JPH10214580A - 電界放射型ディスプレイ及びその製造方法 - Google Patents
電界放射型ディスプレイ及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH10214580A JPH10214580A JP1638097A JP1638097A JPH10214580A JP H10214580 A JPH10214580 A JP H10214580A JP 1638097 A JP1638097 A JP 1638097A JP 1638097 A JP1638097 A JP 1638097A JP H10214580 A JPH10214580 A JP H10214580A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- field emission
- glass
- substrates
- emission display
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高温焼成中でも、アレイ基板と蛍光体付対向基
板の貼り合わせの位置ずれが小さく、歩留まり良く電界
放射型ディスプレイを作製できる。 【解決手段】電界放射型電子放出素子の張り合わせにお
いて、位置決めを行い、仮止めを低融点ガラスのドット
パターン上に形成したUV硬化樹脂で形成し、さらに仮
止め層の構成はUV硬化樹脂と低融点ガラスフリットの
2層とし、低融点ガラスフリットは、予め焼成硬化させ
たもので、高さはギャップより5〜30%程度低く形成
し、UV硬化樹脂をその上にギャップより5〜30%程
度高く形成し、仮止め用低融点ガラスフリットは、封着
ガラス融点より高い材料の低融点ガラスとする。
板の貼り合わせの位置ずれが小さく、歩留まり良く電界
放射型ディスプレイを作製できる。 【解決手段】電界放射型電子放出素子の張り合わせにお
いて、位置決めを行い、仮止めを低融点ガラスのドット
パターン上に形成したUV硬化樹脂で形成し、さらに仮
止め層の構成はUV硬化樹脂と低融点ガラスフリットの
2層とし、低融点ガラスフリットは、予め焼成硬化させ
たもので、高さはギャップより5〜30%程度低く形成
し、UV硬化樹脂をその上にギャップより5〜30%程
度高く形成し、仮止め用低融点ガラスフリットは、封着
ガラス融点より高い材料の低融点ガラスとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば平板型画像
表示装置に用いられる電界放射型ディスプレイ(FE
D)およびその製造方法に関するものである。
表示装置に用いられる電界放射型ディスプレイ(FE
D)およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、情報化社会の進展によりテレビや
コンピュータ等に用いられるディスプレイ装置は、マン
・マシン・インターフェースとして今や不可欠のものと
なっている。そして、このディスプレイ装置の様々な用
途への拡大と共に、表示品質や性能に対する要求は、よ
り厳しくなってきている。
コンピュータ等に用いられるディスプレイ装置は、マン
・マシン・インターフェースとして今や不可欠のものと
なっている。そして、このディスプレイ装置の様々な用
途への拡大と共に、表示品質や性能に対する要求は、よ
り厳しくなってきている。
【0003】現状の開発動向は、特に大型化と高精細化
と平面化であり、平面ディスプレイとして液晶ディスプ
レイが伸びてきており、その理由としては、従来のCR
T表示に比べて小型で、重量が軽く、薄型であること、
そのため航空機、鉄道、車等の狭い空間でのディスプレ
イ装置として新たに用途が拡大した。
と平面化であり、平面ディスプレイとして液晶ディスプ
レイが伸びてきており、その理由としては、従来のCR
T表示に比べて小型で、重量が軽く、薄型であること、
そのため航空機、鉄道、車等の狭い空間でのディスプレ
イ装置として新たに用途が拡大した。
【0004】この液晶ディスプレイの欠点は視野角が狭
いこと、バックライトの消費電力が大きいこと等であ
る。そこで、新しい薄型の自発光型ディスプレイ装置の
開発が望まれている。その薄型の自発光型ディスプレイ
装置に用いられる電子放出源として、熱電子よりも低消
費電力が可能な冷陰極の開発が活発に行なわれている。
特に電界放出型電子放出(放射)素子は、強電界(10
7 V/cm)が冷陰極に集中するように、陰極の先端の
曲率半径がサブミクロン以下になるように加工されてい
る。このような電界放出型の電子放出素子は、以下の特
徴を持っている。(1)電流密度が高い。(2)電力消
費が少ない。(3)近年のLSIの製造技術である微細
加工技術が利用できる。
いこと、バックライトの消費電力が大きいこと等であ
る。そこで、新しい薄型の自発光型ディスプレイ装置の
開発が望まれている。その薄型の自発光型ディスプレイ
装置に用いられる電子放出源として、熱電子よりも低消
費電力が可能な冷陰極の開発が活発に行なわれている。
特に電界放出型電子放出(放射)素子は、強電界(10
7 V/cm)が冷陰極に集中するように、陰極の先端の
曲率半径がサブミクロン以下になるように加工されてい
る。このような電界放出型の電子放出素子は、以下の特
徴を持っている。(1)電流密度が高い。(2)電力消
費が少ない。(3)近年のLSIの製造技術である微細
加工技術が利用できる。
【0005】従来、この電界放射型の電子放出(放射)
素子および製造方法として、幾つか提案がなされてい
る。すなわち、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジ
ックス(1968年,第39巻7号,p.3504〜3
505)や、特開昭61ー221783号公報等に記載
されている。
素子および製造方法として、幾つか提案がなされてい
る。すなわち、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジ
ックス(1968年,第39巻7号,p.3504〜3
505)や、特開昭61ー221783号公報等に記載
されている。
【0006】この開発中の電界放射型ディスプレイの代
表的構造例を、図8の断面図に示す。図中21はガラス
基板等の絶縁性基板であり、この基板21上に蛍光体2
2と透明電極23が形成されている。また、図中31も
ガラス基板等の絶縁性基板であり、電界放射型素子アレ
イ32が形成されている。上記、2枚の絶縁性基板は、
ギャップを一定に保つスペーサー33を挟んで、低融点
ガラス34で封着密封されており、2枚の絶縁性基板で
挟まれた空間35は、例えば10-6〜10-8Torr台
の高真空に保たれている。
表的構造例を、図8の断面図に示す。図中21はガラス
基板等の絶縁性基板であり、この基板21上に蛍光体2
2と透明電極23が形成されている。また、図中31も
ガラス基板等の絶縁性基板であり、電界放射型素子アレ
イ32が形成されている。上記、2枚の絶縁性基板は、
ギャップを一定に保つスペーサー33を挟んで、低融点
ガラス34で封着密封されており、2枚の絶縁性基板で
挟まれた空間35は、例えば10-6〜10-8Torr台
の高真空に保たれている。
【0007】上記従来の電界放射型ディスプレイの製造
方法は、図9〜図14に示すように、まず、図9に示す
様にガラス基板上21に透明電極23が形成され、その
上に、蛍光体22と、必要ならばブラックマトリクスと
スペーサ33が形成された対向基板21を作製する。
方法は、図9〜図14に示すように、まず、図9に示す
様にガラス基板上21に透明電極23が形成され、その
上に、蛍光体22と、必要ならばブラックマトリクスと
スペーサ33が形成された対向基板21を作製する。
【0008】続いて、図10に示すように低融点ガラス
フリットで排気管36を固定し、続いて、図11に示す
ように、低融点ガラスフリットで封着用シール形状34
に塗布し、乾燥させ、さらに300℃〜400℃で仮焼
成を行い低融点ガラスの脱バイを行う。
フリットで排気管36を固定し、続いて、図11に示す
ように、低融点ガラスフリットで封着用シール形状34
に塗布し、乾燥させ、さらに300℃〜400℃で仮焼
成を行い低融点ガラスの脱バイを行う。
【0009】続いて、図12に示すように、UV硬化樹
脂37を所定の位置に所定のギャップの高さより高く形
成し、乾燥させる。
脂37を所定の位置に所定のギャップの高さより高く形
成し、乾燥させる。
【0010】一方、図13に示すように、電界放射型素
子アレイ基板31と対向基板21を位置決めし貼り合わ
せ、固定のため2枚の上記基板を所定のギャップ厚でU
V硬化樹脂37に紫外線を適量照射し、樹脂を硬化させ
仮止めを行う。続いて、400〜500℃のArガス等
の不活性ガス中で焼成する。
子アレイ基板31と対向基板21を位置決めし貼り合わ
せ、固定のため2枚の上記基板を所定のギャップ厚でU
V硬化樹脂37に紫外線を適量照射し、樹脂を硬化させ
仮止めを行う。続いて、400〜500℃のArガス等
の不活性ガス中で焼成する。
【0011】すると、200〜300℃程度でUV硬化
樹脂が溶け、2枚の基板の位置関係は自由になる。さら
に400〜500℃で低融点ガラスが溶け、さらに40
0℃以下まで下がり、低融点ガラスが固まるまで、2枚
のガラス基板の位置関係は、比較的自由になる。そこで
予め冶具を用いて2枚のガラスの位置関係がずれないよ
うに固定しながら焼成を行い、図14に示すように電界
放射型ディスプレイパネルが完成する。
樹脂が溶け、2枚の基板の位置関係は自由になる。さら
に400〜500℃で低融点ガラスが溶け、さらに40
0℃以下まで下がり、低融点ガラスが固まるまで、2枚
のガラス基板の位置関係は、比較的自由になる。そこで
予め冶具を用いて2枚のガラスの位置関係がずれないよ
うに固定しながら焼成を行い、図14に示すように電界
放射型ディスプレイパネルが完成する。
【0012】上記従来の電界放射型ディスプレイの構造
及び製造方法においては、高温下で冶具で2枚のガラス
を固定するが、冶具と基板の熱膨張率の差等から高精度
の貼り合わせが難しく、位置ずれが発生し、歩留まりが
悪かった。すなわち、低融点ガラスの厚みは、200μ
m程度であり、一方、具体的に要求される位置精度は、
5μm以下である。200μm厚の低融点ガラスが40
0〜500℃で溶けた時に上下のガラス基板は、自由に
滑り動けるため、5μmの位置精度で押さえ込むことが
難しい。200℃程度なら、治具で押さえ込むことが可
能であるが、400〜500℃と高温であるため、熱膨
張率等を合わせる必要があるため難しい。
及び製造方法においては、高温下で冶具で2枚のガラス
を固定するが、冶具と基板の熱膨張率の差等から高精度
の貼り合わせが難しく、位置ずれが発生し、歩留まりが
悪かった。すなわち、低融点ガラスの厚みは、200μ
m程度であり、一方、具体的に要求される位置精度は、
5μm以下である。200μm厚の低融点ガラスが40
0〜500℃で溶けた時に上下のガラス基板は、自由に
滑り動けるため、5μmの位置精度で押さえ込むことが
難しい。200℃程度なら、治具で押さえ込むことが可
能であるが、400〜500℃と高温であるため、熱膨
張率等を合わせる必要があるため難しい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電界放射型ディスプレイの製造方法においては、焼成中
に、電子放出素子基板と蛍光体と透明電極の形成された
対向基板の位置ずれを抑えることが難しいと言う問題が
あった。
電界放射型ディスプレイの製造方法においては、焼成中
に、電子放出素子基板と蛍光体と透明電極の形成された
対向基板の位置ずれを抑えることが難しいと言う問題が
あった。
【0014】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、位置ずれの少ない歩
留まりの良い張り合わせの行えるパネル構造と製造方法
を提供することにある。
であり、その目的とするところは、位置ずれの少ない歩
留まりの良い張り合わせの行えるパネル構造と製造方法
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明が提供する手段とは、電子放出素子アレイ基板
と蛍光体と電極が形成された対向基板の貼り合わせにお
いて、まず、請求項1及び6に対する発明では、貼り合
わせの位置決めを行い、仮止めを低融点ガラスのドット
パターン上に形成したUV硬化樹脂で行う構造を有して
いる。
に本発明が提供する手段とは、電子放出素子アレイ基板
と蛍光体と電極が形成された対向基板の貼り合わせにお
いて、まず、請求項1及び6に対する発明では、貼り合
わせの位置決めを行い、仮止めを低融点ガラスのドット
パターン上に形成したUV硬化樹脂で行う構造を有して
いる。
【0016】また、請求項2及び7に対する発明では、
ドット状のパターンを他の構造部材の障害にならない場
所、形状に形成する。仮止めであるから、本来はどのよ
うな形状でも良いが、この場合に最も形成し易い形状と
して、ドット形状を例示したものである。
ドット状のパターンを他の構造部材の障害にならない場
所、形状に形成する。仮止めであるから、本来はどのよ
うな形状でも良いが、この場合に最も形成し易い形状と
して、ドット形状を例示したものである。
【0017】また、請求項3及び8に対する発明では、
基板上に1〜4mm2 の面積のドット状のパターンを4
ヶ所程度形成する構造を有している。なお、3ヶ所以上
とは、一般には以下の本実施例に示してある様に、4箇
所が代表的であるが、それに限らず疑似的に位置と基板
間隔が安定する様な6箇所、もしくは4隅で実質的に仮
止めしており、その仮止めどうしが連結している形状等
を含む。
基板上に1〜4mm2 の面積のドット状のパターンを4
ヶ所程度形成する構造を有している。なお、3ヶ所以上
とは、一般には以下の本実施例に示してある様に、4箇
所が代表的であるが、それに限らず疑似的に位置と基板
間隔が安定する様な6箇所、もしくは4隅で実質的に仮
止めしており、その仮止めどうしが連結している形状等
を含む。
【0018】また、請求項4及び9に対する発明では、
前記仮止め層の構成は、上層をUV硬化樹脂、下層を低
融点ガラスフリットの2層とし、低融点ガラスフリット
は、予め焼成し硬化させたもので、高さは、2枚のガラ
スの貼り合わせギャップより5〜30%程度低く形成
し、UV硬化樹脂をその上にガラスの貼り合わせギャッ
プより5〜30%程度高く形成した構造を有している。
前記仮止め層の構成は、上層をUV硬化樹脂、下層を低
融点ガラスフリットの2層とし、低融点ガラスフリット
は、予め焼成し硬化させたもので、高さは、2枚のガラ
スの貼り合わせギャップより5〜30%程度低く形成
し、UV硬化樹脂をその上にガラスの貼り合わせギャッ
プより5〜30%程度高く形成した構造を有している。
【0019】また、請求項5及び請求項10に対する発
明では、前記仮止め用低融点ガラスフリットは、2枚の
貼り合わせ封着ガラス融点(400℃〜500℃)より
高い(500〜600℃)材料の低融点ガラスであるこ
とを特徴とする構造を有している。
明では、前記仮止め用低融点ガラスフリットは、2枚の
貼り合わせ封着ガラス融点(400℃〜500℃)より
高い(500〜600℃)材料の低融点ガラスであるこ
とを特徴とする構造を有している。
【0020】すなわち、室温で位置決めを行い貼り合わ
せ、仮止め用低膨張ガラス上UV硬化樹脂で仮止めを行
う。その後、焼成炉に入れ加熱する。まずUV硬化樹脂
が溶けるがUV硬化樹脂の厚みを200μmより十分薄
く(5〜30μm)してあるため、そのずれ量は、小さ
い。また、UV硬化樹脂層の下層は、封着ガラス(低融
点ガラスフリット)の温度では、溶けないため形状が崩
れない。そのため、位置ずれの発生を最小限に押さえる
構造を与え、歩留まりの高い電界放射型ディスプレイの
を提供することにある。
せ、仮止め用低膨張ガラス上UV硬化樹脂で仮止めを行
う。その後、焼成炉に入れ加熱する。まずUV硬化樹脂
が溶けるがUV硬化樹脂の厚みを200μmより十分薄
く(5〜30μm)してあるため、そのずれ量は、小さ
い。また、UV硬化樹脂層の下層は、封着ガラス(低融
点ガラスフリット)の温度では、溶けないため形状が崩
れない。そのため、位置ずれの発生を最小限に押さえる
構造を与え、歩留まりの高い電界放射型ディスプレイの
を提供することにある。
【0021】本発明によれば、電子放出素子基板と蛍光
体と透明電極が形成された対向基板の貼り合わせ位置決
めを行った後、UV硬化樹脂で仮止めを行うが、UV硬
化層が従来(200μm)に比較し薄い(5〜30μ
m)ため、UV硬化樹脂が溶けても位置ずれが少ないこ
とから、歩留まりの良い貼り合わせを行うことができ
た。
体と透明電極が形成された対向基板の貼り合わせ位置決
めを行った後、UV硬化樹脂で仮止めを行うが、UV硬
化層が従来(200μm)に比較し薄い(5〜30μ
m)ため、UV硬化樹脂が溶けても位置ずれが少ないこ
とから、歩留まりの良い貼り合わせを行うことができ
た。
【0022】また、UV硬化層の下層も、前記封着ガラ
ス層と同様な低融点ガラスであるが、その融点は、封着
ガラスより高いため、封着時に形状が崩れることもな
く、位置ずれを起こしにくい構造となっている。
ス層と同様な低融点ガラスであるが、その融点は、封着
ガラスより高いため、封着時に形状が崩れることもな
く、位置ずれを起こしにくい構造となっている。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明における電界放射型ディス
プレイパネルの構造は、図1の断面図に示すように、電
子放出素子基板と蛍光体と透明電極が形成された対向基
板の貼り合わせにおいて、貼り合わせの位置決めを行
い、仮止めを低融点ガラスフリットパターン上に形成し
たUV硬化樹脂で行うことを特徴とする電界放射型ディ
スプレイパネルである。また、図2に概要平面図を示
す。
プレイパネルの構造は、図1の断面図に示すように、電
子放出素子基板と蛍光体と透明電極が形成された対向基
板の貼り合わせにおいて、貼り合わせの位置決めを行
い、仮止めを低融点ガラスフリットパターン上に形成し
たUV硬化樹脂で行うことを特徴とする電界放射型ディ
スプレイパネルである。また、図2に概要平面図を示
す。
【0024】本発明の電界放射型ディスプレイパネルの
製造方法を、図3〜図7に示す実施例の製造工程に従っ
て以下に順に説明する。
製造方法を、図3〜図7に示す実施例の製造工程に従っ
て以下に順に説明する。
【0025】本発明における電界放射型ディスプレイパ
ネルの製造方法は、図3の工程に示すように、例えば、
蛍光体3と透明電極2が形成された対向基板1上の仮止
めの位置に低融点ガラス4を2枚のガラス基板の貼り合
わせギャップより低い所定の高さで形成し、高温(55
0℃)で焼成する。
ネルの製造方法は、図3の工程に示すように、例えば、
蛍光体3と透明電極2が形成された対向基板1上の仮止
めの位置に低融点ガラス4を2枚のガラス基板の貼り合
わせギャップより低い所定の高さで形成し、高温(55
0℃)で焼成する。
【0026】続いて図4に示すように、低融点ガラス6
を貼り合わせギャップより高い所定の高さで形成し、さ
らに貼り合わせギャップを決めるスペーサ5を固定し、
1時間仮焼成する。
を貼り合わせギャップより高い所定の高さで形成し、さ
らに貼り合わせギャップを決めるスペーサ5を固定し、
1時間仮焼成する。
【0027】次に基板冷却し、続いて図5に示すよう
に、仮止め用UV硬化材7をドット状の低融点ガラス4
上に形成し、ガラス基板貼り合わせ装置にセットする。
に、仮止め用UV硬化材7をドット状の低融点ガラス4
上に形成し、ガラス基板貼り合わせ装置にセットする。
【0028】続いて図6に示すように、電子放出素子基
板10と蛍光体3の形成された基板を位置合わせし加圧
してUV光を照射し硬化させ、2枚の基板を固定した。
板10と蛍光体3の形成された基板を位置合わせし加圧
してUV光を照射し硬化させ、2枚の基板を固定した。
【0029】その後、加圧固定冶具と共に焼成した。さ
らに、排気管12を通して、真空引きし、先端のゲッタ
ーを活性化し、真空引きを行い排気管をチップオフし、
図7に示すように、電界放射型ディスプレイパネルを作
製した。
らに、排気管12を通して、真空引きし、先端のゲッタ
ーを活性化し、真空引きを行い排気管をチップオフし、
図7に示すように、電界放射型ディスプレイパネルを作
製した。
【0030】
【実施例】本発明における電界放射型ディスプレイパネ
ルの構造は、図1の断面図に示すように、電子放出基板
と蛍光体と透明電極が形成された対向基板の貼り合わせ
において、貼り合わせの位置決めを行い、仮止めを低融
点ガラスフリットパターン上に形成したUV硬化樹脂で
行うことを特徴とする電界放射型ディスプレイパネルで
ある。また、図2に概要平面図を示す。
ルの構造は、図1の断面図に示すように、電子放出基板
と蛍光体と透明電極が形成された対向基板の貼り合わせ
において、貼り合わせの位置決めを行い、仮止めを低融
点ガラスフリットパターン上に形成したUV硬化樹脂で
行うことを特徴とする電界放射型ディスプレイパネルで
ある。また、図2に概要平面図を示す。
【0031】本発明の電界放射型ディスプレイパネルの
製造方法を、図3〜図7に示す実施例の製造工程に従っ
て以下に順に説明する。
製造方法を、図3〜図7に示す実施例の製造工程に従っ
て以下に順に説明する。
【0032】本発明における電界放射型ディスプレイパ
ネルの製造方法は、図3の工程に示すように、例えば、
蛍光体3と透明電極2が形成された対向基板1上の仮止
めの位置にドット状に高温(550℃)タイプの低融点
ガラス4を2枚のガラス基板の貼り合わせギャップより
低い所定の高さで形成し、高温(550℃)で焼成す
る。
ネルの製造方法は、図3の工程に示すように、例えば、
蛍光体3と透明電極2が形成された対向基板1上の仮止
めの位置にドット状に高温(550℃)タイプの低融点
ガラス4を2枚のガラス基板の貼り合わせギャップより
低い所定の高さで形成し、高温(550℃)で焼成す
る。
【0033】続いて図4に示すように、封着用の低温
(430℃)タイプの低融点ガラス6を貼り合わせギャ
ップより高い所定の高さで形成し、さらに貼り合わせギ
ャップを決める薄ガラスの200μm厚のスペーサ5を
固定し、310〜400℃の温度、空気中で1時間仮焼
成する。
(430℃)タイプの低融点ガラス6を貼り合わせギャ
ップより高い所定の高さで形成し、さらに貼り合わせギ
ャップを決める薄ガラスの200μm厚のスペーサ5を
固定し、310〜400℃の温度、空気中で1時間仮焼
成する。
【0034】まず基板冷却し、続いて図5に示すよう
に、仮止め用UV硬化材7をドット状の低融点ガラス4
上に形成し、ガラス基板貼り合わせ装置にセットする。
に、仮止め用UV硬化材7をドット状の低融点ガラス4
上に形成し、ガラス基板貼り合わせ装置にセットする。
【0035】続いて図6に示すように、電子放出素子基
板10と蛍光体3の形成された基板を位置合わせし、加
圧して、UV硬化接着材7に350nm付近のUV光を
照射し、硬化させ、2枚の基板を固定した。
板10と蛍光体3の形成された基板を位置合わせし、加
圧して、UV硬化接着材7に350nm付近のUV光を
照射し、硬化させ、2枚の基板を固定した。
【0036】その後、加圧固定冶具と共に、Ar置換炉
で430℃、1時間焼成した。さらに、排気管12を通
して、真空引きし、先端のゲッターを活性化し、真空引
きを行い排気管をチップオフし、図7に示すように、電
界放射型ディスプレイパネルを作製した。
で430℃、1時間焼成した。さらに、排気管12を通
して、真空引きし、先端のゲッターを活性化し、真空引
きを行い排気管をチップオフし、図7に示すように、電
界放射型ディスプレイパネルを作製した。
【0037】
【発明の効果】本発明は、電子放出素子基板と蛍光体と
透明電極が形成された対向基板の貼り合わせ位置決めを
行った後UV硬化樹脂で仮止めを行うが、UV硬化層が
従来(200μm)に比較し薄い(5〜30μm)た
め、UV硬化樹脂が溶けても位置ずれが少ないことか
ら、歩留まりの良い貼り合わせを行うことが期待でき
る。
透明電極が形成された対向基板の貼り合わせ位置決めを
行った後UV硬化樹脂で仮止めを行うが、UV硬化層が
従来(200μm)に比較し薄い(5〜30μm)た
め、UV硬化樹脂が溶けても位置ずれが少ないことか
ら、歩留まりの良い貼り合わせを行うことが期待でき
る。
【0038】また、UV硬化層の下層も、前記封着ガラ
ス層と同様な低融点ガラスであるが、その融点は、封着
ガラスより高いため、封着時に形状が崩れることもな
く、位置ずれを起こしにくい構造となっている。歩留ま
りの良い貼り合わせを行うことができた。
ス層と同様な低融点ガラスであるが、その融点は、封着
ガラスより高いため、封着時に形状が崩れることもな
く、位置ずれを起こしにくい構造となっている。歩留ま
りの良い貼り合わせを行うことができた。
【0039】
【図1】本発明の電界放射型ディスプレイの完成断面図
である。
である。
【図2】本発明の電界放射型ディスプレイの完成概要平
面図である。
面図である。
【図3】図1の電界放射型ディスプレイの製造工程の断
面図である。
面図である。
【図4】図1の電界放射型ディスプレイの製造工程の断
面図である。
面図である。
【図5】図1の電界放射型ディスプレイの製造工程の断
面図である。
面図である。
【図6】図1の電界放射型ディスプレイの製造工程の断
面図である。
面図である。
【図7】図1の電界放射型ディスプレイの製造工程の断
面図である。
面図である。
【図8】従来の電界放射型ディスプレイの構造の完成断
面図である。
面図である。
【図9】図8の電界放射型ディスプレイの製造工程の断
面図である。
面図である。
【図10】図8の電界放射型ディスプレイの製造工程の
断面図である。
断面図である。
【図11】図8の電界放射型ディスプレイの製造工程の
断面図である。
断面図である。
【図12】図8の電界放射型ディスプレイの製造工程の
断面図である。
断面図である。
【図13】図8の電界放射型ディスプレイの製造工程の
断面図である。
断面図である。
【図14】図8の電界放射型ディスプレイの製造工程の
断面図である。
断面図である。
1…対向基板 2…透明電極 3…蛍光体 4・・・ 仮止め用低融点ガラス(仮止め層下層) 5・・・ スペーサ 6・・・ 封着用低融点ガラス 10・・・ 電子放出素子基板 11・・・ 電子放出素子アレイ 12・・・ 排気管 21・・・ 絶縁性基板 22… 蛍光体 23… 透明電極 31… 絶縁性基板 32… 電子放出素子アレイ 33… スペーサ 34… 封着用低融点ガラス 35… 2枚の絶縁性基板で挟まれた空間(真空)
Claims (10)
- 【請求項1】電子放出素子基板と蛍光体と透明電極が形
成された対向基板の貼り合わせにおいて貼り合わせの位
置決めを行い、仮止めを低融点ガラスのパターン状に形
成したUV硬化樹脂で行うことを特徴とする電界放射型
ディスプレイの製造方法。 - 【請求項2】前記仮止めは、ドットパターン状に形成し
たUV硬化樹脂で行うことを特徴とする請求項1記載の
電界放射型ディスプレイの製造方法。 - 【請求項3】前記仮止めは、基板上に1〜4mm2 の面
積のドット状のパターンを3ヶ所以上形成することを特
徴とする請求項1記載の電界放射型ディスプレイの製造
方法。 - 【請求項4】前記仮止め層の構成は、上層をUV硬化樹
脂、下層を低融点ガラスフリットの2層とし、低融点ガ
ラスフリットは、予め焼成し硬化させたもので、高さは
電子放出素子基板と対向基板の貼り合わせギャップより
5〜30%程度低く形成し、UV硬化樹脂をその上に2
枚の基板の貼り合わせギャップより5〜30%程度高く
形成したことを特徴とする請求項1記載の電界放射型デ
ィスプレイの製造方法。 - 【請求項5】前記仮止め用低融点ガラスフリットは、2
枚の基板の貼り合わせ封着ガラス融点(400℃〜50
0℃)より高い(500〜600℃)材料の低融点ガラ
スであることを特徴とする請求項3記載の電界放射型デ
ィスプレイの製造方法。 - 【請求項6】電子放出素子基板と蛍光体と透明電極が形
成された対向基板の貼り合わされた電界放射型ディスプ
レイにおいて、仮止め用低融点ガラスのドットパターン
が設けられていることを特徴とする電界放射型ディスプ
レイ。 - 【請求項7】前記仮止めは、ドット状のパターンである
ことを特徴とする請求項6記載の電界放射型ディスプレ
イ。 - 【請求項8】前記仮止めは、基板上に1〜4mm2 の面
積のドット状のパターンを3ヶ所以上形成することを特
徴とする請求項6記載の電界放射型ディスプレイ。 - 【請求項9】前記仮止め層の構成は、上層をUV硬化樹
脂、下層を低融点ガラスフリットの2層とし、低融点ガ
ラスフリットは、予め焼成し硬化させたもので、高さは
電子放出素子基板と対向基板の貼り合わせギャップより
5〜30%程度低く形成され、UV硬化41をその上に
2枚の基板の貼り合わせギャップより5〜30%程度高
く形成しされたことを特徴とする請求項6記載の電界放
射型ディスプレイ。 - 【請求項10】前記仮止め用低融点ガラスフリットは、
2枚の基板の張り合わせ封着ガラス融点(400℃〜5
00℃)より高い(500〜600℃)材料の低融点ガ
ラスであることを特徴とする請求項9記載の電界放射型
ディスプレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1638097A JPH10214580A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電界放射型ディスプレイ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1638097A JPH10214580A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電界放射型ディスプレイ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10214580A true JPH10214580A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11914685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1638097A Pending JPH10214580A (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電界放射型ディスプレイ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10214580A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004021387A1 (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 平面型表示装置 |
KR100527081B1 (ko) * | 1999-12-21 | 2005-11-09 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 전계 방출 표시 패널의 제조 방법 |
US7800303B2 (en) * | 2006-11-07 | 2010-09-21 | Corning Incorporated | Seal for light emitting display device, method, and apparatus |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP1638097A patent/JPH10214580A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100527081B1 (ko) * | 1999-12-21 | 2005-11-09 | 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 | 전계 방출 표시 패널의 제조 방법 |
WO2004021387A1 (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 平面型表示装置 |
US7800303B2 (en) * | 2006-11-07 | 2010-09-21 | Corning Incorporated | Seal for light emitting display device, method, and apparatus |
US8134293B2 (en) | 2006-11-07 | 2012-03-13 | Corning Incorporated | Seal for light emitting display device, method, and apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6329750B1 (en) | Anodically-bonded elements for flat panel displays | |
TWI244354B (en) | Deposition mask, manufacturing method thereof, display unit, manufacturing method thereof, and electronic apparatus including display unit | |
US6722937B1 (en) | Sealing of flat-panel device | |
US6981904B2 (en) | Anodically-bonded elements for flat panel displays | |
US4403831A (en) | Display apparatus | |
JP2008235285A (ja) | 支柱構造のゲート極板を含むフィールドエミッションディスプレイおよびその製法 | |
US6172454B1 (en) | FED spacer fibers grown by laser drive CVD | |
TW201011396A (en) | Flexible liquid crystal dislay panel and method for manufacturing the same | |
JPH10214580A (ja) | 電界放射型ディスプレイ及びその製造方法 | |
CN108649146B (zh) | 一种柔性显示器件的制备方法 | |
US4428764A (en) | Method of making fusible spacer for display panel | |
JP3263927B2 (ja) | 液晶表示パネルの製造方法 | |
JP3750250B2 (ja) | 電界放射型ディスプレイ及びこの製造方法 | |
JPH10208676A (ja) | 電界放射型ディスプレイ及びその製造方法 | |
JP3121211B2 (ja) | 真空容器の封着方法および画像表示装置の製造方法 | |
KR20100032310A (ko) | 진공용기의 제조 방법 | |
US5888112A (en) | Method for forming spacers on a display substrate | |
US6533632B1 (en) | Method of evacuating and sealing flat panel displays and flat panel displays using same | |
JP2006106036A (ja) | パネルの製造方法 | |
JP2006077276A (ja) | マスク、マスクの製造方法、薄膜パターンの形成方法、電気光学装置の製造方法 | |
JP2000090829A (ja) | 画像表示装置の製造方法 | |
JP2000162616A (ja) | 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法 | |
JP2002357836A (ja) | 液晶パネルおよびその製造方法 | |
JPH04342940A (ja) | 真空外囲器 | |
JP2004095216A (ja) | フラットディスプレイパネルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041116 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |