JPH10214234A - Icカード - Google Patents
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- JPH10214234A JPH10214234A JP9015466A JP1546697A JPH10214234A JP H10214234 A JPH10214234 A JP H10214234A JP 9015466 A JP9015466 A JP 9015466A JP 1546697 A JP1546697 A JP 1546697A JP H10214234 A JPH10214234 A JP H10214234A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ICカードの分解によるデータの盗聴行為あ
るいは不正な解読行為を検知し、さらにはデータの盗聴
を防止すること。 【解決手段】 一作用端がICカードの内部構造体を覆
う上部カバーおよび底面カバーの少なくとも一方に電気
的または機械的または光学的または電磁的に結合し、上
部カバーまたは底面カバーの一部が内部構造体から剥離
された状態になった時に、他作用端との電気的または機
械的または光学的または電磁的結合関係が非定常状態に
遷移し、カバー開信号を出力するスイッチ手段を設け
る。さらに、前記スイッチ手段からのカバー開信号を受
け、非公開としておくべきデータを一括消去または特定
の値に書き替える手段を設ける。
るいは不正な解読行為を検知し、さらにはデータの盗聴
を防止すること。 【解決手段】 一作用端がICカードの内部構造体を覆
う上部カバーおよび底面カバーの少なくとも一方に電気
的または機械的または光学的または電磁的に結合し、上
部カバーまたは底面カバーの一部が内部構造体から剥離
された状態になった時に、他作用端との電気的または機
械的または光学的または電磁的結合関係が非定常状態に
遷移し、カバー開信号を出力するスイッチ手段を設け
る。さらに、前記スイッチ手段からのカバー開信号を受
け、非公開としておくべきデータを一括消去または特定
の値に書き替える手段を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のデータを電
子的に格納するICカードに関する。
子的に格納するICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】名刺サイズの長方形のプラスティックカ
ードにマイクロプロセッサやメモリ等のLSIを埋め込
んで構成されたICカードが知られている。
ードにマイクロプロセッサやメモリ等のLSIを埋め込
んで構成されたICカードが知られている。
【0003】このICカードは、銀行取引用のキャッシ
ュカードやクレジットカード、あるいは各種のセキュリ
ティシステムの認証用カードとして使用される。
ュカードやクレジットカード、あるいは各種のセキュリ
ティシステムの認証用カードとして使用される。
【0004】図22は、この種のICカードの構造の一
例を示す分解斜視図であり、モールドされたプラスティ
ック本体221と、上部カバー222および底部カバー
223とから構成され、プラスティック本体221の内
部に回路基板224が取り付けられている。回路基板2
24には、メモリやマイクロプロセッサ等のLSI22
6〜228が実装され、回路基板224の一端に設けた
入出力端子225を通じて外部機器との間でデータの送
受信を行うように成っている。
例を示す分解斜視図であり、モールドされたプラスティ
ック本体221と、上部カバー222および底部カバー
223とから構成され、プラスティック本体221の内
部に回路基板224が取り付けられている。回路基板2
24には、メモリやマイクロプロセッサ等のLSI22
6〜228が実装され、回路基板224の一端に設けた
入出力端子225を通じて外部機器との間でデータの送
受信を行うように成っている。
【0005】ここで、入出力端子225としては、機械
的な接合によるコンタクト型の他に、光結合、電磁結
合、容量結合、マイクロ波結合などの非接触型の入出力
端子が知られている。
的な接合によるコンタクト型の他に、光結合、電磁結
合、容量結合、マイクロ波結合などの非接触型の入出力
端子が知られている。
【0006】図23は、従来におけるICカードの他の
例を示す分解斜視図であり、上面フィルム231、基板
232、上部樹脂シート233、下部樹脂シート23
4、裏面フィルム235とから構成され、基板232に
メモリやマイクロプロセッサ等のLSI236が実装さ
れる。この基板232は、上部樹脂シート233の開口
部238に収容される。そして、基板232の一部に
は、端子237が設けられ、上面フィルム231の開口
部239を通じてデータの入出力が可能なようになって
いる。
例を示す分解斜視図であり、上面フィルム231、基板
232、上部樹脂シート233、下部樹脂シート23
4、裏面フィルム235とから構成され、基板232に
メモリやマイクロプロセッサ等のLSI236が実装さ
れる。この基板232は、上部樹脂シート233の開口
部238に収容される。そして、基板232の一部に
は、端子237が設けられ、上面フィルム231の開口
部239を通じてデータの入出力が可能なようになって
いる。
【0007】従って、いずれのICカードもLSIを実
装した回路基板を上面および裏面から挾み込んだサンド
イッチ構造になっていることが構造上の特徴である。
装した回路基板を上面および裏面から挾み込んだサンド
イッチ構造になっていることが構造上の特徴である。
【0008】ところで、このような構造のICカードに
格納されているデータの複写または移転は、通常、当該
ICカードの正当な保持者の意志によることを前提にし
ており、正当な保持者以外の第3者による不正使用行為
に対して内部データを保護する必要がある。
格納されているデータの複写または移転は、通常、当該
ICカードの正当な保持者の意志によることを前提にし
ており、正当な保持者以外の第3者による不正使用行為
に対して内部データを保護する必要がある。
【0009】そこで、従来にあっては、ICカードの使
用時には、使用者が当該ICカードの正当な保持者であ
ることの証明として、正当な保持者しか知らないはずの
パスワードを求めたりしている。
用時には、使用者が当該ICカードの正当な保持者であ
ることの証明として、正当な保持者しか知らないはずの
パスワードを求めたりしている。
【0010】また、データに秘密性がある場合等は、第
3者にそのデータの解読ができないように、データを暗
号化している。
3者にそのデータの解読ができないように、データを暗
号化している。
【0011】さらに、データ移転時に傍受されても被害
が発生しないよう、移転先の公開鍵を用いて移転データ
の暗号化を行い、移転データを受取った移転先では移転
先の秘密鍵を用いて暗号化された移転データの暗号を解
除する。このような公開鍵および秘密鍵を用いると、デ
ータの移転途中において、移転データが第3者に傍受さ
れても、傍受した第3者はこの移転データを解読するこ
とができない。
が発生しないよう、移転先の公開鍵を用いて移転データ
の暗号化を行い、移転データを受取った移転先では移転
先の秘密鍵を用いて暗号化された移転データの暗号を解
除する。このような公開鍵および秘密鍵を用いると、デ
ータの移転途中において、移転データが第3者に傍受さ
れても、傍受した第3者はこの移転データを解読するこ
とができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記いずれの
データ保護技術も、通常の利用者が通常の利用を想定し
た場合の保護技術である。
データ保護技術も、通常の利用者が通常の利用を想定し
た場合の保護技術である。
【0013】一般に、ICカードに格納された論理やデ
ータはICカードを分解し、特別な測定機で検査するこ
とによって知ることができる。このことにより、論理及
びデータ内容が判明すれば、同一種類の他のICカード
に対し、知り得た論理やデータを書込み、不正なICカ
ードを作成することができる。
ータはICカードを分解し、特別な測定機で検査するこ
とによって知ることができる。このことにより、論理及
びデータ内容が判明すれば、同一種類の他のICカード
に対し、知り得た論理やデータを書込み、不正なICカ
ードを作成することができる。
【0014】ここで、データとして電子マネーを格納し
ているICカードである電子マネーカードを想定する。
ているICカードである電子マネーカードを想定する。
【0015】この場合、電子マネーカードに格納されて
いて電子マネーを操作する電子マネー操作プログラム
は、電子マネーの移転時には、移転対象の電子マネーに
対して移転先の公開鍵により暗号化して移転することに
より、電子マネーを保護している。さらに、移転後は移
転した電子マネーの額に相当する額を移転元の電子マネ
ーの額から減じることによって、電子マネーの複写を防
いでいる。さらに、電子マネーは、電子マネー操作プロ
グラム以外のプログラムからはアクセスできないように
している。
いて電子マネーを操作する電子マネー操作プログラム
は、電子マネーの移転時には、移転対象の電子マネーに
対して移転先の公開鍵により暗号化して移転することに
より、電子マネーを保護している。さらに、移転後は移
転した電子マネーの額に相当する額を移転元の電子マネ
ーの額から減じることによって、電子マネーの複写を防
いでいる。さらに、電子マネーは、電子マネー操作プロ
グラム以外のプログラムからはアクセスできないように
している。
【0016】しかし、電子マネーカードを分解し、特別
の測定機により検査することによって知り得た電子マネ
ーデータが、同一種類の他の電子マネーカードに書込ま
れた場合、書込まれた電子マネーデータは例え暗号化さ
れていても、あるいは意味的に解読不能であっても、書
込まれた電子マネーデータそのものは正当なデータであ
ると電子マネー操作プログラムにみなされる。したがっ
て、このような手段によるデータの複写に対しては、上
記従来技術は無防備である。
の測定機により検査することによって知り得た電子マネ
ーデータが、同一種類の他の電子マネーカードに書込ま
れた場合、書込まれた電子マネーデータは例え暗号化さ
れていても、あるいは意味的に解読不能であっても、書
込まれた電子マネーデータそのものは正当なデータであ
ると電子マネー操作プログラムにみなされる。したがっ
て、このような手段によるデータの複写に対しては、上
記従来技術は無防備である。
【0017】本発明の第1の目的は、ICカードの分解
によるデータの盗聴行為あるいは不正な解読行為を検知
することができるICカードを提供することにある。
によるデータの盗聴行為あるいは不正な解読行為を検知
することができるICカードを提供することにある。
【0018】本発明の第2の目的は、ICカードの分解
によるデータの盗聴行為あるいは不正な解読行為を検知
し、データの盗聴を防止することができるICカードを
提供することにある。
によるデータの盗聴行為あるいは不正な解読行為を検知
し、データの盗聴を防止することができるICカードを
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、一作用端がICカードの内部構造
体を覆う上部カバーおよび底面カバーの少なくとも一方
に電気的または機械的または光学的または音響的に結合
し、上部カバーまたは底面カバーの一部が内部構造体か
ら剥離された状態になった時に、他作用端との電気的ま
たは機械的または光学的または音響的結合関係が非定常
状態に遷移し、カバー開信号を出力するスイッチ手段を
設けたことを特徴とするものである。
るために、本発明は、一作用端がICカードの内部構造
体を覆う上部カバーおよび底面カバーの少なくとも一方
に電気的または機械的または光学的または音響的に結合
し、上部カバーまたは底面カバーの一部が内部構造体か
ら剥離された状態になった時に、他作用端との電気的ま
たは機械的または光学的または音響的結合関係が非定常
状態に遷移し、カバー開信号を出力するスイッチ手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0020】また、上記第2の目的を達成するために、
前記スイッチ手段からのカバー開信号を受け、非公開と
しておくべきデータを一括消去または特定の値に書き替
える手段を設けたことを特徴とするものである。
前記スイッチ手段からのカバー開信号を受け、非公開と
しておくべきデータを一括消去または特定の値に書き替
える手段を設けたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0022】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明を適用したICカードの第1の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード100は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体101を備え、この内部構造体10
1を上部カバー102および底面カバー103でサンド
イッチ構造に覆って構成されている。なお、上部カバー
102および底面カバー103は、絶縁性材料で構成さ
れている。
明を適用したICカードの第1の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード100は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体101を備え、この内部構造体10
1を上部カバー102および底面カバー103でサンド
イッチ構造に覆って構成されている。なお、上部カバー
102および底面カバー103は、絶縁性材料で構成さ
れている。
【0023】本実施形態においては、上部カバー102
または底面カバー103が剥離されたことを検知するた
めに、上部カバー102および底面カバー103の裏面
周縁部に導電シート104,105が接合されている。
また、側壁内側には、先端部がICカード厚み方向に変
位する導電シート110,111,112,113が接
合されている。
または底面カバー103が剥離されたことを検知するた
めに、上部カバー102および底面カバー103の裏面
周縁部に導電シート104,105が接合されている。
また、側壁内側には、先端部がICカード厚み方向に変
位する導電シート110,111,112,113が接
合されている。
【0024】この導電シート110,111,112,
113の先端部は、上部カバー102および底面カバー
103を閉じて内部構造体101を熱溶融性樹脂等によ
って封止した状態では、上部カバー102および底面カ
バー103の裏面側に突出した突起106〜109によ
ってICカード厚み方向に押圧される構造になってい
る。
113の先端部は、上部カバー102および底面カバー
103を閉じて内部構造体101を熱溶融性樹脂等によ
って封止した状態では、上部カバー102および底面カ
バー103の裏面側に突出した突起106〜109によ
ってICカード厚み方向に押圧される構造になってい
る。
【0025】しかし、図1(b)に示すように、例えば
上部カバー102の一端が鋭利な刃物や工具等によって
剥離された状態になった場合、突起106によって押圧
されていた導電シート110の先端部114は上部カバ
ー方向に変位し、上部カバー102の裏面の導電シート
104に電気的に接触する構造になっている。
上部カバー102の一端が鋭利な刃物や工具等によって
剥離された状態になった場合、突起106によって押圧
されていた導電シート110の先端部114は上部カバ
ー方向に変位し、上部カバー102の裏面の導電シート
104に電気的に接触する構造になっている。
【0026】すなわち、本実施形態における導電シート
110,111,112,113の先端部は対向する突
起106〜109によって押圧されている状態では開状
態、押圧されていない状態では閉状態となるスイッチの
可動接点に相当し、導電シート104,105は固定接
点に相当する。
110,111,112,113の先端部は対向する突
起106〜109によって押圧されている状態では開状
態、押圧されていない状態では閉状態となるスイッチの
可動接点に相当し、導電シート104,105は固定接
点に相当する。
【0027】ここで、導電シート110〜113、10
4,105は、内部構造体101に図示しない導線で電
気的に接続されている。また、突起106〜109は、
ICカード100の各カバー102,103の4隅に形
成されている。従って、この実施形態にあっては、上部
カバー102が剥離されたことを検知する4個のスイッ
チと、底面カバー103が剥離されたことを検知する4
個のスイッチの合計8個のスイッチから成るカバー開ス
イッチ群が設けられていることになり、そのカバー開ス
イッチ群115の等価回路は図2に示すように8個の接
点が並列接続されたものとなる。
4,105は、内部構造体101に図示しない導線で電
気的に接続されている。また、突起106〜109は、
ICカード100の各カバー102,103の4隅に形
成されている。従って、この実施形態にあっては、上部
カバー102が剥離されたことを検知する4個のスイッ
チと、底面カバー103が剥離されたことを検知する4
個のスイッチの合計8個のスイッチから成るカバー開ス
イッチ群が設けられていることになり、そのカバー開ス
イッチ群115の等価回路は図2に示すように8個の接
点が並列接続されたものとなる。
【0028】従って、本実施形態にあっては、内部構造
体101に実装されているLSIやメモリの中のデータ
を盗聴するなどの目的で、内部構造体101を露出させ
るべく上部カバー102および底面カバー103のいず
れかを剥離した場合、剥離した部位のスイッチが閉じた
状態になり、そのスイッチの出力信号が内部構造体10
1に入力される。
体101に実装されているLSIやメモリの中のデータ
を盗聴するなどの目的で、内部構造体101を露出させ
るべく上部カバー102および底面カバー103のいず
れかを剥離した場合、剥離した部位のスイッチが閉じた
状態になり、そのスイッチの出力信号が内部構造体10
1に入力される。
【0029】内部構造体101の内部では、カバー開ス
イッチ群115からのカバー開信号を受け、非公開とし
ておくべきデータを一括消去または特定の値に書き替え
る。
イッチ群115からのカバー開信号を受け、非公開とし
ておくべきデータを一括消去または特定の値に書き替え
る。
【0030】図2は、カバー開スイッチ群115からの
カバー開信号を受け、非公開としておくべきデータを一
括消去する手段の回路構成を示すブロック図であり、破
線で囲む部分が一括消去回路である。
カバー開信号を受け、非公開としておくべきデータを一
括消去する手段の回路構成を示すブロック図であり、破
線で囲む部分が一括消去回路である。
【0031】この一括消去回路201は、カバー開スイ
ッチ群115からのカバー開信号を受け、EEPROM
(電気的に書替え可能な不揮発性メモリ)202に対し
て初期値(例えば“1”または“0”)を書き込んで一
括消去するためのデータ信号を発生するデータ信号発生
回路2011と、一括消去のためのアドレス信号を発生
するアドレス信号発生回路2012と、マイクロプロセ
ッサ(CPU)203に対してアドレスバス204,デ
ータバス205の開放要求を送出すると共に、EEPR
OM202に対してチップイネーブル信号を与えて読み
書き可能な状態にし、さらにデータバス205との間で
のデータ信号の入出力を可能にするアウトプットイネー
ブル信号を送出する制御信号発生回路2013と、EE
PROM202の全てのアドレスに初期値を書き込むた
めの高電圧Vppを電池2015の出力電圧を昇圧して
出力する昇圧回路2014とから構成されている。
ッチ群115からのカバー開信号を受け、EEPROM
(電気的に書替え可能な不揮発性メモリ)202に対し
て初期値(例えば“1”または“0”)を書き込んで一
括消去するためのデータ信号を発生するデータ信号発生
回路2011と、一括消去のためのアドレス信号を発生
するアドレス信号発生回路2012と、マイクロプロセ
ッサ(CPU)203に対してアドレスバス204,デ
ータバス205の開放要求を送出すると共に、EEPR
OM202に対してチップイネーブル信号を与えて読み
書き可能な状態にし、さらにデータバス205との間で
のデータ信号の入出力を可能にするアウトプットイネー
ブル信号を送出する制御信号発生回路2013と、EE
PROM202の全てのアドレスに初期値を書き込むた
めの高電圧Vppを電池2015の出力電圧を昇圧して
出力する昇圧回路2014とから構成されている。
【0032】なお、電池2015は、マイクロプロセッ
サ(CPU)203の動作用に内蔵されているものであ
るが、この内蔵電池を兼用できない場合は、独自の電池
を実装することになる。また、昇圧回路を既に実装した
ICカードにあっては、昇圧回路2014を新たに設け
る必要はなく、一括消去のデータとタイミング信号のみ
与えればよい。
サ(CPU)203の動作用に内蔵されているものであ
るが、この内蔵電池を兼用できない場合は、独自の電池
を実装することになる。また、昇圧回路を既に実装した
ICカードにあっては、昇圧回路2014を新たに設け
る必要はなく、一括消去のデータとタイミング信号のみ
与えればよい。
【0033】また、カバー開スイッチ群115は、一端
が電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗2016およ
びコンデンサ2017に接続され、8個のスイッチのう
ちいずれかが閉じた状態になると、抵抗2016の両端
に論理“1”の信号が現れ、データ信号発生回路201
1等に入力される。なお、コンデンサ2017は、ノイ
ズ除去用である。
が電源電圧Vccに接続され、他端が抵抗2016およ
びコンデンサ2017に接続され、8個のスイッチのう
ちいずれかが閉じた状態になると、抵抗2016の両端
に論理“1”の信号が現れ、データ信号発生回路201
1等に入力される。なお、コンデンサ2017は、ノイ
ズ除去用である。
【0034】従って、図1で示したような構成のカバー
開スイッチ群115を設け、かつ図2に示したような構
成の一括消去回路201を設けたICカードによれば、
内部構造体101に実装されているLSIやメモリの中
のデータを盗聴するなどの目的で、内部構造体101を
露出させるべく上部カバー102および底面カバー10
3のいずれかを剥離した場合、剥離した部位のスイッチ
が閉じた状態になり、上部カバー102または底面カバ
ー103を剥離して内部データを盗聴しようとする不正
行為を直ちに検知し、必要な対応をすることが可能にな
る。
開スイッチ群115を設け、かつ図2に示したような構
成の一括消去回路201を設けたICカードによれば、
内部構造体101に実装されているLSIやメモリの中
のデータを盗聴するなどの目的で、内部構造体101を
露出させるべく上部カバー102および底面カバー10
3のいずれかを剥離した場合、剥離した部位のスイッチ
が閉じた状態になり、上部カバー102または底面カバ
ー103を剥離して内部データを盗聴しようとする不正
行為を直ちに検知し、必要な対応をすることが可能にな
る。
【0035】また、前記スイッチの出力信号が内部構造
体101に入力され、EEPROM202に書き込まれ
ている暗号アルゴリズムや秘密鍵、個人認証鍵、電子マ
ネーデータ等が上部カバー102および底面カバー10
3のいずれかを剥離した時点で一括消去回路201によ
って一括消去される。これによって、これらのデータの
盗聴を防止することができる。
体101に入力され、EEPROM202に書き込まれ
ている暗号アルゴリズムや秘密鍵、個人認証鍵、電子マ
ネーデータ等が上部カバー102および底面カバー10
3のいずれかを剥離した時点で一括消去回路201によ
って一括消去される。これによって、これらのデータの
盗聴を防止することができる。
【0036】また、図1で示したような構成のICカー
ドにおいては、カバー開スイッチ群115を構成する導
電シートが内部構造体101を覆うようになっているた
め、EMI(電磁干渉)遮蔽効果も期待することができ
る。
ドにおいては、カバー開スイッチ群115を構成する導
電シートが内部構造体101を覆うようになっているた
め、EMI(電磁干渉)遮蔽効果も期待することができ
る。
【0037】なお、カバー開スイッチ群115を構成す
るスイッチは、上部カバー102および底面カバー10
3の4隅に設けた例を説明したが、1隅または中央部近
傍に1個のみでもよく、あるいはさらに増設することも
できる。また、両面のカバーにカバー開スイッチ群11
5を設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体
と一体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥
離可能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
るスイッチは、上部カバー102および底面カバー10
3の4隅に設けた例を説明したが、1隅または中央部近
傍に1個のみでもよく、あるいはさらに増設することも
できる。また、両面のカバーにカバー開スイッチ群11
5を設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体
と一体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥
離可能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
【0038】(第2の実施の形態)図3(a)は、本発
明を適用したICカードの第2の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード300は第1の
実施形態と同様に、破線で示す部位に、マイクロプロセ
ッサやメモリおよび電池を実装した内部構造体301を
備え、この内部構造体301を上部カバー302および
底面カバー303でサンドイッチ構造に覆って構成され
ている。
明を適用したICカードの第2の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード300は第1の
実施形態と同様に、破線で示す部位に、マイクロプロセ
ッサやメモリおよび電池を実装した内部構造体301を
備え、この内部構造体301を上部カバー302および
底面カバー303でサンドイッチ構造に覆って構成され
ている。
【0039】本実施形態においては、上部カバー302
または底面カバー303が剥離されたことを検知するた
めに、上部カバー302および底面カバー303の裏面
周縁部に導電シート304,305が接合されている。
また、上部カバー302および底面カバー303の導電
シート304,305に対向する位置には、電極306
〜309が設けられている。この電極306〜309
は、上部カバー302の4隅と底面カバー303の4隅
の合計8個の位置に設けられており、上部カバー302
および底面カバー303を閉じて内部構造体301を熱
溶融性樹脂等によって封止した状態では、上部カバー3
02および底面カバー303と電極306〜309とは
電気的に接触した状態になっている。
または底面カバー303が剥離されたことを検知するた
めに、上部カバー302および底面カバー303の裏面
周縁部に導電シート304,305が接合されている。
また、上部カバー302および底面カバー303の導電
シート304,305に対向する位置には、電極306
〜309が設けられている。この電極306〜309
は、上部カバー302の4隅と底面カバー303の4隅
の合計8個の位置に設けられており、上部カバー302
および底面カバー303を閉じて内部構造体301を熱
溶融性樹脂等によって封止した状態では、上部カバー3
02および底面カバー303と電極306〜309とは
電気的に接触した状態になっている。
【0040】しかし、図1(b)に示すように、例えば
上部カバー302の一端が鋭利な刃物や工具等によって
剥離された状態になった場合、導電シート304と電極
306とが非導通状態に変位する構造になっている。
上部カバー302の一端が鋭利な刃物や工具等によって
剥離された状態になった場合、導電シート304と電極
306とが非導通状態に変位する構造になっている。
【0041】すなわち、本実施形態における導電シート
304,305は上部カバー302および底面カバー3
03が正常に閉じられている状態では閉状態、剥離され
た状態では開状態となるスイッチの可動接点に相当し、
電極306〜309は固定接点に相当する。
304,305は上部カバー302および底面カバー3
03が正常に閉じられている状態では閉状態、剥離され
た状態では開状態となるスイッチの可動接点に相当し、
電極306〜309は固定接点に相当する。
【0042】ここで、電極306〜309は、内部構造
体101に導線310〜312で電気的に接続されてい
る。従って、この実施形態にあっては、上部カバー30
2が剥離されたことを検知する4個のスイッチと、底面
カバー303が剥離されたことを検知する4個のスイッ
チの合計8個のスイッチから成るカバー開スイッチ群が
設けられていることになり、そのカバー開スイッチ群4
00の等価回路は図4に示すように8個の接点が直列接
続されたものとなる。なお、図4において、401はイ
ンバータであり、カバー開スイッチ群400の出力信号
を反転して図2のデータ信号発生回路等に入力するもの
である。
体101に導線310〜312で電気的に接続されてい
る。従って、この実施形態にあっては、上部カバー30
2が剥離されたことを検知する4個のスイッチと、底面
カバー303が剥離されたことを検知する4個のスイッ
チの合計8個のスイッチから成るカバー開スイッチ群が
設けられていることになり、そのカバー開スイッチ群4
00の等価回路は図4に示すように8個の接点が直列接
続されたものとなる。なお、図4において、401はイ
ンバータであり、カバー開スイッチ群400の出力信号
を反転して図2のデータ信号発生回路等に入力するもの
である。
【0043】従って、本実施形態にあっては、内部構造
体301に実装されているLSIやメモリの中のデータ
を盗聴するなどの目的で、内部構造体301を露出させ
るべく上部カバー302および底面カバー303のいず
れかを剥離した場合、剥離した部位のスイッチが開いた
状態になり、スイッチ出力信号“0”がインバータ40
1で反転されて内部構造体101に入力される。
体301に実装されているLSIやメモリの中のデータ
を盗聴するなどの目的で、内部構造体301を露出させ
るべく上部カバー302および底面カバー303のいず
れかを剥離した場合、剥離した部位のスイッチが開いた
状態になり、スイッチ出力信号“0”がインバータ40
1で反転されて内部構造体101に入力される。
【0044】内部構造体101の内部では、インバータ
401からのカバー開信号(“0”信号)を受け、図2
で示したような一括消去回路によって非公開としておく
べきデータを一括消去または特定の値に書き替える。
401からのカバー開信号(“0”信号)を受け、図2
で示したような一括消去回路によって非公開としておく
べきデータを一括消去または特定の値に書き替える。
【0045】ここで、図5に示すように、インバータ4
01からのカバー開信号(“0”信号)を昇圧回路20
14に入力し、上部カバー302および底面カバー30
3のいずれかが剥離された時点で高電圧Vppを発生さ
せ、この高電圧Vppを逆流防止用のダイオード501
を通じてEEPROM202の電源端子(Vcc)に印
加することにより、EEPROM202の機能を破壊す
るようにしてもよい。但し、破壊状態が一様でないの
で、図2のように一括消去または特定データを書き込む
構成の方が確実性がある。
01からのカバー開信号(“0”信号)を昇圧回路20
14に入力し、上部カバー302および底面カバー30
3のいずれかが剥離された時点で高電圧Vppを発生さ
せ、この高電圧Vppを逆流防止用のダイオード501
を通じてEEPROM202の電源端子(Vcc)に印
加することにより、EEPROM202の機能を破壊す
るようにしてもよい。但し、破壊状態が一様でないの
で、図2のように一括消去または特定データを書き込む
構成の方が確実性がある。
【0046】このように本実施形態においても、第1の
実施形態と同様の効果を得ることができる。
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】(第3の実施の形態)図6(a)は、本発
明を適用したICカードの第3の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード600は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体601を備え、この内部構造体60
1を上部カバー602および底面カバー603でサンド
イッチ構造に覆って構成されている。なお、上部カバー
602および底面カバー603は、絶縁性材料で構成さ
れている。
明を適用したICカードの第3の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード600は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体601を備え、この内部構造体60
1を上部カバー602および底面カバー603でサンド
イッチ構造に覆って構成されている。なお、上部カバー
602および底面カバー603は、絶縁性材料で構成さ
れている。
【0048】本実施形態においては、上部カバー602
または底面カバー603が剥離されたことを検知するた
めに、上部カバー602および底面カバー603の裏面
周縁部と内部構造体602との間に、導電シート60
4,605が接合されている。また、側壁内側にも導電
シート610,611,612,613が接合されてい
る。
または底面カバー603が剥離されたことを検知するた
めに、上部カバー602および底面カバー603の裏面
周縁部と内部構造体602との間に、導電シート60
4,605が接合されている。また、側壁内側にも導電
シート610,611,612,613が接合されてい
る。
【0049】導電シート610,613の一端部は、上
部カバー602側に折れ曲がっている。そして、導電シ
ート604の端部の折れ曲がり部と対向し、上部カバー
602を閉じて内部構造体601を熱溶融性樹脂等によ
って封止した状態では、上部カバー602の裏面側に突
出した絶縁性材料の突起606,609によって電気的
に非接触状態に保持される構造になっている。
部カバー602側に折れ曲がっている。そして、導電シ
ート604の端部の折れ曲がり部と対向し、上部カバー
602を閉じて内部構造体601を熱溶融性樹脂等によ
って封止した状態では、上部カバー602の裏面側に突
出した絶縁性材料の突起606,609によって電気的
に非接触状態に保持される構造になっている。
【0050】同様に、導電シート611,612の一端
部は、底面カバー603側に折れ曲がっている。そし
て、導電シート605の端部の折れ曲がり部と対向し、
底面カバー603を閉じて内部構造体601を熱溶融性
樹脂等によって封止した状態では、底面カバー603の
裏面側に突出した絶縁性材料の突起607,608によ
って電気的に非接触状態に保持される構造になってい
る。
部は、底面カバー603側に折れ曲がっている。そし
て、導電シート605の端部の折れ曲がり部と対向し、
底面カバー603を閉じて内部構造体601を熱溶融性
樹脂等によって封止した状態では、底面カバー603の
裏面側に突出した絶縁性材料の突起607,608によ
って電気的に非接触状態に保持される構造になってい
る。
【0051】しかし、図6(b)に示すように、例えば
上部カバー602の一端が鋭利な刃物や工具等によって
剥離された状態になった場合、突起606によって非接
触状態に保持されていた導電シート610の折れ曲がり
部と導電シート604の端部の折れ曲がり部とは、突起
606が介在しなくなるために電気的に接触する構造に
なっている。
上部カバー602の一端が鋭利な刃物や工具等によって
剥離された状態になった場合、突起606によって非接
触状態に保持されていた導電シート610の折れ曲がり
部と導電シート604の端部の折れ曲がり部とは、突起
606が介在しなくなるために電気的に接触する構造に
なっている。
【0052】すなわち、本実施形態における導電シート
610,611,612,613の折れ曲がり部は導電
シート604,605の端部折れ曲がり部との間に突起
606〜609が介在している定常時では開状態、介在
していない状態では閉状態となるスイッチの可動接点に
相当する。
610,611,612,613の折れ曲がり部は導電
シート604,605の端部折れ曲がり部との間に突起
606〜609が介在している定常時では開状態、介在
していない状態では閉状態となるスイッチの可動接点に
相当する。
【0053】導電シート610〜613、604,60
5は、内部構造体601に対し図示しない導線で電気的
に接続されてれいる。また、突起606〜609は、I
Cカード600の各カバー602,603の4隅に形成
されている。従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー602が剥離されたことを検知する4個のスイッチ
と、底面カバー603が剥離されたことを検知する4個
のスイッチの合計8個のスイッチから成るカバー開スイ
ッチ群が設けられていることになり、そのカバー開スイ
ッチ群115の等価回路は図2に示したように8個の接
点が並列接続されたものとなる。
5は、内部構造体601に対し図示しない導線で電気的
に接続されてれいる。また、突起606〜609は、I
Cカード600の各カバー602,603の4隅に形成
されている。従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー602が剥離されたことを検知する4個のスイッチ
と、底面カバー603が剥離されたことを検知する4個
のスイッチの合計8個のスイッチから成るカバー開スイ
ッチ群が設けられていることになり、そのカバー開スイ
ッチ群115の等価回路は図2に示したように8個の接
点が並列接続されたものとなる。
【0054】従って、本実施形態にあっては、前述の第
1の実施形態と同様、内部構造体601に実装されてい
るLSIやメモリの中のデータを盗聴するなどの目的
で、内部構造体601を露出させるべく上部カバー60
2および底面カバー603のいずれかを剥離した場合、
剥離した部位のスイッチが閉じた状態になり、そのスイ
ッチの出力信号が内部構造体601に入力される。
1の実施形態と同様、内部構造体601に実装されてい
るLSIやメモリの中のデータを盗聴するなどの目的
で、内部構造体601を露出させるべく上部カバー60
2および底面カバー603のいずれかを剥離した場合、
剥離した部位のスイッチが閉じた状態になり、そのスイ
ッチの出力信号が内部構造体601に入力される。
【0055】内部構造体601の内部では、カバー開ス
イッチ群115からのカバー開信号を受け、図2に示し
た構成の回路により、非公開としておくべきデータを一
括消去または特定の値に書き替える。
イッチ群115からのカバー開信号を受け、図2に示し
た構成の回路により、非公開としておくべきデータを一
括消去または特定の値に書き替える。
【0056】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0057】なお、カバー開スイッチ群115を構成す
るスイッチは、上部カバー602および底面カバー60
3の4隅に設けた例を説明したが、1隅または中央部近
傍に1個のみでもよく、あるいはさらに増設することも
できる。また、両面のカバーにカバー開スイッチ群61
5の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバー
が内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されてい
る場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うま
でもない。
るスイッチは、上部カバー602および底面カバー60
3の4隅に設けた例を説明したが、1隅または中央部近
傍に1個のみでもよく、あるいはさらに増設することも
できる。また、両面のカバーにカバー開スイッチ群61
5の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバー
が内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されてい
る場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うま
でもない。
【0058】(第4の実施の形態)図7(a)は、本発
明を適用したICカードの第4の実施形態を示す断面構
成図であり、図6の実施形態と異なる点は、上部カバー
602および底面カバー603の裏面側に設けた突起6
06〜609の先端部614〜617を導電性材料で構
成し、例えば、図7(b)に示すように上部カバー60
2を剥離した場合には、突起606が剥離方向に移動し
ている途中で先端部614により導電シート610と導
電シート604とが電気的に接触する構造にしたことで
ある。
明を適用したICカードの第4の実施形態を示す断面構
成図であり、図6の実施形態と異なる点は、上部カバー
602および底面カバー603の裏面側に設けた突起6
06〜609の先端部614〜617を導電性材料で構
成し、例えば、図7(b)に示すように上部カバー60
2を剥離した場合には、突起606が剥離方向に移動し
ている途中で先端部614により導電シート610と導
電シート604とが電気的に接触する構造にしたことで
ある。
【0059】これにより、上部カバー602および底面
カバー603を僅かでも剥離した場合は、データの保護
動作が起動し、EEPROM中のデータが盗聴されるの
を防止することができる。
カバー603を僅かでも剥離した場合は、データの保護
動作が起動し、EEPROM中のデータが盗聴されるの
を防止することができる。
【0060】なお、その他の構造は図6と同様であるた
め、説明は省略する。
め、説明は省略する。
【0061】(第5の実施の形態)図8(a)は、本発
明を適用したICカードの第5の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード800は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体801を備え、この内部構造体80
1を上部カバー802および底面カバー(図示せず)で
サンドイッチ構造に覆って構成されている。なお、本実
施形態においては、上部カバー側の構成と底面カバー側
の構成とは同一であるため、上部カバー側の構成のみを
図示し、底面カバー側の構成は省略している。
明を適用したICカードの第5の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード800は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体801を備え、この内部構造体80
1を上部カバー802および底面カバー(図示せず)で
サンドイッチ構造に覆って構成されている。なお、本実
施形態においては、上部カバー側の構成と底面カバー側
の構成とは同一であるため、上部カバー側の構成のみを
図示し、底面カバー側の構成は省略している。
【0062】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
802の裏面側に突出した突起803,804を設ける
と共に、この突起803,804にそれぞれ対応したス
イッチ805,806を設け、さらに、このスイッチ8
05,806の可動接点と支点807,808との間に
糸809,810を張設し、上部カバー802を閉じて
内部構造体801を熱溶融性樹脂等によって封止した状
態では、上部カバー802の裏面側に突出した突起80
3,804によって糸809,810がスプリング81
1,812の付勢力に抗して内部構造体801側に押し
込まれることにより、スイッチ805,806の可動接
点がICカード側壁方向に引っ張られ、可動接点C2と
固定接点C1とが離れる構造にしたことである。
802の裏面側に突出した突起803,804を設ける
と共に、この突起803,804にそれぞれ対応したス
イッチ805,806を設け、さらに、このスイッチ8
05,806の可動接点と支点807,808との間に
糸809,810を張設し、上部カバー802を閉じて
内部構造体801を熱溶融性樹脂等によって封止した状
態では、上部カバー802の裏面側に突出した突起80
3,804によって糸809,810がスプリング81
1,812の付勢力に抗して内部構造体801側に押し
込まれることにより、スイッチ805,806の可動接
点がICカード側壁方向に引っ張られ、可動接点C2と
固定接点C1とが離れる構造にしたことである。
【0063】一方、図8(b)に示すように、例えば上
部カバー802の一端が鋭利な刃物や工具等によって剥
離された状態になった場合、突起803によって非接触
状態に保持されていたスイッチ805の可動接点C2と
固定接点C1は、糸809が緩み、スプリング811の
固定接点方向への付勢力によって接触する構造になって
いる。
部カバー802の一端が鋭利な刃物や工具等によって剥
離された状態になった場合、突起803によって非接触
状態に保持されていたスイッチ805の可動接点C2と
固定接点C1は、糸809が緩み、スプリング811の
固定接点方向への付勢力によって接触する構造になって
いる。
【0064】従って、この実施形態にあっては、第1の
実施形態と同様に、上部カバー802が剥離されたこと
を検知する4個のスイッチと、底面カバー(図示せず)
が剥離されたことを検知する4個のスイッチの合計8個
のスイッチから成るカバー開スイッチ群が設けられてい
ることになり、そのカバー開スイッチ群115の等価回
路は図2に示したように8個の接点が並列接続されたも
のとなる。
実施形態と同様に、上部カバー802が剥離されたこと
を検知する4個のスイッチと、底面カバー(図示せず)
が剥離されたことを検知する4個のスイッチの合計8個
のスイッチから成るカバー開スイッチ群が設けられてい
ることになり、そのカバー開スイッチ群115の等価回
路は図2に示したように8個の接点が並列接続されたも
のとなる。
【0065】従って、本実施形態にあっては、前述の第
1の実施形態と同様、内部構造体801に実装されてい
るLSIやメモリの中のデータを盗聴するなどの目的
で、内部構造体801を露出させるべく上部カバー80
2および底面カバー(図示せず)のいずれかを剥離した
場合、剥離した部位のスイッチが閉じた状態になり、そ
のスイッチの出力信号が内部構造体801に入力され
る。
1の実施形態と同様、内部構造体801に実装されてい
るLSIやメモリの中のデータを盗聴するなどの目的
で、内部構造体801を露出させるべく上部カバー80
2および底面カバー(図示せず)のいずれかを剥離した
場合、剥離した部位のスイッチが閉じた状態になり、そ
のスイッチの出力信号が内部構造体801に入力され
る。
【0066】内部構造体801の内部では、カバー開ス
イッチ群からのカバー開信号を受け、図2に示した構成
の回路により、非公開としておくべきデータを一括消去
または特定の値に書き替える。
イッチ群からのカバー開信号を受け、図2に示した構成
の回路により、非公開としておくべきデータを一括消去
または特定の値に書き替える。
【0067】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0068】なお、カバー開スイッチ群を構成するスイ
ッチは、上部カバー802および底面カバーの4隅に設
ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個のみ
でもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
ッチは、上部カバー802および底面カバーの4隅に設
ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個のみ
でもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
【0069】(第6の実施の形態)図9(a)は、本発
明を適用したICカードの第6の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード900は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体901を備え、この内部構造体90
1を上部カバー902および底面カバー(図示せず)で
サンドイッチ構造に覆って構成されている。なお、本実
施形態においては、上部カバー側の構成と底面カバー側
の構成とは同一であるため、上部カバー側の構成のみを
図示し、底面カバー側の構成は省略している。
明を適用したICカードの第6の実施形態を示す断面構
成図であり、この実施形態のICカード900は破線で
示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体901を備え、この内部構造体90
1を上部カバー902および底面カバー(図示せず)で
サンドイッチ構造に覆って構成されている。なお、本実
施形態においては、上部カバー側の構成と底面カバー側
の構成とは同一であるため、上部カバー側の構成のみを
図示し、底面カバー側の構成は省略している。
【0070】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
902の裏面側に突出した突起903,904を設ける
と共に、この突起903,904にそれぞれ対応した可
動接点905,906を設け、さらに、この可動接点9
05,906に対向する上部カバー902の裏面側に導
電シート907を取り付けておき、上部カバー902を
閉じて内部構造体901を熱溶融性樹脂等によって封止
した状態では、上部カバー902の裏面側に突出した突
起903,904によって可動接点905,906がス
プリング908,909による上部方向への付勢力に抗
してICカード厚み方向に押し込まれることにより、可
動接点905,906と導電シート907とが離れる構
造にしたことである。
902の裏面側に突出した突起903,904を設ける
と共に、この突起903,904にそれぞれ対応した可
動接点905,906を設け、さらに、この可動接点9
05,906に対向する上部カバー902の裏面側に導
電シート907を取り付けておき、上部カバー902を
閉じて内部構造体901を熱溶融性樹脂等によって封止
した状態では、上部カバー902の裏面側に突出した突
起903,904によって可動接点905,906がス
プリング908,909による上部方向への付勢力に抗
してICカード厚み方向に押し込まれることにより、可
動接点905,906と導電シート907とが離れる構
造にしたことである。
【0071】一方、図9(b)に示すように、例えば上
部カバー902の一端が鋭利な刃物や工具等によって剥
離された状態になった場合、突起903によって押し下
げられていた可動接点905はスプリング908のIC
カード上部方向への付勢力によって押し上げられ、非接
触状態に保持されていた導電シート907に接触する構
造になっている。
部カバー902の一端が鋭利な刃物や工具等によって剥
離された状態になった場合、突起903によって押し下
げられていた可動接点905はスプリング908のIC
カード上部方向への付勢力によって押し上げられ、非接
触状態に保持されていた導電シート907に接触する構
造になっている。
【0072】従って、この実施形態にあっては、第1の
実施形態と同様に、上部カバー902が剥離されたこと
を検知する4個のスイッチと、底面カバーが剥離された
ことを検知する4個のスイッチの合計8個のスイッチか
ら成るカバー開スイッチ群が設けられていることにな
り、そのカバー開スイッチ群115の等価回路は図2に
示したように8個の接点が並列接続されたものとなる。
実施形態と同様に、上部カバー902が剥離されたこと
を検知する4個のスイッチと、底面カバーが剥離された
ことを検知する4個のスイッチの合計8個のスイッチか
ら成るカバー開スイッチ群が設けられていることにな
り、そのカバー開スイッチ群115の等価回路は図2に
示したように8個の接点が並列接続されたものとなる。
【0073】従って、本実施形態にあっては、前述の第
1の実施形態と同様、内部構造体901に実装されてい
るLSIやメモリの中のデータを盗聴するなどの目的
で、内部構造体901を露出させるべく上部カバー90
2および底面カバー(図示せず)のいずれかを剥離した
場合、剥離した部位のスイッチが閉じた状態になり、そ
のスイッチの出力信号が内部構造体901に入力され
る。
1の実施形態と同様、内部構造体901に実装されてい
るLSIやメモリの中のデータを盗聴するなどの目的
で、内部構造体901を露出させるべく上部カバー90
2および底面カバー(図示せず)のいずれかを剥離した
場合、剥離した部位のスイッチが閉じた状態になり、そ
のスイッチの出力信号が内部構造体901に入力され
る。
【0074】内部構造体901の内部では、カバー開ス
イッチ群からのカバー開信号を受け、図2に示した構成
の回路により、非公開としておくべきデータを一括消去
または特定の値に書き替える。
イッチ群からのカバー開信号を受け、図2に示した構成
の回路により、非公開としておくべきデータを一括消去
または特定の値に書き替える。
【0075】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0076】なお、カバー開スイッチ群を構成するスイ
ッチは、上部カバー902および底面カバーの4隅に設
ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個のみ
でもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
ッチは、上部カバー902および底面カバーの4隅に設
ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個のみ
でもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
【0077】(第7の実施の形態)図10(a)は、本
発明を適用したICカードの第7の実施形態を示す断面
構成図であり、この実施形態のICカード1000は破
線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電
池を実装した内部構造体1001を備え、この内部構造
体1001を上部カバー1002および底面カバー(図
示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底
面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の
構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略してい
る。
発明を適用したICカードの第7の実施形態を示す断面
構成図であり、この実施形態のICカード1000は破
線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電
池を実装した内部構造体1001を備え、この内部構造
体1001を上部カバー1002および底面カバー(図
示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底
面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の
構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略してい
る。
【0078】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
1002の4隅下方にスイッチ1003,1004を設
置し、このスイッチ1003,1004の可動接点を細
い剛線1005a,1005b,1006a,1006
bで支持しておき、例えば上部カバー1002の一部が
図10(b)に示すように剥離された場合、剛線100
5a,1005bが切断されることによってスイッチ1
003内部の可動接点が固定接点に接触する構造にした
ことである。
1002の4隅下方にスイッチ1003,1004を設
置し、このスイッチ1003,1004の可動接点を細
い剛線1005a,1005b,1006a,1006
bで支持しておき、例えば上部カバー1002の一部が
図10(b)に示すように剥離された場合、剛線100
5a,1005bが切断されることによってスイッチ1
003内部の可動接点が固定接点に接触する構造にした
ことである。
【0079】図11(a)〜(d)にスイッチ1003
の内部構造を代表して示している。図11(a)に示す
ように、スイッチ1003はその内部に剛線1005
a,1005bで上部カバー1002に支持された可動
接点1007と、この可動接点1007の上面に対向す
る2つの固定接点1008a,1008bと、可動接点
1007の下面に対向する2つの固定接点1009a,
1009bとを備え、上部カバー1002が正常に閉じ
られている状態では、可動接点1007は図11(b)
に示すように固定接点1008a,1008b,100
9a,1009bとは非接触状態に保持されている。
の内部構造を代表して示している。図11(a)に示す
ように、スイッチ1003はその内部に剛線1005
a,1005bで上部カバー1002に支持された可動
接点1007と、この可動接点1007の上面に対向す
る2つの固定接点1008a,1008bと、可動接点
1007の下面に対向する2つの固定接点1009a,
1009bとを備え、上部カバー1002が正常に閉じ
られている状態では、可動接点1007は図11(b)
に示すように固定接点1008a,1008b,100
9a,1009bとは非接触状態に保持されている。
【0080】しかし、上部カバー1002の一部が図1
0(b)に示すように剥離され、剛線1005a,10
05bが図11(c)に示すように切断された場合、可
動接点1007は自重によって下方の固定接点1009
a,1009bに接触し、これらの固定接点1009
a,1009bを短絡する。
0(b)に示すように剥離され、剛線1005a,10
05bが図11(c)に示すように切断された場合、可
動接点1007は自重によって下方の固定接点1009
a,1009bに接触し、これらの固定接点1009
a,1009bを短絡する。
【0081】また、上部カバー1002の一部が図10
(b)に示すように剥離されたが、剛線1005a,1
005bが図11(d)に示すように切断されない状態
では、可動接点1007は剛線1005a,1005b
によってカード上部方向に引っ張られ、上方の固定接点
1008a,1008bに接触し、これらの固定接点1
008a,1008bを短絡する。
(b)に示すように剥離されたが、剛線1005a,1
005bが図11(d)に示すように切断されない状態
では、可動接点1007は剛線1005a,1005b
によってカード上部方向に引っ張られ、上方の固定接点
1008a,1008bに接触し、これらの固定接点1
008a,1008bを短絡する。
【0082】これらの固定接点1008a,1008b
および1009a,1009bは内部構造体1001に
導線(図示せず)で接続され、第1の実施形態で説明し
たようなカバー開スイッチ群を構成している。
および1009a,1009bは内部構造体1001に
導線(図示せず)で接続され、第1の実施形態で説明し
たようなカバー開スイッチ群を構成している。
【0083】従って、この実施形態にあっては、第1の
実施形態と同様に、上部カバー1002が剥離されたこ
とを検知する4個のスイッチと、底面カバー(図示せ
ず)が剥離されたことを検知する4個のスイッチの合計
8個のスイッチから成るカバー開スイッチ群が設けられ
ていることになり、そのカバー開スイッチ群のカバー開
信号によって非公開としておくべきデータが一括消去ま
たは特定の値に書き替えられる。
実施形態と同様に、上部カバー1002が剥離されたこ
とを検知する4個のスイッチと、底面カバー(図示せ
ず)が剥離されたことを検知する4個のスイッチの合計
8個のスイッチから成るカバー開スイッチ群が設けられ
ていることになり、そのカバー開スイッチ群のカバー開
信号によって非公開としておくべきデータが一括消去ま
たは特定の値に書き替えられる。
【0084】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】なお、カバー開スイッチ群を構成するスイ
ッチは、上部カバー1002および底面カバーの4隅に
設ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個の
みでもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
ッチは、上部カバー1002および底面カバーの4隅に
設ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個の
みでもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
【0086】(第8の実施の形態)図12(a)は、本
発明を適用したICカードの第8の実施形態を示す断面
構成図であり、この実施形態のICカード1200は破
線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電
池を実装した内部構造体1201を備え、この内部構造
体1201を上部カバー1202および底面カバー(図
示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底
面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の
構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略してい
る。
発明を適用したICカードの第8の実施形態を示す断面
構成図であり、この実施形態のICカード1200は破
線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電
池を実装した内部構造体1201を備え、この内部構造
体1201を上部カバー1202および底面カバー(図
示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底
面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の
構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略してい
る。
【0087】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
1202の4隅の裏面に対向した部位に固定接点C1と
可動接点C2とから成るスイッチ1203,1204を
設け、このスイッチ1203,1204の可動接点C2
を上部カバー1202の裏面に剛線1205,1206
で支持し、かつ上部カバー1202を閉じて内部構造体
1201を熱溶融性樹脂等によって封止した状態では、
剛線1205,1206によって可動接点C2と固定接
点C1とが非接触状態になるように支持し、図12
(b)に示すように、例えば上部カバー1202の一端
が鋭利な刃物や工具等によって剥離された状態になった
場合、剛線1205が切断されることによってスイッチ
1203の可動接点C2が自身の弾性によって固定接点
C1に接触する構造にしたことである。
1202の4隅の裏面に対向した部位に固定接点C1と
可動接点C2とから成るスイッチ1203,1204を
設け、このスイッチ1203,1204の可動接点C2
を上部カバー1202の裏面に剛線1205,1206
で支持し、かつ上部カバー1202を閉じて内部構造体
1201を熱溶融性樹脂等によって封止した状態では、
剛線1205,1206によって可動接点C2と固定接
点C1とが非接触状態になるように支持し、図12
(b)に示すように、例えば上部カバー1202の一端
が鋭利な刃物や工具等によって剥離された状態になった
場合、剛線1205が切断されることによってスイッチ
1203の可動接点C2が自身の弾性によって固定接点
C1に接触する構造にしたことである。
【0088】従って、この実施形態にあっては、第1の
実施形態と同様に、上部カバー1202が剥離されたこ
とを検知する4個のスイッチと、底面カバー(図示せ
ず)が剥離されたことを検知する4個のスイッチの合計
8個のスイッチから成るカバー開スイッチ群が設けられ
ていることになり、そのカバー開スイッチ群の等価回路
は図2に示したように8個の接点が並列接続されたもの
となる。
実施形態と同様に、上部カバー1202が剥離されたこ
とを検知する4個のスイッチと、底面カバー(図示せ
ず)が剥離されたことを検知する4個のスイッチの合計
8個のスイッチから成るカバー開スイッチ群が設けられ
ていることになり、そのカバー開スイッチ群の等価回路
は図2に示したように8個の接点が並列接続されたもの
となる。
【0089】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0090】なお、カバー開スイッチ群を構成するスイ
ッチは、上部カバー1202および底面カバーの4隅に
設ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個の
みでもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
ッチは、上部カバー1202および底面カバーの4隅に
設ける例を説明したが、1隅または中央部近傍に1個の
みでもよく、あるいはさらに増設することもできる。ま
た、両面のカバーにカバー開スイッチ群の各スイッチを
設けた例を説明したが、一方のカバーが内部構造体と一
体化構造で剥離不可能に構成されている場合は、剥離可
能なカバーのみに設けることは言うまでもない。
【0091】(第9の実施の形態)図13(a)は、本
発明を適用したICカードの第9の実施形態を示す断面
構成図であり、この実施形態のICカード1300は破
線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電
池を実装した内部構造体1301を備え、この内部構造
体1301を上部カバー1302および底面カバー(図
示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底
面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の
構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略してい
る。
発明を適用したICカードの第9の実施形態を示す断面
構成図であり、この実施形態のICカード1300は破
線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよび電
池を実装した内部構造体1301を備え、この内部構造
体1301を上部カバー1302および底面カバー(図
示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底
面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の
構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略してい
る。
【0092】本実施形態の構造上の特徴は、カード中央
部の内部構造体1301の近傍に光源1303を設け、
上部カバー1302を閉じて内部構造体1301を熱溶
融性樹脂等によって封止した状態では、光源1303か
ら発した光が上部カバー1302裏面の反射膜1305
によって反射され、光源1303と同一平面に取り付け
た受光素子1304の中心に受光されるようにし、図1
3(b)に示すように、例えば上部カバー1302のが
剥離された状態になった場合、光源1303から発せら
れた光の反射経路が変化することにより、受光素子13
04の中心に受光されない構造にしたことである。
部の内部構造体1301の近傍に光源1303を設け、
上部カバー1302を閉じて内部構造体1301を熱溶
融性樹脂等によって封止した状態では、光源1303か
ら発した光が上部カバー1302裏面の反射膜1305
によって反射され、光源1303と同一平面に取り付け
た受光素子1304の中心に受光されるようにし、図1
3(b)に示すように、例えば上部カバー1302のが
剥離された状態になった場合、光源1303から発せら
れた光の反射経路が変化することにより、受光素子13
04の中心に受光されない構造にしたことである。
【0093】従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー1302が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
バー1302が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
【0094】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0095】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0096】(第10の実施の形態)図14(a)は、
本発明を適用したICカードの第10の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1400
は内部中央部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池
を実装した内部構造体1401を備え、この内部構造体
1401を上部カバー1402および底面カバー(図示
せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。な
お、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底面
カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の構
成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略している。
本発明を適用したICカードの第10の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1400
は内部中央部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池
を実装した内部構造体1401を備え、この内部構造体
1401を上部カバー1402および底面カバー(図示
せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。な
お、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底面
カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の構
成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略している。
【0097】本実施形態の構造上の特徴は、カードの対
向する2辺の内側にガイド部材1408を設け、さらに
このガイド部材1408の左右方向に形成された細長ガ
イド溝1407に係合する突起1409,1410を備
え、細長ガイド溝1407内で図の左右方向に移動可能
な可動片1405,1406を設け、またこれらの可動
片1405,1406の突起1409,1410はスプ
リング1411によって互いに引き寄せ合う方向に付勢
しておき、上部カバー1402を閉じた状態では、可動
片1405,1406の頭部が上部カバー1402の裏
面の突起の段部斜面1403,1404に係合し、可動
片1405,1406をスプリング1411の付勢力に
抗して左右方向に引き離し、これら可動片1405,1
406の肩部から中央部方向に延びて形成された可動接
点1412,1413とを非接触状態に保持する構造に
したことである。
向する2辺の内側にガイド部材1408を設け、さらに
このガイド部材1408の左右方向に形成された細長ガ
イド溝1407に係合する突起1409,1410を備
え、細長ガイド溝1407内で図の左右方向に移動可能
な可動片1405,1406を設け、またこれらの可動
片1405,1406の突起1409,1410はスプ
リング1411によって互いに引き寄せ合う方向に付勢
しておき、上部カバー1402を閉じた状態では、可動
片1405,1406の頭部が上部カバー1402の裏
面の突起の段部斜面1403,1404に係合し、可動
片1405,1406をスプリング1411の付勢力に
抗して左右方向に引き離し、これら可動片1405,1
406の肩部から中央部方向に延びて形成された可動接
点1412,1413とを非接触状態に保持する構造に
したことである。
【0098】このような構造にあっては、図14(b)
に示すように、例えば上部カバー1402のが剥離され
た状態になった場合、可動片1405,1406の頭部
と上部カバー1402の裏面の突起の段部斜面140
3,1404との係合関係が解かれる。この結果、可動
片1405,1406はスプリング1411の付勢力に
よって互いに引き寄せられ、可動接点1412,141
3とが接触状態となる。
に示すように、例えば上部カバー1402のが剥離され
た状態になった場合、可動片1405,1406の頭部
と上部カバー1402の裏面の突起の段部斜面140
3,1404との係合関係が解かれる。この結果、可動
片1405,1406はスプリング1411の付勢力に
よって互いに引き寄せられ、可動接点1412,141
3とが接触状態となる。
【0099】この可動接点1412,1413は内部構
造体1401に図示しない導線によって接続されてい
る。
造体1401に図示しない導線によって接続されてい
る。
【0100】従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー1402が剥離されたことを検知する2個のスイッ
チと、底面カバー(図示せず)が剥離されたことを検知
する2個のスイッチの合計4個のスイッチから成るカバ
ー開スイッチ群が設けられていることになる。このカバ
ー開スイッチ群の出力は、図2で説明した一括消去回路
に入力される。
バー1402が剥離されたことを検知する2個のスイッ
チと、底面カバー(図示せず)が剥離されたことを検知
する2個のスイッチの合計4個のスイッチから成るカバ
ー開スイッチ群が設けられていることになる。このカバ
ー開スイッチ群の出力は、図2で説明した一括消去回路
に入力される。
【0101】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0102】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0103】(第11の実施の形態)図15(a)は、
本発明を適用したICカードの第11の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1500
は破線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよ
び電池を実装した内部構造体1501を備え、この内部
構造体1501を上部カバー1502および底面カバー
(図示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されてい
る。なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成
と底面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー
側の構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略して
いる。
本発明を適用したICカードの第11の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1500
は破線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよ
び電池を実装した内部構造体1501を備え、この内部
構造体1501を上部カバー1502および底面カバー
(図示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されてい
る。なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成
と底面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー
側の構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略して
いる。
【0104】本実施形態の構造上の特徴は、カード中央
部の内部構造体1501の近傍に光源1503を設け、
上部カバー1502を閉じて内部構造体1501を熱溶
融性樹脂等によって封止した状態では、光源1503か
ら発した光が上部カバー1502裏面の凹面反射膜15
05によって反射され、光源1503と同一平面に取り
付けた受光素子1504の中心に受光されるようにし、
図15(b)に示すように、例えば上部カバー1502
のが剥離された状態になった場合、光源1503から発
せられた光の反射経路が変化することにより、受光素子
1504の中心に受光されない構造にしたことである。
部の内部構造体1501の近傍に光源1503を設け、
上部カバー1502を閉じて内部構造体1501を熱溶
融性樹脂等によって封止した状態では、光源1503か
ら発した光が上部カバー1502裏面の凹面反射膜15
05によって反射され、光源1503と同一平面に取り
付けた受光素子1504の中心に受光されるようにし、
図15(b)に示すように、例えば上部カバー1502
のが剥離された状態になった場合、光源1503から発
せられた光の反射経路が変化することにより、受光素子
1504の中心に受光されない構造にしたことである。
【0105】従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー1502が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
バー1502が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
【0106】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0107】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0108】(第12の実施の形態)図16(a)は、
本発明を適用したICカードの第12の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1600
は破線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよ
び電池を実装した内部構造体1601を備え、この内部
構造体1601を上部カバー1602および底面カバー
(図示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されてい
る。なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成
と底面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー
側の構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略して
いる。
本発明を適用したICカードの第12の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1600
は破線で示す部位に、マイクロプロセッサやメモリおよ
び電池を実装した内部構造体1601を備え、この内部
構造体1601を上部カバー1602および底面カバー
(図示せず)でサンドイッチ構造に覆って構成されてい
る。なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成
と底面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー
側の構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略して
いる。
【0109】本実施形態の構造上の特徴は、カード中央
部の内部構造体1601の近傍に光源1603を設け、
上部カバー1602を閉じて内部構造体1601を熱溶
融性樹脂等によって封止した状態では、光源1603か
ら発した光が上部カバー1602裏面の反射膜1605
によって反射され、光源1603と同一平面に取り付け
た起電素子(太陽電池)1604の中心に受光され、所
定値以上の電圧が生ずるようにし、図16(b)に示す
ように、例えば上部カバー1602が剥離された状態に
なった場合、光源1603から発せられた光の反射経路
が変化することにより、起電素子1604の中心に受光
されなくなり、起電圧が所定値未満に低下したことによ
ってカバーが開かれたことを検知するようにしたことで
ある。
部の内部構造体1601の近傍に光源1603を設け、
上部カバー1602を閉じて内部構造体1601を熱溶
融性樹脂等によって封止した状態では、光源1603か
ら発した光が上部カバー1602裏面の反射膜1605
によって反射され、光源1603と同一平面に取り付け
た起電素子(太陽電池)1604の中心に受光され、所
定値以上の電圧が生ずるようにし、図16(b)に示す
ように、例えば上部カバー1602が剥離された状態に
なった場合、光源1603から発せられた光の反射経路
が変化することにより、起電素子1604の中心に受光
されなくなり、起電圧が所定値未満に低下したことによ
ってカバーが開かれたことを検知するようにしたことで
ある。
【0110】従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー1602が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
バー1602が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
【0111】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0112】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0113】(第13の実施の形態)図17(a)は、
本発明を適用したICカードの第13の実施形態を示す
分解斜視図であり、この実施形態のICカード1700
はその内部にマイクロプロセッサ1701やメモリ17
02および電池を実装した回路基板1703を備え、こ
の回路基板1703を上部カバー1704および底面カ
バー1705でサンドイッチ構造に覆って構成されてい
る。なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成
と底面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー
側の構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略して
いる。
本発明を適用したICカードの第13の実施形態を示す
分解斜視図であり、この実施形態のICカード1700
はその内部にマイクロプロセッサ1701やメモリ17
02および電池を実装した回路基板1703を備え、こ
の回路基板1703を上部カバー1704および底面カ
バー1705でサンドイッチ構造に覆って構成されてい
る。なお、本実施形態においては、上部カバー側の構成
と底面カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー
側の構成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略して
いる。
【0114】本実施形態の構造上の特徴は、回路基板1
703の長辺部表面に起電素子(太陽電池)1707の
受光面を露出して固定し、上部カバー1702を閉じて
マイクロプロセッサ1701やメモリ1702を熱溶融
性樹脂等によって封止した状態では、起電素子(太陽電
池)1707に光が入射されなくなり、その起電圧が所
定値未満に低下することを利用して上部カバー1704
が正常に閉じられていることを検知し、上部カバー17
02が剥離された状態になった場合、外部光が起電素子
(太陽電池)1707に入射されることにより、その起
電圧が所定値以上になることを利用して上部カバー17
04が故意に開かれたことを検知するようにしたことで
ある。
703の長辺部表面に起電素子(太陽電池)1707の
受光面を露出して固定し、上部カバー1702を閉じて
マイクロプロセッサ1701やメモリ1702を熱溶融
性樹脂等によって封止した状態では、起電素子(太陽電
池)1707に光が入射されなくなり、その起電圧が所
定値未満に低下することを利用して上部カバー1704
が正常に閉じられていることを検知し、上部カバー17
02が剥離された状態になった場合、外部光が起電素子
(太陽電池)1707に入射されることにより、その起
電圧が所定値以上になることを利用して上部カバー17
04が故意に開かれたことを検知するようにしたことで
ある。
【0115】従って、この実施形態にあっては、上部カ
バー1702が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
バー1702が剥離されたことを光学的に検知する1個
のスイッチと、底面カバー(図示せず)が剥離されたこ
とを光学的に検知する1個のスイッチの合計2個のスイ
ッチから成るカバー開スイッチ群が設けられていること
になる。このカバー開スイッチ群の出力は、図2で説明
した一括消去回路に入力される。
【0116】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0117】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0118】(第14の実施の形態)図18(a)は、
本発明を適用したICカードの第14の実施形態を示す
主要部の断面構成図であり、この実施形態のICカード
は前述の実施形態と同様に、その内部にマイクロプロセ
ッサやメモリおよび電池を実装した内部構造体を備えて
いる。
本発明を適用したICカードの第14の実施形態を示す
主要部の断面構成図であり、この実施形態のICカード
は前述の実施形態と同様に、その内部にマイクロプロセ
ッサやメモリおよび電池を実装した内部構造体を備えて
いる。
【0119】ここでは、カバー開スイッチの構成のみを
図示している。この実施形態におけるカバー開スイッチ
1801は、密封された容器1802の内部に2つの電
極1803,1804と、電解液等の導電性液体180
5を封入した容器1806とを備え、この容器1806
の中央部近傍を糸1807により上部カバー1808の
裏面に結合固定した構造になっている。
図示している。この実施形態におけるカバー開スイッチ
1801は、密封された容器1802の内部に2つの電
極1803,1804と、電解液等の導電性液体180
5を封入した容器1806とを備え、この容器1806
の中央部近傍を糸1807により上部カバー1808の
裏面に結合固定した構造になっている。
【0120】ここで、導電性液体1805を封入した容
器1806は、例えばゴム材料などの破砕し易い材料で
構成され、外側の容器1802の糸通し穴近傍に突設し
た複数の針状突起1809に所定圧力以上で押圧される
と、破砕して内部の導電性液体1805が漏れ出すよう
になっている。
器1806は、例えばゴム材料などの破砕し易い材料で
構成され、外側の容器1802の糸通し穴近傍に突設し
た複数の針状突起1809に所定圧力以上で押圧される
と、破砕して内部の導電性液体1805が漏れ出すよう
になっている。
【0121】従って、上部カバー1808が正常に閉じ
られている状態では、容器1806は図18(a)のよ
うに正常状態を維持している。しかし、図18(b)に
示すように上部カバー1808を故意に剥離すべく上部
カバー1808を上部方向に変位させると、これに伴っ
て容器1806が糸1807によって上部方向に引っ張
られ、容器1806の中央部近傍が針状突起1809で
突き刺される。
られている状態では、容器1806は図18(a)のよ
うに正常状態を維持している。しかし、図18(b)に
示すように上部カバー1808を故意に剥離すべく上部
カバー1808を上部方向に変位させると、これに伴っ
て容器1806が糸1807によって上部方向に引っ張
られ、容器1806の中央部近傍が針状突起1809で
突き刺される。
【0122】この結果、容器1806は図18(c)に
示すように破れ、内部の導電性液体1805が外側の容
器1802内に漏れ出てしまう。これにより、2つの電
極1803,1804が導電性液体1805によって電
気的な接続状態となる。
示すように破れ、内部の導電性液体1805が外側の容
器1802内に漏れ出てしまう。これにより、2つの電
極1803,1804が導電性液体1805によって電
気的な接続状態となる。
【0123】この電極1803,1804は図示しない
内部構造体に接続されている。また、このように構成さ
れたカバー開スイッチは底面カバー側にも設けられてい
る。内部構造体では、各カバー開スイッチの電極180
3,1804とが接続状態になったことにより、EEP
ROMのデータを一括消去する。
内部構造体に接続されている。また、このように構成さ
れたカバー開スイッチは底面カバー側にも設けられてい
る。内部構造体では、各カバー開スイッチの電極180
3,1804とが接続状態になったことにより、EEP
ROMのデータを一括消去する。
【0124】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0125】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0126】(第15の実施の形態)図19(a)は、
本発明を適用したICカードの第15の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1900
はその内部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体1901を備え、この内部構造体1
901を上部カバー1902および底面カバー(図示せ
ず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。な
お、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底面
カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の構
成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略している。
本発明を適用したICカードの第15の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード1900
はその内部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体1901を備え、この内部構造体1
901を上部カバー1902および底面カバー(図示せ
ず)でサンドイッチ構造に覆って構成されている。な
お、本実施形態においては、上部カバー側の構成と底面
カバー側の構成とは同一であるため、上部カバー側の構
成のみを図示し、底面カバー側の構成は省略している。
【0127】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
1902の4隅の裏面下方に圧電センサ1903,19
04を取付け、さらにこの圧電センサ1903,190
4に対向した上部カバー1902の裏面に突起190
5,1906を設け、上部カバー1902を閉じて内部
構造体1901を熱溶融性樹脂等によって封止した状態
では、突起1905,1906が圧電センサ1903,
1904を所定圧力以上で押圧する構造としたことであ
る。
1902の4隅の裏面下方に圧電センサ1903,19
04を取付け、さらにこの圧電センサ1903,190
4に対向した上部カバー1902の裏面に突起190
5,1906を設け、上部カバー1902を閉じて内部
構造体1901を熱溶融性樹脂等によって封止した状態
では、突起1905,1906が圧電センサ1903,
1904を所定圧力以上で押圧する構造としたことであ
る。
【0128】従って、図19(b)に示すように上部カ
バー1902の一部を故意に剥離すると、対応する部位
の圧電センサ1903に対する突起1905からの押圧
力がなくなるために、この圧電センサ1903はオフ信
号を出力する。
バー1902の一部を故意に剥離すると、対応する部位
の圧電センサ1903に対する突起1905からの押圧
力がなくなるために、この圧電センサ1903はオフ信
号を出力する。
【0129】このような圧電センサは底面カバー側にも
同様にして設けられている。そして、各圧電センサの出
力信号は内部構造体1901に対し図示しない導線で接
続されている。内部構造体1901では、いずれかの圧
電センサの出力信号がオフになったことにより、EEP
ROMのデータを一括消去する。
同様にして設けられている。そして、各圧電センサの出
力信号は内部構造体1901に対し図示しない導線で接
続されている。内部構造体1901では、いずれかの圧
電センサの出力信号がオフになったことにより、EEP
ROMのデータを一括消去する。
【0130】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0131】なお、両面のカバーにカバー開スイッチ群
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
の各スイッチを設けた例を説明したが、一方のカバーが
内部構造体と一体化構造で剥離不可能に構成されている
場合は、剥離可能なカバーのみに設けることは言うまで
もない。
【0132】(第16の実施の形態)図20(a)は、
本発明を適用したICカードの第16の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード2000
はその内部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体2001を備え、この内部構造体2
001を上部カバー2002および底面カバー2003
でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
本発明を適用したICカードの第16の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード2000
はその内部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体2001を備え、この内部構造体2
001を上部カバー2002および底面カバー2003
でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
【0133】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
2002および底面カバー2003を閉じて内部構造体
2001を熱溶融性樹脂等によって封止した状態で、上
部カバー2002または底面カバー2003を故意に開
くと、上部カバー2002または底面カバー2003の
変位に伴って特定周波数の音を発生する機構を設けてお
き、この機構から音が発生されたならば、上部カバー2
002または底面カバー2003開かれたものと検知す
るようにしたことである。
2002および底面カバー2003を閉じて内部構造体
2001を熱溶融性樹脂等によって封止した状態で、上
部カバー2002または底面カバー2003を故意に開
くと、上部カバー2002または底面カバー2003の
変位に伴って特定周波数の音を発生する機構を設けてお
き、この機構から音が発生されたならば、上部カバー2
002または底面カバー2003開かれたものと検知す
るようにしたことである。
【0134】詳しくは、内周面に微細突起が形成された
筒体2011および2012を上部カバー2002と底
面カバー2003との間に固定し、さらに周面に薄片突
起2004が形成された円柱体2005,2006を筒
体2011および2012の内部に挿入し、この円柱体
2005,2006の上部及び底部を剛性の糸200
7,2008、2009,2010で上部カバー200
2と底面カバー2003との間に固定し、筒体2011
および2012の近傍に音センサ2013,2014を
配置したものである。このような機構は上部カバー20
02と底面カバー2003の4隅または対角線の2隅に
設けるのが望ましい。
筒体2011および2012を上部カバー2002と底
面カバー2003との間に固定し、さらに周面に薄片突
起2004が形成された円柱体2005,2006を筒
体2011および2012の内部に挿入し、この円柱体
2005,2006の上部及び底部を剛性の糸200
7,2008、2009,2010で上部カバー200
2と底面カバー2003との間に固定し、筒体2011
および2012の近傍に音センサ2013,2014を
配置したものである。このような機構は上部カバー20
02と底面カバー2003の4隅または対角線の2隅に
設けるのが望ましい。
【0135】この構成によれば、図20(b)に示すよ
うに上部カバー2002の一部を故意に剥離すると、対
応する部位の円柱体2005が糸2007によって上部
方向に変位する。この際に、円柱体2005の周面に形
成された薄片突起2004と筒体2011の内周面の微
細突起とが摩擦によって特定周波数の音を発生する。
うに上部カバー2002の一部を故意に剥離すると、対
応する部位の円柱体2005が糸2007によって上部
方向に変位する。この際に、円柱体2005の周面に形
成された薄片突起2004と筒体2011の内周面の微
細突起とが摩擦によって特定周波数の音を発生する。
【0136】音センサ2013は、この音が特定周波数
のものであれば、上部カバー2002または底面カバー
2003が開かれことを示すカバー開信号を内部構造体
2001に入力する。
のものであれば、上部カバー2002または底面カバー
2003が開かれことを示すカバー開信号を内部構造体
2001に入力する。
【0137】内部構造体2001では、いずれかの圧電
センサの出力信号がオフになったことにより、EEPR
OMのデータを一括消去する。
センサの出力信号がオフになったことにより、EEPR
OMのデータを一括消去する。
【0138】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0139】なお、音センサ2013,2014あるい
は内部構造体2001では、カードの外部からの音によ
る誤動作を防ぐために、フィルタなどによる雑音対策が
施されていることは言うまでもない。
は内部構造体2001では、カードの外部からの音によ
る誤動作を防ぐために、フィルタなどによる雑音対策が
施されていることは言うまでもない。
【0140】(第17の実施の形態)図21(a)は、
本発明を適用したICカードの第17の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード2100
はその内部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体2101を備え、この内部構造体2
101を上部カバー2102および底面カバー2103
でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
本発明を適用したICカードの第17の実施形態を示す
断面構成図であり、この実施形態のICカード2100
はその内部にマイクロプロセッサやメモリおよび電池を
実装した内部構造体2101を備え、この内部構造体2
101を上部カバー2102および底面カバー2103
でサンドイッチ構造に覆って構成されている。
【0141】本実施形態の構造上の特徴は、上部カバー
2102および底面カバー2103を閉じて内部構造体
2001を熱溶融性樹脂等によって封止した状態で、上
部カバー2102または底面カバー2103を故意に開
くと、上部カバー2102または底面カバー2103に
よって形成されていた共鳴箱の一部が開放されることに
より、音センサに入力される音の周波数が特定周波数か
ら遷移したことを検出し、この検出出力によってEEP
ROMのデータを一括消去するようにしたことである。
2102および底面カバー2103を閉じて内部構造体
2001を熱溶融性樹脂等によって封止した状態で、上
部カバー2102または底面カバー2103を故意に開
くと、上部カバー2102または底面カバー2103に
よって形成されていた共鳴箱の一部が開放されることに
より、音センサに入力される音の周波数が特定周波数か
ら遷移したことを検出し、この検出出力によってEEP
ROMのデータを一括消去するようにしたことである。
【0142】詳しくは、上部カバー2102と底面カバ
ー2003のとの間に、これらのカバーの一部裏面を壁
面とする「ロ字状」断面の共鳴箱2104,2105を
形成しておき、これらの共鳴箱2104,2105の内
部には音源2106,2107を配置し、上部カバー2
102と底面カバー2103が正常に閉じられている状
態では上部カバー2102と底面カバー2103の一部
裏面に反射されて音センサ2108,2109に音源2
106,2107から発せられた所定周波数の音が伝達
されるようにしておき、音センサ2108,2109で
は入力された音の周波数が所定周波数の許容範囲内であ
れば、上部カバー2102と底面カバー2103は正常
に閉じられているものとして検出するようにし、所定周
波数の許容範囲内でなければ上部カバー2102または
底面カバー2103が開かれたものとして検出するよう
にしたことである。
ー2003のとの間に、これらのカバーの一部裏面を壁
面とする「ロ字状」断面の共鳴箱2104,2105を
形成しておき、これらの共鳴箱2104,2105の内
部には音源2106,2107を配置し、上部カバー2
102と底面カバー2103が正常に閉じられている状
態では上部カバー2102と底面カバー2103の一部
裏面に反射されて音センサ2108,2109に音源2
106,2107から発せられた所定周波数の音が伝達
されるようにしておき、音センサ2108,2109で
は入力された音の周波数が所定周波数の許容範囲内であ
れば、上部カバー2102と底面カバー2103は正常
に閉じられているものとして検出するようにし、所定周
波数の許容範囲内でなければ上部カバー2102または
底面カバー2103が開かれたものとして検出するよう
にしたことである。
【0143】この構成によれば、図21(b)に示すよ
うに上部カバー2102の一部を故意に開くと、対応す
る部位の共鳴箱2014の壁面が開放される。このた
め、音源2016から常時発生されていた所定周波数の
音は外部に漏れ出し、音センサ2108に入力される音
の周波数は大きく遷移し、所定周波数の許容範囲外にな
る。音センサ2108は、このことを検出し、内部構造
体21011に対し上部カバー2102または底面カバ
ー2103が開かれたことを示すカバー開信号を入力す
る。
うに上部カバー2102の一部を故意に開くと、対応す
る部位の共鳴箱2014の壁面が開放される。このた
め、音源2016から常時発生されていた所定周波数の
音は外部に漏れ出し、音センサ2108に入力される音
の周波数は大きく遷移し、所定周波数の許容範囲外にな
る。音センサ2108は、このことを検出し、内部構造
体21011に対し上部カバー2102または底面カバ
ー2103が開かれたことを示すカバー開信号を入力す
る。
【0144】内部構造体2101では、音センサ210
8からカバー開信号が入力されたことにより、EEPR
OMのデータを一括消去する。
8からカバー開信号が入力されたことにより、EEPR
OMのデータを一括消去する。
【0145】従って、本実施形態においても第1の実施
形態と同様の効果を得ることができる。
形態と同様の効果を得ることができる。
【0146】なお、音センサ2013,2014あるい
は内部構造体2001では、カードの外部からの音によ
る誤動作を防ぐために、フィルタなどによる雑音対策が
施されていることは言うまでもない。
は内部構造体2001では、カードの外部からの音によ
る誤動作を防ぐために、フィルタなどによる雑音対策が
施されていることは言うまでもない。
【0147】ところで、上述した各実施形態において
は、マイクロプロセッサやEEPROM等のメモリを実
装した内部構造体を上部カバーと底面カバーとでサンド
イッチ構造に覆う構造を示したが、本発明はこのような
構造に限定されるものではなく、これらのカバーの間
に、ICカード自体の所定の機械的強度、耐水性、電気
的絶縁性を満たすための保護層、絶縁層等が介在する構
造であって同様に適用することができるものである。
は、マイクロプロセッサやEEPROM等のメモリを実
装した内部構造体を上部カバーと底面カバーとでサンド
イッチ構造に覆う構造を示したが、本発明はこのような
構造に限定されるものではなく、これらのカバーの間
に、ICカード自体の所定の機械的強度、耐水性、電気
的絶縁性を満たすための保護層、絶縁層等が介在する構
造であって同様に適用することができるものである。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、一作用端がICカードの内部構造体を覆う上部カバ
ーおよび底面カバーの少なくとも一方に電気的または機
械的または光学的または電磁的に結合し、上部カバーま
たは底面カバーの一部が内部構造体から剥離された状態
になった時に、他作用端との電気的または機械的または
光学的または電磁的結合関係が非定常状態に遷移し、カ
バー開信号を出力するスイッチ手段を設けたため、IC
カードの分解によるデータの盗聴行為あるいは不正な解
読行為を直ちに検知することができる。
は、一作用端がICカードの内部構造体を覆う上部カバ
ーおよび底面カバーの少なくとも一方に電気的または機
械的または光学的または電磁的に結合し、上部カバーま
たは底面カバーの一部が内部構造体から剥離された状態
になった時に、他作用端との電気的または機械的または
光学的または電磁的結合関係が非定常状態に遷移し、カ
バー開信号を出力するスイッチ手段を設けたため、IC
カードの分解によるデータの盗聴行為あるいは不正な解
読行為を直ちに検知することができる。
【0149】また、前記スイッチ手段からのカバー開信
号を受け、非公開としておくべきデータを一括消去また
は特定の値に書き替える手段を設けたため、ICカード
の分解によるデータの盗聴を未然に防止することができ
る。
号を受け、非公開としておくべきデータを一括消去また
は特定の値に書き替える手段を設けたため、ICカード
の分解によるデータの盗聴を未然に防止することができ
る。
【0150】従って、電子マネーカードなど、データの
盗聴によって大きな経済的混乱あるいは社会的混乱が生
じる恐れのあるICカードに適用すれば、極めて有効な
ものとなる。
盗聴によって大きな経済的混乱あるいは社会的混乱が生
じる恐れのあるICカードに適用すれば、極めて有効な
ものとなる。
【図1】本発明を適用したICカードの第1の実施の形
態を示す断面構成図である。
態を示す断面構成図である。
【図2】メモリデータの一括消去回路の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】本発明を適用したICカードの第2の実施の形
態を示す断面構成図である。
態を示す断面構成図である。
【図4】図3におけるカバー開スイッチ群の等価回路図
である。
である。
【図5】メモリ素子の機能を破壊する回路の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図6】本発明を適用したICカードの第3の実施の形
態を示す断面構成図である。
態を示す断面構成図である。
【図7】本発明を適用したICカードの第4の実施の形
態を示す断面構成図である。
態を示す断面構成図である。
【図8】本発明を適用したICカードの第5の実施の形
態を示す断面構成図である。
態を示す断面構成図である。
【図9】本発明を適用したICカードの第6の実施の形
態を示す断面構成図である。
態を示す断面構成図である。
【図10】本発明を適用したICカードの第7の実施の
形態を示す断面構成図である。
形態を示す断面構成図である。
【図11】図10におけるスイッチの詳細構成と可動接
点の変位を示す図である。
点の変位を示す図である。
【図12】本発明を適用したICカードの第8の実施の
形態を示す断面構成図である。
形態を示す断面構成図である。
【図13】本発明を適用したICカードの第9の実施の
形態を示す断面構成図である。
形態を示す断面構成図である。
【図14】本発明を適用したICカードの第10の実施
の形態を示す断面構成図である。
の形態を示す断面構成図である。
【図15】本発明を適用したICカードの第11の実施
の形態を示す断面構成図である。
の形態を示す断面構成図である。
【図16】本発明を適用したICカードの第12の実施
の形態を示す断面構成図である。
の形態を示す断面構成図である。
【図17】本発明を適用したICカードの第13の実施
の形態を示す分解斜視図である。
の形態を示す分解斜視図である。
【図18】本発明を適用したICカードの第14の実施
の形態におけるスイッチの構成を示す断面構成図であ
る。
の形態におけるスイッチの構成を示す断面構成図であ
る。
【図19】本発明を適用したICカードの第15の実施
の形態を示す断面構成図である。
の形態を示す断面構成図である。
【図20】本発明を適用したICカードの第16の実施
の形態を示す断面構成図である。
の形態を示す断面構成図である。
【図21】本発明を適用したICカードの第17の実施
の形態を示す断面構成図である。
の形態を示す断面構成図である。
【図22】従来におけるICカードの一例を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図23】従来におけるICカードの他の例を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
100,300,600,800,900,1000,
1200,1300,1400,1500,1600,
1700,1900,2000,2100…ICカー
ド、101,301,601,801,901,100
1,1201,1301,1401,1501,160
1,1901,2001,2101…内部構造体、10
2,302,602,802,902,1002,12
02,1302,1402,1502,1602,17
04,1808,1902,2002,2102…上部
カバー、104,105,110〜113,304,3
05,604,605,610〜613,304,30
5…導電シート、106〜109,606〜609…突
起、115…カバー開スイッチ群、201…一括消去回
路、306〜309…電極、805,806,100
3,1004,1203,1204…スイッチ、90
5,906…可動接点、1005a,1005b,10
06a,1006b…剛線、1303…光源、1304
…受光素子、1305…反射膜、1408…ガイド部
材、1405,1406…可動片、1412,1413
…可動接点、1505…凹面反射膜、1504…受光素
子、1603…光源、1604,1706,1707…
起電素子、1801…スイッチ、1803,1804…
電極、1805…導電性液体、1806…容器、180
9…針状突起、1903,1904…圧電センサ、20
13,2108,2109…音センサ、2016,20
17…音源。
1200,1300,1400,1500,1600,
1700,1900,2000,2100…ICカー
ド、101,301,601,801,901,100
1,1201,1301,1401,1501,160
1,1901,2001,2101…内部構造体、10
2,302,602,802,902,1002,12
02,1302,1402,1502,1602,17
04,1808,1902,2002,2102…上部
カバー、104,105,110〜113,304,3
05,604,605,610〜613,304,30
5…導電シート、106〜109,606〜609…突
起、115…カバー開スイッチ群、201…一括消去回
路、306〜309…電極、805,806,100
3,1004,1203,1204…スイッチ、90
5,906…可動接点、1005a,1005b,10
06a,1006b…剛線、1303…光源、1304
…受光素子、1305…反射膜、1408…ガイド部
材、1405,1406…可動片、1412,1413
…可動接点、1505…凹面反射膜、1504…受光素
子、1603…光源、1604,1706,1707…
起電素子、1801…スイッチ、1803,1804…
電極、1805…導電性液体、1806…容器、180
9…針状突起、1903,1904…圧電センサ、20
13,2108,2109…音センサ、2016,20
17…音源。
Claims (2)
- 【請求項1】 秘密性を保持すべきデータを記憶したメ
モリを実装した内部構造体を備えたICカードにおい
て、 一作用端がICカードの内部構造体を覆う上部カバーお
よび底面カバーの少なくとも一方に電気的または機械的
または光学的または音響的に結合し、上部カバーまたは
底面カバーの一部が内部構造体から剥離された状態にな
った時に、他作用端との電気的または機械的または光学
的または音響的結合関係が非定常状態に遷移し、カバー
開信号を出力するスイッチ手段を具備することを特徴と
するICカード。 - 【請求項2】 前記スイッチ手段からのカバー開信号を
受け、前記メモリ中のデータを一括消去または特定の値
に書き替える手段をさらに備えることを特徴とする請求
項1記載のICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015466A JPH10214234A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | Icカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015466A JPH10214234A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | Icカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10214234A true JPH10214234A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11889588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9015466A Pending JPH10214234A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | Icカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10214234A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005521162A (ja) * | 2002-03-18 | 2005-07-14 | プレシジョン ダイナミックス コーポレイション | 増強された識別器具 |
JP4914530B1 (ja) * | 2011-09-06 | 2012-04-11 | パナソニック株式会社 | 端末装置 |
JP2013127698A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Nec Infrontia Corp | 情報処理装置および不正加工検出方法 |
JP2019102012A (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-24 | Necプラットフォームズ株式会社 | 筐体装置および電子機器 |
JP2023000117A (ja) * | 2021-06-17 | 2023-01-04 | Necプラットフォームズ株式会社 | 不正防止装置、メモリシステム、不正防止方法、およびプログラム |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP9015466A patent/JPH10214234A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005521162A (ja) * | 2002-03-18 | 2005-07-14 | プレシジョン ダイナミックス コーポレイション | 増強された識別器具 |
JP4914530B1 (ja) * | 2011-09-06 | 2012-04-11 | パナソニック株式会社 | 端末装置 |
US9036366B2 (en) | 2011-09-06 | 2015-05-19 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Terminal unit |
US9215799B2 (en) | 2011-09-06 | 2015-12-15 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Terminal unit |
JP2013127698A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Nec Infrontia Corp | 情報処理装置および不正加工検出方法 |
JP2019102012A (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-24 | Necプラットフォームズ株式会社 | 筐体装置および電子機器 |
JP2023000117A (ja) * | 2021-06-17 | 2023-01-04 | Necプラットフォームズ株式会社 | 不正防止装置、メモリシステム、不正防止方法、およびプログラム |
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