JPH10213566A - 質量分析装置 - Google Patents
質量分析装置Info
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- JPH10213566A JPH10213566A JP9018064A JP1806497A JPH10213566A JP H10213566 A JPH10213566 A JP H10213566A JP 9018064 A JP9018064 A JP 9018064A JP 1806497 A JP1806497 A JP 1806497A JP H10213566 A JPH10213566 A JP H10213566A
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Abstract
象イオンの損失を防ぐ。 【解決手段】 分析対象イオンに印加する励起交流電界
の周波数を分析対象イオンが持つ固有共鳴周波数から一
定量ずらすことによって、励起された分析対象イオンの
振動の振幅を一定範囲内に限定して、過度の運動エネル
ギーの蓄積を防止し、これによって、分析対象イオンの
分析領域からの散逸を防ぎ、CIDの効率の低下を防ぐ
ものであり、質量分析装置1は、分析対象イオンに振動
を励起させ衝突誘起解離を生じさせる励起手段2を備
え、分析対象イオンの固有共鳴周波数からわずかに離れ
た周波数の励起交流電界を発生して分析対象イオンに印
加し、分析対象イオンの振動を一定の振幅以下とする。
Description
の質量分析装置に関する。
質量分析において、第1段の質量分析工程において特定
のイオンを選択し、第2段の質量分析工程でそのイオン
の分解を測定するMS/MS分析(タンデム分析)が知
られている。このMS/MS分析を行う場合には、まず
分析対象物から特定の質量を有するイオンを親イオン
(以後、分析対象イオンとする)として選別し、選別し
た分析対象イオンをCID(Collision Induced Dissoc
iation:衝突誘起解離)によって解離させ、分析対象イ
オンを構成する子イオンを生成する。その後、この子イ
オンを質量分析することによって、分析対象イオンの質
量や化学構造についての情報を得ることができる。CI
Dはイオンを中性分子と衝突させることによって、イオ
ンを衝突活性させて分解させる処理である。質量分析装
置において、分析対象イオンを衝突解離させるCID
は、質量分析装置の分析領域内部にバッファーガスとし
てHe(ヘリウム)あるいはその他のガスを一定濃度ま
で導入し、選別された分析対象イオンをこのガス原子あ
るいはガス分子に衝突させて分析対象イオンから子イオ
ンへの解離を生じさせる。この衝突解離では、衝突の際
のイオンの運動エネルギーを上昇させて解離反応を促進
させることによって、解離効率を高めることができる。
通常、イオンに運動エネルギーを付与する方法として、
励起交流電界によってイオンを加速する方法が用いられ
ている。
て、分析対象イオンが持つ固有共鳴周波数に一致した周
波数の励起交流電界をイオンに印加することによって、
解離反応を促進するのに充分な運動エネルギーを分析対
象イオンに小電圧で付与することができる。これによっ
て、イオンを分析領域に閉じこめるために使用する電磁
界に対する影響を減少させ、質量分析の分解能の劣化を
防止することができる。
分析装置では、分析領域内部に保持されているイオンは
その質量/電荷比に応じた固有の共鳴の周波数で振動し
ており、この周波数と同じ周波数の交流電界を付与する
と、振動の振幅は次第に増大する。この振幅の増大に伴
ってイオンの運動エネルギーは増大し、この運動エネル
ギーが解離反応のしきい値エネルギーを越えると衝突解
離が起こって子イオンが生成される。
析対象イオンやバッファーガスの種類、バッファーガス
の圧力等に強く依存する。そのため、分析対象イオンの
一部は、分析領域内に閉じこめることが困難となるほど
大きな運動エネルギーを蓄積し、衝突解離を行う前に分
析領域から散逸し、CIDの効率が低下するという問題
点がある。
圧力や励起交流電界の電圧を調整することによって、あ
る程度は改善することができるが、種々の分析対象に対
して最適な動作条件を選択することは、処理が煩雑とな
り現実的ではない。
装置の持つ問題点を解決し、質量分析装置において、分
析領域からの分析対象イオンの損失を防ぐことを目的と
する。
は、分析対象イオンに印加する励起交流電界の周波数を
分析対象イオンが持つ固有共鳴周波数から一定量ずらす
ことによって、励起された分析対象イオンの振動の振幅
を一定範囲内に限定して、過度の運動エネルギーの蓄積
を防止し、これによって、分析対象イオンの分析領域か
らの散逸を防ぎ、CIDの効率の低下を防ぐものであ
る。
に振動を励起させ衝突誘起解離を生じさせる励起手段を
備え、生成したイオンの質量分析を行う装置であって、
励起手段は分析対象イオンの固有共鳴周波数からわずか
に離れた周波数の励起交流電界を発生して分析対象イオ
ンに印加し、分析対象イオンの振動を一定の振幅以下と
するものである。
が発生する分析対象イオンの固有共鳴周波数からわずか
に離れた周波数の励起交流電界によって分析対象イオン
を振動させると、分析対象イオンはこの励起交流電界の
周波数で振動を行う。この振動周波数は固有共鳴周波数
からわずかにずれた周波数であるため、その振幅は固有
共鳴周波数を印加した場合よりも小振幅となる。したが
って、分析対象イオンの振動は一定の振幅以下となる。
この振動振幅を質量分析装置の分析領域内とするように
制御することにより、分析対象イオンが質量分析装置か
ら散逸するのを防止することができる。
周波数と電圧を固定し、RF電圧を変化させることによ
って、分析対象イオンの固有共鳴振動数を励起交流電界
の周波数からわずかに離れた周波数とするものである。
参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態の構
成例について、図1の本発明の質量分析装置の実施形態
を説明する概略ブロック線図を用いて説明する。図1に
示す構成図は質量分析装置として、イオントラップ質量
分析装置を例とするものであるが、本発明の質量分析装
置は、イオントラップ質量分析装置に限らず、イオンサ
イクロトロン共鳴質量分析装置あるいはタンデム型四重
極質量分析装置等に適用することができるものであり、
一般に、CIDの分析対象イオンとして特定のイオンを
保持または通過させ、分析対象イオンに振動を励起して
CID分析を行う励起手段を備えた質量分析装置に適用
することができる。
象イオンに振動を励起させて衝突誘起解離を生じさせる
励起手段を構成要素として持つイオントラップ2と、イ
オン生成用の電子発生装置3と、子イオンの質量分析を
行う測定手段4と、前記励起手段2,電子発生装置3,
および測定手段4を制御するための制御装置5を備え
る。
面の形状を有する二つのエンドキャップ電極21,22
と一つのリング電極23を備え、リング電極23にはR
F発生器24が接続される。通常、このRF発生器24
はリング電極23に1MHz程度の周波数の高周波電圧
(RF電圧)を印加する。このとき、二つのエンドキャ
ップ電極21,22は、ほぼ零電位に保持される。
領域25を形成する。印加されたRF電圧は分析領域2
5に四重極電場を形成し、この四重極電場は分析領域2
5の内部にイオンを閉じこめる。
2間に逆相の電圧を印加すると、分析領域25内にCI
D分析を行うための励起用双極電場を形成することがで
きる。エンドキャップ電極21,22には増幅器26,
27が接続され、印加されたRF電圧の同相電流を低イ
ンピーダンスで吸収し、同時に波形生成器28で生成し
た電圧波形を逆相で印加する。
外側には、分析領域内にイオンを生成させる電子を導入
する電子発生装置3が設けられ、他方のエンドキャップ
電極22の外側にはイオン検出器41が設置される。こ
のイオン検出器41にはプリアンプ42およびデータ処
理装置43が接続される。また、上記電子発生装置3,
RF発生器24,波形生成器28,データ処理装置43
には制御装置5が接続され、制御が行われる。
用においては、電子発生装置3で発生した電子を片方の
エンドキャップ電極21から導入し、イオントラップ内
部の分析領域25内でイオンの生成を行い、反対側のエ
ンドキャップ電極22からイオンを放出し、イオン検出
器41で検出を行う。
分析の処理について図2のフローチャート,および図3
の信号線図を用いて説明する。MS/MS分析では、は
じめにイオンの生成を行う。このイオン生成工程では、
分析試料をイオントラップの分析領域25内に導入し、
RF発生器24で発生したRF電圧をリング電極23に
印加し維持する(図3(a)のA)。次に、電子発生装
置3で発生した電子をエンドキャップ電極21の開口部
を通して分析領域25内に注入する(図3(b)のゲー
ト信号))。イオントラップの分析領域25内では、分
析試料と導入された電子との電子衝撃によって種々のイ
オンが形成される。これらイオンは、印加されたRF電
圧で形成される四重極電場によって分析領域25内に閉
じこめられる。
のイオンの運動は、Mathieu方程式で知られる次
式で記述される。 d2r/dt2+(e/mr0 2)(U−VcosΩt)r=0 …(1) d2z/dt2−(2e/mr0 2)(U−VcosΩt)z=0 …(2) なお、mはイオンの質量、eはイオンの電荷、Ω,V,
Uはリング電極のRF電圧の振動周波数、交流電圧、お
よび直流電圧であり、(r,z)は分析領域25内の円
筒座標を表している。
e)比を有するイオンは、それぞれ固有の振動周波数ω
0 で分析領域25内を振動する。また、軸方向(z方
向)と径方向(r方向)にはそれぞれ別の固有共鳴周波
数で独立な振動を行っている。
オンは、分析領域25内に導入されたバッファーガスと
衝突を繰り返すことによって次第に運動エネルギーを失
い、分析領域25の中心に集められる(ステップS
1)。
る種々のイオンから、分析対象イオン(親イオン)の選
別を行う(図3(a)のC)。この分析対象イオンの選
別を行う第1の方法は、リング電極23に直流電圧を重
畳して、特定のm/eを有するイオンのみを分析領域2
5内にとどめ、その他のイオンを不安定な振動によって
分析領域25外に放出する方法である。
方法を説明するための図である。図4において、縦軸は
az を表し横軸はqz を表している。ここで、az ,q
zはそれぞれ以下の式で表され、az は直流電圧Uに比
例し、qz はRF電圧Vに比例する。
は、イオンが分析領域内に安定して存在できる範囲を示
している。イオンの生成を行うステップS1の終了直後
には、親イオンとして選別されるべきイオンのパラメー
タ(az,qz)は、図4のA点で表される。そこで、R
F電圧Vを増加させると、qz はVに比例して増加し、
図4のB点に至る。さらに、直流電圧Uを印加させるこ
とにより、パラメータ(az,qz)を図4のC点に移動
させることができる。C点は安定領域の内側にあるた
め、この親イオンは分析領域内部に安定して捕捉され
る。一方、親イオンと異なるm/e値を持つその他のイ
オンのパラメータ(az,qz)は、図4において、原点
とC点を結ぶ直線上に並ぶことになる。C点を安定領域
の頂点に良く接近させる様にUとVを制御すれば、その
他のイオンのパラメータ(az,qz)を全て安定領域の
外側へ移動させることが可能であり、分析領域からこれ
らのイオンを排除し、親イオンだけを分析領域に残すこ
とができる。
は、エンドキャップ電極21,22間に全ての不要なイ
オンの固有共鳴振動数を含む複合合成電圧を印加して、
特定のm/eを有するイオンのみを分析領域25内にと
どめ、その他のイオンを振動によって不安定な状態とし
て分析領域25外に放出する方法である(ステップS
2)。
iation:衝突誘起解離) を行って、前記ステップS2で
分析領域内に残したイオンを解離させ、分析対象イオン
を構成する子イオンを生成する(図3(a)のE)。
にエンドキャップ電極に励起用交流電圧を供給する(図
3(c))。分析対象イオンは、この励起用交流電圧に
よって運動エネルギーが増大し、その結果、分析対象イ
オンはエネルギー的に高い状態でバッファーガスと衝突
する。この運動エネルギーが解離反応のしきい値エネル
ギーを越えると衝突解離が起こって子イオンが生成され
る。
に、衝突解離の確率は、分析対象イオンやバッファーガ
スの種類、バッファーガスの圧力等に強く依存するた
め、分析対象イオンの一部は分析領域に閉じこめること
が困難となるほど大きな運動エネルギーを蓄積し、衝突
解離を行う前に分析領域から散逸してしまい、子イオン
の生成が不十分となる。
ンの固有共鳴周波数ω0 から一定量はずれた周波数ω1
の励起交流電界を印加し、分析対象イオンの振動を一定
の振幅以下に抑えることにより、分析対象イオンの質量
分析装置からの散逸を防止するものであり、エンドキャ
ップ電極21,22に印加するRF電圧の周波数をω0
からずれた周波数ω1 とするものである。
ずれた周波数ω1 とすることによって、分析対象イオン
の質量分析装置からの散逸を防止する点について説明す
る。
の軸方向(z軸方向)の運動は、以下のように考えるこ
とができる。
動する質量mの分析対象イオンには、時間平均すると、
四重極電場によってイオントラップの中心に向かう力
(−mω0 2z)が働いている。また、この分析対象イオ
ンはバッファーガスとの衝突によって、時間平均する
と、(−mk(dz/dt))の摩擦力が働いている。
なお、kは摩擦係数である。したがって、分析対象イオ
ンには、上記二つの力が働き、その運動は以下に示され
る運動方程式によって表される。
は、バッファーガスとの衝突によって次式(6)で示さ
れる減衰項を伴って減衰し、分析領域25の中心に集め
られる。 exp(−(k/2)t) …(6) このとき、二つのエンドキャップ電極21,22に周波
数ω1 の励起用交流電圧(vcosω1t,−vcosω1t)
を印加すると、分析領域25内には、近似的に双極電界
(v/z0 )cosω1tが生じる。なお、z0 はイオント
ラップの中心からエンドキャップ電極21,22に至る
までの距離である。このため、分析対象イオンは外力と
して、 mAcosω1t …(7) を受けることになる。なお、A=(ev)/(mz0)
である。
表される。 d2z/dt2+k(dz/dt)+ω0 2z=Acosω1t …(8) このため、z軸方向の振動は、前記式(6)の減衰振動
と次式(9)で表される強制振動との一次結合で表され
る。 Acos(ω1t−c)/[(ω0 2−ω1 2)2 +k2ω1 2]1/2 …(9) ここで、cは双極電界とイオンの振動との位相ずれを示
している。
無視しうる程度に小さくなるため、前記式(9)で表さ
れる強制振動が残る。したがって、強制振動の振幅は上
限値として、 A/[(ω0 2−ω1 2)2 +k2ω1 2]1/2 …(10) を持つことになる。式(10)において、バッファーガ
スとの衝突により生じる摩擦力はイオンの散逸を防ぐほ
ど大きくないため、パラメータkを含む項を省略するこ
とができ、振幅の上限は近似的に以下で表すことができ
る。 A/|ω0 2−ω1 2| …(11) この強制振動の振幅がイオントラップの中心からエンド
キャップ電極21,22までの距離z0 よりも小さけれ
ば、分析対象イオンはバッファーガスの圧力に依らずに
分析領域25内にとどまり、CIDの効率が高まること
になる。この条件は、 A/|ω0 2−ω1 2|<z0 …(12) から、以下の式(13),あるいはその近似式(14)
で表される。
は、励起交流電界の周波数ω1 を分析対象イオンの固有
共鳴振動数ω0 からわずかに離れた周波数とすることに
よって満足することができ、これによって、分析対象イ
オンの振動を一定の振幅以下に抑えて、分析対象イオン
の質量分析装置からの散逸を防止することができる。
る。この制御例は、励起交流の周波数ω1 を固定し、エ
ンドキャップ電極21,22に印加するRF電圧を変化
させることによって分析対象イオンの固有共鳴振動数ω
0 を励起交流電界の周波数ω1からわずかに離れた周波
数とするものである。
において、エンドキャップ電極21,22に印加する励
起用の交流周波数を所定の周波数ω1 に設定して固定
し、該エンドキャップ電極21,22に印加するRF電
圧Vを変化させると、前記qzを表す式(4)に示され
るようにqzがqz軸上を移動し、分析対象イオンの固有
共鳴振動数ω0 を励起用交流周波数ω1 からずらすこと
ができる。これによって、前記式(13),あるいは近
似式(14)の右辺の値を周波数ω1 の励起用交流電圧
の電圧vよりわずかに高い値に保持することができ、高
効率のCID制御を行うことができる。
ω1 は、分析対象イオンの固有共鳴振動数ω0 に対して
高い周波数とすることも、低い周波数とすることもでき
る。
1,22に印加する励起用の交流周波数ω1 を固定し、
RF電圧Vのみを制御することによってCID制御を行
うことができるため、制御が容易となるという効果があ
る(ステップS3)。
該子イオンの質量分析を行う(図3(a)中のF)。こ
の質量分析では、RF電圧を低電圧から高電圧にスキャ
ンすることにより、m/eの順にイオンを放出して検出
することができる。
り、この質量走査の手法は、安定領域の境界から連続的
にイオンを放出して質量スペクトルを取得する質量選択
不安定性モードと呼ばれるものである。図6では、一例
としてm1/e,m2/e,m3/e(m1>m2>m
3)のイオンについて、直流電圧Uを零としRF電圧を
V1からV2(>V1)に上げる場合について示してい
る。RF電圧を上昇させると、m/eの小さいものから
順に安定限界を越えて、安定領域から不安定領域に移動
する。これによれば、質量の軽いイオンm3/e,m2
/eを順に放出することができ、さらに、RF電圧を上
げることにより質量の重いイオンm1/eを放出するこ
とができる。これによって、分析領域25中に閉じこめ
られていたイオンの内で不安定領域に移動したイオンを
放出し、子イオンの質量スペクトルを得ることができる
(図3(a)のF)。
行うこともできる。図7は前記図6と同様のqz−az面
で表した安定,不安定領域を表す図である。図7におい
て、エンドキャップ電極21,22間に、安定領域内に
おいて分析領域から放出したいイオンの固有共鳴周波数
と同じ周波数を持つ補助交流電圧を印加すると、該イオ
ンは印加された補助交流電圧によって共振振動を起こ
し、分析領域からの放出が行われる。質量選択不安定性
モードと同様にして、RF電圧を上昇させることにより
子イオンの質量スペクトルを得ることができる(ステッ
プS4)。
イオンの質量/電荷(m/e)比だけによって最適なC
IDの条件を設定することができるため、試料の種類,
バッファーガスの種類や圧力等に応じて励起交流電場の
大きさを求める必要がなく、制御が容易となる。
装置によれば、分析領域からの分析対象イオンの損失を
防ぐことができる。
略ブロック線図である。
説明するためのフローチャートである。
説明するための信号線図である。
の方法を説明するための図である。
するための図である。
るための図である。
るための図である。
装置、4…測定手段、5…制御装置、21,22…エン
ドキャップ電極、23…リング電極、24…RF発生
器、25…分析領域、26,27…増幅器、28…波形
生成器、41…イオン検出器、42…プリアンプ、43
…データ処理装置。
Claims (1)
- 【請求項1】 分析対象イオンに振動を励起させ衝突誘
起解離を生じさせる励起手段を備え、生成した子イオン
の質量分析を行う質量分析装置において、前記励起手段
は、分析対象イオンの固有共鳴周波数からわずかに離れ
た周波数の励起交流電界を発生し、分析対象イオンの振
動を一定の振幅以下とすることを特徴とする質量分析装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01806497A JP3788538B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 質量分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01806497A JP3788538B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 質量分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10213566A true JPH10213566A (ja) | 1998-08-11 |
JP3788538B2 JP3788538B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=11961262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01806497A Expired - Fee Related JP3788538B2 (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 質量分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3788538B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003016991A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-17 | Shimadzu Corp | イオントラップ型質量分析装置 |
JP2003055324A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Suntory Ltd | 有機化合物の構造解析方法 |
US6590203B2 (en) | 1999-12-02 | 2003-07-08 | Hitachi, Ltd. | Ion trap mass spectroscopy |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP01806497A patent/JP3788538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4631219B2 (ja) * | 2001-06-26 | 2011-02-16 | 株式会社島津製作所 | イオントラップ型質量分析装置 |
JP2003055324A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-26 | Suntory Ltd | 有機化合物の構造解析方法 |
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JP3788538B2 (ja) | 2006-06-21 |
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