。一方、ランレングスビット数が16ビットの場
合にも、1個の符号データCDで表すことができ、その
符号量は、 2+8+16=26bit となる。
場合、1つの符号データでランレングスは255まで表
すことができるが、領域(b)は20ブロックから構成
されるため、1個の符号データCDで表すことができ
る。したがって、符号量は、 2+8+8=18bit となる。一方、ランレングスビット数が16ビットの場
合にも、1個の符号データCDで表すことができ、その
符号量は、 2+8+16=26bit となる。
【0047】このようにブロックラングスが短い領域で
は、ランレングスビット数が多いと短いランレングスを
示すのに余剰なビット数が必要となってしまう。しか
も、ビジネス原稿の文字部分には、ブロックラングスが
短い領域が多数存在する。したがって、ランレングスビ
ット数を16ビットの1種類に限定してブロックラング
ス圧縮を施すと、符号量が増大し、効率的に圧縮を行う
ことができない。そこで、本実施形態では、ランレング
スビット数が異なるものを2種類用意して、ブロックラ
ングスに応じてこれを切り替えるようにした。これによ
り、背景領域が多く占める画像データにおいても効率的
に符号化を行うことができ、メモリ容量を削減でき、シ
ステム全体のコストダウンを可能にできる。
は、ランレングスビット数が多いと短いランレングスを
示すのに余剰なビット数が必要となってしまう。しか
も、ビジネス原稿の文字部分には、ブロックラングスが
短い領域が多数存在する。したがって、ランレングスビ
ット数を16ビットの1種類に限定してブロックラング
ス圧縮を施すと、符号量が増大し、効率的に圧縮を行う
ことができない。そこで、本実施形態では、ランレング
スビット数が異なるものを2種類用意して、ブロックラ
ングスに応じてこれを切り替えるようにした。これによ
り、背景領域が多く占める画像データにおいても効率的
に符号化を行うことができ、メモリ容量を削減でき、シ
ステム全体のコストダウンを可能にできる。
【0048】B.画像復号化装置 次に、画像復号化装置について図面を参照しつつ説明す
る。図8は本実施形態に係わる画像復号化装置のブロッ
ク図である。図において、20はタグデータ分離回路で
あって、符号データCDからタグデータTDを分離する
とともに、代表値データとブロックランレングスデータ
とを出力する。21,22はともに切替回路であって、
タグデータTDに基づいて、入力を選択する。また、2
3はブロック1色近似伸長部、24は第1のブロックラ
ンレングス伸長部、25は第2のブロックランレングス
伸長部、26はブロック2色近似伸長部である。各伸長
部23〜26は、前述した各圧縮部13〜16と相補的
な関係にあり、これらによって符号データCDが伸長さ
れ、ブロック画像データBDが生成される。また、27
はメモリ等によって構成されるブロックラスター変換回
路である。ブロックラスター変換回路27は、ブロック
画像データBDを一旦メモりに書込これをスキャンライ
ン毎に順次読み出すことによって、ブロック画像データ
BDを画像データGDに変換している。画像データGD
が後段の画像出力装置に供給されると、画像出力装置
は、画像データGDに基づいて用紙に画像を印刷する。
る。図8は本実施形態に係わる画像復号化装置のブロッ
ク図である。図において、20はタグデータ分離回路で
あって、符号データCDからタグデータTDを分離する
とともに、代表値データとブロックランレングスデータ
とを出力する。21,22はともに切替回路であって、
タグデータTDに基づいて、入力を選択する。また、2
3はブロック1色近似伸長部、24は第1のブロックラ
ンレングス伸長部、25は第2のブロックランレングス
伸長部、26はブロック2色近似伸長部である。各伸長
部23〜26は、前述した各圧縮部13〜16と相補的
な関係にあり、これらによって符号データCDが伸長さ
れ、ブロック画像データBDが生成される。また、27
はメモリ等によって構成されるブロックラスター変換回
路である。ブロックラスター変換回路27は、ブロック
画像データBDを一旦メモりに書込これをスキャンライ
ン毎に順次読み出すことによって、ブロック画像データ
BDを画像データGDに変換している。画像データGD
が後段の画像出力装置に供給されると、画像出力装置
は、画像データGDに基づいて用紙に画像を印刷する。
【0049】次に、画像復号化装置の動作を図8を参照
しつつ説明する。符号データCDがタグデータ分離回路
20に供給されると、まず、先頭データから、所定のタ
グデータ分のビット数(この例では2ビット)を分離
し、これをタグデータTDとして出力する。タグデータ
TDはどの圧縮モードで圧縮が行われたかを示すもので
あるから、タグデータTDを参照すれば、どの伸長モー
ドで伸長すればよいかが分かる。このため、切替回路2
1,22はタグデータTDに基づいて選択を行う。
しつつ説明する。符号データCDがタグデータ分離回路
20に供給されると、まず、先頭データから、所定のタ
グデータ分のビット数(この例では2ビット)を分離
し、これをタグデータTDとして出力する。タグデータ
TDはどの圧縮モードで圧縮が行われたかを示すもので
あるから、タグデータTDを参照すれば、どの伸長モー
ドで伸長すればよいかが分かる。このため、切替回路2
1,22はタグデータTDに基づいて選択を行う。
【0050】ところで、圧縮モードによって1ブロック
分のコード長が異なるため、圧縮モードに応じて、後続
のデータから符号データCDを読み出す。例えば、ブロ
ック内1色近似圧縮モードでは8ビット、第1のブロッ
クランレングス圧縮モードでは16ビット、第2のブロ
ックランレングス圧縮モードでは24ビット、ブロック
内2色近似圧縮モードでは32ビット分のデータを符号
データCDから読み出す。
分のコード長が異なるため、圧縮モードに応じて、後続
のデータから符号データCDを読み出す。例えば、ブロ
ック内1色近似圧縮モードでは8ビット、第1のブロッ
クランレングス圧縮モードでは16ビット、第2のブロ
ックランレングス圧縮モードでは24ビット、ブロック
内2色近似圧縮モードでは32ビット分のデータを符号
データCDから読み出す。
【0051】読み出された符号データCDは切替回路2
1を介して各伸長部23〜26に転送される。ブロック
1色近似伸長部23は、16ビットの符号データCDを
受け取ると、これをブロック内平均値として、ブロック
全体をこの平均値で塗りつぶして出力する。
1を介して各伸長部23〜26に転送される。ブロック
1色近似伸長部23は、16ビットの符号データCDを
受け取ると、これをブロック内平均値として、ブロック
全体をこの平均値で塗りつぶして出力する。
【0052】また、第1のブロックランレングス伸長部
24は、16ビットの符号データCDを受け取ると、こ
の内先頭の8ビットをブロック内平均値とし、残りの8
ビットをランレングス数とする。そして、第1のブロッ
クランレングス伸長部24は、ブロック全体をこの平均
値で塗りつぶしたブロックをランレングス数だけ出力す
る。また、第2のブロックランレングス伸長部25は、
24ビットの符号データCDを受け取ると、この内先頭
の8ビットをブロック内平均値とし、残りの16ビット
をランレングス数とする。そして、第2のブロックラン
レングス伸長部25は、ブロック全体をこの平均値で塗
りつぶしたブロックをランレングス数だけ出力する。
24は、16ビットの符号データCDを受け取ると、こ
の内先頭の8ビットをブロック内平均値とし、残りの8
ビットをランレングス数とする。そして、第1のブロッ
クランレングス伸長部24は、ブロック全体をこの平均
値で塗りつぶしたブロックをランレングス数だけ出力す
る。また、第2のブロックランレングス伸長部25は、
24ビットの符号データCDを受け取ると、この内先頭
の8ビットをブロック内平均値とし、残りの16ビット
をランレングス数とする。そして、第2のブロックラン
レングス伸長部25は、ブロック全体をこの平均値で塗
りつぶしたブロックをランレングス数だけ出力する。
【0053】また、ブロック内2色近似伸長部26は、
32ビットの符号データCDを受け取ると、先頭の8ビ
ットを1つ目のブロック代表値、次の8ビットを2つ目
のブロック代表値とする。そして、残りの16ビットを
1ビットづつに分解し、1ブロックを構成する4x4画
素=16画素の一つ一つに対応させ、各画素の一に対応
した代表値を示すフラグとする。各画素毎にフラグを参
照し、フラグが「0」であるならば、その位置の画素に
一つ目の代表値をあてはめ、フラグが「1」ならば2つ
目の代表値を当てはめる。この作業を1ブロック分行い
1ブロック分のブロック画像データBDを出力する。
32ビットの符号データCDを受け取ると、先頭の8ビ
ットを1つ目のブロック代表値、次の8ビットを2つ目
のブロック代表値とする。そして、残りの16ビットを
1ビットづつに分解し、1ブロックを構成する4x4画
素=16画素の一つ一つに対応させ、各画素の一に対応
した代表値を示すフラグとする。各画素毎にフラグを参
照し、フラグが「0」であるならば、その位置の画素に
一つ目の代表値をあてはめ、フラグが「1」ならば2つ
目の代表値を当てはめる。この作業を1ブロック分行い
1ブロック分のブロック画像データBDを出力する。
【0054】このように各伸長部23〜26では、数値
演算処理は殆どなく、単純な論理演算のみで構成され、
各圧縮部13〜16と比較しても回路構成はかなり簡易
になっている。これにより高速な画像伸長が可能となっ
ている。符号データCDから画像データGDへの伸長
は、プリンタ等の画像出力装置と同期する必要がある
が、各伸長部23〜26を簡易に構成することによっ
て、リアルタイムで処理することが可能となる。
演算処理は殆どなく、単純な論理演算のみで構成され、
各圧縮部13〜16と比較しても回路構成はかなり簡易
になっている。これにより高速な画像伸長が可能となっ
ている。符号データCDから画像データGDへの伸長
は、プリンタ等の画像出力装置と同期する必要がある
が、各伸長部23〜26を簡易に構成することによっ
て、リアルタイムで処理することが可能となる。
【0055】伸長された1ブロック分のブロック画像デ
ータBDが、前記した入力切替回路21と連動して動作
する出力切替回路22を介してブロックラスター変換回
路27に転送されると、ブロックラスター変換回路27
は、ブロック画像データBDを画像データGDに変換す
る。画像データGDはプリンタ等の画像出力装置へ転送
され、画像として出力される。
ータBDが、前記した入力切替回路21と連動して動作
する出力切替回路22を介してブロックラスター変換回
路27に転送されると、ブロックラスター変換回路27
は、ブロック画像データBDを画像データGDに変換す
る。画像データGDはプリンタ等の画像出力装置へ転送
され、画像として出力される。
【0056】C.変形例 以上、本発明に係わる実施形態を説明したが、本発明は
上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述
べる各種の変形が可能である。 上述した各実施形態においては、4x4画素ブロック
を1単位として説明したが本発明はこれに限定されるも
のではなく、任意サイズのブロック(NxM:N,Mは
自然数)を単位として処理することができる。また、入
力画像はモノクロ画像の8bit/pixelに限定されるもの
ではなく、例えば、RGB画像の24bit/pixel、ある
いはYMCKの32bit/pixelであってもよい。
上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に述
べる各種の変形が可能である。 上述した各実施形態においては、4x4画素ブロック
を1単位として説明したが本発明はこれに限定されるも
のではなく、任意サイズのブロック(NxM:N,Mは
自然数)を単位として処理することができる。また、入
力画像はモノクロ画像の8bit/pixelに限定されるもの
ではなく、例えば、RGB画像の24bit/pixel、ある
いはYMCKの32bit/pixelであってもよい。
【0057】RGB画像を処理する場合にあっては、
R,G,B画像を面順次で処理する他、R,G,B画像
から3次元空間を想定して処理してもよい。この場合、
ブロック内平均値CはC(Rc,Gc,Bc)で表すこ
とができる。Rc,Gc,BcはR,G,B画像各々に
ついてのブロック内平均値である。ここで直前のブロッ
クの平均値をC’(Rc’,Gc’,Bc’)で表すこ
とにすると、図2に示す比較器2では、以下の演算を行
う。 |C−C'|={(Rc−Rc')2+(Gc−Gc')2+(Bc
−Bc')2}1/2 このように平均値CとC’の差分を3次元的な距離とし
て捉えてもよく、この場合は面順次の場合と比較して圧
縮率を上げることができる。例えば、第1のブロックラ
ンレングス圧縮モードでは、面順次の場合、1つのブロ
ックの符号データCDが (8bit+8bit)x3=48bit となる。これに対し、3次元空間を想定した処理では、 8bitx3+8bit=32bit となる。
R,G,B画像を面順次で処理する他、R,G,B画像
から3次元空間を想定して処理してもよい。この場合、
ブロック内平均値CはC(Rc,Gc,Bc)で表すこ
とができる。Rc,Gc,BcはR,G,B画像各々に
ついてのブロック内平均値である。ここで直前のブロッ
クの平均値をC’(Rc’,Gc’,Bc’)で表すこ
とにすると、図2に示す比較器2では、以下の演算を行
う。 |C−C'|={(Rc−Rc')2+(Gc−Gc')2+(Bc
−Bc')2}1/2 このように平均値CとC’の差分を3次元的な距離とし
て捉えてもよく、この場合は面順次の場合と比較して圧
縮率を上げることができる。例えば、第1のブロックラ
ンレングス圧縮モードでは、面順次の場合、1つのブロ
ックの符号データCDが (8bit+8bit)x3=48bit となる。これに対し、3次元空間を想定した処理では、 8bitx3+8bit=32bit となる。
【0058】上述した実施形態においては、代表値と
してブロック内平均値Cと高濃度平均値aと低濃度平均
値bを用いたが、これらの替わりに中央値、最大値、最
小値を用いてもよい。
してブロック内平均値Cと高濃度平均値aと低濃度平均
値bを用いたが、これらの替わりに中央値、最大値、最
小値を用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】上述したように本発明に係る発明特定事
項によれば、ブロックランレングスデータの値が予め定
められた閾値を越えるか否かによってブロックランレン
グスデータに割り当てるビット数を変更するようにした
ので、大きな背景領域と小さな背景領域が混在する原稿
に係わる画像データを、効率良く圧縮できる。
項によれば、ブロックランレングスデータの値が予め定
められた閾値を越えるか否かによってブロックランレン
グスデータに割り当てるビット数を変更するようにした
ので、大きな背景領域と小さな背景領域が混在する原稿
に係わる画像データを、効率良く圧縮できる。
【図1】 本実施形態に係わる画像符号化装置のブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】 同実施形態に係わるブロック代表値算出回路
と圧縮モード切替え回路の詳細なブロック図である。
と圧縮モード切替え回路の詳細なブロック図である。
【図3】 同実施形態に係わる符号データのフォーマッ
トを示す図である。
トを示す図である。
【図4】 同実施形態に係わるブロック画像データの一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図5】 同実施形態に係わるブロック代表値算出回路
で算出される代表値と圧縮モード切替え回路で判定され
るモードとの関係を示す図である。
で算出される代表値と圧縮モード切替え回路で判定され
るモードとの関係を示す図である。
【図6】 同実施形態に係わるビジネス原稿画像の例を
示す図である。
示す図である。
【図7】 同実施形態に係わる符号構成の例を示す図で
ある。
ある。
【図8】 同実施形態に係わる画像復号化装置のブロッ
ク図である。
ク図である。
GD 画像データ BD ブロック画像データ 10 ラスターブロック変換回路(ブロック化手段) 11 ブロック代表値計算回路(代表値生成手段) 14 第1のブロックランレングス圧縮部(カウント手
段、第1の圧縮手段) 15 第2のブロックランレングス圧縮部(カウント手
段、第2の圧縮手段) 17 符号データ合成手段 24 第1のブロックランレングス伸長部(判定手段、
伸長手段) 25 第2のブロックランレングス伸長部(判定手段、
伸長手段)
段、第1の圧縮手段) 15 第2のブロックランレングス圧縮部(カウント手
段、第2の圧縮手段) 17 符号データ合成手段 24 第1のブロックランレングス伸長部(判定手段、
伸長手段) 25 第2のブロックランレングス伸長部(判定手段、
伸長手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 入力された画像データを複数のブロック
に分割してブロック画像データを生成するブロック化手
段と、 前記ブロック画像データに基づいて、前記ブロック内の
画質特性を示す代表値データを前記ブロック毎に生成す
る代表値生成手段と、 前記代表値データに基づいて、所定の条件を満たす前記
ブロックの連続数をカウントしブロックランレングスデ
ータとして出力するカウント手段と、 前記ブロックランレングスデータの値が予め定められた
閾値未満である場合に前記代表値データとともに前記ブ
ロックランレングスデータに第1の固定長のビット数を
割り当てることにより、前記画像データを圧縮した第1
の符号データを生成する第1の圧縮手段と、 前記ブロックランレングスデータの値が前記閾値以上で
ある場合に前記代表値データとともに前記ブロックラン
レングスデータに第2の固定長のビット数を割り当てる
ことにより、前記画像データを圧縮した第2の符号デー
タを生成する第2の圧縮手段と、 前記第1の符号データと前記第2の符号データとを合成
する符号データ合成手段とを備えたことを特徴とする画
像符号化装置。 - 【請求項2】 前記符号データ合成手段は、前記第1の
符号データと前記第2の符号データとを識別するための
識別データを挿入することを特徴とする請求項1に記載
の画像符号化装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の画像符号化装置に対応
する画像復号化装置であって、 前記識別データが前記第1の符号データを示す場合、前
記ブロックランレングスデータの符号長が前記第1の固
定長であると判定し、前記識別データが前記第2の符号
データを示す場合、前記ブロックランレングスデータの
符号長が前記第2の固定長であると判定する判定手段
と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、入力された符号デ
ータのブロックラングスを検知し、当該ブロックランレ
ングスと当該符号データに係わる前記代表値データとに
基づいて、当該符号データを伸長して復号画像データを
生成する伸長手段とを有することを特徴とする画像復号
化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1718797A JPH10215379A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 画像符号化装置および画像復号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1718797A JPH10215379A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 画像符号化装置および画像復号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215379A true JPH10215379A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11936950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1718797A Pending JPH10215379A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 画像符号化装置および画像復号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10215379A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004236220A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Ricoh Co Ltd | 符号化装置、情報管理装置、復号化装置、画像形成装置、符号化プログラム、情報管理プログラム、復号化プログラムおよび記憶媒体 |
JP2008504732A (ja) * | 2004-06-25 | 2008-02-14 | アボセント コーポレイション | 映像圧縮ノイズ・イミュニティ |
JP2008301029A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置及びプログラム |
JP2009302941A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム |
JP2010141702A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム |
US8319987B2 (en) | 2005-12-01 | 2012-11-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and control method for compressing image data by determining common images amongst a plurality of page images |
US8395819B2 (en) | 2008-06-18 | 2013-03-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing device, image processing method and computer readable medium |
JP2013066162A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-04-11 | Rohm Co Ltd | 画像圧縮回路、画像圧縮方法、半導体装置、およびスマートフォン |
JP2013146079A (ja) * | 2003-07-01 | 2013-07-25 | Thomson Licensing | ビット・マップ・データのランレングス符号化方法、復号方法、およびディスク |
US9560371B2 (en) | 2003-07-30 | 2017-01-31 | Avocent Corporation | Video compression system |
US9743095B2 (en) | 2002-10-01 | 2017-08-22 | Avocent Corporation | Video compression encoder |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP1718797A patent/JPH10215379A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9743095B2 (en) | 2002-10-01 | 2017-08-22 | Avocent Corporation | Video compression encoder |
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JP2013146079A (ja) * | 2003-07-01 | 2013-07-25 | Thomson Licensing | ビット・マップ・データのランレングス符号化方法、復号方法、およびディスク |
JP2016026432A (ja) * | 2003-07-01 | 2016-02-12 | トムソン ライセンシングThomson Licensing | ビット・マップ・データのランレングス符号化方法 |
JP2015008464A (ja) * | 2003-07-01 | 2015-01-15 | トムソン ライセンシングThomson Licensing | ビット・マップ・データのランレングス符号化方法 |
US9560371B2 (en) | 2003-07-30 | 2017-01-31 | Avocent Corporation | Video compression system |
JP2008504732A (ja) * | 2004-06-25 | 2008-02-14 | アボセント コーポレイション | 映像圧縮ノイズ・イミュニティ |
US8319987B2 (en) | 2005-12-01 | 2012-11-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and control method for compressing image data by determining common images amongst a plurality of page images |
US8175401B2 (en) | 2007-05-30 | 2012-05-08 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image processing apparatus and computer readable medium storing program therefor |
JP2008301029A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置及びプログラム |
JP2009302941A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム |
US8395819B2 (en) | 2008-06-18 | 2013-03-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing device, image processing method and computer readable medium |
JP2010141702A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム |
JP2013066162A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-04-11 | Rohm Co Ltd | 画像圧縮回路、画像圧縮方法、半導体装置、およびスマートフォン |
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