JPH10214641A - ポリマー電解質蓄電池用の再充電可能なリチウムアノード - Google Patents

ポリマー電解質蓄電池用の再充電可能なリチウムアノード

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JPH10214641A JP9322916A JP32291697A JPH10214641A JP H10214641 A JPH10214641 A JP H10214641A JP 9322916 A JP9322916 A JP 9322916A JP 32291697 A JP32291697 A JP 32291697A JP H10214641 A JPH10214641 A JP H10214641A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 蓄電池の規格寿命中に得られるサイクル数を
実質的に増加可能な電池の提供。 【解決手段】アルカリ金属又は展性アルカリ金属合金か
ら成るアノードと、アルカリ性カチオン伝導性でありセ
パレータとして作用する1種以上のポリマー電解質と、
アルカリ金属のカチオンに対して可逆性の1つ以上のカ
ソードと、その電流コレクタとから成る再充電可能な電
池。アノードは、金属とポリマー電解質との反応を制限
しかつ継続的な放充電サイクル中にリチウムイオンを交
換し得る固体−電解質境界面の不動態化フィルムを表面
に備えた100マイクロメータ未満の薄い金属シートで
ある。ポリマー電解質は、機械的変形に抵抗性の均一セ
パレータを構成し、アノードに圧力を伝達しその厚みの
35%未満の割合の変形を生じることによってアノード
の金属の樹枝状応力変形に抵抗する。セパレータはアノ
ードシートを所定位置に閉込めて継続的な溶解/付着サ
イクル中に該電解質の境界面の結合を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、ポリマー電解質蓄電池の再充
電可能なリチウムアノードに関する。より特定的には本
発明は、電気化学電池(generator)、例えば、元素形
態または合金形態のリチウムまたは他のアルカリ金属か
ら成るアノードとポリマー電解質とを含み、蓄電池の規
格寿命中に得られるサイクル数を実質的に増加させるこ
とが可能であるという特徴をもつ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】有機電解質の存在下で再充電可能である
というリチウムの特性は、リチウムのようなアルカリ金
属アノードの著しい形態変化を一般的に生じさせ、その
結果として、アノードの有効性が失われ及び/または再
充電中に樹枝状晶が出現する。この現象は金属リチウム
を使用するすべての電池に極めて普遍的な現象である。
参考文献としては、Industrial Chemi
stry Library,Volume 5,LIT
HIUM BATTERIES,New Materi
als,Developments and Pers
pectives,Chapter 1,J.R.Da
hnら著、G.Pistoia編,Elsevier
(1994)がある。この現象に関しては以下の理論に
基づく説明が定説となっている。
【0003】1−リチウムは有機電解質(溶媒+リチウ
ム塩)の存在下で熱力学的に不安定であり、酸化層を形
成する(酸化層は多少とも不動態化しており、ある種の
条件下ではリチウムイオンの導体として維持される)。
後者の場合、不動態化する層はSEI(固体電解質境界
面(olid lectrolyte nter
face)と呼ばれる。
【0004】2−継続的な放充電サイクル中にリチウム
が溶解し、不均一に再付着し、最終的に電気絶縁性にな
るか及び/または有機電解質(溶媒+塩)との反応によ
って化学的に消費される。
【0005】3−その結果として、アノードの活性が低
下し、多少とも不動態化した分散リチウムからなる不整
な多孔質アノードが形成される。
【0006】一般には、リチウムアノード容量をカソー
ド容量に比べて大きくすることによってこの現象を補償
し、サイクル反復中の十分な充放電回数を確保してい
る。アノード容量なる用語は、“クーロン”容量、即
ち、アノード中に存在する電気量を意味する。1モルの
リチウムは96,500クーロンに等価の電気量を含
む。容量は通常は1cm2あたりのクーロン量であると
定義され、例えば、10クーロン/cm2として表す。
容量はまた、ミリアンペア時/cm2で表してもよく、
双方の値は式:1mA時/cm2=3.6C/cm2によ
って換算できる。
【0007】リチウムが100%の効率では再付着し難
いこの普遍的挙動を、通常はF.O.M.(Figur
e of Merit品質係数)と呼ばれる概念を用い
て表す。Second International
Symposium onPolymer Elect
rolytes,Siena,Italy,June
14−16,1989,Belangerら。
【0008】このような理由から、二次電池では通常、
対応するカソードの3〜8倍の容量を有するリチウムア
ノードを使用する。この処置によって十分な回数の放充
電サイクルを得ることはできるが、過剰量のリチウムを
使用するので、その代償として電池のエネルギー密度は
著しく低下する。更に、過剰量のリチウムは電池のコス
トもかなり上昇させる。また、Liの超過度が高いほ
ど、再充電可能なLi蓄電池の取り扱いが危険になる。
サイクル反復に伴ってリチウムの形態変化が大きくな
り、リチウムの反応性が高くなるような場合にはいっそ
う危険である。
【0009】リチウムアノードに関して使用される“形
態”なる用語は、サイクル反復中に発達する表面の凹凸
を意味する。いくつかの場合にはこの表面の凹凸がアノ
ード自体の内部に伸長し、その場合にはサイクル反復中
にアノードが多孔質になる。従って、表面の形態が発達
するというとき、この形態という用語は、表面粗度の進
行を意味する。表面粗度を±1ミクロンの精度で測定す
るために電極の表面を走査する多数の装置が公知であ
る。
【0010】ポリマー電解質の存在下でも、より低度に
はなるがリチウムの形態の発達が生じることが観察され
た。この観察から、リチウムのアノードの形態の変化は
反復条件下でアノードをサイクル使用するときに生じる
ことが確認された。出願人は先に発表した論文にこの現
象を記載した(Siena,Belangerら,前
出)。試験中にF.O.M.>100という比較的高い
F.O.M.値が観察されたが、この値の場合には、カ
ソードの容量のほぼ3倍または3倍を上回る過剰量のリ
チウムを使用する必要がある。
【0011】従って、商品化適性及び管理容易性の理由
から、再充電可能な金属リチウム電池では一般に比較的
厚いリチウムシートが使用されている。また、管理を容
易にし電気接触を設けるために剛性電流コレクタをリチ
ウムフィルムに貼合わせて使用することも可能である。
【0012】最適設計及び最適性能のポリマー電解質電
池を製造するため、及び、電気自動車用の十分なエネル
ギーを蓄積し得る電池を提供するために、出願人は、益
々薄くなる膜厚のリチウムフィルムの製造方法を発明し
た。参考文献は、米国特許第4,517,265号、第
4,652,506号、第4,794,060号及び第
4,897,917号、並びに、米国特許出願第08/
273,756号及び第08/273,759号であ
る。出願人はまた、電池の製造コスト及びエネルギー密
度を最適にするために剛性電流コレクタを削除した。
【0013】例えば、出願人は実験室で、電流コレクタ
を備えない膜厚20〜40ミクロンのリチウムフィルム
を使用して数mW時のデバイス及び10W時よりも大き
い他のデバイスを作製した(J.Power Sour
ces,54(1995)163)。
【0014】すべての場合に、対応するカソードの容量
の3倍及びときにはそれ以上の容量のアノードを用いる
ことによってサイクル反復中に良好な性能が得られる。
同様の条件下で、より薄くより低容量(カソード容量の
3倍の容量)のリチウムフィルムを使用するときに、サ
イクル数の急激な減少が観察された。これらの電池では
分解後に、リチウム薄フィルムの著しい形態変化が単な
る肉眼によってまたは走査型電子顕微鏡によって観察さ
れた。このような極めて薄いシートの場合、形態変化が
シート全体にわたって観察される。
【0015】リチウムの形態変化は以下の条件下で特に
速い。
【0016】1−リチウムの超過度が小さいとき、 2−リチウムのフィルムが30ミクロンよりも薄いと
き、及び、 3−リチウムが遊離しているとき、即ち剛性電流コレク
タによって支持されていないとき。
【0017】これらの観察は従来技術で観察された傾向
を確認するものであり、金属リチウムアノードを有する
電池の性能の最適化、即ち、最適の電力及びサイクル適
性を追求するために、カソードの容量に対するリチウム
の超過度を低下させたり、しばしば厚く高価な剛性電流
コレクタの存在を削除したり、または、アノード/ポリ
マー電解質/カソード/コレクタのような電池を構成す
るフィルム群の膜厚を減少させたりする場合の重大な制
約となる。。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、金属リチウムのようなアルカリ金属アノードを使用
し、十分な充放電サイクルの反復に耐えられる再充電可
能なポリマー電解質電池を提供することである。
【0019】本発明の別の目的は、リチウム容量の超過
度が低いにもかかわらず多孔質アルカリ金属または電気
絶縁アルカリ金属粒子を形成することなくアルカリ金属
アノードの初期形態を維持することによってアノードの
可逆性反応及びアノードの電流収集が維持される電池を
提供することである。本発明のこの特徴は、本発明の条
件下ではサイクル反復中にポリマー電解質によるリチウ
ムの実質的消費が生じないことによって可能になったも
のである。
【0020】本発明の別の目的は、50ミクロンを下回
る程度の極めて薄いリチウムフィルムの使用を提案し、
カソードに対する設置金属の超過度を低減及び/または
削除し、しかも、良好なサイクル反復特性を維持するこ
とである。
【0021】本発明の別の目的は、安全性、電気化学性
能及びアノード容量の超過度に伴うコストの観点から、
本発明の電池の要求するリチウムアノード容量の超過度
を従来技術に比較して低減及び/または削除することで
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アルカ
リ金属アノードと、固体ポリマーとアルカリ金属塩とか
ら成る電解質と、アルカリ金属イオンを可逆的にサイク
ル使用し得るカソードとを含み、アノードと電解質とが
電池のサブアセンブリを形成している再充電可能な電池
が提供される。サブアセンブリは以下の特性を有してい
る。
【0023】a.SEIフィルムの電気化学特性を実質
的に完全に維持するように、固体ポリマー電解質は、ア
ノードと反応でき最高で1,000Åに等価のリチウム
を消費できる蓄積された可動性不純物を最大量で含む。
【0024】b.ポリマー電解質は、均質で弾性であ
り、機械的圧力をアノードに伝達でき、また、その膜厚
の35%未満の変形を利用してアノードの金属の樹枝状
応力変形(dendritic stressまたはstrain)に抵抗し得
る。
【0025】より特定的には本発明は、展性の遊離アル
カリ金属または合金から成るアノードと、アルカリ性カ
チオン伝導性でありセパレータとして作用する少なくと
も1種のポリマー電解質と、アルカリ金属のカチオンに
対して可逆性の少なくとも1つのカソードと、カソード
の電流コレクタとから成る再充電可能な電池を提供す
る。本発明の電池の特徴は、−アノードが、金属とポリ
マー電解質との反応を制限しかつ継続的な充放電サイク
ル中にリチウムイオンを交換し得るSEI不動態化フィ
ルムを表面に備えた厚み100マイクロメータ未満の薄
い金属シートから成り、−ポリマー電解質は、機械的変
形に抵抗性であり、アノードに圧力を伝達しその厚みの
35%未満の割合の変形を生じることによってアノード
の金属の樹枝状応力変形に抵抗し得る均一セパレータを
構成し、−セパレータのポリマー電解質及び任意に複合
カソードを用いる場合のカソードのポリマー電解質は、
アノード/ポリマー電解質の境界面のイオン交換品質を
保持するために、リチウムに反応性でアノードの表面に
蓄積される可動種が3000Å未満に等価のアルカリ金
属の消費に対応する最大量で含んでおり、−アルカリ金
属アノードと電解質セパレータとカソードとコレクタと
のアセンブリは、継続的な溶解/付着サイクル中にセパ
レータがアノードのシートを圧縮形態に維持して、SE
Iの化学的及び機械的結合性を維持できるように十分な
機械的応力下に維持されていることである。
【0026】本発明の好ましい実施態様によれば、アノ
ードは厚み100ミクロン未満、例えば40ミクロン未
満である。アノードは好ましくはリチウムまたはその合
金から成る。電子伝導性及び側面電流収集を確保するた
めに少し過剰に用いてもよい。また、両面をアノードと
して使用できる非支持シートからアノードを製造しても
よい。
【0027】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
ポリマー電解質は通常は50ミクロン未満、例えば30
ミクロン未満の厚みを有している。好ましいポリマー電
解質は、アノードと同じアルカリ金属のアルカリ性塩の
カチオンの溶媒和物を形成し得る酸素または窒素のよう
なヘテロ原子を含む。
【0028】本発明の別の好ましい実施態様によれば、
電解質は、蓄電池を短絡から保護することを続けながら
約60℃で約200psiの応力に対して35%を上回
る変形を生じることなく抵抗できる。
【0029】本発明で使用される好ましいポリマー電解
質は、60℃で約50psiの弾性率を有している。本
発明のポリマー電解質においては好ましくは、ポリマー
の鎖の架橋構造及び鎖の交絡部位が、変形率を初期厚み
の35%未満、例えば25%未満に制限し、サイクル反
復中のリチウムの変形に抵抗するために十分な密度で存
在する。
【0030】本発明によれば、このような変形特性は、
好ましくは粒度1マイクロメータ未満の不活性充填剤
を、変形率を上記のような範囲に制限するために十分な
量で電解質に添加することによって得られる。好ましい
充填剤は、粒度1ミクロン未満のアルミナ、シリカまた
はマグネシアである。
【0031】実質的に限定された量でポリマー電解質中
に存在する不純物は例えば、ポリマー鎖の末端に位置す
る可動性の反応性官能基から成る。本発明によれば、不
純物の使用量は、1000Åに等価のリチウムの消費に
必要な量よりも少ない量でなければならない。この不純
物レベルで、Li表面(SEI)の不動態化するフィル
ムの結合性を維持することが可能である。不純物はま
た、水もしくは溶媒から構成されてもよく、または、L
iを消費することによってLiに向かって拡散し得る少
量のポリマーから構成されてもよい。不純物はまた、O
HまたはNH末端基を有するプロトン性分子でもよい
(後出の表1参照)。不純物レベルを最小に抑えること
は本発明に不可欠である。何故なら、サイクル反復中の
リチウムの表面形態の変化によってリチウム表面を回復
することができないからである。
【0032】本発明の特徴の1つを与えるために必要な
機械的応力は、アノード、電解質及びカソードの各フィ
ルムを一定の外側体積を超過しない大きさのコイルの形
態に巻装するか、または、アノード、電解質及びカソー
ドの各フィルムを圧縮性荷重、一般には5〜150ps
iの圧力下に維持することによって得られる。
【0033】機械的応力を与える別の方法では、アノー
ドと電解質とカソードとが一定の圧力または一定の体積
に維持される角柱(prism)を構成する。角柱は例え
ば、アノード、電解質及びカソードの各フィルムから成
るアセンブリからフラットコイルを形成するか、また
は、電池の構成素子の積層によって形成される。また、
別の角柱型装置は電池の構成素子をジグザグに積層する
ことによって得られる。別の方法で本発明の目的を果た
す場合には、機械的手段によって電気化学デバイスを一
定体積に圧縮する。
【0034】別の実施態様によれば、アノードは、非支
持アノードシートの結合性を維持しサイクル反復中の電
流収集を確保するように硬化リチウムアノードから成
る。アノードはまた、金属リチウムよりも展性が小さい
高含量リチウム合金から成ってもよく、このようなアノ
ードでは過剰量のリチウムが非変形性電流コレクタの機
能を確保する。
【0035】本発明の別の実施態様によれば、アノード
容量は、可逆性カソード容量の約1.5〜3.5倍であ
る。
【0036】別の実施態様によれば、アノードは、リチ
ウムのようなアルカリ金属またはその合金のシートから
成り、シートに接着したコレクタに支持されている。コ
レクタは銅、鉄、ニッケルのような金属もしくは合金ま
たはリチウムに対して安定な他の金属もしくは合金の導
電性金属シートから構成され得る。また、同じくLiに
対して安定なプラスチック材料、例えばポリプロピレン
またはポリエチレンのシートから製造されてもよい。
【0037】別の実施態様によれば、アノードは、電解
質と正極とから成る2つの半電池の間に装着されてい
る。また、リチウムまたはその合金から成る2枚のアル
カリ金属フィルムを薄い剛性中央支持体の両面に装着し
てもよい。
【0038】別の実施態様によれば、電解質とアノード
との間、または、電解質とカソードとの間に接着性の薄
い第二電解質を配備してもよく、この第二電解質は電池
の種々の構成素子間に安定な境界面を形成する。
【0039】本発明の特徴及び利点は添付図面に示す非
限定例に関する以下の記載より明らかにされるであろ
う。
【0040】
【実施例】判り易くするためにSEIの厚みを実寸より
も拡大して図示していることを先ず理解されたい。図
面、特に図1を参照すると、図示の電池は厚み約100
ミクロンのLiOアノードを有しており、このアノー
ドは銅シートから成るアノードコレクタに装着されて
いる。電池は更に、当業者に公知の複合カソードを有
しており、この複合カソードはニッケルシートから成る
カソードコレクタに装着されている。カソードとL
oアノードとの間に、、従来の多孔質セパレータに
含浸された液体電解質が存在している。符号は、サ
イクル反復後のアノードの表面プロフィルをSEIフィ
ルムと共に示す。符号は、サイクル反復によって生じ
た電気絶縁電解質に埋込まれた微粒子状Lioを示
す。
【0041】次に、従来技術のポリマー電解質を金属コ
レクタと共に使用した従来技術の電池(Siena,B
elangero、前出)の多少進行したサイクル反復
段階を示す図2を参照すると、この電池は、厚みが約2
0ミクロンである以外は図1の電池と同様のLio アノ
ードa′を有しているが、銅シートから成るアノードコ
レクタgに装着されている。この電池は図1の電池と同
様に、当業者に公知の複合カソードを含み、カソード
はニッケルシートから成るコレクタに装着されてい
る。カソードとLio a′との間に、ポリマー電解質
d′が配置されており、ポリマー電解質d′はSEIフ
ィルムを伴うリチウムアノードのサイクル反復によって
変形されている。符号は、リチウムの析出/溶解のサ
イクルによって誘発されたLioシート′の機械的変
形を表す。符号b′は、SEIフィルムを伴うアノード
のサイクル反復後の表面プロフィルを示す。
【0042】図3に示す電池は、電池がアノードのコレ
クタを有していない図2の電池の変形である。従って、
この電池は非支持のLioアノードa′と、図2の電解
質と同様のポリマー電解質と複合カソードとそのコ
レクタとを含む。この場合、SEIフィルムを伴うア
ノードのサイクル反復後の表面プロフィルb″は図2に
示す表面プロフィルよりも甚だしく損傷されている。参
照符号はコレクタのないLioシートの裏面のリチウ
ムの付着/溶解サイクルによって誘発された機械的変形
を示す。
【0043】図2及び図3に示す2つの電池に関して
は、電池が変形性ポリマー電解質を含む再充電可能なL
o電池であり、Lio/SEI/ポリマー電解質の境界
面に対する圧力を制御しないでサイクル反復試験した場
合を扱っていることに注目されたい。
【0044】次に、図4を参照すると、本発明電池が、
<30ミクロンの薄いフィルムの形態のリチウムアノー
a″を含み、C/cm2で表されるアノードの容量が
複合カソードの容量の3倍未満であることが理解され
よう。ニッケルから成るコレクタを備えた複合カソー
とアノードa″との間に、Lioに反応性の不純物
を低濃度で含みまた30ミクロン未満の厚みを有する微
変形性ポリマー電解質(lightly efor
mable olymer lectrolyt
e、SDPE)セパレータが配置されている。Li+
イオン伝導性のSEI(固体電解質境界面)は参照符号
b″で示されている。本発明によれば、圧力は、電池
の体積応力また電気化学デバイスに対する外部圧力を介
してLio/SEI/SDPE境界面に作用する。
【0045】図5は、コレクタに装着されたカソード
、固体ポリマー電解質″、リチウムアノードa″
びそのコレクタの極低温断面の顕微鏡写真である。
【0046】図6に示す電池の構成素子は、図5に示す
電池の対応する素子と同じであり、リチウムアノード
a″、数百回のサイクル後のLio/SEI/SDPE
境界面b″、固体ポリマー電解質d″、複合カソード
並びにそのコレクタから成る。
【0047】図1は、液体媒体中の多数回の充放電サイ
クル後に、リチウムの表面に樹枝状形態が発達し、粒子
が表面から離脱してリチウムが電気的に絶縁されること
を示す。
【0048】他方、ポリマー媒体中の従来技術を示す図
2及び図3を参照すると、サイクル反復後に、リチウム
の形態は発達しているが、アノードの厚みが20ミクロ
ンしかないので形態の発達は従来よりもはるかに少な
い。圧力は全く作用させなかった。
【0049】図4の場合、SDPE電解質は電池のアノ
ードに圧力を伝達し、その結果としてリチウムの表面及
び内部における形態の発達が阻止される。
【0050】後述する本発明のいくつかの実施例におい
ては、数百回のサイクル後にもリチウムの表面が極めて
滑らかな状態を維持しており、表面の凹凸は1〜2ミク
ロン未満であることが証明される。
【0051】これらの結果から、圧力とSDPE即ち微
変形性電解質セパレータとの併用によって、薄いリチウ
ムフィルムを高密度の均一な状態に維持できることが確
認される。
【0052】表1はポリエチレンオキシドのようなポリ
マーの鎖のOH末端基の濃度がポリマーの平均分子量に
与える効果を示す。化学的に消費されたリチウムフィル
ムの厚みの概数値を得るために、リチウムと反応性種と
の反応を、1当量の反応に基づいて他の当量に関して計
算する。
【0053】表1は、ポリマー密度が1.1g/cc、
電解質厚みが30ミクロン、OH末端基が鎖あたり2
個、各OH基に1個のLi原子が反応すると想定したと
きの、種々の分子量の電解質と接触して反応したリチウ
ムの量を示す。
【0054】
【表1】
【0055】この表は、リチウムに到達し得る可動性の
種だけを考察する。
【0056】この基準は、リチウムフィルム(300〜
500Å)の表面に存在する固体のSEIの性質及び電
気化学特性を維持するために極めて重要であることが判
明した。この基準は、プロトン性不純物、H2O、−O
H、NH−などのようなLiを消費し得る他の不純物ソ
ースにも応用できる。可動性の反応性液体の不純物によ
って設置リチウム(電池を組立てるときにリチウム電極
に含まれていた量、クローン/cm2)の実質的な消費
が生じると、不動態化しないかまたはLi+イオンの伝
導をほとんど生じない極めて厚い酸化リチウムフィルム
の形成が惹起される。
【0057】サイクル反復中にLio/固体ポリマー電
解質境界面の品質を維持するためには、ポリマー電解質
は、必要な化学的純度に加えて、機械的セパレータとし
て機能できかつ放充電サイクル中にLio/固体ポリマ
ー電解質境界面の幾何学形を維持し得る適正な機械的特
性を有していなければならない。ポリマー電解質の巨視
的及び微視的な機械的抵抗は、ポリマー電解質が放充電
サイクル中のリチウムの機械的変形に抵抗できかつ予測
される樹枝晶の出現に抵抗できる程度でなければならな
い。従って、局部的な機械的変形を生じ得るポリマー電
解質を使用する方法は、液体電解質を用いる方法とは完
全に異なる方法であり、後者の場合には概して、液体電
解質を含浸させた一般には1ミクロンよりも小さい細孔
を有する多孔質セパレータを用いることによって機械的
分離が得られる。この場合樹枝晶の形成及びリチウムア
ノードの変形に抵抗する多孔質セパレータである。
【0058】ポリマー電解質セパレータに必要な最低の
機械的特性は、リチウムアノードに接触している電解質
の面に対する標準侵入試験によって決定される。
【0059】本発明の電池の好ましい製造方法では、リ
チウム表面とLio/固体ポリマー電解質境界面の幾何
学形を、電池(円筒形)の内部境界及び/またはアセン
ブリに対する電池の圧力を制御することによって維持す
る。
【0060】好ましくは、本発明の電池は200ミクロ
ン未満の厚みを有しており、50ミクロン未満の厚みの
リチウムアノードを含んでおり、該リチウムアノードの
設定容量は対応するカソードの容量の4倍未満である。
これらの電池では、リチウムアノードの甚だしい形態変
化を生じることなく多数回の深いサイクルの反復が可能
である。
【0061】本発明の電池によれば、リチウムの微粉砕
が不要であり、高度に分散したリチウムの反応性に伴う
危険が除去されるので、安全性に関する懸念が劇的に軽
減される。
【0062】本発明を以下の非限定実施例によって説明
する。
【0063】実施例では、以下の3種類のポリマーを使
用した。
【0064】架橋性アリル官能基を有するエチレンオキ
シドベースのランダムコポリマー。これらのポリマー
は、セパレータに機械的特性を与え、鎖の反応性末端基
の数を制限するために、高い分子量(200,000以
上)を有している(米国特許第4,578,326号及
び第4,758,483号参照)。
【0065】易架橋性メタクリレート官能基を有するエ
チレンオキシドベースのランダムコポリマー。これらの
ポリマーは、上記と同じ理由から高い分子量(200,
000)を有している(カナダ特許出願第2,111,
049号参照)。
【0066】OH基を除去するように鎖末端に多官能ア
クリレート基を有する低分子量ポリマー(10,000
のオーダ)。これらの易架橋性ポリマーは、高密度の架
橋構造の存在に伴って低変形性という機械的特性を与え
る(1997年1月11日出願の米国特許出願第08/
371,437号)。
【0067】これらの種々のポリマーを架橋させる方法
としては、例えば、フリーラジカル開始、化学的活性
化、熱的活性化またはIrgacure 651の照射
などがある。
【0068】種々の実施例では、特性決定を行うため
に、以下の構成素子から成る4cm2の電池を組立て
る。
【0069】アノードは、任意にNi支持体を備えた約
10〜35ミクロンの金属Liから成る。
【0070】上記のポリマーとLiCF3SO2NとをO
/Li=30/1で用いて膜厚10〜30ミクロンの電
解質膜を作製する。
【0071】活物質とカーボンブラックと電解質とをほ
ぼ40:03:57の容量比で用いてカソードを作製
し、通常はNiまたはAlから成る金属コレクタに担持
させる。カソードは1〜2mA時/cm2の容量を有
し、40〜80ミクロンの厚みを有する。アルゴン下の
グローブボックス内で電池を組立てた。
【0072】
【実施例】実施例1 双方共がリチウム/Niアノードと酸化バナジウムベー
スのカソードとを含む等しい2つの電池を組立てた。第
一電池では、厚み50ミクロンの電解質膜を減圧下、8
0℃で24時間乾燥した(Karl Fischerの
技術によってH2O<50ppm)。第二電池では、同
じ膜を電池に使用する前に室内空気に30分間接触させ
た(水分>2000ppm)。2つの電池を60℃で2
0サイクル使用後、25℃で測定した電池のインピーダ
ンスは、従来の方法で電解質を乾燥させた電池に比べて
3倍以上(160オーム−cm2対50オーム−cm2
になっていた。
【0073】第二の試験では、末端ヒドロキシル基を含
む分子量Mw=2000のポリエチレンオキシドを20
%の量で電解質に添加した。第一試験の場合と同様に、
60℃でサイクル反復使用したリチウム/バナジウムオ
キシド電池は15サイクル未満以内に200オーム−c
2を上回るインピーダンスを生じたが、第一電池のイ
ンピーダンスは50オーム−cm2未満であった。
【0074】主としてアノードに起因するインピーダン
スの測定は、リチウムの表面に蓄積し得る可動な反応性
不純物の効果に関する表1の結果を確認する。
【0075】以後の実施例では、SEIの電気化学特性
を維持するために、含水量または反応性不純物の含量を
常に200ppm未満に維持する。
【0076】実施例2 この実施例では、上記のポリマーのファミリーに属する
4種類の膜を変形度に基づいて特性決定した。変形を特
性決定するために、240gの錘で加重した7mmの突
針を用い、40〜60ミクロンのオーダの膜厚のフィル
ムに対する針の侵入度を測定する装置を使用した。この
試験は60℃で実施した。この温度は、電解質がアモル
ファスに維持される温度であり、また電池の動作温度に
対応する温度である。
【0077】結果を以下の表2に示す。変形性の特性決
定後、これらの電解質を使用して実施例1の電池と同様
の電池を組立てた。
【0078】表2に示したようなセパレータの変形性の
測定値が同じ条件下で測定した金属リチウムシートの測
定値(2%のオーダ)に近いことは注目に値する。即ち
これらの値は、セパレータ電解質が非変形性であればサ
イクル反復中のLiの形態が制御される可能性があるこ
とを示唆する。
【0079】
【表2】
【0080】侵入度は、通常は40〜60ミクロンの範
囲の厚みに対するパーセンテージとして表される。この
侵入試験はセパレータの変形性の半定量的な測定方法と
して使用されるであろう。
【0081】本発明のセパレータとリチウムとの侵入度
が実質的に等しい割合であることは、セパレータのヤン
グ率がLiのヤング率即ち約80psiにほぼ等しいか
もしくはこれを上回る値であるときは常に有利な効果が
得られることを示唆する。
【0082】実施例2a “ソフト”であると考えられる電解質、典型的にはその
厚みの66%の変形を生じることができ架橋剤非添加で
乾燥した分子量200,000のVdB電解質を用いて
電池を組立てた。これは図2の記載に対応する。分解後
(100サイクル)、Cuがコレクタとして存在するの
もかかわらず、電解質とリチウムとの間で極めて顕著な
相互侵入が観察された。更に、50サイクル後には、ク
ーロン効率の問題が観察された。Liの表面はまた、1
5ミクロンのオーダのかなりの凹凸を有していた。
【0083】実施例3 アルゴン充填グローブボックスで、実施例2と同じ負荷
条件下で30%の変形を生じる硬度を有し且つ2%過酸
化ベンゾイルを含む架橋アニオン性電解質を用いて等し
い3個の電池を組立てた。この電解質は半硬質電解質で
ある。リチウムは35ミクロンの厚みを有し、厚み8ミ
クロンのNi電流コレクタで裏張りされ、使用したカソ
ード物質、即ち1mA時/cm2の酸化バナジウム複合
電極の約4倍の容量(クーロン)を有していた。これら
の3個の電池を、各々0psi、50psi及び100
psiの異なる圧縮性負荷(圧力)下に維持した以外は
厳密に等しい電流及び電圧の条件下でサイクル反復使用
した。100サイクル後、3個の電池を分解し、走査型
電子顕微鏡(SEM)で観察した。0psiの圧力では
リチウムの形態がかなり発達していたが、50psiで
は表面に若干の凹凸が生じており、100psiの負荷
下の電池のリチウムは組立開始のときに使用したリチウ
ムにほぼ等しい状態であった。これは、DEKTAK装
置による表面プロフィル測定試験でも確認された。この
場合の電解質の変形性はLiの変形性と同じ程度であっ
た。圧力の影響は顕著であるが、長期間のサイクル反復
中の形態的発達を完全に防ぐことはできない。
【0084】実施例4 アルゴン充填グローブボックスで等しい2個の電池を組
立てた。この実施例では、両面構造、即ち、容量1mA
時/cm2の酸化バナジウムカソードと厚み35ミクロ
ンの電解質フィルムとから成る2個の半電池間にサンド
イッチされた非支持(遊離)リチウムを使用した。遊離
リチウムは30ミクロンの厚みを有していた。電解質の
硬度は35%であり、従ってこれは半硬質膜であると考
えられる。構造は、正極/電解質/リチウム/電解質/
正極に対応する。
【0085】電池の全厚は200ミクロンの範囲であ
る。この構造は、カソードの容量の2倍に等価の過剰の
Liを含み、コレクタとして作用する。双方の電池を等
しいサイクル反復条件、即ち、1.5〜3.3ボルトを
電圧限度として6時間の放電モードと12時間の充電モ
ードという条件で試験した。一方の電池には50psi
の圧力を負荷し、他方に電池には圧力を負荷しないで5
0サイクル使用を実施した。双方の電池が優秀なサイク
ル反復特性、即ちほぼ100%のクローン効率及びカソ
ード物質の高い利用率を示した。事後分析は、圧力を作
用させずにサイクル使用した電池は±10ミクロンのピ
ーク及びバレーを示す表面プロフィルを有していたが、
第二の電池ではリチウムが極めて均一に維持されてお
り、表面の凹凸は±1ミクロンを超えていなかった。
【0086】実施例5 相対湿度1%未満の乾燥室で同様の2個の電池を組立て
た。3.9cm2の寸法の2つの電池で同じ正極(5C
/cm2の酸化バナジウム)及び30ミクロンの同じ厚
みの電解質を使用した。一方の電池には厚み20ミクロ
ンの遊離リチウムフィルムをアノードとして使用し、他
方の電池には厚み9ミクロンのニッケル箔に厚み20ミ
クロンのリチウムを積層したアノードを使用した。
【0087】100サイクル(C/6の放電及びC/1
2の充電)後に、双方の電池を分解して観察した。第一
の電池では、非支持のリチウムが±5ミクロンのオーダ
の測定可能な表面形態を発達させており、その表面にカ
プセル化(不動態化)リチウムがある程度存在してい
た。これは継続的なサイクル中にリチウムと固体ポリマ
ー電解質との間に生じた相互侵入の結果である(図3参
照)。同じ期間中に第二の電池に発達した凹凸ははるか
に少なかった。(水素の発生量を測定することによっ
て)メタノールと反応したリチウムの化学的活性を測定
すると、Liは、そのある程度の部分が電解質の大部分
と電気接触していない場合であっても十分に活性である
ことが判明した。
【0088】この実施例(電池#1)は、極めて薄い非
支持Liの(Liの表面及び内部における)形態変化を
示しており(図3参照)、無水ポリマー電解質の存在下
で大半のリチウムが金属状態に維持されるので、サイク
ル反復によって電気接触が失われることを示す。しかし
ながら電池#2(図2)は、Liの薄いシートに接着す
る支持コレクタの使用によってこの形態変化が多少とも
制御されることを示す。
【0089】実施例6 サイクル反復の挙動を改善するために有利な要因の組合
せを使用し得る。この実施例では、同様の2つの電池を
等しいサイクル条件下でサイクル試験した。一方の電池
を50psiの圧力下で使用し、他方の電池を0psi
でサイクル試験した。第一電池は銅の電流コレクタに積
層されたリチウムアノードを有していたが、第二電池で
は自立するリチウム箔を使用した。同じ半電池、即ち、
厚み30ミクロンの電解質に積層された同じ複合カソー
ドを使用して双方の電池を作製した。カソードの容量は
7C/cm2であった。電解質は半硬質で約30%の侵
入度を有していた。60℃では双方の電池の初期インピ
ーダンスはほぼ等しい値であった。しかしながらサイク
ル反復中に、ピーク電流に対する第一電池の応答は第二
電池に比べて改良されていた。また、第一電池は総合的
にもより優れたサイクル反復挙動を示した。200サイ
クル後、双方の電池を分解し、リチウム表面の凹凸を分
析すると、第一電池のほうが良好なリチウム形態を有し
ていた。即ち、第二電池の凹凸±12ミクロンに比較し
て±3ミクロンであった。
【0090】実施例7 実施例6と同様の電池において、電力特性及びサイクル
反復特性を改善するために、電解質の硬度及びリチウム
電流コレクタの使用という有利な2つの効果を組合せ
た。
【0091】第一の電池では、膜厚30ミクロンのVd
Bメタクリレート膜を使用した(表2参照)。第二の電
池の場合には、厚み35ミクロンのERM電解質をリチ
ウムの電流コレクタと共に使用した。電解質は厚み20
ミクロンであり、初期厚みの20%未満の変形に等価の
硬度を有していた。前述の実施例2と同じ装置を使用し
た。各電池を圧力15psi下に維持した。300サイ
クル後であっても2つの電池のリチウム表面には実質的
に凹凸がなく、凹凸は±1ミクロン未満であり、従っ
て、SEIの幾何学的表面の撹乱が最小限に抑制されて
いた。電解質の表面も無傷に維持されていた(図6)。
【0092】実施例8 別の4cm2の電池では、6C/cm2の正極に対して1
0ミクロンの銅箔に積層された極めて薄いリチウムアノ
ード(10ミクロン)を使用した。これは、正極容量の
約20%過剰に対応する。厚み25ミクロンの硬質電解
質(侵入度20%)を使用し、電池を50psiの圧力
下に維持した。120サイクルを過ぎてても、容量が十
分に維持され、クーロン効率も優れていた(ほぼ100
%)。
【0093】この結果は、材料及びサイクル反復条件の
適切な選択によって電池の挙動を顕著に改善し得ること
を示す。金属リチウムを基材とする電池はいかなる所与
の大きさの場合にも、リチウムの量を必要最小限まで減
らすことが重要である。
【0094】このようにして、特に異常な温度上昇が生
じたとき、例えばLiの溶融温度を上回る温度上昇が生
じたときの電池の安全性が大幅に改善される。
【0095】実施例9 硬質セパレータとの組合せによって得られた利点はま
た、正極/電解質/リチウム/電解質/正極に対応する
両面構造によって確認された。。正極は有効容量5C/
cm2を有し、電解質の厚みは20ミクロンであった。
中央のリチウムアノードの厚みは0.5の過剰に対応す
る20ミクロンであった。電解質の硬度は前記の実施例
7と同じであった。100サイクル(50psi)後、
電池はサイクル反復中に良好な挙動を維持しており、リ
チウム表面の凹凸は±2ミクロン未満であった。リチウ
ムは電流コレクタの役割を好適に果たす連続構造を維持
していた。
【0096】実施例10 この最後の実施例では、実施例8と同じ正極及び同じ電
解質を使用した。アノードとしては、純粋な金属リチウ
ムを使用する代わりに、1原子%のAlと99原子%の
リチウムとを含むリチウムアルミニウム合金を使用し
た。この少量のアルミニウムはアノードの硬度に直接効
果を与える。しかしながらこの合金は金属リチウムと同
様の薄さで積層できる。
【0097】このタイプの軽合金リチウムアノードは、
アノードのサイクル反復挙動に対してもそのインピーダ
ンスに対しても不利な影響を与えないことが観察され
た。リチウム表面の事後分析によれば、表面が純リチウ
ムと同様に滑らかであることが確認される。
【0098】先行実施例に示したように、純度、固体ポ
リマー電解質の低変形性、圧力の使用、Li電極に付着
する金属支持体の使用、などの種々の要因の組合せによ
って、サイクル反復中のLi−ポリマー電解質境界面を
最適にし、電池に組込むリチウムの超過度を低減するこ
とが可能である。
【0099】ある種の無水“ポリマー電解質”とリチウ
ムを化学的に消費しない金属リチウムアノードとを用い
た電気化学電池の製造が可能になったため、リチウムア
ノードの形態の顕著な変化及びLio/ポリマー電解質
境界面の顕著な変形を生じることなく、多数回の放充電
サイクルを実行し得る最適化されたアノード/ポリマー
電解質及び完全な電気化学電池を製造し得る実験条件及
び配合組成が設計されるようになった。
【0100】液体電解質が主流であった従来技術と対照
的に、固体電解質を使用した場合のサイクル反復中のリ
チウムの形態の変化は、金属Lioの不動態化−化学的
消費の結果でなく、薄いフィルムに対する機械的作用
(放充電サイクルによって誘発される応力)の結果であ
ることがここに確認された。本発明においては、固体系
のこの特徴を利用し、サイクル反復中にリチウムアノー
ドを圧縮形態に維持するために電解質と機械的圧力とを
組合せる。
【0101】本発明は、リチウムアノードのサイクル反
復適性を確保するために必要なポリマー電解質の特性、
例えば、変形性のような機械的特性、及び、化学的組成
を規定している。例えば、プロトン性溶媒のようなLi
に反応性の可動種が低含量であること、または、反応性
末端基Liを含むポリマーが低分子量であること、など
を規定している。本発明はまたLiのアノードに圧力を
伝達するセパレータ電解質の機械的特性を利用してい
る。
【0102】従来技術と対照的に、最適化されたLio
/ポリマー電解質アセンブリ、及び、カソード容量に対
するリチウムの超過度が明らかに3未満、好ましくは1
〜2、より好ましくは1未満であるような再充電可能な
電池を提供することが可能になったことが立証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多孔質セパレータに含浸させた液体電解質を
用いる再充電可能リチウム電池の構造説明図である。
【図2】 従来技術によってポリマー電解質を使用し
(Siena,Belangero、前出)金属アノー
ドのコレクタを備えている電池をある程度進んだサイク
ル反復段階で示す説明図である。
【図3】 従来技術によってポリマー電解質を使用し
(Siena,Belangero、前出)コレクタを
備えていないので反対側に変形が生じている電池をある
程度進んだサイクル反復段階で示す説明図である。
【図4】 分解後及びサイクル反復前の本発明の再充電
可能なポリマー電解質電池の説明図であり、ポリマー電
解質が微変形性であるときのポリマーリチウム境界面に
対する機械的圧力の効果及びSEIのフィルムの維持を
示す。
【図5】 本発明の蓄電池の種々の境界面を示す極低温
断面の倍率1000倍の顕微鏡写真であり、数百回のサ
イクル後の高密度リチウムの薄いシートの維持、及び、
境界面Lio/SEI/SDPE(lightly
eformable olymer lectr
olyte微変形性ポリマー電解質)セパレータの維持
を示す。
【図6】 数百回のサイクル後に分解したときの電解質
SDPEの表面状態の維持を示す本発明の電池の極低温
断面の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドル・ベランジェ カナダ国ジ3エ 1カ1 ケベック,ステ −ジュリエ,ブレン 625 (72)発明者 アラン・ヴァレー カナダ国ジ3イクス 1イグレーク9 ケ ベック,ヴァレーヌ,デュ・フィエフ 97

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属または展性アルカリ金属合
    金から成るアノードと、アルカリ性カチオンの導体であ
    りセパレータとして作用する少なくとも1種のポリマー
    電解質と、アルカリ金属のカチオンに対して可逆性の少
    なくとも1つのカソードと、その電流コレクタと、から
    成り、 アノードが、前記金属と前記ポリマー電解質との反応を
    制限しかつ継続的な充放電サイクル中にリチウムイオン
    を交換し得る固体−電解質境界面の不動態化フィルムを
    表面に備えた厚み100マイクロメータ未満の薄い金属
    シートから成り、 ポリマー電解質は、機械的変形に抵抗性であり、アノー
    ドに圧力を伝達し、その厚みの35%未満の割合の変形
    を生じることによってアノードの金属の樹枝状応力変形
    に抵抗し得る均一セパレータを構成し、 セパレータのポリマー電解質及び任意に複合カソードを
    用いる場合のカソードのポリマー電解質は、アノード/
    ポリマー電解質の境界面のイオン交換品質を保持するた
    めに、リチウムに反応性でアノードの表面に蓄積できる
    可動種を3000Å未満に等価のアルカリ金属の消費に
    対応する最大量で含んでおり、 アルカリ金属アノードと電解質セパレータとカソードと
    コレクタとのアセンブリは、セパレータがアノードシー
    トを所定位置に維持し、且つ、継続的な溶解/付着サイ
    クル中にリチウム−ポリマー電解質境界面の結合性を維
    持し得るに十分な機械的応力下に維持されていることを
    特徴とする再充電可能な電池。
  2. 【請求項2】 前記アノードが40マイクロメータ未満
    の厚みを有することを特徴とする請求項1に記載の再充
    電可能な電池。
  3. 【請求項3】 電解質の変形率がその厚みの25%未満
    であることを特徴とする請求項1に記載の再充電可能な
    電池。
  4. 【請求項4】 前記アノードがリチウムまたはその展性
    合金から成ることを特徴とする請求項1に記載の再充電
    可能な電池。
  5. 【請求項5】 過剰の前記アノードが更にシートの電流
    コレクタとして使用されることを特徴とする請求項1に
    記載の再充電可能な電池。
  6. 【請求項6】 前記アノードがその両面をアノードとし
    て使用する非支持シートから成ることを特徴とする請求
    項1に記載の再充電可能な電池。
  7. 【請求項7】 ポリマー電解質が30ミクロン未満の厚
    みを有することを特徴とする請求項1に記載の再充電可
    能な電池。
  8. 【請求項8】 前記ポリマー電解質が、アノードと同じ
    アルカリ金属の塩のカチオンの溶媒和物を形成し得る酸
    素または窒素の供与体であるヘテロ原子を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の再充電可能な電池。
  9. 【請求項9】 前記ポリマー電解質が50psiのオー
    ダのヤング率、即ち実質的に金属リチウムのヤング率を
    有することを特徴とする請求項1に記載の再充電可能な
    電池。
  10. 【請求項10】 前記ポリマー電解質が、変形率を初期
    厚みの35%未満に制限するために十分な鎖の架橋密度
    または鎖の交絡密度を有しており、サイクル反復中のリ
    チウムの変形に抵抗性であることを特徴とする請求項1
    に記載の再充電可能な電池。
  11. 【請求項11】 ポリマー電解質が前記硬度を与えるた
    めにアルカリ金属に不活性の充填剤を含有し、前記充填
    剤は1マイクロメータ未満の粒度を有することを特徴と
    する請求項1に記載の再充電可能な電池。
  12. 【請求項12】 前記充填剤がアルミナ、シリカまたは
    マグネシアであることを特徴とする請求項11に記載の
    再充電可能な電池。
  13. 【請求項13】 電解質が、1000オングストローム
    のLi消費に等価の量よりも少ない量の不純物または可
    動反応性基を含むことを特徴とする請求項1に記載の再
    充電可能な電池。
  14. 【請求項14】 機械的応力はセパレータが電池のアノ
    ードに作用させる圧力であり、5〜150psiの範囲
    であることを特徴とする請求項1に記載の再充電可能な
    電池。
  15. 【請求項15】 前記機械的応力は、アノード、電解質
    及びカソードの各シートを一定の外側体積以内の大きさ
    のコイルの形態に巻装することによって確保されること
    を特徴とする請求項1に記載の再充電可能な電池。
  16. 【請求項16】 アノードと電解質とカソードとが一定
    圧力または一定体積に維持される角柱の形態に形成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の再充電可能な電
    池。
  17. 【請求項17】 角柱が、アノード、電解質及びカソー
    ドの各シートのフラット巻き取りシートを形成するか、
    または、ジグザグに積層することによって得られること
    を特徴とする請求項1に記載の再充電可能な電池。
  18. 【請求項18】 前記アノードが、非支持アノードシー
    トの結合性を維持しサイクル反復中の電流収集を確保す
    る硬化リチウムアノードであることを特徴とする請求項
    1に記載の再充電可能な電池。
  19. 【請求項19】 リチウムアノードが、純Liよりも展
    性の小さい高リチウム含量のリチウム合金から成り、過
    剰のLiがアノードを非変形性の電流コレクタとして作
    用させ得ることを特徴とする請求項1に記載の再充電可
    能な電池。
  20. 【請求項20】 アノードの容量がカソードの可逆性容
    量の約1.5〜3.5倍であることを特徴とする請求項
    1に記載の再充電可能な電池。
  21. 【請求項21】 アノードがアルカリ金属またはアルカ
    リ金属合金のシートから成り、前記シートに付着するコ
    レクタによって支持されていることを特徴とする請求項
    1に記載の再充電可能な電池。
  22. 【請求項22】 プラスチックシート、典型的にはポリ
    プロピレン、ポリエチレンのシートに支持されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の再充電可能な電池。
  23. 【請求項23】 前記コレクタがCu、FeまたはNi
    の薄いシートから成ることを特徴とする請求項22に記
    載の再充電可能な電池。
  24. 【請求項24】 アノードが電解質と正極とから成る2
    個の半電池の間に装着されていることを特徴とする請求
    項1に記載の再充電可能な電池。
  25. 【請求項25】 アノードが薄い剛性の中央支持体の両
    面に装着されたアルカリ金属またはアルカリ金属合金の
    2枚のフィルムから成ることを特徴とする請求項1に記
    載の再充電可能な電池。
  26. 【請求項26】 前記電解質と前記アノードとの間、ま
    たは前記電解質と前記カソードとの間に、薄い粘着性の
    第二電解質が備えられており、前記第二電解質は、電池
    の種々の構成素子間の安定な境界面の形成を確保するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の再充電可能な電池。
  27. 【請求項27】 再充電可能な電池に使用するための、
    展性アルカリ金属または合金から成るアノードと、アル
    カリ性カチオン伝導性でありセパレータとして作用する
    少なくとも1種のポリマー電解質との組合せであって、 アノードが、前記金属と前記ポリマー電解質との反応を
    制限しかつ継続的な充放電サイクル中にリチウムイオン
    を交換し得る固体−電解質境界面の不動態化フィルムを
    表面に備えた厚み100マイクロメータ未満の薄い金属
    シートから成り、 ポリマー電解質は、機械的変形に抵抗性であり、アノー
    ドに圧力を伝達しその厚みの35%未満の割合の変形を
    生じることによってアノードの金属の樹枝状応力変形に
    抵抗し得る均一セパレータを構成し、 セパレータのポリマー電解質の量は、リチウムに反応性
    でアノードの表面に蓄積できる種をアノード/ポリマー
    電解質境界面のイオン交換品質を保持するための最大量
    で含み、 アルカリ金属アノードと電解質セパレータとの組合せ
    は、セパレータがアノードシートを所定位置に維持し、
    前記アセンブリを含む電池の継続的な溶解/付着サイク
    ル中にリチウム−ポリマー電解質境界面の結合性を維持
    するために十分な機械的応力下に維持されていることを
    特徴とするアセンブリ。
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