JPH1021278A - 設計部品の探索・登録装置 - Google Patents

設計部品の探索・登録装置

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JPH1021278A
JPH1021278A JP8171033A JP17103396A JPH1021278A JP H1021278 A JPH1021278 A JP H1021278A JP 8171033 A JP8171033 A JP 8171033A JP 17103396 A JP17103396 A JP 17103396A JP H1021278 A JPH1021278 A JP H1021278A
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component
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network
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JP8171033A
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Teruaki Matsui
照明 松井
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の設計部品ばかりでなく類似部品の探索
を行って利用者に提示し、効率の良い探索、登録、再利
用を可能にする。 【解決手段】 設計部品のネットワークを入力し、接続
情報を作成する図式入力手段10と、接続情報からネッ
トワークをコード変換して構造を解析する構造解析部2
1,部品を再配置する自動レイアウト部22,ネットワ
ークを階層化する階層化部23を有するコード変換手段
20と、ネットワークをサブネットワーク化する部品化
部31,複数部品から同一部品を抽出する同一部品抽出
部32を有する同一部品抽出手段30と、部品探索用イ
ンデックスを付与する探索インデックス付与部41,類
似部品を探索する類似探索部42,類似部品を部品辞書
44に登録する部品一般化表現部43を有する部品探索
手段40と、各手段20,30,40の処理結果を表示
させる部品表示手段50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は設計部品の探索・登
録装置に関し、詳しくは、シーケンス回路や電子回路等
の設計に当たり、ネットワーク状に結合される設計対象
としての部品を効率よく探索、登録し、再利用できるよ
うにした設計部品の探索・登録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CADによる設計支援ツールを使用した
設計では、設計に必要な部品(例えば、電気回路では抵
抗やコンデンサ等、またはこれらを組み合わせて所定の
機能を実現するもの)を設計部品として予め部品辞書に
登録するか、または、設計の途中で登録している。そし
て、設計に必要な部品の仕様などを入力すると、設計部
品が自動的に探索、表示され、これによって設計業務の
効率化が図られている。
【0003】このとき、同一の機能を満足させるために
選ばれた設計部品であっても、設計者や設計仕様の相違
により、設計部品の構成や接続の形態が異なってくる場
合が起こり得る。従って、ある機能を満足させるための
設計部品の構成や接続形態としては、一般に複数通りの
ものが存在する。
【0004】従来の設計部品の探索方法では、設計時に
入力したデータに基づいて探索が行われるため、登録さ
れている設計部品と完全に一致しなければ抽出すること
ができない。このため、同一の機能を持ちながら接続等
が若干異なるだけの複数の類似部品についてもこれらを
すべて部品辞書に登録しなくてはならず、辞書の容量が
増えるとともに設計部品の登録数が増加して探索時間が
長期化するという問題があった。よって、部品の再利用
も難しく、設計作業の効率向上も困難であるため、その
改善が望まれていた。
【0005】また、他の従来技術として、特開平6−2
43168号公報に記載されたパターン探索装置があ
る。このパターン探索装置は、電子回路等の設計におい
て、ノードの集合とノード間のアークとからなるネット
ワークとして表現される対象から指定された特定の探索
パターンに合致する部分を探索するパターン探索装置に
おいて、探索パターンを図式的に記述する探索パターン
編集手段と、図式的に表現された探索パターンをコード
変換して探索用コードを生成する探索用コード生成手段
と、生成された探索用コードを受け取り、前記対象の中
から該探索用コードとして表現された探索パターンに合
致する部分を探索する探索手段とを備えたものである。
【0006】この従来技術によれば、探索内容の直感的
理解を容易にし、デバッグや修正を容易にしてパターン
探索の効率を上げることができる。しかるに、このパタ
ーン探索装置は類似部品の探索まで考慮したものではな
いため、上述したような部品の再利用や設計作業の効率
化という点では十分なものでなかった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、部品辞書の容量を削減し、また、完全に一致
する部品以外に部品構成が類似する類似部品の検索も行
って利用者に提示できるようにし、設計部品を効率よく
検索・登録、再利用できるように一般化した設計部品の
検索・登録装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、図面上に表現された設計部
品のネットワークを入力し、かつ、設計部品の属性に基
づき各部品間の接続関係を接続情報として作成する図式
入力手段と、上記接続情報に基づきネットワークをコー
ド変換してその構造を解析する構造解析部、構造解析の
結果に基づき設計部品の接続段に着目して部品を再配置
する自動レイアウト部、前記接続段ごとにネットワーク
を階層化する階層化部を有するコード変換手段と、コー
ド化されたネットワークを分割してそのコードを用いて
サブネットワークを作成することにより複数の部品を単
一の部品に置き換える部品化部、ネットワーク内に複数
存在する設計部品から機能上の同一部品を抽出する同一
部品抽出部を有する同一部品抽出手段と、探索対象とな
る部品辞書から設計部品を探索するためのインデックス
を作成して割り付ける探索インデックス付与部、部品辞
書から部品構成が類似した設計部品を探索し抽出する類
似探索部、抽出された類似部品の中で同一機能を果たす
設計部品を一般化表現して部品辞書に登録する部品一般
化表現部を有する部品探索手段と、前記コード変換手
段、同一部品抽出手段及び部品探索手段による処理結果
を端末装置に表示する部品表示手段とを備えたものであ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記構造解析部によ
る解析結果であるネットワーク構造を、前記部品表示手
段を介して表示するものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記自動レイアウト
部により設計部品を再配置してなるレイアウトを、前記
部品表示手段を介して表示するものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記階層化部により
階層化されたネットワークを、前記部品表示手段を介し
て表示するものである。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記部品化部により
作成されたサブネットワークを、前記部品表示手段を介
して表示するものである。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記同一部品抽出部
により抽出された同一部品を、前記部品表示手段を介し
て表示するものである。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記探索インデック
ス付与部により作成されたインデックスを、前記部品表
示手段を介して表示するものである。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記類似探索部によ
り探索し抽出された類似部品を、前記部品表示手段を介
して表示するものである。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1記載の設
計部品の探索・登録装置において、前記部品一般化表現
部により部品辞書に登録された類似部品を、前記部品表
示手段を介して表示するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。まず、この実施形態の探索・登録装置
は、図1に示すように、設計部品が図面上に表示された
ネットワーク状のデータ(以下、必要に応じて単にネッ
トワークと呼ぶ)を入力し、かつ、後述する部品情報に
基づき接続情報を自動的に作成する図式入力手段10
と、上記接続情報からネットワークをコード変換してそ
の構造を解析する構造解析部21、ネットワーク状に配
置されている設計部品を統一されたフォーマットに従っ
て自動的に再配置する自動レイアウト部22、ネットワ
ークを階層化する階層化部23を有するコード変換手段
20と、ネットワークをコード化した後にそのコードを
用いてサブネットワーク化(部品化)する部品化部3
1、ネットワーク内に複数個存在する部品から機能上の
同一部品を抽出する同一部品抽出部32を有する同一部
品抽出手段30と、探索対象となる部品辞書44から部
品を探索するためのインデックスを割り付ける探索イン
デックス付与部41、部品構成が類似した設計部品を探
索、抽出する類似探索部42、類似部品を部品辞書44
に登録する部品一般化表現部43を有する部品探索手段
40と、各手段20,30,40による処理結果を表示
させる部品表示手段50とを備えている。なお、端末装
置60は、図式入力手段10及び部品表示手段50と利
用者との間にインターフェイスとして介在している。
【0018】以下、上記構成要素のそれぞれについて順
に説明する。まず、例題として、図2に示すネットワー
クを設計する場合について説明する。この図2におい
て、A,A’,B,B’,C,C’,D,Fはそれぞれ
部品であり、AとA’、BとB’、CとC’は同一部品
であって「’」は接続されている位置の違いを表してい
る。また、xi1〜xi4はネットワーク全体の入力端
子、xo1は出力端子、ai1,bi1,ci1,ci
2,di1,fi1,fi2,a’i1,a’i2,
b’i1,c’i1,c’i2は各部品の入力端子、a
o1,bo1,co1,do1,fo1,fo2,a’
o1,b’o1,c’o1は各部品の出力端子を示す。
【0019】1.図式入力手段10 図式入力手段10は、利用者が端末装置60から図2の
ネットワークを入力すると、このネットワークを構成す
る部品の属性情報(部品名、各端子のI/O(入出
力)、データの型、I/Oごとにシーケンシャルに割り
付ける端子番号、端子名など)を対話形式で利用者に問
い合わせる。これに対し、利用者が所定の属性情報を入
力すると、図式入力手段10では、上記ネットワークか
ら各部品間の接続関係(各部品の端子間の接続関係)を
表す接続情報を自動的に作成する。これらの属性情報及
び接続情報をシステムに対する入力情報とする。
【0020】ここで、図2のネットワークの接続情報
は、各端子間の接続関係を矢印にて表すと次の通りとな
る。 xi1→ai1 ao1→ci1 co1→fi1 fo1→xo1 xi2→bi1 bo1→ci2 xi3→di1 do1→b’i1 b’o1→c’i1 c’o1→fi2 fo2→a’i2 a’o1→c’i2 xi4→a’i1
【0021】2.コード変換手段20 コード変換手段20は、構造解析部21、自動レイアウ
ト部22、階層化部23から構成されている。まず、図
3は、入力情報である接続情報から、システムが固有の
部品名、端子名を割り付けることによりコード変換を行
った結果を示している。ここで、コード変換の方法は、
概略、次のとおりである。
【0022】(1)ネットワーク図の左上の入力を基準
とする。 (2)各入力の部品を同じ列に並べる。このとき、この
列を接続段と呼ぶ。 (3)各接続段ごとに、上から下に向かって部品に識別
番号を割り付ける。例えば、図3において、接続段1の
部品A,B,Dを部品11、部品12、部品13とす
る。ここで、十の位の1は接続段数、一の位の1〜3は
識別番号である。同様にして、接続段2についても部品
Cに識別番号(部品21)を割り付ける。
【0023】(4)部品の各入出力端子は、属性情報の
端子識別番号に、部品名とI/O(入出力)とを識別で
きるようにコード化する。例えば図3のai1は、部品
Aの入力端子識別番号1を表している。システムへの入
力情報には、ネットワークを構成する部品の「属性情
報」と各部品間を接続する端子の関係を示す「接続情
報」とがある。ネットワークの接続構造を示す接続情報
からネットワークを図面上に書き表すと、作図方法の違
いにより一般に数通りのネットワークを表現可能であ
る。このように、数通りのネットワークを表数通りのネ
ットワークを表現可能現可能な「接続情報」を以下に示
す。
【0024】[接続情報] (1)xi1(外部からの入力端子)→ai1(部品A
の入力端子1) (2)ao1(部品Aの出力端子1)→ci1(部品C
の入力端子1) (3)co1(部品Cの出力端子1)→xo1(外部へ
の出力端子1) 以下、同様に接続情報を示す。 (4)co2→bi2 (5)bo1→ci2 (6)xi2→bi1 上記接続情報から図面上にネットワークを構成すると、
図4(a),(b)のように表現方法によって数通りの
ネットワークが考えられる。
【0025】そこで、「接続情報」に基づいて、システ
ム内で取り扱うネットワークのレイアウトを定義する。
まず、基準となる点を外部入力(図4におけるxi1,
xi2)として、コード変換により任意に識別番号を割
り付ける。この識別番号順に部品の端子間の接続経路を
チェックする。
【0026】このとき、上記の「接続情報」ではネット
ワークが再帰する構造(同じ部品が繰り返し現れる構
造)になっているかどうかを判定することができない。
そこで、「構造解析」を行って再帰構造を検出し、ネッ
トワーク構造に「接続段」の概念を導入することによっ
て部品のレイアウトを定義する。以下にその詳細を説明
する。
【0027】2.1 構造解析部21 構造解析のアルゴリズムを以下に示す。 [ステップ1] (1)外部入力xij(j=1〜n)に接続されている
部品を調べる。 (2)接続されている部品名を記録する。
【0028】[ステップ2] (1)接続されている部品の出力端子に接続されている
部品を調べる。 (2)接続されている部品名を記録する。 (3)上記の操作を繰り返し実行する。 (4)記録している部品名が重複した時点で再帰構造と
認識する。このとき、以下の条件を記録し、ステップ3
を実行する。 ei:再帰構造と認識した部品の「接続段数」 e:eiの1個前に接続されている部品の「接続段数」 条件式e>ei ただし、この条件式は後述の自動レイアウト部で使用す
る。(この再帰構造を認識した接続は、自動レイアウト
部の接続チェックから除外する。)
【0029】[ステップ3]接続先が外部入力である場
合、以下を実行する。 (1)[ステップ2]で検出された部品に複数の出力端
子が存在すれば、すべての端子に対して[ステップ2]
を実行する。 (2)[ステップ1]で複数の部品に接続されている場
合には、[ステップ2]を繰り返し実行する。 [ステップ4]すべての外部入力に対して、[ステップ
1]〜[ステップ3]を繰り返し実行する。
【0030】以下、図4(a)に示したネットワークの
構造解析例を示す。 (構造解析) (1)外部入力(xi1) 外部入力(xi1)の接続をチェックする。接続情報か
ら、次のように接続をチェックする。 xi1→ai1(A)…部品Aに接続されている。 ao1→ci1(C)…部品Aの出力ao1の接続をチ
ェックする。 co1→xo1…外部出力に接続されている。 co2→bi2(B)…部品Cの出力は複数存在するの
で、部品Cの接続を再チェックする。 bo1→ci2(C)…再度、部品Cに接続されてい
る。これにより、部品Cに関する再帰構造と認識する。
【0031】(2)外部入力(xi2) 外部入力(xi2)の接続をチェックする。接続情報か
ら、次のように接続をチェックする。 xi2→bi1(A)…部品Bに接続されている。 bo1→ci2(C)…部品Bの出力bo1の接続をチ
ェックする。 co1→xo1…外部出力に接続されている。 co2→bi2(B)…部品Cの出力は複数存在するの
で、部品Cの接続を再チェックする。 bo1→ci2(C)…再度、部品Cに接続されてい
る。これにより、部品Cに関する再帰構造と認識する。
【0032】2.2 自動レイアウト部22 レイアウト定義のアルゴリズムを以下に示す。 [ステップ1]外部入力Xij(j=1〜n)に接続さ
れている部品に接続段数(cn)を割り付ける。 [ステップ2]構造解析で除外した接続(再帰構造と認
識した接続)を除いて、接続チェックを行いながら他の
接続されている部品にcnをインクリメントし、割り付
ける。
【0033】[ステップ3]接続先が外部出力となるま
で、ステップ2の操作を繰り返す。ステップ2で複数の
出力端子がある場合には、すべての端子に対してステッ
プ2を実行する。ただし、以下に示す場合には特殊な操
作を実行する。 (1)すでに接続段数が割り付けられていた場合(最長
経路の優先) 図5に示すネットワークのレイアウト定義を行うと、以
下のようになる。 xi1→ai1 A→cn=1 ao1→ci1 C→cn=2 ao2→bi1 B→cn=2 bo1→ci2 C→cn=3 すでにcnが割り付けられている場合、cnが大きい方
(この例では3)を接続段数とする。別の出力端子をサ
ーチして同じ部品に接続されている場合をフィードフォ
ワードと認識し、接続経路の長いものを優先して接続段
数とする。
【0034】(2)他の外部入力の接続段数と重複する
場合 (2−1)ケース1(接続段数1の優先) 図6のネットワークのレイアウト定義を以下に示す。 xi1→ai1 A→cn=1 xi2→ci2 C→cn=1 ao1→bi1 B→cn=2 bo2→ci1 C→cn=3 ⇒ cn=1 部品Cは、外部入力xi2から最初に接続されている。
すでに割り付けられている接続段数が1である場合に
は、接続段数は1を優先し、これ以後の部品にcnを割
り付けない(接続段数1の優先)。
【0035】(2−2)ケース2(cn修正の伝播) 図7のネットワークのレイアウト定義を以下に示す。 xi1→ai1 A→cn=1 xi2→ci1 C→cn=1 ao1→bi1 B→cn=2 bo2→di1 D→cn=3 do1→ei1 E→cn=4 co1→di2 D→cn=2 ⇒ cn=3
【0036】すでに割り付けられているcnより接続段
数が小さく、かつcn≠1ならば、接続段数を大きい値
にする(最長経路の優先)。同時に、この外部入力変数
から接続されている部品のcnを修正する(cn修正の
伝播)。cnの修正時には、先のケース1として述べた
接続段数1の優先処理を行わない。上記の場合、結局、
次のようになる。ここで、図8は各部品の接続段数を示
している。 xi2→ci1 C→cn=2 逆に、cnが既に割り付けられているものよりも大きい
場合には、これを優先する(最長経路の優先)。
【0037】(3)再帰構造の場合 再帰構造の場合、「構造解析部」によって自動的に条件
式が与えられる。この条件式に基づいて接続段数を与え
る。図9のネットワークを例に条件式の操作を説明す
る。 (構造解析) xi1→ai1 A ao1→bi1 A→B bo1→xo1 bo2→ci1 A→B→C co1→di1 A→B→C→D do1→ai2 A→B→C→D→A(再帰構造 条件
式:D>A) do2→xo2 xi2→ci2 C co1→di1 C→D do1→ai2 C→D→A ao1→bi1 C→D→A→B bo1→xo1 bo2→ci1 C→D→A→B→C(再帰構造 条件
式:B>C)
【0038】(レイアウト定義) [ステップ1] xi1→ai1 A→cn=1 xi2→ci2 C→cn=1 [ステップ2,3,4] ao1→bi1 B→cn=2 co1→di1 D→cn=2
【0039】ここで、条件式を確認する。 ・条件式D>A D→cn=2,A→cn=1であるから、条件式D>A
は成り立つ。 ・条件式B>C B→cn=2,C→cn=1であるから、条件式B>C
は成り立つ。以上で自動レイアウトを終了する。
【0040】次に、条件式に不具合がある場合を以下に
示す。 (1)ケース1(条件式の不具合1) 図10に示すネットワークを例として条件式の操作を説
明する。 (構造解析) xi1→ai1 A ao1→bi1 A→B bo1→ci1 A→B→C co1→di1 A→B→C→D do1→xo1 do2→fi1 A→B→C→D→F fo1→gi1 A→B→C→D→F→G go1→bi2 A→B→C→D→F→G→B(再帰構
造 条件式:G>B) go2→xo2 go3→ji1 A→B→C→D→F→G→J jo1→xo3 xi2→ei1 E eo1→fi2 E→F fo1→gi1 E→F→G go1→bi2 E→F→G→B bo1→ci1 E→F→G→B→C co1→di1 E→F→G→B→C→D do1→xo1 do2→fi1 E→F→G→B→C→D→F(再帰構
造 条件式:D>F) go2→xo2 go3→ji1 E→F→G→J jo1→xo3 xi3→hi1 H ho1→ii1 H→I io1→gi2 H→I→G go1→bi2 H→I→G→B bo1→ci1 H→I→G→B→C co1→di1 H→I→G→B→C→D do1→xo1 do2→fi1 H→I→G→B→C→D→F fo1→gi1 H→I→G→B→C→D→F→G(再
帰構造 条件式:F>G) go2→xo2 go3→ji1 H→I→G→J jo1→xo3 io2→ji2 H→I→J jo1→xo3
【0041】(レイアウト定義) [ステップ1] xi1→ai1 A→cn=1 xi2→ei1 E→cn=1 xi3→hi1 H→cn=1 [ステップ2,3,4] (1)xi1 ao1→bi1 B→cn=2 bo1→ci1 C→cn=3 co1→di1 D→cn=4 (2)xi2 eo1→fi2 F→cn=2 (3)xi3 ho1→ii1 I→cn=2 io1→gi2 G→cn=3 go3→ji1 J→cn=4 io2→ji2 J→cn=3 ⇒ cn=4(最長
経路優先)
【0042】ここで、条件式を確認する。 ・条件式G>B G→cn=3,B→cn=2であるから、条件式G>B
は成り立つ。 ・条件式D>F D→cn=4,F→cn=2であるから、条件式D>F
は成り立つ。 ・条件式F>G F→cn=2,G→cn=3であるから、条件式F>G
は成り立たない。
【0043】そこで、この条件式F>Gを成り立たせる
ために以下の操作を行う。 1)Fのcnを変更(最小値修正) 条件式を強制的に成立させるために、最小値「1」を条
件式内のcnに加えて修正する。 F→cn=3,(G→cn=3)+1(最小値)=4 2)Fのcnを変更したことによる他の条件式の影響を
確認する(他の条件式に影響がない場合、処理を終了す
る)。条件式D>FにFが含まれる。D→cn=4,F
→cn=4 条件式D>Fを満足しない。条件式F>G
の不具合と認識する。 3)構造解析により再帰構造と認識し、条件式F>Gを
定義した際の「接続情報」つまり、自動レイアウトの接
続チェック処理で除外した接続情報を追加して再度レイ
アウト定義を行う。
【0044】(1)xi1 ao1→bi1 B→cn=2 bo1→ci1 C→cn=3 co1→di1 D→cn=4 (2)xi2 eo1→fi2 F→cn=2 fo1→gi1 G→cn=3 (3)xi3 ho1→ii1 I→cn=2 io1→gi2 G→cn=3 go3→ji1 J→cn=4 io2→ji2 J→cn=3 ⇒ cn=4
【0045】ここで、条件式を確認する。 ・条件式G>B G→cn=3,B→cn=2であるから、条件式G>B
は成り立つ。 ・条件式D>F D→cn=4,F→cn=2であるから、条件式D>F
は成り立つ。
【0046】(2)ケース2(条件式の不具合2) 図11に示すネットワークを例として条件式の操作を説
明する。 (構造解析) xi1→ai1 A ao1→bi1 A→B bo1→ci1 A→B→C co1→bi2 A→B→C→B(再帰構造 条件式:
C>B) bo2→xo1 xi2→ci2 C co1→bi2 C→B bo1→ci1 C→B→C(再帰構造 条件式:B>
C) bo2→xo1 xi3→di1 D do1→ci3 D→C co1→bi2 D→C→B bo1→ci1 D→C→B→C(再帰構造 条件式:
B>C) bo2→xo1 do2→ei1 D→E eo1→xo2
【0047】(レイアウト定義) [ステップ1] xi1→ai1 A→cn=1 xi2→ci2 C→cn=1 xi3→di1 D→cn=1 [ステップ2] (1)xi1 ao1→bi1 B→cn=2 (2)xi2 (3)xi3 do1→ci3 C→cn=2→cn=1 do2→ei1 E→cn=2
【0048】ここで、条件式を確認する。 ・条件式C>B C→cn=1,B→cn=2であるから、条件式C>B
は成り立たない。 ・条件式B>C B→cn=2,C→cn=1であるから、条件式B>C
は成り立つ。
【0049】条件式C>Bを成り立たせるために以下の
操作を行う。 1)Cのcnを修正(最小値修正) C→cn=1であるため、cnの修正は不可とする(接
続段数1の優先)。条件式C>Bを不具合と認識する。 2)構造解析により再帰構造と認識し、条件式C>Bを
定義した際の「接続情報」つまり、自動レイアウトの接
続チェック処理で除外した接続情報を追加して再度レイ
アウト定義を行う。
【0050】[ステップ1] xi1→ai1 A→cn=1 xi2→ci2 C→cn=1 xi3→di1 D→cn=1 [ステップ2] (1)xi1 ao1→bi1 B→cn=2 (2)xi2 co1→bo1 B→cn=2 (3)xi3 do1→ci3 C→cn=2→cn=1(接続段数1
の優先) co1→bo1 B→cn=2 do2→ei1 E→cn=2 [ステップ3]すべての外部入力に対して[ステップ
1]〜[ステップ2]を繰り返す。
【0051】次に、自動レイアウト部22の実施形態を
説明する。まず、図4(a)に示したネットワークのレ
イアウト定義例を示す。構造解析により再帰構造と認識
された場合、再帰と認識した「接続」を自動レイアウト
部22の接続チェック処理から除外してレイアウトを定
義する。すなわち、co2→bi2とbo1→ci2と
を除外する。
【0052】(1)外部入力(xi1) xi1→ai1(A)…部品Aに接続されている。部品
Aの接続段数は以下のとおりとなる。 cn1(外部入力xi1に接続される部品の接続段数)
=1 ao1→ci1(C)…部品Aの出力ao1の接続をチ
ェックする。部品Cの接続段数は以下のとおりとなる。 cn1=2 co1→xo1…外部出力に接続されている。外部出力
は接続段数に含まない。
【0053】(2)外部入力(xi2) xi2→bi1(B)…部品Bに接続されている。部品
Bの接続段数は以下のとおりとなる。 cn2(外部入力xi2に接続される部品の接続段数)
=1 ここで、接続段によってレイアウト定義したものを図1
2に示す。
【0054】次に、構造解析・自動レイアウトの実施形
態を図2のネットワークで説明する。まず、接続情報は
以下のようになる。 [接続情報] (1)xi1→ai1 ao1→ci1 co1→fi
1 fo1→xo1 fo2→a’i2 a’o1→c’i2 c’o1
→fi2 (2)xi2→bi1 bo1→ci2 (3)xi3→di1 do1→b’i1 b’o1
→c’i1 (4)xi4→a’i1
【0055】(構造解析) (1)外部入力(xi1) xi1→ai1 A ao1→ci1 A→C co1→fi1 A→C→F fo1→xo1 Fは複数の出力端子を有する。 fo2→a’i2 A→C→F→A’ a’o1→c’i2 A→C→F→A’→C’ c’o1→fi2 A→C→F→A’→C’→F(再帰
構造:条件式C’>F)
【0056】(2)外部入力(xi2) xi2→bi1 B bo1→ci2 B→C co1→fi1 B→C→F fo1→xo1 Fは複数の出力端子を有する。 fo2→a’i2 A→C→F→A’ a’o1→c’i2 A→C→F→A’→C’ c’o1→fi2 A→C→F→A’→C’→F(再帰
構造:条件式C’>F)
【0057】(3)外部入力(xi3) xi3→di1 D do1→b’i1 D→B’ b’o1→c’i1 D→B’→C’ c’o1→fi2 D→B’→C’→F fo1→xo1 Fは複数の出力端子を有する。 fo2→a’i2 D→B’→C’→F→A’ a’o1→c’i2 D→B’→C’→F→A’→C’
(再帰構造:条件式A’>C’)
【0058】(4)外部入力(xi4) xi4→a’i1 A’ a’o1→c’i2 A’→C’ c’o1→fi2 A’→C’→F fo1→xo1 Fは複数の出力端子を有する。 fo2→a’i2 A’→C’→F→A’(再帰構造:
条件式F>A’)
【0059】(レイアウト定義) (1)外部入力から接続されている部品に接続段数を割
り付ける。 xi1→ai1 A→cn=1 xi2→bi1 B→cn=1 xi3→di2 D→cn=1 xi4→a’i1 A’→cn=1 (2)外部入力(xi1) ao1→ci1 C→cn=2 co1→fi1 F→cn=3 (3)外部入力(xi2) bo1→ci2 C→cn=2 co1→fi1 F→cn=3 (4)外部入力(xi3) do1→b’i1 B’→cn=2 b’o1→c’i1 C’→cn=3 (5)外部入力(xi4) 操作なし
【0060】ここで、条件式を確認する。 ・条件式C’>F C’→cn=2,F→cn=3であるから、条件式C’
>Fは成り立たない。 ・条件式A’>C’ A’→cn=1,C’→cn=3であるから、条件式
A’>C’は成り立たない。 ・条件式F>A’ F→cn=3,A’→cn=1であるから、条件式F>
A’は成り立つ。
【0061】1)C’のcnの修正(最小値修正) C’→cn=3 (F→cn=3)+1=4 この修正では、条件式A’>C’を満足しない。 2)A’のcnの修正(最小値修正) A’→cn=1 「接続段数1の優先」により、修正不可となる。 3)c’o1→fi2の接続、a’o1→c’i2の接
続、つまり、条件式C’>F及びA’>C’が再帰構造
と判定した接続を追加して再レイアウトする。
【0062】(再レイアウト) (1)’外部入力から接続されている部品に接続段数を
割り付ける。 xi1→ai1 A→cn=1 (4)’より、cn
=2(cn修正の伝播) xi2→bi1 B→cn=1 (4)’より、cn
=2(cn修正の伝播) xi3→di2 D→cn=1 xi4→a’i1 A’→cn=1 (4)’より、c
n=2(cn修正の伝播) (2)’外部入力(xi1) ao1→ci1 C→cn=2 (4)’より、cn
=3(cn修正の伝播) co1→fi1 F→cn=3 (4)’より、cn
=4(cn修正の伝播) (3)’外部入力(xi2) bo1→ci2 C→cn=2 (4)’より、cn
=2に変更 co1→fi1 F→cn=3 (4)’より、cn
=4に変更 (4)’外部入力(xi3) do1→b’i1 B’→cn=2 b’o1→c’i1 C’→cn=3 c’o1→fi2 F→cn=4 (5)’外部入力(xi4) a’o1→c’i2 C’→cn=2 (4)’よ
り、cn=3(最長経路の優先)
【0063】次に、図2に示した例題ネットワークのレ
イアウトを図13のように定義する。この図13に示し
たようにレイアウトを定義するときに、1個の外部入力
から複数の部品に接続される場合、部品のレイアウトは
該当する外部入力の接続段に複数の部品が配置される。
【0064】2.3 階層化部23 次いで、ネットワーク階層化部について説明する。ネッ
トワークは、図14に示すように複数の部品から構成さ
れる。但し、部品もまた複数の部品によって構成されて
いる場合もある。つまり、ネットワークは複数の部品か
ら構成され、その構成要素である部品もまた複数の部品
から構成される複合部品である場合がある。
【0065】ネットワークは最小部品(ネットワークを
構成し、これ以上分解できない最小単位の部品)と複合
部品の組み合わせにより構成されている。従ってネット
ワークは、例えば図15に示すような階層構造によって
表現することができる。図15の階層は、最下層に最小
部品があり、その一つ上位の階層には最小部品が2個組
み合わされた複合部品がある。階層は最小部品を1個ず
つ増やして組み合わせた複合部品を階層の要素として成
り立つ。最も上位には、入力されたネットワークそのも
のが存在することになる。
【0066】入力されたネットワークは、最小部品によ
って分割することが可能であり、それを組み合わせた複
合部品に分割して、階層構造に展開することができる。
但し、入力されたネットワークを最小単位に分割し、既
存の部品の要素情報と接続情報とをマッチングするのは
効率が悪く、同一の機能を持つ部品であっても最小部品
の数、接続端子数や接続の仕方などのバリエーションが
異なると部品を検出することができない。
【0067】ネットワークは複数の部品から構成されて
いることに着目すると、入力されたネットワークを自動
レイアウト部により定義した「接続段」を用いて分割す
ることで、ネットワークを階層化することができる。接
続情報を無視してネットワークの配置に着目すると、分
割した部品を部品辞書探索インデックスとすることがで
きる。図13に示したネットワークのレイアウトから、
図2のネットワークを以下のように記述する。
【0068】8[4(1(D),4(A,B,B’,
A),2(C,C’),1(F))] 更に、全部品数8と8個の部品を記述した構成部品を以
下のように記述する。 8[D,A,B,B,A,C,C,F] 但し、重複する部品がある場合には、以下のように記述
して重複する個数を付記する。重複しない場合には1
(D)と記述できるが、この“1”を省略するものとす
る。上記記述は、自動レイアウトした「接続段」ごとに
ネットワークを構成している部品リストで表現したもの
である。
【0069】一般的なネットワークリストの表現の記述
は、以下のとおりである。全部品数をe、接続段数を
c、各接続段ごとの部品数をsei(i=1,2,…
…,c)各接続段ごとの部品リストse1(A,B,…
…),se2(A1,B1,……),……,sec(A
c,Bc,……)とする。
【0070】(1)ネットワークリスト ネットワークの表現を全部品数と接続段数及びそれに対
応する接続段ごとの部品リストによって表現する。つま
り、全部品数[接続段数(各接続段数の部品リスト)]
という表現形式であり、 e[c(se1(A,B,……),se2(A1,B
1,……),……,sec(Ac,Bc,……))] となる。
【0071】(2)ネットワーク部品リスト ネットワークの表現を接続段ごとの部品リストによって
区切らずに、以下のように全部品により表現する。つま
り、全部品数[ネットワークを構成する全部品]という
表現形式であり、 e[A,B,……,A1,B1,……,Ac,Bc,…
…] となる。
【0072】ネットワークリスト表現は、入力されたネ
ットワークを「接続段」の概念を導入することによって
接続段を1個の部品と見なし、全部の接続段が直列に接
続されていることを表している。但しこの表現では、接
続段に跨る各部品間の端子間の接続は無視している。一
方、各接続段のみに着目すると、それらを構成する部品
は接続段内で並列に配置されていることを表す。
【0073】図2のネットワークのリスト表現及び図1
3のレイアウトから、「接続段1」は部品1個(D)で
構成され、「接続段1」では部品Dが並列に配置(接
続)されている。従って、「接続段1」内の部品を他の
接続段の部品と直列に接続する組み合わせは1通りしか
ない。「接続段2」では部品4個を組み合わせることが
でき、同様に、「接続段3」では部品2個を組み合わせ
ることができる。そして、「接続段4」では1通りしか
ない。ネットワークを分割する方法は、各接続段内の部
品の組み合わせと接続段とを組み合わせることによって
実現することができる。
【0074】次に、前述した(1)のネットワークリス
ト表現から階層構造に展開するアルゴリズムを以下に示
す。 (1)各接続段ごとの階層化 各接続段ごとに、以下のアルゴリズムを適用して階層化
する。n段の接続段を持つネットワークでは、以下の操
作をn回繰り返す。
【0075】[ステップ1]接続段の部品数とリストを
取り出す。 [ステップ2]接続段内の部品の組み合わせ 取り出したリストの部品が1〜(部品個数−1)含まれ
る組み合わせリストを作成する。但し、m個の部品が含
まれる組み合わせリストで残りの(部品個数−m)個に
ついては、接続不可とする。 (組み合わせ作成条件) (1)通常の組み合わせ (2)部品が連続した組み合わせ (A,B,*)のような組み合わせである。但し、部品
数1個を除く。 (3)組み合わせ部品数指定可 接続段i:j(A,B,……,J)の場合、部品の組み
合わせの記述は以下のとおりとなる。 部品1個の組み合わせ j(A,*,*,……,*),j(*,B,*,……,
*),……,j(*,*,*,……,J) 部品2個の組み合わせ j(A,B,*,……,*),j(A,*,C,……,
*),……,j(*,*,……,H,J) なお、上記において、“*”は使用しない部品を示す。
以下、(j−1)個まで、同様に組み合わせが記述され
る。部品数が1個の場合、接続段の部品数とリストと1
(*)により表す。
【0076】[ステップ3]階層化 最上位を取り出した部品リストとし、以下の階層は部品
の組み合わせ個数を1ずつデクリメントした組み合わせ
とする。但し、各階層の組み合わせは、組み合わせ条件
に従って作成されるものとする。
【0077】(2)接続段の階層化 [ステップ1]「ネットワークリスト」を取り出す。 [ステップ2]接続段の組み合わせ 取り出した「ネットワークリスト」の接続段数が、1〜
(接続段数−1)含まれる組み合わせリストを作成す
る。但し、m個の接続段が含まれる組み合わせリストで
残りの(接続段数−m)個については無視する。 (組み合わせ作成条件) (1)通常の組み合わせ (2)接続段が連続した組み合わせ 但し、接続段数1個を除く。 (3)組み合わせ接続段数指定可
【0078】[ステップ3]階層化 最上位を取り出した「ネットワークリスト」とし、以下
の階層は接続段数の組み合わせ個数を1ずつデクリメン
トした組み合わせとする。但し、各階層の組み合わせ
は、組み合わせ条件に従って作成されるものとする。
【0079】この「ネットワークリスト表現」から、図
2のネットワークの階層化の実施形態について説明す
る。ここで、図2のネットワークリスト表現は、前述の
ように、 8[4(1(D),4(A,B,B’,A),2(C,
C’),1(F))] である。
【0080】(1)各接続段の階層化 組み合わせ条件(2)を指定して階層化した例を示す。 [ステップ1] 1(D) 4(A,B,B’,A) 2(C,C’) 1(F)
【0081】[ステップ2] ・部品数1 1(D),1(*) ・部品数3 4(A,B,B’,*),4(*,B,B’,A) ・部品数2 4(A,B,*,*),4(*,B,B’,*),4
(*,*,B’,A) ・部品数1 4(A,*,*,*),4(*,B,*,*),4
(*,*,B’,*),4(*,*,*,A) ・部品数1 2(C,*),2(*,C’) ・部品数1 1(F),1(*)
【0082】[ステップ3][ステップ2]により得ら
れた組み合わせを階層化したものの全部を、図16に示
す。
【0083】(2)接続段の階層化 [ステップ1] 8[4(1(D),4(A,B,B’,A),2(C,
C’),1(F))] [ステップ2] ・接続段数3 1(D),4(A,B,B’,A),2(C,C’) 4(A,B,B’,A),2(C,C’),1(F) ・接続段数2 1(D),4(A,B,B’,A) 4(A,B,B’,A),2(C,C’) 2(C,C’),1(F) [ステップ3][ステップ2]により得られた組み合わ
せを階層化したものの一部を、図17に示す。上述した
ネットワーク表現により、入力されたネットワークの構
成を階層表現し、システムのメモリ内に展開することが
できる。
【0084】3. 同一部品抽出手段30 3.1 部品化部31 入力されたネットワークから、利用者が図式入力手段1
0により複数の構成部品を指定することにより、新たな
部品を作成し、複合部品を部品表示手段50が端末装置
60に表示する。この部品化部31では、指定された複
数の部品を部品化する。図式入力手段10により、図1
8に網掛け部分で示すように複数の部品を指定すると、
部品化部31は、これらの部品の図18におけるレイア
ウトから「ネットワークリスト表現」を抽出し、階層化
部23により階層化する。
【0085】以下、部品リストの抽出アルゴリズムを説
明する。 [ステップ1]指定される部品とレイアウトとの対応を
付け、指定された部品のレイアウトを定義する。 (1)ネットワークのレイアウトから、図19に破線で
囲んだように指定された部品を認識させる。 (2)指定された部品以外を無視する。 (3)指定された部品の接続段数の最小値が1以外なら
ば、図20に示すごとく接続段数の最小値を1とするよ
うにレイアウトを変換し、次のステップに移る。なお、
指定された部品の接続段数の最小値が1ならば、次のス
テップに移る。
【0086】[ステップ2]レイアウトの変換後、自動
レイアウト部22により、指定された部品の「ネットワ
ークリスト表現」を行って抽出する。このネットワーク
リスト表現は、3[2(2(A,B),1(C))]で
ある。抽出したネットワークリスト表現から、階層化部
23により階層化し、部品化部31により部品を抽出す
る。図21は階層化の結果を示す。
【0087】次に、部品抽出のアルゴリズムを説明す
る。 [ステップ1]以下の部品抽出条件ごとに部品を抽出す
る。 (部品抽出条件) (1)すべての部品を抽出する。 (2)指定した接続段数の部品を抽出する。ここで、接
続段数=階層である。 (3)(1),(2)により抽出された部品を更に分割
した部品を抽出する。
【0088】[ステップ2] (1)階層化部23から、指定された部品のリスト表現
より接続段の階層化を行い、最上位から順に組合せを取
り出し、部品表示手段50によりネットワークの形式に
変換して表示する。 (2)階層化部23から、指定された部品のリスト表現
より、指定された接続段数に相当する接続段の組合せを
取り出し、部品表示手段50によりネットワークの形式
に変換して表示する。
【0089】[ステップ3]前述した部品抽出条件
(3)を指定すると、[ステップ2]により抽出した部
品を分割する。 (1)階層化部23により、各接続段ごとの階層化を行
い、部品数1個の接続段と最下位の組合せを除いて順に
組み合わせを取り出し、部品表示手段50によりネット
ワークの形式に変換して表示する。 (2)階層化部23により、指定された接続段数(階
層)の組み合わせを取り出し、部品表示手段50により
ネットワークの形式に変換して表示する。但し、部品数
1個の接続段を除く。
【0090】部品抽出アルゴリズムの例を図22、図2
3に示す。ここで、部品A,B,Cの接続情報は次の通
りである。 A(xi1→ai1,ao1→ci1) B(xi2→bi1,bo1→ci2) C(ao1→ci1,bo1→ci2,co1→xo
1) また、これらの図において、*oは部品を個々に分割し
た場合の接続元の出力端子であり、*iは同じく接続先
の入力端子である。
【0091】まず、図22は、部品抽出条件(1)によ
りすべての部品を抽出する例である。 階層の最上位の組合せ2(A,B),1(C)を取り
出す。部品A,B,Cの接続情報から、ネットワーク図
に変換したものを図22に示す(接続段2のネットワー
ク)。 2階層の組合せ2(A,B)を取り出す。部品A,B
の接続情報から、ネットワーク図に変換する。このと
き、部品A,Bを単体の部品と認識する。接続先、接続
もとの端子はそれぞれ*i,*oとなる。但し、部品
A,Bは並列に配置された部品とする(接続段1のネッ
トワーク)。 2階層の組合せ1(C)を取り出す。部品Cの接続情
報から、ネットワーク図に変換する。このとき、部品C
を単体の部品と認識する。接続先、接続もとの端子はそ
れぞれ*i,*oとなる(接続段1のネットワーク)。
【0092】次に、図23は、部品抽出条件(2)によ
り接続段数1を指定する例である。 2階層の組合せ2(A,B)を取り出す。部品A,B
の接続情報から、ネットワーク図に変換する。このと
き、部品A,Bを単体の部品と認識する。接続先、接続
もとの端子はそれぞれ*i,*oとなる。但し、部品
A,Bは並列に配置された部品とする(接続段1のネッ
トワーク)。 2階層の組合せ1(C)を取り出す。部品Cの接続情
報から、ネットワーク図に変換する。このとき、部品C
を単体の部品と認識する。接続先、接続もとの端子はそ
れぞれ*i,*oとなる(接続段1のネットワーク)。
【0093】図24は部品抽出条件(1)と(3)との
双方を適用した例であり、同一の接続段を分割して部品
抽出を行っている。図において、,は並列に配置さ
れた部品A,Bを単体の部品に分割したことを意味す
る。図25は部品抽出条件(2)と(3)との双方を適
用した例である。
【0094】このとき、階層化(木構造)から抽出され
た部品を後述する部品探索手段40内の部品辞書44に
登録する。この部品を探索パターンとして部品辞書44
を探索し、新規の部品であれば登録する。探索方法及び
登録方法については、部品探索手段40の説明箇所で述
べる。
【0095】3.2 同一部品抽出手段30 入力されたネットワークを細かく分割していくと、類似
した部品の配置が存在することがある。また同様な配置
である複数の部品が繰り返し現われてくることもある。
このような部品は何らかの機能を有する複合部品である
可能性がある。そこで、図26に示すように入力された
ネットワーク内で同じ部品または同様に部品配置されて
いる複数の部品を同一部品と定義し、この同一部品を抽
出することにより、自動の部品化部31を実現する。同
一部品抽出部32では、入力されたネットワーク内で繰
り返し使用されている部品、及び繰り返し表れる複数の
部品を抽出し、同一部品として部品表示手段50により
表示し、部品辞書44に登録されていない場合は新規部
品として登録する。この登録方法は後述する。
【0096】以下、図26を参照しつつ同一部品の抽出
アルゴリズムを説明する。 [ステップ1]各接続段ごとに存在する重複する同一部
品の抽出 (1)ネットワーク部品リストのすべての部品の中で重
複する部品を取り出し、記録する。もし、重複する部品
がなければアルゴリズムを終了する。 (2)ネットワーク部品リストから、接続段の部品数と
部品リストを取り出す。 (3)重複する部品と接続段数を記録する。ここで、部
品数≦1の場合には(2)に戻り、接続段の部品数、部
品リストを取り出す。すべての接続段を取り出していれ
ば処理を終了する。部品数>1の場合には、部品リスト
内で重複する部品を記録する。(2)に戻り、次の接続
段の部品数、部品リストを取り出す。すべての接続段を
取り出していれば処理を終了する。 (4)すべての接続段に対して、上記(2),(3)の
処理を実行する。
【0097】[ステップ2]連続する複数の接続段に跨
って存在する重複する同一部品の抽出ここでは、階層化
部23で接続段ごとの階層化を以下のように行い、同一
部品を抽出する。 指定する接続段数(階層)の初期値=ネットワークの接
続段数−1 (1)接続段数(階層数)を階層化部23に渡す。組合
せ作成条件は、連続した接続段が含まれる組合せとす
る。 (2)階層化部で、指定された階層の組合せを同一部品
抽出手段30に返す。 (3)組合せを照合基準として、他の組合せと照合す
る。 (4)各接続段ごとに一致する部品を記録する。 (5)すべての接続段(上記(1)により指定した接続
段)に重複する部品がなければ(3)に戻り、次の組合
せとの照合操作を行う(照合中、少なくとも1個の接続
段に重複する部品がない場合)。 (6)すべての組合せを照合基準として(3)〜(5)
の操作を繰り返す。 (7)接続段数=2となるまで、上記(1)〜(6)の
操作を実行する。
【0098】[ステップ3]同一部品の表示 [ステップ1]で記録した部品から、部品表示手段50
によりネットワーク図に変換して表示する。もし、記録
された部品が連続した接続段である場合、部品を接続し
て表示する。[ステップ2]で記録した部品から、部品
表示手段50によりネットワーク図に変換して表示す
る。
【0099】図16のネットワーク図での同一部品抽出
の例を以下に示す。 [ステップ1]各接続段ごとに存在する重複する同一部
品の抽出 (1)ネットワークリストのすべての部品の中で重複す
る部品を抽出する。(「 ’」により部品A,B,Cを
区別(配置の違いを区別)しているが、AとA’、Bと
B’、CとC’はそれぞれ同じ部品である。) 8[D,2(A),2(B),2(C),F] 部品の個数を表す数値が2以上の部品である2(A),
2(B),2(C)と各部品が存在する接続段数とを記
録する。 (2),(3)ネットワークリストから、接続段の部品
数と部品リストを取り出し、重複する部品を記録する。 8[4(1(D),4(A,B,B’,A’),2
(C,C’),1(F))] 1(D):部品数1以下であるから、次の接続段を取
り出す。 (4)すべての接続段に対して(2),(3)の処理を
実行する。 4(A,B,B’,A’):部品A,Bを記録する。 2(C,C’):部品Cを記録する。 1(F):部品数1以下であるから、次の接続段を取
り出す。以上ですべての接続段を取り出したので、処理
を終了する。
【0100】[ステップ2]連続する複数の接続段に跨
って存在する重複する同一部品の抽出階層化部23で接
続段ごとの階層化を以下のように行い、同一部品を抽出
する。 指定する接続段数(階層数)の初期値=4−1=3 (1)接続段数(階層数)を階層化部23に渡す。組合
せ作成条件は、連続した接続段が含まれる組合せとす
る。 (2)階層化部23で指定された階層の組合わせを、同
一部品抽出手段30に返す。 接続段数=3 1(D),4(A,B,B’,A’),2(C,C’) 4(A,B,B’,A’),2(C,C’),1(F) 接続段数=2 1(D),4(A,B,B’,A’) 4(A,B,B’,A’),2(C,C’) 2(C,C’),1(F) (3)組合せを照合基準として、他の組合せと照合す
る。 (4)各接続段ごとに一致する部品を記録する。 (5)すべての接続段((1)で指定した接続段数)に
重複する部品がない場合には(3)に戻り、次の組合せ
との照合操作を行う(照合中、少なくとも1個の接続段
に重複する部品がない場合) (6)すべての組合せを照合基準として(3)〜(5)
の操作を繰り返す。 (7)接続段数=2となるまで(1)〜(6)の操作を
実行する。
【0101】なお、上記の照合過程を図27に示す。こ
の図27の例では、連続する複数の接続段に跨って存在
する重複する同一部品は存在しなかった。また、補足と
して、連続する複数の接続段に存在する重複する同一部
品の例を図28に示す。
【0102】[ステップ3]同一部品の表示 [ステップ1]で記録した部品から、部品表示手段50
によりネットワーク図に変換して表示する。もし、記録
された部品が連続した接続段(例えば接続段2と接続段
3)である場合、図29に示すように部品を接続して表
示することとする。
【0103】4.部品探索手段40 部品化部31、同一部品抽出部32により抽出した部品
により、既存の部品辞書44を探索する。ここでは探索
登録の方法を説明する。 4.1 探索インデックス付与部41 図30に示すネットワークが与えられると、図31に示
すようなレイアウトや以後のネットワーク記述項目が得
られる。
【0104】・ネットワーク記述 [4(1(D),4(A,B,B,A),2(C,
C),1(F))] 8(D,A,B,B,A,C,C,F) 各接続段の階層 各接続段の階層化表現は図32のようになる。 接続段数:4 上記の〜を部品辞書検索インデックスとし、部品辞
書内に登録されている部品にも同じインデックスが付さ
れている。の階層は、のネットワークの記述に基づ
いて階層化部23により行う。
【0105】4.2 類似探索部42 上記により定義した探索インデックスにより、部品辞書
44を探索する。更に、既存の部品辞書44に登録され
ていない場合には、端末装置にその旨を表示し、探索イ
ンデックスとネットワーク情報とを登録する。このと
き、以下の二つのモードを選択して探索を行う。
【0106】(1)通常探索モード 図33に探索インデックスの照合順序を示す。 接続段数の照合 接続段数が同じ部品に絞り込む。 構成部品リスト照合 リスト順序に関係なく同一部品数かつ同一部品で構成さ
れているかどうかを調べる。 ネットワーク表現照合 完全に一致する場合、「接続情報」を照合する。
【0107】(2)類似探索モード 図34に類似探索の探索インデックスの照合順序を示
す。 接続段数の照合 ネットワークの接続段数がNの場合、類似探索する接続
段数を任意に入力する。デフォルトの場合は、接続段1
〜Nまですべて照合する。 各接続段数の階層の構成部品リストの照合 次の二通りの方法で部品を探索する。 −1 完全に一致する部品を取り出す。 −2 構成部品リストに包含される部品を取り出す。
【0108】4.3 部品一般化表現部43 ある機能を実現する部品構成には、一般に複数の表現方
法が存在する。どの部品構成がよいかは設計者に依存す
る場合が多い。同一の機能を果たす部品であっても、構
成法の違いにより個々に部品を登録しているケースが少
なくない。従って、設計者がシステムまたは部品辞書を
共有する場合には、部品辞書内に登録される部品数が多
くなる傾向がある。また、部品辞書に登録された部品も
有効に再利用されていない。これらの問題を解決するた
めに、類似部品の探索によって抽出された複数の部品の
中で同一機能で構成が類似する複数の部品を学習し、部
品の接続を一般化(ルール化)して部品辞書内の探索効
率を向上させる方法を提案する。
【0109】4.3.1 ネットワークからの学習 部品辞書を使って再利用する場合において、部品辞書内
の既存の部品を機能名により検索すると、ネットワーク
の構成(レイアウト)は同じであっても、使用する部品
が異なったり、全く異なった接続構成のネットワークも
存在する可能性がある。同一部品名は、共通する接続を
有する部分と接続が固有な部分との二種類に分類する。
学習の目標概念は、部品の機能名として、与えられた複
数の同一の機能を持つネットワークを学習し、その機能
に共通したネットワークの接続情報(端子間接続情報)
を学習する。学習結果は、接続端子と端子との接続を条
件部とし、結論部を部品の機能とするプロダクションル
ールにより表現する。以下に、学習アルゴリズムと適用
例とを示す。
【0110】(1)学習用データ 学習に使用する訓練例を以下のようにする。 ネットワークリスト ネットワーク部品リスト 部品接続情報 目標概念(共通目標概念、固有目標概念) 例えば、機能名「部品P」(積分回路Pなど)となる図
35の二つの部品P(1),P(2)を考えた場合、図
36に示すような訓練例が規定される。
【0111】(2)学習アルゴリズム [ステップ1]部品数が最小値である任意の訓練例を取
り出す。図36の例では部品P(1)である。 [ステップ2](探索空間) 取り出した訓練例のネットワークリストから以下の操作
を行い、探索空間を張る。 空の記述 すべての接続段の部品リストを一般化したものを「空の
記述」とする。例えば、以下のとおりである。 2(*,*),1(*) 探索空間(階層化) 「空の記述」から、各接続段の部品を特殊化する。特殊
化する部品は、1〜部品数であり、半順序関係で階層化
する。最も一般化された概念を「空の記述」とする。階
層数は部品数+1となり、この階層を探索空間とする。
図37はこの探索空間の説明図である。この空間の要素
がルールの条件部としての候補となる。
【0112】[ステップ3](候補消去) [ステップ2]で張った探索空間の探索階層の初期化 探索階層=探索空間を張った訓練例の部品数+1 図37の例では、探索階層=3+1=4となる。 残りの訓練例を取り出す。この例では、部品P(2)
を取り出す。 ネットワーク部品リストで共通部品が存在しない場
合、この訓練例を記録したうえ、に戻る。例えば、3
[A,B,C](探索空間を張った訓練例の部品リス
ト)の場合、4[α,β,B,C](取り出した訓練
例)となり、共通部品はA,Bとなる。 で取り出した訓練例の探索階層の要素を作成する。
[ステップ2]と同様に、 1(α),2(β,B),1(*) 1(α),2(β,*),1(C) 1(α),2(*,B),1(C) 1(*),2(β,B),1(C) となる。
【0113】探索(探索階層のマッチング) (マッチング方法) 取り出した訓練例の接続段数の方が大きい場合 1)図38における(1)のように、要素の先頭の接続
段を合わせてマッチングする。 2)同じく(1)のように、各接続段ごとの部品リスト
をマッチングする。探索空間の要素の先頭部品リストで
マッチングしない場合には、探索の要素を1段スライド
させる。これにより、図38の(2)のようになる。 3)同様に、各接続段ごとの部品リストをマッチングす
る。マッチする部品があれば記録する。 4)すべての接続段の部品リストの部品が一致すれば、
「マッチする」ということになる。それ以外は、「マッ
チしない」とする。但し、探索空間の要素の部品リスト
内に「*」がある場合は、すべて一致することとする。 ・1(α),2(β,*),1(C)………マッチしない(共通部品C) ・1(α),2(*,B),1(C)………マッチしない(共通部品B,C) ・1(*),2(β,B),1(C)………マッチしない(共通部品B,C)
【0114】−1 マッチしない場合 図39に示すように、ルールの候補から消去する。 −2 探索階層のすべての要素が消去された場合 マッチングで、共通部品が存在しない場合と同様の処
理をして、に戻る。それ以外は、探索階層=(現在
の)探索階層−1としてに戻る。例えば、現在の探索
階層が4であれば、新たな探索階層は4−1=3とな
る。 −3 マッチする場合 ルールの条件候補として記録する。
【0115】例えば、前記として、 取り出した訓練例の探索階層の要素を作成する。 1(α),2(β,*),1(*) 1(α),2(*,B),1(*) 1(α),2(*,*),1(C) 1(*),2(β,B),1(*) 1(*),2(β,*),1(C) 1(*),2(*,B),1(C) マッチング 探索空間の要素:図40に示すごとく2(*,B),1
(C)であるとき、取り出した訓練例の探索階層の要
素:1(*),2(*,B),1(C)のみがマッチす
る。 訓練例が存在しない場合、[ステップ3]を終了す
る。それ以外は、に戻る。
【0116】[ステップ4](共通概念の抽出とルール
化) ルールの条件候補を取り出す。 上記で取り出した要素から、部品に相当する接続情
報を取り出す。複数の接続情報が存在する場合には、各
接続情報を論理積(AND結合)で表す。 上記を条件とするプロダクションルールを作成す
る。 すべてのルール候補に対して、〜の処理を繰り返
し実行する。
【0117】以下、例を挙げて説明する。 2(*,B),1(C)を取り出す。 部品B,Cの接続情報は、次のとおりである。 B(*o→bil bol→ci2) C(aol→cil,bol→ci2,col→*i)
……部品Aは存在しない。aolを*oとする。つま
り、部品Cの入力端子cilは開放された状態を意味す
る。 IF(*o→bil)∩(bol→ci2)∩(*o
→ci)∩(col→*i) THEN 部品P
【0118】[ステップ5][ステップ3]ので記録
されている訓練例で、[ステップ1]〜[ステップ4]
を実行する。 [ステップ6][ステップ3]ので記録されている訓
練例がなくなるまで、[ステップ1]〜[ステップ5]
を実行する。
【0119】(3)学習アルゴリズム(固有概念抽出) [ステップ1]任意の訓練例を取り出す。例えば、図3
6における部品P(1)を取り出す。 [ステップ2](探索空間) 取り出した訓練例のネットワークリストから以下の操作
を行い、探索空間を張る。 「空の記述」 すべての接続段の部品リストを一般化したものを「空の
記述」とする。この例では、図41に示すように2
(*,*),1(*)となる。 探索空間(階層化) 「空の記述」から、各接続段の部品を特殊化する。特殊
化する部品は、1〜部品数で、半順序関係で階層化す
る。最も一般化された概念を「空の記述」とする。階層
数は部品数+1となり、この階層を探索空間とする。こ
の空間の要素が、ルールの条件部となる候補になる。
【0120】[ステップ3](候補消去) [ステップ2]で張った探索空間の探索階層の初期化 一般化された階層から探索を行う。ただし、「空の記
述」の階層の探索は行わない。探索階層が2であれば、
この階層から探索する。 残りの訓練例を取り出す。この例では、部品P(2)
を取り出す。 ネットワーク部品リストで共通部品が存在しない場
合、に戻る。この例では、探索空間を張った訓練例の
部品リストが3[A,B,C]、取り出した訓練例が4
[α,β,B,C]の場合、共通部品はA,Bである。 で取り出した訓練例の探索階層の要素を作成する。
[ステップ2]と同様である。この例では、以下のよう
になる。 1(α),2(*,*),1(*) 1(*),2(β,*),1(*) 1(*),2(*,B),1(*) 1(*),2(*,*),1(C) 探索(探索階層のマッチング) 図42にマッチング方法を示す。 ・取り出した訓練例の接続段数が大きい場合 1)図42の(1)のように、要素の先頭の接続段を合
わせてマッチングする。 2)図42の(1)のように、各接続段ごとの部品リス
トをマッチングする。探索空間の要素の先頭部品リスト
でマッチングしない場合には、探索の要素を1段スライ
ドさせ、図42の(2)のようにする。 3)同様に、各接続段部品リストをマッチングする。マ
ッチする部品があれば記録し、固有概念抽出の場合は記
録しない。 4)すべての接続段の部品リストの部品が一致すれば、
「マッチする」ということになる。それ以外は、「マッ
チしない」とする。
【0121】ただし、探索空間の要素の部品リスト内に
“*”がある場合は、すべて一致することにする。な
お、訓練事例の要素の部品リストがすべて“*”である
場合を除く。 2)1(*),2(β,*),1(*)……マッチしな
い 3)1(*),2(*,B),1(*)……マッチする
(探索空間要素:2(*,B),1(*)) 4)1(*),2(*,*),1(C)……マッチする
(探索空間要素:2(*,*),1(C))
【0122】−1 [マッチしない場合] ルールの条件候補として記録する。例えば、図43に示
すように、2(A,*),1(*)を条件候補として記
録する。 −2 [探索階層のすべての要素が消去された場合] マッチングで、共通部品が存在しない場合、と同様な
処理をしてに戻る。それ以外は、探索階層=(現在
の)探索階層+1によりに戻る。 −3 [マッチする場合] 図44に示すように、ルールの候補から消去する。 訓練例が存在しない場合、[ステップ3]を消去す
る。それ以外は、に戻る。
【0123】[ステップ4](固有概念の抽出とルール
化) ルールの条件候補を取り出す。 上記で取り出した要素から、部品に相当する接続情
報を取り出す。複数の接続情報が存在する場合には、各
接続情報を論理積(AND結合)により表す。 上記を条件とするプロダクションルールを作成す
る。 すべてのルール候補に対して、〜の処理を実行す
る。一例を挙げると次のようになる。 2(A,*),1(*)を取り出す。 部品Aの接続情報 A(*o→ail,aol→cil) IF(*o→ail)∩(aol→cil) THE
N 部品P(1) [ステップ5]訓練例がなくなるまで、[ステップ1]
〜[ステップ4]を実行する。
【0124】4.3.2 ルール探索 学習したルールを用い、指定した部品の接続情報を入力
として、部品辞書を探索する。部品機能を入力して、そ
の機能に必要な接続情報を出力する。
【0125】
【発明の効果】以上のように本発明においては、設計部
品の探索方法として、通常の探索と共に類似探索を行っ
てこれを利用者に提示すると共に、設計部品を効率よく
検索・登録、再利用するために設計部品の一般化を行う
設計部品の登録装置を実現するものである。従って、同
一機能を持つ部品でその構成が類似している複数の部品
を見つけ、これらを1個の部品として登録することによ
り、部品辞書の登録件数を減らすだけでなく、部品の再
利用、更には部品探索空間を狭めて探索作業を効率化す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】例題として挙げたネットワークの構成図であ
る。
【図3】ネットワークのコード変換の説明図である。
【図4】ネットワークの作図例を示す図である。
【図5】レイアウト定義のためのネットワークの説明図
である。
【図6】レイアウト定義のためのネットワークの説明図
である。
【図7】レイアウト定義のためのネットワークの説明図
である。
【図8】各部品の接続段数の説明図である。
【図9】再帰構造を持つネットワークの説明図である。
【図10】再帰構造を持つネットワークの説明図であ
る。
【図11】再帰構造を持つネットワークの説明図であ
る。
【図12】接続段によるレイアウトの説明図である。
【図13】接続段によるレイアウトの説明図である。
【図14】ネットワークの構成の説明図である。
【図15】ネットワークの階層構造の説明図である。
【図16】接続段ごとの階層構造の説明図である。
【図17】接続段ごとの階層構造の説明図である。
【図18】ネットワークにおける指定部品の説明図であ
る。
【図19】接続段によるレイアウトの説明図である。
【図20】接続段によるレイアウトの説明図である。
【図21】接続段の階層と接続段ごとの階層を示す図で
ある。
【図22】部品抽出アルゴリズムの説明図である。
【図23】部品抽出アルゴリズムの説明図である。
【図24】部品抽出アルゴリズムの説明図である。
【図25】部品抽出アルゴリズムの説明図である。
【図26】同一部品の抽出機能を説明するためのネット
ワークの構成図である。
【図27】同一部品抽出のための照合過程を示す図であ
る。
【図28】同一部品抽出のための照合過程を示す図であ
る。
【図29】同一部品の表示例を示す図である。
【図30】部品探索を説明するためのネットワークの構
成図である。
【図31】レイアウトの説明図である。
【図32】接続段ごとの階層化表現の説明図である。
【図33】通常探索モードの探索順序の説明図である。
【図34】類似探索モードの探索順序の説明図である。
【図35】同一機能を持つ部品の説明図である。
【図36】部品探索における学習に使用する訓練例の説
明図である。
【図37】部品探索における探索空間の説明図である。
【図38】探索作業の説明図である。
【図39】部品探索における探索空間の説明図である。
【図40】部品探索における探索空間の説明図である。
【図41】部品探索における探索空間の説明図である。
【図42】探索作業の説明図である。
【図43】部品探索における探索空間の説明図である。
【図44】部品探索における探索空間の説明図である。
【符号の説明】
10 図式入力手段 20 コード変換手段 21 構造解析部 22 自動レイアウト部 23 階層化部 30 同一部品抽出手段 31 部品化部 32 同一部品抽出部 40 部品探索手段 41 探索インデックス付与部 42 類似探索部 43 部品一般化表現部 44 部品辞書 50 部品表示手段 60 端末装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図面上に表現された設計部品のネットワ
    ークを入力し、かつ、設計部品の属性に基づき各部品間
    の接続関係を接続情報として作成する図式入力手段と、 上記接続情報に基づきネットワークをコード変換してそ
    の構造を解析する構造解析部、構造解析の結果に基づき
    設計部品の接続段に着目して部品を再配置する自動レイ
    アウト部、前記接続段ごとにネットワークを階層化する
    階層化部を有するコード変換手段と、 コード化されたネットワークを分割してそのコードを用
    いてサブネットワークを作成することにより複数の部品
    を単一の部品に置き換える部品化部、ネットワーク内に
    複数存在する設計部品から機能上の同一部品を抽出する
    同一部品抽出部を有する同一部品抽出手段と、 探索対象となる部品辞書から設計部品を探索するための
    インデックスを作成して割り付ける探索インデックス付
    与部、部品辞書から部品構成が類似した設計部品を探索
    し抽出する類似探索部、抽出された類似部品の中で同一
    機能を果たす設計部品を一般化表現して部品辞書に登録
    する部品一般化表現部を有する部品探索手段と、 前記コード変換手段、同一部品抽出手段及び部品探索手
    段による処理結果を端末装置に表示する部品表示手段
    と、 を備えたことを特徴とする設計部品の探索・登録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記構造解析部による解析結果であるネットワーク構造
    を、前記部品表示手段を介して表示することを特徴とす
    る設計部品の探索・登録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記自動レイアウト部により設計部品を再配置してなる
    レイアウトを、前記部品表示手段を介して表示すること
    を特徴とする設計部品の探索・登録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記階層化部により階層化されたネットワークを、前記
    部品表示手段を介して表示することを特徴とする設計部
    品の探索・登録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記部品化部により作成されたサブネットワークを、前
    記部品表示手段を介して表示することを特徴とする設計
    部品の探索・登録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記同一部品抽出部により抽出された同一部品を、前記
    部品表示手段を介して表示することを特徴とする設計部
    品の探索・登録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記探索インデックス付与部により作成されたインデッ
    クスを、前記部品表示手段を介して表示することを特徴
    とする設計部品の探索・登録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記類似探索部により探索し抽出された類似部品を、前
    記部品表示手段を介して表示することを特徴とする設計
    部品の探索・登録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の設計部品の探索・登録装
    置において、 前記部品一般化表現部により部品辞書に登録された類似
    部品を、前記部品表示手段を介して表示することを特徴
    とする設計部品の探索・登録装置。
JP8171033A 1996-07-01 1996-07-01 設計部品の探索・登録装置 Withdrawn JPH1021278A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008204390A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Electric Corp 標準仕様選択装置
KR101396536B1 (ko) * 2008-10-31 2014-05-21 삼성테크윈 주식회사 부품실장기의 이형 부품 자동 등록방법
KR101396533B1 (ko) * 2008-10-23 2014-05-21 삼성테크윈 주식회사 Pcb 아트워크 이미지를 이용한 부품 등록방법
KR20210040428A (ko) * 2018-12-28 2021-04-13 가부시키가이샤 미스미그룹 혼샤 부품 선택 시스템의 서버 장치 및 정보 제공 방법, 및 부품 선택 시스템용의 컴퓨터 프로그램이 기억된 기억 매체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008204390A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Mitsubishi Electric Corp 標準仕様選択装置
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