JPH10214341A - 色抽出装置 - Google Patents
色抽出装置Info
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- JPH10214341A JPH10214341A JP9014417A JP1441797A JPH10214341A JP H10214341 A JPH10214341 A JP H10214341A JP 9014417 A JP9014417 A JP 9014417A JP 1441797 A JP1441797 A JP 1441797A JP H10214341 A JPH10214341 A JP H10214341A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意の色彩を抽出する色抽出装置において、
2値化のための閾値決定に要する時間を飛躍的に短縮す
るとともに、2値化の精度を高める。 【解決手段】 画像情報についての2値化を行う色抽出
手段20と、画面上における色抽出すべき部位と色抽出
すべきでない部位とを指定する位置情報データ21と、
前記色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との明
度情報及び色度情報の分布形態を判定する分布形態判定
器18と、この判定器18の判定結果を色抽出手段20
のメモリに書き込んで、この色抽出手段20による2値
化のためのテーブルを作成するテーブル作成部19とを
備える。
2値化のための閾値決定に要する時間を飛躍的に短縮す
るとともに、2値化の精度を高める。 【解決手段】 画像情報についての2値化を行う色抽出
手段20と、画面上における色抽出すべき部位と色抽出
すべきでない部位とを指定する位置情報データ21と、
前記色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との明
度情報及び色度情報の分布形態を判定する分布形態判定
器18と、この判定器18の判定結果を色抽出手段20
のメモリに書き込んで、この色抽出手段20による2値
化のためのテーブルを作成するテーブル作成部19とを
備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像処理装
置において特定の色彩を持つ物体の画像を任意に抽出す
るための色抽出装置に関する。
置において特定の色彩を持つ物体の画像を任意に抽出す
るための色抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像処理装置における色抽
出の技術としては、特開平6−162188号公報によ
る方法が知られている。以下、図面を参照しながら、従
来法により特定色を抽出する方法について説明する。
出の技術としては、特開平6−162188号公報によ
る方法が知られている。以下、図面を参照しながら、従
来法により特定色を抽出する方法について説明する。
【0003】図9は、従来法による色抽出装置の構成を
示すブロック図である。図9において、テーブル上の被
検査対象3に照明2が施されており、この被検査対象3
の画像の3原色信号を取り込むカラーCCDカメラ1が
A/D変換器4を介して接続される色座標変換器5は、
画像信号を明度信号lと2次元の色座標による色度情報
cx、cyとに変換する。この色座標変換器5が接続さ
れている色抽出手段20は、図10に示すように、明度
信号lに基づいて2値化を行うための1次元2値化手段
としての明度LUT20Aと、色度情報cx、cyに基
づいて2値化を行うための2次元の2値化手段としての
色度情報2D−LUT20Eと、これらの出力を入力と
する論理積回路20Dとを備え、論理積回路20Dから
の抽出画dを最終出力とする構成となっている。この色
抽出手段20の出力端が制御装置15を介して接続され
るディスプレイ装置11は、抽出画dを表示する。
示すブロック図である。図9において、テーブル上の被
検査対象3に照明2が施されており、この被検査対象3
の画像の3原色信号を取り込むカラーCCDカメラ1が
A/D変換器4を介して接続される色座標変換器5は、
画像信号を明度信号lと2次元の色座標による色度情報
cx、cyとに変換する。この色座標変換器5が接続さ
れている色抽出手段20は、図10に示すように、明度
信号lに基づいて2値化を行うための1次元2値化手段
としての明度LUT20Aと、色度情報cx、cyに基
づいて2値化を行うための2次元の2値化手段としての
色度情報2D−LUT20Eと、これらの出力を入力と
する論理積回路20Dとを備え、論理積回路20Dから
の抽出画dを最終出力とする構成となっている。この色
抽出手段20の出力端が制御装置15を介して接続され
るディスプレイ装置11は、抽出画dを表示する。
【0004】また、入力装置8は、抽出画dの中に抽出
すべきでない部分が抽出されている場合に、その領域を
手動で指定可能である。さらにCADデータ25には被
検査対象3となる物体に関するデータが登録されてお
り、制御装置15は、被検査対象3をカラーCCDカメ
ラ1により取り込めるように、CADデータ25内の位
置データを用いて、カラーCCDカメラ1または被検査
対象3を、この制御装置15に接続されたテーブル駆動
装置27及びカメラ駆動装置26により移動させる。
すべきでない部分が抽出されている場合に、その領域を
手動で指定可能である。さらにCADデータ25には被
検査対象3となる物体に関するデータが登録されてお
り、制御装置15は、被検査対象3をカラーCCDカメ
ラ1により取り込めるように、CADデータ25内の位
置データを用いて、カラーCCDカメラ1または被検査
対象3を、この制御装置15に接続されたテーブル駆動
装置27及びカメラ駆動装置26により移動させる。
【0005】また、CADデータ25及び色座標変換器
5が接続される制御装置15は、CADデータ25内の
ウインドウデータを用いて検査対象3にウインドウを発
生させ、このウインドウ領域内だけの明度情報及び色度
平面情報を抽出部メモリ32に送出する。抽出部メモリ
32は、ウインドウ内の色度情報を2次元の頻度情報と
して記憶する。抽出部メモリ32が接続される判定部3
3は、2次元の頻度情報により算出される存在確率と、
入力装置8にて指定された抽出すべきでない部位の色度
情報とに基づいて、抽出部と非抽出部との領界判定を行
い、テーブル作成部19を介して色抽出手段20におけ
るテーブルを作成する。
5が接続される制御装置15は、CADデータ25内の
ウインドウデータを用いて検査対象3にウインドウを発
生させ、このウインドウ領域内だけの明度情報及び色度
平面情報を抽出部メモリ32に送出する。抽出部メモリ
32は、ウインドウ内の色度情報を2次元の頻度情報と
して記憶する。抽出部メモリ32が接続される判定部3
3は、2次元の頻度情報により算出される存在確率と、
入力装置8にて指定された抽出すべきでない部位の色度
情報とに基づいて、抽出部と非抽出部との領界判定を行
い、テーブル作成部19を介して色抽出手段20におけ
るテーブルを作成する。
【0006】なお、29は記憶装置であり、圧縮装置2
8及び伸張装置30を介して制御装置15に接続されて
いる。上記構成により、色座標変換器5から得られる明
度信号lをテーブル作成部19に送出し、色度情報c
x、cyを抽出部メモリ32内のデータと足し合わせ、
このメモリ32内のデータの平均値、共分散、分散の計
算を行い、次の式1にセットする。
8及び伸張装置30を介して制御装置15に接続されて
いる。上記構成により、色座標変換器5から得られる明
度信号lをテーブル作成部19に送出し、色度情報c
x、cyを抽出部メモリ32内のデータと足し合わせ、
このメモリ32内のデータの平均値、共分散、分散の計
算を行い、次の式1にセットする。
【0007】
【数1】 ここで、式1の計算結果が0.03を越えていなければ
対応するテーブルを1とし、またそうでないときは0と
することにより、抽出及び非抽出の領界判定を行う。
対応するテーブルを1とし、またそうでないときは0と
することにより、抽出及び非抽出の領界判定を行う。
【0008】このテーブルにより抽出された抽出画をデ
ィスプレー装置11で確認し、抽出すべきでない部位が
残っている場合には、その抽出すべきでない部位を手動
で再度指定し、式1にセットする。この操作を、抽出す
べきでない部位が抽出されなくなるまで繰り返し、抽出
すべき部位のみが抽出されるようになったら作業終了と
なる。この際に設定した2値化手段のテーブルの設定内
容が、後の検査対象物の位置や面積の計測に大きな影響
を及ぼす。
ィスプレー装置11で確認し、抽出すべきでない部位が
残っている場合には、その抽出すべきでない部位を手動
で再度指定し、式1にセットする。この操作を、抽出す
べきでない部位が抽出されなくなるまで繰り返し、抽出
すべき部位のみが抽出されるようになったら作業終了と
なる。この際に設定した2値化手段のテーブルの設定内
容が、後の検査対象物の位置や面積の計測に大きな影響
を及ぼす。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の色抽出
装置では、抽出すべきでない部位の指定は入力装置8を
介して手動で行わなければならず、特に、実装基板のよ
うに識別すべき2色の色分布が互いに近くに存在してい
るような場合は、抽出すべきでない色領域が多く抽出さ
れることもあり、抽出すべきでない部位の指定及びテー
ブルの再設定の操作を数回にわたって試行しなければな
らず、操作を煩雑にしている。
装置では、抽出すべきでない部位の指定は入力装置8を
介して手動で行わなければならず、特に、実装基板のよ
うに識別すべき2色の色分布が互いに近くに存在してい
るような場合は、抽出すべきでない色領域が多く抽出さ
れることもあり、抽出すべきでない部位の指定及びテー
ブルの再設定の操作を数回にわたって試行しなければな
らず、操作を煩雑にしている。
【0010】さらに、抽出すべきでない部位を指定する
度に、膨大な計算量を必要とする式1の計算を行うこと
が必要であり、前記再試行が必要である問題点と相まっ
て、2値化手段のテーブルの設定に要する作業時間を長
くしている。
度に、膨大な計算量を必要とする式1の計算を行うこと
が必要であり、前記再試行が必要である問題点と相まっ
て、2値化手段のテーブルの設定に要する作業時間を長
くしている。
【0011】図11は、実装基板における基板主要部と
基板上のクリームはんだとからの反射光により形成され
るRGB信号を明度、色度に変換したときの、明度ヒス
トグラムと色度平面図とを例示する。ここで、色度平面
上で、抽出すべき領域と抽出すべきでない領域が一部分
だけ重なっているような場合は(図11で斜線を施した
部分が抽出すべき領域)、抽出すべきでない領域の指定
を繰り返すと、抽出すべき領域の領界が全体的に小さく
設定されてしまい、抽出の精度が悪くなる。
基板上のクリームはんだとからの反射光により形成され
るRGB信号を明度、色度に変換したときの、明度ヒス
トグラムと色度平面図とを例示する。ここで、色度平面
上で、抽出すべき領域と抽出すべきでない領域が一部分
だけ重なっているような場合は(図11で斜線を施した
部分が抽出すべき領域)、抽出すべきでない領域の指定
を繰り返すと、抽出すべき領域の領界が全体的に小さく
設定されてしまい、抽出の精度が悪くなる。
【0012】さらに、明度情報に関するLUT20Aに
関していえば、抽出したい部位の明度情報lの存在する
範囲だけで設定されているので、抽出すべきでない部位
の明度情報がこれと重なっていた場合、分別は原理的に
不可能となり、色平面上での重なりの問題とも相まっ
て、抽出精度をさらに悪くしているという問題を有して
いる。
関していえば、抽出したい部位の明度情報lの存在する
範囲だけで設定されているので、抽出すべきでない部位
の明度情報がこれと重なっていた場合、分別は原理的に
不可能となり、色平面上での重なりの問題とも相まっ
て、抽出精度をさらに悪くしているという問題を有して
いる。
【0013】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、2値化のための閾値決定に要する時間を飛躍的に短
縮すること、及び、2値化の精度を高めることを目的と
する。
で、2値化のための閾値決定に要する時間を飛躍的に短
縮すること、及び、2値化の精度を高めることを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、画面上における色抽出すべき部位と色抽出す
べきでない部位とを指定し、この色抽出すべき部位と色
抽出すべきでない部位との明度情報及び色度情報の分布
形態を判定し、その判定結果を色抽出手段のメモリに書
き込んでこの色抽出手段による2値化のためのテーブル
を作成するように構成したものである。
本発明は、画面上における色抽出すべき部位と色抽出す
べきでない部位とを指定し、この色抽出すべき部位と色
抽出すべきでない部位との明度情報及び色度情報の分布
形態を判定し、その判定結果を色抽出手段のメモリに書
き込んでこの色抽出手段による2値化のためのテーブル
を作成するように構成したものである。
【0015】したがって本発明によれば、色抽出すべき
部位と色抽出すべきでない部位とを同時に指定すること
で、それぞれの色分布の分布形態より、精度のよい2値
化テーブルの設定を自動で行うことが可能となり、2値
化のための閾値決定に要する時間を飛躍的に短縮するこ
とが可能となる。
部位と色抽出すべきでない部位とを同時に指定すること
で、それぞれの色分布の分布形態より、精度のよい2値
化テーブルの設定を自動で行うことが可能となり、2値
化のための閾値決定に要する時間を飛躍的に短縮するこ
とが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の本発明は、任意
の色彩を抽出する色抽出装置が、画像情報についての2
値化を行う色抽出手段と、画面上における色抽出すべき
部位と色抽出すべきでない部位とを指定する手段と、前
記色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との明度
情報及び色度情報の分布形態を判定する手段と、前記判
定手段の判定結果を前記色抽出手段のメモリに書き込ん
で、この色抽出手段による2値化のためのテーブルを作
成する手段とを備えたものである。
の色彩を抽出する色抽出装置が、画像情報についての2
値化を行う色抽出手段と、画面上における色抽出すべき
部位と色抽出すべきでない部位とを指定する手段と、前
記色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との明度
情報及び色度情報の分布形態を判定する手段と、前記判
定手段の判定結果を前記色抽出手段のメモリに書き込ん
で、この色抽出手段による2値化のためのテーブルを作
成する手段とを備えたものである。
【0017】これによると、色抽出すべき部位の明度情
報及び色度情報と、色抽出すべきでない部位の明度情報
及び色度情報との分布を判定し、各々の分布の形態に従
い、もっとも適当な閾値を自動的に設定することによ
り、精度のよい抽出画を得るための閾値の設定を自動的
に行うことができる。また、これにより、精度のよい抽
出画を自動的に得ることができる。
報及び色度情報と、色抽出すべきでない部位の明度情報
及び色度情報との分布を判定し、各々の分布の形態に従
い、もっとも適当な閾値を自動的に設定することによ
り、精度のよい抽出画を得るための閾値の設定を自動的
に行うことができる。また、これにより、精度のよい抽
出画を自動的に得ることができる。
【0018】請求項2に記載の本発明は、任意の色彩を
抽出する色抽出装置が、画像の3原色信号を取り込む画
像入力手段と、前記画像入力手段で取り込まれた画像信
号を明度情報及び色度情報に変換する変換手段と、前記
明度情報及び色度情報についての2値化を行う色抽出手
段と、画面上における色抽出すべき部位と色抽出すべき
でない部位との位置データが登録されている記憶手段
と、この記憶手段に登録された前記色抽出すべき部位及
び色抽出すべきでない部位の明度情報及び色度情報の濃
度分布をそれぞれ参照して最適な分布形態を判定する手
段と、前記判定手段の判定結果を前記色抽出手段のメモ
リに書き込んで、この色抽出手段による2値化のための
テーブルを作成する手段とを備えたものである。
抽出する色抽出装置が、画像の3原色信号を取り込む画
像入力手段と、前記画像入力手段で取り込まれた画像信
号を明度情報及び色度情報に変換する変換手段と、前記
明度情報及び色度情報についての2値化を行う色抽出手
段と、画面上における色抽出すべき部位と色抽出すべき
でない部位との位置データが登録されている記憶手段
と、この記憶手段に登録された前記色抽出すべき部位及
び色抽出すべきでない部位の明度情報及び色度情報の濃
度分布をそれぞれ参照して最適な分布形態を判定する手
段と、前記判定手段の判定結果を前記色抽出手段のメモ
リに書き込んで、この色抽出手段による2値化のための
テーブルを作成する手段とを備えたものである。
【0019】これによると、同様に、色抽出すべき部位
の明度情報及び色度情報と、色抽出すべきでない部位の
明度情報及び色度情報との分布を判定し、各々の分布の
形態に従い、もっとも適当な閾値を自動的に設定するこ
とにより、精度のよい抽出画を得るための閾値の設定を
自動的に行うことができる。また、これにより、精度の
よい抽出画を自動的に得ることができる。
の明度情報及び色度情報と、色抽出すべきでない部位の
明度情報及び色度情報との分布を判定し、各々の分布の
形態に従い、もっとも適当な閾値を自動的に設定するこ
とにより、精度のよい抽出画を得るための閾値の設定を
自動的に行うことができる。また、これにより、精度の
よい抽出画を自動的に得ることができる。
【0020】請求項3に記載の本発明は、色抽出対象と
なる対象物に関するデータが記憶されている対象物情報
記憶手段と、対象物の色分布に関するデータが登録され
ている色分布データ記憶手段とを備え、テーブル作成手
段は、前記対象物の色分布に関するデータを参照するこ
とにより画像情報の2値化のためのテーブルを作成可能
としたものである。
なる対象物に関するデータが記憶されている対象物情報
記憶手段と、対象物の色分布に関するデータが登録され
ている色分布データ記憶手段とを備え、テーブル作成手
段は、前記対象物の色分布に関するデータを参照するこ
とにより画像情報の2値化のためのテーブルを作成可能
としたものである。
【0021】これによると、色抽出の対象となる物体の
色分布に関するデータを保持して、閾値の決定時に参照
するため、対象物個々の色分布のばらつきや偶然のノイ
ズデータに左右されない、さらに精度のよい抽出画を得
ることが可能となる。
色分布に関するデータを保持して、閾値の決定時に参照
するため、対象物個々の色分布のばらつきや偶然のノイ
ズデータに左右されない、さらに精度のよい抽出画を得
ることが可能となる。
【0022】請求項4に記載の本発明は、任意の色彩を
抽出する色抽出装置が、画像情報についての2値化を行
う複数の色抽出手段と、画面上における色抽出すべき部
位と色抽出すべきでない部位とを指定する手段と、前記
色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との明度情
報と色度情報の濃度分布とを参照して、明度情報につい
ての最適な分布形態を判定するとともに、色度情報の濃
度分布を複数の部分集合に分け、それぞれの部分集合ご
とに最適な形態を判定する手段と、前記判定手段による
明度情報についての判定結果と各部分集合ごとの判定結
果とを前記複数の色抽出手段のメモリに書き込んで、こ
れらの色抽出手段による2値化のためのテーブルを作成
する手段とを備えたものである。
抽出する色抽出装置が、画像情報についての2値化を行
う複数の色抽出手段と、画面上における色抽出すべき部
位と色抽出すべきでない部位とを指定する手段と、前記
色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との明度情
報と色度情報の濃度分布とを参照して、明度情報につい
ての最適な分布形態を判定するとともに、色度情報の濃
度分布を複数の部分集合に分け、それぞれの部分集合ご
とに最適な形態を判定する手段と、前記判定手段による
明度情報についての判定結果と各部分集合ごとの判定結
果とを前記複数の色抽出手段のメモリに書き込んで、こ
れらの色抽出手段による2値化のためのテーブルを作成
する手段とを備えたものである。
【0023】これによると、抽出すべき色彩が広範囲に
分布するときでも、高精度な抽出を行うことが可能とな
る。請求項5に記載の本発明は、任意の色彩を抽出する
色抽出装置が、画像の3原色信号を取り込む画像入力手
段と、前記画像入力手段で取り込まれた画像信号を明度
情報及び色度情報に変換する変換手段と、前記明度情報
及び色度情報についての2値化を行う色抽出手段と、画
面上における色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部
位との位置データが登録されている記憶手段と、この記
憶手段に登録された前記色抽出すべき部位及び色抽出す
べきでない部位の明度情報と色度情報の濃度分布とを参
照して、明度情報についての最適な分布形態を判定する
とともに、色度情報の濃度分布を複数の部分集合に分
け、それぞれの部分集合ごとに最適な形態を判定する手
段と、前記判定手段による明度情報についての判定結果
と各部分集合ごとの判定結果とを前記複数の色抽出手段
のメモリに書き込んで、これらの色抽出手段による2値
化のためのテーブルを作成する手段とを備えたものであ
る。
分布するときでも、高精度な抽出を行うことが可能とな
る。請求項5に記載の本発明は、任意の色彩を抽出する
色抽出装置が、画像の3原色信号を取り込む画像入力手
段と、前記画像入力手段で取り込まれた画像信号を明度
情報及び色度情報に変換する変換手段と、前記明度情報
及び色度情報についての2値化を行う色抽出手段と、画
面上における色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部
位との位置データが登録されている記憶手段と、この記
憶手段に登録された前記色抽出すべき部位及び色抽出す
べきでない部位の明度情報と色度情報の濃度分布とを参
照して、明度情報についての最適な分布形態を判定する
とともに、色度情報の濃度分布を複数の部分集合に分
け、それぞれの部分集合ごとに最適な形態を判定する手
段と、前記判定手段による明度情報についての判定結果
と各部分集合ごとの判定結果とを前記複数の色抽出手段
のメモリに書き込んで、これらの色抽出手段による2値
化のためのテーブルを作成する手段とを備えたものであ
る。
【0024】これによると、同様に、抽出すべき色彩が
広範囲に分布するときでも、高精度な抽出を行うことが
可能となる。以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の作用を
奏する部材には同一の符号を付す。
広範囲に分布するときでも、高精度な抽出を行うことが
可能となる。以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。なお、従来例と同一の作用を
奏する部材には同一の符号を付す。
【0025】図1は本発明の第1の実施の形態における
色抽出装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、照明2の施された被検査対象3についての画像の3
原色信号を取り込む画像入力手段としてのカラーCCD
カメラ1が、A/D変換器4を介して色座標変換器5に
接続されている。この色座標変換器5は、画像信号を明
度信号lと2次元の色座標による色度情報cx、cyに
変換する。この色座標変換器5が接続される色抽出手段
20には、図2に示すように、明度情報lに基づいて2
値化を行うための2値化手段としてのLUT20Aと、
色度情報のx成分cxに基づいて2値化を行うための2
値化手段としてのLUT20Bと、色度情報のy成分c
yに基づいて2値化を行うための2値化手段としてのL
UT20Cと、これらの出力を入力する論理積回路20
Dとが設けられている。そして、論理積回路20Dから
の抽出画dを最終出力とする構成となっている。この色
抽出手段20の出力端が制御装置15を介して接続され
るディスプレイ装置11は、抽出画dを表示する。
色抽出装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、照明2の施された被検査対象3についての画像の3
原色信号を取り込む画像入力手段としてのカラーCCD
カメラ1が、A/D変換器4を介して色座標変換器5に
接続されている。この色座標変換器5は、画像信号を明
度信号lと2次元の色座標による色度情報cx、cyに
変換する。この色座標変換器5が接続される色抽出手段
20には、図2に示すように、明度情報lに基づいて2
値化を行うための2値化手段としてのLUT20Aと、
色度情報のx成分cxに基づいて2値化を行うための2
値化手段としてのLUT20Bと、色度情報のy成分c
yに基づいて2値化を行うための2値化手段としてのL
UT20Cと、これらの出力を入力する論理積回路20
Dとが設けられている。そして、論理積回路20Dから
の抽出画dを最終出力とする構成となっている。この色
抽出手段20の出力端が制御装置15を介して接続され
るディスプレイ装置11は、抽出画dを表示する。
【0026】21は位置情報データであり、この位置情
報データ21には、被検査対象3となる物体の位置に関
するデーターが登録されている。この位置情報データ2
1及び色座標変換器5が接続される制御装置15は、抽
出対象明度分布・色度分布メモリ16と非抽出対象明度
分布・色度分布メモリ17とに接続されている。そして
制御装置15は、位置情報データ21内の色抽出すべき
領域の位置に関するデータに基づき、画面上の色抽出す
べき部位である被検査対象3にウインドウを発生し、こ
のウインドウの領域内だけの明度情報及び色度情報を、
抽出対象明度分布・色度分布メモリ16に対して送出す
る。また、位置情報データ21内の色抽出すべきでない
領域のデータに基づき、画面上の色抽出すべきでない領
域に対してウインドウを発生し、このウインドウ領域内
だけの明度情報及び色度情報を非抽出対象明度分布・色
度分布メモリ17に送出する。
報データ21には、被検査対象3となる物体の位置に関
するデーターが登録されている。この位置情報データ2
1及び色座標変換器5が接続される制御装置15は、抽
出対象明度分布・色度分布メモリ16と非抽出対象明度
分布・色度分布メモリ17とに接続されている。そして
制御装置15は、位置情報データ21内の色抽出すべき
領域の位置に関するデータに基づき、画面上の色抽出す
べき部位である被検査対象3にウインドウを発生し、こ
のウインドウの領域内だけの明度情報及び色度情報を、
抽出対象明度分布・色度分布メモリ16に対して送出す
る。また、位置情報データ21内の色抽出すべきでない
領域のデータに基づき、画面上の色抽出すべきでない領
域に対してウインドウを発生し、このウインドウ領域内
だけの明度情報及び色度情報を非抽出対象明度分布・色
度分布メモリ17に送出する。
【0027】制御装置15に接続されている入力装置8
より、制御装置15に手動で指示を出すことにより、ウ
インドウの領域をディスプレイ装置11上に表示する。
さらに、入力装置8により、ウインドウの位置を手動で
変更することができる。
より、制御装置15に手動で指示を出すことにより、ウ
インドウの領域をディスプレイ装置11上に表示する。
さらに、入力装置8により、ウインドウの位置を手動で
変更することができる。
【0028】位置情報データ21から制御装置15を介
して接続される抽出対象明度分布・色度分布メモリ16
は、前記の色抽出すべき部位のウインドウ内の明度の各
値についてその出現頻度を記憶し、同様に、色度情報に
関しても、そのx成分及びy成分の各値について、その
出現頻度をそれぞれ個別に確率密度関数の形態で記憶す
る。
して接続される抽出対象明度分布・色度分布メモリ16
は、前記の色抽出すべき部位のウインドウ内の明度の各
値についてその出現頻度を記憶し、同様に、色度情報に
関しても、そのx成分及びy成分の各値について、その
出現頻度をそれぞれ個別に確率密度関数の形態で記憶す
る。
【0029】また、位置情報データ21から制御装置1
5を介して接続される非抽出対象明度分布・色度分布メ
モリ17は、抽出対象明度分布・色度分布メモリ16と
同様に、前記の色抽出すべきでない部位のウインドウ内
の明度の各値についてその出現頻度を記憶し、同様に、
色度情報に関しても、そのx成分及びy成分の各値につ
いて、その出現頻度をそれぞれ個別に確率密度関数の形
態で記憶する。
5を介して接続される非抽出対象明度分布・色度分布メ
モリ17は、抽出対象明度分布・色度分布メモリ16と
同様に、前記の色抽出すべきでない部位のウインドウ内
の明度の各値についてその出現頻度を記憶し、同様に、
色度情報に関しても、そのx成分及びy成分の各値につ
いて、その出現頻度をそれぞれ個別に確率密度関数の形
態で記憶する。
【0030】制御装置15から、抽出対象明度分布・色
度分布メモリ16及び非抽出対象明度分布・色度分布メ
モリ17を介して接続される分布形態判定器18は、こ
れらメモリ16、17の記憶内容を参照し、色抽出すべ
き領域の明度分布、色度分布x座標、色度分布y座標に
関するヒストグラムを作成する。また、色抽出すべきで
ない領域の明度分布、色度分布x座標、色度分布y座標
に関するヒストグラムも同様に作成する。そして、分布
形態判定器18は、これらのヒストグラムの形態を調
べ、下記の規則に従い、明度情報、色度情報x座標、色
度情報y座標に関して、上限閾値、下限閾値を算出し、
算出結果をテーブル作成部19に送出する。また分布形
態判定器18によって作成されたこれらのヒストグラム
は、制御装置15を介してディスプレイ装置11に送出
され、ディスプレイ装置11の画面上に、前記抽出画d
と重ねて表示される。
度分布メモリ16及び非抽出対象明度分布・色度分布メ
モリ17を介して接続される分布形態判定器18は、こ
れらメモリ16、17の記憶内容を参照し、色抽出すべ
き領域の明度分布、色度分布x座標、色度分布y座標に
関するヒストグラムを作成する。また、色抽出すべきで
ない領域の明度分布、色度分布x座標、色度分布y座標
に関するヒストグラムも同様に作成する。そして、分布
形態判定器18は、これらのヒストグラムの形態を調
べ、下記の規則に従い、明度情報、色度情報x座標、色
度情報y座標に関して、上限閾値、下限閾値を算出し、
算出結果をテーブル作成部19に送出する。また分布形
態判定器18によって作成されたこれらのヒストグラム
は、制御装置15を介してディスプレイ装置11に送出
され、ディスプレイ装置11の画面上に、前記抽出画d
と重ねて表示される。
【0031】分布形状判定器18における閾値判定規則
は、下記の規則1〜規則9として定められる。 規則1:色抽出すべき箇所と色抽出すべきでない箇所と
の明度分布のヒストグラムが、図3におけるパターン1
に相当するとき、すなわち、色抽出すべき部位の明度分
布が、色抽出すべきでない部位の明度分布に対して、高
明度の部分だけオーバーラップしている場合は、2値化
の下限閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が0から立
ち上がる点に定める。また、2値化の上限閾値に関して
は、色抽出すべき部位の明度分布が、色抽出すべきでな
い部位の明度分布を、高確率から低確率の方向に向かっ
てよぎる点を上限閾値となるように定める。
は、下記の規則1〜規則9として定められる。 規則1:色抽出すべき箇所と色抽出すべきでない箇所と
の明度分布のヒストグラムが、図3におけるパターン1
に相当するとき、すなわち、色抽出すべき部位の明度分
布が、色抽出すべきでない部位の明度分布に対して、高
明度の部分だけオーバーラップしている場合は、2値化
の下限閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が0から立
ち上がる点に定める。また、2値化の上限閾値に関して
は、色抽出すべき部位の明度分布が、色抽出すべきでな
い部位の明度分布を、高確率から低確率の方向に向かっ
てよぎる点を上限閾値となるように定める。
【0032】なお、色抽出すべき部位の明度分布が0か
ら立ち上がる点、及び、高確率から低確率の方向に向か
い色抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる点が複数
存在するときは、それらの点のすべての組み合わせよ
り、下記の式2におけるrの値を最小ならしめる点の組
み合わせを上限閾値及び下限閾値と定める。
ら立ち上がる点、及び、高確率から低確率の方向に向か
い色抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる点が複数
存在するときは、それらの点のすべての組み合わせよ
り、下記の式2におけるrの値を最小ならしめる点の組
み合わせを上限閾値及び下限閾値と定める。
【0033】
【数2】 規則2:色抽出すべき箇所と色抽出すべきでない箇所と
の明度分布のヒストグラムが、図3におけるパターン2
に相当するとき、すなわち、色抽出すべき部位の明度分
布と、色抽出すべきでない部位の明度分布に、オーバー
ラップしている領域が存在しない場合は、2値化の下限
閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が0から立ち上が
る点に定める。また、2値化の上限閾値を、色抽出すべ
き部位の明度分布が0に立ち下がる点に定める。
の明度分布のヒストグラムが、図3におけるパターン2
に相当するとき、すなわち、色抽出すべき部位の明度分
布と、色抽出すべきでない部位の明度分布に、オーバー
ラップしている領域が存在しない場合は、2値化の下限
閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が0から立ち上が
る点に定める。また、2値化の上限閾値を、色抽出すべ
き部位の明度分布が0に立ち下がる点に定める。
【0034】なお、色抽出すべき部位の明度分布が0か
ら立ち上がる点、及び、色抽出すべき部位の明度分布が
0に立ち下がる点が複数存在するときは、それらの点の
すべての組み合わせより、式2におけるrの値を最小な
らしめる点の組み合わせを上限閾値及び下限閾値と定め
る。ただしこの場合、式2におけるt2の解釈を、「色
抽出すべき点の明度分布が0に立ち下がる点」と読み替
える。
ら立ち上がる点、及び、色抽出すべき部位の明度分布が
0に立ち下がる点が複数存在するときは、それらの点の
すべての組み合わせより、式2におけるrの値を最小な
らしめる点の組み合わせを上限閾値及び下限閾値と定め
る。ただしこの場合、式2におけるt2の解釈を、「色
抽出すべき点の明度分布が0に立ち下がる点」と読み替
える。
【0035】規則3:色抽出すべき箇所と色抽出すべき
でない箇所との明度分布のヒストグラムが、図3におけ
るパターン3に相当するとき、すなわち、色抽出すべき
部位の明度分布が、色抽出すべきでない部位の明度分布
に対して、低明度の部分だけオーバーラップしている場
合は、2値化の下限閾値を、色抽出すべき部位の明度分
布が色抽出すべきでない部位の明度分布を低確率から高
確率の方向に向かってよぎる点に定める。また、2値化
の上限閾値は、色抽出すべき部位の明度分布が0に立ち
下がる点に定める。
でない箇所との明度分布のヒストグラムが、図3におけ
るパターン3に相当するとき、すなわち、色抽出すべき
部位の明度分布が、色抽出すべきでない部位の明度分布
に対して、低明度の部分だけオーバーラップしている場
合は、2値化の下限閾値を、色抽出すべき部位の明度分
布が色抽出すべきでない部位の明度分布を低確率から高
確率の方向に向かってよぎる点に定める。また、2値化
の上限閾値は、色抽出すべき部位の明度分布が0に立ち
下がる点に定める。
【0036】なお、低確率から高確率の方向に向かい色
抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる点、及び、色
抽出すべき部位の明度分布が0から立ち下がる点が複数
存在するときは、それらの点のすべての組み合わせよ
り、式2におけるrの値を最小ならしめる点の組み合わ
せを上限閾値及び下限閾値と定める。ただしこの場合、
式2におけるt1の解釈を、「低確率から高確率の方向
に向かい色抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる
点」と読み替え、また、t2の解釈を、「色抽出すべき
部位の明度分布が0から立ち下がる点」と読み替える。
抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる点、及び、色
抽出すべき部位の明度分布が0から立ち下がる点が複数
存在するときは、それらの点のすべての組み合わせよ
り、式2におけるrの値を最小ならしめる点の組み合わ
せを上限閾値及び下限閾値と定める。ただしこの場合、
式2におけるt1の解釈を、「低確率から高確率の方向
に向かい色抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる
点」と読み替え、また、t2の解釈を、「色抽出すべき
部位の明度分布が0から立ち下がる点」と読み替える。
【0037】規則4:色抽出すべき箇所と色抽出すべき
でない箇所の明度分布のヒストグラムが、図3における
パターン4に相当するとき、すなわち、色抽出すべき部
位の明度分布と、色抽出すべきでない部位の明度分布
に、オーバーラップしている領域が存在しない場合は、
2値化の下限閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が0
から立ち上がる点に定める。また2値化の上限閾値を、
色抽出すべき部位の明度分布が0に立ち下がる点に定め
る。
でない箇所の明度分布のヒストグラムが、図3における
パターン4に相当するとき、すなわち、色抽出すべき部
位の明度分布と、色抽出すべきでない部位の明度分布
に、オーバーラップしている領域が存在しない場合は、
2値化の下限閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が0
から立ち上がる点に定める。また2値化の上限閾値を、
色抽出すべき部位の明度分布が0に立ち下がる点に定め
る。
【0038】なお、色抽出すべき部位の明度分布が0か
ら立ち上がる点、及び、色抽出すべき部位の明度分布が
0に立ち下がる点が複数存在するときは、それらの点の
すべての組み合わせより、式2におけるrの値を最小な
らしめる点の組み合わせを上限閾値及び下限閾値と定め
る。ただしこの場合、式2におけるt2の解釈を、「色
抽出すべき点の明度分布が0に立ち下がる点」と読み替
える。
ら立ち上がる点、及び、色抽出すべき部位の明度分布が
0に立ち下がる点が複数存在するときは、それらの点の
すべての組み合わせより、式2におけるrの値を最小な
らしめる点の組み合わせを上限閾値及び下限閾値と定め
る。ただしこの場合、式2におけるt2の解釈を、「色
抽出すべき点の明度分布が0に立ち下がる点」と読み替
える。
【0039】規則5:色抽出すべき箇所の明度分布のヒ
ストグラムが図3におけるパターン5に相当するとき、
すなわち、色抽出すべき部位の明度分布が、色抽出すべ
きでない部位の明度分布に含まれる場合は、2値化の下
限閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が色抽出すべき
でない部位の明度分布を低確率から高確率の方向に向か
ってよぎる点に定める。また、2値化の上限閾値を、色
抽出すべき部位の明度分布が色抽出すべきでない部位の
明度分布を高確率から低確率の方向に向かってよぎる点
に定める。
ストグラムが図3におけるパターン5に相当するとき、
すなわち、色抽出すべき部位の明度分布が、色抽出すべ
きでない部位の明度分布に含まれる場合は、2値化の下
限閾値を、色抽出すべき部位の明度分布が色抽出すべき
でない部位の明度分布を低確率から高確率の方向に向か
ってよぎる点に定める。また、2値化の上限閾値を、色
抽出すべき部位の明度分布が色抽出すべきでない部位の
明度分布を高確率から低確率の方向に向かってよぎる点
に定める。
【0040】なお、低確率から高確率の方向に向かい色
抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる点、及び、高
確率から低確率の方向に向かい色抽出すべきでない部位
の明度分布をよぎる点が複数存在するときは、それらの
点のすべての組み合わせより、式2におけるrの値を最
小ならしめる点の組み合わせを上限閾値及び下限閾値と
定める。ただしこの場合、式2におけるt1の解釈を、
「低確率から高確率の方向に向かい色抽出すべきでない
部位の明度分布をよぎる点」と読み替え、また、t2の
解釈を、「高確率から低確率の方向に向かい色抽出すべ
きでない部位の明度分布をよぎる点」と読み替える。
抽出すべきでない部位の明度分布をよぎる点、及び、高
確率から低確率の方向に向かい色抽出すべきでない部位
の明度分布をよぎる点が複数存在するときは、それらの
点のすべての組み合わせより、式2におけるrの値を最
小ならしめる点の組み合わせを上限閾値及び下限閾値と
定める。ただしこの場合、式2におけるt1の解釈を、
「低確率から高確率の方向に向かい色抽出すべきでない
部位の明度分布をよぎる点」と読み替え、また、t2の
解釈を、「高確率から低確率の方向に向かい色抽出すべ
きでない部位の明度分布をよぎる点」と読み替える。
【0041】規則6:色抽出すべき箇所の明度分布のヒ
ストグラムが図3におけるパターン6に相当するとき、
すなわち、色抽出すべきでない部位の明度分布が色抽出
すべき部位の明度分布に含まれる場合は、2値化の上限
閾値を色抽出すべき部位の明度分布の最小値に定め、2
値化の下限閾値を色抽出すべき部位の明度分布の最大値
に定める。
ストグラムが図3におけるパターン6に相当するとき、
すなわち、色抽出すべきでない部位の明度分布が色抽出
すべき部位の明度分布に含まれる場合は、2値化の上限
閾値を色抽出すべき部位の明度分布の最小値に定め、2
値化の下限閾値を色抽出すべき部位の明度分布の最大値
に定める。
【0042】規則7:色抽出すべき部位の明度分布のヒ
ストグラムに関して、式3が成立したときは、規則1か
ら規則6の記述に関わらず、2値化における下限閾値を
明度最小値、2値化における上限閾値を明度最大値に定
める。
ストグラムに関して、式3が成立したときは、規則1か
ら規則6の記述に関わらず、2値化における下限閾値を
明度最小値、2値化における上限閾値を明度最大値に定
める。
【0043】
【数3】 規則8:色度情報のx座標に関しては、規則1から規則
7を同様に適用する。ただし、規則1から規則7までの
「明度」の記述を「色度情報のx座標」と読み替える。
7を同様に適用する。ただし、規則1から規則7までの
「明度」の記述を「色度情報のx座標」と読み替える。
【0044】規則9:色度情報のy座標に関しても、規
則1から規則7を同様に適用する。ただし、規則1から
規則7までの「明度」の記述を「色度情報のy座標」と
読み替える。
則1から規則7を同様に適用する。ただし、規則1から
規則7までの「明度」の記述を「色度情報のy座標」と
読み替える。
【0045】以上が、分布形態判定器18における閾値
判定規則としての規則1〜規則9の詳細であるが、分布
形態判定器18に接続されるテーブル作成部19は、こ
の分布形態判定器18が送出した、明度と色度情報のx
座標と色度情報のy座標とに関する上限閾値、下限閾値
の値を読み込んで、2値化手段のテーブルを作成する。
2値化手段のテーブルは、明度情報に対して256ビッ
ト、色度情報のx座標に対して256ビット、色度情報
のy座標に対して256ビットが割り当てられており、
色抽出を行う明度値、色度情報のx座標値、色度情報の
y座標値に対応するビットに1を書き込むことによって
テーブル作成を行う。従って、本発明におけるテーブル
作成は、分布形態判定器18によって送出された上限閾
値、下限閾値に対して、その下限閾値から上限閾値に至
るまでのビットを1、他のビットを0とすることにより
行う。
判定規則としての規則1〜規則9の詳細であるが、分布
形態判定器18に接続されるテーブル作成部19は、こ
の分布形態判定器18が送出した、明度と色度情報のx
座標と色度情報のy座標とに関する上限閾値、下限閾値
の値を読み込んで、2値化手段のテーブルを作成する。
2値化手段のテーブルは、明度情報に対して256ビッ
ト、色度情報のx座標に対して256ビット、色度情報
のy座標に対して256ビットが割り当てられており、
色抽出を行う明度値、色度情報のx座標値、色度情報の
y座標値に対応するビットに1を書き込むことによって
テーブル作成を行う。従って、本発明におけるテーブル
作成は、分布形態判定器18によって送出された上限閾
値、下限閾値に対して、その下限閾値から上限閾値に至
るまでのビットを1、他のビットを0とすることにより
行う。
【0046】上記構成により、まず、被検査対象3を撮
像した画像の色における3原色信号AをそれぞれA/D
変換器4によりディジタル信号Bに変換する。このディ
ジタル化された3原色信号Bは、色座標変換器5により
明度信号l、色度情報cx、cyに変換され、位置情報
データ21を参照した制御装置15が発生させた色抽出
すべき部位のウインドウ内のみの画像の明度信号l、色
度信号cx、cyに変換され、抽出対象明度分布・色度
分布メモリ16に送出される。続いて、位置情報データ
21を参照した制御装置15が発生させた色抽出すべき
でない部位のウインドウ内のみの画像の明度信号1、色
度信号cx、cyに変換され、非抽出対象明度分布・色
度分布メモリ17に送出される。
像した画像の色における3原色信号AをそれぞれA/D
変換器4によりディジタル信号Bに変換する。このディ
ジタル化された3原色信号Bは、色座標変換器5により
明度信号l、色度情報cx、cyに変換され、位置情報
データ21を参照した制御装置15が発生させた色抽出
すべき部位のウインドウ内のみの画像の明度信号l、色
度信号cx、cyに変換され、抽出対象明度分布・色度
分布メモリ16に送出される。続いて、位置情報データ
21を参照した制御装置15が発生させた色抽出すべき
でない部位のウインドウ内のみの画像の明度信号1、色
度信号cx、cyに変換され、非抽出対象明度分布・色
度分布メモリ17に送出される。
【0047】さらに、分布形態判定器18が、抽出対象
明度分布・色度分布メモリ16及び非抽出対象明度分布
・色度分布メモリ17の内容を参照し、前記の閾値決定
規則に従い、明度、色度情報のx座標、色度情報のy座
標の各々の閾値を算出し、算出結果をテーブル作成部1
9に送出して、色抽出手段20におけるテーブルを作成
する。これにより色抽出された抽出画dは、制御装置1
5を介してディスプレイ装置11に表示される。併せ
て、分布形態判定器18が作成した、色抽出すべき領域
の明度分布、色度情報のx座標、色度情報のy座標のヒ
ストグラムも、抽出画dに重ねて、ディスプレイ装置1
1に表示される。
明度分布・色度分布メモリ16及び非抽出対象明度分布
・色度分布メモリ17の内容を参照し、前記の閾値決定
規則に従い、明度、色度情報のx座標、色度情報のy座
標の各々の閾値を算出し、算出結果をテーブル作成部1
9に送出して、色抽出手段20におけるテーブルを作成
する。これにより色抽出された抽出画dは、制御装置1
5を介してディスプレイ装置11に表示される。併せ
て、分布形態判定器18が作成した、色抽出すべき領域
の明度分布、色度情報のx座標、色度情報のy座標のヒ
ストグラムも、抽出画dに重ねて、ディスプレイ装置1
1に表示される。
【0048】このように、色抽出すべき部位の明度情報
及び色度情報と、色抽出すべきでない部位の明度情報及
び色度情報との分布を判定し、各々の分布の形態に従
い、もっとも適当な閾値を自動的に設定することによ
り、精度のよい抽出画を得るための閾値の設定を自動的
に行うことができる。また、これにより、精度のよい抽
出画を自動的に得ることができる。
及び色度情報と、色抽出すべきでない部位の明度情報及
び色度情報との分布を判定し、各々の分布の形態に従
い、もっとも適当な閾値を自動的に設定することによ
り、精度のよい抽出画を得るための閾値の設定を自動的
に行うことができる。また、これにより、精度のよい抽
出画を自動的に得ることができる。
【0049】図4は、本発明の第2の実施の形態の色抽
出装置の要部構成を示すブロック図であり、図示してい
ない部分は図1の構成と同様である。図4において制御
装置15には部品情報データ22が接続されており、こ
の部品情報データ22は、例えば実装基板における対象
物の種類(例:チップコンデンサ等)に関して、その明
度情報と色度x、y座標との代表的な分布が書き込まれ
ている。また、位置情報データ21内には、色抽出すべ
き部位である被検査対象物の位置に関する情報と対応さ
せて、その対象物の種類に関する情報が書き込まれてい
る。
出装置の要部構成を示すブロック図であり、図示してい
ない部分は図1の構成と同様である。図4において制御
装置15には部品情報データ22が接続されており、こ
の部品情報データ22は、例えば実装基板における対象
物の種類(例:チップコンデンサ等)に関して、その明
度情報と色度x、y座標との代表的な分布が書き込まれ
ている。また、位置情報データ21内には、色抽出すべ
き部位である被検査対象物の位置に関する情報と対応さ
せて、その対象物の種類に関する情報が書き込まれてい
る。
【0050】さらに、部品情報データ22及び位置情報
データ21からの読み込みを行う制御装置15は、位置
情報データ21の色抽出を行うべき部位について、その
対象物の種類に関する情報を検索し、該当部品に関する
分布形態が部品情報データ22に登録されているかどう
かを検索する。検索の結果、部品情報データ22に登録
されている場合は、登録されている代表的な分布のデー
タを組み込んで、その内容を抽出対象明度分布・色度分
布メモリ16に送出する。検索の結果、部品情報データ
22に登録されていなかった場合には、図1〜図3で説
明された第1の実施の形態の色抽出装置と同一の動作を
行う。
データ21からの読み込みを行う制御装置15は、位置
情報データ21の色抽出を行うべき部位について、その
対象物の種類に関する情報を検索し、該当部品に関する
分布形態が部品情報データ22に登録されているかどう
かを検索する。検索の結果、部品情報データ22に登録
されている場合は、登録されている代表的な分布のデー
タを組み込んで、その内容を抽出対象明度分布・色度分
布メモリ16に送出する。検索の結果、部品情報データ
22に登録されていなかった場合には、図1〜図3で説
明された第1の実施の形態の色抽出装置と同一の動作を
行う。
【0051】上記構成により、色座標変換器5にて得ら
れる明度信号l、色度情報cx、cyのうち、色抽出す
べき部位のウインドウ内のみの明度信号l、色度情報c
x、cyに代えて、対象となる部品に対応した代表的な
明度信号l、色度情報cx、cyが、抽出対象色度分布
・明度分布メモリ16に送出される。
れる明度信号l、色度情報cx、cyのうち、色抽出す
べき部位のウインドウ内のみの明度信号l、色度情報c
x、cyに代えて、対象となる部品に対応した代表的な
明度信号l、色度情報cx、cyが、抽出対象色度分布
・明度分布メモリ16に送出される。
【0052】これにより、被検査対象物各個についての
色分布のばらつきや偶然のノイズデータに左右されな
い、さらに精度のよい抽出画dを得ることができる。次
に、以上の第1及び第2の実施の形態に基づく色抽出テ
ーブルの作成方法を、図5のフローチャートに基づいて
説明する。
色分布のばらつきや偶然のノイズデータに左右されな
い、さらに精度のよい抽出画dを得ることができる。次
に、以上の第1及び第2の実施の形態に基づく色抽出テ
ーブルの作成方法を、図5のフローチャートに基づいて
説明する。
【0053】図5に示すように、まずステップS1で、
位置情報データ21から、色抽出すべき部位である被検
査対象3の位置と部品の種類とに関する情報を読み出す
(第1の実施の形態にあっては位置に関する情報のみを
読み出す)。次にステップS2において、部品の種類に
対応する分布データを部品情報データ22から検索する
(第1の実施の形態にあっては、ステップS2は行わず
にステップS3を実行する)。続いて、ステップS3〜
S5で、作業者は、非抽出対象のウインドウの位置を入
力装置8からの手動の指示でディスプレイ装置11に表
示させ、確認を行い、必要ならば位置の修正を行う。
位置情報データ21から、色抽出すべき部位である被検
査対象3の位置と部品の種類とに関する情報を読み出す
(第1の実施の形態にあっては位置に関する情報のみを
読み出す)。次にステップS2において、部品の種類に
対応する分布データを部品情報データ22から検索する
(第1の実施の形態にあっては、ステップS2は行わず
にステップS3を実行する)。続いて、ステップS3〜
S5で、作業者は、非抽出対象のウインドウの位置を入
力装置8からの手動の指示でディスプレイ装置11に表
示させ、確認を行い、必要ならば位置の修正を行う。
【0054】次に、ステップS6でカラーCCDカメラ
1が被検査対象3を撮像したうえでA/D変換器4で変
換を行い、ステップS7で色座標変換器5で色座標の変
換を行う。
1が被検査対象3を撮像したうえでA/D変換器4で変
換を行い、ステップS7で色座標変換器5で色座標の変
換を行う。
【0055】続いてステップS8では、ステップS2で
の検索時にデータを見つけることがでたかどうかを調
べ、見つけることができた場合はステップS9にて部品
に関する代表的な分布情報を読み込み、その内容を抽出
対象明度分布・色度分布メモリ16及び非抽出対象明度
分布・色度分布メモリ17に送出する。また、データを
見つけることができなかった場合は、ステップS10に
て、明度分布、色度分布の情報を画像より取得して、抽
出対象明度分布・色度分布メモリ16及び画面から取得
した、色抽出すべきでない領域の明度分布及び色度分布
を、非抽出対象明度分布・色度分布メモリ17に送出す
る(第1の実施の形態にあっては、ステップS8の判定
は行われず、常にステップS10が実行される)。
の検索時にデータを見つけることがでたかどうかを調
べ、見つけることができた場合はステップS9にて部品
に関する代表的な分布情報を読み込み、その内容を抽出
対象明度分布・色度分布メモリ16及び非抽出対象明度
分布・色度分布メモリ17に送出する。また、データを
見つけることができなかった場合は、ステップS10に
て、明度分布、色度分布の情報を画像より取得して、抽
出対象明度分布・色度分布メモリ16及び画面から取得
した、色抽出すべきでない領域の明度分布及び色度分布
を、非抽出対象明度分布・色度分布メモリ17に送出す
る(第1の実施の形態にあっては、ステップS8の判定
は行われず、常にステップS10が実行される)。
【0056】さらにステップS11において、分布形態
判定器18が、抽出対象明度分布・色度分布メモリ16
及び非抽出対象明度分布・色度分布メモリ17を参照し
て、明度、色度に関する閾値を決定し、その結果をテー
ブル作成部19に送出する。続いてステップS12に処
理が移り、テーブル作成部19は、2値化手段のテーブ
ルの作成を行う。次にステップS13において、色抽出
が行われ、抽出画dがディスプレイ装置11に表示され
る。
判定器18が、抽出対象明度分布・色度分布メモリ16
及び非抽出対象明度分布・色度分布メモリ17を参照し
て、明度、色度に関する閾値を決定し、その結果をテー
ブル作成部19に送出する。続いてステップS12に処
理が移り、テーブル作成部19は、2値化手段のテーブ
ルの作成を行う。次にステップS13において、色抽出
が行われ、抽出画dがディスプレイ装置11に表示され
る。
【0057】最後に、ステップS14において、作業者
は、抽出画を確認し、必要であればステップS15にお
いて入力装置8により閾値の値を手動で変更する。ステ
ップS14にて変更の必要がないと作業者が判断した場
合及びステップS15が終了した時点で、処理の終了と
なる。
は、抽出画を確認し、必要であればステップS15にお
いて入力装置8により閾値の値を手動で変更する。ステ
ップS14にて変更の必要がないと作業者が判断した場
合及びステップS15が終了した時点で、処理の終了と
なる。
【0058】図6は、本発明の第3の実施の形態におけ
る色抽出装置のブロック図を示す。ここで、制御装置1
5に接続された抽出対象明度分布・色度分布メモリ16
は、図7(a)に示すように、抽出すべき部位の画像の
明度分布を1次元の分布として記憶し、色度情報cx、
cyを2次元の分布として記憶する。また、非抽出対象
明度分布・色度分布メモリ17は、図7(b)に示すよ
うに、抽出すべきでない部位の画像の明度分布を1次元
の分布として記憶し、色度情報cx、cyを2次元の分
布として記憶する。分布形態判定器18は、明度情報に
関しては、上述の第1の実施の形態における分布形態判
定器と同様の判定を行い、2値化のための上下限閾値を
決定して、テーブル作成部19a〜19hに転送する。
色度情報cx、cyに関しては、抽出すべき部位の色度
情報のx成分、y成分の分布を、図8に示すように8個
の部分集合40a〜40hに分割し、テーブル作成部1
9a〜19hの分担領域を決定し、下記の表1に示され
る値を2値化のための上限閾値及び下限閾値としてテー
ブル作成部19a〜19hに転送する。テーブル作成部
19a〜19hは、それぞれ色抽出手段20a〜20h
にテーブルを作成し、色抽出手段20a〜20hが作成
した各々の抽出画は、重ね合わされて抽出画dとして出
力される。
る色抽出装置のブロック図を示す。ここで、制御装置1
5に接続された抽出対象明度分布・色度分布メモリ16
は、図7(a)に示すように、抽出すべき部位の画像の
明度分布を1次元の分布として記憶し、色度情報cx、
cyを2次元の分布として記憶する。また、非抽出対象
明度分布・色度分布メモリ17は、図7(b)に示すよ
うに、抽出すべきでない部位の画像の明度分布を1次元
の分布として記憶し、色度情報cx、cyを2次元の分
布として記憶する。分布形態判定器18は、明度情報に
関しては、上述の第1の実施の形態における分布形態判
定器と同様の判定を行い、2値化のための上下限閾値を
決定して、テーブル作成部19a〜19hに転送する。
色度情報cx、cyに関しては、抽出すべき部位の色度
情報のx成分、y成分の分布を、図8に示すように8個
の部分集合40a〜40hに分割し、テーブル作成部1
9a〜19hの分担領域を決定し、下記の表1に示され
る値を2値化のための上限閾値及び下限閾値としてテー
ブル作成部19a〜19hに転送する。テーブル作成部
19a〜19hは、それぞれ色抽出手段20a〜20h
にテーブルを作成し、色抽出手段20a〜20hが作成
した各々の抽出画は、重ね合わされて抽出画dとして出
力される。
【0059】上記のような構成の色抽出装置で、上記の
ステップS1からの処理フローで、色抽出画像を得るこ
とができる。ただし、このとき、ステップS11におけ
る閾値の判定は表1に掲げた方法により行い、閾値はテ
ーブル作成部19a〜19hに順次転送されるものとす
る。また、この実施の形態においては、ステップS2の
処理は行わず、ステップS1の終了後はステップS3に
移行する。さらに、ステップS8による判定は行わず、
ステップS10を毎回実行する。
ステップS1からの処理フローで、色抽出画像を得るこ
とができる。ただし、このとき、ステップS11におけ
る閾値の判定は表1に掲げた方法により行い、閾値はテ
ーブル作成部19a〜19hに順次転送されるものとす
る。また、この実施の形態においては、ステップS2の
処理は行わず、ステップS1の終了後はステップS3に
移行する。さらに、ステップS8による判定は行わず、
ステップS10を毎回実行する。
【0060】これによると、抽出すべき色彩が広範囲に
分布するときでも、高精度な抽出を行うことが可能とな
る。
分布するときでも、高精度な抽出を行うことが可能とな
る。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によると、色抽出す
べき部位と色抽出すべきでない部位とを同時に指定する
ことで、それぞれの色分布の分布形態より、精度のよい
2値化テーブルの設定を自動で行うことが可能となる。
このため、従来においては多大な計算量と数回の試行を
要し、したがって作業に多大な時間を要していた、色抽
出のための閾値の決定作業の時間を、大幅に短縮するこ
とが可能となる。
べき部位と色抽出すべきでない部位とを同時に指定する
ことで、それぞれの色分布の分布形態より、精度のよい
2値化テーブルの設定を自動で行うことが可能となる。
このため、従来においては多大な計算量と数回の試行を
要し、したがって作業に多大な時間を要していた、色抽
出のための閾値の決定作業の時間を、大幅に短縮するこ
とが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における色抽出装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における色抽出手段の構成例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】明度分布、色度分布の分布形態の判定に用いら
れるパターン図である。
れるパターン図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における色抽出装置
の要部の構成を示すブロック図である。
の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】色抽出テーブル作成の方法を示すフローチャー
トである。
トである。
【図6】本発明の第3の実施の形態における色抽出装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図7】色度情報xy座標の分布の一例を示す図であ
る。
る。
【図8】色度情報xy座標分布の部分集合分割方法を説
明する図である。
明する図である。
【図9】従来の色抽出装置の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図10】図9における色抽出手段の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図11】明度ヒストグラム及び色度平面図の例を示す
図である。
図である。
1 カラーCCDカメラ 3 被検査対象 5 色変換器 15 制御装置 16 抽出対象明度分布・色度分布メモリ 17 非抽出対象明度分布・色度分布メモリ 18 分布形態判定器 19 テーブル作成部 20 色抽出手段 21 位置情報データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻川 俊彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 任意の色彩を抽出する色抽出装置であっ
て、画像情報についての2値化を行う色抽出手段と、画
面上における色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部
位とを指定する手段と、前記色抽出すべき部位と色抽出
すべきでない部位との明度情報及び色度情報の分布形態
を判定する手段と、前記判定手段の判定結果を前記色抽
出手段のメモリに書き込んで、この色抽出手段による2
値化のためのテーブルを作成する手段とを備えたことを
特徴とする色抽出装置。 - 【請求項2】 任意の色彩を抽出する色抽出装置であっ
て、画像の3原色信号を取り込む画像入力手段と、前記
画像入力手段で取り込まれた画像信号を明度情報及び色
度情報に変換する変換手段と、前記明度情報及び色度情
報についての2値化を行う色抽出手段と、画面上におけ
る色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との位置
データが登録されている記憶手段と、この記憶手段に登
録された前記色抽出すべき部位及び色抽出すべきでない
部位の明度情報及び色度情報の濃度分布をそれぞれ参照
して、分布形態があらかじめ定められたパターンのどれ
に相当するかを判定し、そのパターンにおける最も抽出
あやまりの少ない2値化閾値を判定する手段と、前記判
定手段の判定結果を前記色抽出手段のメモリに書き込ん
で、この色抽出手段による2値化のためのテーブルを作
成する手段とを備えたことを特徴とする色抽出装置。 - 【請求項3】 色抽出対象となる対象物に関するデータ
が記憶されている対象物情報記憶手段と、対象物の色分
布に関するデータが登録されている色分布データ記憶手
段とを備え、テーブル作成手段は、前記対象物の色分布
に関するデータを参照することにより画像情報の2値化
のためのテーブルを作成可能であることを特徴とする請
求項2記載の色抽出装置。 - 【請求項4】 任意の色彩を抽出する色抽出装置であっ
て、画像情報についての2値化を行う複数の色抽出手段
と、画面上における色抽出すべき部位と色抽出すべきで
ない部位とを指定する手段と、前記色抽出すべき部位と
色抽出すべきでない部位との明度情報と色度情報の濃度
分布とを参照して、明度情報についての分布形態があら
かじめ定められたパターンのどれに相当するかを判定
し、そのパターンにおける最も抽出あやまりの少ない2
値化閾値を判定するとともに、色度情報の濃度分布を複
数の部分集合に分け、それぞれの部分集合ごとに分布形
態があらかじめ定められたパターンのどれに相当するか
を判定し、そのパターンにおける最も抽出あやまりの少
ない2値化閾値を判定する手段と、前記判定手段による
明度情報についての判定結果と各部分集合ごとの判定結
果とを前記複数の色抽出手段のメモリに書き込んで、こ
れらの色抽出手段による2値化のためのテーブルを作成
する手段とを備えたことを特徴とする色抽出装置。 - 【請求項5】 任意の色彩を抽出する色抽出装置であっ
て、画像の3原色信号を取り込む画像入力手段と、前記
画像入力手段で取り込まれた画像信号を明度情報及び色
度情報に変換する変換手段と、前記明度情報及び色度情
報についての2値化を行う色抽出手段と、画面上におけ
る色抽出すべき部位と色抽出すべきでない部位との位置
データが登録されている記憶手段と、この記憶手段に登
録された前記色抽出すべき部位及び色抽出すべきでない
部位の明度情報と色度情報の濃度分布とを参照して、明
度情報についての分布形態があらかじめ定められたパタ
ーンのどれに相当するかを判定し、そのパターンにおけ
る最も抽出あやまりの少ない2値化閾値を判定するとと
もに、色度情報の濃度分布を複数の部分集合に分け、そ
れぞれの部分集合ごとに分布形態があらかじめ定められ
たパターンのどれに相当するかを判定し、そのパターン
における最も抽出あやまりの少ない2値化閾値を判定す
る手段と、前記判定手段による明度情報についての判定
結果と各部分集合ごとの判定結果とを前記複数の色抽出
手段のメモリに書き込んで、これらの色抽出手段による
2値化のためのテーブルを作成する手段とを備えたこと
を特徴とする色抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9014417A JPH10214341A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 色抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9014417A JPH10214341A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 色抽出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10214341A true JPH10214341A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11860454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9014417A Pending JPH10214341A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 色抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10214341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001216507A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-10 | Keyence Corp | 画像処理方法、画像処理装置及び記録媒体 |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP9014417A patent/JPH10214341A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001216507A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-10 | Keyence Corp | 画像処理方法、画像処理装置及び記録媒体 |
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