JPH10215003A - Ledチップ - Google Patents

Ledチップ

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Publication number
JPH10215003A
JPH10215003A JP1880197A JP1880197A JPH10215003A JP H10215003 A JPH10215003 A JP H10215003A JP 1880197 A JP1880197 A JP 1880197A JP 1880197 A JP1880197 A JP 1880197A JP H10215003 A JPH10215003 A JP H10215003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
led chip
layer
case
electrode
protective film
Prior art date
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Pending
Application number
JP1880197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kondo
英雄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP1880197A priority Critical patent/JPH10215003A/ja
Publication of JPH10215003A publication Critical patent/JPH10215003A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の構成のLEDチップでは、樹脂のケー
スで封止を行った場合、異質部材であるLEDチップと
ケース間の接合強度が不足して剥離による間隙を生じ易
く、湿度が侵入してLEDチップが劣化する問題点を生
じていた。 【解決手段】 本発明により、電極部分3、4を除く部
分であり且つLEDチップ1の外表面の少なくともP層
2aおよびN層2bが露出する面には透明樹脂による保
護膜5が設けられているLEDチップ1としたことで、
ケース6による封止を行った場合、保護膜5によりケー
ス6とLEDチップ1との密着性を高め、周囲温度の変
化などによっても両者の間に剥離を生じないものとして
湿度の侵入を防ぎ、LEDチップに劣化を生じることを
防止して課題を解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオードと
も称されているLEDに関するものであり、詳細には、
ケースなどに封止されLEDランプとされるLEDチッ
プの構成に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のLEDチップの構成の例
を示すものが図7および図8であり、先ず、図7に示す
LEDチップ90においては、チップ基体91にP層9
1aとN層91bとが設けられ、前記P層91a側には
P電極92が設けられ、N層91b側にはN電極93が
設けられているものである。
【0003】このように構成されたLEDチップ90
は、例えば、リードフレーム71上に前記N電極93で
のマウントが行われ、前記P電極92で配線が行われた
後に、透明樹脂によるモールドが行われてケース72が
形成され、LEDランプ70とされるものである。
【0004】従って、LEDランプ70として完成され
た後には、LEDチップ90は全周を透明樹脂によるケ
ース72で覆われているものとなるので、湿度による劣
化などは生じないものとされている。尚、LEDチップ
90には、例えば使用するウエハの種類などにより、P
層91aとN層91bとの位置が反転しているものもあ
る。
【0005】また、図8に示すLEDチップ80におい
ては、基体81に形成されるP層81aおよびN層81
bの部分が露出していると、湿度などによる劣化を生じ
易く、また、この部分に導電性の異物などが付着してP
層81a、N層81b間が短絡した場合には発光機能を
失うものとなるので、N電極83が敷設された底面を除
き、LEDチップ80の側面の特にP層81a、N層8
1bが露出する部分とP電極82を除く上面とにわたる
SiO2などによる絶縁膜84を設けるものである。
【0006】このようにすることで、LEDチップ80
は耐湿性の向上と、塵埃の付着による特性劣化の防止が
期待できるので、上記LEDランプ70用として使用さ
れると共に、例えば感光ドラムを用いた電子式印刷機の
書込用光源など、小型化が要求されてケースを設けるこ
とができない用途にも用いられるものと成る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の構成としたLEDチップにおいて、先ず、図7
に示したLEDチップ90では、基体91を構成するGa
As或いはGaP がケース72を形成するエポキシ樹脂など
透明樹脂との密着性が劣り、LEDチップ90とケース
72との間が剥離して間隙を生じ易いものとなり。この
間隙から湿度が侵入してLEDチップ90を劣化させ、
信頼性が低下する問題点を生じている。
【0008】また、図8に示したLEDチップ80で
は、絶縁膜84はそれ程に優れた耐湿性を有するもので
はなく、LEDランプ70用として使用されるときにも
依然として湿度による劣化の問題点を生じると共に、ケ
ースが設けられない場合には劣化の進行が一層に顕著と
なる問題点を生じるものとなり、これらの点の解決が課
題とされるものとなっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的手段として、電極を有す
るLEDチップにおいて、前記電極部分を除く部分であ
り且つ前記LEDチップの外表面の少なくともP層およ
びN層が露出する面には透明樹脂による保護膜が設けら
れていることを特徴とするLEDチップを提供すること
で課題を解決するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すもの
は本発明に係るLEDチップであり、このLEDチップ
1の基体2はGaAs或いはGaP で構成され、P層2aとN
層2bとが形成されていて、P層2a側にはP電極3
が、N層2b側にはN電極4が設けられているものであ
る点は従来例のものと同様である。
【0011】ここで、本発明では前記P電極3とN電極
4とを除く部分であり、且つ、LEDチップ1の外表面
に保護膜5を設けるものであり、この保護膜5は、図2
〜図4に示す手順により透明なエポキシ樹脂或いはポリ
イミド樹脂により構成されている。
【0012】尚、このときに前記保護膜5は上記したP
電極3とN電極4とを除く外表面の全面に設けるのが最
良ではあるが、特に湿度による劣化が著しいとされてい
るP層2a、N層2bおよび両層の接合面2cの範囲に
限定して保護膜5を設けても相当の効果は得られるもの
となるので、LEDチップ1の形状などによっては設け
る範囲を上記に限定しても良い。
【0013】図2は保護膜5を形成するときの最初の工
程を示すものであり、この保護膜5の形成はLEDチッ
プ1が個別に分離される以前のウエハ2Aの状態で行わ
れる。このときには前記P電極3およびN電極4が設け
られていても良く、また、設けられていなくとも良い
が、この説明ではP電極3が設けられてれていないもの
として説明を行う。
【0014】先ず、前記ウエハ2AのP電極3が設けら
れている側の全面を覆い、上記した透明なエポキシ樹脂
などによる膜5Aがスプレー塗付など適宜な成膜手段に
より形成され、更に前記膜5Aの全面を覆いホトレジス
ト膜5Bが同様な手段で成膜される。
【0015】そして、図3に示すように前記P電極3に
対応する部分をマスク5Cで覆い露光し、ホトレジスト
膜5Bの現像、および、膜5Aのエッチングを行い、そ
の後にホトレジスト膜5Bの剥離を行えば、膜5Aは図
4に示すようにP電極3に対応する部分が露出するもの
となり、この状態で加熱などによる硬化(キュア)処理
を行った後に、P層2aが露出した部分にアルミニウム
の蒸着など適宜な手段でP電極3を形成すれば良いもの
となる。
【0016】尚、前記ウエハ2AのP電極3が設けられ
るのと反対側の面は、通常にはN電極4が全面にわたり
設けられるものであるので、前記保護膜5を設ける必要
はなく、上記のような工程を経ることなく直接にN電極
4を形成すれば良い。しかる後にカッテイングを行うこ
とで保護膜5が設けられたLEDチップ1(図1参照)
が得られるものとなる。
【0017】次いで、上記の構成とした本発明のLED
チップ1の作用および効果について説明を行う。図5は
本発明のLEDチップ1を用いてLEDランプ10を形
成したときの例であり、前記LEDチップ1はリードフ
レーム11にN電極4でのマウントが行われ、P電極3
で配線が行われた後に、透明樹脂によるモールドが行わ
れてケース6が形成されている。
【0018】従って、LEDチップ1はケース6との間
に保護膜5を介して接続されるものと成り、このとき
に、LEDチップ1と保護膜5との間は例えば加熱によ
る硬化処理が行われているので密着性が高く、また、保
護膜5とケース6との間も樹脂同士と同質の部材で在る
ので密着性が高く、総合してLEDチップ1とケース6
との密着性はきわめて高いものとなる。
【0019】よって、LEDランプ10が外気温の変化
などを受けたときにも、LEDチップ1とケース6とが
剥離し両者に間隙を生じる確率は格段に低下するものと
なり、ケース6はLEDチップ1に対し防湿を行い劣化
を防止すると言う本来の作用を一層確実に行うものとな
る。
【0020】図6は本発明の別な実施形態であり、前記
LEDチップ1には予めにSiO2などによる絶縁膜7が設
けられている。この場合にも前の実施形態と同様な手順
で前記絶縁膜7上に保護膜5を設けることが可能であ
り、また、保護膜5を設けることで耐湿性が向上するも
のである点も同様である。
【0021】また、特に、この実施形態のときには、L
EDチップ1の外表面は、SiO2など比較的に硬質な絶縁
膜7と、耐湿性に優れる保護膜5とで二重に保護されて
いるので、例えば、電子式印刷機の書込用光源など、小
型化が要求されてケースを設けることができない用途に
最適なものとなる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、電
極部分を除く部分であり且つ前記LEDチップの外表面
の少なくともP層およびN層が露出する面には透明樹脂
による保護膜が設けられているLEDチップとしたこと
で、ケースを設ける場合には、該ケースとLEDチップ
との密着性を高め、周囲温度の変化などにより両者の間
が剥離して間隙を生じ、この間隙から湿度が侵入してL
EDチップに劣化を生じることを防止するものとし、ま
た、ケースを設けることができない用途に対しては保護
膜の耐湿性によりLEDチップに劣化を生じることを防
止するものとし、もって、この種のLEDチップが使用
される素子或いは機器の信頼性の向上に極めて優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るLEDチップの実施形態を示す
断面図である。
【図2】 保護膜形成時における成膜工程を示す説明図
である。
【図3】 同じく保護膜形成時における露光工程を示す
説明図である。
【図4】 同じく保護膜形成時におけるエッチングおよ
びレジスト剥離工程を示す説明図である。
【図5】 本発明に係るLEDチップにより形成したL
EDランプの例を示す説明図である。
【図6】 同じく本発明に係るLEDチップの別の実施
形態を示す断面図である。
【図7】 従来例を示す断面図である。
【図8】 別の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1……LEDチップ 2……基体 2a……P層 2b……N層 2c……接合部 3……P電極 4……N電極 5……保護膜 6……ケース 7……絶縁膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極を有するLEDチップにおいて、前
    記電極部分を除く部分であり且つ前記LEDチップの外
    表面の少なくともP層およびN層が露出する面には透明
    樹脂による保護膜が設けられていることを特徴とするL
    EDチップ。
JP1880197A 1997-01-31 1997-01-31 Ledチップ Pending JPH10215003A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1880197A JPH10215003A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 Ledチップ

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ID=11981702

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JP (1) JPH10215003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016171141A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 旭化成株式会社 窒化物発光素子および窒化物発光素子の製造方法
JP2017120840A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 シャープ株式会社 発光素子、発光素子パッケージ体および発光素子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016171141A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 旭化成株式会社 窒化物発光素子および窒化物発光素子の製造方法
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