JPH10215228A - 伝送符号誤り訂正システムならびに該システムに用いる符号化装置および復号化装置 - Google Patents

伝送符号誤り訂正システムならびに該システムに用いる符号化装置および復号化装置

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JPH10215228A
JPH10215228A JP1661897A JP1661897A JPH10215228A JP H10215228 A JPH10215228 A JP H10215228A JP 1661897 A JP1661897 A JP 1661897A JP 1661897 A JP1661897 A JP 1661897A JP H10215228 A JPH10215228 A JP H10215228A
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JP1661897A
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Masanobu Seki
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 JBIGなどの伝送符号誤り訂正システムに
おいて、伝送誤りの影響を次ストライプの算術復号化に
与えずに元の画像データを復元し、伝送データ量を実用
的範囲内に抑え、学習機能による圧縮率向上を図る。 【解決手段】 符号化装置1は、符号化部11と、符号
化メモリライト制御部12と、符号化状態メモリ13
と、符号化メモリリード制御部14と、符号データ・予
測値合成部15と、データ送信部17とを有し、現スト
ライプの符号データ送信完了後、符号メモリ13に格納
された符号化完了時の符号化状態テーブルの現ストライ
プの符号化予測値を送信し、復号化装置は、符号化装置
1から送信される符号化状態テーブルの符号化予測値を
受信し、自己の復号化予測値と比較して不一致のときに
は、復号化予測値を受信した符号化予測値で上書きす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像通信、特に白
黒の2値情報もしくは多値情報を送信・表示する際に、
迅速な通信を可能とする伝送装置における伝送符号エラ
ー訂正システムならびに該システムに用いる符号化装置
および復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2値情報を迅速に伝送するために、全体
画像の早期把握を目的とした順次再生表示方式が必要と
されており、早期段階でデータ量の少ない全体の概略画
像を送り、その後、徐々にその画質を向上させるのに必
要な差分データを送る方式が検討されてきた。そして、
2値画像の標準符号化方式が開発され、MH符号化方
式、MR符号化方式、MMR符号化方式等が提案されて
いる。これらの符号化方式は、画像を上から下へ符号化
して伝送する逐次的(シーケンシャル)な符号化伝送方
式であり、ファクシミリのようなハードコピー通信には
適しているが、階層的(プログレッシブ)な表示を伴
う、画像データベース検索、オーディオグラフィックコ
ンファレンス等のソフトコピー通信には不向きであっ
た。これらの階層的表示を伴う伝送方法に関する標準化
等のために、JBIG(Joint Bi−level
Image Coding Experts Gro
up)方式等の予測符号化が提案された。
【0003】JBIG方式は、送信側において、画像デ
ータを縮小し、先行して符号化した周囲要素から新たに
符号化する画素の値を符号化状態テーブルを使用して予
測して算術符号化し、その符号化された画素データを送
信するとともに、受信側で受信した符号化された画像デ
ータを復号化状態テーブルを使用して算術復号化して元
の画素データと元の画像データを得て、画像データを完
全に再生するシステムである。
【0004】このように、JBIG方式には、2値画像
の符号化・復号化技術の一つである算術符号化・算術復
号化が採用されている。JBIG方式は、2値シンボル
の出現確率から各シンボル系列に領域を割当て、算術符
号系列を符号化状態テーブルを使用して生成する符号化
装置と、2値シンボルの出現確率から各シンボル系列に
領域を割当て、生成された算術符号系列を復号化状態テ
ーブルを使用して復号化する復号化装置とを使用する。
これらの装置に使用される符号化状態テーブルおよび復
号化状態テーブルは、使用開始時は同一のものを使用
し、かつ、それぞれ算術符号化または算術復号化を実行
する度に符号化予測値または復号化予測値は別々に更新
されていくが、同一の画素データに基づいて算術符号化
または算術復号化を実行するので、両状態テーブルは、
同じ画素データについては同一の予測値となっている。
このような構成としたので、学習効果を生じさせること
が可能で、算術符号化をなす対象に即してより実際的な
数値を有した状態テーブルとなり、圧縮率の向上を図る
ことができるシステムである。
【0005】図6に、JBIG方式で用いるテンプレー
トおよび状態テーブルならびに確率推定テーブルの例を
示す。図6(A)は、注目画素31とその周辺に位置す
る10個の参照画素32からなる符号化される画素デー
タ列(テンプレート)3を示し、例えば参照画素32を
左上から順に読み出したデータ列0000000011
からなるコンテキストが状態テーブル131をアクセス
するアドレスとして使用される。図6(B)は、入力さ
れるコンテキスト(アドレス)に対応して予測値とST
ATEが格納される状態テーブル131Aと131Bで
あり、注目画素と予測値の一致を判定する前の状態テー
ブル(更新前)131Aと、注目画素と予測値の一致を
判定した結果に基づいて書き換えられた状態テーブル
(更新後)131Bの例を示す。また、図6(C)は、
状態テーブルを書き換える際に参照される確率推定テー
ブル4の構成例を示す。
【0006】JBIG方式に使用される算術符号化の一
例として、特開平4−250775号公報に記載された
方式がある。この方式は、画像データを算術符号化によ
り、データ圧縮して伝送する場合に、伝送エラーが発生
しても圧縮再生誤りを最小限にするため、生成した符号
を順次送信し、その符号を一定バイト数送信する毎に初
期状態に戻すと共に一定の識別符号を送信する方式であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公開公報に記載さ
れた方式では、一定バイト数送信する毎に状態テーブル
を初期化しているので、学習機能による圧縮率も初期化
されてしまい、算術符号化の特徴である学習機能による
圧縮率向上を充分に図ることができない。算術符号化の
学習機能を活かすには、現ストライプの符号データ送信
後に続けて符号化に使用する状態テーブルを送信し復号
化すれば、伝送エラーが発生しても圧縮再生誤りを最小
限にできるが、状態テーブルの伝送データ量が多くなり
実用的でない。
【0008】本発明は、このような問題を解決するもの
であって、2値シンボルの出現確率から各シンボル系列
に領域を割当て算術符号系列を生成する符号化装置と、
2値シンボルの出現確率から各シンボル系列に領域を割
当て生成された算術符号系列を復号化する復号化装置と
を有する伝送符号誤り訂正システムにおいて、伝送誤り
の影響を次ストライプの算術復号化に与えず、元の画像
データを復元させ、伝送データ量を実用的範囲内に抑
え、学習機能による圧縮率向上を計りながら、伝送誤り
の影響を最小限にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、2値シンボルの出現確率から各シ
ンボル系列に領域を割当て算術符号系列を生成する符号
化装置と、2値シンボルの出現確率から各シンボル系列
に領域を割当て生成された算術符号系列を復号化する復
号化装置とを有し、符号化装置から送られた算術符号化
系列を復号する伝送符号誤り訂正システムにおいて、符
号化装置に、複数ストライプで符号化するとき、現スト
ライプの符号データ送信完了後、現ストライプの符号化
完了時の符号化状態テーブルの符号化予測値を送信する
手段を設け、復号化装置に、符号化装置から送信される
符号化状態テーブルの符号化予測値を受信する手段を設
けた。
【0010】また、本発明は、2値シンボルの出現確率
から各シンボル系列に領域を割当て、算術符号系列を生
成する符号化装置と、2値シンボルの出現確率から各シ
ンボル系列に領域を割当て生成される算術符号系列を復
号化する復号化装置とを有し、符号化装置から送られた
算術符号化系列を復号する伝送符号誤り訂正システムに
おいて、符号化装置に、複数ストライプで符号化すると
き、現ストライプの符号データ送信完了後、現ストライ
プの符号化完了時の符号化状態テーブルの符号化予測値
を送信する手段を設け、復号化装置に、ストライプ処理
が完了する毎に、符号化装置から送信する符号化状態テ
ーブルの符号化予測値と復号化処理で生成する復号化状
態テーブルの復号化予測値を比較して伝送誤りを検出す
る手段を設けた。
【0011】さらに、本発明は、2値シンボルの出現確
率から各シンボル系列に領域を割当て算術符号系列を生
成する符号化装置と、2値シンボルの出現確率から各シ
ンボル系列に領域を割当て生成される算術符号系列を復
号化する復号化装置とを有し、符号化装置から送られた
算術符号化系列を復号する伝送符号誤り訂正システムに
おいて、符号化装置に、複数ストライプで符号化すると
き、現ストライプの符号データ送信完了後、現ストライ
プの符号化完了時の符号化状態テーブルの符号化予測値
を送信する手段を設け、復号化装置に、ストライプ処理
が完了する毎に符号化装置から送信する符号化状態テー
ブルの符号化予測値と復号化処理で生成される復号化状
態テーブルの復号化予測値が一致しないときに、符号化
装置から送信される符号化状態テーブルの符号化予測値
を復号化に使用する復号化状態テーブルの復号化予測値
に上書きする手段を設けた。
【0012】そして、本発明は、上記伝送符号誤り訂正
システムに使用される符号化装置および復号化装置であ
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、伝送データ量が実用的範囲内
でかつ学習機能による圧縮率向上を図りながら、伝送誤
りの影響を次ストライプの復号化に与えず、元の画像デ
ータに復元することができる。したがって、伝送誤りの
影響を最小限にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の発明の実施の形態につい
て説明する。以下、添付図面を参照しながら、本発明の
伝送符号エラー訂正システムの一実施例を詳細に説明す
る。
【0015】図1を用いて、本発明にかかる伝送符号エ
ラー訂正システムに用いる符号化装置の構成の概要を説
明する。伝送符号エラー訂正システムに用いる符号化装
置1は、画像情報を符号化する符号化部11と、符号化
メモリの書込みを制御する符号化メモリライト制御部1
2と、符号化の状態を格納する符号化メモリ(符号化状
態テーブル)13と、符号化メモリの読出しを制御する
符号化メモリリード制御部14と、符号データおよび予
測値を合成する符号データ予測値合成部15と、符号化
装置1全体の働きを制御する符号化制御部16と、符号
データと予測値を送出するデータ送信部17を有してい
る。
【0016】図2を用いて、本発明にかかる伝送符号エ
ラー訂正システムに用いる復号化装置の構成の概要を説
明する。伝送符号エラー訂正システムに用いる復号化装
置2は、符号化装置1からのデータを受信するデータ受
信部21と、受信したデータから符号データと予測値を
分離する符号データ予測値分離部22と、符号データを
復号化する復号化部23と、受信した符号化予測値を格
納する第1復号化メモリ24と、復号化状態を格納する
第2復号化メモリ(復号化状態テーブル)25と、第2
復号化メモリの書込みを制御する復号化メモリライト制
御部26と、第2復号化メモリの読出しを制御する復号
化メモリリード制御部27と、符号化装置1から送られ
てきた符号化予測値と復号化部23から送られてきた復
号化予測値との一致を判定する予測値判定部28と、復
号化装置2全体の働きを制御する復号化制御部29を有
している。
【0017】符号化状態テーブルの予測値を送信する手
段には、データ送信部17が該当し、符号化状態テーブ
ルの予測値を受信する手段には、データ受信部21が該
当し、伝送誤りを検出する手段には、予測値判定部28
が該当し、上書きする手段には、復号化メモリライト制
御部26が該当する。
【0018】符号化装置1の符号化部11は、画素デー
タが入力すると、符号化メモリ(符号化状態テーブル)
13の符号化予測値を利用して算術符号化処理を実行す
る。符号化部11は、算術符号化処理により生じた新し
い符号化予測値を符号化メモリライト制御部12を経由
して符号化メモリ(符号化状態テーブル)13に出力す
る。
【0019】符号化メモリライト制御部12は、符号化
部11から新しい符号化予測値を受け、符号化メモリ
(符号化状態テーブル)13に書き込む。
【0020】符号化メモリ(符号化状態テーブル)13
は、参照画素のレベルの列で構成されるコンテキストを
アドレスとして、算術符号化処理に使用する符号化予測
値およびSTATEを格納しており、符号化部11で生
じた新しい符号化予測値を符号化メモリライト制御部1
2を経由して受け、符号化状態テーブルを更新する。
【0021】符号化メモリリード制御部14は、符号化
制御部16の指示により、符号化メモリ(符号化状態テ
ーブル)13から符号化予測値を読み出し、符号化部1
1に出力するとともに、符号化制御部16で符号化すべ
きストライプの終了を検知した場合、そのときの符号化
状態テーブルのすべての符号化予測値を符号化メモリ
(符号化状態テーブル)13から読み出し、符号データ
予測値合成部15に出力する。
【0022】符号データ予測値合成部15は、符号化部
11からの符号データをデータ送信部17に出力すると
ともに、符号化制御部16でストライプの終了を検知し
た場合、そのときの符号化状態テーブルのすべての符号
化予測値が符号化メモリリード制御部14を経由して入
力されるので、符号データに続けて符号化予測値をデー
タ送信部17に出力する。
【0023】符号化制御部16は、符号化部11、符号
化メモリライト制御部12、符号化メモリリード制御部
14、符号データ予測値合成部15およびデータ送信部
17を制御する。符号化制御部16は、符号データを符
号化部11で符号化メモリ(符号化状態テーブル)13
の符号化予測値を使用して算術符号化させて復号化装置
2に送信させるとともに、符号化すべきストライプの終
了を検知した場合、そのときの符号化状態テーブルのす
べての符号化予測値を符号化状態テーブルから読み出
し、復号化装置2に送信するよう制御する。
【0024】データ送信部17は、符号データ予測値合
成部15から符号データまたは符号化予測値を受け、こ
れらを復号化装置2に送信する。
【0025】復号化装置2のデータ受信部21は、符号
化装置1からの符号データと符号化予測値とを受信し、
符号データ・予測値分離部22に出力する。
【0026】符号データ・予測値分離部22は、受信し
た信号から符号データと符号化予測値とを分離し、符号
データを復号化部23に出力し、符号化予測値を第1復
号化メモリ24に出力する。
【0027】復号化部23は、符号データ・予測値分離
部22からの符号データと第2復号化メモリ(復号化状
態テーブル)25から読み出した復号化予測値を利用し
て算術復号化処理し、画素データ/画像データを再生
し、表示装置等に出力する。また、復号化部23は、算
術復号化処理によって生じた新しい復号化予測値を復号
化メモリライト制御部26を経由して第2復号化メモリ
(復号化状態テーブル)25に出力する。
【0028】第1復号化メモリ24は、符号データ・予
測値分離部22から受け取った符号化予測値を格納して
符号化状態テーブルを再生しておく。
【0029】第2復号化メモリ25には、復号化処理に
使用する復号化状態テーブルが格納されており、復号化
処理により生じた新しい復号化予測値を復号化メモリラ
イト制御部26を介して受け取り、復号化状態テーブル
を更新してゆく。復号化制御部29でストライプの終了
を検知した場合、符号化装置1から送信され第1復号化
メモリ24に蓄えられた符号化状態テーブルの符号化予
測値と、復号化により生成し第2復号化メモリ25に蓄
えられた復号化状態テーブルの復号化予測値とが予測値
判定部28で比較される。両者の予測値が一致しない場
合には、符号化装置1から送信された符号化状態テーブ
ルの予測値を復号化装置2の復号化状態テーブルの復号
化予測値に上書きする。
【0030】復号化メモリライト制御部26は、予測値
判定部28からの第1復号化メモリに格納してある符号
化状態テーブルの符号化予測値を受けると、その値を第
2復号化メモリ25内の復号化状態テーブルの復号化予
測値に上書きする。
【0031】復号化メモリリード制御部27は、第2復
号化メモリ25内の復号化状態テーブルに格納されてい
る復号化予測値を読み出し、復号化部23に出力すると
ともに、復号化制御部29がストライプの終了を検知し
たとき、第2復号化メモリ25に蓄えられた復号化予測
値を読み出し、予測値判定部28に出力する。
【0032】予測値判定部28は、復号化制御部29が
ストライプの終了を検知したとき、符号化装置1から送
信され第1復号化メモリ24に蓄えられた符号化予測値
と、復号化により生成し第2復号化メモリ25に蓄えら
れた復号化予測値とを比較判定し、一致しているときは
そのままとし、不一致のとき、復号化メモリライト制御
部26へ第1復号化メモリ24に格納してある符号化状
態テーブルの符号化予測値を出力する。
【0033】復号化制御部29は、データ受信部21、
符号データ・予測値分離部22、復号化部23、第1復
号化メモリ24、復号化メモリライト制御部26、復号
化メモリリード制御部27、予測値判定部28を制御す
る。復号化制御部29は、復号化部23で符号化装置1
からの符号データを復号化第2メモリ25内の復号化状
態テーブルの復号化予測値を使用して算術復号化させる
とともに、ストライプの終了を検知したとき、符号化装
置1から送信され第1復号化メモリ24に蓄えられた符
号化予測値と、復号化により生成し第2復号化メモリ2
5に蓄えられた復号化予測値とを予測値判定部28に比
較させ、両者が不一致であるとき、復号化メモリライト
制御部26を制御して第2復号化メモリ25内の復号化
状態テーブルのすべての復号化予測値を第1復号化メモ
リ24に格納された符号化予測値に変更させる。
【0034】このような装置を使用した、本発明にかか
る伝送符号エラー訂正システムは、復号化装置の復号化
状態テーブルを符号化装置の符号化状態テーブルと同じ
にして使用することができるので、伝送途中で伝送符号
にエラーが発生し、その後の復号化に間違いが生じて
も、ストライプの終了ごとに復号化状態テーブルを修正
して符号化装置の状態テーブルと同一にして使用するの
で、再び正しい復号化を実行することが可能となる。
【0035】なお、この一実施例は、両予測値が不一致
のときのみ、復号化予測値を符号化予測値に変更させる
ようにしたが、一致、不一致に関らず、すべて変更する
ようにしても良い。
【0036】図3を用いて、本発明の伝送符号エラー訂
正システムに使用する符号化装置1における符号化処理
の態様を説明する。
【0037】まず、符号化状態テーブルのSTATE値
を全て”0”にし、優勢シンボル予測値MPSを全て”
0”にする(処理101)。
【0038】次いで、レジスタのスタックカウンタの値
SCを”0”に、オージェンドAを”0x1000に、
コードレジスタの値Cを”0”に、ビットカウンタの値
CTを”0”にしてレジスタをクリアにする(処理10
2)。
【0039】符号化制御部16は、画像データが終了で
あるか否かを、チェックする(処理103)。
【0040】画像データが終了ではないとき(No)、
符号化装置1に入力された画素データを符号化部11で
算術符号化して符号データを得る(処理104)。
【0041】生成した符号データをデータ送信部17を
経由して復号化装置2に送信する(処理105)。
【0042】次いで、ストライプの終了であるか否か
を、チェックする(処理106)。
【0043】ストライプの終了ではない場合(No)に
は、処理103へ戻りストライプの終了を検知するまで
符号化処理および得た符号データの送信を繰り返す(処
理103〜105)。
【0044】処理106で、ストライプの終了を検知し
た場合(Yes)、符号データに続けてストライプ終了
マーカー(ff02)とコメントマーカーを挿入した
後、符号化メモリ13に格納された符号化状態テーブル
を読み出し、現在の符号化予測値をデータ送信部17を
経由して復号化装置2に送信し(処理107)、処理1
02へ戻る。
【0045】以上の処理を、画像データがなくなるまで
続け、画像データがなくなると(処理103の(Ye
s)、符号化処理を終了する(処理108)。
【0046】このときに送信されるデータは、図4に示
すように、1ストライプ分の符号データとそれに続くス
トライプ終了マーカー(ff02)と、コメントマーカ
ーおよび符号化状態テーブルの符号化予測値の組合せ
が、符号化するときに予め指定されたストライプ数だけ
繰り返され送出される構造になる。
【0047】図5を用いて、復号化装置2における算術
復号化処理の態様を説明する。
【0048】まず、符号化状態テーブルのSTATE値
を全て”0”にし、優勢シンボル予測値MPSを全て”
0”にする(処理201)。
【0049】次いで、レジスタのスタックカウンタの値
SCを”0”に、オージェンドAを”0x1000に、
コードレジスタの値Cを”0”に、ビットカウンタの値
CTを”0”にしてレジスタをクリアにする(処理20
2)。
【0050】復号化装置2は、符号化装置1から送信さ
れた符号データと符号化予測値を受信する(処理20
3)と、符号データ・予測値分離部22で符号データと
予測値を分離する(処理204)。
【0051】復号化部23は、分離された符号データを
算術復号化して元の画像データに復元する(処理20
5)。
【0052】次いで、復号化制御部29は、ストライプ
の終了を検知したか否かを、ストライプ終了マーカーの
検出を監視してチェックする(処理206)。
【0053】処理206で、ストライプの終了を検知し
ない場合(No)は、処理203へ戻り、データ受信、
データ分離、算術復号化を繰り返す(処理203〜20
5)。
【0054】処理206で、ストライプの終了を検知し
た場合(Yes)には、全てのアドレスごとに符号化装
置1から送信された符号化状態テーブルの符号化予測値
と復号化装置2で生成した復号化予測値を比較し、両予
測値が一致しているか否かを判定する(処理207)。
【0055】処理207で、両予測値が一致しない場合
は、第1復号化メモリ内に格納された符号化テーブルの
符号化予測値を読み出して、その値を復号化状態テーブ
ルの復号化予測値に上書きして更新する(処理20
8)。
【0056】処理207で、両予測値が一致する場合
は、復号化予測値を変更しない。
【0057】次いで、符号データが終了したか否かを、
判定する(処理209)。
【0058】処理209の判定の結果、符号データが終
了しないとき(No)には、処理202のデータ受信に
戻る。
【0059】処理207の判定の結果、符号データが終
了した場合(Yes)は、算術復号化処理を終了する
(処理210)。
【0060】なお、この実施例では1ストライプの処理
が終了する毎に状態テーブルの予測値を送信したが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、複数ストライプ
の処理が終了する毎に符号化状態テーブルの符号化予測
値を送信するようにしてもよい。また、符号化予測値の
送出タイミングをストライプの終了時に代えて、1もし
くは複数ラインの終了時とすることもできる。その他、
本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
できる。
【0061】以上、本明細書においては、2値データを
予測符号化するJBIG方式を例にとって説明したが、
本発明は、この例に限定されることなく、2値データの
みならず多値データの予測符号化伝送方式ならびに予測
符号化を用いる全ての圧縮・伸長技術にその要旨を逸脱
しない範囲で応用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ストライプの終了ごとに復号化状態テーブルの復号化予
測値が符号化状態テーブルの符号化予測値と一致してい
るか否かを監視し、一致しないときすなわち伝送された
符号データに誤りが発生して復号化予測値に誤りが生じ
たときには、復号化状態テーブルの復号化予測値を符号
化予測値に一致させるので、伝送誤りの影響を次ストラ
イプの算術復号化に与えず、元の画像データを復元する
ことができる。
【0063】また、伝送する符号化予測値は、コンテキ
スト長が10ビットの場合には、1024ビット(12
8バイト)ですみ、伝送データ量を実用的範囲内に抑え
ることができ、かつ、復号化状態テーブルの予測値が修
正されるので、学習機能による圧縮率向上を計りなが
ら、伝送誤りの影響を最小限とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる伝送符号誤り訂正システムに
使用される符号化装置の構成の一例を説明するブロック
図。
【図2】 本発明にかかる伝送符号誤り訂正システムに
使用される復号化装置の構成の一例を説明するブロック
図。
【図3】 本発明にかかる伝送符号誤り訂正システムに
おける算術符号化処理の態様を示すフローチャート図。
【図4】 本発明にかかる伝送符号誤り訂正システムで
使用する送信データの構成の一例の説明図。
【図5】 本発明にかかる伝送符号誤り訂正システムに
おける算術復号化処理の態様を示すフローチャート図。
【図6】 テンプレートおよび状態テーブルならびに確
率推定テーブルの構成を示す説明図。
【符号の簡単な説明】
1 符号化装置、 11 符号化部、 12 符号化メ
モリライト制御部、13 符号化メモリ、 131 状
態テーブル、 14 符号化メモリリード制御部、 1
5 符号データ・予測値合成部、 16 符号化制御
部、 17 データ送信部、 2 復号化装置、 21
データ受信部、 22 符号データ・予測値分離部、
23 復号化部、 24 第1復号化メモリ、 25
第2復号化メモリ、 26 復号化メモリライト制御
部、 27 復号化メモリリード制御部、 28 予測
値判定部、 29 復号化メモリリード制御部、 3
算術符号化される画素データ配列(テンプレート)、
31 注目画素、 32参照画素、 4 確率推定テー
ブル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値シンボルの出現確率から各シンボル
    系列に領域を割当て算術符号系列を生成する符号化装置
    と、2値シンボルの出現確率から各シンボル系列に領域
    を割当て生成された算術符号系列を復号化する復号化装
    置とを有し、符号化装置から送られた算術符号化系列を
    復号する伝送符号誤り訂正システムにおいて、 符号化装置は、複数ストライプで符号化するとき、現ス
    トライプの符号データ送信完了後、現ストライプの符号
    化完了時の符号化状態テーブルの符号化予測値を送信す
    る手段を具備し、 復号化装置は、符号化装置から送信される符号化状態テ
    ーブルの符号化予測値を受信する手段を具備することを
    特徴とする伝送符号誤り訂正システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伝送符号誤り訂正システ
    ムにおいて、復号化装置は、ストライプ処理が完了する
    毎に、符号化装置から送信する符号化状態テーブルの符
    号化予測値と復号化処理で生成する復号化状態テーブル
    の復号化予測値を比較して伝送誤りを検出する手段を具
    備することを特徴とする伝送符号誤り訂正システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の伝送符号誤り訂正システ
    ムにおいて、復号化装置は、ストライプ処理が完了する
    毎に符号化装置から送信する符号化状態テーブルの符号
    化予測値と復号化処理で生成される復号化状態テーブル
    の復号化予測値が一致しないときに、符号化装置から送
    信される符号化状態テーブルの符号化予測値を、復号化
    に使用する復号化状態テーブルの復号化予測値に上書き
    する手段を具備することを特徴とする伝送符号誤り訂正
    システム。
  4. 【請求項4】 2値シンボルの出現確率から各シンボル
    系列に領域を割当て算術符号系列を生成する符号化装置
    において、 複数ストライプで符号化するとき、現ストライプの符号
    データ送信完了後、現ストライプの符号化完了時の符号
    化状態テーブルの符号化予測値を送信する手段を具備す
    ることを特徴とする符号化装置。
  5. 【請求項5】 2値シンボルの出現確率から各シンボル
    系列に領域を割当て生成される算術符号系列を復号化す
    る復号化装置において、 符号化状態テーブルの符号化予測値を受信する手段を具
    備することを特徴とする復号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の復号化装置において、受
    信する符号化状態テーブルの符号化予測値と復号化処理
    で生成する復号化状態テーブルの復号化予測値を比較し
    て伝送誤りを検出する手段を具備することを特徴とする
    復号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の復号化装置において、受
    信する符号化状態テーブルの符号化予測値と復号化処理
    で生成する復号化状態テーブルの復号化予測値が一致し
    ないときに、符号化状態テーブルの符号化予測値を、復
    号化に使用する復号化状態テーブルの復号化予測値に上
    書きする手段を具備することを特徴とする復号化装置。
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