JPH10213919A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置Info
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- JPH10213919A JPH10213919A JP2982197A JP2982197A JPH10213919A JP H10213919 A JPH10213919 A JP H10213919A JP 2982197 A JP2982197 A JP 2982197A JP 2982197 A JP2982197 A JP 2982197A JP H10213919 A JPH10213919 A JP H10213919A
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Abstract
高速プロセスに適応し、かつ、画像劣化を生じない耐擦
姓に優れた電子写真感光体を提供することである。 【解決手段】導電性支持体上に感光層及び保護層をこの
順に有する電子写真感光体において、該保護層が光硬化
型樹脂を含有し、該保護層に接する感光層が数平均分子
量10万以上の樹脂を含有することを特徴とする電子写
真感光体。
Description
関し、詳しくは特定の樹脂を含有する保護層と特定の樹
脂を含有する感光層を有する電子写真感光体、それを有
する電子写真装置及び電子写真装置ユニットに関する。
1号明細書に開示されるように、画像露光の間に受けた
照射量に応じて電気抵抗が変化し、かつ、暗所では絶縁
性の物質をコ−ティングした支持体よりなる光導電性材
料を用いる。この光導電性材料を用いた電子写真感光体
に要求される基本的な特性としては、(1)暗所で適当
な電位に帯電できること、(2)暗所において電位の逸
散が少ないこと、(3)光照射によって速やかに電荷を
逸散せしめること等が挙げられる。
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性化合物
を主成分とする感光層を有する無機感光体が広く使用さ
れてきた。しかし、これ等は前記(1)〜(3)の条件
は満足するが、熱安定性、耐湿性、耐久性及び生産性に
おいて必ずしも満足できるものではなかった。
な有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の
開発が近年盛んに行われている。例えば、米国特許第3
837851号明細書にはトリアリルピラゾリンを含有
する電荷輸送層を有する感光体、米国特許第38718
80号明細書にはペリレン顔料の誘導体からなる電荷発
生層と3−プロピレンとホルムアルデヒドの縮合体から
なる電荷輸送層とからなる感光体が公知である。
よって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択するこ
とが可能であり、例えばアゾ顔料に関しては特開昭61
−272754号公報及び特開昭56−167759号
公報に可視領域で高感度を有する化合物が開示されてお
り、また、特開昭57−19576号公報及び特開昭6
1−228453号公報には赤外領域まで感度を有する
化合物が開示されている。
ものは、近年進歩の著しいレ−ザ−ビ−ムプリンタ−
(以下、LBPと略す)やLEDプリンタ−に使用さ
れ、その需要頻度は高くなってきている。
写真感光体は、電気的、機械的双方の特性を満足させる
ために、電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離
型の感光体として利用される場合が多い。一方、当然の
ことながら、電子写真感光体には適用される電子写真プ
ロセスに応じた感度及び電気的特性、更には光学的特性
を備えていることが要求される。特に、繰り返し使用さ
れる電子写真感光体においては、その電子写真感光体表
面にはコロナまたは直接帯電、画像露光、トナ−現像、
転写工程、表面クリ−ニング等の電気的及び機械的外力
が直接加えられるため、それ等に対する耐久性が要求さ
れる。具体的には、帯電時のオゾン及び窒素酸化物によ
る電気的劣化、あるいは帯電時の放電やクリ−ニング部
材の摺擦によって表面が摩耗したり傷が発生したりする
機械的劣化及び電気的劣化に対する耐久性が求められて
いる。電気的劣化は光が照射した部分にキャリアが滞留
し、光が照射していない部分と電位差が生じる現象が特
に問題であり、これはフォトメモリ−として生じる。
のが多い有機感光体は機械的劣化に対する耐久性が劣
り、耐久性向上は特に切望されているものである。上記
のような感光体に要求される耐久特性を満足させるため
に、感光層表面に樹脂を主成分とする表面保護層を設け
る試みがなされている。例えば、特開昭56−4286
3号公報、特開昭53−103741号公報には、硬化
型樹脂を主成分とする保護層を用いることにより硬度や
耐摩耗性を向上させることが開示されている。
として用いると、特に下層となる感光層が樹脂を主成分
とする有機感光層の場合、硬化型樹脂が硬化する際に生
じる収縮によって保護層や感光層に亀裂が入り、得られ
る画像に欠陥が発生してしまうことがあった。これ等の
亀裂に対する対策として特開平5−100464号公報
には、アクリル系モノマ−を用いた光硬化型保護層が開
示されている。
体の保護層には高い硬度及び優れた耐摩耗性等の特性だ
けではなく、保護層自体の抵抗が適当であることが要求
される。
といった電子写真プロセスを繰り返すことにより保護層
に電荷が蓄積されてゆく結果、残留電位の上昇が起こり
画像の不安定を引き起こす。また、保護層の抵抗が低過
ぎる場合は静電潜像を形成する電荷が保護層中の面方向
に流れてしまい、画像の滲みまたはボケを引き起こす。
以上のプリントを行う高速プロセスにまで有機感光体が
使用されており、繰り返し使用時における耐久性の向上
が必須になってきているが、保護層を形成した電子写真
感光体の残留電位は依然高く、高速プロセスに対応した
電子写真装置に使用するのは困難であった。
返し使用時における残留電位の蓄積がなく高速プロセス
に適応し、かつ、画像劣化を生じない耐擦性に優れた電
子写真感光体を提供することにある。また、本発明の別
の目的は、均一に硬化された保護層を有した電子写真感
光体を提供することにある。また、本発明の別の目的
は、保護層形成時に生じる残留電位を低くした電子写真
感光体を提供することにある。また、本発明の別の目的
は、保護層を形成した電子写真感光体の高感度化、及び
フォトメモリ−の小さい電子写真感光体を提供すること
にある。
体を有する高速プロセスに対応できるプロセスカ−トリ
ッジ及び電子写真装置を提供することにある。
上に感光層及び保護層をこの順に有する電子写真感光体
において、該保護層が光硬化型樹脂を含有し、該保護層
に接する感光層が数平均分子量10万以上の樹脂を含有
することを特徴とする電子写真感光体から構成される。
体、及び帯電手段、現像手段及びクリ−ニング手段から
なる群より選ばれる少なくとも1つの手段を一体に支持
し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とす
るプロセスカ−トリッジから構成される。
体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有
することをを特徴とする電子写真装置から構成される。
する。まず、保護層について説明する。本発明において
は、電子写真感光体の機械的強度及び耐擦性は、感光層
上に形成される保護層によって向上している。該保護層
は光硬化型樹脂、好ましくは光硬化型アクリル系モノマ
−を硬化した樹脂を含有する。
示す。
クリル系モノマ−を用いることができ、また、他の樹
脂、例えばポリエステル、ポリカ−ボネ−ト、ポリウレ
タン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコ−ン樹脂、
アルキド樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の
樹脂を混合して用いることもできる。
開始剤を用いる。光開始剤の添加量は、アクリル系モノ
マ−の全重量に対し0.1〜80%が好ましく、0.5
〜50%がより好ましい。用いる光開始剤を表6に示す
が、これ等に限られるものではない。
するという観点から、金属酸化物粒子等の導電性粒子を
分散含有することが望ましい。導電性金属酸化物として
は酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタン、酸化アンチモン、
酸化インジウム、酸化ビスマス等が挙げられる。また、
インジウムをド−プした酸化スズ、酸化ジルコニウム等
不純物レベルを作るために、ド−バントを添加または結
晶格子の酸素を欠損させてもよい。これ等の金属酸化物
は1種または2種以上を混合して用いる。金属酸化物粒
子の含有量は、保護層の全固形分重量の5〜90%が好
ましく、10〜90%がより好ましい。金属酸化物の含
有量が5%未満の場合には保護層としての抵抗が高くな
り過ぎることがあり、90%を越えると感光体表面層と
して低抵抗となり易く、帯電能の低下やピンホ−ルの原
因となることがある。
び耐環境特性を更に向上させるため、保護層に各種カッ
プリング剤及び酸化防止剤を添加してもよい。
〜10μmが好ましく、0.5〜7μmがより好まし
い。保護層の塗工方法は一般的なコ−ティング方法なら
全て使用可能であり、生産性の点で浸漬コ−ティング法
が好ましい。
する。保護層の下層には感光層、好ましくは、電荷輸送
材料とバインダ−樹脂からなる電荷輸送層が形成され
る。近年の高速プロセスに対応するためには、感光体の
残留電位を低下させる必要がある。単純に保護層の抵抗
を低下させるのならば、保護層中の金属酸化物粒子の量
を増加させることである程度のコントロ−ルが可能であ
るが、残留電位は十分に低下させることができない
的に鋭意検討の結果、保護層と接する感光層の樹脂と残
留電位との相関を見出した。即ち、保護層と接する感光
層のバインダ−樹脂に数平均分子量(以下、Mnと略
す)10万以上の樹脂、好ましくはMn10万以上のポ
リカ−ボネ−トを用いることによって、残留電位を低下
させることができ、しかも、耐久による残留電位の蓄積
を回避でき、その上に形成する保護層を均一に硬化でき
ることを見出した。
る。保護層形成時にアクリル系モノマ−を使用すると、
モノマ−自体が有機溶剤的に作用し、塗布される側の感
光層を侵食する。
ポリカ−ボネ−ト自体は、モノマ−に対して完全に溶解
するわけではないので感光層、保護層界面近傍でポリカ
−ボネ−トの大部分は膨潤し、感光層の電荷輸送材料ま
たは一部のバインダ−樹脂本体が保護層中にマイグレ−
トし、重合開始剤やアクリルモノマ−と影響しあい電気
的トラップを形成し、保護層の抵抗を減少しても残留電
位が上昇するものと考えられる。
のマイグレ−トは必ず発生すると思われる。
モノマ−に対する溶解性を低下させるために分子量を上
げることを考え、更に、分子量を一定以上の値とするこ
とによって電荷輸送材料のアクリル系モノマ−へのマイ
グレ−トを大幅に低下することも見出し、本発明に至っ
た。
及び感光層を形成したときの硬度よりポリカ−ボネ−ト
が最適である。ポリエステル、ポリスチレン等の一般熱
可塑性樹脂は硬度的に問題があり、保護層を有する電子
写真感光体としては亀裂等の点で好ましくない。また、
フェノ−ル樹脂、ウレタン樹脂に代表される熱硬化性樹
脂は残存極性基が多く感度的に問題が多い。
り、分子の大きさMnについて考察したところ、Mnと
して10万以上のポリカ−ボネ−トを使用することによ
って残留電位がすこぶる微小になることが判明した。
ることにより電荷発生層と電荷輸送層とのエレクトロン
の受け渡しが良好となる模様で感度アップの効果も見ら
れる。更に、電荷輸送材料のマイグレ−トが抑えられる
ために保護層、電荷発生層近傍間で保護層の硬化が十分
に進み耐久性の向上を行うことができる。
ョンクロマトグラフィ−(以下、GPCと略す)から一
般的な手法で測定することができる。使用するポリカ−
ボネ−トはホモポリマ−、コポリマ−のいずれでもよ
く、ポリマ−として全体のMnが10万以上ならばその
構成モノマ−に限定はない。塗工性を考慮した場合、分
子量的には10万〜100万の範囲が好ましく、より好
ましくは10万〜30万である。
て使用してもよい。ただし、ブレンドする相手のMnが
10万未満のポリカ−ボネ−トの場合は10万以上のポ
リカ−ボネ−トが50重量%以上、より好ましくは75
重量%以上含まれることが好ましい。
送材料であるが、各種のトリアリ−ルアミン系化合物、
ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、ピラゾリン
系化合物、オキサゾ−ル系化合物、トリアリルメタン系
化合物、チアゾ−ル系化合物等が挙げられる。
らなる電荷輸送層は膜厚4〜30μmが好ましく、5−
20μmがより好ましい。電荷輸送材料とポリカ−ボネ
−トの比率は重量比で1/10〜10/5が好ましく、
5/10〜10/10がより好ましい。
合、その下層は電荷発生層である。電荷発生層は電荷発
生材料とバインダ−樹脂との組み合わせで形成すること
が好ましいが、電荷発生材料単独で形成してもよい。
料、アゾ顔料、アントアントロン顔料等が挙げられる。
ポリアクリル、ポリビニルカルバゾ−ル、フェノキシ樹
脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、ポリビニルアセ
テ−ト、ポリサルフォン、ポリアリレ−ト、塩化ビニリ
デン・アクリロニトリロコポリマ−、ポリビニルベンザ
−ル等が主として使用される。
場合は、バインダ−樹脂を有機溶剤に溶解し、電荷発生
材料をバインダ−樹脂溶液中で分散する。バインダ−樹
脂と電荷発生材料の比率は重量比で1/5〜5/1が好
ましく、1/2〜3/1がより好ましい。
ング法、スプレ−コ−ティング法、スピンナ−コ−ティ
ング法、ビ−ドコ−ティング法、ブレ−ドコ−ティング
法、ビ−ムコ−ティング法等の方法が挙げられる。更
に、電荷発生材料を直接蒸着して電荷発生層を形成する
こともできる。
中間層を設ける。中間層の材料としてはポリアミド、ポ
リビニルアルコ−ル、ポリエチレンオキシド、エチルセ
ルロ−ス、カゼイン、ポリウレタン、ポリエ−テルウレ
タン等が挙げられる。これ等は適当な溶剤に溶解して塗
布される。中間層の膜厚は0.1〜5μmが好ましく、
0.1〜1μmがより好ましい。。
ザ−光の場合は散乱による干渉縞防止を目的とした導電
層を設けることが好ましい。導電層はカ−ボンブラッ
ク、金属粒子等の導電性粉体をバインダ−樹脂中に分散
して形成することができる。導電層の膜厚は5〜40μ
mが好ましく、5〜30μmがより好ましい。
は、導電性を有するものであればよく、アルミニウム等
の金属、あるいは導電層を設けた金属、プラスチック、
紙等が挙げられ、形状としては円筒状、フィルム状等が
挙げられる。
ロセスカ−トリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。図において、1はドラム状の本発明の電子写真感
光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回
転駆動される。感光体1は回転過程において、一次帯電
手段3によりその周面に正または負の所定電位の均一帯
電を受け、次いで、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走査
露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光光4を受
ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順次形成さ
れていく。
によりトナ−現像され、現像されたトナ−現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピ−)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリ−ニング手段9によって転写残りトナ−の除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。尚、一次帯電手段3が帯電ロ−
ラ−等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必
ずしも必要ではない。
帯電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを
複写機やレ−ザ−ビ−ムプリンタ−等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば、一次帯
電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9の少なく
とも1つを感光体1と共に一体に支持してカ−トリッジ
化し、装置本体のレ−ル12等の案内手段を用いて装置
本体に着脱可能なプロセスカ−トリッジ11とすること
ができる。また、画像露光光4は、電子写真装置が複写
機やプリンタ−である場合には、原稿からの反射光や透
過光を用いる、あるいは、センサ−で原稿を読み取り、
信号化し、この信号に従って行われるレ−ザ−ビ−ムの
走査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッタ−アレイの
駆動等により照射される光である。
機に利用するのみならず、レ−ザ−ビ−ムプリンタ−、
CRTプリンタ−、LEDプリンタ−、液晶プリンタ
−、レ−ザ−製版等の電子写真応用分野にも広く利用す
ることができる
とし、支持体上に下記材料より構成される塗料を浸漬コ
−ティング法で塗布し、140℃、30分間熱硬化して
膜厚15μmの導電層を形成した。導電性顔料として酸
化スズコ−ト処理酸化チタン10部(重量部、以下同
じ)、抵抗調節用顔料として酸化チタンを10部、バイ
ンダ−樹脂としてフェノ−ル樹脂を10部、レベリング
剤としてシリコ−ンオイルを0.001部、溶剤として
メタノ−ル/メチルセロソルブ=1/1を20部。
ロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノ−ル65ブ及
びn−ブタノ−ル30部に溶解した溶液を浸漬コ−ティ
ング法で塗布して膜厚0.5μmの中間層を形成した。
ける回折角2θ±0.2°が9.0°、14.0°、2
3.9°、27.1°に強いピ−クを有するオキシチタ
ニウムフタロシアニン4部、ポリビニルブチラ−ル(商
品名エスレックBM−2、積水化学(株)製)2部及び
シクロヘキサノン80部を、φ1mmガラスビ−ズを用
いたサンドミル装置で4時間分散した後、メチルエチル
ケトン115部を加えて電荷発生層用分散液を得た。該
分散液を前記中間層上に浸漬コ−ティング法で塗布して
膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
(Mn110000)10部をクロロベンゼン20部及
びジクロルメタン40部に溶解して塗料を調製した。こ
の塗料を前記電荷発生層上に浸漬コ−テイング法で塗布
し、110℃1時間乾燥し、膜厚15μmの電荷輸送層
を形成した。
製した。平均粒径0.02μmのアンチモン含有酸化ス
ズ微粒子(商品名T−1、三菱マテリアル(株)製)1
00部、(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメ
トキシシラン(信越化学(株)製)30部及び95%エ
タノ−ル5%水溶液300部を、ミリング装置で1時間
の加熱処理した溶液をろ過し、エタノ−ルで洗浄後、乾
燥し、120℃で1時間加熱処理をすることにより微粒
子の表面処理を行った。
モノマ−例示化合物23を25部、光重合開始剤として
の2−メチルチオキサントン0.5部、及び前記表面処
理を行ったアンチモン含有酸化スズ粒子35部及びトル
エン300部を混合してサンドミル装置で96時間分散
した分散液に、四フッ化エチレン樹脂粒子(商品名ルブ
ロンL−2、ダイキン工業(株)製)25部を混合して
サンドミル装置で8時間分散して保護層用の分散液を調
製した。
レ−塗布し、乾燥後、高圧水銀灯にて800mW/cm
2の光強度で15秒間紫外線照射ことによって膜厚3μ
mの保護層を形成した。
構成の例としてサンプル1〜11を挙げる。
載のサンプル2〜11のポリカ−ボネ−ト(Mnは全て
110000±5000の範囲を選択した)を用いた他
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
を23℃。30%RH下で一晩放置後、キヤノン(株)
製レ−ザ−ビ−ムプリンタ−LBPNXに装着して残留
電位を測定した。
−トリッジを用意し、明部電位を5枚相当プリント相当
流し、5枚目の電位をV1とし、その後レ−ザ−を照射
したまま一次帯電を切り、5回転目の電位を残留電位と
した。
直後の残留電位V及び表面の削れ量(μ)を測定した。
写真感光体に蛍光灯を用いて2000ルックス、6分間
の光を照射し、照射後2分間暗所放置した後、前述と同
じ方法でV1を測定し、初期のV1から照射後のV1を引
いたものをフォトメモリ−とした。結果を表9及び表1
0に示す。
プル1のMn20000、Mn40000、Mn800
00、表8に記載のサンプル8のMn40000、Mn
60000、Mn80000、及び表8に記載のサンプ
ル9のMn80000を用いた他は、実施例1と同様に
して比較例1〜8の電子写真感光体を作成し、同様に評
価した。結果を表11及び表12に示す。
クリルモノマー例示化合物22を用いた他は、それぞれ
実施例1〜9と同様にして電子写真感光体を作成し、同
様に評価した。結果を表13及び表14に示す。
のサンプル1のMn150000、Mn200000、
Mn300000のポリカ−ボネ−トを用いた他は、実
施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、同様に評
価した。結果を表15及び表16に示す。
る優れた機械的耐久性を維持しつつ、残留電位を低減で
き、耐久による残留電位上昇による画像劣化を防ぎ、か
つ電気的には高感度化、及びフォトメモリ−の低減をす
るという顕著な効果を奏し、この効果は、プロセスカ−
トリッジ及び電子写真装置に適用して同様の効果を奏す
る。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層及び保護層をこ
の順に有する電子写真感光体において、該保護層が光硬
化型樹脂を含有し、該保護層に接する感光層が数平均分
子量10万以上の樹脂を含有することを特徴とする電子
写真感光体。 - 【請求項2】 前記光硬化型樹脂がアクリル系モノマ−
を硬化した樹脂であり、前記数平均分子量10万以上の
樹脂がポリカ−ボネ−トである請求項1記載の電子写真
感光体。 - 【請求項3】 前記アクリル系モノマ−を硬化した樹脂
が、2個以上のアクリロイル基を有するアクリル系モノ
マ−を硬化した樹脂である請求項2記載の電子写真感光
体。 - 【請求項4】 前記ポリカ−ボネ−トの含有量が、前記
感光層に含有される全樹脂の100〜50重量%である
請求項2記載の電子写真感光体。 - 【請求項5】 前記ポリカ−ボネ−トが下記式(1)で
示される構成単位を有する請求項2記載の電子写真感光
体。 【化1】 - 【請求項6】 該感光層が電荷発生層及び電荷輸送層を
有し、該保護層に接する感光層が電荷輸送層である請求
項1乃至6項記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 請求項1記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項8】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電手
段、像露光手段、現像手段及びクリ−ニング手段を有す
ることを特徴とする電子写真装置
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---|---|---|---|
JP02982197A JP3559671B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置 |
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1997
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