JPH10212588A - 複合磁性部材の製造法 - Google Patents

複合磁性部材の製造法

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JPH10212588A
JPH10212588A JP2734897A JP2734897A JPH10212588A JP H10212588 A JPH10212588 A JP H10212588A JP 2734897 A JP2734897 A JP 2734897A JP 2734897 A JP2734897 A JP 2734897A JP H10212588 A JPH10212588 A JP H10212588A
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JP
Japan
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flame
sleeve
magnetic
steel
nickel
Prior art date
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Pending
Application number
JP2734897A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Yamazaki
誠 山崎
Katsuyoshi Horino
勝吉 堀野
Joji Hachisuga
譲二 蜂須賀
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁の鋼製ボビンに非磁性部を作るのにレ
ーザビームを用いない新たな手段を提供する。 【解決手段】 ボビン(3)を作るスリーブ(10)の
非磁性部(15)にアセチレンガスの燃焼熱を加え、ア
セチレンガス雰囲気中の炭素を溶融面に固定させ、ニッ
ケル14を含む合金を作り、非磁性部(15)をオース
テナイトとさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁のボビンの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁弁は、図2に示すように、弁部材
(アーマチュア)1、コア(固定鉄心)2、これらを囲
むボビン3およびコイル4を有し、スプリング5の付勢
力を受けた弁部材1が、入口ポート6を常時閉状態と
し、コイル4への通電により、弁部材1をスプリング5
の付勢力に抗してコア2側へ吸引させ、入口ポート6を
出口ポート7に連通させ、矢印で示す流路を作る基本構
成となっている。ボビン3は、合成樹脂材で円筒状に成
形するが、合成樹脂製のボビン3は耐摩耗性に劣り、耐
久性に問題がある。このため、鋼製のボビン3が使用さ
れる。
【0003】鋼製のボビン3は、強磁性体のフェライト
系の耐熱鋼(SUS430等)の部分3′に、非磁性
の、オーステナイト系のステンレス鋼の部分3″を溶接
した構成を有す。この溶接手段を採用した鋼製ボビン3
は、製作費が高価で溶接欠陥や溶接ひずみによる変形が
問題となっている。
【0004】溶接手段に代る手段として、特開平5−2
37678号公報は、フェライト系耐熱鋼(SUS43
0)のボビンの改質部分にニッケル箔を巻きつけ、この
部分にレーザービームを照射してニッケルを耐熱鋼に合
金化させることを開示する。この合金化によって、この
部分が強磁性のフェライトから非磁性又は弱磁性のオー
ステナイトに改質され、ボビンを複合磁性部材で構成す
ることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複合磁性材からなるボ
ビンは、溶接手段を用いた鋼製ボビンの不具合を解消で
きることから、重用されているが、この手段はレーザビ
ームを用いることから設備費用が高く、オーステナイト
生成元素としてのニッケルを多量に消費して材料費が高
く、かつボビン内周部の面粗度を悪化させ、歪を作ると
いった欠点を示し、改善が望れている。
【0006】それ故に、本発明は前述した従来技術の不
具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、H2またはCmHn系燃料から作られる火
炎を用い、さらに、または炭素と窒素を同時に浸入さ
せ、かつスリーブ内に鉄と反応しないセラミック材(Si
O2、Al2O3 等)を裏当て材を挿入するという基本手段を
用いる。
【0008】本発明は、具体的には、磁性を有する鋼か
らなる部材の一部分に、H2またはCmHn系の燃料から作ら
れる火炎を照射させること、火炎にオーステナイト生成
元素を付加させ、部材の一部を合金化させて弱磁性また
は非磁性化することを特徴とする複合磁性部材の製造法
を提供する。
【0009】本発明によれば、部材の一部を燃料等の反
応熱により溶融させると同時に、オーステナイト生成合
金元素を付加し、溶融合金化し、非磁性化できる。ま
た、この時還元性の火炎を用いれば、火炎内ガス雰囲気
により、溶融鉄に炭素、窒素が同時に固溶され、オース
テナイト生成合金元素を低減させながら、この部分を非
磁性化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】電磁弁のボビンを構成する磁性を
有する鋼(例えば、フェライト系の耐熱鋼SUS43
0)からなるスリーブ10内に、溶融鉄成分と反応しな
いセラミック、たとえば、SiO2、Al2O3 等の円柱状又は
中空の裏当て部材11を挿入する。この裏当て部材11
に回転制御システム付き減速器(12)を介してモータ
(M)を接続し、スリーブ10と裏当て部材11をモー
タ(M)により回転自在とさせる。H2またはCmHn系燃料
(アセチレン、プロパン等)と支燃性ガス(酸素、空気
等)との火炎を作るトーチ13を、回転するスリーブ1
0の非磁性化をする部分に向ける。トーチ13からの火
炎の内にオーステナイト生成元素(ニッケル)の棒14
を付加させる。
【0011】本実施例として、燃料として、アセチレン
ガス、スリーブ10としてSUS430材、オーステナ
イト生成元素としてニッケル、裏当て部材11としてAl
2O3を用いた。トーチ13からのアセチレンガスと酸素
との還元炎即ち不完全燃焼炎を噴出させ、スリーブ10
の非磁性部15を加熱、溶融させる。不完全燃焼炎にニ
ッケルワイヤー14を供給し、これを溶融させ、非磁性
部15に供給する。非磁性部15の溶融は、アセチレン
過剰炎の燃焼炎内のガス雰囲気により、溶融鉄に炭素、
窒素を固溶させることになる。炭素、窒素はニッケル当
量を上げ、その添加量を低減させる働きをすることか
ら、少ないニッケル添加により、非磁性部15をフェラ
イトからオーステナイトに改質できる。
【0012】裏当て部材11の使用は、スリーブ10の
内面に歪のない良好な面粗度の表面を作ることになる。
このようにして作られた複合磁性部材のスリーブをボビ
ンとして用いた電磁弁は、磁気特性を向上させ、コイル
の励磁力を小さくしてかつ応答性を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の説明図である。
【図2】電磁弁の基本構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 弁部材(アーマチュア) 2 コア(固定鉄心) 3 ボビン(スリーブ) 4 コイル 10 スリーブ(ボビン) 11 裏当て部材 13 トーチ 14 ニッケルワイヤー 15 非磁性部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性を有する鋼からなる部材の一部分
    に、H2またはCmHn系の燃料から作られる火炎を照射させ
    ること、火炎にオーステナイト生成元素を付加させ、部
    材の一部を合金化させて弱磁性または非磁性化すること
    を特徴とする複合磁性部材の製造法。
  2. 【請求項2】 部材の火炎を照射する反対側に溶融鉄と
    反応しない裏当て材を配置することを特徴とする請求項
    1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 前記火炎は還元性の火炎を用いることを
    特徴とした請求項2記載の製造法。
JP2734897A 1997-01-28 1997-01-28 複合磁性部材の製造法 Pending JPH10212588A (ja)

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